JP2016124441A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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早織 杉浦
康人 渡邊
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康人 渡邊
山本 哲也
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Abstract

【課題】車輪ハブに大きなモーメント荷重が加わって車輪ハブが傾いても、その傾きが、減速機の歯車軸に伝達され難い構造のインホイールモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する複数の歯車からなる減速機Bと、減速機Bからの出力を駆動輪に伝える車輪ハブCとを備え、前記車輪ハブCに減速機Bからの出力を伝達する駆動軸30を、ハブ輪41と一体又は別体に設け、前記ハブ輪41の駆動軸30の減速機B側の端面と、減速機Bを構成する車輪ハブC側の最終歯車24の軸端面とにそれぞれ動力を伝達するための歯面31、32を形成し、前記ハブ輪Cの駆動軸30の歯面31とこの歯面31に当接する減速機Bの最終歯車24の歯面32とを互いに揺動可能に係合させることにより、ハブ輪Cの駆動軸30の傾きが減速機Bの最終歯車24の歯車軸に伝達されないようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、インホイールモータ駆動装置に関するものである。
インホイールモータ駆動装置121は、図12に示すように、駆動力を発生させる電動モータAと、電動モータAの回転を減速して出力する減速機Bと、減速機Bからの出力をホイール(図示省略)に伝える車輪ハブCとを備え、モータ部Aと減速機Bとはケーシング122に収納されている。
減速機Bは、二段平行歯車減速機であり、図12に示すように、モータ部Aのモータ軸に設けられた出力歯車(図示省略)と噛み合うカウンタ歯車123と、このカウンタ歯車123に噛み合う出力歯車124を有する。
カウンタ歯車123は、モータ部Aのモータ軸に設けられた出力歯車(図示省略)に噛み合う大径歯車123aと、出力歯車124に噛み合う小径歯車123bとを有し、カウンタ歯車123の歯車軸123cは、その両端が転がり軸受125を介してケーシング122に支持されている。
また、出力歯車124の歯車軸124aの両端も、転がり軸受126を介してケーシング122に支持されている。
出力歯車124の歯車軸124aには、アウトボード側(車両の外側)の端面に、車輪ハブCに動力を伝達するためのスプライン軸124bが一体に設けられている。
車輪ハブCは、出力歯車124のスプライン軸124bと結合するスプライン部131aを内径面に有し、外径部に複列の内輪軌道を有する内方部材131と、内径面に複列の外輪軌道を有する外方部材132と、内方部材131と外方部材132との間に設けられる複列の転動体133とからなる。
内方部材131には、車輪取付けフランジ134が一体に形成され、この車輪取付けフランジ134に、ブレーキロータとホイール(図示省略)がボルト135によって取り付けられる。
前記外方部材132は、ボルト136によってケーシング122の前端壁に固定されている。
ところで、インホイールモータ駆動装置121は、ホイール内に設置され、旋回時には、車輪ハブCに大きなモーメント荷重がかかり、このモーメント荷重は、減速機Bを構成する歯車列に伝達される。
したがって、この大きなモーメント荷重を受ける個所を適切な部分にしておかなければ、減速機Bの内部構造を破損させるおそれがある。
車輪ハブCにモーメント荷重が加わると、車輪ハブCが傾くため、車輪ハブCに結合する減速機Bの出力歯車124の歯車軸124aも傾くことになる。
減速機Bの歯車軸124aが傾くと、減速機Bを構成する歯車列の歯面が点接触になり、歯車列の面圧が上がって、歯車の歯面に剥離などの破損が生じ易くなる。
特に、平歯車やはすば歯車を使用する減速機Bでは、動力を1歯1歯伝える機構であるため、歯車が傾くと、歯面の面圧が上がり、早期破損につながるおそれがある。
このため、従来、車輪ハブCに加わるモーメント荷重を、車輪ハブCに組込む転動体のPCDを大きくすることにより、車輪ハブC自体で大きなモーメント荷重を受けるようにすることが特許文献1に開示されている。
特開2008−44437号公報
ところが、車輪ハブCに組込む転動体のPCDを大きくすると、大きなモーメント荷重を受けることができても、それだけ車輪ハブCの質量が大きくなる。
インホイールモータ駆動装置121では、ばね下質量の増加は好ましくないので車輪ハブCの質量が大きくなるというのは好ましくない。
また、車輪ハブCに組込む転動体のPCDが大きくなると、ホイール(図示省略)を取付ける車輪取付けフランジ134のボルト135のPCDも大きくなるので、適用可能なホイールが限定されるという問題もある。
そこで、この発明は、車輪ハブに大きなモーメント荷重が加わって、車輪ハブが傾いても、その傾きが、減速機の歯車軸に伝達され難い構造のインホイールモータ駆動装置を提供しようとするものである。
この発明は、上記の課題を解決するために、駆動力を発生させるモータ部と、モータ部の回転を減速して出力する複数の歯車からなる減速機と、減速機からの出力を駆動輪に伝える車輪ハブとを備えたインホイールモータ駆動装置において、前記車輪ハブに減速機からの出力を伝達する駆動軸を、ハブ輪と一体又は別体に設け、前記ハブ輪の駆動軸の減速機側の端面と、減速機を構成する車輪ハブ側の最終歯車の軸端面とにそれぞれ動力を伝達するための歯面を形成し、前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面とが互いに揺動可能に係合したことを特徴とする。
