JP2016125532A - 軸継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受と二つの軸部の連結部分との間の省スペース化を図ることができる軸継手を提供する。【解決手段】軸継手1は、回転する二つの軸部21,22をそれぞれ装着する軸孔33,37を中心部に設けた一対の継手部材31,32を備える。一方の継手部材31は、一方の軸部21を軸孔33に嵌合する軸クランプ部を構成する。他方の継手部材32は、軸孔37に雌ネジ部61を設け、他方の軸部22を支持する軸受5に隣接して配置し、他方の軸部22の外周面に設けられた雄ネジ部23に雌ネジ部61を螺合するナット部を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転する二つの軸部を連結する軸継手に関する。
図7に示すように、この種の軸継手100は、一対の継手部材131,132を備え、各継手部材131,132の中心部の軸孔133,137に軸部21,22を装着することにより二つの軸部21,22を連結させる。例えば、軸継手100は、回転駆動軸(一方の軸部21)と軸受5に支持された回転従動軸(他方の軸部22)との連結に使用される。この場合、軸受5に支持された他方の軸部22には、軸受5からの抜け止め用のナット56が取り付けられるので、この他方の軸部22においては抜け止め用ナット56から突出した部分に継手部材132が固定される。
特開2007−232137号公報
このように、従来の軸継手100では、軸受5に隣接して抜け止め用ナット56を配設する必要があるために軸受5から離れて軸継手100が配設されるから、軸受5と二つの軸部21,22の連結部分との間の距離が長くなっていた。そのため、近年における各種装置の省スペース化の進展の中、従来の軸継手100では、二つの軸部21,22の固定連結構造においてユーザの省スペース化要求に応えることができなかった。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、軸受と二つの軸部の連結部分との間の省スペース化を図ることができる軸継手を提供することを目的とする。
本発明に係る軸継手は、
回転する二つの軸部をそれぞれ装着する軸孔を中心部に設けた一対の継手部材を備える軸継手であって、
一方の継手部材は、一方の軸部を軸孔に嵌合する軸クランプ部を構成し、
他方の継手部材は、軸孔に雌ネジ部を設け、他方の軸部を支持する軸受に隣接して配置し、他方の軸部の外周面に設けられた雄ネジ部に上記雌ネジ部を螺合するナット部を構成するものである。
上記構成によれば、他方の継手部材は、軸孔に雌ネジ部を設けて他方の軸部の雄ネジ部と螺合するナット部を構成するので、従来、軸受に隣接して取り付けられる抜け止め用ナットの機能を兼ねることができる。従って、この抜け止め用ナットを不要とし、軸継手を軸受に接近させることができ、二つの軸部の連結部分の省スペース化を図ることができる。また、上記抜け止め用ナットが不要となるので、部品数を減らしてコスト低減を図ることができる。
ところで、他方の継手部材に固定する他方の軸部がボールネジ等の場合に軸継手にスラスト方向の負荷がかかることがあり、この場合、従来の軸継手のように軸孔の縮径により軸部を嵌合するものでは、回転トルクとこのスラスト方向の負荷との二つの負荷がかかるために軸継手による回転伝達力が不足気味となり、二つの軸部間のトルク伝達にロスが生じるおそれがあった。
これに対して、本発明の軸継手によれば、他方の継手部材と他方の軸部とが各ネジ部の螺合により固定されるので、軸継手に対して他方の軸部からスラスト方向の負荷がかかった場合でも軸継手の回転伝達力が十分に確保され、二つの軸部間のトルク伝達性能を十分に発揮することができる。
上記軸継手において、
他方の継手部材の雌ネジ部を他方の軸部の雄ネジ部に螺合完了させるときの締め付けトルクは、一方の継手部材における一方の軸部の回転トルクよりも大きく設定されることが望ましい。
これによれば、一方の軸部の回転による他方の継手部材と他方の軸部との各ネジ部間のネジの緩みを防止することができ、二つの軸部間のトルク伝達性能を十分に発揮することができる。
