JP2016118610A - 無線lan機能を備えた再生装置及び共聴システム - Google Patents

無線lan機能を備えた再生装置及び共聴システム Download PDF

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葉子 菅野
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Abstract

【課題】スマートフォン等の携帯機器で簡易に複数人が共聴することを可能とする再生装置及び共聴システムを提供する。【解決手段】録音再生装置10は、Wi−Fiモジュールを備え、複数のスマートフォン12a,12b,12c等とWi−Fi接続する。録音再生装置10は、マスタ装置として機能するスマートフォン12aからのコマンドに応じてオーディオ信号を再生して無線送信する。録音再生装置10は、スレーブ装置として機能するスマートフォン12b,12cからのコマンドに応じ、再生しているオーディオ信号をスマートフォン12b,12cにも無線送信する。【選択図】図1

Description

本発明は再生装置に関し、特に無線LAN機能を備えた再生装置及びこれを用いた共聴システムに関する。
従来から、一つの音楽プレーヤを複数人で共用して音楽を共聴する技術が提案されている。
特許文献1には、マスタ装置(ポータブルメディアプレーヤ)を中心として、無線接続される複数のスレーブ装置をグループ化し、音楽や映像等のメディアコンテンツを共有化するシステムが記載されている。
特許文献2には、2台のポータブルオーディオ再生装置を有線または無線で接続し、一方をマスタ装置、他方をスレーブ装置として位置づけて、それぞれが保持する音楽コンテンツを共有することが記載されている。
特許文献3には、第1通信装置で再生されるオーディオ信号を別の通信装置に送信し、当該オーディオ信号を別の通信装置で再生するシステムが記載されている。
特開2008−176320号公報 特開2008−122738号公報 特開2012−231530号公報
ところで、近年においては、携帯機器、特にスマートフォンの普及がめざましく、音楽コンテンツを各人のスマートフォンで共聴したいと欲するニーズが高まっている。
特許文献1,2では、複数のスマートフォンの一台をマスタ装置とし、他をスレーブ装置として音楽コンテンツを共有することになるが、より高音質・高機能の再生装置に格納されている音楽コンテンツを共聴したいとのニーズに対応できない問題がある。
特許文献3では、別の通信装置が介在するシステムであって、簡易かつ手軽に共聴したいとのニーズに対応できない問題がある。
さらに、複数人で同一の録音再生装置に格納されている音楽コンテンツを共聴する場合でも、各人が聴きたいパートが互いに異なる場合もあり得るが、従来技術では十分に対応できない問題もある。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みされたものであり、その目的は、スマートフォン等の携帯機器で簡易に複数人が共聴することを可能とする再生装置及び共聴システムを提供することにある。
本発明は、無線LANモジュールと、前記無線LANモジュールを介して無線接続された携帯機器がマスタ装置の場合に、その携帯機器からのコマンドに応じて記録媒体に記録されたオーディオ信号を再生して前記マスタ装置の携帯機器に無線送信し、前記携帯機器がスレーブ装置の場合に、その携帯機器からのコマンドに応じて前記オーディオ信号を前記スレーブ装置の携帯機器に無線送信する処理手段とを備えることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記処理手段は、前記スレーブ装置の携帯機器からのコマンドが再生開始コマンドである場合に、前記マスタ装置の携帯機器からのコマンドに応じて前記オーディオ信号が再生され無線送信されているときに前記オーディオ信号を前記スレーブ装置の携帯機器に無線送信する。
本発明の他の実施形態では、前記処理手段は、前記マスタ装置の携帯機器からのコマンドが再生停止コマンドである場合に、前記オーディオ信号の再生を停止し、前記スレーブ装置の携帯機器からのコマンドが再生停止コマンドである場合でもそのコマンドを無効とする。
本発明のさらに他の実施形態では、前記処理手段は、前記マスタ装置の携帯機器からのコマンドに応じて記録媒体に記録された3チャンネル以上のオーディオ信号を再生して無線送信する。
