JP2014026930A - 蓄電素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電素子において外装体に対する集電体の固定強度を向上する。
【解決手段】非水電解質二次電池の正極集電体は、基部6aと、電極体5が接続された脚部6b,6bを備える。正極集電体の基部に形成された凹部6gを蓋体3に溶接することで、正極集電体を蓋体3に固定した溶接固定部16が設けられている。
【選択図】図9

Description

本発明は、蓄電素子及びその製造方法に関する。
特許文献1に開示された蓄電素子の一例である非水電解質二次電池は、電極体と、電極体と電気的に接続された集電体と、集電体と電気的に接続された端子(接続部材)と、電極体と集電体を収容する外装体とを備える。外装体は容器と蓋体とを備える。端子は蓋体を貫通している。
特開2004−111300号公報
特許文献1の非水電解質二次電池が備える集電体は、蓋板を貫通する端子の下端に形成された拡径部により蓋板に対して加締固定されている。この加締固定された部分を除き、集電体は蓋体に対して固定されていない。そのため、例えば、非水電解質二次電池に振動が加えられた場合、比較的重量の重い電極体が接続された集電体の加締固定された部分に応力が集中する。この応力の集中は、加締固定を緩め、端子が蓋体を貫通する部分に容器内からガスを漏出させるような隙間が生じさせる。非水電解質二次電池等の蓄電素子において気密性確保は非常に重要であり、外装体からのガスの漏出は看過できない。
本発明は、外装体に対する集電体の固定強度を向上することを課題とする。
本発明の第1の態様は、外装体と、前記外装体の内部に配置された電極体と、前記外装体の内部に配置されて前記電極体に接続された集電体と、前記外装体を貫通すると共に前記集電体に接続された接続部材とを備え、前記集電体は、薄厚部を前記外装体に溶接して前記外装体に対して固定した溶接固定部を備える、蓄電素子を提供する。
本発明の第2の態様は、外装体内に電極体と共に収容され、前記外装体を貫通する接続部材に接続され前記電極体に接続される接続部を備え、かつ溶接のための薄厚部を備える集電体を準備し、前記集電体を前記外装体の内面側に配置し、前記薄厚部を前記外装体に溶接して前記集電体を前記外装体に対して固定する、蓄電素子の製造方法を提供する。
本発明によれば、溶接固定部を設けて集電体を外装体に直接固定することで、外装体に対する集電体の固定強度を高めることができる。この固定強度向上により、振動等に起因して集電体に接続された接続部材に応力が集中し、接続部材の位置ずれが発生するのを効果的に防止できる。位置ずれ防止により、接続部材と外装体との間に隙間が発生し、この隙間を介して外装体内からガスが漏出するのを防止できる。また、集電体に形成した薄厚部を外装体に溶接して溶接固定部を設けているので、部品点数を増加することなく、外装体に対する集電体の固定強度を高めることができる。集電体の薄厚部を蓋体に溶接するので、例えばレーザ溶接の場合にはレーザ出力を低出力に設定では、薄厚部の周辺への熱の影響を最小限に抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る非水電解質二次電池の外観を示す斜視図。 図1のII−II線での断面図。 図2の部分IIIの拡大図。 図2の部分IVの拡大図。 蓋体を上方から見た斜視図。 蓋体を下方から見た斜視図。 蓋体を上方から見た分解斜視図。 蓋体を下方から見た分解斜視図。 蓋体の部分底面図。 溶接固定部の他の例を示す蓋体の部分底面図。 溶接固定部の他の例を示す蓋体の部分底面図。 溶接固定部の他の例を示す蓋体の部分底面図。 本発明の第2実施形態に係る非水電解質二次電池の蓋体の部分底面図。 溶接固定部の他の例を示す蓋体の部分底面図。 本発明の第3実施形態に係る非水電解質二次電池の蓋体の部分底面図。 溶接固定部の他の例を示す蓋体の部分底面図。 溶接固定部の他の例を示す蓋体の部分底面図。 溶接固定部の他の例を示す蓋体の部分底面図。 本発明の第4実施形態に係る非水電解質二次電池の蓋体の部分底面図。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。