上記軸継手において、
他方の継手部材の軸孔には、上記雌ネジ部と並んでストレートの平滑曲面部が設けられ、
上記平滑曲面部の軸孔は、他方の軸部の平滑な外周面と当接される内径に設定されることが望ましい。
これによれば、他方の軸部の雄ネジ部に他方の継手部材の雌ネジ部を螺合させる際、他方の継手部材の平滑曲面部が他方の軸部の平滑な外周面と当接されることにより、他方の軸部に対して他方の継手部材が同心となるように固定される。
また、他方の継手部材において雄ネジ部と平滑曲面部とを一体形成することにより、従来のように別体の抜け止め用ナットを要するものに比べて、雄ネジ部の軸線方向長さを従来の抜け止め用ナットよりも短くすることができる。従って、二つの軸部の連結部分の省スペース化をさらに図ることができる。
上記軸継手において、
他方の継手部材は、大径部と小径部とが軸線方向に一体に形成され、
上記小径部の軸孔には、上記雌ネジ部が設けられ、
上記大径部の軸孔には、他方の軸部の平滑な外周面と当接されるストレートの平滑曲面部が設けられ、
上記大径部は、さらに軸孔を軸線方向に切り込むスリットが設けられて軸孔を縮径して他方の軸部を締め付ける軸締付機構を備えるものとしてもよい。
これによれば、他方の継手部材において上記軸締付機構により大径部の軸孔を縮径して他方の軸部を締め付けると大径部の平滑曲面部と他方の軸部の平滑な外周面とが圧接されるから、上記雌ネジ部と上記平滑曲面部との各々の軸心が加工誤差等により偏心、偏角等のズレがあった場合でも、他方の軸部と他方の継手部材との同心性が確保される。
上記軸継手において、
他方の継手部材は、大径部と小径部とが軸線方向に一体に形成され、
上記小径部は、上記軸受に対向させる外端面側に配設され、上記軸受の端面における軸孔まわりの凹部に入り込んでこの軸受において軸部と外嵌する内輪の端面に当接可能に構成されて軸受の軸線方向への移動阻止を行うカラー部材を構成するものとしてもよい。
これによれば、上記小径部は、他方の継手部材の一部を構成するので、この小径部を軸受の軸線方向への移動阻止を行うカラー部材の機能を備えて軸受端面の凹部内に配置させることにより、さらに軸継手を軸受側へ移動させて二つの軸部の連結部分の省スペース化を図ることができる。
上記軸継手において、
一対の継手部材は、別体に構成され、各継手部材に固定される二つの軸部間の軸芯ズレを吸収する中間機構部を介して連結されているものとしてもよい。
これによれば、一対の継手部材に固定する二つの軸部間において軸線方向の変位や角度誤差等の軸芯ズレがあった場合でも、この軸芯ズレが上記中間機構部により吸収される。従って、二つの軸部を各々の軸支持部分に大きな負荷をかけることなく連結することができる。
本発明に係る軸継手によれば、他方の継手部材が他方の軸部を螺合するナット部を構成するので、軸受に支持する他方の軸部の抜け止め用ナットを不要とし、軸継手を軸受に接近させて二つの軸部の連結部分の省スペース化を図ることができる。従って、軸継手による二つの軸部の連結部分を備えた装置に対する省スペース化の要求にも応えることができる。
実施形態1の軸継手の使用例を示す一部断面正面図である。 実施形態1の軸継手を示す図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は一方の継手部材の断面図、同図(c)は他方の継手部材の断面図、同図(d)は平面図である。 実施形態2の軸継手の使用例を示す一部断面正面図である。 実施形態3の軸継手の使用例を示す一部断面正面図である。 実施形態3の軸継手を示す図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は一方の継手部材の側面図、同図(c)は他方の継手部材の側面図、同図(d)は他方の継手部材の変形例を示す側面図である。 一対の継手部材間を連結する中間機構部の各種の例を示す正面図である。 従来の軸継手の使用例を示す一部断面正面図である。
(実施形態1)
