JP2016120069A - ゴルフクラブ及びシャフト - Google Patents

ゴルフクラブ及びシャフト Download PDF

Info

Publication number
JP2016120069A
JP2016120069A JP2014261901A JP2014261901A JP2016120069A JP 2016120069 A JP2016120069 A JP 2016120069A JP 2014261901 A JP2014261901 A JP 2014261901A JP 2014261901 A JP2014261901 A JP 2014261901A JP 2016120069 A JP2016120069 A JP 2016120069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
prepreg
golf club
liquid crystal
crystal polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014261901A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6511804B2 (ja
Inventor
史明 佐藤
Fumiaki Sato
史明 佐藤
知高 石原
Tomotaka Ishihara
知高 石原
航 坂
Ko Saka
航 坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Sports Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Sports Co Ltd filed Critical Bridgestone Sports Co Ltd
Priority to JP2014261901A priority Critical patent/JP6511804B2/ja
Publication of JP2016120069A publication Critical patent/JP2016120069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6511804B2 publication Critical patent/JP6511804B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Golf Clubs (AREA)

Abstract

【課題】振動吸収及び振動減衰特性に優れ、打感も良好となるシャフトと、このシャフトを備えたゴルフクラブを提供する。
【解決手段】繊維含有プリプレグを用いて製造された繊維強化樹脂製のゴルフクラブ用シャフトにおいて、該プリプレグとして、少なくとも、シャフト全長にわたって配置される全長配置用カーボン繊維含有プリプレグ12,15,18,19と、シャフト先端部に配置される第1の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグ13と、シャフト手元部に配置される第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグ17とを用いたことを特徴とするシャフト。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴルフクラブ及びそのシャフトに係り、より詳細には、繊維強化樹脂製のシャフトと、このシャフトを有するゴルフクラブに関する。
ゴルフクラブでボールを打撃した際にシャフトに振動が生じ、この振動はゴルファーに
伝わる。ゴルファーは、通常、大きな振動がいつまでもシャフトに残ることを嫌うことか
ら、振動の抑制が図られたゴルフクラブ用シャフトが開発されている。例えば、特開20
11−056118号公報には、シャフト先端からシャフト長さの55〜80%の範囲に
おいて、縦方向長さが110〜150mmの制振材シート層がシャフトのバイヤス層間に
配置することが記載されている。また、特開2008−212344号公報には、制振金
属粉末を含む制振塗料層を有する塗料層をシャフトに設けることが記載されている。
また、特開2011−229562号公報には、シャフトのしなり易い部分を変更する
ことを目的として、シャフトがヘッドに取り付けられるホゼル部において、半割円筒形状
のアタッチメントをシャフトの外周側に配置することが記載されている。
特許文献4には、液晶ポリエステル繊維を強化繊維としたプリプレグによってゴルフクラブ用シャフトを製造することが記載されている(0042、0063段落)
特開2011−056118 特開2008−212344 特開2011−229562 特開2009−144081
