JP2016124697A - 用紙搬送装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の用紙を積載する際に、用紙同士が貼り付くことによる問題を抑制することができる用紙搬送装置及び画像形成システムを提供する。
【解決手段】用紙を搬送する用紙搬送装置は、用紙のカールを調整するカール調整部と、搬送された用紙を積載する積載部と、少なくとも前記カール調整部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記積載部に連続して積載される二枚の用紙に互いに異なるカールを付与するように前記カール調整部を制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、用紙搬送装置及び画像形成システムに関する。
従来、プリンターなどの画像形成装置においては、画像を形成された用紙は排紙トレイ等に排出されて積載される。そして、複数枚の用紙が排紙トレイ上で積載される際には、先に排出された用紙(先行紙)と後に排出された用紙(後続紙)との間の接触によって問題が生じる場合があった。例えば、後続紙が排紙トレイ上へ排出される際に、後続紙の下面が先行紙の上面と接触して先行紙を移動させ、排紙トレイ上での先行紙の積載位置がずれたり、先行紙が排紙トレイ上から落下したりする場合があった。
このような問題に対して、例えば、特許文献1には、載置面の中央に凸部を設けたシート排出トレーが記載されている。載置面の中央に凸部を設けることで、載置されるシート(先行紙)に山型部が形成され、後に排出されるシート(後続紙)がこの山型部に乗り上げることにより、載置されているシートとの間に間隙が形成され、この間隙に空気が入り込むことによって、シート同士が密接状態で接触しなくなり、シート同士の貼り付きを防止することができることが記載されている。
特開平9−156818号公報
しかし、上記特許文献1に記載のシート排出トレーのように、載置面に凸部を設けると、以下のような問題があった。
まず、用紙が凸部に押し付けられることで用紙が痛むという問題があった。すなわち、排紙トレイ上に多数の用紙が積載される場合、排紙トレイ上の下方に積載された用紙は上方に積載された用紙の重みによって凸部に押し付けられるため、凸部の形状に沿って変形したり、用紙が損傷したりする場合があった。
また、用紙が積載された後に用紙同士が貼り付いてしまうことによる問題があった。上記特許文献1に記載のシート排出トレーにおいては、後続紙を排出する際に後続紙が先行紙に貼り付くことを抑制できたとしても、トレイに排出されてから時間が経過すると、先行紙と後続紙との間の間隙がなくなり、静電気等によって先行紙と後続紙とが貼り付いてしまう場合があった。この場合、例えば、積載された用紙のうち一部を移動したい場合に用紙同士が貼りついていると、移動したい部分を分離する必要があり、ユーザーの操作性が悪くなる。また、排出トレーに積載された用紙に対して、製本装置等によってさらに後工程の処理を行う場合が考えられるが、用紙同士が貼り付いていると、用紙を一枚ずつ給紙できずに重送されて正しく処理を行うことができなかったり、紙詰まりが生じてしまったりする可能性がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、複数の用紙を積載する際に、用紙同士が貼り付くことによる問題を抑制することができる用紙搬送装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の態様によれば、
用紙を搬送する用紙搬送装置は、
用紙のカールを調整するカール調整部と、
搬送された用紙を積載する積載部と、
少なくとも前記カール調整部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記積載部に連続して積載される二枚の用紙に互いに異なるカールを付与するように前記カール調整部を制御する
ことを特徴とする。
また、本発明の他の態様によれば、
画像形成システムは、
用紙に対して画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像を形成された用紙を搬送する前記用紙搬送装置と、を有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の用紙を積載する際に、用紙同士が貼り付くことによる問題を抑制することができる用紙搬送装置及び画像形成システムを提供することができる。
本実施の形態に係る画像形成システム1の全体構成を示す概略模式図である。 画像形成システム1の動作制御に係る主要構成を示すブロック図である。 第1用紙処理装置200の主要構成を示す図である。 カールの大きさの定義方法の例を説明する図である。 カール調整動作における制御方法の一例を示すフローチャートである。 カール調整条件テーブルの一例を示す表である。 排紙トレイ340Aに積載された用紙の状態を示す模式図である。 連続して積載される二枚の用紙間でカールの向きが異なる態様において、排紙トレイ340Aに積載された用紙の状態を示す模式図である。 波型のカールを有する用紙の、用紙の搬送方向及び用紙の厚さ方向に平行な平面による断面図である。 第2の実施例のカール調整動作において、制御部が設定するカール調整条件テーブルの一例を示す表である。 第2の実施例において排紙トレイ340Aに積載された用紙の状態を示す模式図である。
[画像形成システム]
図1は、本実施の形態に係る画像形成システム1の全体構成を示す概略模式図であり、図2は、画像形成システム1の動作制御に係る主要構成を示すブロック図である。
図1、2に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置100、第1用紙処理装置200、及び第2用紙処理装置300を備える。