以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限することを意図するものではない。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る非水電解質二次電池(以下、単に電池という)1を示す。電池1は、容器2と、容器2の開口を閉鎖する蓋体3とで構成された外装体4を備える。外装体4の内部には、電極体5、正極集電体6A、及び負極集電体6Aが収容されている。また、外装体4内には蓋体3に形成された注液口3aを介して電解液が充填されている。
容器2は上端が開口する直方体形状で、蓋体3は容器2の形状に対応した細長い長方形状である。本実施形態では、容器2と蓋体3は、アルミニウム又はアルミニウム合金等で構成されている。
電極体5は、いずれも長尺な帯状である正極シート7、負極シート8、及び微多孔性樹脂シートからなるセパレータ9を重ね合わせ、高扁平率の楕円筒状に巻回したものである。本実施形態では、正極シート7は活物質を塗布した銅箔で、負極シート8は活物質を塗布したアルミニウム箔である。正極シート7と負極シート8の活物質を塗布していない部分がそれぞれセパレータ9の幅方向の端部から突出から突出し、正極リード7aと負極リード8aを構成している。正極リード7aは、正極集電体6Aが備える一対の脚部(接続部)6b,6bにクリップ10を介して接続されている。負極リード8aは、負極集電体6Aが備える一対の脚部(接続部)6b,6bにクリップ10を介して接続されている。
図3から図8を併せて参照すると、蓋体3の両端付近には上方に向けて膨出する平面視で概ね長方形状の受部3b,3cが形成されている。蓋体3の下面には、受部3b,3cの周囲に浅いガイド凹部3d,3eが形成されている。また、受部3b,3cの頂壁3f,3gには貫通孔3h,3iがそれぞれ形成されている。
図3及び図4に最も明瞭に表れているように、受部3b,3cの上側には、正極及び負極の外部端子(接続部材)11A,11Bが上パッキン12A,12Bを介して取り付けられている。また、受部3b,3cの下側には、正極及び負極の集電体6A,6Bが下パッキン13A,13Bを介して取り付けられている。さらに、蓋体3には、個々の受部3b,3cに隣接した位置に、上方に向けて突出する短円柱状の係止部3j,3kが形成されている。
図3、図7、及び図8を参照すると、正極外部端子(接続部材)11Aは、平板部(端子部)14と、平板部14と一体で下向きに突出する概ね円筒状の軸部15とを備える。本実施形態では、正極外部端子11Aはアルミニウム製である。図4、図7、及び図8を参照すると、負極外部端子(接続部材)11Bは、平板部14と、平板部14とは別体であって平板部14に上端側が固定されて下向きに突出する円筒状の軸部15とを備える。本実施形態における負極外部端子11Bは、平板部14がアルミニウム製で軸部15が銅製である。正極及び負極の外部端子11A,11Bの平板部14,14には、バスバーのような導電部材(図示せず)が溶接により接続される。
図5から図8を参照すると、正極集電体6Aは、蓋体3の下面に沿って配置される平面視で概ね長方形状の基部6aと、この基部6aの長手方向の一端から容器2の底部に向けて下方に延びる一対の脚部(接続部)6b,6bとを備える。基部6aは、受部3bに収容される上向きに膨出する平面視で概ね長方形状の被加締部6cを備える。被加締部6cには加締固定のための貫通孔6dが設けられている。また、基部6aは、被加締部6cの長手方向の一端に段差部を介して接続された台座部6eを備える。この台座部6eに一対の脚部6b,6bの基端が接続されている。さらに、基部6aは、被加締部6cの長手方向の他端に段差部を介して接続された概ね平板状の延長部6fを備える。本実施形態における正極集電体6Aは、アルミニウム製の板材のプレス成形で製造されている。
負極集電体6Aは、延長部6fを備えていない点を除き、正極集電体6Aと同様の構造を有する。つまり、負極集電体6Aは、受部3cに収容される上向きに膨出した平面視で概ね長方形状の被加締部6cと、この被加締部6cの長手方向の一端に段差を介して接続され、一対の脚部6b,6bの基端が接続された台座部6eとを備える。本実施形態における負極集電体6Aは、銅製の板材のプレス成形で製造されている。
図3及び図5から図8を参照すると、本実施形態では樹脂製である上パッキン12A,12Bは、隔壁12aとその周囲を囲む側壁12bを備える。上パッキン12A,12Bの上部には隔壁12aと側壁12bとによって収容凹部12cが画定されている。また、上パッキン12A,12Bは隔壁12aの中央から下向きに突出する両端開口の筒状部12dを備える。さらに、上パッキン12A,12Bは、側壁12bから突出するタブ状部12eを備え、タブ状部12eには貫通孔12fが設けられている。
