JP2002081416A - 取付け固定具 - Google Patents

取付け固定具

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JP2002081416A
JP2002081416A JP2001202086A JP2001202086A JP2002081416A JP 2002081416 A JP2002081416 A JP 2002081416A JP 2001202086 A JP2001202086 A JP 2001202086A JP 2001202086 A JP2001202086 A JP 2001202086A JP 2002081416 A JP2002081416 A JP 2002081416A
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hole
shaft member
mounting fixture
male screw
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JP2001202086A
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Masaaki Hayashi
正明 林
Koji Ando
幸二 安藤
Tomohiko Asano
智彦 浅野
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IWATA SEISAKUSHO KK
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IWATA SEISAKUSHO KK
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
    • F16D1/08Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key
    • F16D1/0852Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping between the mating surfaces of the hub and shaft
    • F16D1/0864Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping between the mating surfaces of the hub and shaft due to tangential loading of the hub, e.g. a split hub

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸部材に通されて締め付け固定されることに
より、軸受け、スプロケットなどの機械要素を、前記軸
部材に取り付け固定できるとともに、種々の用途、機能
を兼ね備えた、使い道の広い取付け固定具を提供する。 【解決手段】 取付け固定具1は、本体2と、その本体
2の軸心部に形成される、軸部材挿通用の通し孔3と、
その通し孔3に連通するように形成されるスリット4
と、そのスリット4と交差する雄ネジ部材締付け用の締
付孔5と、その締付孔5に締め付けることにより、本体
2を軸部材6に締め付け固定する雄ネジ部材7とを備え
る。本体2の外周部には、互いに平行位置するように対
向する、二つの平面部が三組備わり、本体2は、六角形
状の外形からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軸部材に通され
て締め付け固定されることにより、軸受け、スプロケッ
トその他の機械要素、部品等を、前記軸部材に取り付け
固定するのに好適に用いられる取付け固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機械要素、例えば、ころがり軸受
けを、軸部材に取り付けるには、図14に示すように、
ころがり軸受け用のナットおよび座金を用いる方法が知
られていた。この方法は、まず、ころがり軸受け50の
内輪51の内径部に軸部材52を通すとともに、ころが
り軸受け50の外輪53を、機械器具Q側の軸部材収容
孔の内壁面に設けられた段付き部(図示せず)に嵌め込
むように固定した。そして、ナット54を、軸部材52
に設けられた雄ネジ部55にねじ込んで装着するととも
に、ころがり軸受け50の内輪51に当接させ、さら
に、ころがり軸受け50に適当な予圧がかかるようにね
じ込んだところで、ナット54を軸部材52に固定し
た。ナット54を軸部材52に緩まないように固定する
には、座金56を用い、その座金56の外径部に設けら
れた爪部57を、ナット54に設けられた切り欠き部5
8に合わせて折り曲げていた。このとき、座金56の内
径部に設けられた舌部59を、前記雄ネジ部55の表面
側にて軸方向に延びるように設けられた、溝部60に嵌
め込むという構造であった。これにより、ころがり軸受
け50は、軸部材52に取り付け固定された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来
の、軸部材へのころがり軸受けの取り付け方法では、ナ
ット54を締め付けて予圧をかける場合に、その予圧の
適正量を調整しようとしても、ナット54から座金56
を外してナット54を締め付け、また改めて、ナット5
4に座金56を嵌めるという面倒な作業をしなければな
らず、微調整も容易でなかった。
【0004】また、前記ナット54および座金56は、
専ら、ころがり軸受け用に製造され、ころがり軸受け5
0に使用する以外の、他の利用法は、考慮されていなか
った。したがって、ナット54および座金56の代わり
に、ころがり軸受け50などの機械要素、部品を、軸部
材に取り付け固定できるとともに、その他種々の用途、
機能を兼ね備えた固定具が開発されることが望まれた。
例えば、雄ネジ部が設けられていない軸部材の場合、そ