図1、図2に示すように、実施形態1の軸継手1は、回転する二つの軸部21,22を連結するために使用され、各軸部21,22をそれぞれ固定する一対の継手部材31,32を備えている。この軸継手1は、一方の軸部21の回転力を他方の軸部22へと伝達する。二つの軸部21,22として、例えば、一方の軸部21は、駆動モータ4のモータ軸等の回転駆動軸であり、他方の軸部22は、ボールネジ等の各種作業に用いられる回転従動軸である。回転従動軸は、端部付近が軸受5に支持されている。なお、軸受5は、軸部22と外嵌する内輪51と、内輪51の外周に配設される外輪52と、内輪51と外輪52との間に介在させたベアリング53とを有し、軸部22を回動可能に支持する。また、軸受5において軸部22の端部を突出させる側の軸受5端面には、軸孔まわりに凹部54が設けられ、この凹部54内にカラー部材55が配設されている。このカラー部材55により軸部22と一緒に回転する軸継手1が軸受5端面と接触するのを防止している。
軸継手1の一対の継手部材31,32は、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属などで形成することができ、全体が円筒形状に形成され、中心部に軸部21,22を装着する軸孔33,37が設けられている。また、一対の継手部材31,32は、互いの対向端面側において半円より少し小さい小円弧で囲まれた周壁部分が一体的に連続形成されている。
一方の継手部材31は、回転駆動軸である一方の軸部21が固定され、この一方の軸部21を軸孔33に嵌合して固定する軸クランプ部を構成する。一方の継手部材31の軸孔33は、一方の軸部21の軸径に対応した寸法に形成されている。軸孔33まわりの周壁には、軸孔33から外周面に至って軸線方向に切り込んだスリット34が設けられ、このスリット34に直交して締付ボルト35を装着するボルト取付孔36が設けられている。スリット34の形成位置は、他方の継手部材32と結合されていない大円弧状の周壁部分の中間位置に設定される。そして、ボルト取付孔36に装着した締付ボルト35を締め付けると、スリット34の間隔が狭まり軸孔33が縮径し、軸孔33に挿入した軸部21が嵌合されて固定される。
他方の継手部材32は、回転従動軸である他方の軸部22が固定され、この他方の軸部22を軸孔37に螺合して固定するナット部を構成する。他方の軸部22は、これを支持する軸受5から突出した軸端部の外周面に雄ネジ部23が設けられている。他方の継手部材32の軸孔37は、他方の軸部22の雄ネジ部23と螺合する雌ネジ部61が設けられている。軸孔37まわりの周壁には、軸線方向と直交する方向に軸孔37から外周面に貫通するネジ孔38が設けられ、このネジ孔38には軸孔37に装着した軸部22の外周面を押さえ付けるための押さえボルト39が装着されている。なお、押さえボルト39は、軸部22の外周面に当接させるセットピース39aに続いてネジ孔38に装着される。この押さえボルト39の工具差し込み口側(ネジ孔38の入口側)は、一方の継手部材31の締付ボルト35の工具差し込み口側(ボルト取付孔36の入口側)と同じ方向に設けられている。これにより、締付ボルト35と押さえボルト39の締め付け作業を同じ側から行えるので、二つの軸部21,22への軸継手1の取り付け作業を効率よく行うことができる。
そして、他方の継手部材32を他方の軸部22を支持する軸受5に隣接して配置するようにして、この軸受5に支持された軸部22の雄ネジ部23に軸孔37の雌ネジ部61をねじ込み所定の締め付けトルクとなるまで締め付けて螺合完了し、続いて押さえボルト39を締め込んで軸部22の外周面を押圧させると、軸孔37に軸部22が固定される。ここで、他方の継手部材32の雌ネジ部61を他方の軸部22の雄ネジ部23に螺合完了させるときの締め付けトルクは、一方の軸部21における回転トルクよりも大きく設定される。これにより、一方の軸部21の回転による他方の継手部材32と他方の軸部22との各ネジ部23,61間のネジの緩みを防止することができ、二つの軸部21,22間のトルク伝達性能を十分に発揮することができる。具体的に、他方の継手部材32での締め付けトルクは、一方の軸部21での回転トルクの1.2倍〜12倍の範囲に設定される。