特許文献1〜3記載に開示された技術では、ゴルフクラブの振動を十分に減衰することはできないという問題がある。
特許文献4には、液晶ポリエステル繊維含有プリプレグをゴルフクラブ用シャフトのどの部位に配置するかについては記載がない。
本発明は、上記従来の問題点を解消し、振動吸収及び振動減衰特性に優れ、打感も良好となるシャフトと、このシャフトを備えたゴルフクラブを提供することを目的とする。
本発明のゴルフクラブ用シャフトは、繊維含有プリプレグを用いて製造された繊維強化樹脂製のゴルフクラブ用シャフトにおいて、該プリプレグとして、少なくとも、シャフト全長にわたって配置される全長配置用カーボン繊維含有プリプレグと、シャフト先端部に配置される第1の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグと、シャフト手元部に配置される第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグと、を用いたことを特徴とするものである。
本発明の一態様のゴルフクラブ用シャフトは、繊維含有プリプレグを用いて製造された繊維強化樹脂製のゴルフクラブ用シャフトにおいて、該プリプレグとして、少なくとも、シャフト全長にわたって配置される全長配置用カーボン繊維含有プリプレグと、先端にヘッドを取り付け、両端が自由端の状態での振動の1次モードを計測した場合に、前記振動の1次モードのシャフト先端側の節を含む位置に配置される第1の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグと、前記振動の1次モードのシャフト手元側の節を含む位置に配置される第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグと、を用いたことを特徴とするものである。
本発明のゴルフクラブは、このシャフトを備えたものである。
本発明では、液晶ポリエステル繊維含有プリプレグをシャフトの先端部及び手元部に配置している。液晶ポリエステル繊維は振動吸収効果を有しており、また、シャフト先端側及び手元側の1次振動の節の部分にこの液晶ポリエステル繊維含有プリプレグを配置したシャフトは、さらに高い振動吸収効果を有している。そのため、本発明のシャフトによると、振動吸収、振動減衰、打感向上等の効果が奏される。
実施形態に係るプリプレグの巻回説明図である。 実施形態に係るプリプレグの巻回説明図である。 実験結果を示すグラフである。 振動特性の測定方法の説明図である。 実施形態に係るプリプレグの巻回説明図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフクラブシャフトの製造方法を説明するためのプリプレグ展開図である。この製造方法では、マンドレル10とプリプレグ11〜21とを用いる。マンドレル10の中心軸線は直線である。マンドレル10の中心軸線と垂直な断面形状は、円形である。マンドレル10は、先端側(ヘッド側)が細く手元側(グリップ側)が太くなるテーパーを有しているが、部分的に直径が一定の等径部分を有していても良い。
好ましくは、マンドレル10の表面に離型剤を塗布した後、シート状のプリプレグ11〜21が順次に巻回される。
プリプレグ13,17以外のプリプレグ11,12,14〜16,18〜21は、カーボン繊維とマトリクス樹脂とを含む。プリプレグ13,17は繊維として液晶ポリエステル繊維を含む。
この実施の形態では、カーボン繊維含有プリプレグのうちプリプレグ12がアングル層であり、プリプレグ15,18,19がストレート層であり、プリプレグ11,14,16,20,21が補強層である。この実施の形態では、プリプレグ11,14〜16,18〜21ではカーボン繊維はシャフト長軸方向に対し±10度以内に配向している。プリプレグ12では、カーボン繊維は+45度の角度にて配向したものと、−45度の角度にて配向したものとが用いられている。カーボン繊維の角度は45度に限定されず、30〜60度の範囲であればよい。
プリプレグ12,15,18,19は、シャフトの全長にわたって延在する長さを有している。プリプレグ11,14,20,21はシャフトの先端側にのみ配置されるように、シャフト全長の8〜35%程度の長さを有している。プリプレグ16は、シャフト手元側にのみ配置されるものであり、そのシャフト長軸方向の長さは、好ましくはシャフト全長の10%以上特に15%以上で45%以下特に35%以下となっている。
