JP2016124470A - 効果音吹鳴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】方向の情報を伝達することができる効果音吹鳴装置を提供する。
【解決手段】効果音吹鳴装置1において制御部10は、車両搭乗員に伝達する1つの情報を複数のスピーカSPからの効果音によって伝達すると共に、複数のスピーカSPへの周波数信号を制御して当該複数のスピーカSPの少なくとも1つのスピーカSPからの効果音を、音圧を変化させながら出力することにより、1つの情報を、複数のスピーカSPのうちいずれか1つのスピーカSPに意識を向けさせる方向性を有した情報とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載され、車両搭乗員に対して効果音により方向性を有した情報を提供する効果音吹鳴装置に関する。
従来、車両搭乗員に対して効果音により情報を提供する効果音吹鳴装置が提案されている。このような装置には、ブザーにより警報音を出力するものや、スピーカにより警報音を出力するものがある(例えば特許文献1,2参照)。
特開2007−72631号公報 特開2010−80995号公報
しかし、従来の効果音吹鳴装置は、単に警報音を出力させるだけの構成であるため、警報方向等の方向の情報を伝達することができないものであった。
なお、この問題は警報音(例えば他車両等の接近を示す接近音ドア開放音、及びシートベルトの未装着音など)を出力する際に限らず、ターン音などの車両操作音、車両内において車両搭乗員に爽快感や快適感を与える音、及び車両搭乗員の行動を誘導・支援等するための音など、警報音を含むあらゆる効果音を出力する際についても共通する問題である。
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的とするところは、方向の情報を伝達することができる効果音吹鳴装置を提供することにある。
本発明に係る効果音吹鳴装置は、車両に搭載され、車両搭乗員に対して効果音により方向性を有した情報を提供する効果音吹鳴装置であって、効果音の出力源となる複数のスピーカと、前記複数のスピーカそれぞれから効果音を出力させるための周波数信号を生成する制御手段と、を備え、前記制御手段は、車両搭乗員に伝達する1つの情報を前記複数のスピーカからの効果音によって伝達すると共に、前記複数のスピーカへの周波数信号を制御して当該複数のスピーカの少なくとも1つのスピーカからの効果音を、音圧を変化させながら出力することにより、前記1つの情報を、前記複数のスピーカのうちいずれか1つのスピーカに意識を向けさせる方向性を有した情報とすることを特徴とする。
本発明に係る効果音吹鳴装置によれば、複数のスピーカへの周波数信号を制御して複数のスピーカの少なくとも1つのスピーカからの効果音を、音圧を変化させながら出力する。このように音圧を変化させることによって、車両搭乗員の意識をいずれか1つのスピーカに向けさせることが可能となり、方向の情報を伝達することができる。
また、本発明に係る効果音吹鳴装置において、前記制御手段は、前記複数のスピーカのうち前記少なくとも1つのスピーカを除く他のスピーカに対して音圧が一定となる周波数信号を出力し、この出力期間中に、前記少なくとも1つのスピーカに対して音圧が次第に減少又は増加する周波数信号を出力することが好ましい。
この効果音吹鳴装置によれば、他のスピーカに対して音圧が一定となる周波数信号を出力し、この出力期間中に、少なくとも1つのスピーカに対して音圧が次第に減少又は増加する周波数信号を出力する。このように他のスピーカからの効果音の音圧を一定とし少なくとも1つのスピーカからの効果音の音圧を次第に変化させた場合、車両搭乗員は音圧が変化する側のスピーカに意識が向くこととなり、方向の情報を伝達することができる。
また、本発明に係る効果音吹鳴装置において、前記複数のスピーカからの効果音によって前記1つの情報を車両搭乗員に伝達するに先だって、前記複数のスピーカに対して同じタイミングで周波数信号を出力して当該複数のスピーカから基本音を出力させることが好ましい。
この効果音吹鳴装置によれば、1つの情報を車両搭乗員に伝達するに先だって、複数のスピーカに対して同じタイミングで周波数信号を出力して当該複数のスピーカから基本音を出力させる。これにより、まず1つの情報を伝達するに先だって、複数のスピーカから基本音を出力させて車両搭乗員の意識を音声に向けさせることができる。これにより、方向の情報を伝達するにあたり聞き逃しの可能性を減じることができる。
また、本発明に係る効果音吹鳴装置において、前記複数のスピーカは、2つであって、車両用の計器が搭載されるメータユニットに配置され、車両搭乗員に対して警報音により注意を促す情報を提供することが好ましい。