また、本発明は、再生装置と複数の携帯機器からなる共聴システムであって、前記再生装置は、無線LANモジュールと、前記無線LANモジュールを介して無線接続された携帯機器がマスタ装置の場合に、その携帯機器からのコマンドに応じて記録媒体に記録されたオーディオ信号を再生して前記マスタ装置の携帯機器に無線送信し、前記携帯機器がスレーブ装置の場合に、その携帯機器からのコマンドに応じて前記オーディオ信号を前記スレーブ装置の携帯機器に無線送信する処理手段とを備え、前記携帯機器は、マスタ装置であるかスレーブ装置であるかの識別情報を送信する送信手段と、前記再生装置から無線送信された前記オーディオ信号を受信して再生する再生手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、スマートフォン等の携帯機器を用いて簡易に複数人でオーディオ信号を共聴できる。また、再生装置で3チャンネル以上の複数チャンネルのオーディオ信号を再生し無線送信することで、各人が所望のチャンネルのオーディオ信号を聴くことができる。
実施形態のシステム構成図である。 実施形態の処理フローチャートである。 実施形態の録音再生装置の構成ブロック図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、再生装置として録音及び再生機能を備える録音再生装置を例にとり説明する。但し、本発明において録音機能は必ずしも必須ではない。
図1は、本実施形態のシステム構成図である。録音再生装置10は、無線接続機能を備えた携帯機器と無線接続する。本実施形態では、無線接続機能を備えた携帯機器としてスマートフォン12を例示し、無線接続として無線LAN、より特定的にはWi−Fi接続を例示する。Wi−Fiモジュールを備えたスマートフォンは公知であり、無線ルータ等のアクセスポイントを介してインターネットに接続し得る。
録音再生装置10は、公知の録音再生機能を備え、内蔵マイク22やライン入力端子24から入力されたオーディオ信号を処理してSDカード等の記録媒体に記録し、かつ、SDカードに記録されたオーディオ信号を再生して内蔵スピーカから出力する。また、録音再生装置10は、Wi−Fiモジュールを備え、複数のスマートフォン12a,12b,12cとの間でWi−Fi接続する。図1では、録音再生装置10と3台のスマートフォン12a、12b、12cが接続されているが、2台あるいは4台以上であってもよい。Wi−Fiルータ等のアクセスポイントに複数の携帯機器が無線接続される技術は公知である。
録音再生装置10のユーザは、所望の楽曲パートを演奏し、所望のオーディオ信号を録音再生装置10の内蔵マイク22あるいはライン入力端子24に入力して録音することができる。図では、所望の楽曲パートとしてギター等の楽器14のパートが示されているが、これ以外の任意のパート、例えばベースパート、ヴォーカルパート、ドラムパート等でもよい。録音再生装置10は、楽器14により生成されたオーディオ信号を入力してSDカード等の記録媒体に記録して録音する。録音再生装置10は、MTR(マルチトラックレコーダ)であってもよく、この場合には複数のトラックのそれぞれに楽曲パートを録音できる。例えば、第1トラックにヴォーカルパート、第2トラックにギターパート、第3トラックにベースパート、第4トラックにドラムパートを録音する等である。これらのトラックに録音されたオーディオ信号は、必要において2チャンネルのステレオオーディオ信号にミックスダウンされて出力される。
なお、これらのトラックに録音されたオーディオ信号をミックスダウンすることなく、そのまま4チャンネル信号として出力することもできる。これについてはさらに後述する。
スマートフォン12a,12b,12cは、Wi−Fiモジュールを備え、録音再生装置10とそれぞれWi−Fi接続する。ユーザは、スマートフォン12a,12b,12cにインストールされた所定のアプリケーション(録音再生装置10の監視や制御に必要なアプリケーション)を起動し、このアプリケーションを操作して、録音再生装置10の動作を制御する。
録音再生装置10は、スマートフォン12a,12b,12cからWi−Fiを介して送信された各種コマンドを処理し、このコマンドに応じて録音あるいは再生を実行する。このとき、録音再生装置10は、コマンドを送信したスマートフォン12a,12b,12cが、マスタ装置として機能するかスレーブ装置として機能するかを判定し、この判定結果に応じた処理を実行する。
