JP2016097761A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車輪軸受装置のピッチ円直径を大きくすることなく、車両旋回時の軸の傾きによる減速機の歯車の損傷や、モータ部の損傷を防止することができ、しかも車輪軸受装置の交換も容易に行えるメンテナンス性に優れたインホイールモータ駆動装置を提供する【解決手段】ハウジング22内に設けられた回転出力を発生させるモータ部Aと、前記モータ部Aの出力を駆動輪に伝える、前記ハウジング22に支持された車輪軸受装置Cとを備えるインホイールモータ駆動装置21において、前記モータ部Aの出力が伝達される出力軸と、この出力軸が締結される前記車輪軸受装置Cとの間に、車両旋回時の軸の傾きを吸収する等速ジョイントDを配置したことを特徴とする。【選択図】図1
Description
この発明は、ホイール内に、車輪駆動用のモータ部を配置したインホイールモータ駆動装置に関する。
インホイールモータ駆動装置は、回転出力を発生させるモータ部と、モータ部の回転出力を伝達する出力軸と、出力軸の回転動力を伝達し、ホイールを支持する車輪軸受装置とを備える。
インホイールモータ駆動装置には、回転出力を発生させるモータ部と、モータ部の回転出力を伝達する出力軸と、車輪軸受装置の入力軸との間に減速機を配置したものと、回転出力を発生させるモータ部の出力軸と車輪軸受装置の入力軸とを直結するものとがある。
ところで、ホイール内に配置されるインホイールモータ駆動装置では、車両の旋回時に、車輪軸受装置の入力軸に大きなモーメント荷重を受ける。
したがって、このモーメント荷重を受ける箇所を適切な部分にしておかないと、内部の構造体を破損させてしまい、車両走行に不具合が生じてしまう可能性がある。
具体的には、旋回によるモーメント荷重を受けた車輪軸受装置の入力軸と、モータ部の回転出力を伝達する出力軸との間に傾きが生じ、モータ部の出力軸と車輪軸受装置の入力軸との間に減速機を配置したものにおいては、減速機を構成するギヤ歯面が点接触となり、減速機を構成するギヤ相互の面圧が上がり、歯面に剥離等の破損が生じるおそれがある。
特に、平歯車やはすば歯車を使用した動力を1歯1歯伝える減速機では、内部が傾くことで、歯面の面圧が上がり、早期破損につながるおそれがある。
また、減速機を使用しない、回転出力を発生させるモータ部の出力軸と車輪軸受装置の入力軸とを直結するインホイールモータ駆動装置においては、モータ部のロータが傾き、ロータがモータ部のステータと接触して、ショートする危険がある。
このため、従来、車輪軸受装置の内輪部材と外輪部材との間に配置される転動体のピッチ円直径を大きくすることにより、負荷容量を大きくした車輪軸受装置を使用し、旋回によるモーメントの荷重を受けても、軸が傾き難くすることが考案されている(特許文献1)
また、モータ部の出力が伝達される車輪軸受装置を等速ジョイントによって構成し、車輪軸受装置に加わるモーメント荷重による軸の傾きを、車輪軸受装置を構成する等速ジョイントの作動角によって吸収しようとする技術も提案されている(特許文献2)。
ところが、特許文献1に開示されているように、車輪軸受装置を構成する内輪部材と外輪部材との間に配置される転動体のピッチ円直径を大きくした車輪ハブを使用すると、大きなモーメント荷重は受けることができても、車輪軸受装置が大型化する。
インホイール駆動装置は、ばね下荷重を避ける必要があるため、車輪軸受装置が大型化することは好ましくない。
また、車輪軸受装置が大型化すると、ホイール取付けボルトのピッチ円直径も大きくなるため、適用可能なホイールが限定されるという課題も生じる。
一方、車輪軸受装置を等速ジョイントによって構成する特許文献2のものは、等速ジョイントに周辺サスペンション構造を組み合わせたものであるから、サスペンション部材の部品点数が増加が懸念される。
また、車輪軸受装置と等速ジョイントとを一体で構成しているため、車輪軸受装置と等速ジョイントとが分離できず、個別交換ができないため、メンテナンス性が悪いという問題もある。
