JP2016120606A - 型締装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溝同士の干渉が生ずることなく、高い倍力効果を得ることができるボールねじを備える型締装置を提供する。
【解決手段】ボールねじは、タイバー17の一部をなし、外周面に複数の第1ねじ溝31、第2ねじ溝33が形成されるねじ軸30と、第1ねじ溝31、第2ねじ溝33にそれぞれ対応する第1ナット溝,第2ナット溝が形成されるナットと、ねじ軸30の第1ねじ溝31、第2ねじ溝33とナットの第1ナット溝,第2ナット溝により形成される循環経路に収容される複数の鋼球と、を備え、第1ねじ溝31、第2ねじ溝33は、溝長さがねじ軸30の外周の1周未満であり、かつ、リードLが溝幅Wよりも小さい。
【選択図】図2

Description

本発明は、射出成形機、ダイカストマシンなどに適用される型締装置に関する。
駆動源として電動機を用い、回転運動を直線往復運動に変換するボールねじ機構を介して、電動機の回転駆動力を型締め力に変換する型締装置が知られている(例えば、特許文献1,特許文献2)。
ところが、ボールねじが発生できる倍力効果は小さいので、特に型締め力1000tonを超えるような大型の射出成形機の型締めにおいては、市場に流通していないような極めて大容量のモータおよびボールねじが必要となり現実的ではないという問題がある。
小容量のモータによってボールねじの発生推力を大きくするには、転動体であるボールが破損しないように面圧を下げる為にボール径を大きくする必要があるが、ボール径を大きくすると、ボールが入る螺旋状の一筋の溝の幅が広くなり隣り合う溝同士が互いに干渉してしまう。この溝同士の干渉を防止するためにはリード(溝が一周して軸方向に進む量)を溝幅よりも大きくする必要があるが、リード(またはリード角)を大きくすると倍力効果が小さくなる。したがって、ボールが負担する推力(面圧)がさらに高くなるとともに、ボールねじを回転させるのに必要なモータの回転トルクが大きくなり、それに伴ってコストも高くなる。
特開昭61−60253号公報 特開2008−307739号公報
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、溝同士の干渉が生ずることなく、高い倍力効果を得ることができるボールねじ機構を備える型締装置を提供することを目的とする。
本発明の型締装置は、固定金型を保持する固定プラテンと、固定プラテンに対して進退可能に設けられ、可動金型を保持する可動プラテンと、固定プラテン又は可動プラテンのいずれか一方の側に設けられる電動モータと、型締めの際に固定プラテンと可動プラテンを接続する複数のタイバーと、を備え、電動モータの回転駆動力を直線運動に変換するボールねじを介して、タイバーを牽引することにより固定金型と可動金型との間に型締め力を生じさせる型締装置に関する。
本発明の型締装置は、ボールねじが、タイバーの一部をなすか、または、又は、タイバーと一体的に固定され、外周面に複数のねじ溝が形成されるねじ軸と、それぞれのねじ溝に対応するナット溝が形成されるナットと、ねじ軸のねじ溝とナットのナット溝により形成される循環経路に収容される複数の転動体と、を備える。そして、それぞれのねじ溝は、溝長さDsがねじ軸の外周の1周未満であり、かつ、リードLが溝幅Wよりも小さいことを特徴としている。これにより、ボール径を大きくしながら、リードを小さくできるため、小容量のモータで大きな推力が得られる。
本発明の型締装置において、複数のねじ溝を周方向において軸対称、線対称、面対称などの対称配置の位置に設けることが好ましい。
これにより、ねじ軸及びナットが受ける荷重を分散させることでねじ軸及びナットが曲がるのを防ぐことができるので、ねじ軸及びナットの特定の部位に荷重がかかって寿命が短くなるのを防止できる。
本発明の型締装置において、固定プラテン又は可動プラテンのいずれか一方に対して、複数のタイバーを固定、解放する固定手段と、固定手段の軸方向の位置を調整する調整手段と、を備えることが好ましい。
これにより、本発明の型締装置が、異なる厚さの金型(固定金型,可動金型)を使用する場合に、調整手段により固定手段、例えば割りナットを用いる場合に、その位置を調整することにより、タイバー側の鋸歯の位置と、割りナット側の鋸歯の位置がきちんと噛み合うようにすることができる。