締め付けトルクが一方の軸部21の回転トルクの1.2倍未満であると回転時に他方の継手部材32と他方の軸部22との各ネジ部23,61間のネジの緩みが生じるおそれがあり、また、締め付けトルクが一方の軸部21の回転トルクの12倍を超えると他方の継手部材32と他方の軸部22との各ネジ部23,61が破損して螺合が弱化するおそれがある。なお、上記回転トルクは、駆動トルク、許容トルク、瞬時最大トルク等を含む。そして、上記締め付けトルクの設定基準とする上記回転トルクとしては、この軸継手1を組み込む装置の仕様(例えば、高速回転仕様、低速回転仕様等)に対応して、駆動トルク、許容トルク、瞬時最大トルク等の中から選ばれる。この意味で、上記回転トルクは、軸継手1を組み込む装置において決定される仕様トルクであるとも言える。
以上の構成による実施形態1の軸継手1によれば、他方の継手部材32は、軸孔37に雌ネジ部61を設けて他方の軸部22の雄ネジ部23と螺合するナット部を構成するので、図7に示す従来例において軸受5に隣接して取り付けられる抜け止め用ナット56の機能を兼ねることができる。従って、この抜け止め用ナット56を不要とし、軸継手1を軸受5に接近させることができ、二つの軸部21,22の連結部分の省スペース化を図ることができる。よって、軸継手1による二つの軸部21,22の連結部分を備えた装置の省スペース化の要求にも応えることができる。また、抜け止め用ナット56が不要となるので、部品数を減らしてコスト低減を図ることができる。
また、他方の継手部材32に固定する他方の軸部22がボールネジ等の場合に軸継手1にスラスト方向の負荷がかかることがあり、この場合、図7に示す従来の軸継手100のように軸孔133,137の縮径により軸部21,22を嵌合するものでは、回転トルクとこのスラスト方向の負荷との二つの負荷がかかるために軸継手100による回転伝達力が不足気味となり、二つの軸部21,22間のトルク伝達にロスが生じるおそれがあった。これに対して、実施形態1の軸継手1によれば、他方の継手部材32と他方の軸部22とが各ネジ部の螺合により固定されるので、軸継手1に対して他方の軸部22からスラスト方向の負荷がかかった場合でも軸継手1の回転伝達力が十分に確保され、二つの軸部21,22間のトルク伝達性能を十分に発揮することができる。
また、実施形態1では、ナット部(他方の継手部材32)に回転従動軸(他方の軸部22)を固定するので、特に回転開始時や回転停止時、また回転方向の切り替え時等に加わるトルクにより各ネジ部23,61に緩みを生じさせることが防止される。
(実施形態2)
図3に示すように、実施形態2による軸継手1Aは、他方の継手部材32の軸孔37には、雌ネジ部61と並んでストレートな平滑曲面部62が設けられている。平滑曲面部62は、一方の継手部材31と対向しない外端面側に設けられ、この平滑曲面部62の軸孔37は、他方の軸部22の平滑な外周面と当接される内径に設定される。
これによれば、他方の軸部22の雄ネジ部23に他方の継手部材32の雌ネジ部61を螺合させる際、他方の継手部材32の平滑曲面部62が他方の軸部22の平滑な外周面と当接されることにより、他方の軸部22に対して他方の継手部材32が同心となるように固定される。従って、他方の軸部22の回転に伴う他方の継手部材32の振れや振動等を抑制することができる。また、軸孔37において雌ネジ部61の長さが平滑曲面部62よりも長く設定されているので、この雌ネジ部61と軸部22の雄ネジ部23との螺合による固定力を効率よく発揮することができる。なお、平滑曲面部62を雌ネジ部61よりも長くすれば、他方の継手部材32と他方の軸部22との間の同心性をさらに向上することができる。
さらに、他方の継手部材32において雄ネジ部61と平滑曲面部62とを一体形成することにより、従来のように別体の抜け止め用ナット56を要するものに比べて、雄ネジ部61の軸線方向長さを従来の抜け止め用ナット56よりも短くすることができる。従って、二つの軸部21,22の連結部分の省スペース化をさらに図ることができる。
