JP2016122604A - 蓄電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電素子において、外部電極の引抜強度向上と、外部電極が外装体を貫通する部分の密封性向上とを両立する。
【解決手段】
外部電極11Bは、板状体14とリベット15を備える。リベット15の鍔部17は板状体14を貫通する態様で板状体14に圧入されている。鍔部17は環状溝19と上側及び下側円板部21,22を備える。下側円板部21の下端面21bは、板状体14の下面14aに露出している。外部電極11Bと蓋4との間に上側パッキン12Bが配置されている。上側パッキン12Bの上側環状突起12hは、下側円板部21の下端面21bと板状体14の下面14aの境界B1よりも内側で、下側円板部21の下端面21bに当接している。
【選択図】図3

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池のような非水電解質二次電池を含む蓄電素子に関する。
特許文献1に開示された二次電池は、板状体と、この板状体に形成された貫通孔に圧入したリベットからなる外部電極を備える。板状体にはバスバーのような導電部材が溶接により接続される。リベットは、一端に板状体に圧入される鍔部を備え、他端に加締のための拡径部を備える。バスバーを介して作用する外力に対して板状体のリベットからの引抜強度を確保するために、鍔部は板状部を貫通する態様で板状部に圧入されている。そのため、鍔部は板状体の外面に露出している。
特許文献2に開示された二次電池は、密封性向上のための突起が形成されたガスケットを備える。
特開2012−138342号公報 特開2007−27103号公報
特許文献1,2に開示されものを含む従来の二次電池では、外部電極が外装体を貫通する部分の密封性向上について、必ずしも十分な考慮は払われていない。
本発明は、蓄電素子において、外部電極が外装体を貫通する部分の密封性向上を課題とする。
本発明は、電極体が収容された外装体と、前記外装体の外面に配置されると共に、前記外装体側の第1の面と、前記外装体とは反対側の第2の面とを有する端子本体と、前記端子本体から延びる接続部材とを備える外部電極であって、前記接続部材は、前記外装体の内部に延びる軸状部と、前記端子本体の前記第1の面に露出する第1の端面と、前記端子本体の前記第2の面に露出する第2の端面とを有している、外部電極と、前記外部電極と前記外装体との間に配置された封止部材であって、前記軸状部を囲むように設けられた第1突起を備え、前記第1突起は、前記端子本体の前記第1の面と前記接続部材の前記第1の端面との間に形成された境界よりも前記軸状部側で、前記第1の端面に当接している、封止部材とを備える、蓄電素子を提供する。
接続部材の第1の端面は、端子本体の第1の面(外装体側の面)に露出しており、端子本体の第1の面と接続部材の第1の端面との間には境界が形成されている。軸状部を囲むように設けられた封止部材の第1突起は、境界よりも接続部材の軸状部側で、接続部材の第1の端面に当接している。そのため、境界を含む接続部材と端子本体との間の界面を通る漏れ経路は第1突起によって遮断され、外部電極が外装体を貫通する部分の密封性を向上できる。
具体的には、前記接続部材は、前記端子本体に圧入された鍔部を備え、前記軸状部は前記鍔部から延び、前記鍔部が前記接続部材の前記第1及び第2の端面を備える。
接続部材の鍔部は端子本体に圧入されている。また、鍔部の第2の端面は端子本体の第2の面(外装体とは反対側の面)に露出している。つまり、接続部材の鍔部は、端子本体を貫通する態様で端子本体に圧入されている。そのため、端子本体に作用する外力に対して、十分な端子本体の接続部材からの引抜強度が得られる。
前記鍔部は、環状溝と、前記環状溝の前記外装体側に位置して前記第1の端面を有する第1鍔部と、前記環状溝の前記外装体とは反対側に位置して前記第2の端面を有する第2鍔部とを備えてもよい。