本発明によれば、ねじ溝のリードLが溝幅W未満であるために高い倍力効果が得られる。しかも、ボールねじにおけるねじ溝が、溝長さDsがねじ軸の外周の1周未満であるから、このねじ溝の一端が他端に干渉することがないので、ねじ溝が破れて鋼球が飛び出すなどの不具合を発生させることなく、回転角度の小さいボールねじとして有効に機能し得る。
本実施の形態における型締装置を示す部分断面図である。 図1の型締装置のボールねじを構成するねじ軸を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のIIb方向から視た側面図、(c)は(a)のIIc方向から視た側面図である。 図1の型締装置のボールねじを構成するナットを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のIIIb−IIIb線矢視断面図、(c)は(a)のIIIc−IIIc線矢視断面図である(ただし、ねじ軸を透過した図である)。 図1の型締装置のボールねじの動作を示し、(a)は型締めのために昇圧する際の動作を示し、(b)は型締めを開放するために降圧する際の動作を示す。 本実施形態において、ボールねじのねじ軸に形成されるねじ溝の形態を示す図である。 本実施形態において、割りナット位置を調整できる機構を示す図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
型締装置10は、図1に示すように、ベースフレーム11の一端側の上面に固定金型14が保持される固定プラテン12が固定されている。
ベースフレーム11の他端側の上面には固定プラテン12に対向して可動金型15を保持する可動プラテン13が前後方向に進退移動可能に設けられている。ベースフレーム11上には、ガイドレール26が敷設されており、このガイドレール26にガイドされたリニアベアリング27が、架台28を介して可動プラテン13を進退移動可能に支持している。
なお、本実施形態において、固定プラテン12が設けられる側を後(図中のB)と、また、可動プラテン13が設けられる側を前(図中のF)と定義する。
固定プラテン12は、その背面側に、ストロークが小さい電動による型締め機構16が、その四隅に備えている。ただし、図1には、一箇所のみを代表して示している。それぞれの型締め機構16は、タイバー17と、タイバー17を駆動する電動モータ18と、電動モータ18の回転駆動力をタイバー17の直線往復運動に変換するボールねじ19と、を備えている。
それぞれのタイバー17は、前端側が可動プラテン13に形成された貫通孔に臨むように配置され、可動プラテン13が型締めのために後方に移動して近づいてきたときに、対応する挿通孔を貫通する一方、後端側は固定プラテン12を貫通している。タイバー17は、後端側に、ボールねじ19を構成するねじ軸30を備えている。
ボールねじ19は、ねじ軸30と、ねじ軸30に噛み合うナット40とを備え、ねじ軸30とナット40の間には転動体として機能する鋼球B(図3,図4参照)が介在している。本実施形態は、ボールねじ19の構成に特徴を有しているが、この特徴については後述する。
電動モータ18は、ナット40をタイバー17(ねじ軸30)の中心軸を回転中心にして回転駆動させる。なお、電動モータ18からナット40への駆動力の伝達は、電動モータ18の出力軸に固定される歯車18Aと、ナット40と一体的に回転駆動される歯車40Aとを介して行われる。この回転駆動力は、ボールねじ19によりタイバー17の後方又は前方への直線運動に変換され、これにより型締め及び型締めの開放がなされる。
なお、電動モータ18が直接的に回転駆動させる相手をタイバー17(ねじ軸30)とし、ナット40を固定させる形態にしてもよく、これにより同じ効果が得られる。
可動プラテン13は、ねじ軸25と、ねじ軸25を回転可能に支持する一対のナット20,ベアング21と、動力伝達ギア23、24を介してねじ軸25を回転駆動するサーボモータ22と、からなる移動手段により、前後方向に進退移動される。なお、ねじ軸25とナット20は、図示しない鋼球を備えるボールねじを構成し、ベアング21は図示しない鋼球を備えるねじ軸25を回転可能かつ並進しないように支持する軸受を構成し、ナット20,ベアリング21は、それぞれ、可動プラテン13,固定プラテン12に固定される。ねじ軸25は、図示しない制御装置によりサーボモータ22を介して、回転数、回転速度が制御される。
それぞれのタイバー17の先端部には、等ピッチの複数のリング溝(雄ねじ)が形成されている。また、可動プラテン13の前方側の側面には、それぞれのタイバー17のリング溝と噛み合うリング溝(雌ねじ)を備える割りナット29が設けられている。
