JP7367492B2 - エアクリーナ - Google Patents
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Description
エア導入室及びエア導出室には、エア導入室内にエアを導入するエア導入口及びエア導出室からエアを導出するエア導出口がそれぞれ連通されている。上部ハウジングは、下部ハウジングの各開口を覆っている。
ここで、シール部材の導入側枠部の内周面には、全周にわたって装着溝が形成されている。装着溝には、吸気を濾過するためのフィルタエレメントの周縁に設けられた取付部が保持されている。したがって、上部ハウジングの内部空間のうちフィルタエレメントよりも吸気の下流側に位置する部分は、下部ハウジングのエア導出室と共にエア導出室を構成している。
本実施形態のエアクリーナは、車載内燃機関の吸気経路に設けられ、吸気を濾過するものである。
図1に示すように、第1ハウジング10の内部には、同内部をダスティ室10aと、クリーン室10bとに仕切る仕切壁12が設けられている。第1開口11は、ダスティ室10aに開口する主開口11aと、クリーン室10bに開口するとともに主開口11aに隣接する副開口11bとにより構成されている。
第1ハウジング10には、第1開口11の外周縁に沿って延びる第1シール面15が設けられている。第1シール面15は、平面視矩形状をなしている。
第1シール面15の外周側には、後述する第2ハウジング20の第2シール面25に向かって突出する側壁16Aが全周にわたって設けられている。第1シール面15のうち副開口11bの外周縁を構成する部分の内周側には、上記第2シール面25に向かって突出する側壁16Bが当該部分における全周にわたって設けられている。なお、側壁16Aと側壁16Bとは対向している。
内側シール面17の副開口11b側には、上記第2シール面25に向かって突出するとともに側壁16Bの端部同士を連結する連結壁18が設けられている。したがって、副開口11bの外周縁には、側壁16Bと連結壁18とが設けられている。なお、側壁16Bにおける第1シール面15からの突出高さは、側壁16Aにおける第1シール面15からの突出高さよりも小さい。
図3に示すように、第2ハウジング20は、第1ハウジング10のクリーン室10bに連通するクリーン室20bを有している。
第2開口21は、第1ハウジング10の主開口11aに対向する主開口21aと、第1ハウジング10の副開口11bに対向するとともに主開口11aに隣接する副開口21bとにより構成されている。主開口21aと副開口21bとは、梁部22により区画されている。
また、第2ハウジング20には、梁部22の縁に沿って延びるとともに第2シール面25に連なる内側シール面27が設けられている。
第2シール面25の外周側には、第1ハウジング10の第1シール面15に向かって突出する外壁26Aが全周にわたって設けられている。第2シール面25のうち副開口21bの外周縁を構成する部分の内周側には、第1シール面15に向かって突出する内壁26Bが当該部分の全周にわたって設けられている。内壁26Bの内面は、第2ハウジング20の周壁24の内面と面一である。なお、外壁26Aと内壁26Bとは対向している。
図4に示すように、外壁26Aは側壁16Aの外周側に位置しており、内壁26Bは側壁16Bの内周側に位置している。外壁26Aの先端は、側壁16Aの先端よりも側壁16Aの基端側に位置している。内壁26Bの先端は、側壁16Bの先端よりも側壁16Bの基端側に位置している。
図1に示すように、第1ハウジング10と第2ハウジング20との間には、吸気を濾過するフィルタエレメント30が保持されたシール部材40が設けられている。
シール部材40は、第1シール面15と第2シール面25とにより挟持される枠部41と、内側シール面17と内側シール面27とにより挟持される連結部42とを有している。連結部42は、枠部41における対向する2辺に連結されており、枠部41と一体に形成されている。したがって、シール部材40は、主開口11a,21aを囲む部分と、副開口11b,21bを囲む部分とが一体に形成されている。
図4に示すように、シール部材40の枠部41は、第1ハウジング10の溝部19に挿入されている。したがって、枠部41の外周側には、第1ハウジング10の側壁16A及び第2ハウジング20の外壁26Aがこの順で位置している。また、枠部41の内周側には、第1ハウジング10の側壁16B及び第2ハウジング20の内壁26Bがこの順で位置している。
こうしたエアクリーナにおいては、インレット13から導入された吸気が、第1ハウジング10のダスティ室10aに流入してフィルタエレメント30を通過することで第2ハウジング20のクリーン室20bに流入する。同吸気は、クリーン室20bから第1ハウジング10のクリーン室10bに流入して、アウトレット14から排出される。
図5に示すように、シール部材40が溝部19の側壁16Aまたは側壁16Bに乗り上げた状態で、第1ハウジング10に対して第2ハウジング20が取り付けられようとした際に、側壁16Aまたは側壁16Bと、第2ハウジング20の外壁26Aまたは内壁26Bとによりシール部材40が挟み込まれる。これにより、作業者は、第1ハウジング10に対して第2ハウジング20を取り付けることが難しくなる。なお、図5では、シール部材40が、側壁16Bと内壁26Bとにより挟み込まれることで圧縮された状態を示している。