この効果音吹鳴装置によれば、複数のスピーカは、2つであって、車両用の計器が搭載されるメータユニットに配置され、車両搭乗員に対して警報音により注意を促す情報を提供するため、最も警報音を迅速かつ的確に伝えたい車両運転者の前方から、方向の情報を有した警報音を出力することができる。
また、本発明に係る効果音吹鳴装置において、それぞれ異なる前記周波数信号を出力可能な複数の端子からなる第1端子群と、第1端子群からの前記周波数信号を加算する第1加算回路と、それぞれ異なる前記周波数信号を出力可能な複数の端子からなる第2端子群と、第2端子群からの前記周波数信号を加算する第2加算回路と、を備え、第1加算回路からの出力を一方のスピーカに入力させ、第2加算回路からの出力を他方のスピーカに入力させる。
この効果音吹鳴装置によれば、各加算回路により周波数信号を重ね合わせることができ音のバリエーションを増加させることができる。
本発明の効果音吹鳴装置によれば、方向の情報を伝達することができる。
本発明の第1実施形態に係る効果音吹鳴装置の概略を示す回路図である。 メータユニットの正面図である。 第1実施形態に係る効果音吹鳴装置において、複数のスピーカに出力される信号の波形図であり、(a)は第1スピーカへの信号の波形を示し、(b)は第2スピーカへの信号の波形を示している。 第2スピーカに対する周波数信号のデューティ比を示す表である。 第2実施形態に係る効果音吹鳴装置において、複数のスピーカに出力される信号の波形図であり、(a)は第1スピーカへの信号の波形を示し、(b)は第2スピーカへの信号の波形を示している。 第3実施形態に係る効果音吹鳴装置において、複数のスピーカに出力される信号の波形図であり、(a)は第1スピーカへの信号の波形を示し、(b)は第2スピーカへの信号の波形を示している。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明するが、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る効果音吹鳴装置の概略を示す回路図である。図1に示す効果音吹鳴装置1は、車両に搭載され、車両搭乗員に対して警報音(効果音の1つ)により情報を提供するものである。ここで、提供される情報は、他車両等の接近を示す接近音、ドア開放音及びシートベルトの未装着音などである。さらに、第1実施形態に係る効果音吹鳴装置1は、警報音により方向性を有した情報を提供する。このため、第1実施形態に係る効果音吹鳴装置1は、例えば他車両等の接近方向や、開放しているドアの存在方向、シートベルトが未装着となっている座席の方向を有した情報を提供する。
なお、効果音吹鳴装置1は、警報音により方向性を有した情報を提供する場合に限らず、車両搭乗員に対してターン音などの車両操作音、車両内において車両搭乗員に爽快感や快適感を与える音、及び車両搭乗員の行動を誘導・支援等するための音など、他の効果音により方向性を有した情報を提供するようにしてもよい。以下の説明では、効果音吹鳴装置1が警報音により方向性を有した情報を提供するものとして説明する。
第1実施形態に係る効果音吹鳴装置1は、複数のスピーカSPと、制御部(制御手段)10と、複数の加算回路20と、複数のアンプ30とを備えている。複数(2つ)のスピーカSP1,SP2は、警報音の出力源となるものである。
図2は、メータユニットの正面図である。図2に示すメータユニットMは運転席の前方に設けられ、当該ユニットMには、例えば速度計、回転計、燃料計、及び水温計などの車両用計器が搭載されると共に、方向指示器、及び液晶表示部等が設けられている。また、メータユニットMには、その裏面側に第1スピーカSP1と第2スピーカSP2とが設けられている。これらスピーカSP1,SP2は、横長となるメータユニットMのそれぞれの端部側に設けられることにより車両進行方向に対して左右に離間して配置されている。
再度図1を参照する。制御部10は、第1及び第2スピーカSP1,SP2のそれぞれから警報音を出力するための周波数信号を生成するものであり、例えばマイコンにより構成されている。また、制御部10は、第1〜第4サウンドジュネレータ端子SG1〜SG4(以下、第1〜第4端子SG1〜SG4と称する)を有しており、これら端子SG1〜SG4から上記信号を出力する。
複数(2つ)の加算回路20は、第1〜第4端子SG1〜SG4からの信号を加算するものであり、第1加算回路21は、第1及び第2端子SG1,SG2からの信号を加算し、第2加算回路22は、第3及び第4端子SG3,SG4からの信号を加算する。これら加算回路21,22は、例えば一般的な抵抗によるアナログ加算回路によって構成されている。なお、第1及び第2端子SG1,SG2は第1端子群を形成し、第3及び第4端子SG3,SG4は第2端子群を形成している。
