JP2016122736A - スライド式電子部品 - Google Patents

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Kumo Cho
雲 趙
木下 茂明
Shigeaki Kinoshita
茂明 木下
福田 直紀
Naoki Fukuda
直紀 福田
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【課題】簡単な構成で、移動体にスムーズなスライド移動を行わせるスライド式電子部品を提供する。【解決手段】底部11と底部11の両側から立設する一対の側壁13とを有することで収納部12を形成したケース10と、収納部12内にスライド移動自在に収納される移動体50と、移動体50の移動によって検出出力を変化させる検出手段(摺動子60)と、収納部12を覆うカバー80とを具備する。側壁13の先端辺13a近傍の対向する内側面部分に傾斜面15を形成し、傾斜面15と移動体50の側面との間に隙間Bを形成する。これによってケース10を成形した際に両側壁13が対向する面側(内側)に向かって反ったとしても、隙間Bの幅が狭くなるだけで、移動体50の側面に傾斜面15が当接することはなく、移動体50のスムーズなスライド移動を維持する。【選択図】図3

Description

本発明は、スライド式可変抵抗器やスライド式スイッチ等のスライド式電子部品に関するものである。
従来、スライド式電子部品の中には、例えば特許文献1の図10に示すように、樹脂製の基板(510)上に、断面コ字状に折り曲げた金属板製のケース(560)を被せると同時に、ケース(560)と基板(510)の間に形成される空間(a)内にスライド自在に移動体(530)を収納し、移動体(530)をスライド移動することで移動体(530)に取り付けた摺動子(540)を基板(510)に設けた摺接パターン(513)に摺接させてその検出出力を変化させる構造のものがあった。しかしながら上記構造のスライド式電子部品において、ケース(560)は、金属板製であって、板金加工によってコ字状に折り曲げることによって製造されるので、その上面部(561)に対して側壁部(563)を折り曲げる際に、折り曲げ誤差が生じ易い。このため側壁部(563)の高さ寸法と、両側壁部(563)間の幅寸法の何れにも誤差が生じ易い。このため移動体(530)をスライド移動する際に、がたつきが生じたり、スライドさせる力にスライド位置に応じてムラが生じたりする恐れがあった。
上記問題を解決するため、特許文献1の図1に示すスライド式電子部品(1−1)においては、底部(51)と一対の側壁(53)とを有する樹脂製のケース(50)の内底面に回路パターン(81)を形成し、その内部に前記回路パターン(81)に摺接する摺動子(45)を取り付けた移動体(10)をスライド自在に収納し、さらにケース(50)の上面を断面コ字状の金属板製のカバー(100)で覆う構造としている。このように構成すれば、成形によって一対の側壁(53)が形成されるため、両側壁(53)間の幅寸法が比較的正確になり、また金属板製のカバー(100)を両側壁(53)の上端辺に当接するので、高さ方向の寸法も正確になり、これらのことから移動体(10)をスライド移動する際に、がたつきが生じたり、スライドさせる力にスライド位置に応じてムラが生じたりする恐れを防止できる。
特開2007−96059号公報
しかしながら、特許文献1の図1に示すスライド式電子部品(1−1)においても、以下のような問題点があった。即ち、特許文献1の図1に示すスライド式電子部品(1−1)において、ケース(50)を成形して硬化した際、両側壁(53)の上部の部分が、わずかではあるが、相互に近づく方向に反る(傾く)場合があった。この現象について詳細に検討したところ、この現象は、ケース成形用の金型内に形成したキャビティー内に、溶融合成樹脂を充填し、硬化させる際、金型の両側壁(53)となるキャビティーよりも外側(外気に近い側)に位置する金型部分が先に冷え、内側部分が後まで冷えず、従って両側壁(53)となる充填溶融樹脂の外側面側部分から先に硬化を始め、対向する内面側部分が最後に硬化するためであることを見い出した。即ち、先に硬化する両側壁(53)の両外側の部分は、硬化による収縮の際に硬化していない周囲の溶融樹脂を導入できるが、最後に硬化する両側壁(53)の対向面側の部分は周囲から溶融樹脂を導入できないまま硬化・収縮する。