JP2016125343A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】サーキュラスプラインの内歯とフレックススプラインの外歯との噛み合いを安定化できる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供する。
【解決手段】モータ出力軸13によって回転駆動する楕円形状のウェーブジェネレータ39の回転に伴って楕円形状に撓み変形可能なフレックススプライン40と、フレックススプラインの外歯40dに噛合する内歯19aが形成され、スプロケット本体1の軸方向一端部に同軸一体に結合されたサーキュラスプライン19と、を備えた波動歯車機構12を有し、電動モータ8のハウジング本体5aが、サーキュラスプラインの軸方向の一端部に同軸状に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気弁や排気弁の開閉タイミングを、電動モータを用いて可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
前記電動モータを用いた内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
概略を説明すれば、内燃機関のクランクシャフトから回転力が伝達される円筒状のタイミングスプロケットと、シリンダヘッドの上端部に回転自在に設けられて、外周に例えば吸気弁を開閉作動させる駆動カムを有するカムシャフトと、エンジンカバーに固定されて、減速機構を介して前記カムシャフトに正逆の回転力を付与する電動モータと、を備えている。
前記減速機構としては、既知の波動歯車機構が用いられ、この機構は、前記タイミングスプロケットの内周側にボルト固定されて、内周に複数の内歯が形成された円環状のサーキュラスプラインと、該サーキュラスプラインの内周側に配置されて、前記電動モータのモータ出力軸に固定された楕円形状のウェーブジェネレータと、該ウェーブジェネレータの外周にボールベアリングを介して摺動自在に設けられ、外周に形成された外歯が前記サーキュラスプラインの内歯に噛み合うフレックススプラインと、から構成されている。
前記サーキュラスプラインの内歯とフレックススプラインの外歯との噛み合い箇所は、前記ウェーブジェネレータの楕円形状によって長軸側の180度対称の2箇所であって、短軸の部分では噛み合いがなく隙間が形成されている。前記外歯と内歯の噛み合い部ではバックラッシが殆どなく、騒音の発生が抑制されている。
そして、前記電動モータの回転に伴って前記ウェーブジェネレータが前記タイミングスプロケットに対して相対回転すると、該ウェーブジェネレータの楕円形状にしたがって前記フレックススプラインが撓み変形しながら外歯が前記サーキュラスプラインの内歯に噛み合いつつ前記内歯と外歯の歯数の相違によって前記相対回転を減速させて前記タイミングスプロケットに対するカムシャフトの相対回転位相を変化させるようになっている。
特開平02−067405号公報
前記従来のバルブタイミング制御装置にあっては、前記電動モータがエンジンカバーに固定されており、このエンジンカバーは、一般的に剛性が低いことから内燃機関からの伝達振動によって変形し易く、これにより電動モータのモータ出力軸も僅かながらも振れ回りが発生してしまう。
このため、ウェーブジェネレータ楕円長軸方向にモータ出力軸の位置が変化した場合には、前記噛み合い部における一方の歯部の歯先付近と他方の歯部の歯底付近が強く押し付けられて経時的に摩耗してしまうおそれがある。これは、楕円長軸方向の両端部付近での外歯と内歯との間にバックラッシが存在しないことによるものである。
つまり、楕円長軸方向の両端部で前記内歯と外歯との間にバックラッシが存在しないことから、前記長軸方向へ前記モータ出力軸(ウェーブジェネレータ)の軸心のずれが発生すると、内歯と外歯の噛み合い部は強く押し付けられて逃げ場がなくなり、いわゆるこじられる形となるからである。
一方、前記楕円短軸方向へモータ出力軸の軸心が変化した場合は、楕円長軸側の両端部での噛み合い部に大きな剪断力が作用して、各歯部の耐久性が低下してしまうおそれがある。
これは、楕円長軸方向の両端部の少ない歯数でしか有効に噛み合っておらず、また短軸方向の両端部の内歯と外歯はある程度の隙間があり、したがって、歯先と歯底が当接せず、また歯の圧力面でも当接していないことから、これらの部分で前記短軸方向へのモータ出力軸の軸心変化による荷重を受けることができないためである。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、サーキュラスプラインの中心とウェーブジェネレータの中心との位置ずれを効果的に抑制して、サーキュラスプラインの内歯とフレックススプラインの外歯との噛み合いを安定化できる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明にあっては、とりわけ、減速機構は、電動モータの出力軸によって回転駆動する外周面が楕円形状のウェーブジェネレータと、該ウェーブジェネレータの外周に転動体を介して配置され、前記ウェーブジェネレータの楕円形状の外周面にしたがって撓み変形可能なフレックススプラインと、該フレックススプラインの外周側に配置され、該フレックススプラインの外周に形成された外歯に噛合する内歯を有する円環状のサーキュラスプラインと、を備え、タイミングスプロケットは、カムシャフトまたは該カムシャフトに固定された従動部材に回転自在に支持されていると共に、内周側に前記サーキュラスプラインが形成されている一方、前記電動モータは、モータハウジングが前記タイミングスプロケットの軸方向の一端部に固定されていることを特徴としている。
この発明によれば、サーキュラスプラインの内歯とフレックススプラインの外歯との噛み合いを安定化させることができる。