複数(2つ)のアンプ30は、複数の加算回路20からの信号を増幅のうえ、複数のスピーカSPに出力するものであり、第1アンプ31は、第1加算回路21からの信号を増幅のうえ第1スピーカSP1に出力し、第2アンプ32は、第2加算回路22からの信号を増幅のうえ第2スピーカSP2に出力する。
また、第1実施形態に係る効果音吹鳴装置1において、制御部10は、車両搭乗員に伝達する1つの情報(例えば他車両等の接近、ドア開放及びシートベルト未装着などの1つ)を、方向性を有した情報とする。この際、制御部10は、以下のような制御を実行する。
すなわち、制御部10は、車両搭乗員に伝達する1つの情報を複数のスピーカSPからの警報音によって伝達すると共に、複数のスピーカSPへの周波数信号を制御して複数のスピーカSPの少なくとも1つのスピーカSPからの警報音を、音圧を変化させながら出力する。これにより、上記の1つの情報を、複数のスピーカSPのうちいずれか1つのスピーカSPに意識を向けさせる方向性を有した情報とする。以下、詳細に説明する。
図3は、第1実施形態に係る効果音吹鳴装置1において、複数のスピーカSPに出力される信号の波形図であり、(a)は第1スピーカSP1への信号の波形を示し、(b)は第2スピーカSP2への信号の波形を示している。
まず、図3(a)に示すように、第1スピーカ(一方のスピーカ)SP1に出力される信号は全体で300msの信号となっており、このうち、時刻0〜時刻100ms及び時刻200ms〜300msがHレベルとLレベルとを交互に繰り返す周波数信号であり、時刻100ms〜200msがLレベルの信号となっている。なお、この周波数信号の周波数は1600Hzとなっている。
一方、図3(b)に示すように、第2スピーカ(他方のスピーカ)SP2に出力される信号は全体で300msの周波数信号となっている。この周波数信号は、HレベルとLレベルとを交互に繰り返すものである。なお、周波数信号の周波数は第1スピーカSP1への周波数信号と同様に1600Hzとなっている。
ここで、第1実施形態において第2スピーカSP2からの警報音は、音圧が変化しながら出力される。より詳細に第1スピーカSP1に出力される周波数信号は、デューティ比が例えば50%で一定となっており、第2スピーカSP2に出力される周波数信号は、デューティ比が次第に減少する信号となっている。
図4は、第2スピーカSP2に対する周波数信号のデューティ比を示す表である。図4に示すように、全体で300msの周波数信号のうち、デューティ比は、0ms〜30msの時間帯において50%であり、30ms〜60msの時間帯において45%であり、60ms〜90msの時間帯において40%である。以降、30ms毎にデューティ比は5%ずつ減少していき、270ms〜300msの時間帯では5%となる。
このように、第1実施形態において制御部10は、第1スピーカSP1に対する音圧が一定となる周波数信号の出力期間中に、第2スピーカSP2に対してデューティ比が次第に減少する周波数信号を出力することとなる。これにより、車両搭乗員は、第2スピーカSP2の方に意識が向くこととなり、方向の情報が伝達されることとなる。
なお、上記ではデューティ比を減少させたが、デューティ比を増加させてもよい。これによっても、第2スピーカSP2の方に意識が向くこととなり、方向の情報が伝達されるからである。
さらに、音圧を変化させるにはデューティ比を変化させる場合に限らず、周波数信号のオン時におけるデューティ比であるオンデューティ(オンデューティの図示については後述の図6参照)を変化させてもよい。なお、以下の説明においてデューティ比又はオンデューティを音圧制御比という。
ここで、図3に示す例からも明らかなように、第2実施形態において第1スピーカSP1には各100msとなる2つの周波数信号が出力され、第2スピーカSP2には300msとなる周波数信号が出力されている。このため、2つのスピーカSP1,SP2間において周波数信号の出力タイミングが異なっており、警報音が出力される音出力時間帯についても異なることとなる。しかし、これに限らず、第1スピーカSP1に300msとなる1つの周波数信号を出力して、音出力時間帯を一致させるようにしてもよい。
また、音出力時間帯を異ならせる場合には、第1スピーカSP1に対して200msとなる1つの周波数信号を出力してもよいし、第2スピーカSP2に対して400msとなる1つの周波数信号を出力してもよいし、その手法は様々である。