以上の型締装置10は、図1の固定金型14、可動金型15が開いた状態、即ち、実線で示すように、可動プラテン13が充分に固定プラテン12から離れた状態から、2点鎖線で示すように固定金型14と可動金型15が近接するまで、可動プラテン13が移動する。この移動は、サーボモータ22で駆動されるねじ軸25の回転によって実現される。可動プラテン13は、移動の初期に加速し、その後に一定速度で移動した後に、減速して固定金型14が可動金型15に接触して停止するようになっている。
この可動プラテン13の停止位置で割りナット29が作動して割りナット29のリング溝がタイバー17のリング溝と係合してタイバー17と割りナット29が結合する。
タイバー17と割りナット29とが結合された後、型締め機構16を動作させて型締めを行う。
次に、本実施形態の特徴部分である、型締め機構16を構成するボールねじ19について説明する。
本実施形態に係るボールねじ19は、図1に示すように、タイバー17の後端側に形成されるねじ軸30と、ねじ軸30に噛み合うナット40と、ねじ軸30とナット40の間に介在され、転動体として機能する鋼球Bと、を備えている。
ねじ軸30は、図2に示すように、その外周面に、それぞれが独立する第1ねじ溝31と第2ねじ溝33が、軸方向xに所定の間隔をあけて形成されている。第1ねじ溝31と第2ねじ溝33は、溝長さDs、溝幅W及びリードLが同じに形成されている例を示しているが、溝長さDsと溝幅Wは異なっていてもよい。また、第1ねじ溝31または第2ねじ溝33のリードLは、溝長さDs方向に沿って連続的あるいは断続的に変化してもよい。さらに、第1ねじ溝31または第2ねじ溝33のそれぞれに包含される各鋼球Bのボール径(直径)は同一でもよいが異なってもよい。具体的には、強度数値解析などによって、荷重が大きく発生するねじ溝、つまり鋼球Bに発生する面圧が大きくなる溝に包含される鋼球Bを、面圧を小さくできるボール径の大きな鋼球Bとしてもよい。このとき、ボール径の大きな鋼球Bが包含されるねじ溝の幅を、ボール径に応じて大きくする。
第1ねじ溝31と第2ねじ溝33は、それぞれが、溝長さDsがねじ軸30の外周の1周未満、中心角として捉えると360°未満として形成されており、一端Sと他端Eを備えている。溝長さDsは、この一端Sから他端Eまでの溝に沿った長さである。第1ねじ溝31と第2ねじ溝33は、同じ向きの螺旋をなしているが、それぞれの一端Sと他端Eが設けられる位置、換言すると、溝が途切れる位置が、180°だけずれており、互いに対称をなしている。
また、第1ねじ溝31と第2ねじ溝33は、それぞれが、そのリードLが溝幅W未満として形成されており、リード角θが小さい。
ナット40は、図3に示すように、その内周面に、ねじ軸30の第1ねじ溝31と第2ねじ溝33のそれぞれに対応する位置に、第1ナット溝41と第2ナット溝43が形成されている。第1ナット溝41は、第1ねじ溝31に対応するものであり、第1ねじ溝31とともに、鋼球Bの第1循環経路R1を構成する。第2ナット溝43は、第2ねじ溝33に対応するものであり、第2ねじ溝33とともに、鋼球Bの第2循環経路R2を構成する。第1ナット溝41と第2ナット溝43は、軸方向に所定の間隔があけられるとともに、周方向に180°だけ位相がずれて設けられる以外は、同じ仕様で形成されている。
第1ナット溝41は、ナット40の内周面の周方向に沿って形成される主溝41Aと、主溝41Aの両端からナット40径方向に立ち上がる副溝41B,41Cと、を備える。主溝41Aは、ねじ軸30の第1ねじ溝31と同じリード角θをもって形成されているが、その溝長さDnは、第1ねじ溝31よりも短く、例えば、溝長さDnは溝長さDsの1/5程度とされている。
第2ナット溝43も同様に、ナット40の内周面の周方向に沿って形成される主溝43Aと、主溝43Aの両端からナット40径方向に立ち上がる副溝43B,43Cと、を備える。主溝43Aは、ねじ軸30の第2ねじ溝33と同じリード角θをもって形成され、その溝長さDnは、第2ねじ溝33よりも短く、例えば、溝長さDnは溝長さDsの1/5程度とされている。
ナット40は、第1ナット溝41に対応する第1リターンチューブ45と、第2ナット溝43に対応する第2リターンチューブ47と、を備える。
第1リターンチューブ45は、ナット40の外周面に第1ナット溝41に対応して設けられており、一端が第1ナット溝41の副溝41Bに接続され、他端が第1ナット溝41の副溝41Cに接続されており、第1ねじ溝31及び第1ナット溝41とともに、第1循環経路R1を構成する。
