JP5942788B2 - 用紙処理装置及び画像形成システム - Google Patents
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Description
また、挟持部材は、ストッパー部の移動の際に用紙が当該挟持部材から抜けない程度に強い力で用紙を挟持しているので、この状態を維持したまま折り処理を行うこととすると、用紙の搬送方向の折り目の位置にずれが生じる場合があり、例えば当該ずれを調整する値を設定入力する等の何らかのずれ調整処理をユーザーが行う必要があって、ユーザーに負担が掛かるという問題がある。
用紙処理装置において、
用紙を支持する支持部と、
前記支持部に設けられ、前記支持部に支持された前記用紙を所定の挟持力で挟持可能な挟持部と、
前記支持部を折り位置まで移動させる移動部と、
前記折り位置において前記用紙を所定形状に折り畳む折り処理を行う折り部と、
前記挟持部に前記用紙を挟持させた状態で、前記移動部により前記支持部を前記折り位置まで移動させた後、前記折り部により前記折り処理を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記挟持部に予め設定された第1挟持力で前記用紙を挟持させた状態で、前記移動部による前記支持部の前記折り位置までの移動を開始させ、
前記支持部の前記折り位置までの移動中又は前記支持部の前記折り位置までの移動完了後に、前記挟持部に前記第1挟持力より小さな第2挟持力で前記用紙を挟持させ、
前記挟持部に前記第2挟持力で前記用紙を挟持させた状態で、前記折り部による前記折り処理を開始させることを特徴とする。
画像形成システムにおいて、
用紙に対して画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続され、前記画像形成装置により画像が形成された用紙に折り処理を行う前記した用紙処理装置と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る画像形成システム100は、図1に示すように、画像形成装置Aと後処理装置(用紙折り装置)FSとから構成されている。
画像形成装置Aは、画像読取部1、画像処理部2、画像書込部3、画像形成部4、給紙カセット5、給紙部6、定着部7、排紙部8、及び自動両面コピー給紙部(ADU:Automatic Duplex copy Unit)9等を具備している。
次に、本発明の実施の形態に係る後処理装置FSについて図1、2を参照して説明する。
なお、以下の説明では、記録用紙S1及び挿入用紙S2,S3を総称して用紙Sと称する。
ここで、搬送路H2は、搬送方向下流側において、搬送路H3と搬送路H4とに分岐しており、搬送路H3は更に搬送路H5と搬送路H6とに分岐している。搬送路H4の末端には搬送ローラー21が設けられ、当該搬送ローラー21において搬送路H4の末端と搬送路H5の末端とが合流している。これら搬送路H3〜H5及び搬送ローラー21により、重ね合わせ処理部60が構成されている。
搬送ローラー21により搬送される用紙Sは、先端が図1中の左方向に移動し、用紙Sの後端が搬送ローラー21から離脱したときに、傾斜して設けられた集積部70を滑落して集積部70のストッパー(図示略)により受け止められる。
挟持部52は、図7に示すように、用紙搬送方向に直交し且つ用紙面に平行な方向に延在する軸521に、所定間隔を空けて設けられた二つのグリッパー522を備え、軸521が軸回りに回転することで、二つのグリッパー522が図3、図5及び図7中の矢印(c)の方向に回動することにより、二つのグリッパー522が用紙Sを押さえられるように構成されている。軸521には径方向に突出する突起523が設けられ、当該突起523は押さえレバー525の先端部に当接するように構成されている。押さえレバー525は、軸521に直交し且つ用紙面に平行な方向に延在する回転軸525aにより回転し、その先端部に当接した突起523を押圧する。この押さえレバー525の回転軸525aは、ソレノイド524の駆動により回転駆動される。
具体的に、ソレノイド524には、PWM信号生成部524a及びドライブ部524bが接続されている。
PWM信号生成部524aは、制御部90によって指定されたデューティ比に基づいてパルス信号を生成しドライブ部524bに出力する。ドライブ部524bは、PWM信号生成部524aから入力されたパルス信号の入力に基づいてソレノイド524に電流を出力する。なお、デューティ比が高いほど、電流値が高く、駆動力が強い。
また、ストッパー51の駆動モーター53による移動完了後、ソレノイド524に供給される電流を第2挟持力に相当する値に変化(減少)させると、押さえレバー525は回転軸525a回りに回転してその先端部が突起523から離間し、所定のバネ機構(図示略)等により軸521が軸回りに逆回転する。これにより、グリッパー522が矢印(c)の方向とは逆方向に回動して、第2挟持力にて、ストッパー51の平面部511aとの間に用紙Sが挟持された状態となる(図6(b)参照)。