そこで、この発明は、車輪軸受装置のピッチ円直径を大きくすることなく、車両旋回時の軸の傾きによる減速機の歯車の損傷や、モータ部の損傷を防止することができ、しかも車輪軸受装置の交換も容易に行えるメンテナンス性に優れたインホイールモータ駆動装置を提供することを課題とするものである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、ハウジング内に設けられた回転出力を発生させるモータ部と、前記モータ部の出力を駆動輪に伝える、前記ハウジングに支持された車輪軸受装置とを備えるインホイールモータ駆動装置において、前記車輪軸受装置と別体の等速ジョイントを備え、前記モータ部の出力が伝達される出力軸、等速ジョイント、車輪軸受装置の順に配置されていることを特徴とする。
前記等速ジョイントは、外周面に転動体が嵌る転動体溝を有する内輪と、内周面に転動体が嵌る転動体溝を有する外輪と、内輪の転動体溝と外輪の転動体との間に嵌められる転動体と、転動体を周方向に所定間隔で保持する保持器とからなり、前記外輪が、駆動力の上流側に配置され、内輪及び内輪に締結される軸が車輪軸受装置側に配置されている。
前記等速ジョイントの外輪に締結される出力軸と、モータ部との間に減速機を配置することができる。
前記減速機は、平行軸歯車減速機によって構成することができ、等速ジョイントの外輪を、平行軸歯車減速機の最終歯車と一体に形成することができる。
また、減速機は、遊星歯車減速機によって構成することができ、等速ジョイントの外輪が、遊星歯車減速機の出力歯車と一体に形成することができる。
前記出力軸とモータ部とを直結するものであってもよい。
この発明に係るインホイールモータ駆動装置においては、上記のように、ハウジング内に設けられた回転出力を発生させるモータ部と、前記モータ部の出力を駆動輪に伝える、前記ハウジングに支持された車輪軸受装置とを備えるインホイールモータ駆動装置において、前記車輪軸受装置と別体の等速ジョイントを備え、前記モータ部の出力が伝達される出力軸、等速ジョイント、車輪軸受装置の順に配置しているので、車両旋回時の軸の傾きが等速ジョイントによって吸収される。
したがって、車輪軸受装置のピッチ円直径を大きくすることなく、による減速機の歯車の損傷や、モータ部の損傷を防止することができる。
したがって、車輪軸受装置のピッチ円直径を大きくすることなく、による減速機の歯車の損傷や、モータ部の損傷を防止することができる。
また、車輪軸受装置とモータ部の出力が伝達される出力軸との間に等速ジョイントを配置しているので、等速ジョイントを車輪軸受装置に一体に組込んだ従来のものに比べて、車輪軸受装置と等速ジョイントとを個別に取り外して交換することができるので、メンテナンス性に優れている。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の一実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を備えた電気自動車11は、図8に示すように、シャーシ12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪(後輪)14と、左右の駆動輪14それぞれに駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを備える。駆動輪14は、図9に示すように、シャーシ12のホイールハウジング12aの内部に収容され、懸架装置(サスペンション)12bを介してシャーシ12の下部に固定されている。インホイールモータ駆動装置21の搭載形態としては、図8、9で示した後輪駆動方式の他に、前輪駆動方式でも四輪駆動方式のいずれでも構わない。
この発明の一実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を備えた電気自動車11は、図8に示すように、シャーシ12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪(後輪)14と、左右の駆動輪14それぞれに駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを備える。駆動輪14は、図9に示すように、シャーシ12のホイールハウジング12aの内部に収容され、懸架装置(サスペンション)12bを介してシャーシ12の下部に固定されている。インホイールモータ駆動装置21の搭載形態としては、図8、9で示した後輪駆動方式の他に、前輪駆動方式でも四輪駆動方式のいずれでも構わない。