の軸部材が、軸受け部との間で錆び付いたりして、軸受
け部から抜けなくなったときに、この軸部材の一端側に
前記固定具を取り付け固定し、その固定具を利用して軸
部材が軸受け部から抜けるようになるとよい。また、軸
部材に取り付け固定された固定具に、別途機械要素、部
品その他の被取付体を取り付けることができると、その
固定具の使い道が広がる。
【0005】この発明は、上記した従来の技術の欠陥に
鑑み、機械要素、部品を軸部材に取り付け固定できると
ともに、種々の用途、機能を兼ね備えた、使い道の広い
取付け固定具を提供し、また、ころがり軸受けの予圧の
適正量を容易かつ正確に調整することができる取付け固
定具を提供することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る取付け固
定具は、前記目的を達成するために、次の構成からな
る。すなわち、請求項1に記載の発明に係る取付け固定
具は、本体と、その本体の軸心部に形成される、軸部材
挿通用の通し孔と、前記通し孔に連通するように形成さ
れるスリットと、前記スリットと交差する雄ネジ部材締
付け用の締付孔と、前記締付孔に締め付けることによ
り、前記本体を前記軸部材に締め付け固定する雄ネジ部
材とを備える。そして、この取付け固定具は、前記本体
の外周部に、互いに平行位置するように対向する、少な
くとも、二つの平面部を有する。これにより、取付け固
定具の本体の通し孔に、例えば、ころがり軸受けなどの
機械要素に通された軸部材を通し、前記本体を、ころが
り軸受けの内輪に、直接もしくは間接的に当接させる。
そして、本体の締付孔に雄ネジ部材を締め付けること
で、前記取付け固定具は、軸部材に対して締め付けられ
るように取り付け固定され、それと同時に、ころがり軸
受けも、軸部材に対して位置固定されるように取り付け
固定される。また、軸部材に対して取り付け固定された
取付け固定具は、互いに平行位置するように対向する、
少なくとも、二つの平面部を有するので、これら平面部
を、機械要素、部品その他の被取付体を取り付けるため
の取付面として利用することで、複数の被取付体を多方
向から多角的に取り付けることができる。さらに、取付
け固定具は、例えば、軸部材が、軸受け部との間で錆び
付いたりして、軸受け部側から抜けなくなった場合に、
前記互いに平行位置するように対向する、二つの平面部
にちょうど掛け止められる二面幅を備えるスパナなどの
工具を用意して、かかるスパナを、これら二つの平面部
に掛け止めてひねり、本体をこじるようにする。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る取付け
固定具のように、本体は、互いに分割可能な、第一の本
体部と第二の本体部とからなり、それら第一の本体部と
第二の本体部とを組み合わせることで、それら両者間
に、前記通し孔およびスリットが形成されてなるもので
あってもよい。このように、取付け固定具の本体は、第
一の本体部と第二の本体部とを組み合わせることで、例
えば、ころがり軸受けなどの機械要素に通された軸部材
を両側から挟み付けるようにして、その軸部材に取り付
けられるとともに、締付孔に雄ネジ部材を締め付けるこ
とで、軸部材に対して取り付け固定される。それと同時
に、ころがり軸受けも、軸部材に対して位置固定される
ように取り付け固定される。この取付け固定具は、軸部
材の軸方向の長さが長い場合とか、軸部材の両端側が塞
がるなどして通し孔に軸部材を通すことができない場合
などに好適に用いられる。
【0008】また、請求項3に記載の発明に係る取付け
固定具のように、前記締付孔は、座ぐり孔を備え、前記
雄ネジ部材が、少なくとも、その頭部の下面側が前記座
ぐり孔の底面となる着座面に接するよう、前記締付孔に
ねじ込まれた位置においては、前記座ぐり孔は、前記頭
部を、前記本体の外側にはみ出ないように収容し、か
つ、前記雄ネジ部材の軸部は、前記本体の外側にはみ出
ない長さとなっているのが望ましい。これにより、雄ネ
ジ部材の締め付けによって、本体を軸部材に取り付け固
定する前であって、少なくとも、雄ネジ部材の頭部の下
面側が、座ぐり孔の底面となる着座面と接するよう、雄
ネジ部材が締付孔にねじ込まれた位置においては、前記
頭部は、座ぐり孔に、本体の外側にはみ出ないように収
容され、そして、前記雄ネジ部材の軸部は、本体の外側
にはみ出ることはない。よって、本体の通し孔に、軸部
材を通し、その本体の、互いに平行位置するように対向
する、二つの平面部に、スパナなどの工具を掛け止める
際において、そのスパナなどの工具が、雄ネジ部材の頭
部とか軸部に当たって、前記掛け止めに難渋するような
ことはない。
【0009】また、請求項4に記載の発明に係る取付け
固定具は、本体と、その本体の軸心部に形成される、軸
部材挿通用の通し孔と、前記通し孔へと貫通して設けら
れる、止めネジねじ込み用のねじ込み孔と、前記ねじ込
み孔にねじ込む止めネジとを備える。そして、取付け固
定具は、前記本体の外周部に、互いに平行位置するよう
に対向する、少なくとも、二つの平面部を有する。これ
により、取付け固定具の本体の通し孔に、例えば、ころ
がり軸受けなどの機械要素に通された軸部材を通し、前
記本体を、ころがり軸受けの内輪に、直接もしくは間接
的に当接させる。そして、本体のねじ込み孔に止めネジ
をねじ込み、その止めネジの先端部を、軸部材の外周面
に押し付けることで、前記取付け固定具は、軸部材に対
して締め付けられて取り付け固定され、それと同時に、
ころがり軸受けも、軸部材に対して位置固定されるよう
に取り付け固定される。また、軸部材に対して取り付け
固定された取付け固定具は、互いに平行位置するように
対向する、少なくとも、二つの平面部を有するので、こ
れら平面部を、機械要素、部品その他の被取付体を取り
付けるための取付面として利用することで、複数の被取
付体を多方向から多角的に取り付けることができる。さ
らに、取付け固定具は、例えば、軸部材が、軸受け部と
の間で錆び付いたりして、軸受け部側から抜けなくなっ
た場合に、前記互いに平行位置するように対向する、二