また、実施形態2の軸継手1Aでは、一対の継手部材31,32は、互いに対向する内端面側において半円より少し小さい小円弧で囲まれた周壁部分が中間部30を介して180度位置で一体的に連続形成されているが、これに限らず、例えば、実施形態1と同じように一対の継手部材31,32は同一箇所で一体的に結合されていてもよい。その他の実施形態2の構成及び作用効果は、実施形態1の軸継手1と同様である。
なお、実施形態2では、平滑曲面部62を一方の継手部材31と対向しない外端面側に設けるが、他方の軸部22において雄ネジ部23よりも端部側が平滑面となっているものに対応して、平滑曲面部62を一方の継手部材31と対向する端面側に設けるようにしてもよい。
(実施形態3)
図4、図5に示すように、実施形態3の軸継手1Bでは、他方の継手部材32は、軸孔37まわりの周壁が一方の継手部材31の外径と略同径に形成された大径部71と、軸孔37まわりの周壁が大径部71よりも小径に形成された小径部72とを備えている。大径部71と小径部72とは、軸線方向に一体に形成され、小径部72は、大径部71において軸受5と対向する外端面側に設けられている。この他方の継手部材32は、軸受5に支持された他方の軸部22が取り付けられる。
図4を参照して、他方の軸部22は、軸受5の内輪51が外嵌される部分と軸受5から突出する端部との間に雄ネジ部23が設けられ、この雄ネジ部23よりも端部側の外周面は平滑面となっている。雄ネジ部23は、その一部又は全部が軸受5において軸継手1Bと対向する端面に設けられた軸孔まわりの凹部54内に配置される。この他方の軸部22では、端部の軸径は、雄ネジ部23のネジ径よりも小径に形成されているが、雄ネジ部23のネジ径と同径又は大径に形成されていてもよい。大径部71の軸孔73は、ストレートの平滑曲面部62とされ、他方の軸部22の装着時にこの平滑曲面部62が他方の軸部22の端部の平滑な外周面と当接される。一方、小径部72の軸孔74は、雌ネジ部61とされ、他方の軸部22の装着時にこの雌ネジ部61が他方の軸部22の雄ネジ部23と螺合される。
小径部72の外周径は、軸受5において軸継手1Bと対向する端面に設けられた軸孔まわりの凹部54の内径よりも小径に設定されている。従って、この小径部72は、軸受5の凹部54の内周壁と非接触状態に凹部54内に入れ込ますことができる。なお、小径部72の外周径は、凹部54の内周壁との間にベアリング53等に塗布したグリスの封止用のシール部材を配置できる大きさに設定することができる。小径部72の軸線方向の長さは、軸受5において凹部54に露出する内輪51の端面を凹部54の底面とした場合、この凹部54の深さよりも長く設定されている。従って、この小径部72を軸受5の凹部54内に入れ込んで内輪51の端面に当接させると、小径部72に連続形成されている大径部71の外端面(小径部72の形成側の端面)が軸受5の対向端面と非接触状態となるようにすることができる。従って、他方の継手部材32に他方の軸部22を装着するときに、小径部72の雌ネジ部61を他方の軸部22の雄ネジ部23に螺合させる際、小径部72を軸受5の端面の凹部54内に入り込ませて軸受5の内輪51の端面に当接させることにより、この小径部72は軸受5の軸線方向への移動阻止を行うカラー部材55としても機能させることができる。小径部72は、他方の継手部材32の一部を構成するので、小径部72を軸受5の凹部54内に入り込ませた距離相当分さらに軸継手1Bを軸受5側へ移動させることができ、二つの軸部21,22の連結部分の省スペース化をさらに図ることができる。
大径部71は、軸孔37を軸線方向に切り込むスリット75と、軸孔37から外径方向へ延びるスリット部分751に交差して取り付ける締付ボルト77とを備え、締付ボルト77の締め付けによりスリット75で囲まれた周壁部分を軸孔37側へ揺動して軸孔37を縮径させて他方の軸部22を締め付ける軸締付機構が設けられている。スリット75は、軸孔37から外径方向へ延び、外径近くでR状となって軸孔37方向へ折り返し、軸孔37まわりに沿って曲がり、このスリット75の終端が軸孔37に繋がったスリット75の始端から軸孔37中心点を通って延びる直線上にほぼ位置して周壁内に留まるように形成されている。スリット75の終端は、大径部71の周壁を軸線方向に貫通する貫通孔78と接続されている。このスリット75で囲まれた周壁部分は、軸孔73側へ揺動する揺動片79を構成する。
