JP2016121584A - エアクリーナーおよびフィルターエレメント - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルターエレメントの脱離をより好適に抑制することのできるエアクリーナーおよびフィルターエレメントを提供する。
【解決手段】エアクリーナーにあって、キャップ10およびケース11のフランジ部10a,11a同士を互いに付き合わせることで形成されたエアクリーナーボックス12の内部には、濾材14と同濾材14の外周縁に設けられた枠状の外枠シール部材15とを有したフィルターエレメント13が、フランジ部10a,11aの閉合部に外枠シール部材15が挟持された状態で設置されている。こうしたエアクリーナーにおいて、キャップ10の内壁に立設された内リブ16からフィルターエレメント13に向けて凸部17を突出すとともに、フィルターエレメント13の外枠シール部材15の内側の部分に設けられたボス部18にその凸部17を係合させるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、エアクリーナーおよびフィルターエレメントに関する。
車載エンジン等の吸気通路に設置されるエアクリーナーには、吸気を濾過するフィルターエレメントがそのケース内に収容されている。従来、そうしたフィルターエレメントとして、特許文献1に見られるような、波板状の濾材と、その濾材の外周縁に一体に形成された、ウレタン等の発泡樹脂からなる外枠シール部材と、により構成されたものが知られている。こうしたフィルターエレメントは、ケースとキャップとのフランジ部間の閉合部に外枠シール部材を挟持することで、エアクリーナーに取り付けられている。そして、閉合部に外枠シール部材を挟持することで、フィルターエレメントを固定すると共に、ケースとキャップとの閉合部を通じてのエアクリーナー内への空気等の侵入を抑制している。
図11に示すように、濾材50は、エアクリーナーを通過する空気の流動抵抗となる。そして、濾材50が濡れてしまったり、捕集した塵芥により濾材50に目詰りが生じたりしたときには、そうした流動抵抗が大きくなり、エアクリーナーの内部における濾材50よりも吸気流れ方向上流側の部分(ダーティーサイド)と同濾材50よりも吸気流れ方向下流側の部分(クリーンサイド)との差圧が拡大する。このときの濾材50は、そうした差圧により、その中央部分がエンジン側に押される。そして、その押圧により、同図に一点鎖線で示すように濾材50が撓んで、外枠シール部材51が内側に引っ張られるようになる。これにより、ケース52およびキャップ53のフランジ部52a,53aとの閉合部から外枠シール部材51が抜け落ちて、フィルターエレメントが脱離する虞がある。
そこで、従来、特許文献1に記載のフィルターエレメントでは、補強用の金網をインサートした状態で外枠シール部材51の発泡成形を行うことで、同金網をフィルターエレメントに一体に設けるようにしている。そしてこうした金網により、フィルターエレメント全体の剛性を高めることで、上記差圧の拡大によるフィルターエレメントの脱離を抑制するようにしている。
特開2011−169194号公報
しかしながら、型内に設置された金網が邪魔となって発泡樹脂の発泡性が悪化することがある。また、型内での金網の位置決めが難しく、歩留まりの悪化を招く虞がある。さらに、金網の分、材料コストや重量や体格が増大するようにもなる。そのため、フィルターエレメント自体の補強により脱離の抑制を図ろうとすれば、生産性の悪化や重量、体格の増加を招くことになる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その解決しようとする課題は、フィルターエレメントの脱離をより好適に抑制することのできるエアクリーナーおよびフィルターエレメントを提供することにある。
上記課題を解決するエアクリーナーは、キャップおよびケースのフランジ部同士を互いに付き合わせることで形成されたエアクリーナーボックスを備える。そして、そのエアクリーナーボックスの内部には、濾材と同濾材の外周縁に設けられた枠状の外枠シール部材とを有したフィルターエレメントが、上記フランジ部の閉合部にその外枠シール部材が挟持された状態で設置されている。
さらに、こうしたエアクリーナーのエアクリーナーボックスにおけるフィルターエレメントよりも吸気流れ方向下流側の部分には、その内壁より立設された内リブが設けられている。そして、その内リブからは、フィルターエレメントに向けて突出すように凸部が設けられ、さらにフィルターエレメントにおける外枠シール部材よりも内側の部分には、凸部と係合するボス部が設けられている。