図4及び図5から図8を参照すると、本実施形態では樹脂製である下パッキン13A,13Bは、蓋体3の受部3b,3cに収容される上向きに膨出した平面視で概ね長方形状の本体13aを備える。本体13aには加締固定のための貫通孔13bが設けられている。また、下パッキン13A,13Bは、本体13aに一端側に段差を介して接続された縁状部13cを備える。この縁状部13cは蓋体3の下面の受部3b,3cの周囲に配置される。下パッキン13A,13Bの本体13aの他端側には縁状部13cは設けられていない。
図3及び図4に最も明瞭に示すように、蓋体3の受部3b,3cの上側には上パッキン12A,12Bが被せられ、上パッキン12A,12Bの収容凹部12cには正極及び負極の外部端子11A,11Bの平板部14が収容されている。上パッキン12A,12Bのタブ状部12eに設けられた貫通孔12fには、蓋体3の係止部3j,3kが下側から差し込まれている。一方、蓋体3の受部3b,3cの下側には下パッキン13A,13Bの本体13aが収容され、その下側には正極及び負極の集電体6A,6Bの被加締部6cが配置されている。下パッキン13A,13Bの縁状部13cは、蓋体3の下面と正極及び負極の集電体6A,6Bの台座部6eとの間に介在している。上パッキン12A,12Bの軸部15は、蓋体3の受部3b,3cの頂壁3f,3g貫通孔3h,3iと下パッキン13A,13Bの本体13aの貫通孔13bを貫通している。正極及び負極の外部端子11A,11Bの軸部15は、上パッキン12A,12Bの筒状部12dを貫通し、さらに正極及び負極の集電体6A,6Bの貫通孔6dを貫通して被加締部6cの下方まで延びている。正極及び負極の外部端子11A,11Bの軸部15の下端側に拡径部15aを形成することで、正極及び負極の集電体6A,6Bを蓋体3に対しての被加締部6で加締固定し、併せて正極及び負極の集電体6A,6Bと外部端子11A,11Bを電気的に接続している。具体的には、正極及び負極の外部端子11A,11Bの軸部15の拡径部15aと平板部14との間には、正極及び負極の集電体6A,6Bの被加締部6c、下パッキン13A,13Bの本体13a、受部3b,3cの頂壁3f,3g、及び上パッキン12A,12Bの隔壁12aが挟込み込まれて保持されている。
図9に最も明瞭に示すように、正極集電体6Aの延長部6fは部分的に蓋体3の下面に溶接により固定されている。詳細には、延長部6fの先端付近には下面側に矩形状の凹部(薄厚部)6gが形成され、この凹部6gで延長部6fと蓋体3の下面をレーザ等で溶接することで、溶接固定部16が形成されている。また、溶接固定部16を設けることで、正極集電体6Aは蓋体3を含むアルミニウム製の外装体4に対して電気的に接続されている。
凹部6gにおける正極集電体6Aの延長部6fの厚みt1は、凹部6gの周囲の延長部6fの厚みt2の20%以上70%以下に設定することが好ましい。特に、厚みt1を厚みの20%以上50%以下に設定することが好ましい。凹部6gにおける厚みt1をこの範囲に設定することで、十分な接合強度を有する溶接固定部16をレーザ等により溶接で迅速に形成することができる。
溶接固定部16は、正極集電体6Aの基部6aのうち正極外部端子11Aの軸部15が正極集電体6Aの基部6aを貫通する部分以外の部分、つまり正極集電体6Aの基部6aが正極外部端子11Aの軸部15により加締固定されている部分以外の部分に設けられている。具体的には、正極集電体6Aの被加締部6cを正極外部端子11Aの軸部15が貫通する位置である貫通孔6dに対し、脚部6b,6bとは反対側の位置する延長部6fに溶接固定部16が設けられている。電池1に振動が加えられた場合、比較的重量の重い電極体5に脚部6b,6bが接続された正極集電体6Aに対して荷重が作用する。しかし、正極集電体6Aは、被加締部6cが正極外部端子11Aの軸部15で蓋体3に対して加締固定されているだけでなく、延長部6fに設けた溶接固定部16で蓋体3に対して直接的に溶接固定されている。つまり、正極集電体6Aは、加締固定された位置とは別の位置が溶接固定されており、それによって正極外部端子11Aの軸部15で蓋体3に対して加締固定されている部分への応力の集中を緩和できる。その結果、電池1に振動が加えられた場合に、正極外部端子11Aの軸部15による正極集電体6Aの加締固定が緩み、正極外部端子11Aの軸部15が蓋体3を貫通する部分に容器2内からガスが漏出させるよう隙間が生じるのを確実に防止できる。このように、溶接固定部16を設けることで、蓋体3に対する正極集電体6Aの固定強度を向上することができる。