つの平面部にちょうど掛け止められる二面幅を備えるス
パナなどの工具を用意して、かかるスパナを、これら二
つの平面部に掛け止めてひねり、本体をこじるようにす
る。
【0010】また、請求項5に記載の発明に係る取付け
固定具のように、前記通し孔を形成する、前記本体の内
周部に、前記軸部材に設けられる雄ネジ部と螺合可能な
雌ネジ部を設けてなるのが望ましい。これにより、雄ネ
ジ部と雌ネジ部とが螺合して、本体は、スパナなどの工
具によって回されつつ、例えば、ころがり軸受けなどの
機械要素に通された、雄ネジ部付きの軸部材上を移動し
て、前記ころがり軸受けの内輪に、直接的もしくは間接
的に当接する。そして、この取付け固定具の、前記軸部
材に対する取り付け位置を微調整することにより、前記
ころがり軸受けの予圧の適正量が容易かつ正確に調整さ
れる。その後、この取付け固定具の本体に形成された締
付孔に、雄ネジ部材を締め付けることで、前記取付け固
定具は、軸部材に対して締め付けられるように取り付け
固定され、また、ころがり軸受けも、軸部材に対して位
置固定されるように取り付け固定される。このように、
この取付け固定具によれば、軸部材に対する前記取付け
固定具の取り付け位置の微調整が可能かつ容易である。
ところで、従来、振動の多い機械において、二個のナッ
トを上下に重ねて、ゆるみが生じないよう軸部材に固定
するダブルナットと呼ばれる手法が知られていたが、こ
の取付け固定具は、ダブルナットと同様に、軸部材に対
するゆるみを止める、ゆるみ止め手段を備えたネジ部材
として機能し得る。また、この取付け固定具は、雄ネジ
部を備えた軸部材の一端側に取り付け固定されること
で、その軸部材を、部材にねじ込むために、スパナなど
の工具を掛け止めるための頭部として用いることもでき
る。
【0011】また、請求項6に記載の発明に係る取付け
固定具のように、前記本体は、複数の前記平面部を備え
た前記外周部によって、四角形状または六角形状の外形
を形成してなるのが望ましい。これにより、取付け固定
具の本体は、その外周部に、スパナなどの工具の二面幅
に対応する平面部を、二組または三組備えるので、本体
の複数箇所において、工具を掛け止めることができる。
また、本体が、四角形状または六角形状の外形を形成し
てなるので、この取付け固定具は、スパナなどの工具を
掛け止めるのに便利な形態の、通常の四角ナットまたは
六角ナットと同じように取り扱われる。
【0012】また、請求項7に記載の発明に係る取付け
固定具のように、前記本体の、四角または六角からなる
外周部の各角部を、丸めたりあるいは切り欠いたりして
除去してなるのが望ましい。これにより、本体が、例え
ば、スパナなどの工具によって軸部材の軸心回りに回転
させられる場合に、その回転半径を小さくとることがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る取付け固定
具の第一の実施の形態を図1ないし図7に基づいて説明
する。図中符号1は、取付け固定具を、2は、取付け固
定具の本体を示す。
【0014】取付け固定具1は、所要の厚みを備える本
体2と、その本体2の軸心部、すなわち、軸心方向に開
口するように形成されて、本体2を厚み方向に貫通する
軸部材挿通用の通し孔3と、本体2の外周部から前記通
し孔3に連通するように形成される割り溝状のスリット
4と、このスリット4と交差する方向に延びるように形
成される、雄ネジ部材締付け用の締付孔5と、この締付
孔5に締め付けることにより、本体2を軸部材6に締め
付け固定する雄ネジ部材7とを備える。そして、前記通
し孔3を形成する、本体2の内周部には、軸部材6に設
けられる雄ネジ部6aと螺合可能な雌ネジ部8が設けら
れている。また、本体2の外周部は、工具、例えば、ス
パナなどの工具の掛け止めが可能な、互いに平行位置す
るように対向する、二つの平面部を三組有し、かかる複
数の平面部を有する外周部によって、本体2は、六角形
状の外形を形成している。また、前記スリット4は、外
周部に備わる、前記互いに平行位置するように対向する
二つの平面部の、いずれか一方側の平面部から他方側の
平面部へと、両者の離間距離にして約四分の三ほど延び
ており、その途中において、前記通し孔3に連通する。
ところで、本体2の一端面には、通し孔3の回りを円形
に囲むようにして溝部9が設けられているが(図2参
照)、この溝部9は、本体2の一端面が、前記通し孔3
に対して直角面であることを表示するための刻印にすぎ
ない。よって、溝部9は、円形状に限らず、任意形状に
してよく、また、刻印として機能すれば、溝でなくても
よい。また、使用目的によっては、設けなくてもよい。
【0015】一方、前記雄ネジ部材7は、例えば、円柱
形の頭部7aと、その頭部7aの下面側から突出形成さ
れる軸部7bと、その軸部7bの先端側から頭部7aの
下面側に至る途中までに設けられる螺軸部7cとからな
り、前記頭部7aの上面側には、六角形状に窪む六角穴
7dが設けられている。この雄ネジ部材7は、規格品と
して入手可能な六角穴付きボルトを、そのまま用いても
構わない。
【0016】そして、前記雄ネジ部材締付け用の締付孔
5は、前記スリット4に対して対称的な位置関係とな
る、第一の平面部10および第二の平面部11のそれぞ
れを、貫通し、かつ、スリット4が開口する第三の平面
部12に対して平行に延びることにより、スリット4と
直交状に交差するように形成されている。また、この締
付孔5は、前記第一の平面部10からスリット4に至る
までに開口形成される雄ネジ部材挿通孔5aと、スリッ
ト4から前記第二の平面部11に至るまでに開口形成さ
れて、前記雄ネジ部材7の螺軸部7cと螺合する雌ネジ
孔5bとからなり、これら雄ネジ部材挿通孔5aと雌ネ
ジ孔5bとは、前記スリット4を挟んで互いに連通可能
に位置する。さらに、前記雄ネジ部材挿通孔5aは、第
一の平面部10と第三の平面部12とがつながる部分を
も含め、本体2の外周部をくり貫くように設けられる座
ぐり孔5cと、その座ぐり孔5cの底面となる着座面か
らスリット4へと貫通する、雄ネジ部材通し孔5dとか