本発明に係るバルブタイミング制御装置の第1実施形態を示す縦断面図である。 本実施形態における主要な構成部材を示す分解斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図1のC−C線断面図である。 図1のD矢視図である。 バルブタイミング制御装置の正面図である。 本発明の第2実施形態を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態では、内燃機関の吸気側の動弁装置に適用したものであるが、排気側の動弁装置に同様に適用することも可能である。
このバルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動するタイミングスプロケット1と、シリンダヘッド上に図外の軸受を介して回転自在に支持され、前記タイミングスプロケット1から伝達された回転力によって回転するカムシャフト2と、タイミングスプロケット1の前方位置に配置された図外のチェーンカバーに固定されたカバー部材3と、タイミングスプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構4と、を備えている。
前記タイミングスプロケット1は、全体が鉄系金属によって環状一体に形成され、内周面が段差径状のスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受けるギア部1bと、前記スプロケット本体1aの軸方向前端側に一体に設けられて、後述する波動歯車機構12の一部を構成するサーキュラスプライン19と、から構成されている。
また、このタイミングスプロケット1は、スプロケット本体1aと前記カムシャフト2の前端部に設けられた後述する従動部材9との間に、1つの大径ボールベアリング43が介装されており、この大径ボールベアリング43によって、タイミングスプロケット1が前記カムシャフト2に相対回転自在に支持されている。
前記大径ボールベアリング43は、一般的な構造であって、図1及び図2に示すように、外輪43aと内輪43b及び該両輪43a、43bの間に介装されたボール43cとから構成されている。この大径ボールベアリング43は、前記外輪43aがスプロケット本体1aの内周側に圧入固定されているのに対して内輪43bが後述する従動部材9の外周側に圧入固定されている。
また、スプロケット本体1aの後端側には、円環状の保持プレート20が配置されている。この保持プレート20は、金属板材によって一体に形成され、図1、図2及び図4に示すように、外径が前記スプロケット本体1aの外径とほぼ同一に設定されていると共に、内径が前記大径ボールベアリング43の径方向のほぼ中央付近の径に設定されている。したがって、保持プレート20の内周部20aは、前記外輪43aの軸方向の外端面43eに対して一定の隙間をもって覆うように対向配置されている。
また、前記内周部20aの内周縁所定位置には、径方向内側、つまり中心軸方向に向かって突出したストッパ凸部20bが一体に設けられている。このストッパ凸部20bは、図4に示すように、ほぼ扇状に形成されて、先端縁20cが後述するストッパ溝2bの円弧状内周面に沿った円弧状に形成されている。さらに、前記保持プレート20の外周部には、各ボルト7が挿通する6つのボルト挿通孔20dが周方向の等間隔位置に貫通形成されている。
前記保持プレート20の内面と該内面に対向する前記大径ボールベアリング43の外輪43aの外端面43eとの間には、円環状のスペーサ18が介装されている。このスペーサ18は、前記保持プレート20を前記各ボルト7によって共締め固定した際に、保持プレート20の内面から前記外輪43aの外端面43eへ僅かな押し付け力を付与するものである。
前記スプロケット本体1a(サーキュラスプライン19)及び保持プレート20のそれぞれの外周部には、ボルト挿通孔1c、20dが周方向のほぼ等間隔位置に6つ貫通形成されている。
また、後述するハウジング本体5aの後端部に一体に形成された雌ねじ形成部6には、各ボルト挿通孔1c、20dと対応した位置に6つの雌ねじ孔6aが形成されており、これらに挿通した6本のボルト7によって前記三者20、1、6(ハウジング5)が共締め固定されている。
なお、前記スプロケット本体1a及びサーキュラスプライン19が、後述する減速機構である波動歯車機構12のケーシングとして構成されている。
また、前記スプロケット本体1aと前記サーキュラスプライン19、保持プレート20及び雌ねじ形成部6は、それぞれの外径がほぼ同一に設定されている。
前記カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有していると共に、前端部にフランジ部2aが一体に設けられている。
このフランジ部2aは、図1及び図2に示すように、外径が後述する従動部材9の固定端部9aの外径よりも僅かに大きく設定されて、各構成部品の組み付け後に、前端面2eの外周部が前記大径ボールベアリング43の内輪43bの軸方向外端面43gに当接配置されるようになっている。また、前端面2eが従動部材9に軸方向から当接した状態でカムボルト10によって軸方向から結合されている。
また、前記フランジ部2aの外周には、図4に示すように、前記保持プレート20のストッパ凸部20bが係入するストッパ凹溝2bが円周方向に沿って形成されている。このストッパ凹溝2bは、円周方向へ所定長さの円弧状に形成されて、この長さ範囲で回動したストッパ凸部20bの両端縁が周方向の対向縁2c、2dにそれぞれ当接することによって、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最大進角側あるいは最大遅角側の相対回転位置を規制するようになっている。
なお、前記ストッパ凸部20bは、前記スペ−サ18を介して前記大径ボールベアリング43の外輪43aの外端面よりもカムシャフト2側に離間して配置されて、前記従動部材9の固定端部9aとは非接触状態になっている。したがって、ストッパ凸部20bと固定端部9aとの干渉を十分に抑制できる。
前記従動部材9は、鉄系金属材によって一体に形成され、図1に示すように、後端側に形成された円板状の前記固定端部9aと、該固定端部9aの内周前端面から軸方向へ突出した円筒部9bと、から構成されている。