前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面とを互いに揺動可能にするには、係合する互いの歯面間に組み付け状態で隙間を設ければよい。
前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面の軸中心に、揺動を滑らかにする鋼球を配置してもよい。
前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面の少なくとも一方の面を、湾曲面に形成することにより互いに揺動可能に係合してもよい。
前記ハブ輪に別体に設けられた駆動軸と減速機の最終歯車とを軸方向に移動可能な状態に配置し、ハブ輪と駆動軸との間に軸方向のガタをなくす弾性部材を配置するようにしてもよい。この場合、前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面を形成する。
前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面に、揺動を滑らかにする表面処理を施すことが望ましい。
以上のように、この発明によれば、ホイールの旋回時に車輪ハブに大きなモーメント荷重がかかって、ハブ輪の駆動軸に傾きが生じると、ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機Bの最終歯車の歯面とが揺動するので、駆動軸の傾きが、減速機の歯車列や電動モータの回転軸に伝達されない。
したがって、ホイールの旋回時に車輪ハブに大きなモーメント荷重がかかっても、減速機の歯車列や電動モータの回転軸の損傷を防止することができる。
また、前記ハブ輪に別体に設けた駆動軸を、減速機の最終歯車に対して軸方向に移動可能な状態に配置し、ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面の形状を台形歯面に形成することにより、駆動軸の歯面から減速機の最終歯車の歯面に過大トルクが入力された場合に台形歯面に沿って駆動軸がハブ輪側に逃げて、ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面との係合が解除されるため、ハブ輪のロックを回避することができる。
この発明のインホイールモータ駆動装置の実施形態を示す断面図である。 図1の実施形態のハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面とを示す拡大断面図である。 図1の実施形態の車輪ハブと駆動軸と減速機の最終歯車の関係を示す分解斜視図である。 この発明のインホイールモータ駆動装置の別の実施形態を示す断面図である。 この発明のインホイールモータ駆動装置の別の実施形態を示す断面図である。 図5の実施形態のハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面とを示す拡大断面図である。 この発明のインホイールモータ駆動装置の別の実施形態を示す断面図である。 図7の実施形態のハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面とを示す拡大断面図である。 図8の歯面の形状の例を模式的に示す拡大図である。 インホイールモータ駆動装置を使用する電気自動車の概略平面図である。 図10の電気自動車を後方から見た図である。 従来のインホイールモータ駆動装置の断面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の一実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を備えた電気自動車11は、図10に示すように、シャーシ12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪(後輪)14と、左右の駆動輪14それぞれに駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを備える。駆動輪14は、図11に示すように、シャーシ12のホイールハウジング12aの内部に収容され、懸架装置(サスペンション)12bを介してシャーシ12の下部に固定されている。インホイールモータ駆動装置21の搭載形態としては、図10、11で示した後輪駆動方式の他に、前輪駆動方式でも四輪駆動方式のいずれでも構わない。
懸架装置12bは、左右に伸びるサスペンションアームによって駆動輪14を支持すると共に、コイルスプリングとショックアブソーバとを含むストラットによって、駆動輪14(図10及び図11参照)が地面から受ける振動を吸収してシャーシ12の振動を抑制する。さらに、左右のサスペンションアームの連結部分には、旋回時等に車体の傾きを抑制するスタビライザが設けられる。なお、懸架装置12bは、路面の凹凸に対する追従性を向上し、駆動輪の駆動力を効率良く路面に伝達するために、左右の車輪を独立して上下させることができる独立懸架式とするのが望ましい。
この電気自動車11は、ホイールハウジング12a内部に、左右の駆動輪14をそれぞれ駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けることによって、シャーシ12上にモータ、ドライブシャフト、及びデファレンシャルギヤ機構等を設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の駆動輪の回転をそれぞれ制御することができるという利点を備えている。
インホイールモータ駆動装置21は、図1に示すように、駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速機Bと、減速機Bからの出力を駆動輪14(図10及び図11参照)に伝える車輪ハブCとを同一軸上に直列に備える。モータ部Aと減速機Bとはケーシング22に収納されて、図11に示すように電気自動車11のホイールハウジング12a内に取り付けられる。