第2リターンチューブ47は、ナット40の外周面に第2ナット溝43に対応して設けられており、一端が第2ナット溝43の副溝43Bに接続され、他端が第2ナット溝43の副溝43Cに接続されており、第2ねじ溝33及び第2ナット溝43とともに、第2循環経路R2を構成する。
第1循環経路R1及び第2循環経路R2には、それぞれ、所定数の鋼球Bを転動体として設けられている。なお、図3及び図4には、鋼球Bを間引いて示しているが、実際は、隣接する鋼球Bが接するようにして第1循環経路R1及び第2循環経路R2に設けられる。
[ボールねじ19の動作]
次に、図4を参照して、ボールねじ19の動作を説明する。なお、図4は、左右のそれぞれが第1ねじ溝31,第2ねじ溝33に対応する部分の断面を示している。
ボールねじ19は、固定金型14と可動金型15が接触して閉じた状態となり、かつ、タイバー17と割りナット29とが結合した後に、型締めのために動作する。型締めに必要なボールねじ19のストロークは、数mm程度である。
型締めを行うために、電動モータ18を回転駆動(例えば、時計回り)する。そうすると、図4(a)に示すように、第1リターンチューブ45および第2リターンチューブ47を備えたナット40は、例えば反時計回りCCWに回転し、この回転に伴って、鋼球Bは、第1循環経路R1及び第2循環経路R2をそれぞれ転動しながら循環する。そして、タイバー17のねじ軸30がナット40と鋼球Bを介して噛み合っているために、タイバー17は後方に向けて直線運動する。そうすると、先端においてタイバー17と割りナット29とが結合しているために、割りナット29を介して可動プラテン13が固定プラテン12に向けて移動され、これにより、固定金型14と可動金型15の型締めを行う。予め定められている量だけタイバー17を前進させたならば、電動モータ18の駆動を停止する。以後、一サイクルの射出成形の工程が順次行われる。なお、第1リターンチューブ45および第2リターンチューブ47の駆動力が予め定められている値に到達すること、または、第1リターンチューブ45および第2リターンチューブ47の回転角度が予め定められている値に到達したことを、電動モータ18の駆動停止の条件とすることで高精度な型締め力の調整もできる。
一サイクルの射出成形の工程が終了すると、型締めされていた固定金型14と可動金型15の型開きが行われる。
型開きするには、電動モータ18を、型締めとは逆向きに回転駆動させる。そうすると、図4(b)に示すように、第1リターンチューブ45および第2リターンチューブ47を備えたナット40は、例えば、時計回りCWに回転し、予め定められている量だけタイバー17を前進させたならば、電動モータ18の駆動を停止する。この場合も、第1リターンチューブ45および第2リターンチューブ47の駆動力が予め定められている値に到達すること、または、第1リターンチューブ45および第2リターンチューブ47の回転角度が予め定められている値に到達することを、電動モータ18の駆動停止の条件とすることもできる。
[ボールねじ19の効果]
以上説明した本実施形態によるボールねじ19は、第1ねじ溝31と第2ねじ溝33のそれぞれが、そのリードLが溝幅W未満として形成されており、リード角θが小さいので、高い倍力効果が得られる。しかも、本実施形態によるボールねじ19は、第1ねじ溝31と第2ねじ溝33のそれぞれの溝長さDsがねじ軸30の外周の1周未満であるから、第1ねじ溝31と第2ねじ溝33のそれぞれにおいて干渉が生ずることがない。
よって、通常のボールねじと同様にボール溝と鋼球Bの間の隙間をほぼ無くすことで、制御された電動モータの回転運動を正確に直線運動に変換できるために、高精度な位置制御、速度制御、力制御が可能になり、発泡成形のために金型内に溶融樹脂を充填後、可動金型を固定金型との密着位置から離間する方向に移動させるコアバック成形動作、および金型内に溶融樹脂を充填する前あるいは充填中に、可動金型を固定金型との密着位置から型開方向に移動させた後、キャビティ内の溶融樹脂を潰すように可動金型を固定金型に接近させる方向に移動させる射出圧縮成形動作が高精度化される。
次に、ボールねじ19は、ねじ軸30に二つの第1ねじ溝31と第2ねじ溝33を設けているが、両者を周方向の対称の位置に設けている。したがって、ボールねじ19が動作中に、ねじ軸30及びナット40が受ける荷重を、中心軸を挟んで左右の両側に分散することができるので、ねじ軸30及びナット40の特定の部位に荷重がかかって寿命が短くなるのを防止できる。また、タイバー17に負荷される荷重の集中による、荷重を担わない荷重部の反対側へのタイバー17の偏りおよび局部的で急激な撓み変形の発生を防止できる。