画像形成装置100は、用紙Pに対して画像を形成する装置である。
第1用紙処理装置200は、用紙を搬送し、画像形成装置100により画像が形成された用紙Pに対して、カールを調整するカール調整動作を実行する装置である。
第2用紙処理装置300は、画像形成装置100により画像が形成され、第1用紙処理装置200によりカール調整動作を行われた用紙Pを搬送して排紙トレイ340Aに積載する装置である。また、第2用紙処理装置300は、用紙に対して穿孔処理、綴じ処理、折り処理を行うこともできる。
第1用紙処理装置200および第2用紙処理装置300は、用紙を搬送する用紙搬送装置を構成する。
図2に示すように、画像形成システム1は画像形成システム1全体の動作制御を行う中央制御部410を、画像形成装置100は画像形成装置100の動作制御を行う画像形成制御部160を、第1用紙処理装置200は第1用紙処理装置200の動作制御を行う第1用紙処理制御部270を、第2用紙処理装置300は第2用紙処理装置300の動作制御を行う第2用紙処理制御部350を、それぞれ有する。そして、中央制御部410、画像形成制御部160、第1用紙処理制御部270、および第2用紙処理制御部350は、それぞれCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、処理内容に応じたソフトウェア・プログラムや各種のデータを読み出して実行処理する。
そして、中央制御部410は、画像形成制御部160、第1用紙処理制御部270、及び第2用紙処理制御部350の各制御部に対して各処理を施すための命令を出力する。各制御部は、命令に応じてそれぞれの制御対象である装置の動作を制御する。
例えば、中央制御部410は、第1用紙処理制御部270に対してカール調整動作を施すための命令を出力し、第1用紙処理制御部270は、これに応じてカール調整部を制御してカール調整動作を行う。
なお、以下の説明において、画像形成装置100、第1用紙処理装置200、及び第2用紙処理装置300が連結される方向をX方向、鉛直方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とする。
[画像形成装置]
先ず、画像形成装置100について説明する。
画像形成装置100は、図1、2に示すように、例えば、読取部110、給紙トレイ120、用紙搬送部130、画像形成部140、定着部150、画像形成制御部160、記憶部170、操作表示部180、及び通信部190等を備える。
読取部110は、原稿を光学的に読み取って画像データを生成する。
具体的には、読取部110は、例えば、CCD(charge-coupled device)イメージセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサー等の撮像素子を具備して読み取った画像に応じた電気信号を出力するセンサー部111や、センサー部111から出力された電気信号に基づいて画像データを生成する図示しない生成部、センサー部111による原稿の読取方向側に設けられた光の透過性を有する板状の部材を具備して当該板状の部材上に原稿を載置可能に設けられた原稿台113、センサー部111に対して相対的に原稿を移動させるように搬送する自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)114等を備える。センサー部111は、原稿台113に載置された原稿を読み取る。また、センサー部111は、自動原稿送り装置114によって搬送される原稿を読み取る。
給紙トレイ120は、画像形成装置100の筐体に対する収納状態又は引出し状態を切り替え可能に設けられて用紙Pを備蓄可能に設けられた箱状の部材であり、画像形成装置100により画像が形成される前の用紙Pを備蓄する。図1に示すように、給紙トレイ120は複数設けられ、それぞれ異なるサイズの用紙Pを備蓄することができる。なお、複数の給紙トレイ120は同一のサイズの用紙Pを備蓄してもよい。
用紙搬送部130は、給紙トレイ120、画像形成部140、定着部150等の各部間で用紙Pを搬送する。
具体的には、用紙搬送部130は、例えば、給紙トレイ120、画像形成部140、定着部150等の各部間及びその周囲において定められた所定の用紙搬送経路に沿って間欠的に設けられた複数のローラーや、各ローラーを駆動する図示しない駆動部等を有する。用紙搬送部130は、給紙トレイ120に備蓄された用紙Pを1枚ずつ引き出して画像形成部140に搬送し、画像形成部140により画像が形成された用紙Pを定着部150に搬送し、定着部150により画像が定着された用紙Pを第1用紙処理装置200側に設けられた排紙口から排出するように搬送する。また、両面印刷が行われる場合、用紙搬送部130は、定着部150と排紙口との間の搬送経路上に設けられた分岐点131から用紙Pの表裏を反転させて画像形成部140側に戻すよう動作する。
画像形成部140は、用紙Pに画像を形成する。
具体的には、画像形成部140は、例えば、用紙搬送部130により搬送される用紙Pに対して外周面が当接するように設けられた感光体141や、感光体141に帯電処理を施す帯電部142、帯電された感光体141に画像データに応じた露光処理を施す露光部143、画像データに応じたトナー像を形成して感光体141に転写(一次転写)する現像部144、感光体141に転写されたトナー像を用紙Pに転写(二次転写)する転写部145、感光体141上に残留したトナーを感光体141から取り除くクリーニング部146等を備える。本実施の形態における画像形成部140は、上記の構成により電子写真方式による画像形成を行うが、一例であってこれに限られるものでない。画像形成部140は、例えば、インクジェット等、他の画像形成方法による画像形成を行うための構成を具備していてもよい。