前記固定端部9aは、後端面が前記カムシャフト2のフランジ部2aの前端面に当接配置されて、前記カムボルト10の軸力によってフランジ部2aに軸方向から圧接固定されている。
前記円筒部9bは、図1に示すように、中央に前記カムボルト10の軸部10bが挿通される挿通孔9cが貫通形成されていると共に、外周側に後述するニードルベアリング38が設けられている。
前記カムボルト10は、図1に示すように、頭部10aの軸部10b側の端面に円環状のワッシャ部10cが配置されていると共に、軸部10bの外周に前記カムシャフト2の端部から内部軸方向に形成された雌ねじ部に螺着する雄ねじ部10dが形成されている。
前記カバー部材3は、アルミニウム合金材によってカップ状に一体に形成されて、膨出状に形成された前端部3aが前記ハウジング5の前端部を覆うように設けられていると共に、前記前端部3aの外周部側には円筒壁3bが軸方向に沿って一体に形成されている。この円筒壁3bは、図1、図2にも示すように、内部に保持用孔3cが形成されて、この保持用孔3cの内周面が後述するブラシ保持体28のガイド面として構成されている。
また、カバー部材3は、図2に示すように、外周に形成されたフランジ部3dに6つのボルト挿通孔3eが円周方向の等間隔位置に貫通形成され、この各ボルト挿通孔に挿通された図外のボルトによって前記チェーンカバーに固定されている。
前記前端部3aの外周側の段差部内周面と前記ハウジング本体5aの外周面との間には、図1にも示すように、大径なオイルシール50が介装されている。この大径オイルシール50は、横断面ほぼコ字形状に形成されて、合成ゴムの基材の内部に芯金が埋設されていると共に、外周側の円環状基部が前記カバー部材3の内周面に設けられた段差円環部3hに嵌着固定されている。
前記位相変更機構4は、前記カムシャフト2のほぼ同軸上前端側に配置された電動モータ8と、該電動モータ8の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する減速機構である波動歯車機構12と、から構成されている。
前記電動モータ8は、図1及び図2に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、前記タイミングスプロケット1と一体に回転するヨークである前記ハウジング5(モータハウジング)と、該ハウジング5の内部に回転自在に設けられたモータ出力軸13と、ハウジング5の内周面に固定された半円弧状の一対の永久磁石14と、封止プレート11に固定された固定子16と、を備えている。
前記ハウジング5は、鉄系金属材をプレス成形によって有底筒状に形成されたハウジング本体5aと、該ハウジング本体5aの前端開口を封止する封止プレート11と、を備えている。
前記ハウジング本体5aは、前記スプロケット本体1a(サーキュラスプライン19)の中心と同軸状に配置されており、後端側に円板状の底部5bを有し、該底部5bの中央位置に大径な軸部挿通孔5cが形成されていると共に、この軸部挿通孔5cの孔縁には、カムシャフト2軸方向へ突出した円筒状の延出部5dが一体に設けられている。なお、前記底部5bの後端面外周側には、前述したように、各ボルト7の先端部が螺着する雌ねじ孔6aを有する雌ねじ形成部6が一体に設けられている。
前記モータ出力軸13は、円筒の段差径状に形成されてアーマチュアとして機能し、軸方向の一端部(カバー部材3側)の小径部13aと、軸方向の他端部側に有し、前記小径部13aと一体に設けられた大径部13bと、から構成されている。また、モータ出力軸13は、前記大径部13bの外周面と前記ハウジング5の延出部5dの内周面との間に介装された中径なボールベアリング41によってハウジング本体5aに回転自在に支持されている。
また、前記大径部13bの外周に、複数の極を持つ鉄心ロータ17が固定されていると共に、該鉄心ロータ17の外周にはコイル17aが巻回されている。一方、前記小径部の外周には、コミュテータ21が圧入固定されており、このコミュテータ21には、前記鉄心ロータ17の極数と同数に分割された各セグメントに前記電磁コイル17aが電気的に接続されている。
前記封止プレート11は、前記ハウジング5の前端部内周に形成された凹状段差部にかしめにより位置決め固定されている。また、中央位置には、後述のモータ出力軸13の小径部13aなどが挿通される軸挿通孔11aが貫通形成されている。
前記固定子16は、図5に示すように、前記封止プレート11の内周側に一体的に設けられた円板状の樹脂プレート22と、該樹脂プレート22の内側に設けられた一対の金属ホルダ23a、23bと、該各金属ホルダ23a、23bの内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置されて、コイルスプリング24a、24bのばね力で各先端面が前記コミュテータ21の外周面に径方向から弾接する2つの切換用ブラシ25a、25bと、前記金属ホルダ23a、23bの前端面に、各外端面を露出した状態で埋設固定された内外二重の円環状のスリップリング26a、26bと、前記各切換用ブラシ25a、25bと各スリップリング26a、26bを電気的に接続するピグテールハーネス27a、27bと、から主として構成されている。
また、前記カバー部材3の前端部3aには、合成樹脂材によって一体的にモールドされたブラシ保持体28が固定されている。
このブラシ保持体28は、図1、図2及び図7にも示すように、側面視ほぼL字形状(正面視ほぼT字形状)に形成され、前記保持用孔3cに挿入されるほぼ円筒状のブラシ保持部28aと、該ブラシ保持部28aの上端部に有するコネクタ部28bと、前記ブラシ保持部28aの両側に一体に突設されて、前記前端部3aに固定される一対のブラケット部28c、28cと、前記ブラシ保持体28の内部に大部分が埋設された一対の端子片31、31と、から主として構成されている。