締付ボルト77のボルト取付孔76が大径部71の周壁において軸孔37から外径方向へ延びるスリット部分751に交差して設けられ、このボルト取付孔76に装着した締付ボルト77の頭部が揺動片79に配設され、締付ボルト77のネジ棒部がスリット部分751を跨いだ周壁に配設される。これにより、締付ボルト77を締め付けると揺動片79が軸孔37側へ揺動され、軸孔37が縮径される。
従って、他方の継手部材32に他方の軸部22を装着するときに、締付ボルト77を締め付けて大径部71の軸孔37を縮径して他方の軸部22の端部を締め付けると大径部71の軸孔37の平滑曲面部62と他方の軸部22の平滑な外周面とが圧接される。よって、他方の継手部材32の軸孔37において小径部72の雌ネジ部61と大径部71の平滑曲面部62との各々の軸心が加工誤差等により偏心、偏角等のズレがあった場合でも、他方の軸部22と他方の継手部材32の軸孔37との同心性が確保される。その結果、他方の軸部22の回転に伴う他方の継手部材32の振れや振動等を防止することができる。また、大径部71の軸締付機構は、軸孔37を縮径させて軸部22を締め付ける構成であるから、この軸孔37に配置される軸部22の端部が細く軸径が小さい場合(例えば、3mmΦ以下)であっても、しっかりと軸部22を締め付け固定することができる。なお、一方の継手部材31においても上述の軸締付機構が設けられているが、これに限らず他の機構を採用してもよい。
また、この軸継手1Bは、一対の継手部材31,32の対向端面に板バネ80が所定間隔を有して固定ボルト81により取り付けて、この板バネ80を介して連結されている。板バネ80の固定ボルト81による周壁の取り付け位置は、揺動片79以外の周壁部分に配置される。これにより、締付ボルト77の締め付けの際は、大径部71の周壁の一部である揺動片79が揺動するだけであり、周壁全体が変形することはない。従って、板バネ80は、揺動片79以外の変形しない周壁部分に取り付けられているので、締付ボルト77の締め付けに伴って継手部材32との固定部分から応力を受けて変形することがない。また、板バネ80が揺動片79以外の変形しない周壁部分に取り付けられているので、締付ボルト77の締め付けトルクは、板バネ80の応力を受けることなく揺動片79の締め付けに作用させることができる。従って、軸孔73による軸部22への圧接力を高くすることができ、軸孔37に対する軸部22の同心性を確実に確保することができる。その他の実施形態3の構成及び作用効果は、実施形態1の軸継手1と同様である。
なお、大径部71において軸締付機構はスリット75に囲まれた揺動片79を揺動する構成とするが、これに限らず、他の構成を採用してもよい。例えば、図5(d)に示すように、軸孔37から外周面に至って軸線方向に切り込んだスリット75aと、このスリット75aに交差して設けたボルト取付孔76aに装着する締付ボルト77aと、締付ボルト77aの頭部が配設される側の周壁の外周面から切り込んだ第2スリット75bとを備え、締付ボルト77aの締め付けによりスリット75aと第2スリット75bとの間の周壁部分を揺動して軸孔37を縮径させて他方の軸部22を締め付ける構成としてもよい。また、図5(d)に示した第2スリット75bを設けない構成としてもよい。
また、実施形態3では、小径部72の軸孔37を雌ネジ部61とし、大径部71の軸孔37を平滑曲面部62とするが、他方の軸部22において端部側に雄ネジ部23を設けるものに対応して、小径部72の軸孔37を平滑曲面部62とし、大径部71の軸孔37を雌ネジ部61とすることができる。この場合、大径部71には上記軸締付機構を設けない構成としてもよいし、また、図1に示すようなネジ孔38に押さえボルト39及びセットピース39aを装着して軸部22を固定する構成としてもよい。
なお、本発明は、以上の実施形態のみに限定されず、本発明の要旨の範囲内で各種の変更を施すことが可能である。