また、図1に図示した画像形成部140は、一つの現像部144を備え、単色による画像形成を行う構成であるが、一例であってこれに限られるものでない。画像形成部140は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色に応じた現像部144を備え、これらの色の組み合わせによるカラー印刷を行うことができるように設けられていてもよい。
定着部150は、画像形成部140によって用紙Pに形成された画像を定着させる。
具体的には、定着部150は、例えば、用紙Pの搬送経路を挟んで互いの外周面が当接するように設けられた定着ローラー対151、151や、定着ローラー対151、151のうち、画像形成部140により画像が形成された用紙Pの面側(例えば、図1の上側)のローラーを加熱する加熱部152等を備える。定着部150は、回転駆動される定着ローラー対151、151により用紙Pを挟み込むとともに加熱部152により加熱された一方のローラーで画像が形成された用紙Pを加熱しながら搬送することで、用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。
画像形成制御部160は、操作表示部180又は通信部190から入力される指示に応じて、画像形成システム1の各装置や各装置が備える各部を統括的に制御する。画像形成制御部160は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えており、CPUは、記憶部170に格納されたプログラムを読み出し、RAM内のワークエリアに展開し、プログラムとの協働によって各種処理を実行する。
例えば、画像形成制御部160は、読取部110を介して取得された画像データに基づいて、画像形成装置100による用紙Pに対する画像形成等を行う。
記憶部170は、画像形成制御部160により実行されるプログラム、プログラムの実行に必要なデータを記憶している。
操作表示部180は、画像形成システム1の動作に係る各種の情報を表示するとともに表示内容に応じてユーザーにより行われる各種の入力操作を検知するタッチパネルや、ユーザーにより行われる各種の入力操作のための複数のスイッチ等を備える。なお、画像形成制御部160は、操作表示部180のタッチパネルにおける表示内容の制御に係る処理を行う。また、画像形成制御部160は、操作表示部180を介してユーザーにより行われた各種の入力操作内容に基づいて画像形成システム1の動作を制御する。
通信部190は、ネットワークインターフェースカード(Network Interface Card 、NIC)又はこれに相当する構成等を具備し、画像形成システム1と他のコンピューターとの間での通信を行う。画像形成制御部160は、通信部190を介して画像データを含む印刷ジョブが入力された場合、当該印刷ジョブに基づいて、画像形成等を行う。
こうした画像形成装置100から排出された用紙Pは、第1用紙処理装置200に搬送される。
[第1用紙処理装置]
次に、第1用紙処理装置200について説明する。
図3は、第1用紙処理装置200の主要構成を示す図である。
第1用紙処理装置200は、図2、3に示すように、例えば、導入部210、第1搬送部220、加湿部230、第2搬送部240、デカール部250、排出部260、及び第1用紙処理制御部270等を備える。
なお、以下の説明において、X方向について右側及び左側を付して説明し、Z方向について上側及び下側を付して説明する。右側は、第1用紙処理装置200に対する画像形成装置100側であり、左側は、第1用紙処理装置200に対する第2用紙処理装置300側である。また、上側は、第1用紙処理装置200における排出部260側であり、下側は、第1用紙処理装置200における加湿部230側である。
導入部210は、画像形成装置100から排出された用紙Pを、第1用紙処理装置200内部に受け入れる。
第1搬送部220は、導入部210により第1用紙処理装置200内部に受け入れた用紙Pを、導入部210より下方に設けられた加湿部230に搬送する。第1搬送部220の途中には、用紙Pを第2搬送部240に導く際の搬送経路の分岐点となる分岐点Q1が設けられている。
加湿部230は、第1搬送部220により搬送されてきた用紙Pを加湿するためのものであって、例えば、加湿ローラー対231,231、加湿ローラー対231,231の各々に水を運ぶ給水ローラー232,232、加湿ローラー対231,231に付着した余分な水を拭うブレード部(不図示)、給水ローラー232,232に供給される水を貯留する貯留部234、水を備蓄するタンク235、加湿ローラー対231,231の上流側に設けられたセンサー236、及び加湿ローラー対231,231に用紙を搬送する搬送ローラー237,237等を備えている。
加湿ローラー対231,231は、用紙Pの幅方向に長尺で外周面が互いに当接した状態に設けられ、第1駆動部231aの駆動により回転し、用紙を挟持搬送する。
加湿ローラー対231,231は、その外周面に水を保持可能に構成される。加湿ローラー対231,231は、水を保持可能な親水性を有するゴム等により形成され、例えば、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等を好適に用いることができる。
加湿ローラー対231,231は、水を保持した状態で用紙Pを挟持して回転した場合、用紙Pを下流に搬送しつつ当該用紙Pを加湿し、水を保持していない状態で用紙Pを挟持して回転した場合、用紙Pを下流に搬送する通常の搬送ローラーとして機能する。
また、加湿ローラー対231,231は、第2駆動部231bの駆動により互いに当接又は離間する方向に移動可能に構成され、これにより用紙を挟持する際の押圧力を変更することが可能となっている。
給水ローラー232,232は、加湿ローラー対231,231の各々に対して設けられ、加湿ローラー231の外周面及び貯留部234に貯留された水に当接した状態で回転することで貯留部234の水を加湿ローラー231に運ぶためのものである。