前記一対の端子片31,31は、上下方向に沿って平行かつクランク状に形成されて、一方側(下端側)の各端子31a、31aが前記ブラシ保持部28aの底部側に露出状態で配置されている一方、他方側(上端側)の各端子31b、31bが前記コネクタ部28bの雌型嵌合溝28d内に突設されている。また、前記他方側端子31b、31bは、図外の雄端子を介して図外のコントロ−ルユニットを経由してバッテリー電源に電気的に接続するようになっている。
前記ブラシ保持部28aは、ほぼ水平状(軸方向)に延設されて、内部の上下位置に形成された円柱状の貫通孔内にスリーブ状の摺動部29a、29bが固定されていると共に、該各摺動部29a、29bの内部に、各先端面が前記各スリップリング26a、26bに軸方向からそれぞれ当接する給電用ブラシ(第2ブラシ)30a、30bが軸方向へ摺動自在に保持されている。
この各第2ブラシ30a、30bは、ほぼ長方体状に形成されて、各貫通孔の底部側に臨む前記一方側端子31a、31aとの間に弾装された付勢部材である第2コイルスプリング32a、32bのばね力によってそれぞれ前記各スリップリング26a、26b方向に付勢されている。
また、前記第2ブラシ30a、30bの前側端部と前記一方側端子31a、31aとの間には、可撓性を有する一対のピグテールハーネス33a、33bが溶接固定されて、前記両者を電気的に接続している。このピグテールハーネス33a、33bは、その長さが前記第2ブラシ30a、30bが前記各コイルスプリング32a、32bによって最大に進出した際に、前記各摺動部29a、29bから脱落しないように、その最大摺動位置を規制する長さに設定されている。
また、前記ブラシ保持部28aの基部側外周に形成された円環状の嵌着溝内に、環状シール部材34が嵌着保持されている。前記コネクタ部28bは、上端部に図外の雄型端子が挿入される前述した嵌合溝28dに臨む前記他方側端子31b、31bが前記雄型端子を介して図外のコントロールユニットに電気的に接続されている。
前記ブラケット部28c、28cは、ほぼ三角形状に形成されて、両側部に形成された各ボルト挿通孔28e、28eに前記前端部3aに形成された一対の雌ねじ孔3f、3fに螺着する各ボルト36、36を介して前記ブラシ保持体28が前端部3aに固定されるようになっている。
前記波動歯車機構12は、図1〜図3に示すように、前記スプロケット本体1aに一体に設けられた前記サーキュラスプライン19と、前記モータ出力軸13の大径部13bの内周面に固定されたウェーブジェネレータ39と、前記固定端部9aの外周部に一体に結合されたフレックススプライン40など、から構成されている。
前記サーキュラスプライン19は、前記スプロケット本体1aの前端部側に一体に設けられ、前記電動モータ8方向へ延出した円筒状に形成されていると共に、内周面の前端側には内歯19aが形成されている。この内歯19aは、円周方向の等間隔位置に連続して複数形成されていると共に、その歯数が68歯に設定されている。
ウェーブジェネレータ39は、内周側の円筒状の固定部39aと、該固定部39aの外周に一体に有する円盤状のウェーブジェネレータ本体39bと、を備え、該ウェーブジェネレータ本体39bの外周と前記フレックススプライン40との間に転動体である複数のボール42が転動可能に介装されている。
前記固定部39aは、カムシャフト2の軸方向へ延出して前端側の外周面が前記モータ出力軸13の大径部13bの内周面に軸方向から圧入固定されていると共に、前記ニードルベアリング38と小径ボールベアリング37によって前記従動部材9の円筒部9bに回転自在に支持されている。つまり、前記カムシャフト2の軸心と同軸の前記円筒部9bの外周面に固定されている。
前記ウェーブジェネレータ本体39bは、前記固定部39aの軸心を中心とした楕円形状に形成されていると共に、平坦な外周面の巾方向の中央に前記各ボール42を保持案内する案内溝39c(レース)が全周に亘って形成されている。
前記ボール42は、鋼材によって形成されて、その数が24個になっていると共に、前記フレックススプライン40をウェーブジェネレータ本体39bの楕円外周に沿って転動可能に支持するようになっている。
前記フレックススプライン40は、金属材によって円筒状に形成されていると共に、撓み変形可能な無端ベルト状に形成されて、軸方向の一端縁40aが前記固定端部9aの外周部内端縁に一体に結合されている。また、軸方向の他端部40bは、横断面で見ると全体が楕円形状に変形可能なほぼ円環形状に形成されて内周面に前記各ボール42を前記案内溝39cと協働して案内保持する第2案内溝40cが形成されていると共に、外周面には前記サーキュラスプライン19の各内歯19aに噛合する複数の外歯40dが全周に亘って形成されている。この各外歯40dは、その数が60歯に設定されている。前記ボール42と各案内溝39c、40cによってボールベアリングが構成されており、図面上は前記ボール42を保持する保持器(ケージあるいはリテ−ナ)が省略されているが、この図外の保持器により各ボ−ル42が等間隔に配置される。
また、前記フレックススプライン40は、図3に示すように、前記ウェーブジェネレータ本体39bの楕円形状に起因して長軸Lの両端側の部位で前記サーキュラスプライン19の内歯19aに噛み合っているが、短軸Sの両端側では各外歯40dと前記各内歯19aとの間に円弧状の比較的大きな隙間C、Cが形成されている。
前記ニードルベアリング38は、図1及び図3にも示すように、ウェーブジェネレータ39の内周側に有する円筒部39aの内周面に圧入された円筒状のリテーナ38aと、該リテーナ38aの内部に回転自在に保持された複数の転動体であるニードルローラ38bとから構成されている。このニードルローラ38bは、前記従動部材9の円筒部9bの外周面を転動して、前記ウェーブジェネレータ39を回転自在に支持している。
前記小径ボールベアリング37は、内輪37aが前記従動部材9の円筒部9bの前端部に形成された段差小径部の外周面に圧入されて、前記段差小径部の段差面とカムボルト10のワッシャ10cとの間に挟持状態に固定されている一方、外輪37bがウェーブジェネレータ39の円筒部39aの内周面に形成された段差面で軸方向の位置決め支持されている。