この構成により、鍔部と端子本体の界面の漏れ経路の線路長が長くなるので、外部電極が外装体を貫通する部分の密封性がさらに向上する。
前記第1鍔部は前記環状溝の一方の側壁面を構成する第1の壁面を備え、前記第2鍔部は前記環状溝の他方の側壁面を構成する第2の壁面を備え、前記第1の壁面と前記第2の壁面のうちの少なくとも一方は、前記軸状部の軸線を法線とする平面に対して傾斜してもよい。
この構成により、端子本体に作用する外力に対する端子本体の接続部材からの引抜強度をさらに向上できる。
具体的には、前記封止部材は、前記端子本体の前記第1の面と前記外装体との間に配置された主壁部と、前記主壁部から延びて前記外装体に形成された貫通孔に挿通された筒状部とを備え、前記軸状部は前記筒状部に挿通されて前記外装体の内部へ延びており、前記第1突起は前記主壁部に設けられている。また、前記軸状部は前記外装体内に位置する端部に拡径部を備え、前記外部電極と前記封止部材は、前記拡径部と前記端子本体とによって、前記外装体に加締固定されている。
前記封止部材は、前記境界に対して前記軸状部とは反対側で前記端子本体の前記第1の端面に当接する第2の突起をさらに備えてもよい。
この構成により、外部電極が外装体を貫通する部分の密封性がさらに向上し、外装体の気密性が向上する。
本発明の蓄電素子では、外部電極が外装体を貫通する部分の密封性を向上できる。
本発明の第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池の縦断面図。 蓋の上方から見た斜視図。 図1の部分IIIの部分拡大図。 図3の部分拡大図。 正極の外部電極及び上側パッキンの上方から見た分解斜視図。 正極の外部電極及び上側パッキンの下方から見た分解斜視図。 図1の部分VIIの部分拡大図。 本発明の第2実施形態に係るリチウムイオン二次電池の図3と同様の断面図。 本発明の第3実施形態に係るリチウムイオン二次電池の図3と同様の断面図。 本発明の第4実施形態に係るリチウムイオン二次電池の図3と同様の断面図。 本発明の第5実施形態に係るリチウムイオン二次電池の図3と同様の断面図。 比較例の図3と同様の断面図。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池(以下、単に電池という)1を示す。電池1は外装体2を備える。外装体2は、ケース本体3と、ケース本体3の開口を閉じる蓋4とを備える。ケース本体3内には、電極体5が収容され、電解液が充填されている。ケース本体3は、長方形板状の底壁部3aと、底壁部3aから立ち上がる周壁部3bを備える。周壁部3bの上端がケース本体3の開口を画定している。図2を併せて参照すると、蓋4は、細長い長方形板状であり、長手方向の中央付近に安全弁6が設けられ、一端側に注液孔7が設けられている。本実施形態では、ケース本体3と蓋4は、アルミニウム又はアルミニウム合金製である。
図1を参照すると、電極体5は、活物質を塗布したアルミニウム箔からなる正極と、活物質を塗布した銅箔からなる負極との間に、多孔性の樹脂フィルムからなるセパレータを配置して巻回したものである。電極体5の正極タブ5aには、クリップ8Aを介して正極の集電体9Aの一対の脚部9aが溶接によって電気的かつ機械的に接続されている。同様に、電極体5の負極タブ5bには、クリップ8Bを介して負極の集電体9Bの一対の脚部9aが溶接によって電気的かつ機械的に接続されている。正負の集電体9A,9Bはそれぞれ、正負の外部電極11A,11Bに電気的に接続されている。図3及び図7を併せて参照すると、正負の集電体9A,9Bは、脚部9aの基端が接続された台座部9bと、この台座部9bと一体の被加締部9cを備える。本実施形態では、正極の集電体9Aはアルミニウム又はアルミニウム合金製で、負極の集電体9Bは銅又は銅合金製である。
図1及び図2を参照すると、蓋4の一端側(これらの図において右側)に正極の外部電極11Aが配置され、他端側(これらの図において左側)に負極の外部電極11Bが配置されている。