このため上述のように、両側壁(53)の上部の部分が相互に近づく方向に反ってしまうのである。そしてこの反りが生じると、両側壁(53)間の間隔が狭くなるので、移動体(10)を移動する際に、抵抗が生じ、スムーズな移動体(10)の移動ができなくなる恐れがある。特許文献1のスライド式電子部品(1−1)においては、カバー(100)に設けたスリット状の被係合穴(111)に側壁(53)の上端辺に設けた係合突起(57)を挿入することで上記反りを強制的に是正して上記問題を解消しているが、そのために金属板製のカバー(100)に被係合穴(111)を加工しなければならず、その製造工程が煩雑になってしまう。
また上記スライド式電子部品(1−1)においては、移動体(10)とカバー(100)の間に摺動板(37)等を設置することでスムーズな移動体(10)のスライド移動を図っているが、一方で部品点数が増えてしまう。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、簡単な構成で、移動体にスムーズなスライド移動を行わせることができるスライド式電子部品を提供することにある。
本発明にかかるスライド式電子部品は、底部と底部の両側から立設して平行に延びる一対の側壁とを有することで収納部を形成してなるケースと、前記ケースの収納部内にスライド移動自在に収納される移動体と、前記移動体のスライド移動によって検出出力を変化させる検出手段と、前記ケースの収納部を覆うカバーとを具備し、前記ケースの一対の側壁の先端辺近傍の対向する内側面部分の少なくとも一方に、先端辺方向に向かって両内側面間の幅寸法を大きくしていく傾斜面を形成し、これによって前記ケースの傾斜面と前記移動体の側面との間に隙間を形成したことを特徴としている。
これによって、例えケースを成形した際にその両側壁が対向する面側(内側)に向かって反ったとしても、ケースの傾斜面と移動体の側面との間に形成される隙間の幅が狭くなるだけで、ケースの傾斜面が移動体の側面に当接することはなく、従って移動体のスムーズなスライド移動を維持することができる。
また本発明は、前記ケースの一対の側壁の内側面部分の前記傾斜面に連続する根元側部分が、前記移動体の両側面に摺接する摺接面であることを特徴としている。
ケース成形時に、反りが顕著に生じるのは側壁の上部の部分なので、反りの影響がほとんどない側壁の根元部分を移動体との摺接面とすることで、移動体のスムーズなスライド移動を維持することができる。また摺接面を、傾斜面を除く側壁の一部分のみとすることでケースと移動体間の摺接面積を小さくして摺動抵抗を小さくしたので、この点からも移動体のスムーズなスライド移動を図ることができる。
また本発明は、前記ケースと移動体が成形樹脂製であり、前記カバーが金属製であり、前記カバーを前記ケースに直接当接したことを特徴としている。
成形によってケースの側壁が形成されるため、側壁の高さ寸法を精度良く出すことができる。そしてこの側壁の上端辺に金属板製のカバーを直接当接するので、移動体収納空間の高さ寸法を正確に出すことができ、これによっても移動体のスムーズなスライド移動を図ることができる。またケース上に直接カバーを取り付けるので、部品点数が増加することもない。
本発明によれば、簡単な構成で、ケース内に収納した移動体をスムーズにスライド移動させることができる。
スライド式電子部品1の斜視図である。 スライド式電子部品1の分解斜視図である。 スライド式電子部品1の横断面図(図1のA−A断面図)である。 フレキシブル回路基板30及び端子板40を示す斜視図である。 ケース10の収納部12内への移動体50の収納方法説明図である。 ケース10の側壁13部分(図5のE部分)の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明を用いて構成されたスライド式電子部品1の斜視図、図2はスライド式電子部品1の分解斜視図、図3はスライド式電子部品1の横断面図(図1のA−A断面図)である。これらの図に示すようにスライド式電子部品1は、収納部12を有するケース10と、前記ケース10の収納部12内にスライド移動自在に収納される移動体50と、前記ケース10の収納部12を覆うカバー80とを具備して構成されている。移動体50の下面には、摺動子60が取り付けられている。なお以下の説明において、「上」とはケース10からカバー80側を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。また移動体50の移動方向をスライド方向というものとする。
