JP2016121494A - 鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具と、鉄骨梁材の建て入れ自動施工化方法 - Google Patents

鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具と、鉄骨梁材の建て入れ自動施工化方法 Download PDF

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三輪 明広
Akihiro Miwa
明広 三輪
中村 保則
Yasunori Nakamura
保則 中村
俊一 柳沼
Shunichi Yaginuma
俊一 柳沼
信也 鈴木
Shinya Suzuki
信也 鈴木
和広 藤野
Kazuhiro Fujino
和広 藤野
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Abstract

【課題】鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具に関し、従来の鉄骨工事における梁接合工事において、鳶工などの省力化が達成できる梁接合治具を提供する。【解決手段】揚重装置に吊持された鉄骨梁材2を、接続相手方の梁材3と係合する所定の接続位置に搬入して接続する際に使用される鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具は、吊持された鉄骨梁材2の接続側の端部に、スプライスプレート4をその一部を接続方向へ突設させて固着するとともに、突設したスプライスプレートの一部に、接続相手方の梁材3の接続用の孔3aに挿入されて接続相手方の梁材への落とし込み時におけるガイドとなる位置決め手段9を設ける。【選択図】図1−A

Description

本発明は、鉄骨梁材を、鉄骨柱間に搬入して接合する場合に、自動化して施工するための梁接合治具と、それによる鉄骨梁材の建て入れ自動施工化方法に関するものである。
建設業における技能労働者の高齢化と減少化が進み、建設作業の省力化と効率化とが不可欠となっている。かかる状況下で、鉄骨梁材の搬入・取付け工事においては、従来例1として、鉄骨梁材の揚重は揚重装置のオペレーターが行い、鉄骨梁材の誘導作業、介錯ロープを用いて所定の向きに鉄骨梁材を回転などさせての取付け作業、および調整作業等は、2名程度の鳶工が行い、鉄骨梁材の出来方精度計測は計測工が行って、所定の精度になるまで鳶工が鉄骨梁材を微調整する。このように、それぞれ連携して鉄骨梁材の取付工事を進めている。
従来例2として、特許文献1に記載されているように、鉄骨梁の接合方法が知られている。この方法は、鉄骨梁同士の梁・梁接合、鉄骨柱と鉄骨梁との柱・梁接合を、差込接合、または掛止め接合で行うものである。具体的には、梁・梁接合では、梁の接合端部のフランジに差込用突部と、該差込用突部が嵌まる断面C形状の差込用溝とを形成して、前記溝に突部を差し込んで接合する。また、柱・梁接合では、鉄骨梁の接合端のフランジと、鉄骨柱の梁接合位置に設けられた外ダイヤフラムとに、差込用突部と溝とを設けて、前記溝に突部を差し込んで接合する接合方法が、先願例として知られている。
特開2000−54487号公報
しかし、上記の従来例1では、鉄骨梁の建て入れには、鳶工が揚重装置のオペレータに指示して、所定の位置に誘導し、介錯ロープで所要の方向に回転させるなどして取付を行い、更に、接合部に仮ボルトを入れるために、高所作業が必要である。よって複数名の鳶工が必要であり、省力化が進まず、高所作業による作業の安全性確保にも課題がある。また、上記従来例2では、鉄骨部材の端部に設ける差込用突部・溝の形成に手間が掛かり、製造コストも嵩むものである。更に、前記突部と溝との接合にあたって鳶工の誘導が必要であり省力化や自動化に課題がある。本発明に係る鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具と、鉄骨梁材の建て入れ自動施工化方法は、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係る鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、揚重装置に吊持された鉄骨梁材を、接続相手方の梁材と係合する所定の接続位置に搬入して接続する際に使用される梁接合治具であって、