すなわち、コマンドを送信したスマートフォンがマスタ装置として機能するのであれば、受信したコマンドに応じて録音開始や停止、再生開始や停止を実行する。例えばコマンドが再生開始コマンドであれば、録音再生装置10はコマンドに応じてSDカード等の記録媒体に記録されたオーディオ信号を再生し、Wi−Fi接続を介して当該スマートフォンに再生したオーディオ信号を送信する。他方、コマンドを送信したスマートフォンがスレーブ装置として機能するのであれば、受信したコマンドのうち、再生コマンドのみを有効なコマンドとして解釈し、既に再生したオーディオ信号をマスタ装置に加えて当該スマートフォンにも送信する。
スマートフォン12a,12b,12cがマスタ装置として機能するかスレーブ装置として機能するかは、いくつかの方法で設定できる。第1の方法は、接続順位に基づく優先設定方法であり、最初に録音再生装置10とWi−Fi接続したスマートフォンをマスタ装置とし、その後に録音再生装置10とWi−Fi接続したスマートフォンをスレーブ装置とする等である。第2の方法は、接続機器の設定情報に基づく固有設定方法であり、Wi−Fi接続された複数のスマートフォン12a,12b,12cの中で特定のスマートフォンをマスタ装置とし、それ以外のスマートフォンをスレーブ装置とする等である。スマートフォン12a,12b,12cにインストールされたアプリケーションにおいてマスタ装置として機能するかスレーブ装置として機能するかを選択するメニューを表示し、ユーザがマスタ装置を選択した場合にその旨の識別情報を録音再生装置10に送信することでマスタ装置として認識され、ユーザがスレーブ装置を選択した場合にその旨の識別情報を録音再生装置10に送信することでスレーブ装置として認識される等である。
図1において、まずスマートフォン12aが最初に録音再生装置10にWi−Fi接続してマスタ装置として認識され、その後にスマートフォン12b,12cが録音再生装置10にWi−Fi接続してスレーブ装置として認識されたものとする。
録音再生装置10は、スマートフォン12aからのコマンドに応じて録音開始や停止、再生開始や停止を実行する。スマートフォン12aから所望のオーディオ信号(録音中のオーディオ信号を含めてもよい)の再生開始コマンドを受信した場合、そのオーディオ信号を記録媒体から読み出して再生し、Wi−Fi接続を介してスマートフォン12aにオーディオ信号を送信する。スマートフォン12aは、録音再生装置10から送信されたオーディオ信号を受信し、所定のアプリケーション(録音再生装置10から出力されるオーディオ信号を受聴するために必要なアプリケーション)でオーディオ信号を再生する。
また、録音再生装置10は、スマートフォン12bから録音開始コマンドや停止コマンド、再生停止コマンドを受信しても、スマートフォン12bがスレーブ装置として機能すると判定し、これらのコマンドを無効とする。すなわち、コマンドに応じた実行は行わない。但し、スマートフォン12bから再生開始コマンドを受信し、かつ、既にマスタ装置として機能するスマートフォン12aからのコマンドに応じてオーディオ信号を再生し、当該オーディオ信号をWi−Fi接続を介してスマートフォン12aに送信している場合には、その条件が満たされていることを前提として、同一オーディオ信号をWi−Fi接続を介してスマートフォン12bにも送信する。スマートフォン12bは、録音再生装置10から送信されたオーディオ信号を受信し、所定のアプリケーションでオーディオ信号を再生する。従って、スマートフォン12bのユーザは、スマートフォン12aのユーザと同一オーディオ信号を再生して聴くことができる。
また、録音再生装置10は、スマートフォン12cから録音開始コマンドや停止コマンド、再生停止コマンドを受信しても、スマートフォン12cがスレーブ装置として機能すると判定し、これらのコマンドを無効とする。すなわち、コマンドに応じた実行は行わない。但し、スマートフォン12cから再生開始コマンドを受信し、かつ、既にマスタ装置として機能するスマートフォン12aからのコマンドに応じてオーディオ信号を再生し、当該オーディオ信号をWi−Fi接続を介してスマートフォン12aに送信している場合には、その条件が満たされていることを前提として、同一オーディオ信号をWi−Fi接続を介してスマートフォン12cにも送信する。スマートフォン12cは、録音再生装置10から送信されたオーディオ信号を受信し、所定のアプリケーションでオーディオ信号を再生する。従って、スマートフォン12cのユーザも、スマートフォン12bのユーザと同様に、スマートフォン12aのユーザと同一オーディオ信号を再生して聴くことができる。