ケース10は、上面が解放された長尺の矩形箱型であって、底部11と、底部11の左右両側から立設してスライド方向(水平方向)Aに沿うように平行に延びる一対の側壁13とを有することで、両側壁13間に、下記する移動体50の本体部51を収納する収納部12を形成している。またケース10の底部11の上面(収納部12の内底面)には回路基板(以下「フレキシブル回路基板」という)30がその上面を収納部12内に露出するようにインサート成形されている。フレキシブル回路基板30は、可撓性を有する合成樹脂フィルムの上面にスライド方向Aに向けて検出手段である所定の回路パターン31,33,35を設けて構成されている。またケース10のスライド方向Aの一方の端部からは、フレキシブル回路基板30の下記する端子接続パターン37に一端が接続された端子板40が突出し、その先端側部分が下方に向くように折り曲げられている。また側壁13の外側面の下部には、スライド方向Aに沿って複数の突出部23が設けられ、各突出部23の間を係止部ガイド溝25としている。
そして、ケース10の一対の側壁13の先端辺(上端辺)13a近傍の対向する内側面部分には、先端辺13a方向に向かって両内側面間の幅寸法を徐々に大きくしていく傾斜面15が形成されている。傾斜面15は、側壁13のスライド方向Aの全長にわたるように形成されている。傾斜面15はこの例では平面状に形成されている。また一対の側壁13の対向する内側面部分の、傾斜面15に連続する根元側部分は、スライド方向Aに向かって延びる平面帯状の摺接面17となっている。また一対の側壁13の対向する内側面の、前記摺接面17の下部には、摺接面17よりも内側に突出させることで、スライド方向Aに向かって延びる直線状の段部を形成し、この段部の上面を摺接部載置部19としている。
図4は、ケース10にインサート成形されるフレキシブル回路基板30及び端子板40を示す斜視図である。同図に示すように、フレキシブル回路基板30は、長尺帯状に形成され、その上面の長手方向に向かって3本の直線状の回路パターン31,33,35を形成し、一方の端部に前記各回路パターン31,33,35に接続する端子接続パターン37を形成して構成されている。回路パターン31は抵抗値の小さい導体パターンからなる摺接パターンであり、回路パターン33は抵抗値の大きい抵抗体パターンからなる摺接パターンであり、回路パターン35は抵抗値の小さい導体パターンからなる連結用パターン(回路パターン33の端部を端子接続パターン37側に引き出すための回路パターン)である。これら回路パターン31,33,35と端子接続パターン37は、検出手段の一部を構成する。一方端子板40は細帯状の金属板であり、その一方側を端子当接部41、他方側を端子部43としている。なおケース10の成形前は、端子板40は折り曲げられていない。そして各端子板40の端子当接部41をフレキシブル回路基板30の端子接続パターン37に当接したものを、図示しない金型内に設置し、金型内に形成されるキャビティーに溶融成形樹脂を圧入して硬化させ、金型を取り外し、さらにケース10から突出する前記端子板40の端子部43を下方向に略直角に折り曲げれば、図2に示すケース10が完成する。これによってフレキシブル回路基板30の下面側に底部11が形成され、フレキシブル回路基板30のスライド方向Aに沿う両側辺上に側壁13が形成され、また端子板40の主として端子当接部41の上にこれを覆う端子押え部21が形成される。
移動体50は合成樹脂の成形品であり、略矩形状の本体部51と、本体部51の上面中央から突出するレバー53とを具備して構成されている。本体部51の左右両側面の前後(4隅近傍)には、それぞれ幅方向及び上下方向に少しずつ突出する略矩形状の4つの摺接部55が形成されている。本体部51の下面には、図3に示すように、検出手段を構成する弾性金属板製の摺動子60の平板状の基部61が固定されている。基部61は、本体部51の下面から突出する図示しない小突起を基部61に設けた図示しない小孔に挿入し、小突起の先端を熱カシメする等して固定される。基部61の1辺からは2本の摺動冊子63が平行に突出し、これら摺動冊子63の根元近傍部分を折り返して基部61の下部に位置するように構成されている。なお、基部61の下面から突出している小突起からなる保護突部57(図3参照)は、摺動子60を取り付けた移動体50を、ケース10内に組み込む前の、保管や移動等している際に、摺動子60が他の部材に当接して変形することを防止するために設けられている。