(1)第1シール面15のうち副開口11bの外周縁を構成する部分には、第2シール面25に向かって突出するとともに互いに対向する一対の側壁16A,16Bを有し、シール部材40が挿入される溝部19が設けられている。第2シール面25のうち第2シール面25の延在方向において溝部19に対応する部分には、第1シール面15に向かって突出するとともにシール部材40の外周側に位置する外壁26Aと、第1シール面15に向かって突出するとともにシール部材40の内周側に位置し、外壁26Aに対向する内壁26Bとが設けられている。
シール部材40が側壁16Aまたは側壁16Bに乗り上げた状態で第1ハウジング10に対して第2ハウジング20が取り付けられようとした際に、シール部材40が、側壁16Aの先端と外壁26Aの先端とにより、または側壁16Bの先端と内壁26Bの先端とにより挟み込まれる。
こうした構成によれば、第2シール面25に内壁26Bを設けることに伴って第2ハウジング20のクリーン室20bが狭められることを抑制できる。したがって、エアクリーナの圧損が増加することを抑制できる。
・第2ハウジング20の内壁26Bの内面は、周壁24の内面よりも外周側に位置していてもよい。この場合であっても、上記効果(4)に準じた効果を奏することができる。
・外壁26Aの先端は、側壁16Aの先端よりも側壁16Aの先端側に位置していてもよい。すなわち、外壁26Aと側壁16Aとが上記対向方向において重なり合っていなくてもよい。また、内壁26Bの先端は、側壁16Bの先端よりも側壁16Bの先端側に位置していてもよい。すなわち、内壁26Bと側壁16Bとが上記対向方向において重なり合っていなくてもよい。
・溝部19は、第1シール面15のうち副開口11bの外周縁を構成する部分における周方向の少なくとも一部に設けられていてもよい。この場合であっても、外壁26A及び内壁26Bは、溝部19に対応する部分に設けられているため、上述した効果(1)を奏することができる。
・本実施形態では、第1ハウジング10に溝部19が設けられ、第2ハウジング20に外壁26A及び内壁26Bが設けられるものであったが、第1ハウジング10に外壁26A及び内壁26Bを設けるとともに、第2ハウジング20に溝部19を設けるようにしてもよい。
・第1ハウジング10と第2ハウジング20とがボルト及びナットにより締結されるエアクリーナに対しても本発明を適用することができる。
10a…ダスティ室
10b…クリーン室
11…第1開口
11a…主開口
11b…副開口
12…仕切壁
13…インレット
14…アウトレット
15…第1シール面
16A…側壁
16B…側壁
17…内側シール面
18…連結壁
19…溝部
20…第2ハウジング
20b…クリーン室
21…第2開口
21a…主開口
21b…副開口
22…梁部
23…リブ
24…周壁
25…第2シール面
26A…外壁
26B…内壁
27…内側シール面
28…連結壁
30…フィルタエレメント
40…シール部材
41…枠部
42…連結部
Claims (5)
- 主開口及び前記主開口に隣接する副開口を含む第1開口を有し、前記第1開口の外周縁に第1シール面が設けられた第1ハウジングと、
前記第1開口に対向する第2開口を有し、前記第2開口の外周縁に第2シール面が設けられた第2ハウジングと、
前記主開口に設けられるフィルタエレメントと、
前記第1シール面と前記第2シール面とにより挟持され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間をシールするシール部材と、を備え、
前記第1シール面のうち前記副開口の外周縁を構成する部分には、前記第2シール面に向かって突出するとともに互いに対向する一対の側壁を有し、前記シール部材が挿入される溝部が設けられており、
前記第2シール面のうち前記第2シール面の延在方向において前記溝部に対応する部分には、前記第1シール面に向かって突出するとともに前記シール部材の外周側に位置する外壁と、前記第1シール面に向かって突出するとともに前記シール部材の内周側に位置し、前記外壁に対向する内壁とが設けられており、
一対の前記側壁の先端面の全体と前記第2シール面との間には、前記シール部材が介在していない、
エアクリーナ。 - 一対の前記側壁のうち内周側の前記側壁における前記第1シール面からの突出高さは、一対の前記側壁のうち外周側の前記側壁における前記第1シール面からの突出高さよりも小さい、
請求項1に記載のエアクリーナ。 - 前記溝部は、前記第1シール面のうち前記副開口の外周縁を構成する部分における全周にわたって設けられており、
前記外壁及び前記内壁は、前記第2シール面の延在方向において前記溝部に対応する部分の全体にわたって設けられている、
請求項1または請求項2に記載のエアクリーナ。 - 前記外壁の先端は、一対の前記側壁のうち外周側の前記側壁の先端よりも当該側壁の基端側に位置しており、
前記内壁の先端は、一対の前記側壁のうち内周側の前記側壁の先端よりも当該側壁の基端側に位置している、
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のエアクリーナ。 - 前記内壁の内面は、前記第2ハウジングの周壁の内面と面一である、
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のエアクリーナ。
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