図2は、本実施形態の録音再生装置10での処理フローチャートである。
まず、録音再生装置10は、スマートフォン12a,12b,12cとWi−Fi接続する(S101)。すなわち、録音再生装置10のWi−Fiボタンあるいはアイコンを操作してWi−Fiモジュールを起動する。他方、ユーザは、スマートフォン12a,12b,12c側のWi−Fiボタンを操作してWi−Fiモジュールを起動する。スマートフォン12a,12b,12cで録音再生装置10を検出し、録音再生装置10の無線LANにおけるアクセスポイントの識別名であるSSIDが表示されたときに、これに対応するパスワードをそれぞれ入力してWi−Fi接続を確立する。なお、パスワードは、録音再生装置10の表示部にそれぞれ表示してユーザに視認させてもよい。また、スマートフォン12と録音再生装置10との接続は、NFC(Near Field Communication)技術を使用して確立させるようにしてもよい。
録音再生装置10は、スマートフォン12a,12b,12cとの間にWi−Fi接続を確立すると、接続されたスマートフォンがマスタ装置として機能するか、スレーブ装置として機能するかを判定する(S102)。いま、仮に、スマートフォン12aがマスタ装置、スマートフォン12b,12cがスレーブ装置であるとする。
録音再生装置10は、マスタ装置であるスマートフォン12aからコマンドを受信すると(S103)、このコマンドに応じた処理を実行する。例えば再生の場合には、コマンドが再生開始コマンドであるか再生停止コマンドであるかを判定し(S104)、再生開始コマンドであれば該当するオーディオ信号をSDカード等の記録媒体から読み出して再生し(S105)、Wi−Fiモジュールからスマートフォン12aに対して再生したオーディオ信号を送信する(S106)。また、コマンドが再生停止コマンドであればオーディオ信号の再生を停止し、送信も停止する(S107)。S106における再生オーディオ信号の送信処理後、及びS107における停止処理後は、S102に移行し、コマンド待機状態に移行する。
他方、録音再生装置10は、スレーブ装置であるスマートフォン12b,12cからコマンドを受信すると(S108)、そのコマンドが再生開始コマンドである場合のみ有効とし、既にマスタ装置であるスマートフォン12aからのコマンドによりオーディオ信号を再生して送信しているか否かを判定し、送信していれば同一オーディオ信号をスマートフォン12b,12cにも送信する(S106)。なお、スマートフォン12aからの再生開始コマンドの前にスマートフォン12b,12cから再生開始コマンドを受信しても、録音再生装置10はこのコマンドを無効として再生を開始しない。
録音再生装置10は、マスタ装置であるスマートフォン12aからのコマンドに応じてオーディオ信号を再生して送信するが、この際に、複数のトラックにオーディオ信号が記録されている場合には、Lチャンネル及びRチャンネルにミックスダウンして送信する他、複数のトラックをそのままマルチチャンネルとして送信してもよい。そして、後者の場合、スマートフォン12a,12b,12c毎に再生すべきトラック(チャンネル)を選択して再生してもよい。
具体的には、マスタ装置であるスマートフォン12aからのコマンドに応じ、録音再生装置10は、3チャンネル以上のマルチチャンネル、例えば4チャンネルのオーディオ信号として再生してスマートフォン12aに送信する。4チャンネルのオーディオ信号が、
第1チャンネル・・・ヴォーカルパートのオーディオ信号
第2チャンネル・・・ギターパートのオーディオ信号
第3チャンネル・・・ベースパートのオーディオ信号
第4チャンネル・・・ドラムパートのオーディオ信号
から構成されているものとし、スマートフォン12aにインストールされた所定のアプリケーションでは、スマートフォン12aのユーザ操作に応じ、4チャンネルのオーディオ信号のうち、特定のチャンネル、例えば第1チャンネルのヴォーカルパートのオーディオ信号のみを選択的に再生する。