例えば、一対の継手部材31,32は、別体に構成され、各継手部材31,32に固定される二つの軸部21,22間の偏心、偏角等のズレを吸収する中間機構部により連結される構成とすることができる。この中間機構部として、例えば、図6に示すような十字リンク91(図6(a))、オルダムスライダ92(図6(b))、折り曲げ十字板バネ93(図6(c))等を使用することができ、また板バネ80(図5)やゴム板等その他の弾性体を使用することもできる。これにより、一対の継手部材31,32に固定する二つの軸部21,22間において軸線方向の変位や角度誤差等の軸芯ズレがあった場合でも、この軸芯ズレが上記中間機構部により吸収される。従って、二つの軸部21,22を各々の継手部材31,32に大きな負荷をかけることなく連結することができる。
また、他方の継手部材32には、工具掛け部が設けられ、スパナ等の締め付け工具により他方の軸部22の雄ネジ部23に対して軸孔37の雌ネジ部61を締め込み易くする構成とすることができる。これにより、他方の軸部22に対して他方の継手部材32を必要な締め付けトルクにより容易に固定することができる。
1,1A,1B 軸継手
5 軸受
21 一方の軸部
22 他方の軸部
23 雄ネジ部
31 一方の継手部材
32 他方の継手部材
33 軸孔(一方の継手部材側)
37 軸孔(他方の継手部材側)
54 凹部
55 カラー部材
56 抜け止め用ナット
61 雌ネジ部
62 平滑曲面部
71 大径部
72 小径部
75 スリット
80 板バネ(中間機構部)
91 十字リンク(中間機構部)
92 オルダムスライダ(中間機構部)
93 折り曲げ十字板バネ(中間機構部)

Claims (6)

  1. 回転する二つの軸部をそれぞれ装着する軸孔を中心部に設けた一対の継手部材を備える軸継手であって、
    一方の継手部材は、一方の軸部を軸孔に嵌合する軸クランプ部を構成し、
    他方の継手部材は、軸孔に雌ネジ部を設け、他方の軸部を支持する軸受に隣接して配置し、他方の軸部の外周面に設けられた雄ネジ部に上記雌ネジ部を螺合するナット部を構成する軸継手。
  2. 請求項1に記載の軸継手において、
    他方の継手部材の雌ネジ部を他方の軸部の雄ネジ部に螺合完了させるときの締め付けトルクは、一方の継手部材における一方の軸部の回転トルクよりも大きく設定される軸継手。
  3. 請求項1又は2に記載の軸継手において、
    他方の継手部材の軸孔には、上記雌ネジ部と並んでストレートの平滑曲面部が設けられ、
    上記平滑曲面部の軸孔は、他方の軸部の平滑な外周面と当接される内径に設定される軸継手。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の軸継手において、
    他方の継手部材は、大径部と小径部とが軸線方向に一体に形成され、
    上記小径部の軸孔には、上記雌ネジ部が設けられ、
    上記大径部の軸孔には、他方の軸部の平滑な外周面と当接されるストレートの平滑曲面部が設けられ、
    上記大径部は、さらに軸孔を軸線方向に切り込むスリットが設けられて軸孔を縮径して他方の軸部を締め付ける軸締付機構を備える軸継手。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の軸継手において、
    他方の継手部材は、大径部と小径部とが軸線方向に一体に形成され、
    上記小径部は、上記軸受に対向させる外端面側に配設され、上記軸受の端面における軸孔まわりの凹部に入り込んでこの軸受において軸部と外嵌する内輪の端面に当接可能に構成されて軸受の軸線方向への移動阻止を行うカラー部材を構成する軸継手。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の軸継手において、
    一対の継手部材は、別体に構成され、各継手部材に固定される二つの軸部間の軸芯ズレを吸収する中間機構部を介して連結されている軸継手。
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