こうしたエアクリーナーでは、差圧の拡大により濾材の中央部分が押された際の、内側への引っ張り力を、エアクリーナーボックスの内リブから突出された凸部に係合されたボス部にて受けることができるため、その分、内側への外枠シール部材の引っ張りが低減されるようになる。そのため、フィルターエレメント自体を補強せずとも、その脱離の抑制が可能となる。
なお、上記エアクリーナーにおいて、上記凸部およびボス部は、フィルターエレメントの外周縁における対向する2辺の内側の部分にそれぞれ設ければ、フィルターエレメントの脱離をより確実に抑制可能となる。
また、上記エアクリーナーにおいて、ボス部を外枠シール部材と一体化すれば、外枠シール部材と共にボス部を一体成形できるため、そうしたボス部を有したフィルターエレメントの製造がより簡単となる。また、濾材に対するボス部の接合強度を高められるようにもなる。
さらに、上記エアクリーナーにおいて、そのエアクリーナーボックスにおけるフィルターエレメントよりも吸気流れ方向下流側の部分の内壁より前記濾材の中央部分に向かって延びる柱状の柱リブと、濾材の中央部分に設けられてその柱リブの先端と当接する座部と、を設ければ、差圧による濾材の撓みが抑えられて、外枠シール部材に加わる力が更に低減されるため、フィルターエレメントの脱離が更に抑えられるようになる。
上記課題を解決するフィルターエレメントは、濾材の外周縁に発泡樹脂からなる外枠シール部材が設けられるとともに、その外枠シール部材が挟持された状態でエアクリーナーに設置される。ここで、エアクリーナーに設置されたときに同エアクリーナーの内部を流れる吸気の流れ方向下流側に位置する濾材の面をクリーンサイド面とする。このとき、上記フィルターエレメントでは、そのクリーンサイド面における外枠シール部材よりも内側の部分から突出すように設けられて、先端面の中央部分に凹みが形成された柱状のボス部を備えるようにしている。
こうしたフィルターエレメントでは、エアクリーナーボックス等に設けられた突起をボス部の凹みに係合することで、外枠シール部材よりも内側の部分にて濾材の係合支持が可能となる。そのため、濾材がその外周縁を内側に引っ張る力を受けた際に、外枠シール部材が受ける引っ張りが低減されるようになる。そのため、フィルターエレメント自体を補強せずとも、脱離を抑制可能となる。
なお、上記フィルターエレメントにおいて、当該フィルターエレメントの外周縁における対向する2辺の内側に上記ボス部をそれぞれ設けるようにすれば、フィルターエレメントの脱離をより効果的に抑制可能となる。
また、上記フィルターエレメントにおいて、ボス部を外枠シール部材と一体化すれば、外枠シール部材と共にボス部を一体成形できるため、そうしたボス部を有したフィルターエレメントの製造がより簡単となる。
さらに、クリーンサイド面の中央部分から突出すように設けられて、先端面の中央部分に凹みが形成された柱状の座部を備えるようにすれば、エアクリーナーボックス等に設けられた突起をその座部の凹みに係合することで、差圧による濾材の撓みが抑えられて、外枠シール部材に加わる力が更に低減されるため、フィルターエレメントの脱離が更に抑えられるようになる。
本発明のエアクリーナーおよびフィルターエレメントによれば、フィルターエレメントの脱離をより好適に抑制することができる。
第1実施形態のエアクリーナーの斜視図。 同エアクリーナーの断面図。 同エアクリーナーに設けられたキャップ部材の開口側から見た平面図。 同エアクリーナーに設けられたフィルターエレメントのクリーンサイド面側から見た平面図。 突起係合部周辺における同エアクリーナーの拡大断面図。 差圧拡大時に同エアクリーナーのフィルターエレメントが受ける力の状態を示す略図。 第2実施形態のエアクリーナーの断面図。 同エアクリーナーに設けられたキャップ部材の開口側から見た平面図。 同エアクリーナーに設けられたフィルターエレメントのクリーンサイド面側から見た平面図。 差圧拡大時に同エアクリーナーのフィルターエレメントが受ける力の状態を示す略図。 差圧拡大時に従来のエアクリーナーのフィルターエレメントが受ける力の状態を示す略図。
(第1実施形態)
以下、エアクリーナーおよびフィルターエレメントの第1実施形態を、図1〜図6を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のエアクリーナーは、キャップ10とケース11との2つの部材に分割形成されたエアクリーナーボックス12を備える。キャップ10およびケース11はそれぞれ、一端が開口した略直方体形状に形成されている。また、キャップ10およびケース11における開口の周縁の部分には、フランジ部10a,11aがそれぞれ形成されている。そして、両フランジ部10a,11aを付き合わせた状態でキャップ10およびケース11を互いに締結することで、エアクリーナーボックス12が形成されている。なお、キャップ10には、エンジンへと繋がる吸気管を接続するための吸出口10bが設けられている。また、ケース11には、吸気の取り込み口となるエアダクトを接続するための吸込口11bが設けられている。
