JP2016122094A - 無線lan機能を備えた録音装置及び録音システム - Google Patents

無線lan機能を備えた録音装置及び録音システム Download PDF

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Abstract

【課題】スマートフォン等の相対的に高い処理能力を有する携帯機器と連携することで、オーディオ信号を効率的に処理することができる録音装置及び録音システムを提供する。
【解決手段】録音再生装置10とスマートフォン12はWi−Fi接続する。録音再生装置10は、入力したオーディオ信号をデジタル信号に変換し、スマートフォン12に無線送信する。スマートフォン12は、イコライザ処理やエフェクト処理を高速に代替処理し、処理済みのオーディオ信号を録音再生装置10に無線送信する。録音再生装置10は、受信した処理済みのオーディオ信号を記録媒体に記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は録音装置に関し、特に無線LAN機能を備えた録音装置に関する。
従来から、複数の機器で処理を分担処理するシステムが提案されている。
特許文献1には、腕時計型情報機器と携帯テレビ電話装置とを無線通信で接続し、携帯テレビ電話装置に音声信号処理とネットワーク通信処理を担当させ、腕時計型情報機器に画像データ処理を担当させる携帯テレビ電話システムについて記載されている。
特許文献2には、デジタルカメラと携帯電話とを有線あるいは無線で接続し、デジタルカメラで撮影・処理された画像データを携帯電話に転送し、携帯電話で画像データに文字情報や音声情報を付加する処理を行ってサーバ等にアップロードする機能分担システムが記載されている。
特許文献3には、複数の携帯電話の中から、システム全体を統括制御する携帯電話を設定するとともに、携帯電話で実行されるプログラム機能を、ロケ−タ機能、表示機能、音声再生機能、操作機能、画面作成転送機能、電話管理機能に分割し、各機能を各携帯電話の処理負荷に応じて分担させるシステムについて記載されている。
特許文献4には、複数の多機能携帯端末機器を連携させるシステムであり、マスタ機器となるタブレットPCが連携するスマートフォンの位置情報を取得し、スマートフォンが位置する相対エリアに基づいて、スマートフォンに担当させる分担機能を決定することが記載されている。
特開2002−027050号公報 特開2003−050703号公報 特開2006−339690号公報 特開2014−049899号公報
ところで、録音再生装置に入力されるオーディオ信号は、エフェクト処理やミックスダウン処理等の各種処理を実行しているが、ポータブル録音再生装置ではCPUの性能は相対的に高くなく、複雑な演算を必要とする処理に時間を要しているのが実情である。
他方、近年において広く普及しているスマートフォンでは、CPUの性能も累進的に増大しており、コンピュータと同等以上の性能を有するものも少なくない。
本発明の目的は、スマートフォン等の相対的に高い処理能力を有する携帯機器と連携することで、オーディオ信号を効率的に処理することができる録音装置及び録音システムを提供することにある。
本発明は、無線LANモジュールと、オーディオ信号を入力する入力手段と、前記オーディオ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、デジタルオーディオ信号を処理して記録媒体に記録する処理手段とを備え、前記処理手段は、携帯機器と無線接続した場合に、前記処理の少なくとも一部を特定するコマンド及び前記デジタルオーディオ信号を前記携帯機器に無線送信して前記処理の少なくとも一部を前記携帯機器に代替処理させ、処理済みのオーディオ信号を前記携帯機器から受信して前記記録媒体に記録することを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記処理の少なくとも一部は、符号化処理、圧縮処理、イコライザ処理、エフェクト処理、ミックスダウン処理の少なくともいずれかである。
本発明の他の実施形態では、前記処理手段は、前記処理のうち、自身で処理した場合の予想処理時間よりも前記携帯機器における前記無線接続の送受信速度を含めた予想処理時間の方が短い処理を前記携帯機器に代替処理させる。