図3を参照すると、負極の外部電極11Bは、上側パッキン(封止部材)12B、下側パッキン(封止部材)13B、及び集電体9Bの被加締部9cと共に、蓋4に加締固定されている。外部電極11Bと蓋4の上面(外面)4aとの間に上側パッキン(封止部材)12Bが介装され、集電体9Bの被加締部9cと蓋4の下面(内面)4bとの間に下側パッキン(封止部材)13Bが介装されている。図7を参照すると、正極の外部電極11Aも、負極の外部電極11Bの場合と同様に、上側パッキン(封止部材)12A、下側パッキン(封止部材)12A、及び集電体9Aの被加締部9cと共に、蓋4に加締固定されており、これらの部品の配置も負極の外部電極11Bの周辺と同様である。負極の外部電極11Bがいわゆる2ピース構造であるのに対し、正極の外部電極11Aはいわゆる1ピース構造である点が、外部電極11A,11B間の主な相違である。以下では、負極の外部電極11B及びその周辺の構造を、詳細に説明する。
図3から図6を参照すると、負極の外部電極11Bは、板状体(端子本体)14と、リベット(軸状部)15とを備える。本実施形態では、板状体14はアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、リベット15は銅又は銅合金製である。
本実施形態では、板状体14は概ね厚みが均一な長方形板状である。板状体14は、後述する上側パッキン12Bの端子収容凹部12fに収容されている。板状体14の蓋4(外装体2)側の面である下面(第1の面)14aは、端子収容凹部12fの主壁部12a上に配置されている。板状体14の蓋4(外装体2)とは反対側の面である上面(第2の面)14bは、端子収容凹部12fから図において上方に露出している。板状体14の上面14bには、導電部材であるバスバー(図示せず)が溶接により接続される。板状体14の中央部分には、後述するリベット15の軸状部16の鍔部17を圧入するための貫通孔14cが形成されている。この貫通孔14cは、板状体14を下面14aから上面14bまで貫通するように設けられている。
リベット15は、軸線Lに沿って延びる概ね円柱ないし円筒状の軸状部16を備える。軸状部16の一端(図において上端)には鍔部17が設けられている。鍔部17を板状体14の貫通孔14cに圧入することで、板状体14にリベット15が固定されている。軸状部16は、板状体14から蓋4を貫通してケース本体3の内部まで延びている。ケース本体3内に位置する軸状部16の他端(図において下端)には、加締のための拡径部18が設けられている。
リベット15の鍔部17には、軸線Lを取り囲むように環状溝19が形成されている。また、鍔部17は、環状溝19に対して蓋4(外装体2)側に位置する下側円板部(第1鍔部)21と、環状溝19に対して蓋4(外装体2)とは反対側に位置する上側円板部(第2鍔部)22とを備える。本実施形態では、下側円板部21の外径DLと上側円板部22の外径DUは同じである(図3参照)。
環状溝19の底壁面19aは、軸状部16の外周面と同様の円筒状の面である。環状溝19の一方の側壁面(図において下側の側壁面)は、下側円板部21の上端面21aにより構成されている。また、環状溝19の他方の側壁面(図において上側の側壁面)は、上側円板部22の下端面22bにより構成されている。本実施形態では、環状溝19の側壁面を構成している下側円板部21の上端面21aと上側円板部22の下端面22bは、いずれも概ね軸線Lを法線とする平坦面であり、互いに平行である。そのため、環状溝19の溝幅Wは開口から底壁面19aまで概ね一定である(図3参照)。