プリプレグ13,17は繊維として液晶ポリエステル繊維を含み、好ましくは液晶ポリエステル繊維の織布を含む。織布を構成するフィラメントは、トータル繊度が56〜220dtex/48特に約110dtex/48程度のものが好適である。液晶ポリエステル繊維含有プリプレグはプリプレグ目付が50〜200g/mであることが好ましい。プリプレグ13の使用量は、全プリプレグ11〜21の質量の合計の0.7%以上特に1.2%以上で、8.0%以下特に5.0%以下であることが好ましい。プリプレグ17の使用量は、全プリプレグ11〜21の質量の合計の2.0%以上特に2.5%以上で、8.0%以下特に5.5%以下であることが好ましい。
第1の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグ13の先端位置は、他のプリプレグ11、12,15,18〜21の先端と合致するか、それよりも僅かに(例えば50mm以下、特に25mm以下)後退している。
プリプレグ13のシャフト長軸方向の長さは、好ましくはシャフト全長の7%以上特に10%以上で35%以下特に30%以下となっている。
第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグ17の先端位置は、シャフトの先端から、シャフト全長の40%以上特に50%以上で、75%以下特に65%以下の範囲であることが好ましい。プリプレグ17のシャフト長軸方向の長さは、好ましくはシャフト全長の5%以上特に8%以上で20%以下特に15%以下となっている。
本発明のゴルフクラブ用シャフトにおいては、先端にヘッドを取り付け、後端にグリップを取り付け、両端が自由端の状態での振動の1次モードを計測した場合に、第1の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグ13は、前記振動の一次モードのシャフト先端側の節を含む位置に配置され、第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグ17は、前記振動の一次モードのシャフト手元側の節を含む位置に配置されることが好ましい。特に、前記振動の1次モードの各々の節位置を中心として、シャフト長手方向の先端側及び手元側それぞれ50mm以内の範囲に液晶ポリエステル繊維含有プリプレグ13,17が配置されることが好ましい。
各プリプレグ11〜21はマンドレル10の外周に1周ないし複数周、例えば1〜5周程度巻回される幅を有している。
プリプレグ13は、短辺(シャフト手元側の端辺)がシャフト円周方向に対し斜交すると共に、手元側ほど幅が大きくなる四角形状となっている。プリプレグ13の後端辺をシャフト円周方向に対し斜交させることにより、該短辺によってシャフトに形成される段差がなだらかなものとなり、応力集中が防止されると共に、シャフトの美観が良好となる。ただし、プリプレグ13の後端辺はシャフト円周方向とされてもよい。
プリプレグ13は、プリプレグ12に張り合わされるか、又は2枚のプリプレグ12,12間に挟まれることが好ましい。これにより、巻回作業中にプリプレグ13が剥がれることが防止され、プリプレグの巻回作業性が良好となる。
プリプレグ17は、シャフト先端側の端辺及び手元側の端辺がシャフト円周方向に対し斜交した略台形状となっている。プリプレグ17の両端辺をシャフト円周方向に対し斜交させることにより、各端辺によってシャフトに形成される段差がなだらかなものとなり、応力集中が防止されると共に、シャフトの美観が良好となる。
プリプレグ17は、プリプレグ16と共にプリプレグ15に張り合わされるか、又は2枚のプリプレグ15,18間に挟まれることが好ましい。これにより、巻回作業中にプリプレグ16,17が剥がれることが防止され、プリプレグの巻回作業性が良好となる。
各プリプレグ11〜21の厚さは0.125mm以下程度が好ましい。プリプレグの樹脂としては、エポキシ樹脂などが好適である。
図1ではプリプレグ13,17を別々の層に配置しているが、図2のようにプリプレグ13,17を同一の層に配置してもよい。なお、図2では、プリプレグ13,17はシャフト長軸方向に若干離隔している。
通常の場合、繊維がストレート方向のプリプレグを3〜5枚、バイアス方向のプリプレグを2,4又は6枚、各液晶ポリエステル繊維含有プリプレグ13,17をそれぞれ1〜3枚巻回するのが好ましい。
マンドレル10にプリプレグ11〜21を巻回する作業は、人力によりなされてもよく、巻回機(ローリングマシンとも称される)が用いられても良い。マンドレルにプリプレグ11〜21を巻回した後、ラッピングテープ巻き付け工程がなされる。図示しないが、ラッピングテープは、螺旋状に巻き付けられる。
巻き付け工程の後に、加熱により硬化工程がなされ、プリプレグ中のマトリクス樹脂が硬化する。硬化工程の後、マンドレル10の引き抜き及びラッピングテープの除去がなされ、硬化した管状体(素管)が得られる。この素管の両端部が必要に応じ切断された後、研磨され、ゴルフクラブシャフトとされる。
このシャフトの重量は30g以上で70g以下である。好ましくは35g以上で45g以下、特に好ましくは37g以上で42g以下である。