図2に示すように、エアクリーナーボックス12の内部には、フィルターエレメント13が設置されている。フィルターエレメント13は、濾紙や不織布からなる波板状の濾材14と、ウレタンなどの発泡樹脂からなり、濾材14の外周縁に設けられた枠状の外枠シール部材15とを備える。フィルターエレメント13は、フランジ部10a,11a間の閉合部に外枠シール部材15が挟持された状態でエアクリーナーボックス12に取り付けられている。
エアクリーナーボックス12の内部空間におけるフィルターエレメント13よりも吸気流れ方向上流側の部分、すなわちケース11の内部空間は、濾材14による濾過前の吸気が存在するダーティーサイドとなる。また、エアクリーナーボックス12の内部空間におけるフィルターエレメント13よりも吸気流れ方向下流側の部分、すなわちキャップ10の内部空間は、濾材14により濾過された吸気が存在するクリーンサイドとなる。なお、以下の説明では、濾材14の図中上下の面のうち、エアクリーナーへの設置時に吸気流れ方向下流側に位置する面をクリーンサイド面14aと記載する。
エアクリーナーボックス12におけるフィルターエレメント13よりも吸気流れ方向下流側の部分の内壁、すなわちキャップ10の内壁には、板状をなした内リブ16が複数立設されている。内リブ16は、濾材14のクリーンサイド面14aに対して垂直にそれぞれ延伸されている。また、内リブ16におけるフィルターエレメント13に対向する端面からは、円柱状の凸部17がフィルターエレメント13に向けて突出すように形成されている。
図3に示すように、内リブ16は、キャップ10の開口に接する4つの内壁にそれぞれ設けられている。キャップ10にあってその長手方向において対向する内壁には、内リブ16がそれぞれ3つずつ設けられている。また、キャップ10にあってその短手方向において対向する内壁には、内リブ16がそれぞれ5つずつ設けられている。
図4に示すように、フィルターエレメント13における外枠シール部材15よりも内側の部分には、濾材14のクリーンサイド面14aから突出するように形成された円柱状のボス部18が複数設けられている。ボス部18には、その先端面の中央部分に、円形の凹み18aが形成されている。
ボス部18は、上記凸部17にそれぞれ対応する位置にそれぞれ設けられている。すなわち、フィルターエレメント13の外周縁にあって、その長手方向において対向する2辺の内側の部分には、ボス部18がそれぞれ3つずつ設けられている。また、フィルターエレメント13の外周縁にあって、その短手方向において対向する2辺の内側の部分には、ボス部18がそれぞれ5つずつ設けられている。
なお、各ボス部18は、外枠シール部材15に繋がっており、外枠シール部材15と一体化されている。こうしたボス部18は、外枠シール部材15を構成する発泡樹脂の発泡成形時に一定に形成されている。
図5に示すように、各ボス部18の凹み18aには、各内リブ16の凸部17がそれぞれ係合されている。組み付け時の公差を許容するため、凹み18aは、凸部17の外径よりも大きい内径を有している。ちなみに、凹み18aの内径は、その内部への凸部17の係合が維持される限りにおいて、ボス部18が外枠シール部材15と共にエアクリーナーボックス12の内側に最大限変位しても、フランジ部10a,11a間の閉合部から外枠シール部材15が確実に抜け落ちることがないように設定されている。すなわち、凹み18aおよび凸部17の径差は、フランジ部10a,11a間の閉合部からの抜け落ちが発生する可能性のある外枠シール部材15の最小変位量よりも小さくされている。
次に、以上のように構成された本実施形態のエアクリーナーおよびフィルターエレメントの作用を説明する。
図6に示すように、濾材14が水に濡れたり、捕集した塵芥により目詰りをおこしたりして、濾材14通過時の吸気の流動抵抗が大きくなると、エアクリーナーボックス12のクリーンサイド、ダーティーサイド間の差圧が拡大する。そうした差圧により、濾材14の中央部分がクリーサイドに押される。そして、その押圧により、同図に一点鎖線で示すように濾材14が撓み、その外周縁部分が内側に引っ張られるようになる。
本実施形態のエアクリーナーでは、ボス部18への凸部17の係合を通じて、外枠シール部材15よりも内側の部分にてフィルターエレメント13がエアクリーナーボックス12に支持されており、そうしたボス部18にて、このときの濾材14に加わった力を受けることができる。そのため、このときの外枠シール部材15に加わる力は、その分低減されるようになる。