モータ部Aは、ケーシングの内周面にステータを設け、このステータの内周に間隔をおいてロータを設けたラジアルギャップタイプのもの、ステータとロータとが軸方向に開いた隙間を介して対向配置されるアキシアルギャップタイプのもの等、任意の構成のモータを適用可能である。
減速機Bは、二段平行歯車減速機であり、図1に示すように、モータ部Aのモータ軸に設けられた出力歯車(図示省略)と噛み合うカウンタ歯車23と、このカウンタ歯車23に噛み合う出力歯車24を有する。
カウンタ歯車23は、モータ部Aのモータ軸に設けられた出力歯車(図示省略)に噛み合う大径歯車23aと、出力歯車24に噛み合う小径歯車23bとを有し、カウンタ歯車23の歯車軸23cは、その両端が転がり軸受25を介してケーシング22に支持されている。
また、出力歯車24の歯車軸24aの両端も、転がり軸受26を介してケーシング22に支持されている。
出力歯車24の歯車軸24aには、図2に示すように、アウトボード側(車両の外側)の端面に、車輪ハブCの駆動軸30のインボード側(車両の中心側)の端面に設けた動力を伝達するための歯面31と当接して係合する歯面32を形成している。駆動軸30のアウトボード側の軸部にはスプライン部30aが形成されている。駆動軸30はスプライン30aが形成された軸部と歯面31が形成された歯部(フランジ部)30bから構成されている。
図3は、車輪ハブCの駆動軸30と、出力歯車24とを分解して示している。
車輪ハブCは、図1示すように、駆動軸30のアウトボード側の端部がスプライン結合される、内径面にスプライン部31aが形成され、外径部に複列の内輪軌道を有する内方部材41と、内径面に複列の外輪軌道を有する外方部材42と、内方部材41と外方部材42との間に設けられる複列の転動体33とからなる。
図1及び図2に示す車輪ハブCは、内方部材41の複列の内輪軌道のうち、アウトボード側の内輪軌道が内方部材41に一体に形成され、また、複列の外輪軌道が外方部材42の内径面に一体に形成された、いわゆる第3世代のものを示している。図1に示す車輪ハブCは複列アンギュラ玉軸受の車輪用軸受装置であって、第3世代に限らず、第1世代、第2世代であってもよい。
内方部材41には、車輪取付けフランジ34が一体に形成され、この車輪取付けフランジ34に、ブレーキロータとホイール(図示省略)がボルト35によって取り付けられる。
前記外方部材42は、ボルト36によってケーシング22の前端壁に固定されている。
前記内方部材41と外方部材42との間には、グリースが充填され、グリースが漏れないように、また泥水などの浸入を防止するために、複列の転動体33の両側にシール部材37a、37bが設置されている。
図1に示す実施形態は、車輪ハブCに減速機Bからの出力を伝達する駆動軸30を、ハブ輪(内方部材41)と別体に設けた例であり、図4に示す実施形態は、車輪ハブCに減速機Bからの出力を伝達する駆動軸30を、ハブ輪(内方部材41)と一体に設けた例である。
この図1に示す実施形態と図4に示す実施形態では、前記ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30の減速機B側の端面と、減速機Bを構成する車輪ハブC側の最終歯車である出力歯車24の歯車軸24aの端面とにそれぞれ動力を伝達するための歯面31、32を形成し、前記ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30の歯面31とこの歯面31に当接する減速機Bの出力歯車24の歯面32とが互いに揺動可能に係合されている。
そして、この図1に示す実施形態と図4に示す実施形態では、ホイールの旋回時に車輪ハブCに大きなモーメント荷重がかかって、ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30に傾きが生じると、ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30の歯面31とこの歯面31に当接する減速機Bの出力歯車24の歯面32との間に隙間を設けることによって、駆動軸30の傾きを歯面31と歯面32とが揺動し、駆動軸30の傾きが、減速機Bの歯車列やモータ部Aの回転軸に伝達されないようにして、減速機Bの歯車列やモータ部Aの回転軸の損傷を防止している。
前記ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30の歯面31とこの歯面31に当接する減速機Bの出力歯車24の歯面32との間には、組み付け状態で歯面の山と谷に揺動可能な隙間が設けられ、この隙間は、車輪ハブCの剛性はサイズによって異なるが、車格等によって適切な車輪ハブCのサイズはおおよそ決まっており、通常考えられる旋回荷重が負荷された場合の軸の傾きはおおよそ1度前後であるため、この傾きを許容する隙間であればよい。
図1に示す実施形態と図4に示す実施形態では、図2に示すように、ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30の歯面31とこの歯面31に当接する減速機Bの出力歯車24の歯面32との間の軸中心に、それぞれ凹部が形成されており、その両凹部間に駆動軸30(歯面31)と出力歯車24(歯面32)との揺動を滑らかにする鋼球38を配置している。
図5及び図6に示す実施形態は、ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30の歯面31とこの歯面31に当接する減速機の最終歯車である出力歯車24の歯面32の少なくとも一方の面を、湾曲面39に形成することにより互いに揺動可能に係合させたものである。
図5及び図6に示す実施形態は、ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30の歯面31に湾曲面39を形成している。図5及び図6に示す湾曲面39の形状は、イメージのため誇張して描いている。