このようにして製造されたシャフトにあっては、液晶ポリエステル繊維含有プリプレグをシャフトの先端部及び手元部に配置しており、振動吸収、振動減衰、打感向上等の効果が奏される。
上記図1,2のプリプレグの積層例は本発明の一例であり、図1,2以外の積層例としてもよい。上記説明では、プリプレグ中には補強繊維としてカーボン繊維又は液晶ポリエステル繊維を含ませるものとしているが、ガラス繊維、炭化珪素繊維、アルミナ繊維、芳香族ポリアミド繊維、ボロン繊維など他の繊維をさらに配合してもよい。特に、液晶ポリエステル繊維を含ませるとシャフトの耐久性が向上する。
本発明のゴルフクラブ用シャフトは、先端にヘッドを取り付け、後端にグリップを取り付け、両端が自由端の状態での振動の1次モードを計測した場合において、その腹位置を中心として、シャフト長手方向の先端側及び手元側それぞれ100mm以内の範囲に加重部をもち、該加重部は250g/m以上の目付をもち、該加重部は、熱硬化性の樹脂を含むものであり、シャフト積層方向の中心よりも内層側に配置されていることが好ましい。
振動の1次モードの腹位置を中心としてシャフト長手方向の先端側、手元側100mm以内の位置に加重部を設けることにより、固有振動数が小さくなり、打感が良好となる。また、加重部の質量を選択することにより、慣性モーメントを大きくし、適度な軟らかさ、しなり易さ、振り重さを感じることができるよう構成することも可能である。
図5は、かかるゴルフクラブ用シャフトの実施形態に係るプリプレグの巻回説明図である。この実施の形態は、図1の実施の形態において、プリプレグ12の外周側に、加重部を構成するためのプリプレグ22を配置している。プリプレグ22は、カーボン繊維とマトリクス樹脂とを含み、さらに金属繊維又は金属粉末などの高比重材とを含む。この金属粉末としては、タングステン、ステンレス鋼など高比重のものが好ましい。金属繊維としてタングステン、ステンレス、銅、チタン合金など高比重のものが好ましい。なお、プリプレグ22は、カーボン繊維を含まなくてもよい。金属繊維の配向方向はシャフト長軸方向が好適である。プリプレグ22の目付は250g/m以上であり、好ましくは350g/m以上であり、また700g/m以下特に600g/m以下である。プリプレグ22の質量は1.0g以上特に1.5g以上で5g以下特に4.0g以下であることが好ましい。プリプレグ22の使用量は、全プリプレグ11〜22の質量の合計の4.0%以上特に5.5%以上で、15%以下特に13%以下であることが好ましい。
高比重材を含有したプリプレグ22の配置位置は、シャフトの振動の1次モードの腹位置を中心として、先端側、手元側にそれぞれ100mm以内の範囲である。通常の場合、プリプレグ22の先端位置は、シャフト先端からシャフト全長の25%以上特に30%以上で45以下特に42%以下が好ましい。また、プリプレグ22のシャフト長軸方向の長さは、好ましくはシャフト全長の6%以上特に8%以上で25%以下特に20%以下となっている。
プリプレグ22は、両端(シャフト先端側及び手元側の端辺)がシャフト円周方向に対し斜交すると共に、手元側ほど幅が大きくなる略台形状となっている。プリプレグ22の端辺をシャフト円周方向に対し斜交させることにより、該端辺によってシャフトに形成される段差がなだらかなものとなり、応力集中が防止されると共に、シャフトの美観が良好となる。ただし、プリプレグ22の少なくも一方の端辺はシャフト円周方向とされてもよい。
プリプレグ22は、プリプレグ12に張り合わされるか、又は2枚のプリプレグ12,12間に挟まれることが好ましい。これにより、巻回作業中にプリプレグ22が剥がれることが防止され、プリプレグの巻回作業性が良好となる。マンドレル10の軸心線と垂直な断面において、プリプレグ22が配置される位置は、プリプレグの積層方向の中心よりも内層側である。具体的には、プリプレグ22により形成される加重部が、シャフト内周面からシャフト肉厚の10%以上特に15%以上で49%以下特に40%以下に配置されることが好ましい。
プリプレグ22の厚さは0.125mm以下程度が好ましい。プリプレグ22の樹脂としては、熱硬化性樹脂が用いられ、エポキシ樹脂などが好適である。
図5ではプリプレグ22を略台形状としているが、三角形状としてもよい。この場合、三角形状の一辺をシャフト長軸方向と略同方向とすることが好ましい。
通常の場合、高比重材を含有したプリプレグ22を1〜3枚巻回するのが好ましい。
このようにして製造されたシャフトにあっては、図1の実施の形態に加え、高比重材を含有したプリプレグ22によって形成された加重部をシャフトの1次振動の腹となる部分に配置しており、シャフトの固有振動数が小さくなり、打感向上等の効果が奏される。