懸架装置12bは、左右に伸びるサスペンションアームによって駆動輪14を支持すると共に、コイルスプリングとショックアブソーバとを含むストラットによって、駆動輪14が地面から受ける振動を吸収してシャーシ12の振動を抑制する。さらに、左右のサスペンションアームの連結部分には、旋回時等に車体の傾きを抑制するスタビライザが設けられる。なお、懸架装置12bは、路面の凹凸に対する追従性を向上し、駆動輪の駆動力を効率良く路面に伝達するために、左右の車輪を独立して上下させることができる独立懸架式とするのが望ましい。
この電気自動車11は、ホイールハウジング12a内部に、左右の駆動輪14をそれぞれ駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けることによって、シャーシ12上にモータ、ドライブシャフト、およびデファレンシャルギヤ機構等を設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の駆動輪の回転をそれぞれ制御することができるという利点を備えている。
インホイールモータ駆動装置21は、図1に示すように、回転出力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速機Bと、減速機Bからの回転出力を駆動輪14に伝える車輪軸受装置Cとを備え、モータ部Aと減速機Bとはハウジング22に収納されて、図8に示すように電気自動車11のホイールハウジング12a内に取り付けられる。減速機Bと車輪軸受装置Cとの間には、等速ジョイントDが配置されている。
上記モータ部Aおよび減速機Bは、ハウジング22内に収容されている。ハウジング22は、モータ部Aを覆うモータハウジング22aと、減速機Bを覆う減速機ハウジング22bと、減速機ハウジング22bの前面に設けられた前面壁22cと、モータハウジング22aの後面に設けられた後面壁22dとからなる。
減速機Bの外側を覆う減速機ハウジング22bの下方には、オイルタンク22eが設けられている。
減速機Bの外側を覆う減速機ハウジング22bの下方には、オイルタンク22eが設けられている。
モータ部Aは、モータハウジング22aの内周面にステータ23を設け、このステータ23の内周に間隔をおいてロータ24を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。
ロータ24は、モータ部Aの出力軸であるモータ軸24aを中心部に有し、そのモータ軸24aは減速機Bの入力軸30と接続して減速機ハウジング22b内に挿入され、軸受25a、25bによってモータハウジング22aに対して回転自在に支持されている。
減速機Bは、図1の実施形態では、遊星歯車減速機を使用している。
遊星歯車減速機は、減速機Bの入力軸30に設けられるサンギヤ31と、減速機ハウジング22bの内周面に設けられたリングギヤ32aと、サンギヤ31とリングギヤ32aとに噛み合い、サンギヤ31の回りを自転しながら公転するプラネットギヤ32bと、プラネットギヤ32bの公転を回転出力として出力するキャリア33とからなる。
遊星歯車減速機は、減速機Bの入力軸30に設けられるサンギヤ31と、減速機ハウジング22bの内周面に設けられたリングギヤ32aと、サンギヤ31とリングギヤ32aとに噛み合い、サンギヤ31の回りを自転しながら公転するプラネットギヤ32bと、プラネットギヤ32bの公転を回転出力として出力するキャリア33とからなる。
キャリア33は、入力軸30の前端部に転がり軸受34によって入力軸30と同軸に回転可能に設けられている。
キャリア33の前面部はカップ状に広がるカップ部33aが形成されている。このキャリア33のカップ部33aの外周面は、ハウジング22の前面壁22cの内周面に、転がり軸受35を介して支持されている。
減速機Bの回転出力を出力するキャリア33と、車輪軸受装置Cの入力軸36との間に、等速ジョイントDが配置されている。
等速ジョイントDは、キャリア33のカップ部33aの内周面に固定される外輪37aと、車輪軸受装置Cの入力軸36の減速機B側の端部に固定される内輪37bと、外輪37aの内周面に設けられた転動体溝と内輪37bの外周面に設けられた転動体溝に嵌る転動体37cと、転動体を周方向に所定間隔で保持する保持器37dとからなり、外輪37aの内周面に設けられた円弧状の転動体溝と内輪37bの外周面に設けられた円弧状の転動体溝とに転動体37cが嵌まることにより、車輪軸受装置Cの入力軸36の軸心とキャリア33のカップ部33aの軸心とが傾いても、外輪37aと内輪37bが揺動し、車輪軸受装置Cの入力軸36の軸心の傾きが吸収され、外輪37aと内輪37bが等速で回転する。なお、外輪37aはキャリア33のカップ部33aの内周面に回転トルクが伝達できるように固定されている。