前記吊持された鉄骨梁材の接続側の端部に、スプライスプレートをその一部を接続方向へ突設させて固着するとともに、前記突設したスプライスプレートの一部に、接続相手方の梁材の接続用の孔に挿入されて当該接続相手方の梁材への落とし込み時におけるガイドとなる位置決め手段が設けられていることである。
前記接続相手方の梁材の接続側の端部には、前記突設したスプライスプレートからの水平力に抵抗するズレ止め金具が設けられていることである。
前記位置決め手段は先端が尖ったガイドピンであり、該ガイドピンは、スプライスプレートの上に載置され吊持された鉄骨梁材と接続相手方の梁材との両方に跨がって着脱自在に配設された位置決めプレートに垂設されるとともに、前記ガイドピンの下端部が前記位置決めプレートと前記スプライスプレートとの孔に連通され突出していることである。
前記ズレ止め金具は、当該ズレ止め金具の内側面を対向面にして一対が接続相手方の梁材のフランジに固定されるとともに、前記内側面の上部が、スプライスプレートの落とし込み用のガイドとなるように、内側から外側へと傾斜したテーパ状に形成されていることである。
本発明に係る鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具の要旨は、揚重装置に吊持された鉄骨梁材を、接続相手方の梁材と係合する所定の接続位置に搬入して接続する際に使用される梁接合治具であって、
前記吊持された鉄骨梁材の接続側の端部に、スプライスプレートがその一部を接続方向へ突設させて固着され、前記スプライスプレートの突設部分の先端部は、接続相手方の梁材の接続側端部における孔位置よりも先の部分にまで延長されるとともに、該突設部分の先端部に位置決め用の孔が穿設され、接続相手方の梁材の接続側端部のフランジの上で、前記位置決め用の孔に対応する位置に、落とし込み時のガイドおよび水平力に抵抗するピンが立設されていることである。
本発明に係る鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具の要旨は、揚重装置に吊持された鉄骨梁材を、接続相手方の梁材と係合する所定の接続位置に搬入して接続する際に使用される梁接合治具であって、
前記吊持された鉄骨梁材の接続側の端部に、スプライスプレートがその一部を接続方向へ突設させて固着されるとともに、前記スプライスプレートの基部側の周囲を平面的にコの字形に囲った位置決め枠材がフランジ上で固着され、前記接続相手方の梁材における接続側の端部に、前記スプライスプレートの突設部分が載置される部分を避け且つそのスプライスプレートの突設部分が載置される部分の周囲を平面的にコの字形に囲った位置決め枠材がフランジ上で固着され、前記吊持された鉄骨梁材側の位置決め枠材と、前記接続相手方の梁材側の位置決め枠材とにおける互いに向き合ったコの字形の腕部に、落とし込み時のガイドおよび水平力に抵抗する位置決め手段が設けられていることである。
前記位置決め手段は、互いに向き合ったコの字形の腕部における重複部分に設けられた、係合用の孔と、該孔に係合する先端部が尖ったピンとでなることである。
前記揚重装置に吊持された鉄骨梁材を、接続相手方の梁材へと落とし込まれる際に使用される治具であって、
前記吊持された鉄骨梁材の下端部に、または、前記接続相手方の梁材の上端部に、前後・左右の方向に前記吊持された鉄骨梁材をガイドするテーパ部を有するガイド治具が設けられていることである。
本発明に係る鉄骨梁材の建て入れ自動施工化方法の要旨は、上記に記載の鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具を揚重装置に吊持された鉄骨梁材と接続相手方の梁材とに備え、
前記揚重装置で搬入された前記鉄骨梁材に設けられた反射プリズムにより、同階層における建て入れ調整済みの鉄骨柱の頂部近傍に設けられたトータルステーションで前記反射プリズムの位置を計測しながら、該トータルステーションに接続された制御装置で前記揚重装置の揚重を制御し、
前記吊持された鉄骨梁材を前記鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具により自動で位置調整して前記接続相手方の梁材に接合させることである。
本発明の鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具と、鉄骨梁材の建て入れ自動施工化方法とによれば、揚重装置に吊り上げられた鉄骨梁材が、接続相手方の梁材に自動的に位置調整されて接合される。よって、従来の鉄骨梁建て方作業や仮ボルト入れの高所作業等をする鳶工が不要となり、省力化されるとともに、工期が短縮されて鉄骨作業の作業効率が向上すると言う優れた効果を奏するものである。