前記コントロールユニットは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類から情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出して、機関制御を行うと共に、前記電磁コイル17aに前記各給電ブラシなどを介し通電してモータ出力軸13の回転制御を行い、波動歯車機構12を介してカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
前記波動歯車機構12の内部には、潤滑油供給手段によって潤滑油が供給されるようになっている。この潤滑油供給手段は、前記シリンダヘッドの軸受の内部に形成されて、図外のメインオイルギャラリーから潤滑油が供給される油供給通路と、図1に示すように、前記カムシャフト2の内部軸方向に形成されて、前記油供給通路にグルーブ溝を介して連通した油供給孔51と、前記従動部材9の内部軸方向に貫通形成されて、一端が該油供給孔51に開口し、他端が前記ニードルベアリング38の付近に開口した前記小径なオイル孔52と、同じく従動部材9に貫通形成された大径な3つの図外のオイル排出孔と、から構成されている。
この潤滑油供給手段によって、前記各ベアリングや波動歯車機構12の各構成部材の間に十分に潤滑油が供給されるようになっている。
なお、前記モータ出力軸13の前端内部には、図1に示すように、カムボルト10側の空間部を閉止する断面ほぼコ字形状の第1キャップ53が圧入固定されている。
以下、本実施形態の作動について説明すると、まず、機関のクランクシャフトが回転駆動するとタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転して、その回転力がサーキュラスプライン19と雌ねじ形成部6を介してハウジング5に伝わり、電動モータ8全体がタイミングスプロケット1の回転と同期回転する。すなわち、電動モータ8においてモータ出力軸13がハウジング5に対して相対回転しない場合は、前記サーキュラスプライン19(タイミングスプロケット1)の回転が、各内歯19aと各外歯40dの噛み合わせがずれることなく、フレックススプライン40を介して従動部材9を経由してカムシャフト2にそのまま伝達される。これによって、カムシャフト2はタイミングスプロケット1に対して位相変化せずに同期回転して、各駆動カムが各吸気弁を開閉作動させる。
一方、機関始動後の所定の機関運転時には、前記コントロールユニットから各端子片31,31から各ピグテールハーネス32a、32b、第2ブラシ30a、30b、各スリップリング26a、26bなどを介して電動モータ8の電磁コイル17aに通電される。これによって、モータ出力軸13が、ハウジング5に対して相対回転駆動され、この回転力が波動歯車機構12を介してカムシャフト2(従動部材9)に減速された付加的な相対回転力として伝達される。
すなわち、前記モータ出力軸13のハウジング5に対する正逆いずれかの回転に伴いウェーブジェネレータ39が同方向へ回転すると、前記各ボール42を介して前記フレックススプライン40の各外歯40dとサーキュラスプライン19の各内歯19aとが長軸Lの両端領域で噛み合いながら、モータ出力軸13(ウェ−ブジェネレ−タ39)の相対回転が、前記従動部材9(カムシャフト2)の減速された相対回転に変換されて伝達される。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。
この結果、吸気弁の開閉タイミングが進角側あるいは遅角側へ変換されて、機関の燃費や出力の向上が図れる。
なお、前記タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の正逆相対回転の最大位置規制(角度位置規制)は、前記ストッパ凸部20bの各側面が前記ストッパ凹溝2bの各対向面2c、2dのいずれか一方に当接することによって行われる。
ここで、前記モータ出力軸13のハウジング5に対する回転速度が前記波動歯車機構12によって低減されてカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転変化として伝わるわけであるが、以下では前記各内歯19aと各外歯40dとの歯数の相違によって前記モータ出力軸13の回転を減速して前記従動部材9(カムシャフト2)伝達する原理を説明する。
前記サーキュラスプライン19の内歯19aの歯数をZcとし、フレックススプライン40の外歯40dの歯数をZfとすると、Zc=Zf+N の式で示す関係にある。(ここで、Nは整数)
本実施形態では、Zcが68歯、Zfが60歯、Nは8歯になっており、前記Nは偶数になっている場合が多く、偶数であると、2つの長軸Lの両端領域での内外歯19a、40dの噛み合いが同等になって噛み合いの均一性が高まるからである。なお、必ずしも偶数である必要はない。
ここで、タイミングスプロケット1は回転している訳だが、図3ではこのタイミングスプロケット1を静止(固定)させた座標系として示している。
前記ウェーブジェネレータ39が、モータ出力軸13を介して、例えば図3において長軸Lが真上方向(矢印方向)を向いた位置から時計方向へ回転する場合を考えると、各内外歯19a、40dの前記長軸2箇所での噛み合い部位(矢印方向)も時計方向に回転し始め、前記内歯19aと外歯40dは一つずつ噛み合って行く。
前記ウェーブジェネレータ39が、時計方向へ1回転(360°)したとする、前記矢印は再び同じ位置にくる。この際、前記サーキュラスプライン19の内歯19aにおける噛み合い部位は、もとの歯に戻るが、フレックススプライン40の外歯40dは前述した歯数差8歯(N)分だけ反時計方向に位相変化(8/60回転)することになる。
したがって、フレックススプライン40(従動部材9)の回転における前記モータ出力軸13の回転に対する減速比は、60÷(−8)=−7.5となる。