一般的に、等速ジョイントは、転舵や上下運動により、最大何十度もの角度を採ることが可能であるが、この発明の実施形態の等速ジョイントDは、旋回時に数度傾くレベルであるから、揺動角は、数度以下でよい。等速ジョイントDの揺動角を高角にする必要がないので、等速ジョイントDの外輪37aおよび内輪37bは、通常のものより、軸方向が短く設定できる。
ただし、等速ジョイントDは、同じ角度で使用されると、外輪37aの転動面と転動体37cのあたり面に潤滑油が供給され難くなり、使用条件的に厳しくなるため、車輪軸受装置Cの剛性を高め過ぎず、適度に旋回時に車輪軸受装置Cがたわむように設計することが望ましく、それによって等速ジョイントDの内部が動いて、潤滑不良を防ぐことができる。
等速ジョイントDの外輪37aは、キャリア33を介してハウジング22の前面壁22cに対して回転支持されている。
即ち、等速ジョイントDの外輪37aは、駆動力の上流側に配置され、内輪37bと入力軸36とは車輪軸受装置C側に配置される。
したがって、等速ジョイントDの内輪37bと外輪37aを入れ替えると、内輪37b側の軸をハウジング22に対して回転支持することが難しくなる。
上記のように、等速ジョイントDの外輪37aをハウジング22に対して回転支持することにより、外輪37aより上流に配置された歯車歯面には、旋回荷重の影響が及ばない構造になる。
等速ジョイントDの車輪軸受装置C側の側面と、減速機B側の側面には、等速ジョイントD内に充填したグリースが、外部に漏れないように、キャップ38a、38bが配置されている。
等速ジョイントDの車輪軸受装置C側に配置されるキャップ38aの内周面と、入力軸36の端部の外周面との間には、シール部材39が配置されている。
また、等速ジョイントDの減速機B側に配置されるキャップ38bの中心位置には、図2の拡大図に示すように、防水透湿性素材によって形成された内圧調整蓋40を設置することが望ましい。
車輪軸受装置Cは、図1に示すように、入力軸36の外径面に固定連結された内輪部材41と、内輪部材41をハウジング22の前面壁22cに対して回転自在に保持する外輪部材42とを備える。内輪部材41と外輪部材42とは複列アンギュラ玉軸受を構成し、内輪部材41と外輪部材42の間に複列の転動体43を設置している。内輪部材41には、車輪取付けフランジ44が一体に設けられ、車輪取付けフランジ44に、車輪取付けボルト46によってデスクブレーキ47と駆動輪14(図8および図9参照)が固定されている。
車輪軸受装置Cは、外輪部材42をハウジング22の前面壁22cに対して固定ボルト48によって取付けられており、固定ボルト48を外して、入力軸36の端部を等速ジョイントDの内輪37bから引き抜くことにより、車輪軸受装置Cと等速ジョイントDとを分離することができるので、車輪軸受装置Cと等速ジョイントDのメンテナンスが容易に行える。
車輪軸受装置Cの入力軸36は、内輪部材41の内周面とセレーション結合され、アウター側(車両の外側)の端部の固定ナット50によって内輪部材41に固定されている。
内輪部材41の外周面には、複列の転動体43の軌道面のうちのアウター側の軌道面が直接形成され、インナー側(車両の中心側)の軌道面は、内輪部材41とは別体の内輪41aに形成されている。内輪41aは内輪部材41の一部であり、内輪部材41は、アウター側およびインナー側の軌道面を有する部材をいう。
外輪部材42の内周面には、複列の転動体43のアウター側およびインナー側の軌道面が直接形成されている。
車輪軸受装置Cの入力軸36の中間部分には、大径部が設けられ、大径部に内輪41aのインナー側に当接するフランジ49が設けられている。
また、車輪軸受装置Cの入力軸36のインナー側の端部には、小径部が設けられ、この小径部を等速ジョイントDの内輪37bの内周面にセレーション結合している。
内輪部材41と外輪部材42との間には、グリースが充填され、グリースが漏れないように、複列の転動体43の両側にシール部材45a、45bが設置されている。