給水ローラー232,232は、第3駆動部232aの駆動により加湿ローラー対231,231に対して当接又は離間する方向に移動可能となっている。
ブレード部は、加湿ローラー対231,231の各々の上方の加湿ローラー対231,231の外周面に接触可能な位置に設けられる。ブレード部は、加湿ローラー対231,231が回転した際にその外周面を擦ることで、加湿ローラー対231,231の外周面に保持された余分な水を拭うことができる。
貯留部234は、給水ローラー232,232の外周面の弧に沿うように弧を描いた底面を有し、その弧状の底面上に水を貯留する。各給水ローラー232の外周面は、貯留部234に貯留された水の水面よりも下側であって、かつ、貯留部234の弧状の底面に当接しない位置となっている。これによって、各給水ローラー232は、回転に伴って貯留部234に貯留された水を外周面に纏わせる。また、貯留部234は、送出路234aにより下方のタンク235と連結されている。
タンク235は、内部に水を備蓄する容器である。タンク235内の水は、図示しないポンプの動作によって送出路234aを経て貯留部234に送り出される。
センサー236は、加湿ローラー対231,231のニップ部よりも用紙Pの搬送方向の上流側の所定位置に設けられ、用紙Pが当該所定位置まで搬送されてきたことを検知して、第1用紙処理制御部270に検知信号を出力する。
搬送ローラー237,237は、図示しない駆動モーターにより回転駆動し、加湿ローラー対231,231まで用紙Pを搬送する。
第2搬送部240は、導入部210により第1用紙処理装置200内部に受け入れた用紙Pを、加湿部230を経ることなく加湿部230の下流側に搬送する。即ち、第2搬送部240は、第1搬送部220の分岐点Q1を介して加湿部230に向かわず分岐して搬送された用紙Pを、加湿部230の下流側に設けられた合流点Q2に搬送する。
デカール部250は、用紙Pを搬送しながら当該用紙Pのカールを調整するための機構であって、第1デカール部10、第2デカール部20、及び第3デカール部30を備えている。
第1デカール部10及び第2デカール部20は、用紙Pが大きなカールを有する場合、このカールを矯正するためのものである。第1デカール部10は、下方から搬送されてきた用紙Pを右方に向かって搬送し、第2デカール部20は、右方から搬送されてきた用紙Pを上方に向かって搬送する。比較的大きいカールを有する用紙は第1デカール部10と第2デカール部20を通過する際に用紙に機械的な曲げ力を受け、カールは小さくなる。
また、第3デカール部30は、用紙Pのカールを調整するためのものである。第3デカール部30は複数の押圧ローラー31〜37により構成されている。それぞれの押圧ローラーは不図示の駆動部によって、第3デカール部30を搬送される際の用紙の厚さ方向(X方向)に駆動するように構成されている。そして、それぞれの押圧ローラーは独立して駆動可能であり、制御部はそれぞれの押圧ローラーの駆動部を制御することにより、押圧するタイミングや押圧する圧力を設定することができる。そして、用紙Pが下方から上方に向かって第3デカール部30を搬送される際に、それぞれの押圧ローラーは駆動部によって用紙の厚さ方向に押圧するように駆動され、用紙Pに左右から交互に挟持力を付与することによって、用紙Pが有するカールを調整することができる。すなわち、カールを有さない用紙に対してカールを付与したり、カールを有する用紙Pが平坦となるように矯正したりすることができる。
このように、第3デカール部30の押圧ローラー31〜37及びこれらを駆動する駆動部は、用紙が有するカールを調整するカール調整部として機能する。カール調整部により用紙のカールを調整する動作(カール調整動作)については、図5〜7等を参照して後述する。
排出部260は、デカール部250の第3デカール部30から搬送されてきた用紙Pを受け取って下方に搬送した後に左方に搬送する湾曲搬送部を有し、当該湾曲搬送部を介して、用紙Pを第2用紙処理装置300まで搬送する。
[第2用紙処理装置]
図1に戻って、第2用紙処理装置300は、例えば、第1の搬送路310、第2の搬送路320、切換部材330、及び排紙トレイ340A,340B等を有する。また、第1の搬送路310には、例えば、穿孔部311等が配される。また、第2の搬送路320には、例えば、スタッカー321、揃え部材322、綴じ部323、折り部324、及び第2用紙処理制御部350等が配される。
第1の搬送路310は、ストレートパスとも呼ばれ、複数のローラーや、各ローラーを駆動する図示しない駆動部等を有し、用紙Pを搬送する。
穿孔部311は、パンチロッドを備え、第1用紙処理装置200から搬送されてきた用紙Pにパンチ穴を形成する穿孔処理を施す。パンチロッドの下方には、パンチ穴の形成により生じたパンチ屑を収容する屑箱が備えられる。
第2の搬送路320は、スタックパスとも呼ばれ、第1の搬送路310と同様に、複数のローラーや、各ローラーを駆動する図示しない駆動部等を有し、用紙Pを搬送する。
スタッカー321は、第2の搬送路320へ搬送された用紙Pを格納し、複数の用紙Pを一時的に堆積させる。
揃え部材322は、スタッカー321の両側面に移動可能に設けた一対の幅整合部材である。揃え部材322は用紙搬送方向と直交する方向に移動可能であり、用紙Pがスタッカー321上に搬送される際には、用紙幅より広く開放され、スタッカー321上を搬送された後に、用紙の幅方向の側縁を軽打して用紙の幅を揃える。すなわち、用紙Pの搬送方向に垂直な方向について、複数の用紙Pの位置を揃える。
綴じ部323は、ステープラを備え、スタッカー321に積載された複数の用紙Pからなる用紙束を針で綴じる綴じ処理を施す。綴じ枚数、綴じ位置(例えば、縦辺部を綴じるか、あるいは横辺部か等)、及び綴じ数等の処理条件は、画像形成装置100の操作表示部180にて設定された設定条件により決定される。