図4に最も明瞭に示すように、下側円板部21の下端面(第1の端面)21bは板状体14の下面14aから露出しており、下端面21bと下面14aは概ね同一面を構成している。次に、上側円板部22の上端面(第2の端面)22aは板状体14の上面14bから露出しており、上端面22aと上面14bは概ね同一面を構成している。つまり、リベット15の鍔部17は、板状体14の上面14bと下面14aの間を貫通する態様で板状体14に圧入されている。鍔部17は板状体14を貫通しているので、鍔部17(リベット15)と板状体14の界面S1も、板状体14の上面14bから下面14aまで連続している。板状体14の下面14a側では、板状体14の下面14aと下側円板部21の下端面21bとの間に形成される境界B1となって、界面S1が露出している。また、板状体14の上面14b側では、板状体14の上面14bと上側円板部22の上端面22aとの間に形成される境界B2となって界面S1が露出している。
図3、図4、及び図5を参照すると、蓋4には下面4b側から上面4a側に膨らんだ膨出部23Bが設けられており、この膨出部23Bに被せる態様で、絶縁樹脂製の上側パッキン12Bが蓋4の上面4aに装着されている。
上側パッキン12Bは、膨出部23Bの頂壁23a上に配置される長方形板状の主壁部12aと、主壁部12aを取り囲む周壁部12bとを備える。主壁部12aの下面12cと周壁部12bの図において下方側の部分によって、嵌合凹部12dが画定されている。この嵌合凹部12dに膨出部23Bが嵌合されている。また、主壁部12aの上面12eと周壁部12bの図において上方側の部分によって、端子収容凹部12fが画定されている。この端子収容凹部12fに外部電極11Bの板状体14が収容されている。
上側パッキン12Bは、主壁部12aの下面12cの中央部分から図において下方に延びる、両端開口の筒状部12gを備える。筒状部12gは、膨出部23Bの頂壁23aに形成された貫通孔23bと、絶縁樹脂製の下側パッキン13Bに形成された貫通孔13aに挿通されており、筒状部12gの先端は外装体2の内部に位置している。外部電極11Bのリベット15が備える軸状部16は、筒状部12gに挿入されて外装体2の内部へ延びている。具体的には、軸状部16は、膨出部23B(蓋4)の貫通孔23b、下側パッキン13Bの貫通孔13a、及び集電体9Bの被加締部9cに形成された貫通孔9dに挿通されており、膨出部23B(蓋4)及び下側パッキン13Bと軸状部16との間には、筒状部12gが介在している。前述のように軸状部16の図において下端に拡径部18を形成することで、外部電極11B、上側パッキン12B、下側パッキン13B、及び集電体9Bの被加締部9cが、蓋4に対して加締固定されている。また、この加締により、集電体9Bと外部電極11Bとが電気的に接合されている。
図5に最も明瞭に示すように、上側パッキン12Bの主壁部12aの上面12eには、図において上向きに突出する上側環状突起(第1突起)12hが設けられている。図3及び図4を併せて参照すると、上側環状突起12hは、前述の加締による圧縮力で圧縮され、押し潰された状態で、外部電極11Bに当接している(図3及び図4では、理解を容易にするために押し潰されていない状態の上側環状突起12hを概念的に示している。)。上側環状突起12hは、板状体14の下面14aとリベット15の下側円板部21(鍔部17)の下端面21bとの間に形成される境界S1よりも、内側、すなわち軸状部16側で、下側円板部21の下端面21bに当接している。また、上側環状突起12hは、上側パッキン12Bの筒状部12gと軸状部16との間に形成された境界B3(筒状部12gとリベット15の軸状部16との界面S2が主壁部12aで露出した部分)よりも、外側、すなわち境界S1側に設けられている。そのため、鍔部17と板状体14の界面S1を通る漏れ経路は、上側環状突起12hによって遮断されている。
図6に最も明瞭に示すように、下側パッキン13Bの主壁部12aの下面12cには、図において下向きに突出する下側環状突起12iが設けられている。図3及び図4を併せて参照すると、下側環状突起12iは、前述の加締による圧縮力で圧縮され、押し潰された状態で、蓋4の膨出部23の頂壁23aに当接している(図3及び図4では、理解を容易にするために押し潰されていない状態の下側環状突起12iを概念的に示している。)。下側環状突起12iは、上側パッキン12Bの筒状部12gと蓋4の膨出部23の頂壁23aとの界面S3よりも外側で蓋4の膨出部23の頂壁23aに当接している。そのため、筒状部12gと蓋4との界面S3を通る漏れ経路は、下側環状突起12iによって遮断されている。