以上説明した本実施形態のエアクリーナーおよびフィルターエレメントによれば、以下の効果を奏することができる。
(1)エアクリーナーボックス12のクリーンサイド、ダーティーサイド間の差圧が拡大したときにフィルターエレメント13に加わった力を、外枠シール部材15よりも内側の部分に設けられたボス部18にて受けることができる。そのため、このときの外枠シール部材15に加わる力がその分低減されるようになり、外枠シール部材15の抜け落ちを、ひいてはフィルターエレメント13の脱離を抑制することができるようになる。
(2)凸部17およびボス部18が、フィルターエレメント13の外周縁における対向する2辺のうちの一方の内側の部分にのみ設けられていると、その側の変位が抑えられてしまうため、もう一方の辺側の外枠シール部材15に加わる力が却って増加する虞がある。その点、本実施形態では、凸部17およびボス部18が、フィルターエレメント13の外周縁における対向する2辺の内側の部分にそれぞれ設けられている。そのため、フィルターエレメント13の脱離をより確実に抑制することができる。
(3)フィルターエレメント13自体の補強を行わずにその脱離を抑制できるため、補強に伴う生産性の悪化を避けることができる。
(4)ボス部18が外枠シール部材15と一体化されており、濾材14に対するボス部18の接合強度を高めることができるため、ボス部18にてより高い力を受けられるようになる。
(5)ボス部18と外枠シール部材15とが一体成形されているため、ボス部18の設置に伴うフィルターエレメント13の生産性の悪化を抑えることができる。
(第2実施形態)
続いて、エアクリーナーおよびフィルターエレメントの第2実施形態を、図7〜図10を併せ参照して詳細に説明する。なお、本実施形態にあって、第1実施形態と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態のエアクリーナーも、第1実施形態と同様の内リブ16、凸部17およびボス部18が設けられている。さらに、本実施形態のエアクリーナーには、エアクリーナーボックス12におけるフィルターエレメント13よりも吸気流れ方向下流側の部分の内壁、すなわちキャップ10の内壁より濾材14の中央部分に向かって延びる柱状の柱リブ20が設けられている。柱リブ20は、キャップ10の内壁から濾材14のクリーンサイド面14aに向けて同クリーンサイド面14aに垂直な方向に延びるように形成されている。
図8に示すように、このエアクリーナーのキャップ10には、3本の柱リブ20がキャップ10の長手方向に並んで配設されている。また、柱リブ20は、十字形状の断面をなすように形成されている。
図9に示すように、フィルターエレメント13における濾材14のクリーンサイド面14aの中央部分には、各柱リブ20に対応する位置に、円柱状の座部21がそれぞれ設けられている。座部21は、クリーンサイド面14aから突出すように設けられており、その先端面の中央部分には、円形の凹み21aが形成されている。そして、各座部21の凹み21aには、各柱リブ20の先端がそれぞれ係合されている。
以上のように構成された本実施形態のエアクリーナーおよびフィルターエレメントの作用を説明する。
図10に示すように、本実施形態のエアクリーナーでは、ダーティーサイド、クリーンサイド間の差圧の拡大により、濾材14の中央部分に加わったクリーンサイドへの押圧を、そのクリーンサイド面14aの座部21に当接した柱リブ20で受けることができる。そのため、差圧による力が加わったときの濾材14の撓みが抑えられて、その押圧に応じた濾材14の外周縁部分の内側への引っ張りが低減される。なお、濾材14に加わる力がたとえ大きくなったとしても、ボス部18にてその力を受けることができるため、外枠シール部材15には、あまり大きい力は加わらないようになる。
以上説明した本実施形態のエアクリーナーおよびフィルターエレメントによれば、上記(1)〜(5)に記載の効果に加え、更に以下の効果を奏することができる。
(6)濾材14におけるクリーンサイド面14aの中央部分が柱リブ20により当接支持されているため、差圧の拡大時の濾材14の撓みが抑えられて、それによっても、外枠シール部材15に加わる力が低減される。そのため、外枠シール部材15の抜け落ちが、ひいてはフィルターエレメント13の脱離がより確実に抑えられる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・濾材14に対する接合強度を十分に確保できるのであれば、ボス部18を、外枠シール部材15から分離して設けるようにしてもよい。すなわち、外枠シール部材15と一体化されていない状態でボス部18を設けるようにしてもよい。