さらに、上記において双方のスピーカSPに出力される周波数信号は共に1600Hzで同じ周波数となっているが、これに限らず、異なる周波数としてもよい。
このようにして、第1実施形態に係る効果音吹鳴装置1によれば、複数のスピーカSPへの周波数信号を制御して複数のスピーカSPの少なくとも1つのスピーカSPからの効果音を、音圧を変化させながら出力する。このように音圧を変化させることによって、車両搭乗員の意識をいずれか1つのスピーカに向けさせることが可能となり、方向の情報を伝達することができる。
また、他のスピーカSPに対して音圧が一定となる周波数信号を出力し、この出力期間中に、少なくとも1つのスピーカSPに対して音圧が次第に減少又は増加する周波数信号を出力する。このように他のスピーカSPからの効果音の音圧を一定とし少なくとも1つのスピーカSPからの効果音の音圧を次第に変化させた場合、車両搭乗員は音圧が変化する側のスピーカSPに意識が向くこととなり、方向の情報を伝達することができる。
また、複数のスピーカSPが2つであって、車両用の計器が搭載されるメータユニットMに配置され、車両搭乗員に対して警報音により注意を促す情報を提供するため、最も警報音を迅速かつ的確に伝えたい車両運転者の前方から、方向の情報を有した警報音を出力することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る効果音吹鳴装置1は第1実施形態のものと同様であるが、動作の一部が第1実施形態のものと異なっている。以下、第1実施形態との相違点について説明する。
第2実施形態において制御部10は、複数のスピーカSPからの警報音によって方向性を有した1つの情報を伝達するに先だって、複数のスピーカSPに対して同じタイミングで周波数信号を出力して複数のスピーカSPから基本音を出力させる。
図5は、第2実施形態に係る効果音吹鳴装置1において、複数のスピーカSPに出力される信号の波形図であり、(a)は第1スピーカSP1への信号の波形を示し、(b)は第2スピーカSP2への信号の波形を示している。
まず、図5(a)及び図5(b)に示すように、時刻700ms以降の信号は第1実施形態に示したものと同じである。時刻700ms以降の信号は、方向性を有した情報となっており、第2実施形態に係る効果音吹鳴装置1は、このような情報を伝達するに先だって、700msで1周期をなす信号によって複数のスピーカSPから基本音を出力する。
700ms周期の信号のうち前半部分はHレベルとLレベルとを交互に繰り返す周波数信号となっており、後半部分はLレベルの信号となっている。周波数信号は、上記したように、基本音を出力するための信号であり、第1及び第2スピーカSP1,SP2の双方に対して同じタイミングで出力される。また、周波数信号のデューティ比は例えば50%となっている。
このように、第2実施形態において制御部10はまず2つのスピーカSPの双方から基本音を出力させる。その後、制御部10は、第1実施形態と同様の周波数信号を出力する。これにより、車両搭乗員は、まず基本音により警報されることを知覚し、その後、警報音により方向性を有した情報を認識することとなる。これにより、方向の情報を伝達するにあたり聞き逃しの可能性を減じることができる。
なお、上記において、2つのスピーカSP1,SP2から出力される基本音は音圧が異なっていてもよいし、基本音を出力するための周波数信号は周波数が異なっていてもよい。
このようにして、第2実施形態に係る効果音吹鳴装置1によれば、第1実施形態と同様に、方向の情報を伝達することができる。また、最も警報音を迅速かつ的確に伝えたい車両運転者の前方から、方向の情報を有した警報音を出力することができる。
さらに、第2実施形態によれば、1つの情報を車両搭乗員に伝達するに先だって、複数のスピーカSPに対して同じタイミングで周波数信号を出力して当該複数のスピーカSPから基本音を出力させる。これにより、まず1つの情報を伝達するに先だって、複数のスピーカSPから基本音を出力させて車両搭乗員の意識を音声に向けさせることができる。これにより、方向の情報を伝達するにあたり聞き逃しの可能性を減じることができる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態に係る効果音吹鳴装置1は第1実施形態のものと同様であるが、動作の一部が第1実施形態のものと異なっている。以下、第1実施形態との相違点について説明する。