ら構成される。そして、前記雄ネジ部材7は、前記座ぐ
り孔5c側から締付孔5に通されるとともに、六角レン
チなどの工具によって、前記螺軸部7cが、雌ネジ孔5
bに螺合される。すると、雄ネジ部材7の頭部7aの下
面側が、前記座ぐり孔5cの着座面に接するようにな
り、さらに、雄ネジ部材7を締付孔5に締め付けること
で、前記スリット4の幅が狭くなるとともに、前記軸部
材挿通用の通し孔3の口径が小さくなるように、本体2
は、歪む。よって、この通し孔3に軸部材6が通されて
いると、雄ネジ部材7を締め付けることによって、通し
孔3を形成する、本体2の内周部は、軸部材6の外周面
を締め付けることとなる。
【0017】次に、以上の構成からなる取付け固定具1
を、ころがり軸受け20などの機械要素を軸部材6に対
して取り付け固定する際に使用する場合について、図4
および図5に基づいて説明する。なお、ころがり軸受け
20の種類は、特に問わないが、図示実施の形態におい
ては、いわゆる、アンギュラ玉軸受けと呼ばれるもので
あって、玉21と、内輪22および外輪23との接触点
を結ぶ直線が、ラジアル方向に対して所要の角度を有し
て、スラスト荷重を受け持つ構造の軸受けである。
【0018】ころがり軸受け20を軸部材6に取り付け
るには、まず、ころがり軸受け20の内輪22の内径部
に軸部材6を通すとともに、ころがり軸受け20の外輪
23を、機械器具K側の軸部材収容孔24の内壁面に設
けられた段付き部25に嵌め込むように固定する(図5
参照)。なお、ころがり軸受け20の外輪23を段付き
部25に押し当てるため、その外輪23の前面側には、
前側止め輪27が嵌め込まれる。
【0019】一方、取付け固定具1を軸部材6に取り付
け固定するには、前記本体2に設けられた軸部材挿通用
の通し孔3に軸部材6を通し、さらに、この軸部材6の
外周面に螺設された前記雄ネジ部6aと、内周部に設け
られた前記雌ネジ部8とを螺合させる。そして、雄ネジ
部材7の締め付けによって、本体2を軸部材6に締め付
け固定する前に、雄ネジ部材7の頭部7aの下面側が、
前記座ぐり孔5cの底面となる着座面と、わずかに接す
る程度に、雄ネジ部材7を締付孔5にねじ込む。
【0020】ここで、取付け固定具1は、既述したよう
に、前記本体2の外周部に、工具の掛け止めが可能な、
互いに平行位置するように対向する、二つの平面部を有
しているので、これら平面部の離間距離に相当する二面
幅を備えるスパナなどの工具を、これら平面部のそれぞ
れに掛け止めて、本体2を軸部材6の軸心回りに回転さ
せる。すると、取付け固定具1は、軸部材6の軸方向に
おける取り付け位置を変移させて、その軸部材6上を連
続的かつ容易に移動する。このとき、取付け固定具1
は、前記二つの平面部を三組有するため、本体2の複数
箇所において、工具を掛け止めることができる。また、
本体2が、六角形状の外形を形成していることで、スパ
ナなどの工具を掛け止めるのに便利な形態の、通常の六
角ナットと同じように取り扱われる。さらに、雄ネジ部
材7が、少なくとも、その頭部7aの下面側が前記座ぐ
り孔5cの底面となる着座面に接するよう、前記締付孔
5にねじ込まれた位置においては、締付孔5に備わる前
記座ぐり孔5cは、前記頭部7aを、本体2の外側には
み出ないように収容し、かつ、雄ネジ部材7の軸部7b
は、本体2の外側にはみ出ない長さとなっている。この
ため、スパナなどの工具によって、取付け固定具1が、
軸部材6の軸方向における取り付け位置を変移させて、
その軸部材6上を回転移動させる際において、スパナな
どの工具が、雄ネジ部材7の頭部7aとか軸部7bに当
たって、掛け止めに難渋するようなことはない。
【0021】こうして、本体2が、前記スパナなどの工
具によって回されつつ、軸部材6に対する、その軸方向
における取り付け位置を変移させて、軸部材6上を移動
すると、前記本体2の一端面が、カラー28を介して、
ころがり軸受け20の内輪22に当接するようになる
(本体2の一端面が、カラー28を介さず、直接ころが
り軸受け20の内輪22に当接しても構わない)。さら
に、本体2が、工具によって微妙に回されて、前記軸部
材6に対する取り付け位置が微調整されることにより、
ころがり軸受け20に適当量のスラスト荷重がかかるよ
うに、内輪22の位置決めが行われたところで、前記雄
ネジ部材7を前記締付孔5に締め付けて、本体2を軸部
材6に取り付け固定する。これにより、ころがり軸受け
20は、軸部材6に位置固定されるように取り付け固定
されるとともに、ころがり軸受け20の予圧の適正量が
容易かつ正確に調整される。また、ころがり軸受け20
の予圧を新たに調整し直す場合には、前記締付孔5への
雄ネジ部材7の締め付けをゆるめた後、本体2を、軸部
材6の、軸方向における適宜位置まで回して、もう一
度、雄ネジ部材7を締め付け直すことにより、簡単に行
うことができる。また、前記互いに平行位置するように
対向する、二つの平面部を、ドグブラケット、センサー
ブラケットなどの機械要素、部品その他の被取付体を取
り付けるための取付面として利用することもでき、これ
によって複数の被取付体を、多方向から多角的に軸部材
6に対して取り付け固定することができる。
【0022】また、取付け固定具1は、ころがり軸受け
の取り付け固定以外にも、種々の用途、機能を兼ね備え
ている。例えば、振動の多い機械などにおいて、二個の
ナットを上下に重ねて、ゆるみが生じないように軸部材
6に固定する、いわゆるダブルナットと呼ばれる手法の
代わりに、この取付け固定具1を利用することができ
る。すなわち、図6に示すように、機械器具などの部材
30の表面側から突出する、外周部に雄ネジ部6aが螺
設された軸部材6の、軸方向における適宜位置に、本体
2を螺合させて取り付けた後、雄ネジ部材7を締付孔5
に締め付け、本体2を軸部材6にしっかりと取り付け固
定する。すると、軸部材6は、機械器具などの部材30
が振動しても、ゆるみが生じるのを回避できる。また、
取付け固定具1は、図7に示すように、外周部に雄ネジ
部6aが螺設された、寸切り状の軸部材6の一端側に取