カバー80は、金属板をその下面が解放された箱型に折り曲げることによって、前記ケース10の収納部12を覆う形状に形成されている。即ちカバー80は、前記ケース10の収納部12を覆う寸法形状の略矩形状の上面部81の左右両側辺(長手方向に沿う両側辺)からそれぞれ突出する側面部83を略垂直下方に折り曲げ、これら一対の側面部83の下端辺の前記ケース10の各係止部ガイド溝25に対向する位置からそれぞれ係止部85を突出し、一方前記上面部81の中央にスライド方向Aに向かって延びる矩形状のレバー挿通孔87を設けて構成されている。ここで各係止部85の下端辺からは、細帯状の折り曲げ部86が突出している。
そしてこのスライド式可変抵抗器1を組み立てるには、図5に示すように、移動体50の本体部51をケース10の収納部12内に収納する。その際、移動体50の4つの摺接部55の下面をケース10の摺接部載置部19上に載置し、同時に移動体50の下面に取り付けている摺動子60の各摺動冊子63をそれぞれ回路パターン31,33に当接する。本体部51の収納部12への収納は、側壁13に傾斜面15が設けられているので、容易に行える。そしてケース10の上に、図3に示すように、カバー80を被せる。その際、カバー80の両側面部83がケース10の両側壁13の外側面を覆い、またカバー80の各係止部85がケース10の各係止部ガイド溝25にガイドされながら挿入される。そしてカバー80の各折り曲げ部86をケース10の底部11の下面側に折り曲げれば、ケース10とカバー80が一体に固定されてスライド式電子部品1が完成する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
このとき図3に示すように、移動体50は摺動子60の弾発力によって上方向に押し上げられ、4つの摺接部55の上面がカバー80の上面部81の下面に当接している(摺接部55の下面は摺接部載置部19から若干浮いている)。またカバー80の側面部83の下端辺はケース10の突出部23の上端辺には当接しておらず、ケース10の一対の側壁13の先端辺13aにカバー80の上面部81の下面を当接させている。これによってケース10の収納部12とカバー80の上面部81によって形成される移動体収納空間Cの高さ寸法(フレキシブル回路基板30の上面からカバー80の上面部81の下面までの寸法)を規定している。即ち、成形によってケース10の側壁13が形成されるため、側壁13の高さ寸法を精度良くすることができる。そしてこの両側壁13の上端辺13aに金属板製のカバー80(その上面部81)を当接するので、移動体収納空間Cの高さ寸法を正確に出すことができる。
さらに上述のように、ケース10の一対の側壁13の先端辺13a近傍の対向する内側面部分には、先端辺13a方向に向かって両内側面間の幅寸法を大きくしていく傾斜面15を形成している。このため、ケース10の傾斜面15と移動体50の摺接部55の左右外側の側面との間には隙間Bが形成され、前記摺接部55の左右外側の側面が当接しているのは、ケース10の傾斜面15に連続するその根元側部分に形成した摺接面17のみとなる。
そして、移動体50のレバー53をスライド方向Aに向けて移動すれば、摺動子60の一対の摺動冊子63が回路パターン31,33上を摺動するので、各端子板40間の抵抗値が変化する。
ところで、上記「発明が解決しようとする課題」の欄でも述べたように、ケース10を成形して硬化した際、一対の側壁13の上部の部分が、図6の点線で示すように、相互に近づく方向に反る(傾く)場合がある。この現象は上述のように、ケース成形用の金型内に形成したキャビティー内に、溶融合成樹脂を充填し、硬化させる際、金型の両側壁13となるキャビティーよりも外側(外気に近い側、図6のD1側)に位置する金型部分が先に冷え、内側部分(図6のD2側)が後まで冷えず、従って両側壁13となる充填溶融樹脂の外側面側部分から先に硬化を始め、対向する内面側部分が最後に硬化するためである。即ち、先に硬化する両側壁13の両外側の部分(図6のE1部分)は、硬化による収縮の際に硬化していない周囲の溶融樹脂を導入できるが、最後に硬化する両側壁13の対向面側の部分(図6のE2部分)は周囲から溶融樹脂を導入できないまま硬化・収縮する。