以上、本発明を好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、ねじ溝の長さは、上記実施形態で示した1周分に近い値に限らず、例えば図5(a)に示すように、半周分程度、中心角でいうと180°程度にすることもできるし、3/4周程度、中心角でいうと270°程度にすることもできる。
また、ねじ溝(ナット溝)は、二つに限らず、例えば図5(b)に示すように、四つのねじ溝(ナット溝)を設けることもできるし、図示を省略するが、三つなどの奇数のねじ溝を設けることもできる。
また、図6に示すように、割りナット29の軸方向の位置を前後方向に移動させることのできる調整装置50を設けることができる。
調整装置50は、くさび型をなす第1ゲージ51と、第1ゲージ51を昇降させるアクチュエータ53と、割りナット29に固定され、くさび型をなし、可動ゲージ51とは上下が反転する第2ゲージ55と、を備える。
第1ゲージ51は、可動面51Aと背面51Bを備え、背面51Bが可動プラテン13に摺動可能に設けられ、背面51Bに対して傾斜する可動面51Aが第2ゲージ55に対向して設けられる。
第2ゲージ55は、可動面55Aと背面55Bを備え、背面55Bの側が割りナット29に固定され、背面55Bに対して傾斜する可動面55Aが第1ゲージ51の可動面51Aに摺動可能に設けられる。
調整装置50は、アクチュエータ53を昇降させることにより、第1ゲージ51及び第2ゲージ55を介して、割りナット29の位置を前後方向xに移動させることができる。これにより、本実施形態の型締装置10が、異なる厚さの金型(固定金型14,可動金型15)を使用する場合に、調整装置50により割りナット29の位置を調整することにより、タイバー17側のリング溝17Aの位置と、割りナット29側のリング溝29Aの位置がきちんと噛み合うようにすることができる。
10 型締装置
11 ベースフレーム
12 固定プラテン
13 可動プラテン
14 固定金型
15 可動金型
16 型締め機構
17 タイバー
18 電動モータ
19 ボールねじ
20 軸受箱
21 軸受箱
22 サーボモータ
23,24 動力伝達ギア
25 ねじ軸
26 ガイドレール
27 リニアベアリング
28 架台
29 割りナット
30 ねじ軸
31 第1ねじ溝
33 第2ねじ溝
40 ナット
41 第1ナット溝
41A 主溝
41B,41C 副溝
43 第2ナット溝
43A 主溝
43B,43C 副溝
45 第1リターンチューブ
47 第2リターンチューブ
B 鋼球
R1 循環経路
R2 循環経路

Claims (3)

  1. 固定金型を保持する固定プラテンと、
    前記固定プラテンに対して進退可能に設けられ、可動金型を保持する可動プラテンと、
    前記固定プラテン又は可動プラテンのいずれか一方に設けられる電動モータと、
    型締めの際に前記固定プラテンと前記可動プラテンを接続する複数のタイバーと、を備え、
    前記電動モータの回転駆動力を直線運動に変換するボールねじを介して、前記タイバーを牽引することにより前記固定金型と前記可動金型との間に型締め力を生じさせる型締装置であって、
    前記ボールねじは、
    前記タイバーの一部をなすか、又は、前記タイバーと一体的に固定され、外周面に複数のねじ溝が形成されるねじ軸と、
    前記ねじ溝に対応するナット溝が形成されるナットと、
    前記ねじ軸の前記ねじ溝と前記ナットの前記ナット溝により形成される循環経路に収容される複数の転動体と、を備え、
    前記ねじ溝は、
    溝長さDsが前記ねじ軸の外周の1周未満であり、かつ、
    リードLが溝幅Wよりも小さい、
    ことを特徴とする型締装置。
  2. 前記ねじ軸は、
    複数の前記ねじ溝を、軸方向に間隔をあけて備え、
    隣接する前記ねじ溝は、周方向において対称配置の位置に設けられる、
    請求項1に記載の型締装置。
  3. 前記固定プラテン又は前記可動プラテンのいずれか一方に対して、複数の前記タイバーを固定、解放する固定手段と、
    前記固定手段の前記軸方向の位置を調整する調整手段と、を備える、
    請求項1又は請求項2に記載の型締装置。
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