図3は、減速機Bとして平行歯車減速機を使用する実施形態を示しており、図1の実施形態と共通する部分は、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図3に示す実施形態の平行歯車減速機は、モータ軸24aを中心部に配置された減速機Bの入力軸30の先端に設けられた小径歯車51と、この小径歯車51に噛み合う大径歯車52とからなる。大径歯車52が、平行歯車減速機の最終歯車になっている。
小径歯車51のアウター側の軸部51aは、減速機ハウジング22bの前面に設けられた前面壁22cに、転がり軸受53によって支持されている。
大径歯車52の軸心は、車輪軸受装置Cの軸心と同軸上に設置されている。
大径歯車52のインナー側には、モータハウジング22aに転がり軸受54によって回転可能に支持される軸部55が設けられている。
また、大径歯車52のアウター側の端面の外周部は、転がり軸受56によって回転可能に減速機ハウジング22bの前面壁22cに支持されている。
大径歯車52には、アウター側の面の中心に空間部57を設け、この空間部57の内周面に、等速ジョイントDの外輪37aを一体に形成している。
図4は、減速機Bとして図3に示す実施形態と同様に、平行歯車減速機を使用する実施形態を示している。
図3に示す実施形態では、大径歯車52のアウター側の面の中心に設けられた空間部57の内周面に、等速ジョイントDの外輪37aを一体に形成しているのに対し、図4に示す実施形態では、大径歯車52のアウター側の面の中心に設けられた空間部57の内周面に、等速ジョイントDの外輪37aを別体にして固定した例を示している。
等速ジョイントDの外輪37aと空間部57の内周面との結合は、セレーション結合または、外輪37aの外周面に凸部37eを設け、この凸部37eを大径歯車52の空間部57の内周面に対して弾性変形と切削を伴う圧入によって結合する方法を適用することができる。
図5は、減速機Bとして図4に示す実施形態と同様に、平行歯車減速機を使用する実施形態を示している。
図5に示す実施形態では、図4に示す実施形態と同様に、大径歯車52の空間部57の内周面に等速ジョイントDの外輪37aを、大径歯車52と別体に設けている。
この図5に示す実施形態は、等速ジョイントDの内部に充填するグリースと、車輪軸受装置Cの内部に充填するグリースを共通化するために、等速ジョイントDのシール部材39と、車輪軸受装置Cの内輪部材41と外輪部材42との間に配置されたシール部材45a、45bのうちの、インナー側のシール部材45bを省略したものである。
図6に示す実施形態は、減速機Bとして図1に示す実施形態と同様に、遊星歯車減速機を使用する実施形態であり、図5に示す実施形態と同様に、等速ジョイントDの内部に充填するグリースと、車輪軸受装置Cの内部に充填するグリースを共通化したものである。
図6に示す実施形態は、図5に示す実施形態と同様に、等速ジョイントDの内部に充填するグリースと、車輪軸受装置Cの内部に充填するグリースを共通化するために、等速ジョイントDのシール部材39と、車輪軸受装置Cの内輪部材41と外輪部材42との間に配置されたシール部材45a、45bのうちの、インナー側のシール部材45bを省略したものである。
図7に示す実施形態は、減速機Bを使用せずに、モータ部Aのモータ軸24aに、等速ジョイントDの外輪37aを直接結合した例である。
この図7の実施形態では、モータ部Aのモータ軸24aを大径の中空軸とし、この中空のモータ軸24aのアウター側の端部の内周面に、等速ジョイントDの外輪37aを直接結合している。
以上の各実施形態においては、モータ部Aに、モータハウジング22aに固定されるステータ23と、ステータ23の内側に径方向の隙間を空けて対面する位置に配置されるロータ24とを備えるラジアルギャップモータを採用した例を示したが、これに限ることなく、任意の構成のモータを適用可能である。例えばステータとロータとが軸方向に開いた隙間を介して対向配置されるアキシアルギャップモータであってもよい。
さらに、この発明に係るインホイールモータ駆動装置21を搭載した電気自動車は、後輪を駆動輪としてもよく、また、前輪を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。
11 :電気自動車
12 :シャーシ
12a :ホイールハウジング
12b :懸架装置
13 :前輪
14 :駆動輪
21 :インホイールモータ駆動装置
22 :ハウジング
22a :モータハウジング
22b :減速機ハウジング
22c :前面壁
22d :後面壁
22e :オイルタンク
23 :ステータ