り付け固定されることで、その軸部材6を、部材31に
ねじ込むために、スパナなどの工具32を掛け止めるた
めの頭部として用いることもできる。
【0023】次に、この発明に係る取付け固定具の第二
の実施の形態を、図8に基づいて説明する。この取付け
固定具1aは、互いに分割可能な、第一の本体部2aと
第二の本体部2bとからなる本体2を備え、これら第一
の本体部2aと第二の本体部2bとを組み合わせること
で、それら両者間2a、2bに、軸部材挿通用の通し孔
3およびスリット4が形成されてなるものである。
【0024】前記本体2は、その軸心部に、前記通し孔
3が形成されるとともに、本体2の外周部から前記通し
孔3に連通するように形成されるスリット4が二箇所に
設けられており、かつ、その外周部に、工具、例えば、
スパナなどの工具の掛け止めが可能な、互いに平行位置
するように対向する、二つの平面部を三組有し、かかる
複数の平面部を有した外周部によって、六角形状の外形
を形成している。そして、前記スリット4、4は、互い
に平行位置するように対向する、二つの平面部のそれぞ
れを、前記通し孔3を介して、直線状に連通するように
形成されている。また、本体2には、前記スリット4が
開口する平面部12a、12bに対して平行に延びるよ
うに、第一の本体部2aの平面部から第二の本体部2b
の平面部へと貫通して、スリット4、4と直交状に交差
する、雄ネジ部材締付け用の締付孔5、5が備わる。前
記締付孔5、5は、図8において仮想線で示した一の対
角線Nに対して、対称位置するよう、本体2の二箇所に
備わり、各締付孔5、5は、第一の本体部2aの平面部
からスリット4に至るまでに開口形成される雄ネジ部材
挿通孔5aと、スリット4から第二の本体部2bの平面
部に至るまでに開口形成されて、雄ネジ部材7の螺軸部
7cと螺合する雌ネジ孔5bとからなり、これら雄ネジ
部材挿通孔5aと雌ネジ孔5bとは、前記スリット4を
挟んで互いに連通可能に位置する。さらに、雄ネジ部材
挿通孔5aは、第一の本体部2aの二つの平面部がつな
がる部分をも含め、本体2の外周部をくり貫くように設
けられる座ぐり孔5cと、それら座ぐり孔5cの底面と
なる着座面からスリット4へと貫通する、雄ネジ部材通
し孔5dとから構成される。
【0025】一方、これら締付孔5、5に締め付ける雄
ネジ部材7、7は、それぞれの締付孔5、5に対応して
二個設けられ、第一の実施の形態と同様に、円柱形の頭
部7aと、その頭部7aの下面側から突出形成される軸
部7bと、その軸部7bの先端側から頭部7aの下面側
に至る途中までに設けられる螺軸部7cとからなり、前
記頭部7aの上面側には、六角形状に窪む六角穴7dが
設けられている。これら雄ネジ部材7、7は、第一の本
体部2aに設けられた座ぐり孔5c、5c側から締付孔
5、5に通され、六角レンチなどの工具によって、螺軸
部7c、7cが、第二の本体部2bに設けられた雌ネジ
孔5b、5bに螺合されることで、第一の本体部2aと
第二の本体部2bとが、互いにつながって本体2を形成
する。
【0026】以上の構成からなる取付け固定具1aを、
ころがり軸受け20などの機械要素を軸部材6に対して
取り付け固定する際に使用する場合について説明する。
なお、第一の実施の形態のところと重複する部分は、説
明を省略する。
【0027】この取付け固定具1aは、ころがり軸受け
20などの機械要素に通された軸部材6上の、ころがり
軸受け20がセットされている位置の近傍において、直
接、第一の本体部2aと第二の本体部2bとを組み合わ
せ、それら両者間2a、2bで、通し孔3とスリット4
とを形成する。そして、このスリット4と交差する締付
孔5、5に、雄ネジ部材7、7を、その頭部7a、7a
の下面側が、座ぐり孔5cの底面となる着座面にわずか
に接する程度に、ねじ込んで、本体2を軸部材6に対し
て、取り付けて仮止め固定する。このとき、本体2を構
成する、第一の本体部2aおよび第二の本体部2bの、
それぞれの内周部に設けられた雌ネジ部8と、軸部材6
の外周面に設けられた雄ネジ部6aとは、螺合する。そ
して、本体2の、互いに平行位置して対向する、二つの
平面部に、スパナなどの工具を掛け止めて、本体2を、
軸部材6の軸心回りに回転させる。これにより、本体2
は、軸部材6の、軸方向における取り付け位置を変移さ
せて、その軸部材6上を連続的かつ容易に移動すること
となる。そして、本体2の一端面が、カラー28を介し
て、ころがり軸受け20の内輪22と当接し(本体2の
一端面が、カラー28を介さず、直接ころがり軸受け2
0の内輪22に当接しても構わない)、さらに、ころが
り軸受け20に適当量のスラスト荷重がかかる位置ま
で、本体2を回転移動させて、内輪22の位置決めが行
われたところで、前記雄ネジ部材7を前記締付孔5にし
っかりと締め付けて、本体2を軸部材6に取り付け固定
する。これにより、ころがり軸受け20は、軸部材6に
位置固定されるように取り付け固定されるとともに、こ
ろがり軸受け20の予圧の適正量が容易かつ正確に調整
される。
【0028】また、第二の実施の形態の取付け固定具1
aは、本体2を、軸部材6の一端側からころがり軸受け
20がセットされている位置の近傍まで誘導する必要が
ないので、手間がかからない。よって、この取付け固定
具1aは、軸部材6の軸方向の長さが長い場合とか、軸
部材6の両端側が塞がるなどして通し孔3に軸部材6を
通すことができない場合に用いるとよい。また、取付け
固定具1aは、第一の実施の形態の取付け固定具1と同
様に、雄ネジ部材7の頭部7aを、本体2の外側にはみ
出ないように収容する座ぐり孔5cを備え、そして、雄
ネジ部材7の軸部7bは、本体2の外側にはみ出ない長
さとなっているので、スパナなどの工具を、本体2に掛
け止めるときに、その工具が、雄ネジ部材7の頭部7a
とか軸部7bに当たることがない。そして、取付け固定
具1aは、複数の平面部を備えることで、スパナなどの
工具を複数箇所で掛け止めることができ、また、本体2
が六角形状の外形を形成しているので、工具を掛け止め
るのに便利な形態の、通常の六角ナットと同じように取