次に、図7を参照して正極の外部電極11Aを説明する。外部電極11Aは、板状部11aから一体に図において下向き突出する概ね円筒状の軸状部11bを備え、軸状部11bの下端に拡径部11cが設けられている。本実施形態では、正極の外部電極11Aはアルミニウム又はアルミニウム合金製である。前述したように、正極の外部電極11A及びその周辺のその他の構造は、負極の外部電極11B及びその周辺構造(例えば図3)と同様である。図7において、図3と同一又は同様の要素には、同一又は同様の符号を付している。
本実施形態の電池1は、特に以下の特徴を有する。
負極の外部電極11Bの板状体14にはバスバーが溶接されており、バスバーを介して板状体14に対してリベット15の鍔部17から引き抜ことする外力が作用する。しかし、リベット15の鍔部17は板状体14を貫通する態様で板状体14に圧入されているので、このような外力に対して、十分な板状体14のリベット15からの引抜強度が確保されている。また、鍔部17に設けられた環状溝19には、加締時に板状体14を構成する材料(本実施形態ではアルミニウム又はアルミニウム合金)が環状溝19内に進入している。言い換えれば、鍔部17の環状溝19に板状体14が食い込んでいる。これによっても、板状体14のリベット15からの引抜強度を高めることができる。
前述のように上側環状突起12hを押し潰すことによって、鍔部17と板状体14の界面S1を通る漏れ経路を遮断している。また、下側環状突起12iを押し潰すことによって筒状部12gと蓋4との界面S3を通る漏れ経路を遮断している。このように上側環状突起12hや下側環状突起12iを押し潰すことで漏れ経路を遮断するので、外部電極11Bが蓋4(外装体2)を貫通する部分の密閉性を確保できる。また、上側環状突起12hや下側環状突起12iを押し潰すことで漏れ経路を遮断しているので、例えば上側パッキン12Bの主壁部12aを圧縮してこれらの漏れ経路を遮断する場合と比較すると、加締時に上側パッキン12Bに負荷する圧縮応力は低圧縮応力としつつ、外装体2の内部の高い密封性が得られる。
リベット15の鍔部17は単なる円柱状ではなく、環状溝19、下側円板部21、及び上側円板部22を備え、凹凸が形成されている。そのため、リベット15と板状体14の界面S1の軸線Lに沿った断面の形状は、単なる直線状ではなく複数の直線から構成された折れ状である。そのため、リベット15と板状体14の界面S1を通る漏れ経路の経路長が長く、これによっても外装体2の密閉性が向上している。
前述のように、鍔部17の下側円板部21の下端面21bは板状体14の下面14aから露出しており、上側環状突起12hは板状体14の下面14aと下側円板部21の下端面21bとの間の境界B1よりも、内側で、下側円板部21の下端面21bに当接している(図3及び図4)。この構成を採用したことで、鍔部17は板状体14を貫通しているにもかかわらず、上側環状突起12hによる漏れ経路の遮断が実現されている。この点について図12を参照すると、この図の比較例の場合も鍔部17の上端面は板状体14の上面に露出しており、鍔部17は板状体14を貫通する態様で板状体14に圧入されている。しかし、この比較例では、鍔部17の下端面は板状体14の下面14aから露出していないため、軸状部16と板状体14との間に、リベット15と板状体14の界面S1が形成される。そのため、上側環状突起12hをいかなる位置に設けても、リベット15と板状体14の界面S1を通る漏れ経路を上側環状突起12hによって遮断することができない。これに対して、本実施形態(図3及び図4)では鍔部17の下側円板部21の下端面21bが板状体14の下面14aから露出しているので、リベット15と板状体14の界面S1よりも内側で上側環状突起12hをリベット15(鍔部17の下側円板部21)に当接させ、それによって界面S1を通る漏れ経路を遮断できる。