なお、「第1挟持力」は、ユーザーにより予め設定された一定値である。
本実施形態において、この「第2挟持力」は、記憶部M(後述)に格納された条件設定テーブルT1及び第2挟持力設定テーブルT2に基づいて、用紙折り処理の度に設定される。
記憶部93には、例えば、条件設定テーブルT1及び第2挟持力設定テーブルT2等が格納されている。
図8は、予め設定された所定条件として、「坪量」及び「枚数」に基づいて、第2の挟持力を設定する際に用いられるテーブルの例である。
例えば、図8の条件設定テーブルT1には、「坪量」の項目が、「大きい」「中間」「小さい」の3つの分類条件と共に格納されている。また、「枚数」の項目が、3つに分類された坪量毎に、「多い」「中間」「少ない」の3つの分類条件と共に格納されている。
なお、このような項目及び分類条件は、いずれもユーザーにより予め設定されるものであって、項目の種類や数、分類条件の値は、任意に設定変更可能である。
また、「坪量」が「大きい(81g/m2以上)」の場合、「枚数」は、「多い(10枚以上)」「中間(5〜9枚)」「少ない(1〜4枚)」の3つに分類される。
また、「坪量」が「中間(64〜80g/m2)」の場合、「枚数」は、「多い(15枚以上)」「中間(7〜14枚)」「少ない(1〜6枚)」の3つに分類される。
また、「坪量」が「小さい(63g/m2以下)」」の場合、「枚数」は、「多い(20枚以上)」「中間(11〜19枚)」「少ない(1〜10枚)」の3つに分類される。
例えば、図8の第2挟持力設定テーブルT2には、第2挟持力として設定可能な挟持力として、「挟持力1」「挟持力2」「挟持力3」の3つの値が格納されている。
「挟持力1」は、3つの中で最も小さい(弱い)挟持力であり、「挟持力2」は、3つの中で中間の大きさの挟持力であり、「挟持力3」は、3つの中で最も大きい(強い)挟持力である。
例えば、図8では、「枚数」が「多い」場合には、「挟持力1」が設定される。また、「枚数」が「中間」場合には、「挟持力2」が設定される。また、「枚数」が「少ない」場合には、「挟持力3」が設定される。
従って、用紙Sの束が厚いほど、第2挟持力が小さくなるように設定がなされることとなる。
RAM92は、CPU91の処理によって展開されたデータや、当該処理によって一時的に生じたデータ等を格納する。
ROM93は、CPU91によって読み出されるプログラムやデータ等を記憶する。ROM93は、プログラムやデータ等を書き換え可能な記憶装置である。
このとき、制御部90は、挟持部52に第1挟持力で用紙Sを挟持させた状態で、駆動モーター53によるストッパー51の折り位置までの移動を開始させる。
また、制御部90は、ストッパー51の折り位置までの移動完了後に、挟持部52の挟持力を第1挟持力から第2挟持力に変更させる。
また、制御部90は、挟持部52に第2挟持力で用紙Sを挟持させた状態で、折り部54による折り処理を開始させる。
具体的に、制御部90は、記憶部Mの条件設定テーブルT1及び第2挟持力設定テーブルT2を参照し、集積された用紙Sの坪量及び枚数が、「挟持力1」「挟持力2」「挟持力3」の何れに合致するかを判断し、第2挟持力を設定する。
制御部90は、第2挟持力を設定すると、その値に相当するデューティ比を指定してPWM信号生成部524aにパルス信号を生成させ、ドライブ部524bにソレノイド524に対して当該パルス信号の入力に基づく電流を供給させる。
具体的には、制御部90は、予め設定された第1挟持力に相当するデューティ比に応じたパルス信号をPWM信号生成部524aにより生成し、当該パルス信号の入力に基づく電流をドライブ部524bからソレノイド524に供給させることで、ソレノイド524を所定の作動力で作動させる。ソレノイド524の作動により、押さえレバーが突起523を押圧し、軸521を回動することにより、二つのグリッパー522により用紙Sが第1挟持力で押さえられる。
なお、本実施形態においては、この移動の間も、二つのグリッパー522が用紙Sを第1挟持力で押さえた状態が維持されている。
また、用紙Sに対し中折り・中綴じ処理を行う場合には、制御部90は、駆動モーター53によりストッパー51をステープラー103による綴じ処理を行う位置まで移動させ、ステープラー103による綴じ処理が終了した後に、駆動モーター53によりストッパー51を折り位置まで移動させる。
具体的に、制御部90は、記憶部Mに格納された条件設定テーブルT1及び第2挟持力設定テーブルT2を参照し、所定条件(ここでは、用紙Sの坪量及び枚数)に基づいて第2挟持力を設定する。
具体的には、制御部90は、上記ステップS5により設定された第2挟持力に相当するデューティ比に応じたパルス信号をPWM信号生成部524aにより生成し、当該パルス信号の入力に基づく電流をドライブ部524bからソレノイド524に供給させることで、ソレノイド524の作動力を変更(減少)させる。すると、押さえレバー525が所定量復帰し、軸521が所定量逆方向に回動することで、二つのグリッパー522による用紙Sの挟持力が第2挟持力に変更される。