次に、スレーブ装置であるスマートフォン12bからのコマンドに応じ、録音再生装置10は、スマートフォン12aと同じ4チャンネルのオーディオ信号をスマートフォン12bに送信する。但し、スマートフォン12bにインストールされた所定のアプリケーションは、スマートフォン12bのユーザ操作に応じ、4チャンネルのオーディオ信号のうち、別のチャンネル、例えば第2チャンネルのギターパートのオーディオ信号のみを選択的に再生することも可能である。
さらに、スレーブ装置であるスマートフォン12cからのコマンドに応じ、録音再生装置10は、スマートフォン12aと同じ4チャンネルのオーディオ信号をスマートフォン12cに送信する。但し、スマートフォン12cにインストールされた所定のアプリケーションは、スマートフォン12cのユーザ操作に応じ、4チャンネルのオーディオ信号のうち、別のチャンネル、例えば第3チャンネルのベースパート及び第4チャンネルのドラムパートのオーディオ信号のみを選択的に再生することも可能である。
このように、同一のオーディオ信号を録音再生装置10から送信しても、マルチチャンネルのオーディオ信号として送信することで、スマートフォン12a,12b,12cでそれぞれ別のオーディオ信号を聴くことができ、複数のユーザの多様なニーズに応えることができる。
なお、本実施形態では、録音再生装置10は、スレーブ装置として機能するスマートフォン12b,12cから受信したコマンドのうち、再生開始コマンドのみを特定の条件が成立していることを前提として有効とし、それ以外のコマンドを無効としているが、他のスマートフォン、特にマスタ装置として機能するスマートフォン12aにおけるオーディオ信号の再生に影響を与えないコマンドを有効としてもよく、例えば録音再生装置10のディスプレイのオン/オフを制御するコマンドを有効として当該処理を実行してもよい。
また、各スマートフォン12a,12b,12cにおいてバッファメモリを備え、受信したオーディオ信号をバッファメモリに格納して再生する場合、コマンドを送信することなく各スマートフォン12a,12b,12cの所定のアプリケーション内での処理により所定時間(例えば3秒)の巻き戻し再生も可能である。
本実施形態では、スマートフォン12a,12b,12cのいずれかをマスタ装置とし、その他をスレーブ装置として認識しているが、全てのスマートフォン12a,12b,12cをマスタ装置として認識し、各スマートフォン12a,12b,12cから送信されたコマンドに応じて録音・再生処理を実行することも可能である。但し、各コマンドが互いに矛盾あるいは干渉しないような処理が必要であろう。例えば、あるオーディオ信号が再生中である場合にそのオーディオの再生開始を指示したスマートフォン以外のコマンドを無効とし、オーディオ信号の再生が完了した後に受信したコマンドを有効とする等である。
次に、本実施形態における録音再生装置10の具体的な構成について説明する。
図3は、本実施形態の録音再生装置10の構成ブロック図である。録音再生装置10は、Wi−Fiモジュール20、内蔵マイク22、ライン入力端子24、内蔵スピーカ30、ディスプレイ32、LED33、操作ボタン34、システムコントローラ36、及びSDコネクタ42を備える。
Wi−Fiモジュール20は、無線LANモジュールであり、スマートフォン12とのWi−Fi接続及びデータ送受を行うモジュールである。Wi−Fiモジュール20は、操作ボタン34の操作に応じて起動し、スマートフォン12とのWi−Fi接続を確立する。また、Wi−Fiモジュール20は、スマートフォン12からコマンドを受信し、受信したコマンドをシステムコントローラ36に供給する。また、Wi−Fiモジュール20は、システムコントローラ36から供給されたステータス情報をスマートフォン12に送信してもよい。
内蔵マイク22は、Rチャンネル及びLチャンネルのステレオマイクであり、演奏された楽器等のオーディオ信号を入力し、インタフェース(I/F)26に出力する。
ライン入力端子24は、外部機器からのオーディオ信号をライン入力し、インタフェース(I/F)26に出力する。
インタフェース(I/F)26は、内蔵マイク22あるいはライン入力端子24からのオーディオ信号をコーデック(CODEC)28に出力する。
コーデック(CODEC)28は、入力されたオーディオ信号をデジタル信号に変換し、圧縮及び符号化してシステムコントローラ36に供給する。また、システムコントローラ36から供給されたオーディオ信号を伸長及び復号化し、アナログオーディオ信号に変換して内蔵スピーカ30から出力する。コーデック(CODEC)28は、内蔵マイク22あるいはライン入力端子24からのオーディオ信号を処理するモジュールと、内蔵スピーカ30に出力するオーディオ信号を処理するモジュールに分離していてもよい。