以上のように、本実施形態では、負極の外部電極11Bの引抜強度向上と、外部電極11Bが蓋4(外装体2)を貫通する部分の密閉性向上の両方を実現できる。
以下、本発明の第2から第4実施形態を説明する。これらの実施形態について、特に言及しない点は、第1実施形態と同様である。特に、図1及び図2を参照した電池1の全体構成は、これらの実施形態でも同様である。また、これらの実施形態の図面について、第1実施形態と同一又は同様の要素には、同一の符号を付している。
(第2実施形態)
図8に示す本発明の第2実施形態では、上側円板部22の外径DUを下側円板部21の外径DLよりも大きく設定している。上側円板部22を大径化することで、負極の外部電極11Bの板状体14に対して作用する外力に対し、板状体14のリベット15からの引抜強度をさらに向上できる。
(第3実施形態)
図9に示す本発明の第3実施形態では、下側円板部21の上端面21aは軸線Lを法線とする平面に対して符号θLで概念的に示す傾斜を有し、上側円板部22の下端面22bも軸線Lを法線とする平面に対して符号θUで概念的に示す傾斜を有する。そのため、環状溝19の溝幅Wは開口から底壁面19aに向けて漸次狭くなっている。言い換えれば、環状溝19は開口側が拡がった断面形状を有する。環状溝19をこのような断面形状に設定することで、加締時に板状体14を構成する材料が環状溝19内に進入しやすくなる。その結果、負極の外部電極11Bの板状体14に対して作用する外力に対し、板状体14のリベット15からの引抜強度をさらに向上できる。
(第4実施形態)
図10に示す本発明の第4実施形態では、上側円板部22の外径DUを下側円板部21の外径DLよりも大きく設定している。また、本実施形態では、下側円板部21の上端面21aと上側円板部22の下端面22bを、軸線Lを法線とする平面に対して傾斜させており(符号θL,θU)、環状溝19は開口側が拡がった断面形状する。上側円板部22を大径化したことと、環状溝19により加締時に板状体14を構成する材料が環状溝19内に進入しやすくなったこととにより、負極の外部電極11Bの板状体14に対して作用する外力に対し、板状体14のリベット15からの引抜強度をさらに向上できる。
第3及び第4実施形態において、下側円板部21の上端面21aのみを軸線Lを法線とする平面に対して傾斜させ、上側円板部22の下端面22bは軸線Lを法線とする平面に平行な面(θU=0°)としてもよい。また、これらの実施形態において、上側円板部22の下端面22bのみを軸線Lを法線とする平面に対して傾斜させ、下側円板部21の上端面21aは軸線Lを法線とする平面に平行な面(θL=0°)としてもよい。
(第5実施形態)
図11に示す本発明の第5実施形態では、上側パッキン12Bの主壁部12aの上面12eに、図において上向きに突出する追加の上側環状突起(第2突起)12jが設けられている。この上側環状突起12jは、板状体14の下面14aとリベット15の下側円板部21(鍔部17)の下端面21bとの間に形成される境界S1よりも、外側、すなわち軸状部16と反対側で、下側円板部21の下端面21bに当接している。上側環状突起12hと同様に、上側環状突起12jは加締による圧縮力で圧縮され、押し潰された状態で、外部電極11Bに当接している。このような追加の上側環状突起12jを設けることで、外装体2の内部の気密性をさらに向上できる。
本発明は、リチウムイオン電池を含む非水電解質二次電池のような二次電池に限定されず、一次電池、キャパシタを含む種々の蓄電素子に適用できる。
1 リチウムイオン二次電池
2 外装体
3 ケース本体
3a 底部部
3b 周壁部
4 蓋
4a 上面
4b 下面
5 電極体
5a 正極タブ
5b 負極タブ
6 安全弁
7 注液孔
8A,8B クリップ
9A,9B 集電体
9a 脚部