本発明に係る鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1の実施例に係る平面図(A)、側面図(B)である。 同鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具による接合の様子を示す全体斜視図である。 同本発明の鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1における、図1−A(A)中のA−A線に沿った断面図である。 同鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1における、位置決めプレートの二つの実施例を示す斜視図(A),(B)である。 ズレ止め金具の平面図(A),正面図(B),側面図(C)である。 同本発明に係る鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1の、他の実施例に係る側面図(A),平面図(B)である。 同鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1の、図5(A)の正面図である。 同鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1の、他の実施例に係る側面図(A),平面図(B)である。 同鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1の、図7(A)におけるB−B線およびC−C線に沿った断面図である。 同鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1の、更に他の実施例に係る側面図(A)、平面図(B)、正面図(C)である。 同鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1の、更に他の実施例の変形例に係る側面図(A)、平面図(B)、正面図(C)である。
本発明に係る鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1は、図1−A、図1−Bに示すように、揚重装置に吊持された鉄骨梁材2が、所定の位置に搬入され、接続相手方の梁材3に接続位置に自動的に位置合わせされて、落とし込まれるようにする治具である。
構造物を構築するにあたり、鉄骨柱の建て方が完了した後に、例えば、図1−Bに示すように、タワークレーン等の揚重装置に吊持された鉄骨梁材2を、接続相手方の梁材(鉄骨柱の5の梁端部)3と係合する所定の接続位置に搬入して接続する際に使用される梁接合治具1である。
図1−A(A),(B)に示すように、前記吊持された鉄骨梁材(例えば大梁)2の接続側の端部に、スプライスプレート4をその一部を接続方向へ突設させて、ボルト11・ナット11aで梁荷重(自重)を受けるように必要数締め付けて、固着する。このスプライスプレート4は、鋼材の継手部分に使用する添え板のことである。「ジョイントプレート」と称されることもある。
前記突設したスプライスプレート4の一部に、接続相手方の梁材3の接続用の孔3aに挿入されて、当該接続相手方の梁材3との落とし込み時におけるガイドとなる位置決め手段9が設けられている。
前記位置決め手段9は、図1−Aおよび図3(A)に示すように、先端が尖ったガイドピン9aであり、該ガイドピン9aは、スプライスプレート4の上で、吊持された鉄骨梁材2と接続相手方の梁材3との両方に跨がって着脱自在に配設された位置決めプレート9bと、該位置決めプレート9bに穿設された孔9cの位置に、溶接手段で固着されるナット9dとがある。なお、他の実施例として、図3(B)に示すように、前記固着したナット9dに代わって、孔9cにネジ溝を設けて、ネジ孔9fとしても良い。
前記ナット9dに前記ガイドピン9aの上端部が螺着されて垂設されるとともに、前記ガイドピン9aの下端部が、前記位置決めプレート9bの孔9cとスプライスプレート4の孔4aとに連通され、下方向に突出するものである。また、前記位置決めプレート9bの、吊持された鉄骨梁材2側には、ボルト10を挿通させるスリット9eが設けられている。
このように、タワークレーン8に吊持され、所定の位置に落とし込まれる鉄骨梁材2には、上記位置決め手段9が予め装備されるものである。
一方、前記接続相手方の梁材3には、図1−A、図2、図4に示すように、接続側の端部に、前記突設したスプライスプレート4からの水平力、例えば、地震荷重や風荷重に抵抗するズレ止め金具12が設けられている。