ディスプレイ32は、LCDパネルあるいは有機ELパネル等から構成され、録音再生装置10の各種ステータス情報、例えば録音/再生のタイムカウンタや録音レベルを表示する。ディスプレイ32は、システムコントローラ36からの制御信号により、点灯状態あるいは消灯状態に移行してもよい。
LED33は、Wi−Fiモジュール20の起動状態や接続状態を示す。LED33は、Wi−Fiモジュールがオフでは消灯状態、Wi−Fiモジュール20がオンでは点滅状態(スタンバイ状態)、Wi−Fiモジュール20がオンであり、かつWi−Fi接続状態で点灯状態に移行する。
操作ボタン34は、録音再生装置10の動作を指示するボタンである。操作ボタン34には、Wi−Fiのオン/オフを切り替えるWi−Fiボタン、録音/再生/停止ボタン、録音レベル調整ボタン、トラック選択ボタン等が含まれる。操作ボタン34をジョグダイヤルやディスプレイ32上のタッチボタンとして構成してもよい。録音再生装置10とスマートフォン12がWi−Fi接続され、スマートフォン12のアプリケーションで録音再生装置10の動作を制御可能であっても、これらの操作ボタン34は引き続き有効(アクティブ状態)に設定される。すなわち、システムコントローラ36は、スマートフォン12からのコマンドを解釈するとともに、操作ボタン34からの指示も同時に受け付ける。
システムコントローラ36は、プロセッサ及びメモリで構成され、録音再生装置10の各部を制御する。システムコントローラ36は、ROM38に記録された処理プログラムに従い、RAM40をワーキングメモリとして用いて各種処理を実行する。各種処理には、Wi−Fiモジュール20の起動/オフ、スマートフォン12との接続確立、内蔵マイク22あるいはライン入力端子24から入力されたオーディオ信号の処理、当該オーディオ信号のSDカードへの記録、当該オーディオ信号の再生、ディスプレイ32の点灯/消灯制御、LED33の点灯/点滅/消灯、操作ボタン34の操作に対する処理等が含まれる。システムコントローラ36は、複数のプロセッサを備えていてもよく、PLD(プログラマブルロジックデバイス)と協働してもよい。
SDコネクタ42には、SDカードが装着される。システムコントローラ36は、オーディオ信号をSDカードに記録することで録音する。また、SDカードに記録されているオーディオ信号を読み出し、コーデック(CODEC)28を介して内蔵スピーカ30から出力する。
システムコントローラ36は、操作ボタン34の操作に応じてWi−Fiモジュール20を起動する。Wi−Fiモジュール20でスマートフォン12のWi−Fi接続が確立すると、システムコントローラ36は、スマートフォン12からコマンドを受信し、コマンドに応じた録音開始、録音停止、あるいは再生開始等を実行する。
システムコントローラ36は、Wi−Fi接続された複数のスマートフォンのいずれかをマスタ装置とし、その他をスレーブ装置として認識する。スマートフォン12aから送信されたマスタ/スレーブ識別情報等を用いてスマートフォン12aをマスタ装置として認識すると、その旨のフラグをスマートフォン12aのIDとともにRAM40に格納する。また、スマートフォン12b,12cから送信されたマスタ/スレーブ識別情報等を用いてスマートフォン12b,12cをスレーブ装置として認識すると、その旨のフラグをスマートフォン12b,12cのIDとともにRAM40に格納する。スマートフォン12aからのコマンドを受信すると、RAM40に格納されているフラグを用いてマスタ装置のコマンドであるかスレーブ装置のコマンドであるかを判定し、コマンドを有効あるいは無効とする。
以上のように、本実施形態によれば、録音再生装置10と複数のスマートフォン12a,12b,12cをWi−Fi接続することで、複数人で録音再生装置10に録音されているオーディオ信号を簡易かつ手軽に共聴できる。また、録音再生装置10からマルチチャンネルでオーディオ信号を送信し、各スマートフォン12a,12b,12cで再生すべきチャンネルを選択再生することで、所望のオーディオ信号のみを聴くことができる。
本実施形態では、無線接続としてWi−Fi接続を例示したが、ブルートゥース(登録商標)等を用いてもよい。