折り部324は、スタッカー321に堆積された複数の用紙Pに折り畳み処理を施す。
なお、折り処理を施された用紙束は、不図示の搬送ベルトにより排紙トレイ340Bに排出される。
切換部材330は、用紙の搬送方向をガイドして、用紙を第1の搬送路310および第2の搬送路320のいずれに搬送するかを切り替える。すなわち、切換部材330が第一の位置に位置するときは、用紙は第1の搬送路310に搬送され、切換部材330が第二の位置に位置するときは、用紙は第2の搬送路320に搬送される。
排紙トレイ340Aは、第1の搬送路310から排出された用紙を堆積する。また、排紙トレイ340Bは、第2の搬送路320から排出された用紙を堆積する。
[カール調整動作]
(第1の実施例)
以下では、本発明に係るカール調整部(押圧ローラー31〜37及び駆動部)により用紙が有するカールを調整する動作(カール調整動作)の、第1の実施例について説明する。
図3等を参照して上述したように、押圧ローラー31〜37により機械的な曲げ力を付与させることで、用紙Pのカールを調整することができる。ここで、用紙のカールとは、用紙に外力を加えない状態で用紙が平面形状とならず、湾曲している状態をいう。
第3デカール部30のそれぞれの押圧ローラーは互いに独立して駆動可能であるため、用紙Pを押圧するタイミングや押圧する圧力を切り替えることにより、カールを有さない用紙に対して下向きのカール(排紙トレイ340A上で下に凸となる向きのカール)を付与したり、上向きのカール(排紙トレイ340A上で上に凸となる向きのカール)を付与したりすることができる。また、同様に、用紙Pのカールを調整する量を切り替えることもできる。例えば、カールを有さない用紙に対して下向きのカールを付与する場合に、相対的に大きいカールと小さいカールとを選択的に付与することができる。
ここで、用紙が有するカールの大きさ(カール量)は様々な方法によって定義可能である。図4は、カールの大きさの定義方法の例を説明する図である。例えば、用紙の搬送方向の前端E1における幅方向の中心をM1、用紙の搬送方向の後端E2における幅方向の中心をM2、用紙の中心をOとしたとき、線分M1M2と中心Oとの距離Laをカールの大きさとして定義することができる(図4(a)参照)。また、平面である支持面S上で用紙が静止した状態において、用紙上で支持面Sから最も遠い部分Pfと支持面Sとの間の距離Lbをカールの大きさとして定義することもできる(図4(b)参照)。
次に、本実施形態に係る用紙搬送装置(第1用紙処理装置200及び第2用紙処理装置300)において実行するカール調整動作について説明する。
図5は、カール調整動作における制御方法の一例を示すフローチャートである。なお、図5のフローチャートは、第1用紙処理制御部270及び第2用紙処理制御部350のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実行される処理を示す。
画像形成システムが動作を開始して、外部のコンピューター等から印刷ジョブが入力されると(S101)、第1用紙処理制御部270は、入力されたジョブの情報に基づいて、ジョブに含まれる用紙Pについてのカール調整条件を決定する(S102)。カール調整条件とは、カール調整部が用紙Pに対して行うカール調整動作の条件をいう。具体的には、第1用紙処理制御部270は、ジョブの情報に基づいて、図6に示すようなカール調整条件テーブルを設定する。
図6は、カール調整条件テーブルの一例を示す表である。図6の表は、100ページからなり、普通紙に画像を形成するジョブが入力された場合に、各ページの用紙に対してどれだけのカール量でどの向きのカールを付与するかを示している。なお、用紙に付与するカールのカール量とは、用紙がカール調整部を通過した時点で用紙が有するカール量を指している。
S102において、第1用紙処理制御部270が設定するカール調整条件テーブルについて、図6の表に即して具体的に説明する。まず、ジョブに含まれる1ページ目の用紙には、相対的に大きいカール量L1の下向きのカールを付与し、2ページ目の用紙にはカールを付与しない。その後のページについても同様に、奇数ページ目の用紙にはカール量L1の下向きカールを付与し、偶数ページ目の用紙にはカールをしないように交互に条件を決定する。そして、51ページ目以降の奇数ページ目の用紙に対しては、付与するカール量を変更し、カール量L1よりも小さいカール量L2を付与する。そして、奇数ページ目の用紙にはカールを付与し、偶数ページ目の用紙にはカールを付与しないように交互に条件を決定して、100ページ目までのカール調整条件を決定する。
なお、用紙に付与するカールのカール量(L1,L2)は、入力されたジョブの情報に基づいて、用いる用紙の特性(坪量、剛性、紙種等)に応じて設定される。
S102において、第1用紙処理制御部270は以上に説明した方法でカール調整条件テーブルを設定する。
続いて、第1用紙処理制御部270は不図示のカウンターに、n=1(1ページ目)を記憶させる(S103)。カウンターは第1用紙処理制御部270に備えられ、カール調整動作を行う用紙のページ番号を記憶する。
そして、第1用紙処理制御部270は1ページ目の用紙に対する印刷を行うように制御する(S104)。具体的には、画像形成装置100において、給紙トレイ120に収容された用紙を用紙搬送部130により搬送して、画像形成部140により用紙上に画像を形成し、定着部150により画像を用紙上に定着させる。