すなわち、モータ出力軸13が時計方向に回転する場合、従動部材9の回転は7.5分の1に減速され、かつ回転方向が反時計方向に変化するのである(−の符号は回転方向が逆になることを示す。)。これによって、前記タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の相対回転は遅角側へ変換する。
式で表すと、減速比I=Zf÷(−N)=Zf÷(Zf−Zc)となる。(符号は−)
逆にモータ出力軸13が図3において反時計方向へ回転すると、同じ減速比で従動部材9が今度は時計方向へ回転して、前記タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の相対回転は進角側へ変換する。
ここで、減速比を大きくすると、モータトルクを従動部材9の大きな変換トルクとして伝達することが可能になり、バルブタイミング変換のために従動部材9に加えるトルクを高めることができる。
逆に減速比を過度に大きくすると、所定バルブタイミングに変換するのに要する電動モータ8の出力軸13の総回転数が増加するので、変換応答性が悪化する。
したがって、バルブタイミングの変換に要する従動部材9のトルクと、要求変換応答性から適切な減速比を決定すれば良い。例えば、カムシャフト2に作用する負荷トルクの大小や、機関運転状態からの要求応答時間などを考慮して、各内燃機関の仕様に応じて適宜減速比を選択すれば良い。
そして、本実施形態では、前述したように、前記タイミングスプロケット1は、エンジンの基準軸であるカムシャフト2に固定された従動部材9に回転自在に支持されている。また、前記サーキュラスプライン19は、前記タイミングスプロケット1に一体に設けられている一方、前記電動モータ8のハウジング5は、タイミングスプロケット1に固定されていることから前記モータ出力軸13の軸心位置は、前記タイミングスプロケット1とカムシャフト2の各軸心に対して高い位置精度が得られる。
このため、前記電動モータ8のモータ出力軸13の軸心(図1中X)とサーキュラスプライン19の内歯19aの内径中心(図1中Y)との位置ずれを十分に抑制することができる。よって、前記フレックススプライン40の各外歯40dとサーキュラスプライン19の各内歯19aの噛み合いを安定化することができる。
これによって、前述したウェーブジェネレータ39(モータ出力軸13)の長軸L方向への前記位置ずれが発生した場合に懸念される、長軸両端部位における各内外歯19a、40dの摩耗、例えば歯先及び歯底での特有の摩耗を抑制することができ、また、前記長軸L方向と直交する方向(短軸S方向)への位置ずれが発生した場合に懸念される、前記各内外歯19a、40dに作用する高いせん断応力に起因する歯部耐久性の低下を十分に抑制することができる。
この結果、前述した従来技術の技術的課題を一掃することができるのである。
また、本実施形態では、特に、フレックススプライン40が前記従動部材9と直接結合されており、またこの従動部材9はエンジンの基本軸(基準軸)であるカムシャフト2にカムボルト10によって直接固定されていることから、各外歯40dが軸方向への位置ずれは抑えられ、つまり、フレックススプライン40に作用するスラスト力を前記カムシャフト2及び図外のカムシャフトスラスト軸受が受けてくれることから位置ずれが抑制できるので、前記各内歯19aとの一層良好な噛み合い状態を得ることが可能になる。ここで、カムシャフトはクランクシャフトと共にエンジンの基本軸となっており、軸中心の位置精度や軸方向位置精度は高く且つ動的にも安定しており、その面からも一層安定した上記噛み合いを実現できるのである。
さらに、前記ウェーブジェネレータ39とフレックススプライン40との間に介装された各ボール42は、前記ウェーブジェネレータ本体39bの案内溝39cとフレックススプライン40の第2案内溝40cに案内保持されていることから、径方向のスペース効率を高めることができると共に、フレックススプライン40の強度を確保しつつ低剛性化することができる。
このように、フレックススプライン40の低剛性化によって撓み変形性が高められることによって、前記各内外歯19a、40dのさらに安定した噛み合いを確保することができる。
逆に、前記各案内溝39c、40cを設けずに、別途内輪と外輪を両者39,40との間に圧入することも可能である。この場合は、前記内外輪の肉厚を確保する必要があり、径方向のスペース効率が低下すると共に、フレックススプライン40の撓み変形性が低下するおそれがあるが、コスト的に有利になる。
〔第2実施形態〕
図8は本発明の第2実施形態を示し、基本構成は第1実施形態と同じであって、電動モータ8の円筒状のハウジング本体5aはタイミングスプロケット1の円環状のスプロケット本体1aにボルト7によって軸方向から一体的に固定されている点でも第1実施形態と同じ構造であるが、前記波動歯車機構12周りの構造を変更したものである。
すなわち、前記サーキュラスプライン19は、内歯19aが従動部材9の軸心方向へ突出して形成されている一方、ウェーブジェネレータ39は、円筒状の固定部39aが前記モータ出力軸13の大径部13bに一体に形成されていると共に、該固定部39aの軸方向のカムシャフト2側の一端部外周に一体に形成されたウェーブジェネレータ本体39bの外周にボールベアリング44が設けられている。
また、可撓性を有するフレックススプライン40は、第1実施形態のものと異なり、単に円筒状に形成されて前記ボールベアリング44の外周に摺動自在に設けられていると共に、外周面に外歯40eが一体に形成されている。
前記モータ出力軸13は、第1実施形態のように、前記ハウジング本体5aに対して中径ボールベアリング41によって回転自在に支持されているのではなく、前記固定部39aと一体で設けられているため、第1実施形態と同様のニードルベアリング38及び小径ボールベアリング37によって従動部材9の円筒部9bに回転自在に支持されている。
すなわち、エンジンの基本(基準)軸であるカムシャフトと一体の従動部材9にモ−タ出力軸13が軸支されているのである。この結果、前記電動モータ8のモータ出力軸13(ウェ−ブジェネレ−タ39)の軸心(図8中X)とサーキュラスプライン19の内歯19aの内径中心(図8中Y)との位置ずれを十分に抑制することができる。よって、前記フレックススプライン40の各外歯40dとサーキュラスプライン19の各内歯19aの噛み合いを安定化することができる。