また、本実施形態において、録音再生装置10からスマートフォン12a,12b,12cに対し、接続されているスマートフォンの一覧リストを作成してWi−Fi接続を介して送信してもよい。各スマートフォン12a,12b,12cの所定のアプリケーションは、この一覧リストを受信して画面上に表示する。ユーザは、この画面を視認することで、どのスマートフォンが録音再生装置10に接続しているかを確認することができる。一覧リストにおいて、マスタ装置として機能しているスマートフォンを特定して表示すると好適であり、一覧リストにおいて、マスタ装置として機能するスマートフォンを変更可能とすることも好適である。
また、録音再生装置10を複数設け、スレーブ装置として機能するスマートフォンがいずれかの録音再生装置10にWi−Fi接続することで、録音再生装置10で再生されているオーディオ信号を選択的に切り替えて聴くこともできる。
また、本実施形態において、複数のスマートフォンのいずれかをマスタ装置とし、その他をスレーブ装置として認識する第1のモードと、全てのスマートフォンをマスタ装置として認識する第2のモードを切替可能としてもよい。但し、既述したように、第2のモードの場合には各スマートフォンからの各コマンドが互いに矛盾あるいは干渉しないような処理が必要である。この場合、優先的に処理されるコマンドの送信元をマスタ装置、それ以外の送信元をスレーブ装置として解釈することも可能である。
10 録音再生装置、12a,12b,12c スマートフォン、14 楽器、20 Wi−FIモジュール、22 内蔵マイク、24 ライン入力端子、30 内蔵スピーカ、32 ディスプレイ、33 LED、34 操作ボタン、36 システムコントローラ、42 SDコネクタ。

Claims (5)

  1. 無線LANモジュールと、
    前記無線LANモジュールを介して無線接続された携帯機器がマスタ装置の場合に、その携帯機器からのコマンドに応じて記録媒体に記録されたオーディオ信号を再生して前記マスタ装置の携帯機器に無線送信し、前記携帯機器がスレーブ装置の場合に、その携帯機器からのコマンドに応じて前記オーディオ信号を前記スレーブ装置の携帯機器に無線送信する処理手段と、
    を備えることを特徴とする無線LAN機能を備えた再生装置。
  2. 請求項1記載の無線LAN機能を備えた再生装置において、
    前記処理手段は、前記スレーブ装置の携帯機器からのコマンドが再生開始コマンドである場合に、前記マスタ装置の携帯機器からのコマンドに応じて前記オーディオ信号が再生され無線送信されているときに前記オーディオ信号を前記スレーブ装置の携帯機器に無線送信する
    ことを特徴とする無線LAN機能を備えた再生装置。
  3. 請求項1,2のいずれかに記載の無線LAN機能を備えた再生装置において、
    前記処理手段は、前記マスタ装置の携帯機器からのコマンドが再生停止コマンドである場合に、前記オーディオ信号の再生を停止し、前記スレーブ装置の携帯機器からのコマンドが再生停止コマンドである場合でもそのコマンドを無効とする
    ことを特徴とする無線LAN機能を備えた再生装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の無線LAN機能を備えた再生装置において、
    前記処理手段は、前記マスタ装置の携帯機器からのコマンドに応じて記録媒体に記録された3チャンネル以上のオーディオ信号を再生して無線送信する
    ことを特徴とする無線LAN機能を備えた再生装置。
  5. 再生装置と複数の携帯機器からなる共聴システムであって、
    前記再生装置は、
    無線LANモジュールと、
    前記無線LANモジュールを介して無線接続された携帯機器がマスタ装置の場合に、その携帯機器からのコマンドに応じて記録媒体に記録されたオーディオ信号を再生して前記マスタ装置の携帯機器に無線送信し、前記携帯機器がスレーブ装置の場合に、その携帯機器からのコマンドに応じて前記オーディオ信号を前記スレーブ装置の携帯機器に無線送信する処理手段と、
    を備え、
    前記携帯機器は、
    マスタ装置であるかスレーブ装置であるかの識別情報を送信する送信手段と、
    前記再生装置から無線送信された前記オーディオ信号を受信して再生する再生手段と、
    を備えることを特徴とする共聴システム。
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