その後、第1用紙処理制御部270は、S102で設定したカール調整条件テーブルに基づいて、1ページ目の用紙に対するカール調整動作を行うように制御する(S105)。すなわち、第1用紙処理制御部270は、カール調整部により用紙にカール量L1の下向きのカールを付与させる。このとき、用紙がカール調整部に到達する時点でカールを有さないような特性(剛性等)を有している場合には、カール調整部は、カール調整条件テーブルに設定されたカール量L1に対応するように押圧ローラー31〜37により用紙に機械的な曲げ力を与えてカールを付与する。一方、画像形成装置100の定着部150における熱の影響等によって、用紙がカール調整部に到達する時点でカールを有するような特性を有する場合には、カール調整部は、用紙がカール調整部に到達する時点で有するカールを加味して押圧ローラー31〜37により用紙に機械的な曲げ力を与えてカールを付与する。このように制御することで、カール調整部を通過した時点では、用紙の特性にかかわらず、カール調整条件テーブルに設定されたカール量L1を付与されることとなる。
そして、第1用紙処理制御部270及び第2用紙処理制御部350は、カール調整部を通過した1ページ目の用紙を搬送して排紙トレイ340Aに積載するように制御する(S106)。
ここで、第1用紙処理制御部270は入力されたジョブの印刷が完了したか否かを判断する(S107)。ジョブの印刷が完了していないと判断した場合は(S107;No)、nに代えてn+1をカウンターに記憶させて(S108)S104に戻り、S104〜S107の動作を繰り返して、次ページ目以降の印刷を継続する。第1用紙処理制御部270がジョブの印刷が完了したと判断した場合には(S107;Yes)、動作を終了する。
図7は、排紙トレイ340Aに積載された用紙の状態を示す模式図であり、特に1ページ目から8ページ目までの用紙P1〜P8が積載された状態を図示している。なお、図7において、用紙のカールの大きさは便宜上誇張して大きく描かれているが、必ずしも実際のカールの大きさとは一致しない。
図6のカール調整条件テーブルに基づいてカール調整部によりカール調整動作を行った上で用紙を排紙トレイ340Aに積載したことで、下向きカールを有する用紙とカールを有さない用紙とが交互に排紙トレイ340Aに積載されている。すなわち、連続して積載される二枚の用紙は互いに異なるカールを有している。このようにカール調整部によりカール調整動作を行って用紙を排紙トレイ340Aに積載することで、連続して積載される二枚の用紙が互いに接触する面積が小さくなる。これにより、複数の用紙を積載する際に、用紙同士が貼り付くことによる問題を抑制することができる。例えば、ユーザーが積載された用紙同士を分離する際の操作性の低下や、積載された用紙に対してさらに後工程の処理を行う際の給送不良といった問題を抑制できる。
さらに、49ページ目までの奇数ページ目の用紙はカール量L1の下向きカールを有するのに対して、51ページ目以降の奇数ページ目の用紙はカール量L2の下向きカールを有する。すなわち、第1用紙処理制御部270は、排紙トレイ340Aにおいてより下方に積載される用紙がより大きいカール量を有するようにカール調整部を制御する。これにより、以下に説明するように、排紙トレイ340A上に積載されたカールを有する用紙のカール量のばらつきを低減することができ、積載された用紙の整合性を向上させることができる。排紙トレイ340A上に複数の用紙が重なって積載された際に、下方のカールを有する用紙は、上方の用紙の重量によって水平方向に押し広げられる。このため、カール調整部が付与するカールのカール量を全ての用紙について同一とすると、排紙トレイ340A上に積載された状態では上方の用紙と下方の用紙とでカール量にばらつきが生じ、積載された用紙の整合性が悪化してしまう。そこで、図6に示すカール調整条件のように、カール調整部が付与するカールのカール量(カール調整部を通過した時点でのカール量)を、上方の用紙よりも下方の用紙の方が大きくすることによって、排紙トレイ340A上に積載された状態でのカール量のばらつきを低減することができ、積載された用紙の整合性を向上させることができる。
また、図6に示すカール調整条件におけるカール量は、用紙の特性に応じて第1用紙処理制御部270が設定する。用紙の特性とは、例えば、用紙の坪量、紙種、剛度である。具体的には、図6は普通紙を用いる場合のカール調整条件であるため、第1用紙処理制御部270普通紙の特性に応じて適切なカール量を設定する。そして、互いに貼り付きやすい特性を有する用紙(例えばコート紙)を用いる場合には、普通紙を用いる場合よりもカール量を大きく設定する。これにより、用紙同士が互いに接触する面積がより小さくなり、用紙同士の貼り付きをより確実に抑制することができる。また、剛度が小さい用紙(例えば坪量が60g/mより小さい用紙)を用いる場合には、普通紙を用いる場合よりもカール量を大きく設定する。これにより、用紙同士が重なって積載された際に、上方の用紙の重量によって、カールを有する下方の用紙が水平方向に押し広げられた場合であっても、用紙同士が互いに接触する面積がより大きくなって用紙同士が貼り付いてしまうことを抑制することができる。
なお、図6に示したカール調整条件テーブルは一例であって、これに限られることはない。すなわち、連続して積載される二枚の用紙が互いに異なるカールを有するようなカール調整条件であれば、連続して積載される二枚の用紙が互いに接触する面積が小さくなり、複数の用紙を積載する際に、用紙同士が貼り付くことによる問題を抑制するとの効果を奏することができる。
「互いに異なるカール」とは、連続して積載される二枚の用紙が互いに接触する面積が、二枚の用紙がともにカールを有さない場合と比べて小さくなるようなカールをいう。具体的には、連続して積載される二枚の用紙間でカールの向きは同じでカール量が異なる場合や、カールの向きが異なる場合も含まれる。なお、連続して積載される二枚の用紙間でカールの向きが異なる場合は、図8に示すように、カールした用紙の端部同士やカールの凸部同士が干渉して、用紙が搬送方向に移動して積載位置がずれてしまう場合がある。このため、図6に示すように連続して積載される二枚の用紙間でカールの有無が異なる態様の方が、用紙の積載位置がずれることを防ぐことができ、積載された用紙の整合性を向上させることができる。