第3実施形態において制御部10は、2つのスピーカSPへの周波数信号を制御して2つのスピーカSPからの警報音を、音圧を変化させながら出力する。詳細に説明すると、制御部10は、2つのスピーカSP1,SP2への周波数信号の出力タイミング(音出力時間帯)及び周波数信号の周波数fを同じとし、第1スピーカ(一方のスピーカ)SP1への周波数信号のオンデューティを第1所定値(例えば100%)から第1所定値よりも小さい第2所定値(例えば50%)に向けて連続的に減少させると共に、第2スピーカ(他方のスピーカ)SP2への周波数信号のオンデューティを第2所定値から第1所定値に向けて連続的に増加させる。これにより、ハース効果によって音に移動性を持たせることができ、方向の情報を伝達できるからである。
図6は、第3実施形態に係る効果音吹鳴装置1において、複数のスピーカSPに出力される信号の波形図であり、(a)は第1スピーカSP1への信号の波形を示し、(b)は第2スピーカSP2への信号の波形を示している。
図6(a)及び図6(b)に示すように、第1スピーカSP1及び第2スピーカSP2に対して出力される信号は、700msで1周期をなしている。700ms周期の信号のうち前半部分はHレベルとLレベルとを交互に繰り返す800Hz(周波数f)の周波数信号となっており、後半部分はLレベルの信号となっている。また、800Hzの周波数信号のデューティ比は50%となっている。
ここで、図6(a)に示すように、第1スピーカSP1に対して出力される800Hzの周波数信号のうち、1つ目の周波数信号P(1)は、拡大波形に示すように、オン時におけるデューティ比であるオンデューティが100%となっている。これに対して、800Hzの周波数信号のうち、最後の周波数信号P(n1)は、拡大波形に示すように、オンデューティが50%となっている(n1は2以上の整数)。また、これらの間に存在する800Hzの周波数信号については、オンデューティが100%未満50%超の範囲において除々に減少するようになっている。すなわち、i(iは2以上の整数)番目の周波数信号のオンデューティをP(i)onとした場合、P(i−x−1)on>P(i−x)on>P(i−x+1)onとなっている。なお、xは、(i−x)≧2を満たす任意の正の整数である。
このように、制御部10は、第1スピーカSP1に対して出力される800Hzの周波数信号について、オンデューティを第1所定値(例えば100%)から第2所定値(例えば50%)に向けて次第に減少させる。なお、オンデューティ100%未満における各パルスPのオン時における周波数は62.5kHzとされており、人の耳で知覚できる範囲内の周波数とされている。
また、図6(b)に示すように、第2スピーカSP2に対して出力される800Hz(周波数f)の周波数信号は、拡大波形に示すように、1つ目の周波数信号P(1)はオンデューティが50%となっており、最後の周波数信号P(n1)はオンデューティが100%となっている。また、これらの間に存在する800Hzの周波数信号については、オンデューティが50%超100%未満の範囲において除々に増加するようになっている。すなわち、i番目の周波数信号のオンデューティP(i)onは、P(i−x−1)on<P(i−x)on<P(i−x+1)onとなっている。
このように、制御部10は、第2スピーカSP2に対して出力される800Hzの周波数信号について、オンデューティを第2所定値(例えば50%)から第1所定値(例えば100%)に向けて次第に増加させる。なお、この信号についても同様に、オンデューティ100%未満における各パルスPのオン時における周波数は62.5kHzとされており、人の耳で知覚できる範囲内の周波数とされている。
これにより、車両搭乗員は以下のように音を知覚する。すなわち、車両搭乗員は、警報音の出力初期において第1スピーカSP1側に音を知覚する。さらに車両搭乗員は、警報音の出力初期以降、第2スピーカSP2側に音の知覚点が移動するように感じることとなる。このように知覚させる場合において、2つのスピーカSP1,SP2への周波数信号の出力タイミング(音出力時間帯)及び周波数信号の周波数(図6に示す例では800Hz)は一致(一致とは人の耳で認識でない程度の微少な差異を含む概念)させる必要がある。
さらに、上記実施形態では、第1スピーカSP1への周波数信号のオンデューティを第1所定値から第2所定値に向けて連続的に減少させると共に、第2スピーカSP2への周波数信号のオンデューティを第2所定値から第1所定値に向けて連続的に増加させていた。しかし、オンデューティに限らず、もう一方の音圧制御比であるデューティ比を上記のようにしてもよい。すなわち、制御部10は、第1スピーカSP1への周波数信号のデューティ比を第1所定値から第2所定値に向けて連続的に減少させると共に、第2スピーカSP2への周波数信号のデューティ比を第2所定値から第1所定値に向けて連続的に増加させるようにしてもよい。これによっても同様の効果が得られるからである。