9b 台座部
9c 被加締部
9d 貫通孔
11A,11B 外部電極
11a 板状部
11b 軸状部
11c 拡径部
12A,12B 上側パッキン
12a 主壁部
12b 周壁部
12c 下面
12d 嵌合凹部
12e 上面
12f 端子収容凹部
12g 筒状部
12h 上側環状突起
12i 下側環状突起
13A,13B 下側パッキン
13a 貫通孔
14 板状体
14a 下面(第1の面)
14b 上面(第2の面)
14c 貫通孔
15 リベット(接続部材)
16 軸状部
17 鍔部
18 拡径部
19 環状溝
19a 底壁面
21 下側円板部(第1鍔部)
21a 上端面
21b 下端面(第1の端面)
22 上側円板部(第2鍔部)
22a 上端面(第2の端面)
22b 下端面
23B,23A 膨出部
23a 頂壁
23b 貫通孔
L 軸線
W 溝幅
S1,S2,S3 界面
B1,B2,B3 境界

Claims (8)

  1. 電極体が収容された外装体と、
    前記外装体の外面に配置されると共に、前記外装体側の第1の面と、前記外装体とは反対側の第2の面とを有する端子本体と、前記端子本体から延びる接続部材とを備える外部電極であって、前記接続部材は、前記外装体の内部に延びる軸状部と、前記端子本体の前記第1の面に露出する第1の端面と、前記端子本体の前記第2の面に露出する第2の端面とを有している、外部電極と、
    前記外部電極と前記外装体との間に配置された封止部材であって、前記軸状部を囲むように設けられた第1突起を備え、前記第1突起は、前記端子本体の前記第1の面と前記接続部材の前記第1の端面との間に形成された境界よりも前記軸状部側で、前記第1の端面に当接している、封止部材と
    を備える、蓄電素子。
  2. 前記接続部材は、前記端子本体に圧入された鍔部を備え、
    前記軸状部は前記鍔部から延び、
    前記鍔部が前記接続部材の前記第1及び第2の端面を備える、請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記鍔部は、環状溝と、前記環状溝の前記外装体側に位置して前記第1の端面を有する第1鍔部と、前記環状溝の前記外装体とは反対側に位置して前記第2の端面を有する第2鍔部とを備える、請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記第2鍔部の外形寸法は、前記第1鍔部の外形寸法よりも大きい、請求項3に記載の蓄電素子。
  5. 前記第1鍔部は前記環状溝の一方の側壁面を構成する第1の壁面を備え、前記第2鍔部は前記環状溝の他方の側壁面を構成する第2の壁面を備え、
    前記第1の壁面と前記第2の壁面のうちの少なくとも一方は、前記軸状部の軸線を法線とする平面に対して傾斜している、請求項3又は請求項4に記載の蓄電素子。
  6. 前記封止部材は、前記端子本体の前記第1の面と前記外装体との間に配置された主壁部と、前記主壁部から延びて前記外装体に形成された貫通孔に挿通された筒状部とを備え、前記軸状部は前記筒状部に挿通されて前記外装体の内部へ延びており、
    前記第1突起は前記主壁部に設けられている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  7. 前記軸状部は前記外装体内に位置する端部に拡径部を備え、
    前記外部電極と前記封止部材は、前記拡径部と前記端子本体とによって、前記外装体に加締固定されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  8. 前記封止部材は、前記境界に対して前記軸状部とは反対側で前記第1の端面に当接する第2の突起をさらに備える、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の蓄電素子。
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