また、排紙トレイ340Aにおいてより下方に積載される用紙がより大きいカール量を有するようにカール調整条件を設定する場合には、図6に示すカール調整条件テーブルのように、用紙に付与するカール量をL1およびL2の二段階とするカール調整条件に限られず、三以上の多段階のカール量としても構わないし、一枚ごとにカール量を連続的に切り替えても構わない。
さらに、以上に説明した実施形態では、カール調整部は用紙の搬送方向のカールを調整するが、用紙の幅方向のカールを調整するようにカール調整部を構成してもよい。ここで、用紙の搬送方向のカールとは、用紙の厚さ方向及び用紙の搬送方向に平行な平面での断面におけるカールをいう。また、用紙の幅方向のカールとは、用紙の厚さ方向及び用紙の幅方向に平行な平面での断面におけるカールをいう。用紙の幅方向のカールを調整するカール調整部としては、例えば、押圧ローラー31〜37のような押圧部材を、用紙の幅方向に配置することで構成することができる。すなわち、用紙の幅方向に所定の間隔を有する複数の位置であって、用紙を挟んで互いに対向しない位置に、第1用紙処理制御部270により制御される駆動部によって駆動されて用紙を厚さ方向に押圧する押圧部材を備えることで、押圧部材により、用紙の幅方向のカールを調整することができる。
以上に説明したように、本実施例によれば、用紙搬送装置(第1用紙処理装置200及び第2用紙処理装置300)は、用紙のカールを調整するカール調整部(押圧ローラー31〜37および駆動部)と、搬送された用紙を積載する積載部(排紙トレイ340A)と、少なくともカール調整部を制御する制御部(第1用紙処理制御部270及び第2用紙処理制御部350)と、を有し、制御部は、積載部に連続して積載される二枚の用紙に互いに異なるカールを付与するようにカール調整部を制御する。
また、制御部は、積載部に連続して積載される二枚の用紙のうち、一方の用紙にカールを付与し、他方の用紙にカールを付与しないようにカール調整部を制御する。
このため、排紙トレイ340A上に連続して積載される二枚の用紙の接触面積を小さくすることができ、用紙同士が貼り付くことによる問題を抑制することができる。例えば、ユーザーが積載された用紙同士を分離する際の操作性の低下や、積載された用紙に対してさらに後工程の処理を行う際の給送不良といった問題を抑制できる。
また、本実施例によれば、制御部は、カールを有する用紙と、カールを有さない用紙とが交互に積載部に積載されるようにカール調整部を制御する。
このため、用紙が積載される位置が搬送方向でずれることを防ぐことができ、積載された用紙の整合性を向上させることができる。
また、本実施例によれば、制御部は、積載部においてより下方に積載される用紙に対して、より上方に積載される用紙に対して付与するカールよりも大きいカールを付与するようにカール調整部を制御する。
このため、排紙トレイ340A上に積載された状態でのカール量のばらつきを低減することができ、積載された用紙の整合性を向上させることができる。
また、本実施例によれば、制御部は、用紙の特性に応じて用紙のカール量を調整するようにカール調整部を制御する。
このため、互いに張り付きやすい用紙や、積載された際にカールが広がりやすい用紙を用いる場合であっても、用紙同士が貼り付くことをより確実に抑制することができる。
また、本実施例によれば、用紙搬送装置は、用紙を挟持して屈曲させながら搬送する挟持部材(押圧ローラー31〜37)を有する。
これにより、用紙に対して機械的な曲げ力を与えて、用紙のカールを調整することができる。
また、本実施例によれば、挟持部材(押圧ローラー31〜37)よりも用紙搬送方向上流側に、搬送される用紙を加湿する加湿部230をさらに有する
これにより、用紙を加湿した状態でカール調整部により用紙のカールを調整することができるため、用紙のカールをより確実かつ正確に調整することができる。
(第2の実施例)
次に、本発明に係るカール調整部によるカール調整動作の第2の実施例について説明する。本実施例においても、画像形成システム1、画像形成装置100、第1用紙処理装置200、及び第2用紙処理装置300は第1の実施例と同様の構成を有してカール調整動作を実行する。また、カール調整動作における制御方法も、図5のフローチャートとほぼ同様のステップで実行される。以下では、主に本実施例が第1の実施例と異なる点について説明する。
まず、第1の実施例において、カール調整部は用紙に山形のカールを付与するのに対し、本実施例において、カール調整部は用紙に波型のカールを付与する。ここで、山形のカールとは、用紙の前後方向の断面において頂点がただ一つの凸部が存在するカールをいい、波型のカールとは、用紙の前後方向の断面において複数の凸部が存在するカールをいう。
図9は、波型のカールを有する用紙の、用紙の搬送方向及び用紙の厚さ方向に平行な平面による断面図である。例えば、図9(a)に示す用紙Pは2つの凸部C1,C2が存在する波型のカールを有し、図9(b)に示す用紙Pは3つの凸部C3〜C5が存在する波型のカールを有する。
第1用紙処理制御部270は、第3デカール部30の複数の押圧ローラー31〜37を駆動する駆動部を制御して、用紙を挟持する際のタイミングや圧力を適切に調整することによって、用紙に波型のカールを付与する動作をカール調整部に実行させる。
そして、第1用紙処理制御部270は、排紙トレイ340Aに連続して積載される二枚の用紙のうち、一方の用紙に波型のカールを付与し、他方の用紙に一方の用紙と異なるカールを付与する。
上述のように、本実施例におけるカール調整動作は、図5のフローチャートとほぼ同様のステップで実行されるが、本実施例においては、S102においてカール調整条件を設定する方法と、S105においてカール調整動作を実行する方法が異なる。他のステップにおける制御方法は第1の実施例と同様であるため、以下では、S102およびS105における制御方法について説明する。