前記ズレ止め金具12は、図1−A(A)に示すように、当該ズレ止め金具12の内側面を対向面にして一対が、接続相手方の梁材3のフランジ3bに固定されるとともに、前記内側面の上部12aが、図2に示すように、スプライスプレート4の落とし込み用のガイドとなるように、内側から外側へと傾斜したテーパ状に形成されたテーパ部12aが設けられている。
図4に示すように、前記ズレ止め金具12を、接続相手方の梁材3のフランジ3bに嵌合・係合させて固定する為に、コ字形の嵌合部12dを形成し、図1−Aに示す固定用ボルト13を締め込むためのネジ孔12cが、上平端部12eで2箇所に設けられている。また、前記上平端部12eに、水平力に抵抗するための長ナット12bが溶接手段で固着されている。
以上のような構成で、鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1による、鉄骨梁材の建て入れにおける嵌合・接合工法を説明すると、図1−Bに示すように、揚重装置であるタワークレーン8で鉄骨梁材2を吊持する。この鉄骨梁材2には、例えば、バーコードやICチップが取付けられていて、制御装置と撮像装置(いずれも、図示せず)を介して、当該鉄骨梁材2を取付けるべき鉄骨柱5,5間の位置が認識される。
また、前記鉄骨梁材2の長手方向の両端部には、反射プリズム7,7がセットされている。また、タワークレーン8には、そのジブ上端部にGPS装置などが設けられ、水平方向の位置情報が得られると共に、ジブからのワイヤーの繰り出し量により、吊持している鉄骨梁材2の上下方向の位置情報が得られるようになっている。これらの位置情報は、前記制御装置にデータとして伝達されるものである。
前記制御装置に制御されたタワークレーン8により鉄骨梁材2が、所定の落とし込み位置に接近すると、鉄骨柱5のトータルステーション6により角度、距離が精密に計測されて、制御装置により、鉄骨柱の梁端部用のブラケットである接続相手方の梁材3に落とし込まれる。
その落とし込みの際に、本発明に係る鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1により、位置決め手段であるガイドピン9aがフランジ3bの孔3aに挿通されることで、前後・左右の位置が正規の位置に自動調整される。これにより、複数の鳶工の誘導による建て入れ工事が不要で、高所作業による仮ボルトの施工も不要となる。
本発明に係る鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1の実施例2は、図5に示すように、前記梁接合治具1の他の例であって、前記吊持された鉄骨梁材2の接続側の端部に、スプライスプレート4が、その一部を接続方向へ突設させ延長部4bが形成されて、固着されている。
そして、前記スプライスプレート4の突設部分である延長部4bの先端部は、接続相手方の梁材3の接続側端部における孔3aが配設される位置よりも先の部分にまで延長されるとともに、該突設部分である延長部4bの先端部に位置決め用の孔4cが、1以上で穿設されている。
一方、接続相手方の梁材3の接続側端部のフランジ3bの上で、前記位置決め用の孔4cに対応する位置に、落とし込み時のガイドおよび水平力に抵抗するピン3cが立設されている。
こうして、図6に示すように、鉄骨梁材2の落とし込みの際に、前記孔4cと、ピン3cとの嵌合により、自動的に前後左右の位置合わせが調整され、及び、地震荷重、風荷重の水平力にも抵抗するものである。スプライスプレート4の本設のボルト(高張力ボルト)用の孔4aが設けられる範囲を、仮設である延長部4bの位置決め手段が避けているので、梁接合の強度などに悪影響を与えないものである。また、前記延長部4bを撤去するなどの作業が省かれるものである。
本発明に係る梁接合治具の実施例3は、図7乃至図8に示すように、吊持された鉄骨梁材2の接続側の端部に、スプライスプレート4がその一部を接続方向へ突設させて固着されるとともに、前記スプライスプレート4の基部側の周囲を平面的にコの字形に囲った位置決め枠材15がフランジ2a上に固着されている。
また、接続相手方の梁材3における接続側の端部に、前記スプライスプレート4の接続用の突設部分が載置される部分を避け、且つ、そのスプライスプレート4の突設部分が載置される部分の周囲を平面的にコの字形に囲った位置決め枠材16がフランジ3b上に固着されている。
そして、前記吊持された鉄骨梁材2側の位置決め枠材15と、前記接続相手方の梁材3側の位置決め枠材16とにおける互いに向き合ったコの字形の腕部15b,16bの重複部分に、落とし込み時のガイドおよび水平力に抵抗する位置決め手段である、係合用の孔15aと先端部が尖ったピン16aとが設けられている。