り扱うことができる。さらに、前記互いに平行位置する
ように対向する、二つの平面部を、ドグブラケット、セ
ンサーブラケットなどの機械要素、部品その他の被取付
体を取り付けるための取付面として利用することもで
き、これによって複数の被取付体を、多方向から多角的
に軸部材6に対して取り付け固定することができる。
【0029】そして、この取付け固定具1aは、第一の
実施の形態の取付け固定具1と同様に、ころがり軸受け
20の取り付け固定以外に、軸部材6へのゆるみを止め
るゆるみ止め手段を備えたネジ部材として、ダブルナッ
トの代わりに利用することができ、また、軸部材6の一
端側に取り付け固定されて、スパナなどの工具32を掛
け止めるための頭部として用いることもできる。
【0030】次に、この発明に係る取付け固定具の第三
の実施の形態を、図9に基づいて説明する。この取付け
固定具1bは、所要の厚みを備えた本体2と、その本体
2の軸心部、すなわち、軸心方向に開口するように形成
される、軸部材挿通用の通し孔3と、本体2の外周部か
ら通し孔3へと貫通して、本体2の、例えば、二箇所に
設けられる、止めネジねじ込み用のねじ込み孔35、3
5と、これらねじ込み孔35、35に設けられた雌ネジ
にねじ込む止めネジ36、36とを備える。そして、本
体2の外周部に、工具、例えば、スパナなどの工具の掛
け止めが可能な、互いに平行位置するように対向する、
二つの平面部を三組備えることで、本体2は、六角形状
の外形を形成している。また、通し孔3を形成する、本
体2の内周部には、軸部材6に設けられる雄ネジ部6a
と螺合可能な雌ネジ部8が設けられている。図示実施の
形態の場合、各ねじ込み孔35、35は、それぞれの軸
心線が、約百二十度の角度で交わるような位置関係で、
本体2の外周部に開口するように設けられている。
【0031】そして、前記止めネジ36は、図示実施の
形態の場合、六角穴付き止めネジを用いるが、すり割り
付き止めネジなどその他のネジを用いてもよい。
【0032】そして、この取付け固定具1bを用いて、
ころがり軸受け20を軸部材6に取り付け固定するに
は、まず、本体2の通し孔3に、ころがり軸受け20に
通された軸部材6を通し、さらに、この軸部材6の外周
面に螺設された雄ネジ部6aと本体2の内周部に設けら
れた前記雌ネジ部8とを螺合させる。その後、スパナな
どの工具を、前記互いに平行位置するように対向する、
二つの平面部に掛け止めて、本体2を軸部材6の軸心回
りに回転させる。これにより、本体2が、軸部材6の、
軸方向における取り付け位置を変移させて、軸部材6上
を連続的かつ容易に移動することとなる。そして、本体
2の一端面が、カラー28を介して、ころがり軸受け2
0の内輪22に当接し(本体2の一端面が、カラー28
を介さず、直接ころがり軸受け20の内輪22に当接し
ても構わない)、さらに、そのころがり軸受け20に適
当量のスラスト荷重がかかる位置まで、本体2を回転移
動させて、内輪22の位置決めが行われたところで、本
体2を軸部材6に取り付け固定する。本体2を軸部材6
に取り付け固定するには、止めネジ36、36の先端部
が、軸部材6の外周面を押し付けるように、止めネジ3
6、36を、前記ねじ込み孔35、35にねじ込む。
【0033】これにより、ころがり軸受け20は、軸部
材6に取り付け固定されるとともに、ころがり軸受け2
0の予圧の適正量が容易かつ正確に調整される。そし
て、この取付け固定具1bも、第一および第二の実施の
形態の取付け固定具1、1aと同様に、複数の平面部を
備えるので、スパナなどの工具を複数箇所で掛け止める
ことができ、また、本体2が六角形状の外形を形成して
なるので、スパナなどの工具を掛け止めるのに便利な形
態の、通常の六角ナットと同じように取り扱うことがで
きる。さらに、前記互いに平行位置するように対向す
る、二つの平面部を、ドグブラケット、センサーブラケ
ットなどの機械要素、部品その他の被取付体を取り付け
るための取付面として利用することもでき、これによっ
て複数の被取付体を、多方向から多角的に軸部材6に対
して取り付け固定することができる。そして、取付け固
定具1bは、ころがり軸受け20を軸部材6に取り付け
固定する際に使用する以外にも、軸部材6へのゆるみを
止める、ゆるみ止め手段を備えたネジ部材として利用す
ることができ、また、軸部材6の一端部に取り付け固定
されて、スパナなどの工具32を掛け止めるための頭部
として用いることもできる。
【0034】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、本体2の外周部は、工具、例えば、スパナ
などの工具が掛け止められるように、互いに平行位置す
るように対向する、少なくとも、二つの平面部を備えて
いればよい。よって、本体2は、複数の平面部、例え
ば、互いに平行位置するように対向する、少なくとも、
二つの平面部を二組備えた外周部によって、四角形状の
外形を形成してなるものであってもよい。これにより、
スパナなどの工具を掛け止めるのに便利な形態の、通常
の四角ナットと同じように取り扱われる。もちろん、本
体2の外周部の形状は、四角形状あるいは六角形状に限
定される訳ではなく、その他の多角形状であっても構わ
ない。また、本体2の外周部は、全て平面部から構成さ
れる必要はなく、例えば、図10に示すように、互いに
平行位置するように対向する、二つの平面部H、Hを一
組備えていれば、残りの部分は、曲面部G、Gとして構
成しても構わない。
【0035】また、本体2を四角形状または六角形状の
外形に形成してなる取付け固定具1、1a、1bにおい
て、本体2の、四角または六角からなる外周部の各角部
を、丸めたりあるいは切り欠いたりして除去してもよ
い。例えば、前記第一の実施の形態の取付け固定具1
は、図11に示すように、前記各角部を丸めて除去する
ことで、アール面Rとしてもよく、こうすると、本体2
が、例えば、スパナなどの工具によって軸部材6の軸心
回りに回転させられる場合に、その回転半径を小さくと
ることができる。