また、本発明は、無線LAN機能を備えた録音システムであって、前記録音システムは、無線LAN機能を備えた録音装置と携帯機器からなり、前記録音装置は、第1無線LANモジュールと、オーディオ信号を入力する入力手段と、前記オーディオ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、デジタルオーディオ信号を処理して記録媒体に記録する第1処理手段とを備え、前記携帯機器は、第2無線LANモジュールと、前記第2無線LANモジュールを介して受信した前記デジタルオーディオ信号を処理する第2処理手段とを備え、前記第1処理手段は、前記第1無線LANモジュール及び前記第2無線LANモジュールを介して前記携帯機器と無線接続された場合に、前記処理の少なくとも一部を特定するコマンド及び前記デジタルオーディオ信号を前記携帯機器に無線送信して前記処理の少なくとも一部を前記携帯機器に代替処理させ、処理済みのオーディオ信号を前記携帯機器から受信して前記記録媒体に記録し、前記第2処理手段は、受信した前記デジタルオーディオ信号に対し、前記コマンドで特定される処理を施して前記第2無線LANモジュールを介して前記録音装置に無線送信することを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記携帯機器はスマートフォンである。
本発明によれば、スマートフォン等の相対的に高い処理能力を有する携帯機器と連携することで、オーディオ信号を効率的に処理することができる。録音装置のユーザは、実際にどこで演算処理されたのかを特段意識することなく、録音装置の性能に依存せずに効率的な録音を行うことができる。
実施形態の全体構成図である。 実施形態のシステム構成ブロック図である。 実施形態の処理フローチャートである。 実施形態の他の処理フローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、ポータブル録音再生装置を例にとり説明する。但し、本発明において、再生機能は必ずしも必須ではない。
図1は、本実施形態の全体構成図である。ポータブル録音再生装置(以下、単に録音再生装置と称する)10は、無線接続機能を備えた携帯機器と無線接続する。本実施形態では、無線接続機能を備えた携帯機器としてスマートフォン12を例示し、無線接続として無線LAN、より特定的にはWi−Fi接続を例示する。Wi−Fiモジュールを備えたスマートフォンは公知であり、無線ルータ等のアクセスポイントを介してインターネットに接続し得る。
録音再生装置10は、公知の録音再生機能を備え、内蔵マイク22やライン入力端子24から入力されたオーディオ信号を処理してSDカード等の記録媒体に記録し、かつ、SDカードに記録されたオーディオ信号を再生して内蔵スピーカから出力する。また、録音再生装置10は、Wi−Fiモジュールを備え、スマートフォン12との間でWi−Fi接続する。録音再生装置10とスマートフォン12との間のWi−Fi接続は、基本的には1対1接続であるが、必要に応じて1対多接続でもよい。
録音再生装置10のユーザは、所望の楽曲パートを演奏したオーディオ信号、あるいはライブ等でのバンド演奏のオーディオ信号を録音再生装置10の内蔵マイク22あるいはライン入力端子24に入力して録音する。図1では、ギター等の楽器14が示されているが、これ以外の任意のパート、例えばベースパート、ヴォーカルパート、ドラムパート等でもよい。
録音再生装置10は、内蔵マイク22あるいはライン入力端子24から入力したオーディオ信号に対し、デジタル化処理、イコライザ処理、エフェクト処理、ミックスダウン処理等の各種処理を実行するが、録音再生装置10のCPUの性能によっては、これらの処理に時間を要するため、効率的な録音が困難となる。
そこで、録音再生装置10とスマートフォン12がWi−Fi接続されると、録音再生装置10は、デジタル化されたオーディオ信号をスマートフォン12に無線送信する。スマートフォン12では、相対的に処理速度の速いCPUによって録音再生装置10の処理を代替処理し、処理済みのオーディオ信号を録音再生装置10に無線送信する。録音再生装置10は、スマートフォン12により代替処理された処理済みのオーディオ信号を受信し、SDカード等の記録媒体に格納する。
本実施形態では、録音再生装置10がユーザの指示によらず、自動的にスマートフォン12で代替処理させる処理を選択してスマートフォン12にオーディオ信号を送信し、処理済みのオーディオ信号を受信して記録媒体に格納するので、ユーザが実際にどこで演算処理されたのかを特段意識することなく、録音再生装置10のCPUの性能に依存せずに効率的な録音を行うことができる。
図2は、本実施形態のシステム構成ブロック図である。