なお、本実施形態においては、二つのグリッパー522が用紙Sを第2挟持力で押さえた状態で、折り処理が開始される。即ち、二つのグリッパー522が用紙Sを第2挟持力で押さえた状態で、折り板55が用紙Sに当接するようになっている。
これにより、折り処理に際して、用紙Sの束を好適な挟持力で抑えることができるので、折り処理に際して折り目の位置のばらつきを低減することができる。また、ユーザーは、折り目の位置を調整するための設定入力等を行う必要がないため、折り処理におけるユーザーの負担を少ないものとすることができる。
このため、用紙Sの束ごとに第2挟持力の強弱を設定できることとなり、折り処理の際に、より適切な挟持力で用紙Sを挟持できることとなる。
このため、安価でありながら簡単な機構とすることができる。
この場合、制御部90は、例えば、第1挟持力で用紙Sを挟持した後、条件設定テーブルT1及び第2挟持力設定テーブルT2を参照して第2挟持力を設定し、ストッパー51が折り位置へ移動している際に、徐々に或いは所定のタイミングで第1挟持力から第2挟持力に変更するなどの制御を行うこととなる。例えば、制御部90は、ソレノイド524に供給する電流値を徐々に或いは所定のタイミングで小さくし、第1挟持力から第2挟持力に挟持力を変更させる。かかる構成とした場合には、ストッパー51の折り位置への移動が完了した後、直ちに折り処理を実行することが可能となる。
また、上記実施形態では、第2挟持力が3つの値から選択して設定される構成を例示して説明したが、第2挟持力を2つの値から選択することとしても良いし、4つ以上の値から選択可能としても良い。
また、第2挟持力を設定する所定条件として、モード(中折り、処理、中折り・中綴じ処理、三つ折り処理等)を用いる構成としても良い。
A 画像形成装置
FS 後処理装置
20 用紙搬入部
30a,30b 挿入用紙給紙部
40 穴あけ処理部
50 折り処理部
51 ストッパー(支持部)
511 ストッパー板
52 挟持部
521 軸
522 グリッパー
523 突起
524 ソレノイド
525 押さえレバー
525a 回転軸
53 駆動モーター(移動部)
54 折り部
55 折り板
56 折りローラー対
56a,56b 折りローラー
59 折り板HPセンサー
60 重ね合わせ処理部
70 集積部
71 ステープラー
80 排紙部
90 制御部
91 CPU
92 RAM
93 ROM
M 記憶部
T1 条件設定テーブル
T2 第2挟持力設定テーブル
101 ガイド
102 搬送ローラー
103 ステープラー
104 整合部材
107 中間スタックトレイ
S 用紙
Claims (4)
- 用紙を支持する支持部と、
前記支持部に設けられ、前記支持部に支持された前記用紙を所定の挟持力で挟持可能な挟持部と、
前記支持部を折り位置まで移動させる移動部と、
前記折り位置において前記用紙を所定形状に折り畳む折り処理を行う折り部と、
前記挟持部に前記用紙を挟持させた状態で、前記移動部により前記支持部を前記折り位置まで移動させた後、前記折り部により前記折り処理を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記挟持部に予め設定された第1挟持力で前記用紙を挟持させた状態で、前記移動部による前記支持部の前記折り位置までの移動を開始させ、
前記支持部の前記折り位置までの移動中又は前記支持部の前記折り位置までの移動完了後に、前記挟持部に前記第1挟持力より小さな第2挟持力で前記用紙を挟持させ、
前記挟持部に前記第2挟持力で前記用紙を挟持させた状態で、前記折り部による前記折り処理を開始させることを特徴とする用紙処理装置。 - 前記制御部は、予め設定された所定条件に基づいて、前記第2挟持力を設定することを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
- 前記挟持部は、
前記支持部に支持された前記用紙の搬送方向に直交し且つ用紙面に平行な方向に延在する軸回りに回転するグリッパーと、
前記グリッパーを回転させるように作動するソレノイドと、を備え、
前記制御部は、前記ソレノイドに供給する電流値をPWM(Pulse Wide Modulation)制御することにより当該ソレノイドの作動力を制御して、前記グリッパーに前記第1挟持力又は前記第2挟持力を付与することを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙処理装置。 - 用紙に対して画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続され、前記画像形成装置により画像が形成された用紙に折り処理を行う請求項1〜3の何れか一項に記載の用紙処理装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成システム。
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