このようにして、第3実施形態に係る効果音吹鳴装置1によれば、第1実施形態と同様に、方向の情報を伝達することができる。また、最も警報音を迅速かつ的確に伝えたい車両運転者の前方から、方向の情報を有した警報音を出力することができる。
さらに第3実施形態によれば、2つのスピーカSP1,SP2への周波数信号の出力タイミング及び周波数信号の周波数を同じとし、第1スピーカSP1への周波数信号の音圧制御比を第1所定値から第2所定値に向けて次第に減少させると共に、第2スピーカSP2への周波数信号の音圧制御比を第2所定値から第1所定値に向けて次第に増加させる。これにより、車両搭乗員には、警報音の出力初期において第1スピーカSP1側にて音を知覚させ、その後第2スピーカSP2側に音の知覚点が移動するように感じさせることができる。よって、音に移動性を持たせることができ、方向の情報を伝達することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で各実施形態に記載の技術を組み合わせてもよい。例えば第2実施形態と第3実施形態の技術を組み合わせて、図6に示す信号に先だって基本音を出力するための信号を各スピーカSPに出力してもよい。
また、上記実施形態においてスピーカSPは2つであるが、3つ以上であってもよい。加えて、各加算回路21,22は、2つの端子SGからの信号を加算しているが、3つ以上の端子SGからの信号を加算するようにしてもよい。
また、上記では、第1端子SG1及び第2端子SG2(第1端子群)の一方から周波数信号を出力すると共に、第3端子SG3及び第4端子SG4(第2端子群)の一方から周波数信号を出力する例を説明したが、これに限らず、双方から同じ周波数信号を出力して第1,第2加算回路21,22により波形の重ね合わせを行ってもよいし、可能であれば双方から異なる周波数信号を出力して第1,第2加算回路21,22により波形の重ね合わせを行ってもよい。特に、双方から異なる周波数信号を出力する場合には、波形を重ね合わせて音のバリエーションを増加させることができる。
また、上記実施形態において2つのスピーカSP1,SP2は、メータユニットMの裏側に設けられるとしたが、表側にあってもよい。また、メータユニットMの外側ケースに取り付けられたエンクロージャー(スピーカ用の筐体)内に配置されていてもよい。
1 :効果音吹鳴装置
10 :制御部
20 :加算回路
30 :アンプ
M :メータユニット
SG1〜SG4 :サウンドジュネレータ端子
SP :複数のスピーカ
SP1 :第1スピーカ(一方のスピーカ)
SP2 :第2スピーカ(他方のスピーカ)

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、車両搭乗員に対して効果音により方向性を有した情報を提供する効果音吹鳴装置であって、
    効果音の出力源となる複数のスピーカと、
    前記複数のスピーカそれぞれから効果音を出力させるための周波数信号を生成する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、車両搭乗員に伝達する1つの情報を前記複数のスピーカからの効果音によって伝達すると共に、前記複数のスピーカへの周波数信号を制御して当該複数のスピーカの少なくとも1つのスピーカからの効果音を、音圧を変化させながら出力することにより、前記1つの情報を、前記複数のスピーカのうちいずれか1つのスピーカに意識を向けさせる方向性を有した情報とする
    ことを特徴とする効果音吹鳴装置。
  2. 前記制御手段は、前記複数のスピーカのうち前記少なくとも1つのスピーカを除く他のスピーカに対して音圧が一定となる周波数信号を出力し、この出力期間中に、前記少なくとも1つのスピーカに対して音圧が次第に減少又は増加する周波数信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の効果音吹鳴装置。
  3. 前記制御手段は、前記複数のスピーカからの効果音によって前記1つの情報を車両搭乗員に伝達するに先だって、前記複数のスピーカに対して同じタイミングで周波数信号を出力して当該複数のスピーカから基本音を出力させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の効果音吹鳴装置。
  4. 前記複数のスピーカは、2つであって、車両用の計器が搭載されるメータユニットに配置され、
    車両搭乗員に対して警報音により注意を促す情報を提供する
    ことを特徴とする請求項3に記載の効果音吹鳴装置。
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