録音再生装置10は、Wi−Fiモジュール20、内蔵マイク22、ライン入力端子24、内蔵スピーカ30、ディスプレイ32、操作ボタン34、システムコントローラ36、及びSDコネクタ42を備える。
Wi−Fiモジュール20は、無線LANモジュールであり、スマートフォン12とのWi−Fi接続及びデータ送受を行うモジュールである。Wi−Fiモジュール20は、操作ボタン34の操作に応じて起動し、スマートフォン12とのWi−Fi接続を確立する。また、Wi−Fiモジュール20は、スマートフォン12に対してオーディオ信号を送信し、スマートフォン12から処理済みのオーディオ信号を受信する。
内蔵マイク22は、Rチャンネル及びLチャンネルのステレオマイクであり、演奏された楽器等のオーディオ信号を入力し、インタフェース(I/F)26に出力する。
ライン入力端子24は、外部機器からのオーディオ信号をライン入力し、インタフェース(I/F)26に出力する。
インタフェース(I/F)26は、内蔵マイク22あるいはライン入力端子24からのオーディオ信号をコーデック(CODEC)28に出力する。
コーデック(CODEC)28は、入力されたオーディオ信号をデジタル信号に変換し、圧縮及び符号化を含むイコライザ処理及びエフェクト処理を実行してシステムコントローラ36に供給する。また、システムコントローラ36から供給されたオーディオ信号を伸長及び復号化し、アナログオーディオ信号に変換して内蔵スピーカ30から出力する。コーデック(CODEC)28は、内蔵マイク22あるいはライン入力端子24からのオーディオ信号を処理するモジュールと、内蔵スピーカ30に出力するオーディオ信号を処理するモジュールに分離していてもよい。コーデック(CODEC)28は、複数のプロセッサを備えていてもよく、PLD(プログラマブルロジックデバイス)と協働してもよい。
ディスプレイ32は、LCDパネルあるいは有機ELパネル等から構成され、録音再生装置10の各種ステータス情報、例えば録音/再生のタイムカウンタや録音レベルを表示する。
操作ボタン34は、録音再生装置10の動作を指示するボタンである。操作ボタン34には、Wi−Fiのオン/オフを切り替えるWi−Fiボタン、録音/再生/停止ボタン、録音レベル調整ボタン、チャンネル(トラック)選択ボタン等が含まれる。操作ボタン34をジョグダイヤルやディスプレイ32上のタッチボタンとして構成してもよい。
システムコントローラ36は、プロセッサ及びメモリで構成され、録音再生装置10の各部を制御する。システムコントローラ36は、ROM38に記録された処理プログラムに従い、RAM40をワーキングメモリとして用いて各種処理を実行する。各種処理には、Wi−Fiモジュール20の起動/オフ、スマートフォン12との接続確立、内蔵マイク22あるいはライン入力端子24から入力されたオーディオ信号の処理、当該オーディオ信号のSDカードへの記録、当該オーディオ信号の再生、Wi−Fiモジュール20を介したオーディオ信号の送受信、処理済みのオーディオ信号のSDカードへの記録等が含まれる。システムコントローラ36は、複数のプロセッサを備えていてもよく、PLD(プログラマブルロジックデバイス)と協働してもよい。システムコントローラ36は、コーデック(CODEC)28として機能してもよく、コーデック(CODEC)28とシステムコントローラ36は一体化してもよい。
SDコネクタ42には、SDカードが装着される。システムコントローラ36は、オーディオ信号をSDカードに記録することで録音する。また、SDカードに記録されているオーディオ信号を読み出し、コーデック(CODEC)28を介して内蔵スピーカ30から出力する。
システムコントローラ36は、スマートフォン12とWi−Fi接続されていない場合には、入力したオーディオ信号に対し、圧縮符号化処理、イコライザ処理、及びエフェクト処理を実行し、SDカードに記録する。また、スマートフォン12とWi−Fi接続された場合には、ROM38に格納された処理プログラム内の代替処理リストに従って、スマートフォン12で代替処理すべき処理を決定し、オーディオ信号をスマートフォン12に無線送信する。そして、スマートフォン12から処理済みのオーディオ信号を受信し、SDカードに記録する。代替処理リストは、例えば
・圧縮
・符号化
・イコライザ処理
・エフェクト処理
・ミックスダウン処理
と規定される。ここでイコライザ処理は、周波数特性や位相特性を補償することを意味し、エフェクト処理には、バランス、バンドパス、ハイパス、ローパス、デクリッカ、デハム、ダイナミック、ノッチ、リバーブ、トレブル等が含まれる。システムコントローラ36は、代替処理すべき処理を決定すると、代替処理すべき処理内容を特定するコマンドとともに、オーディオ信号をスマートフォン12に送信する。