【0036】また、第一の実施の形態に示す取付け固定
具1おいて、締付孔5を構成して雄ネジ部材7と螺合す
る雌ネジ孔5bは、本体2に直接螺設されなくとも、例
えば、図12に示すように、本体2に、その本体2の外
側にはみ出さないように収容されるナットXを設けるこ
とで、そのナットXの内側の雌ネジを前記雌ネジ孔5b
としてもよい。すなわち、スリット4を挟んで、雄ネジ
部材挿通孔5aと連通位置するように、雄ネジ部材通し
孔5eおよびナットXの連れ回りを防止した着座面付き
ナット挿入孔5fとからなる連通孔5gを形成するとと
もに、前記着座面付きナット挿入孔5fに挿入したナッ
トXの雌ネジに、雄ネジ部材7を螺合させることによ
り、本体2を軸部材6に締め付け固定するようにしても
よい。このことは、第二の実施の形態に示す取付け固定
具1a、並びに、図10および図11の他の実施の形態
に示す取付け固定具においても同様である。なお、図1
2に示す取付け固定具1において、座ぐり孔5cと、ナ
ット挿入孔5fとを共通化することで、締付孔5のいず
れの側からも、雄ネジ部材7やナットXを挿入すること
ができる構成としてもよい。図10および図11に示す
取付け固定具においても、また同様である。
【0037】また、第三の実施の形態示す取付け固定具
1bにおいても、止めネジ36と螺合する、ねじ込み孔
35の雌ネジは、本体2に直接螺設されなくとも、例え
ば、図13に示すように、本体2に収容されるナットY
を設けることで、そのナットYの内側の雌ネジY1を前
記ねじ込み孔35の雌ネジとしてもよい。すなわち、本
体2の外周部から通し孔3へと貫通する止めネジ通し孔
37と、例えば本体2の一方の端面から明けられたナッ
ト挿入孔38とを設けるとともに、前記ナット挿入孔3
8にナットYを挿入し、そのナットYの雌ネジY1に、
止めネジ36をねじ込むようにしてもよい。
【0038】また、この発明に係る取付け固定具は、前
記雄ネジ部6aのない軸部材6に対しても適用すること
ができる。この場合、前記第一、第二、および第三の実
施の形態における取付け固定具1、1a、1bは、本体
2の内周部に、雌ネジ部8を設ける必要はなく、例え
ば、本体2の内周部は、滑面状に形成されていてもよ
い。すなわち、本体2の内周部に雌ネジ部8を設けなく
ても、その通し孔3に軸部材6を通し、ころがり軸受け
20などの機械要素が、軸部材6に取り付け固定される
ように、雄ネジ部材7を締付孔5に締め付け、あるいは
止めネジ36をねじ込み孔35にねじ込むことにより、
取付け固定具1、1a、1bを軸部材6に対して取り付
け固定することは可能である。
【0039】そして、かかる本体2の内周部に雌ネジ部
8がない取付け固定具1、1a、1bは、以下のような
用途、機能を備える。例えば、雄ネジ部6aのない軸部
材6を、軸受け部から引き抜こうとしたときに、これら
軸受け部と軸部材6との間の接触部分が錆び付いていた
りして、軸受け部から抜くことができない場合に、雌ネ
ジ部8のない取付け固定具1、1a、1bの本体2を、
前記軸部材6の一端側に取り付け固定する。そして、ス
パナなどの工具を、前記互いに平行位置するように対向
する、二つの平面部に掛け止めてひねり、こじるように
して、軸部材6を軸受け部から引き抜く。この場合、前
記締付孔5が設けられていると、この締付孔5に備わる
座ぐり孔5cが、雄ネジ部材7の頭部7aを、本体2の
外側にはみ出ないように収容するため、スパナなどの工
具が、雄ネジ部材7の頭部7aに当たって、前記掛け止
めに難渋するようなことはない。また、例えば、雄ネジ
部6aのない軸部材6を回転させないような状態にして
使用したい場合には、取付け固定具1、1a、1bの本
体2を、軸部材6の一端側に取り付け固定するととも
に、前記互いに平行位置するように対向する、二つの平
面部と近接位置するようにして固定壁面部を設置する。
これにより、軸部材6が回転しようとすると、この固定
壁面部に本体2が当接して、軸部材6の回転は止まる。
もっとも、上記したところの、本体2の内周部に雌ネジ
部8がない取付け固定具1、1a、1bの用途、機能
は、本体2の内周部に雌ネジ部8を設けてなる取付け固
定具1、1a、1bについての用途、機能でもある。
【0040】また、取付け固定具1、1a、1bは、本
体2の一端面に、ダンパーなどの緩衝部材を付着させて
もよい。これにより、本体2と相手側となる機械器具あ
るいは機械部品などの部材との間に、前記緩衝部材が介
在することとなり、両者間の当たりがソフトになる。ま
た、締付孔5に備わる前記座ぐり孔5cは、雄ネジ部材
7が、少なくとも、その頭部7aの下面側が前記座ぐり
孔5cの底面となる着座面に接するよう、前記締付孔5
にねじ込まれた位置においては、前記頭部7aを、本体
2の外側にはみ出ないように収容すればよいわけである
から、前記雄ネジ部材7の頭部7aの下面側が、前記座
ぐり孔5cの底面となる着座面に接する前のネジ込み位
置において、前記座ぐり孔5cが、前記雄ネジ部材7の
頭部7aを、本体2の外側にはみ出ないように収容して
もよい。言い換えれば、雄ネジ部材7が、その頭部7a
の下面側が前記座ぐり孔5cの底面となる着座面に接す
るよう、前記締付孔5にねじ込まれた位置にあっては、
前記頭部7aが、本体2の外側にはみ出てないようにな
っていればよい。
【0041】また、取付け固定具1、1a、1bによっ
て、軸部材6に取り付け固定される機械要素、部品は、
ころがり軸受け20に限られるものではなく、例えば、
スプロケット、カム、ローラ、ドグブラケット、センサ
ーブラケットその他の機械要素、部品であってもよい。
【0042】なお、前記第一、第二、および第三の実施
の形態の取付け固定具1、1a、1bは、金属製に限ら
れるものではなく、合成樹脂製であっても構わない。
【0043】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る取付け固定具によれば、次の効果が
ある。
【0044】請求項1および請求項4に記載された取付
け固定具は、機械要素、部品を、その取付け固定具に通
される軸部材に取り付け固定できるとともに、その他種