前記位置決め手段である、孔15aとピン16aとの嵌合により、図8に示すように、前記鉄骨梁材2が落とし込まれると、前記孔15aにピン16aが嵌合して、前後左右の位置調整が自動的になされ、更に、地震荷重、風荷重による水平力にも抵抗するものである。この実施例でも、スプライスプレート4を避けてコの字形の位置決め枠材15,16を用いているので、本設の継手部分に何ら影響を与えること無く、梁落とし込みの際の位置調整ができて、本設の高張力ボルトがスプライスプレート4に装着され締結されて鉄骨梁材2が接続された後に、撤去できるものである。
本発明に係る実施例4は、図9−A、図9−Bに示すように、揚重装置に吊持された鉄骨梁材2を、接続相手方の梁材3と係合する所定の接続位置に搬入して接続する際に、使用される前記梁接合治具1に対して、更に補助するためのガイド治具17を使用する実施例である。
前記ガイド治具17は、前記接続相手方の梁材3の上端部のフランジ3bの上側に設けられ(図9−A参照)、または、前記吊持された鉄骨梁材2の下端部におけるフランジ2dの下側に設けられ(図9−B参照)、前後・左右の方向に、落とし込まれる前記吊持された鉄骨梁材2をガイドするテーパ部17aを有してなるものである。
なお、スプライスプレート4は、図9−A(B)、図9−B(B)に示すように、一枚の板では無く、吊持された鉄骨梁材2と接続相手方の梁材3とのそれぞれのウェブ2c,3dを境にして、両側に2枚にして間を開けて設けられている。このようなガイド治具17によって、例えば、図9−Aに示す場合には、左右方向のテーパ部17aが鉄骨梁材2を梁材3の端面に誘導し、更に、2枚のスプライスプレート4,4の間に入って、左右のテーパ部で位置調整する。また、地震荷重と風荷重の水平力にも抵抗する。
図9−Bに示す場合には、前記ガイド治具17は、テーパ部17aによって吊持された鉄骨梁材2の前後方向における行き過ぎを規制して接続相手方の梁材3の端面に誘導する。また、図9−B(C)に示すように、ガイド板17bが左右の端部からハの字に拡がっており、前記接続相手方の梁材3に対する左右の位置を調整する。なお、この場合、地震荷重と風荷重の水平力は、実施例1〜3で示したいずれかの鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具1により抵抗するものである。このような工法で、鉄骨梁材の建て入れ自動施工化が行われるものである。
本発明に係る鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具と、鉄骨梁材の建て入れ自動施工化方法によれば、鉄骨梁材の建て入れにおける自動施工が、広くS造等の構造物に広く適用できるものである。
1 鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具、
2 吊持された鉄骨梁材、 2a フランジ、
2b 孔、 2c ウェブ、
2d フランジ、
3 接続相手方の梁材、 3a 孔、
3b フランジ、 3c ピン、
3d ウェブ、
4 スプライスプレート、 4a 孔、
4b 延長部、 4c 孔、
5 鉄骨柱、
6 トータルステーション(TS)、
7 反射プリズム、
8 タワークレーン、
9 位置決め手段、 9a ガイドピン、
9b 位置決めプレート、 9c 孔、
9d ナット、 9e スリット、
9f ネジ孔、
10 ボルト、 10a ナット、
11 ボルト、 11a ナット、
12 ズレ止め金具、 12a テーパ部、
12b 長ナット、 12c ネジ孔、
12d 嵌合部、 12e 上平端部、
13 固定用ボルト、
14 中間ナット、 14a ネジ棒、
14b ネジ棒、
15 位置決め枠材、 15a 孔、
15b 腕部、
16 位置決め枠材、 16a ピン、
16b 腕部、
17 ガイド治具、 17a テーパ部、
17b ガイド板。

Claims (9)

  1. 揚重装置に吊持された鉄骨梁材を、接続相手方の梁材と係合する所定の接続位置に搬入して接続する際に使用される梁接合治具であって、
    前記吊持された鉄骨梁材の接続側の端部に、スプライスプレートをその一部を接続方向へ突設させて固着するとともに、前記突設したスプライスプレートの一部に、接続相手方の梁材の接続用の孔に挿入されて当該接続相手方の梁材への落とし込み時におけるガイドとなる位置決め手段が設けられていること、
    を特徴とする鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具。