前記ウェーブジェネレータ本体39bは、固定部39aの外周に円環凸状に形成されて、外形全体が楕円形状に形成されている。
前記ボールベアリング44は、楕円形状の前記ウェーブジェネレータ本体39bの外形に沿って全体が相似的な楕円形状に変形し得るように形成されていると共に、内輪44aが前記ウェーブジェネレータ本体39bの外周面に圧入固定されている一方、外輪44bの外周面には前記フレックススプライン40の内周面が摺動可能に保持されていると共に、前記内輪44aと外輪44bの間には、複数のボール44cが図外の保持器を介して等間隔に0転動自在に介装されている。
また、前記従動部材9の固定端部9aと前記フレックススプライン40との間には、比較的剛性のある従動サーキュラスプライン45が設けられている。この従動サーキュラスプライン45は、縦断面ほぼコ字形状に折曲形成されて、一端部45aが前記固定端部9aの外周部内端縁に一体に結合されていると共に、折り返し状に形成された断面ほぼ矩形状の他端部45bの内周面には、前記サーキュラスプライン19の内歯19aと並置されて前記フレックススプライン40の外歯40eに噛み合う内歯45cが一体に形成されている。
また、前記サーキュラスプライン19の内歯19aの歯数Zcは、第1実施形態と同じく68歯であり、前記フレックススプライン40の外歯40eの歯数Zfも同じ60歯であるが、前記従動サーキュラスプライン45の内歯45cの歯数Zc’はZfと同じ60歯に設定されている。
なお、前記ハウジング本体5aの延出部5dと固定部39a(モータ出力軸13の大径部13b)との間には、波動歯車機構12の内部と電動モータ8の内部との間をシールするオイルシール46が設けられている。
したがって、この実施形態によれば、図3と同様のタイミングスプロケット固定座標系において、第1実施形態と同じく電動モータ8のモータ出力軸13が時計方向へ回転すると、ウェーブジェネレータ39が同期回転し、この回転力が前記サーキュラスプライン19を介してフレックススプライン40に伝達され、このフレックススプライン40がモータ出力軸回転に対して7.5の減速比で減速されて反時計方向へ位相変換されることになる。
しかし、本実施形態では、第1実施形態のようにフレックススプライン40の回転が直接従動部材9に伝達されるのではなく、一旦、従動サーキュラスプライン45の回転に変換されて従動部材9に伝達される。
すなわち、前記フレックススプライン40は、ウェーブジェネレータ39によって楕円状に撓んで変形し、従動サーキュラスプライン45は真円であり外形状は異なるが、長軸Lの両端部位で1歯、1歯順に噛み合っていき、かつフレックススプライン40の外歯40eと従動サーキュラスプライン45の内歯45cの歯数が同じなので、一定の角速度で伝達される。したがって、この部分の減速比は1であり、トータルでみると、モータ出力軸13の時計方向の回転は、従動部材9(従動サーキュラスプライン45)に、第1実施形態と同じく7.5の減速比で減速され、反時計方向に位相変換されることになる。
これによって、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の相対回転位相、つまり、吸気弁のバルブタイミングは遅角側に変換される。
逆に、モータ出力軸13が反時計方向へ回転した場合は、7.5の減速比で減速され、前記タイミングスプロケット1に対してカムシャフト2の回転位相が進角側へ変換される。そのため、吸気弁のバルブタイミングは進角側に変換される。
本実施形態では、筒状のフレックススプライン40と、2つのサーキュラスプライン(19、45)を用いたことによって、以下の点で有利である。
まず、フレックススプライン40は、第1実施形態のように、従動部材9との結合箇所がある程度の剛性を持たせる必要がなくなるで、楕円形状に撓み変形する際に、前記ある程度高い剛性に起因してスプライン歯すじが軸方向に倒れる現象を抑制することができる。 このため、本実施形態のように、筒状のフレックススプライン40とすることによって、外歯40eと各サーキュラスプライン19,45の内歯19a、45cとの噛み合いが一層安定的となり、前述した従来技術で懸念される摩耗がさらに発生しにくくなり(歯すじ方向での片当たり的な偏摩耗を抑制)でき、またこの均一的な噛み合いにより、従来技術で懸念される歯部のせん断強度低下をさらに抑制することができる。(歯すじ方向で局部的に高いせん断応力が作用するのを抑制できる。
なお、前記従動サーキュラスプライン45の内歯45cの歯数Zc’は、フレックススプライン40の外歯40eの歯数Zfと同じに設定しなくても良く、例えば、前記内歯45cの歯数Zc’をフレックススプライン40の歯数Zfより多い歯数(例えば66歯)とすることもできる。
(N’=Zc’−Zf=6)
この場合を具体的に考察すると、図3と同様のタイミングスプロケット固定(静止)座標系において、まずウェーブジェネレータ39(モータ出力軸13)が時計方向に1回転すると、フレックススプライン40はサーキュラスプライン19と噛み合いつつ、前述した第1実施形態と同様に反時計方向に8歯(N)だけ回転する。
次に、従動サーキュラスプライン45の動きを考察すると、まず、フレックススプライン40が回転せずにウェーブジェネレータ39だけが時計方向に1回転したとすると、時計方向に順次噛み合っていき、歯数差6歯(N’)の分だけ従動フレックススプライン45は逆に時計方向に回転する。
続いて、前行程でフレックススプラインは8歯(N)反時計方向に回転していたことを考慮すると、結局、従動フレックススプライン45反時計方向へ2歯(N−N’)回転したことになる。
つまり、ウェーブジェネレータ39が時計方向に1回転するうちに、従動フレックススプライン45は、2歯だけ反時計方向に回勤したことになり、トータルの減速比は、66歯÷(−2歯)=−33と大きくできる。