このため上述のように、両側壁13の上部の部分が相互に近づく方向(内側に向かう方向)に反ってしまうのである。この現象は、本実施形態のように、ケース10の外周4辺の内の対向する一対の側壁13のみが上方に独立して突出している形状において、顕著である。何故なら、それら側壁13の両端が、支えられていないからである。そしてこの反りが生じると、両側壁13間の間隔が狭くなるが、本ケース10の場合、反りがもっとも顕著に生じる両側壁13の先端側部分に傾斜面15を設けているので、図6に点線で示すように反りが生じたとしても、図3に示すケース10の傾斜面15と移動体50の摺接部55の左右外側の側面との間に形成される隙間Bの幅が狭くなるだけで、ケース10の傾斜面15が移動体50の摺接部55の側面に当接することはなく、従って移動体50のスムーズなスライド移動が阻害されることはない。
またケース10の成形時に、反りが顕著に生じるのは側壁13の上部の部分なので、反りの影響がほとんどない側壁13の根元部分を移動体50との摺接面17とすることで、移動体50のスムーズなスライド移動を維持することができる。また摺接面17を、傾斜面15を除く側壁13の一部分のみとしたので、ケース10と移動体50間の摺接面積を小さくできて摺動抵抗を小さくでき、この点からも移動体50のスムーズなスライド移動を図ることができる。また上述のように移動体収納空間Cの高さ寸法を正確にすることができるので、これによっても移動体50のスムーズなスライド移動を図ることができる。
上記実施形態ではスライド移動方向として直線方向を示したが、スライド移動方向は、円弧方向やその他の曲線方向など、直線方向以外の各種方向を含む概念である。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態ではその検出手段として摺動子60を回路パターン31,33に摺接させて抵抗値を変化するように構成したが、回路パターン31,33をスイッチパターンで構成しても良く、また摺動子60と回路パターン31,33の組み合わせ以外の各種構造のスライド式可変抵抗器やスライド式スイッチであっても良い。要は移動体のスライド移動によって検出出力を変化させる検出手段であればどのような構造の検出手段であっても良い。また上記例では傾斜面を横断面直線状に形成したが、横断面曲線状に形成する等、他の各種形状であっても良い。また傾斜面は一対の側壁の両者に設ける代わりに、一方の側壁のみに設けても良い。要は、ケースの側壁の先端辺近傍の対向する内側面部分の少なくとも一方に、先端辺方向に向かって両内側面間の幅寸法を大きくしていく傾斜面を形成し、これによってケースの傾斜面と移動体の側面との間に隙間を形成する構造であればどのような構造であっても良い。
1 スライド式電子部品
10 ケース
11 底部
12 収納部
13 側壁
13a 先端辺(上端辺)
15 傾斜面
17 摺接面
30 フレキシブル回路基板(回路基板)
31,33,35 回路パターン(検出手段)
37 端子接続パターン(検出手段)
40 端子板
50 移動体
51 本体部
55 摺接部
60 摺動子(検出手段)
80 カバー
A スライド方向
B 隙間

Claims (3)

  1. 底部と底部の両側から立設して平行に延びる一対の側壁とを有することで収納部を形成してなるケースと、
    前記ケースの収納部内にスライド移動自在に収納される移動体と、
    前記移動体のスライド移動によって検出出力を変化させる検出手段と、
    前記ケースの収納部を覆うカバーとを具備し、
    前記ケースの一対の側壁の先端辺近傍の対向する内側面部分の少なくとも一方に、先端辺方向に向かって両内側面間の幅寸法を大きくしていく傾斜面を形成し、これによって前記ケースの傾斜面と前記移動体の側面との間に隙間を形成したことを特徴とするスライド式電子部品。
  2. 請求項1に記載のスライド式電子部品であって、
    前記ケースの一対の側壁の内側面部分の前記傾斜面に連続する根元側部分は、前記移動体の両側面に摺接する摺接面であることを特徴とするスライド式電子部品。
  3. 請求項1又は2に記載のスライド式電子部品であって、
    前記ケースと移動体は成形樹脂製であり、前記カバーは金属製であり、
    前記カバーを前記ケースに直接当接したことを特徴とするスライド式電子部品。
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