・濾材14に対する座部21の接合強度が不足する場合などには、座部21を外枠シール部材15と一体化したかたちで設けるようにしてもよい。
・ボス部18や座部21の成形を外枠シール部材15とは別に行うようにしてもよい。
・ボス部18や座部21を外枠シール部材15とは別の材料で形成するようにしてもよい。
・座部21の先端面を、凹み21aのない、平坦な面としてもよい。要は、座部21が柱リブ20の先端面と当接されていれば、濾材14を支え、その撓みを抑えることが可能である。
・凸部17を、例えば角柱形状や十字形状、T字形状といった円柱形状以外の形状としてもよい。
・柱リブ20を、例えば円柱形状や角柱形状、T字形状に十字形状以外の形状としてもよい。
・ボス部18の凹み18aを円穴形状以外の形状としてもよい。例えば、上記のように凸部17の形状を円柱形状以外の形状とした場合、凹み18aもその形状に合わせた形状の穴とすることが考えられる。また、外枠シール部材15側において凸部17に当接可能な形状であれば、凹み18aを穴以外の形状としてもよい。
・ケース11に吸出口10bを、キャップ10に吸込口11bをそれぞれ設けるようにしてもよい。そうした場合、内リブ16や凸部17、柱リブ20は、ケース11側に設けることになる。また、そうした場合、フィルターエレメント13も、その濾材14のクリーンサイド面14aがケース11の内部空間に面するように取り付けることになる。
・キャップ10やケース11の形状は、適宜変更してもよい。
10…キャップ、10a…フランジ部、10b…吸出口、11…ケース、11a…フランジ部、11b…吸込口、12…エアクリーナーボックス、13…フィルターエレメント、14…濾材、14a…クリーンサイド面、15…外枠シール部材、16…内リブ、17…凸部、18…ボス部、18a…凹み、20…柱リブ、21…座部、21a…凹み。

Claims (8)

  1. キャップおよびケースのフランジ部同士を互いに付き合わせることで形成されたエアクリーナーボックスの内部に、濾材と同濾材の外周縁に設けられた枠状の外枠シール部材とを有したフィルターエレメントが、前記フランジ部の閉合部に前記外枠シール部材が挟持された状態で設置されたエアクリーナーにおいて、
    前記エアクリーナーボックスにおける前記フィルターエレメントよりも吸気流れ方向下流側の部分の内壁より立設された内リブと、
    その内リブから前記フィルターエレメントに向けて突出された凸部と、
    前記フィルターエレメントにおける前記外枠シール部材の内側の部分に設けられて前記凸部と係合するボス部と、
    を備えるエアクリーナー。
  2. 前記凸部および前記ボス部は、前記フィルターエレメントの外周縁における対向する2辺の内側の部分にそれぞれ設けられている、請求項1に記載のエアクリーナー。
  3. 前記ボス部と前記外枠シール部材とが一体化されている、請求項1又は2に記載のエアクリーナー。
  4. 前記エアクリーナーボックスにおける前記フィルターエレメントよりも吸気流れ方向下流側の部分の内壁より前記濾材の中央部分に向かって延びる柱状の柱リブと、
    前記濾材の中央部分に設けられて前記柱リブの先端と当接する座部と、
    を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアクリーナー。
  5. 濾材の外周縁に発泡樹脂からなる外枠シール部材が設けられるとともに、その外枠シール部材が挟持された状態でエアクリーナーに設置されるフィルターエレメントにおいて、
    前記エアクリーナーに設置されたときに吸気流れ方向下流側に位置する前記濾材の面をクリーンサイド面としたとき、前記クリーンサイド面における前記外枠シール部材よりも内側の部分から突出すように設けられて、先端面の中央部分に凹みが形成された柱状のボス部を備える、
    フィルターエレメント。
  6. 前記ボス部は、当該フィルターエレメントの外周縁における対向する2辺の内側にそれぞれ設けられている、請求項5に記載のフィルターエレメント。
  7. 前記ボス部と前記外枠シール部材とが一体化されている、請求項5又は6に記載のフィルターエレメント。
  8. 前記クリーンサイド面の中央部分から突出すように設けられて、先端面の中央部分に凹みが形成された柱状の座部を備える、請求項5〜7のいずれか1項に記載のフィルターエレメント。
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