一般式で書くと以下のようになる。
減速比I’=Zc'÷(N’−N)となる(符号マイナス)。つまり、NとN’の差動効果により、大きな減速比にできるのである。
逆にN’をNまで大きくしていくと、減速比は無限大に近づき、機構として意味を持たなくなる。
すなわち、N’をNより小さく且つ正の整数とすることで、つまり、Zc’をZcより小さく且つZfより大きな整数とすることで、前記差動効果により大きな減速比にできるのである。
ここで、注目する点としては、歯ピッチ(歯の大きさ)を小さくしなくても大きな減速比が得られる点であり、これにより、前述の従来技術の課題となる歯のせん断強度の面からもさらに有利となる。
なお、ここまでは、フレックススプライン40の外歯40eの数は軸方向位置によらず同一としてきたが、前記従動サーキュラスプライン45の内歯45cと噛み合うリヤ側の歯ピッチ(歯数)を、タイミングスプロケット1に形成したサーキュラスプライン19の内歯19aと噛み合うフロント側の歯ピッチ(歯数)とを異ならせても良い。
この場合は、フレックススプライン40の製造性は悪くなるものの、より細やかな減速比設定が可能となる。
本実施形態では、第1実施形態のような、ハウジング本体5aとモータ出力軸13の間のボールベアリング41は廃しているが、前述のように、同軸度を高めて良好で安定的な各歯の噛み合いを実現できるのは第1実施形態と同様である。
また、ここで、モ−タハウジング5も第1実施形態と同様にタイミングスプロケット1に固定されているので、モ−タハウジング5全体の取り付け同軸度が高くなっている。これにより、モ−タハウジング5がチェーンカバーに固定された場合に想定されるような、チェーンカバー振動により給電ブラシ25a、25bの各先端位置が変化しブラシ挙動が不整となるとか、あるいはオイルのシ−ル性が悪化するなどの諸問題を回避できる。
したがって、本実施形態では、これらの実用的な諸問題を回避しつつ、モータ駆動軸13の位置精度を高めて、フレックススプラインとサ−キュラスプラインの噛み合いを安定化できるのである。
そして、図8に示すように、第1実施形態におけるボールベアリング41に替えてオイルシール46が設けられていることから、これにより、波動歯車機構12内の潤滑油が前記コイル17aやブラシ25a、25b側に漏れ出るのを抑制でき、オイルによるコンタミや損傷を抑制できる。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、タイミングチェーン用のタイミングスプロケットに代えて、タイミングベルト用のタイミングスプロケットであっても良い。
また、電動モータ8として、DCブラシ付きモータを示したが、ブラシレスモータであっても良い。
さらに波動歯車機構12のフレックススプライン40をカップ型に代えて円筒型のものでもよい。
また、本発明の主旨から逸脱しない範囲で、種々の可変バルブタイミング装置に適用することが可能である。
1…タイミングスプロケット(駆動回転体)
1a…スプロケット本体
1b…ギア部
2…カムシャフト
3…カバー部材
4…位相変更機構
5…ハウジング
5a…ハウジング本体
8…電動モータ
9…従動部材
10…カムボルト
12…波動歯車機構(減速機構)
13…モータ出力軸
19…サーキュラスプライン
19a…内歯
39…ウェーブジェネレータ
39a…固定部
39b…ウェーブジェネレータ本体
40…フレックススプライン
40d…外歯
42…ボール
44…ボールベアリング
45…従動サーキュラスプライン

Claims (4)

  1. クランクシャフトによって回転駆動し、外周に複数の歯部を有するタイミングスプロケットと、該タイミングスプロケットに対し相対回転可能に設けられた出力軸を有する電動モータと、前記タイミングスプロケットとカムシャフトの間に設けられ、前記タイミングスプロケットに対する前記出力軸の相対回転速度を減速させて前記タイミングスプロケットに対してカムシャフトの相対回転を生じさせる減速機構と、を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記減速機構は、
    前記電動モータの出力軸によって回転駆動する外周面が楕円形状のウェーブジェネレータと、
    該ウェーブジェネレータの外周に転動体を介して配置され、前記ウェーブジェネレータの楕円形状の外周面にしたがって撓み変形可能なフレックススプラインと、
    該フレックススプラインの外周側に配置され、該フレックススプラインの外周に形成された外歯に噛合する内歯を有する円環状のサーキュラスプラインと、
    を備え、
    前記タイミングスプロケットは、前記カムシャフトまたは該カムシャフトに固定された従動部材に回転自在に支持されていると共に、内周側に前記サーキュラスプラインが形成されている一方、
    前記電動モータは、モータハウジングが前記タイミングスプロケットの軸方向の一端部に固定されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記フレックススプラインは、カップ状に形成されていると共に、ボス部を介して前記カムシャフトに固定されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記フレックススプラインは、円筒状に形成されていると共に、前記カムシャフトに固定された別異の従動サーキュラスプラインと噛合して、該従動サーキュラスプラインを介してタイミングスプロケットに対する前記カムシャフトの相対回転位相を変化させることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記従動サーキュラスプラインの内歯の歯数を、前記フレックススプラインの外歯の歯数よりも多くすると共に、前記サーキュラスプラインの内歯の歯数よりも少なくしたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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