々の用途、機能を兼ね備えているので、使い道が広い。
【0045】また、請求項2に記載された取付け固定具
によれば、加えて、軸部材の軸方向の長さが長い場合と
か、軸部材の両端側が塞がっている場合などに好適に用
いることができる。
【0046】また、請求項3に記載された取付け固定具
によれば、加えて、本体にスパナなどの工具を掛け止め
る場合に、その工具が、雄ネジ部材の頭部とか軸部に当
たったりしないので、掛け止めに難渋しない。
【0047】また、請求項5に記載された取付け固定具
によれば、加えて、軸部材に対する取付け固定具の取付
け位置の微調整が可能かつ容易であって、その微調整に
より、ころがり軸受けの予圧の適正量を容易かつ正確に
調整することができる。
【0048】また、請求項6に記載された取付け固定具
によれば、加えて、スパナなどの工具を複数箇所で掛け
止めることができ、また、通常の四角ナットとか六角ナ
ットと同じように取り扱うことができる。
【0049】また、請求項7に記載された取付け固定具
によれば、加えて、本体を軸部材の軸心回りに回転させ
るときに、その回転半径を小さくとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る取付け固定具の第一の実施の形
態の、縦断面図である。
【図2】同じく、正面図である。
【図3】同じく、本体を、スリットに沿って縦断した場
合の縦断面図である。
【図4】同じく、ころがり軸受けなどの機械要素を、軸
部材に対して取り付け固定するときの使用状態を示す斜
視図である。
【図5】同じく、ころがり軸受けなどの機械要素を、軸
部材に対して取り付け固定するときの使用状態を示す縦
断面図である。
【図6】同じく、ゆるみ止め手段を備えたネジ部材とし
て、軸部材に取り付け固定された状態を示す斜視図であ
る。
【図7】同じく、スパナなどの工具を掛け止めるための
頭部として、軸部材に取り付け固定された状態を示す斜
視図である。
【図8】この発明に係る取付け固定具の第二の実施の形
態の縦断面図である。
【図9】この発明に係る取付け固定具の第三の実施の形
態の縦断面図である。
【図10】他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図11】さらなる他の実施の形態を示す縦断面図であ
る。
【図12】さらに異なる他の実施の形態を示す縦断面図
である。
【図13】さらに異なる他の実施の形態を示す正面図で
ある。
【図14】従来の、軸部材に対するころがり軸受けなど
の機械要素の取り付け固定方法を説明する図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 取付け固定具 2 本体 2a 第一の本体部 2b 第二の
本体部 3 軸部材挿通用の通し孔 4 スリット 5 締付孔 5c 座ぐり
孔 6 軸部材 6a 雄ネジ
部 7 雄ネジ部材 7a 雄ネジ
部材の頭部 7b 雄ネジ部材の軸部 8 雌ネジ部 35 ねじ込み孔 36 止めネ
フロントページの続き (72)発明者 浅野 智彦 岐阜県関市池尻923番地の1 株式会社岩 田製作所内 Fターム(参考) 3J022 DA12 EA42 EB14 EC12 EC22 ED22 FB12 GA03 GA12 GB42 GB43 GB44 GB53

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、その本体の軸心部に形成され
    る、軸部材挿通用の通し孔と、 前記通し孔に連通するように形成されるスリットと、 前記スリットと交差する雄ネジ部材締付け用の締付孔
    と、 前記締付孔に締め付けることにより、前記本体を前記軸
    部材に締め付け固定する雄ネジ部材とを備えてなる取付
    け固定具において、 前記本体の外周部に、互いに平行位置するように対向す
    る、少なくとも、二つの平面部を有してなる取付け固定
    具。
  2. 【請求項2】 前記本体は、互いに分割可能な、第一の
    本体部と第二の本体部とからなり、 それら第一の本体部と第二の本体部とを組み合わせるこ
    とで、それら両者間に、前記通し孔およびスリットが形
    成されてなる請求項1に記載の取付け固定具。
  3. 【請求項3】 前記締付孔は、座ぐり孔を備え、 前記雄ネジ部材が、少なくとも、その頭部の下面側が前
    記座ぐり孔の底面となる着座面に接するよう、前記締付
    孔にねじ込まれた位置においては、前記座ぐり孔は、前
    記頭部を、前記本体の外側にはみ出ないように収容し、
    かつ、前記雄ネジ部材の軸部は、前記本体の外側にはみ
    出ない長さとなっている、請求項1または2に記載の取
    付け固定具。
  4. 【請求項4】 本体と、その本体の軸心部に形成され
    る、軸部材挿通用の通し孔と、 前記通し孔へと貫通して設けられる、止めネジねじ込み
    用のねじ込み孔と、 前記ねじ込み孔にねじ込む止めネジとを備えてなる取付
    け固定具において、 前記本体の外周部に、互いに平行位置するように対向す
    る、少なくとも、二つの平面部を有してなる取付け固定
    具。
  5. 【請求項5】 前記通し孔を形成する、前記本体の内周
    部に、前記軸部材に設けられる雄ネジ部と螺合可能な雌
    ネジ部を設けてなる、請求項1ないし4のいずれか1項
    に記載の取付け固定具。
  6. 【請求項6】 前記本体は、複数の前記平面部を備えた
    前記外周部によって、四角形状または六角形状の外形を
    形成してなる、請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の取付け固定具。
  7. 【請求項7】 前記本体の、四角または六角からなる外
    周部の各角部を、丸めたりあるいは切り欠いたりして除
    去してなる、請求項6に記載の取付け固定具。
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