24 :ロータ
24a :モータ軸
25a :軸受
25b :軸受
30 :入力軸
31 :サンギヤ
32a :リングギヤ
32b :プラネットギヤ
33 :キャリア
33a :カップ部
34 :転がり軸受
35 :転がり軸受
36 :入力軸
37a :外輪
37b :内輪
37c :転動体
37d :保持器
37e :凸部
38a :キャップ
38b :キャップ
39 :シール部材
40 :内圧調整蓋
41 :内輪部材
41a :内輪
42 :外輪部材
43 :転動体
44 :車輪取付けフランジ
45a :シール部材
45b :シール部材
46 :車輪取付けボルト
47 :デスクブレーキ
48 :固定ボルト
49 :フランジ
50 :固定ナット
51 :小径歯車
51a :軸部
52 :大径歯車
53 :転がり軸受
54 :転がり軸受
55 :軸部
56 :転がり軸受
57 :空間部
A :モータ部
B :減速機
C :車輪軸受装置
D :等速ジョイント
12 :シャーシ
12a :ホイールハウジング
12b :懸架装置
13 :前輪
14 :駆動輪
21 :インホイールモータ駆動装置
22 :ハウジング
22a :モータハウジング
22b :減速機ハウジング
22c :前面壁
22d :後面壁
22e :オイルタンク
23 :ステータ
24 :ロータ
24a :モータ軸
25a :軸受
25b :軸受
30 :入力軸
31 :サンギヤ
32a :リングギヤ
32b :プラネットギヤ
33 :キャリア
33a :カップ部
34 :転がり軸受
35 :転がり軸受
36 :入力軸
37a :外輪
37b :内輪
37c :転動体
37d :保持器
37e :凸部
38a :キャップ
38b :キャップ
39 :シール部材
40 :内圧調整蓋
41 :内輪部材
41a :内輪
42 :外輪部材
43 :転動体
44 :車輪取付けフランジ
45a :シール部材
45b :シール部材
46 :車輪取付けボルト
47 :デスクブレーキ
48 :固定ボルト
49 :フランジ
50 :固定ナット
51 :小径歯車
51a :軸部
52 :大径歯車
53 :転がり軸受
54 :転がり軸受
55 :軸部
56 :転がり軸受
57 :空間部
A :モータ部
B :減速機
C :車輪軸受装置
D :等速ジョイント
Claims (6)
- ハウジング内に設けられた回転出力を発生させるモータ部と、前記モータ部の出力を駆動輪に伝える、前記ハウジングに支持された車輪軸受装置とを備えるインホイールモータ駆動装置において、前記車輪軸受装置と別体の等速ジョイントを備え、前記モータ部の出力が伝達される出力軸、等速ジョイント、車輪軸受装置の順に配置されていることを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
- 前記等速ジョイントは、外周面に転動体が嵌る転動体溝を有する内輪と、内周面に転動体が嵌る転動体溝を有する外輪と、内輪の転動体溝と外輪の転動体との間に嵌められる転動体と、転動体を周方向に所定間隔で保持する保持器とからなり、前記外輪が、駆動力の上流側に配置され、内輪及び内輪に締結される軸が車輪軸受装置側に配置されることを特徴とする請求項1記載のインホイールモータ駆動装置。
- 前記等速ジョイントの外輪に締結される出力軸と、モータ部との間に減速機が配置されている請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
- 前記減速機が平行軸歯車減速機からなり、等速ジョイントの外輪が、平行軸歯車減速機の最終歯車と一体に形成されている請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置。
- 前記減速機が遊星歯車減速機からなり、等速ジョイントの外輪が、遊星歯車減速機の出力歯車と一体に形成されている請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置。
- 前記出力軸とモータ部とが直結されている請求項1又は2記載のインホイールモータ駆動装置。
Priority Applications (1)
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-
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