溶接固定部16は、正極集電体6Aを正極外部端子11Aの軸部15が貫通する位置、つまり軸部15の下端に形成された拡径部15aにより正極集電体6Aの被加締部6cが加締固定されている位置に対し、脚部6b,6bとは反対側の位置する延長部6fに溶接固定部16が設けられている。そのため、前述のように振動に起因して正極集電体6Aに荷重する際、溶接固定部16にのみ応力が集中することはなく、接合強度が高い正極外部端子11Aの軸部15による被加締部6cの加締固定も確実に荷重に対する抵抗を分担する。そのため、振動に起因して正極集電体6Aに作用する荷重により溶接固定部16での正極集電体6Aと蓋体3の接合が外れ、正極集電体6Aと外装体4の電気的接続が解除されるのを確実に防止できる。
溶接固定部16を形成するために、凹部6gに代えて正極集電体6Aとの基部6aを厚み方向に貫通するスリットを採用する場合、打ち抜き加工が必要である。これに対し、本実施形態で採用している溶接固定部16を形成するための凹部6gは、プレス加工により設けることができ、簡易に形成できる。
溶接固定部16を形成するための凹部6gの形状は図9に示す矩形状に限定されない。例えば、図10Aに示すように、延長部6fの先端を横断する1本の直溝状の凹部6gを設けてもよい。図10Bに示すように、複数本の直線状の溝を連結して構成した延長部6fの先端を横断する折れ線状の凹部6gを設けてもよい。図10Cに示すように、延長部6fを横断する円弧状の凹部6gを設けてもよい。
正極集電体6Aを蓋体3に固定する手順は概ね以下の通りである。
まず、蓋体3の受部3aの下側に下パッキン13Aを介して正極集電体6Aの被加締部6cを配置し、受部3aの上側に上パッキン12Aを被せる。また、正極外部端子11Aの軸部15を上パッキン12Aの筒状部12dに挿入し、正極外部端子11Aの平板部14を上パッキン12Aの収容凹部12cに収容する。この状態で、被加締部6cから突出する軸部15の先端に拡径部15aを形成して正極集電体6Aを蓋体3に対して加締固定する。
次に、正極集電体6Aの延長部6fを蓋体3の下面に密接させつつ、凹部6gをレーザ溶接する。
前述のように周囲よりも厚さの薄い凹部6gをレーザ溶接するので、比較的低いレーザ出力で確実に正極集電体6Aを蓋体3に溶接できる。レーザ出力が低いので凹部6g以外の部分へ溶接時の熱の影響が及ぶのを最小限に抑制できる。特に、正極集電体6Aが蓋体3に対して加締固定されている部分の2個のパッキン、つまり下パッキン13Aと上パッキン12Aへ伝わる熱を最小限にできる。この部分の下パッキン13A及び/又は上パッキン12Aに熱の影響が及ぶと、外部端子11Aの軸部15に拡径部15aを設けることによる加締固定が緩む。この加締固定の緩みは外部端子11Aの軸部15が蓋体3を貫通する部分の気密性の低下を招く。仮に、凹部6gのような厚みの薄い部分(図9において厚みt1)ではなく、通常の厚みの部分(図9において厚みt2)を蓋体3にレーザ溶接する場合、高いレーザ出力が必要であり、溶接される箇所から離れた箇所にも熱の影響が及ぶ。特に、加締固定部分の下パッキン13A及び/又は上パッキン12Aへ顕著に熱が伝わり、加締固定の緩みによる気密性低下を招いてしまう。
以上のように正極集電体6Aに設けた厚さの薄い凹部6aを溶接することで、簡易な構成で溶接時の熱の影響を効果的に抑制できる。正極集電体6Aの一部にスリットを設け、このスリットの部分で正極集電体6Aを蓋体3に溶接することも考えられる。このようにスリットの部分を溶接した場合と比較すると、本実施形態のように凹部6aを溶接した場合の溶接強度は比較的低い。しかし、前述のように、本実施形態における凹部6a(溶接固定部16)は正極集電体6Aの被加締部6cを正極外部端子11Aの軸部15が貫通する位置である貫通孔6dに対し、脚部6b,6bとは反対側に位置している。かかる加締固定された部分と溶接固定部16の相対的な位置関係により、電池1に振動が加えられた場合に正極集電体6Aに作用する荷重は、被加締部6cが正極外部端子11Aの軸部15で蓋体3に対して加締固定された部分で主として支承される。その結果、スリットを採用した場合よりも比較的低強度ではあるが、本実施形態のように薄厚の凹部6aを採用した場合でも、溶接固定部16で正極集電体6Aの蓋体3に対する溶接の外れが生じるのを確実に防止できる。そして、蓋体3に対する溶接の外れは生じないので、正極集電体6Aの蓋体3に対する電気的接続を確実に維持できる。