S102において、第1用紙処理制御部270は、排紙トレイ340Aに連続して積載される二枚の用紙のうち、一方の用紙に波型のカールを付与し、他方の用紙には一方の用紙と異なるカールを付与するようにカール調整条件を設定する。図10は本実施例のカール調整動作において、第1用紙処理制御部270が設定するカール調整条件テーブルの一例を示す表である。具体的には、第1用紙処理制御部270は、奇数ページ目の用紙に2つの凸部が存在する波型のカールを付与し、偶数ページ目の用紙に3つの凸部が存在する波型のカールを付与するようにカール調整条件を設定する。
そして、S105において、第1用紙処理制御部270は、図10のカール調整条件テーブルに基づいてそれぞれの用紙に対してカール調整動作を実行する。
図11は、排紙トレイ340Aに積載された用紙の状態を示す模式図であり、特に1ページ目から8ページ目までの用紙P1〜P8が積載された状態を図示している。
図10のカール調整条件テーブルに基づいてカール調整部によりカール調整動作を行った上で用紙を排紙トレイ340Aに積載したことで、2つの凸部が存在する波型のカールを有する用紙と3つの凸部が存在する波型のカールを有する用紙とが交互に排紙トレイ340Aに積載されている。すなわち、連続して積載される二枚の用紙が互いに異なるカールを有している。これにより、第1の実施例と同様に、連続して積載される二枚の用紙が互いに接触する面積が小さくなり、複数の用紙を積載する際に、用紙同士が貼り付くことによる問題を抑制することができる。
以上に説明したように、本実施例によれば、カール調整部(押圧ローラー31〜37および駆動部)は、用紙に波型のカールを付与し、制御部(第1用紙処理制御部270)は、積載部(排紙トレイ340A)に連続して積載される二枚の用紙のうち、一方の用紙に波型のカールを付与し、他方の用紙に一方の用紙と異なるカールを付与するようにカール調整部を制御する。
このため、排紙トレイ340A上に連続して積載される二枚の用紙の接触面積を小さくすることができ、用紙同士が貼り付くことによる問題を抑制することができる。なお、本実施例2においても、第1の実施例と同様に、波型のカールを有する用紙と、カールを有さない用紙とが交互に排紙トレイ340Aに積載されるようにカール調整条件を設定してもよい。
1 画像形成システム
100 画像形成装置
140 画像形成部
150 定着部
160 画像形成制御部
170 記憶部
200 第1用紙処理装置
210 導入部
220 第1搬送部
230 加湿部
240 第2搬送部
250 デカール部
270 第1用紙処理制御部
30 第3デカール部
31〜37 押圧ローラー
260 排出部
300 第2用紙処理装置
311 穿孔部
323 綴じ部
324 折り部
340A 排紙トレイ
350 第2用紙処理制御部

Claims (9)

  1. 用紙を搬送する用紙搬送装置であって、
    用紙のカールを調整するカール調整部と、
    搬送された用紙を積載する積載部と、
    少なくとも前記カール調整部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記積載部に連続して積載される二枚の用紙に互いに異なるカールを付与するように前記カール調整部を制御する
    ことを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記制御部は、前記積載部に連続して積載される二枚の用紙のうち、一方の用紙にカールを付与し、他方の用紙にカールを付与しないように前記カール調整部を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記制御部は、カールを有する用紙と、カールを有さない用紙とが交互に前記積載部に積載されるように前記カール調整部を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記制御部は、前記積載部においてより下方に積載される用紙に対して、より上方に積載される用紙に対して付与するカールよりも大きいカールを付与するように前記カール調整部を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の用紙搬送装置。
  5. 前記制御部は、用紙の特性に応じて用紙のカール量を調整するように前記カール調整部を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  6. 前記カール調整部は、用紙に波型のカールを付与し、
    前記制御部は、前記積載部に連続して積載される二枚の用紙のうち、一方の用紙に波型のカールを付与し、他方の用紙に前記一方の用紙と異なるカールを付与するように前記カール調整部を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  7. 前記カール調整部は、
    用紙を挟持して屈曲させながら搬送する挟持部材を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  8. 前記挟持部材よりも用紙搬送方向上流側に、搬送される用紙を加湿する加湿部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の用紙搬送装置。
  9. 用紙に対して画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像を形成された用紙を搬送する請求項1〜8のいずれか一項に記載の前記用紙搬送装置と、を有する
    ことを特徴とする画像形成システム。
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