  2. 接続相手方の梁材の接続側の端部には、前記突設したスプライスプレートからの水平力に抵抗するズレ止め金具が設けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載の鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具。
  3. 位置決め手段は先端が尖ったガイドピンであり、該ガイドピンは、スプライスプレートの上に載置され吊持された鉄骨梁材と接続相手方の梁材との両方に跨がって着脱自在に配設された位置決めプレートに垂設されるとともに、前記ガイドピンの下端部が前記位置決めプレートと前記スプライスプレートとの孔に連通され突出していること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具。
  4. ズレ止め金具は、当該ズレ止め金具の内側面を対向面にして一対が接続相手方の梁材のフランジに固定されるとともに、前記内側面の上部が、スプライスプレートの落とし込み用のガイドとなるように、内側から外側へと傾斜したテーパ状に形成されていること、
    を特徴とする請求項2または3に記載の鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具。
  5. 揚重装置に吊持された鉄骨梁材を、接続相手方の梁材と係合する所定の接続位置に搬入して接続する際に使用される梁接合治具であって、
    前記吊持された鉄骨梁材の接続側の端部に、スプライスプレートがその一部を接続方向へ突設させて固着され、
    前記スプライスプレートの突設部分の先端部は、接続相手方の梁材の接続側端部における孔位置よりも先の部分にまで延長されるとともに、該突設部分の先端部に位置決め用の孔が穿設され、
    接続相手方の梁材の接続側端部のフランジの上で、前記位置決め用の孔に対応する位置に、落とし込み時のガイドおよび水平力に抵抗するピンが立設されていること、
    を特徴とする鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具。
  6. 揚重装置に吊持された鉄骨梁材を、接続相手方の梁材と係合する所定の接続位置に搬入して接続する際に使用される梁接合治具であって、
    前記吊持された鉄骨梁材の接続側の端部に、スプライスプレートがその一部を接続方向へ突設させて固着されるとともに、前記スプライスプレートの基部側の周囲を平面的にコの字形に囲った位置決め枠材がフランジ上で固着され、
    前記接続相手方の梁材における接続側の端部に、前記スプライスプレートの突設部分が載置される部分を避け且つそのスプライスプレートの突設部分が載置される部分の周囲を平面的にコの字形に囲った位置決め枠材がフランジ上で固着され、
    前記吊持された鉄骨梁材側の位置決め枠材と、前記接続相手方の梁材側の位置決め枠材とにおける互いに向き合ったコの字形の腕部に、落とし込み時のガイドおよび水平力に抵抗する位置決め手段が設けられていること、
    を特徴とする鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具。
  7. 位置決め手段は、互いに向き合ったコの字形の腕部における重複部分に設けられた、係合用の孔と、該孔に係合する先端部が尖ったピンとでなること、
    を特徴とする請求項6に記載の鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具。
  8. 揚重装置に吊持された鉄骨梁材を、接続相手方の梁材へと落とし込まれる際に使用される治具であって、
    前記吊持された鉄骨梁材の下端部に、または、前記接続相手方の梁材の上端部に、
    前後・左右の方向に前記吊持された鉄骨梁材をガイドするテーパ部を有するガイド治具が設けられていること、
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具を揚重装置に吊持された鉄骨梁材と接続相手方の梁材とに備え、
    前記揚重装置で搬入された前記鉄骨梁材に設けられた反射プリズムにより、同階層における建て入れ調整済みの鉄骨柱の頂部近傍に設けられたトータルステーションで前記反射プリズムの位置を計測しながら、該トータルステーションに接続された制御装置で前記揚重装置の揚重を制御し、
    前記吊持された鉄骨梁材を前記鉄骨工事自動施工化用の梁接合治具により自動で位置調整して前記接続相手方の梁材に接合させること、
    を特徴とする鉄骨梁材の建て入れ自動施工化方法。
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