他方、スマートフォン12は、Wi−Fiモジュール50、通信モジュール52、ディスプレイ54、操作ボタン56、システムコントローラ58を備える。
Wi−Fiモジュール50は、無線LANモジュールであり、録音再生装置10とのWi−Fi接続及びデータ送受を行うモジュールである。Wi−Fiモジュール50は、操作ボタン56の操作に応じて起動し、録音再生装置10とのWi−Fi接続を確立する。また、Wi−Fiモジュール50は、録音再生装置10からオーディオ信号を受信し、録音再生装置10に処理済みのオーディオ信号を送信する。
通信モジュール52は、電話回線を介してデータを送受する。
ディスプレイ54は、LCDパネルあるいは有機ELパネル等から構成され、スマートフォン12の各種ステータス情報を表示する。
操作ボタン56は、スマートフォン12の動作を指示するボタンである。操作ボタン56には、Wi−Fiのオン/オフを切り替えるWi−Fiボタン、公知の電話機能を切り替えるボタン等が含まれる。操作ボタン56をタッチパネルで構成してもよい。
システムコントローラ58は、プロセッサ及びメモリで構成され、スマートフォン12の各部を制御する。システムコントローラ58は、ROM60に記録された処理プログラムに従い、RAM62をワーキングメモリとして用いて各種処理を実行する。各種処理には、Wi−Fiモジュール50の起動/オフ、録音再生装置10との接続確立、録音再生装置10とのオーディオ信号送受、受信したオーディオ信号の処理が含まれる。システムコントローラ58は、複数のプロセッサを備えていてもよく、PLD(プログラマブルロジックデバイス)と協働してもよい。
システムコントローラ58は、録音再生装置10からオーディオ信号を受信すると、ROM60に格納された処理プログラムに従い、所定の信号処理を実行して処理済みのオーディオ信号を録音再生装置10に無線送信する。所定の信号処理プログラムは、上記の代替処理リストに対応する処理プログラムであり、
・圧縮処理プログラム
・符号化処理プログラム
・イコライザ処理プログラム
・エフェクト処理プログラム
・ミックスダウン処理プログラム
である。
システムコントローラ58は、録音再生装置10からコマンド及びオーディオ信号を受信すると、当該コマンドで特定される代替処理プログラムをROM60から読み出し、読み出した処理プログラムに従って受信したオーディオ信号を処理する。
図3は、本実施形態の処理フローチャートであり、録音再生装置10及びスマートフォン12がWi−Fi接続された場合の処理である。
録音再生装置10は、オーディオ信号を入力し(S101)、入力したオーディオ信号をA/D変換する(S102)。そして、代替処理リストに従って代替処理を特定し、特定コマンドとともにA/D変換されたオーディオ信号をスマートフォン12に送信する(S103)。
スマートフォン12は、録音再生装置10から送信された特定コマンド及びオーディオ信号を受信し(S201)、特定コマンドで特定された処理、例えばイコライザ処理及びエフェクト処理を代替処理する(S202)。なお、録音再生装置10では、スマートフォン12での代替処理中は、処理済みのオーディオ信号の受信待機状態となる。スマートフォン12は、代替処理を完了すると、処理済みのオーディオ信号を録音再生装置10に送信する(S203)。
録音再生装置10は、スマートフォン12から処理済みのオーディオ信号を受信すると(S104)、必要に応じて残余の信号処理を実行した上で、SDカードに記録する(S105)。
SDカードに記録したオーディオ信号のミックスダウン処理も同様に実行される。すなわち、ユーザが録音再生装置10の操作ボタン34を操作してミックスダウンを指示すると、録音再生装置10は、ミックスダウンを特定するコマンドとともに、SDカードから読み出した対象のオーディオ信号をスマートフォン12に送信する。スマートフォン12は、受信したオーディオ信号に対し、ミックスダウン処理プログラムに従ってミックスダウン処理を実行し、処理済みのオーディオ信号を録音再生装置10に送信する。録音再生装置10は、処理済みのオーディオ信号を受信してSDカードに記録する。
図4は、本実施形態の他の処理フローチャートであり、録音再生装置10及びスマートフォン12がWi−Fi接続された場合の処理である。
録音再生装置10は、オーディオ信号を入力し(S101)、入力したオーディオ信号をA/D変換する(S102)。