凹部6gは、正極集電体6Aの被加締部6cを正極外部端子11Aの軸部15が貫通する部分に対し、一対の脚部6b,6bとは反対側に設けられている。つまり、レーザ溶接される凹部6gは、脚部6b,6bから離れた位置に設けられている。そのため、凹部6gにレーザ光を照射する際に、レーザ発振器からのレーザ光を集光する集光光学系のような機器が脚部6b,6bと干渉しない。つまり、溶接位置である凹部6gを脚部6b,6bから離れた位置に設定することにより、脚部6b,6bを図7及び図8に示す本来の姿勢で維持したままで、正極集電体6Aを蓋体3に対してレーザ溶接できる。このように溶接位置である凹部6gを脚部6b,6bとは反対側に設けることで、溶接作業の作業性が良好となる。
図9に最も明瞭に表れているように、正極集電体6Aの延長部6fの凹部6gを設けた部分の蓋体3側の面は、実質的に平坦であり蓋体3の下面と密接する。そのため、レーザ溶接時に延長部6fの凹部6gを設けた部分に局所的な熱の集中が生じ、歪みやクラックが発生するのを、確実に防止できる。
(第2実施形態)
図11は本発明の第2実施形態を示す。溶接固定部16の構造を除き、本実施形態に係る電池の他の構造は第1実施形態と同様である(図1から図8参照)。
正極集電体6Aの延長部6fの先端の縁部には、延長部6fの他の部分厚みt2に対して、20%以上70%以下(好ましくは20%以上50%以下)の厚みt1に設定した、薄厚部6jが形成されている。この薄厚部6jで延長部6fと蓋体3の下面をレーザ等で溶接することで、溶接固定部16が形成されている。
図11では薄厚部6jの幅は延長部6fの幅と概ね同一である。しかし、図12に示すように、幅の狭いタブ状の薄厚部6kを延長部6fの先端の縁部に設けてもよい。
(第3実施形態)
図13は本発明の第3実施形態を示す。溶接固定部16の位置と形状を除き、本実施形態に係る電池の他の構造は第1実施形態と同様である(図1から図8参照)。
本実施形態では、溶接固定部16は、正極集電体6Aの脚部6b,6bに対して、正極外部端子11Aの軸部15が正極集電体6Aの被加締部6cの貫通する位置(貫通孔6d)とは反対側に位置する台座部6eに端部付近に設けられている。第1実施形態と同様に、台座部6eの下面側に設けた凹部6gを設け、この凹部6gで台座部6eと蓋体3の下面をレーザ等で溶接することで溶接固定部16が形成されている。本実施形態における凹部6gは平面視ないし底面視で溝幅が概ね一定のV字溝状を呈する。
正極外部端子11Aの台座部6eに溶接固定部16を形成するための凹部6gの形状は、図13に示すV字溝状に限定されない。例えば、第1実施形態と同様の矩形状の凹部6gを設けてもよい。また、図14Aに示すように、延長部6fの先端を横断する1本の直溝状の凹部6gを設けてもよい。さらに、図14Bに示すように、複数本の直線状の溝を連結して構成した延長部6fの先端を横断する折れ線状の凹部6gを設けてもよい。さらにまた、図14Cに示すように、延長部6fを横断する円弧状の凹部6gを設けてもよい。
(第4実施形態)
図15は本発明の第4実施形態を示す。溶接固定部16を除き、本実施形態に係る電池の他の構造は第1実施形態と同様である(図1から図8参照)。本実施形態では、第3実施形態と同様に、正極外部端子11Aの台座部6eに溶接固定部16を設けている。溶接固定部16を形成するために、台座部6eの先端の縁部に台座部6eの他の部分厚みt2に対して、20%以上70%以下(好ましくは20%以上50%以下)の厚みt1に設定した、薄厚部6jが形成されている。この薄厚部6jで延長部6fと蓋体3の下面をレーザ等で溶接することで、溶接固定部16が形成されている。薄厚部6jの幅は図15に図示されたものに限定にされない。薄厚部6jは台座部6eと実質的に同一の広い幅であってもよい。逆に、薄厚部6jの幅を台座部6eより十分に狭く設定としてタブ状としてもよい。
1 非水電解質二次電池
2 容器
3 蓋体
3a 注液口
3b,3c 受部
3d,3e ガイド凹部
3f,3g 頂壁
3h,3i 貫通孔
3j,3k 係止部
4 外装体
5 電極体
6A 正極集電体
6B 負極集電体
6a 基部
6b 脚部
6c 被加締部
6d 貫通孔
6e 台座部
6f 延長部
6g 凹部
6j タブ状部
7 正極シート
7a 正極リード
8 負極シート
8a 負極リード