次に、図7、図8及び図9に示す実施形態は、前記ハブ輪(内方部材41)に別体に設けられた駆動軸30を、減速機Bの最終歯車である出力歯車24に対して軸方向に移動可能な状態に配置している。
駆動軸30のインナー側の端部には、ハブ輪(内方部材41)のインナー側の端面に対向するフランジ部30bが形成され、このフランジ部30bとハブ輪(内方部材41)のインナー側の端面との間に、軸方向のガタをなくす弾性部材40を配置している。
弾性部材40としては、皿ばね、波形ばね等を使用することができる。
前記ハブ輪(内方部材41)に別体に設けられた駆動軸30を、減速機Bの最終歯車である出力歯車24に対して軸方向に移動可能な状態に配置して実施形態では、図9に示すように、ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30の歯面31とこの歯面31に当接する減速機Bの出力歯車24の歯面32の形状を台形歯面にしている。
ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30の歯面31とこの歯面31に当接する減速機Bの出力歯車24の歯面32の形状を台形歯面に形成することにより、図9に示すように、駆動軸30の歯面31から減速機Bの出力歯車24の歯面32に過大トルクが入力された場合に台形歯面に沿って駆動軸30がハブ輪(内方部材41)側に逃げて、ハブ輪(内方部材41)の駆動軸30の歯面31とこの歯面31に当接する減速機Bの出力歯車24の歯面32との係合が解除されるため、ハブ輪のロックを回避することができる。
以上の各実施形態における駆動軸30の歯面31と減速機Bの出力歯車24の歯面32には、歯面での揺動を滑らかにするために、硬質クロムメッキ等の表面処理を施すことが好ましい。
また、駆動軸30の歯面31と減速機Bの出力歯車24の歯面32は、鍛造時に成型することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明に係るインホイールモータ駆動装置21を搭載した電気自動車は、後輪を駆動輪としてもよく、また、前輪を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。
この発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲において、さらに種々の形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、及び範囲内の全ての変更を含む。
11 :電気自動車
12 :シャーシ
12a :ホイールハウジング
12b :懸架装置
13 :前輪
14 :駆動輪
21 :インホイールモータ駆動装置
22 :ケーシング
23 :カウンタ歯車
23a :大径歯車
23b :小径歯車
23c :歯車軸
24 :出力歯車
24a :歯車軸
25 :転がり軸受
26 :転がり軸受
30 :駆動軸
30a :スプライン部
30b :フランジ部
31 :歯面
31a :スプライン部
32 :歯面
33 :転動体
34 :車輪取付けフランジ
35、36 :ボルト
37a、37b :シール部材
38 :鋼球
39 :湾曲面
40 :弾性部材
41 :内方部材
42 :外方部材
A :モータ部
B :減速機
C :車輪ハブ

Claims (7)

  1. 駆動力を発生させるモータ部と、モータ部の回転を減速して出力する複数の歯車からなる減速機と、減速機からの出力を駆動輪に伝える車輪ハブとを備えたインホイールモータ駆動装置において、前記車輪ハブに減速機からの出力を伝達する駆動軸を、ハブ輪と一体又は別体に設け、前記ハブ輪の駆動軸の減速機側の端面と、減速機を構成する車輪ハブ側の最終歯車の軸端面とにそれぞれ動力を伝達するための歯面を形成し、前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面とが互いに揺動可能に係合されていることを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
  2. 前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面との間の隙間により互いに揺動可能に係合されていることを特徴とする請求項1記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面の軸中心に、揺動を滑らかにする鋼球を配置したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面の少なくとも一方の面を、湾曲面に形成することにより互いに揺動可能に係合されていることを特徴とする請求項1記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記ハブ輪に別体に設けられた駆動軸と減速機の最終歯車とを軸方向に移動可能な状態に配置し、ハブ輪と駆動軸との間に軸方向のガタをなくす弾性部材を配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面が台形に形成されている請求項5に記載のインホイールモータ駆動装置。
  7. 前記ハブ輪の駆動軸の歯面とこの歯面に当接する減速機の最終歯車の歯面に、揺動を滑らかにする表面処理を施している請求項1〜6のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021072517A1 (pt) * 2019-10-16 2021-04-22 CNH Industrial Brasil Ltda. Cubo de roda para montar uma roda a um eixo de um veículo de trabalho
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