他方、スマートフォン12は、録音再生装置10の通信トラフィックを監視し、通信速度を計測する(S2011)。計測結果は、録音再生装置10に送信される。また、スマートフォン12は、録音再生装置10に自身のCPUのスペック情報あるいは演算処理能力に関する情報を送信する。
録音再生装置10は、スマートフォン12からの計測通信速度とCPUのスペック情報を受信し、この通信速度及び録音再生装置10のCPU演算速度並びにスマートフォン12のCPUの演算速度に基づいて、代替処理の処理速度はスマートフォン12の方が速いか否かを判定する(S1021)。すなわち、システムコントローラ36は、代替処理を録音再生装置10側で実行した場合の予想実行時間と、オーディオ信号の送受信を含めたスマートフォン12側での予想実行時間を算出し、
録音再生装置10の予想実行時間>スマートフォン12の予想実行時間
であるか否かを判定する。通信トラフィックの状況によっては、オーディオ信号の送受信に時間を要し、結果として、
録音再生装置10の予想実行時間<スマートフォン12の予想実行時間
となる場合もあり得る。この場合(S1021でNO)、録音再生装置10は、スマートフォン12に代替処理させることなく、自身で信号処理、例えばイコライザ処理やエフェクト処理を実行する(S1022)。
また、判定の結果、
録音再生装置10の予想実行時間>スマートフォン12の予想実行時間
であれば(S1021でYES)、図3と同様に、特定コマンドとともにA/D変換されたオーディオ信号をスマートフォン12に送信する(S103)。
スマートフォン12は、録音再生装置10から送信された特定コマンド及びオーディオ信号を受信し(S201)、特定コマンドで特定された処理、例えばイコライザ処理及びエフェクト処理を代替処理する(S202)。録音再生装置10では、スマートフォン12での代替処理中は、処理済みのオーディオ信号の受信待機状態となる。スマートフォン12は、代替処理を完了すると、処理済みのオーディオ信号を録音再生装置10に送信する(S203)。
録音再生装置10は、スマートフォン12から処理済みのオーディオ信号を受信すると(S104)、必要に応じて残余の信号処理を実行した上で、SDカードに記録する(S105)。
SDカードに記録したオーディオ信号のミックスダウン処理も同様に実行される。すなわち、ユーザが録音再生装置10の操作ボタン34を操作してミックスダウンを指示すると、録音再生装置10は、ミックスダウン処理に要する予想時間を演算し、
録音再生装置10の予想実行時間>スマートフォン12の予想実行時間
であるか否かを判定する。スマートフォン12で代替処理した方が速いと判定した場合、ミックスダウンを特定するコマンドとともに、SDカードから読み出した対象のオーディオ信号をスマートフォン12に送信する。スマートフォン12は、受信したオーディオ信号に対し、ミックスダウン処理プログラムに従ってミックスダウン処理を実行し、処理済みのオーディオ信号を録音再生装置10に送信する。録音再生装置10は、処理済みのオーディオ信号を受信してSDカードに記録する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態において、代替処理すべき処理内容は、ユーザが操作ボタン34から指示する他に、録音再生装置10のシステムコントローラ36が、各処理に要する予想処理時間を算出し、予想処理時間の長い1つまたはそれ以上の処理を自動選択してもよい。例えば、イコライザ処理の予想処理時間がt1秒、エフェクト処理の予想処理時間がt2秒、ミックスダウン処理の予想時間がt3秒(t1<t2<t3)である場合に、システムコントローラ36がミックスダウン処理のみを代替処理として自動選択してスマートフォン12に特定コマンド及びオーディオ信号を送信する等である。勿論、予想処理時間の長短をグラフ表示してディスプレイ32に表示し、ユーザがいずれかの処理を代替処理に選択可能に構成してもよい。
また、録音再生装置10からスマートフォン12にオーディオ信号を送信するに際し、スマートフォン12で現在の処理負荷の下での予想処理時間を算出して録音再生装置10に送信し、録音再生装置10でスマートフォン12から受信した予想処理時間に基づいて代替処理を実行するか否かを判定してもよい。この場合のシーケンスは、
(1)録音再生装置10から代替処理内容を特定するコマンドとともに、オーディオ信号のデータ量を送信する
(2)スマートフォン12において、現在の処理負荷及びデータ量から予想処理時間を算出して録音再生装置10に送信する
(3)録音再生装置10において、自身で処理した場合の予想処理時間を算出する