9 セパレータ
10 クリップ
11A 正極外部端子
11B 負極外部端子
12A,12B 上パッキン
12a 隔壁
12b 側壁
12c 収容凹部
12d 筒状部
12e タブ状部
12f 貫通孔
13A,13B 下パッキン
13a 本体
13b 貫通孔
13c 縁状部
14 平板部
15 軸部
15a 拡径部
16 溶接固定部
17a 傾斜面
17b 突出部

Claims (16)

  1. 外装体と、
    前記外装体の内部に配置された電極体と、
    前記外装体の内部に配置されて前記電極体に接続された集電体と、
    前記外装体を貫通すると共に前記集電体に接続された接続部材と
    を備え、
    前記集電体は、薄厚部を前記外装体に溶接して前記外装体に対して固定した溶接固定部を備える、蓄電素子。
  2. 溶接前の前記薄厚部における前記集電体の厚みである第1の厚みは、前記薄厚部の周囲の前記集電体の厚みである第2の厚みの20%以上70%以下である、請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記第1の厚みは、前記第2の厚みの20%以上50%以下である、請求項2の記載の蓄電素子。
  4. 前記薄厚部は凹部である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記集電体の前記凹部が形成された部分は、前記外装体側の面が平坦である請求項1に記載の蓄電素子。
  6. 前記溶接固定部は、前記接続部材が前記外装体を貫通する位置以外の位置の前記集電体に設けられている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  7. 前記集電体は、前記外装体の内面に配置されて前記接続部材が貫通する基部と、この基部から前記外装体内へ突出すると共に前記電極体が接続された接続部とを備え、
    前記溶接固定部は、前記基部を前記接続部材が貫通する位置に対して、前記接続部とは反対側の位置の前記基部に設けられている、請求項6に記載の蓄電素子。
  8. 前記接続部材は、前記外装体外に配置された端子部と、前記端子部から前記外装体内へ突出して前記外装体と前記集電体の前記基部とを貫通し、前記外装体との間に前記集電体の前記基部を加締固定する軸部とを備え、
    前記溶接固定部は、前記集電体の前記基部の前記接続部材の前記軸部と前記外装体との間に加締固定された位置に対して、前記接続部とは反対側の位置の前記基部に設けられている、請求項7に記載の蓄電素子。
  9. 前記接続部材の前記端子部と前記外装体との間、及び前記接続部材の前記軸部と前記外装体の前記軸部が貫通する部分との間に配置された第1のパッキンを備える、請求項8に記載の蓄電素子。
  10. 前記外装体と前記集電体との間に配置され、前記軸部が貫通する第2のパッキンを備える請求項9に記載の蓄電素子。
  11. 前記集電体は、前記外装体の内面に配置されて前記接続部材が貫通する基部と、この基部から前記外装体内へ突出すると共に前記電極体が接続された接続部とを備え、
    前記溶接固定部は、前記接続部に対して、前記基部を前記接続部材が貫通する位置とは反対側の位置の前記基部に設けられている、請求項6に記載の蓄電素子。
  12. 前記集電体は正極集電体である、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  13. 前記正極集電体は前記溶接固定部で前記外装体に電気的に接続されている、請求項12に記載の蓄電素子。
  14. 外装体はアルミニウム製である、請求項13に記載の蓄電素子。
  15. 前記外装体は、前記電極体と前記集電体とを収容した容器と、この容器の開口を閉じる蓋体とを備え、
    前記集電体の前記溶接固定部は前記蓋体に対して固定されている、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の蓄電素子
  16. 外装体内に電極体と共に収容され、前記外装体を貫通する接続部材に接続され前記電極体に接続される接続部を備え、かつ溶接のための薄厚部を備える集電体を準備し、
    前記集電体を前記外装体の内面側に配置し、
    前記薄厚部を前記外装体に溶接して前記集電体を前記外装体に対して固定する、蓄電素子の製造方法。
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