(4)録音再生装置10において、2つの予想処理時間を算出し、スマートフォン12での予想処理時間が短ければ代替処理を実行する
である。
また、録音再生装置10において、高低2つの録音レベルでオーディオ信号を並行して録音する、いわゆるデュアルレコーディングを実行する場合に、いずれかのレコーディングをスマートフォン12で代替処理してもよい。例えば、録音再生装置10で相対的に高録音レベルの録音を実行し、スマートフォン12で相対的に低録音レベルの録音を実行する等である。
さらに、録音再生装置10が複数のトラック(チャンネル)にオーディオ信号を別個に記録できるマルチトラックレコーダの場合であって、複数のスマートフォンとWi−Fi接続した場合に、あるトラックに記録すべきオーディオ信号をあるスマートフォンに代替処理させ、別のトラックに記録すべきオーディオ信号を別のスマートフォンに代替処理させてもよい。
本実施形態では、無線接続としてWi−Fi接続を例示したが、ブルートゥース(商標登録)やNFC(Near Field Communication)等を用いてもよい。
10 録音再生装置、12 スマートフォン、14 楽器、20 Wi−Fiモジュール、22 内蔵マイク、24 ライン入力端子、30 内蔵スピーカ、32 ディスプレイ、34 操作ボタン、36 システムコントローラ、42 SDコネクタ。

Claims (5)

  1. 無線LANモジュールと、
    オーディオ信号を入力する入力手段と、
    前記オーディオ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、
    デジタルオーディオ信号を処理して記録媒体に記録する処理手段と、
    を備え、
    前記処理手段は、携帯機器と無線接続した場合に、前記処理の少なくとも一部を特定するコマンド及び前記デジタルオーディオ信号を前記携帯機器に無線送信して前記処理の少なくとも一部を前記携帯機器に代替処理させ、処理済みのオーディオ信号を前記携帯機器から受信して前記記録媒体に記録する
    ことを特徴とする無線LAN機能を備えた録音装置。
  2. 請求項1記載の無線LAN機能を備えた録音装置において、
    前記処理の少なくとも一部は、符号化処理、圧縮処理、イコライザ処理、エフェクト処理、ミックスダウン処理の少なくともいずれかである
    ことを特徴とする無線LAN機能を備えた録音装置。
  3. 請求項1、2のいずれかに記載の無線LAN機能を備えた録音装置において、
    前記処理手段は、前記処理のうち、自身で処理した場合の予想処理時間よりも前記携帯機器における前記無線接続の送受信速度を含めた予想処理時間の方が短い処理を前記携帯機器に代替処理させる
    ことを特徴とする無線LAN機能を備えた録音装置。
  4. 無線LAN機能を備えた録音システムであって、
    前記録音システムは、無線LAN機能を備えた録音装置と携帯機器からなり、
    前記録音装置は、
    第1無線LANモジュールと、
    オーディオ信号を入力する入力手段と、
    前記オーディオ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、
    デジタルオーディオ信号を処理して記録媒体に記録する第1処理手段と、
    を備え、
    前記携帯機器は、
    第2無線LANモジュールと、
    前記第2無線LANモジュールを介して受信した前記デジタルオーディオ信号を処理する第2処理手段と、
    を備え、
    前記第1処理手段は、前記第1無線LANモジュール及び前記第2無線LANモジュールを介して前記携帯機器と無線接続された場合に、前記処理の少なくとも一部を特定するコマンド及び前記デジタルオーディオ信号を前記携帯機器に無線送信して前記処理の少なくとも一部を前記携帯機器に代替処理させ、処理済みのオーディオ信号を前記携帯機器から受信して前記記録媒体に記録し、
    前記第2処理手段は、受信した前記デジタルオーディオ信号に対し、前記コマンドで特定される処理を施して前記第2無線LANモジュールを介して前記録音装置に無線送信する
    ことを特徴とする無線LAN機能を備えた録音システム。
  5. 請求項4記載の無線LAN機能を備えた録音システムにおいて、
    前記携帯機器はスマートフォンである
    ことを特徴とする無線LAN機能を備えた録音システム。
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