本発明は、ウッド型、ユーティリティ型、アイアン型、パター型など各種のゴルフクラブに適用することができるが、特にシャフト長さが40インチ(1016cm)以上特に43インチ(1092cm)以上の場合に好適である。
[実施例1]
図1に示すパターン構成を有するシャフト(長さ45.5インチ(1156mm))を製造し、450ccのヘッド、及びゴム製のグリップを取り付けてドライバーを製作した。このドライバーについて、モーダル解析により振動の減衰比、周波数を測定すると共に、複数人による試打を行った。結果を表1,2に示す。
なお、プリプレグ11,12,14〜16,18〜21中のカーボン繊維のプリプレグ目付は100〜167g/mである。プリプレグ13,17には液晶ポリエステル繊維として、KBセーレン株式会社製ゼクシオン(登録商標)(プリプレグ目付107g/m)を配合した。プリプレグ13の先端及び後端の位置は、シャフト先端から150mm、300mmとした。プリプレグ17の先端及び後端の位置は、シャフト先端から850mm、1000mmとした。
かかるプリプレグ13,17の配置位置は、シャフトの一次振動モードの節位置である。プリプレグ11〜21の合計質量に対するプリプレグ13の質量は2.5%、プリプレグ17の質量は2.5%である。
ゴルフクラブの振動のモーダル解析は、次のようにして行った。
図4に示すように、シャフト40aとヘッド40bとグリップ40cを有するゴルフクラブ(ドライバー)40のシャフト軸線が水平となるように、ゴルフクラブ40のホゼル先端とグリップ部分の2点をそれぞれ輪ゴム41で水平な天井42から吊すとともに、クラブ40のホゼル先端の上側に、加速度計を設置した。そして、ゴルフクラブ40の各加振点を打撃し、加速度計で振動加速度を測定した。加振点は、ヘッド40bのフェースセンターと、シャフト軸線とフェースセンターを通るグランドに平行なラインとの交点と、一方の輪ゴム41の吊支位置であるホゼル先端から、グリップ方向に向かって1100mmの距離の位置までの間の範囲において、等間隔で15の点とした。これらの各加振点による振動加速度の測定結果から、ゴルフクラブの1次から6次の振動モードにおける減衰比を算出した。
なお、測定機器としては、次のものを用いた。
インパルスハンマ:GK−2110(小野測器製)
ピックアップ:NP−3211(小野測器製)
FFTアナライザ:DS2000シリーズ(小野測器製)
モーダル解析ソフト:ME’scopeVES(Vibrant Technology Inc製)
[比較例1]
実施例1において、プリプレグ13,17をカーボン繊維含有プリプレグとしたこと以外は同様にしてシャフトを製造し、ゴルフクラブを製作し、振動特性の測定(モーダル解析)及び試打を行った。結果を表1、2に示す。
Figure 2016120069
Figure 2016120069
表1、2の通り、本発明のシャフトは、振動減衰比性に優れ、7人中5人の試打者が柔らかいと評価をした。
10 マンドレル
11,12,14〜16,18〜21 カーボン繊維含有プリプレグ
13,17 液晶ポリエステル繊維含有プリプレグ

Claims (10)

  1. 繊維含有プリプレグを用いて製造された繊維強化樹脂製のゴルフクラブ用シャフトにおいて、該プリプレグとして、少なくとも、
    シャフト全長にわたって配置される全長配置用カーボン繊維含有プリプレグと、
    シャフト先端部に配置される第1の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグと、
    該第1の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグよりもシャフト手元側に配置される第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグと、
    を用いたことを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  2. 請求項1において、前記第1の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグのシャフト長軸方向の長さはシャフト全長の10〜30%であることを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  3. 請求項1又は2において、前記第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグのシャフト長軸方向の長さはシャフト全長の8〜15%であることを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記第1の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグは、その先端がシャフト先端から50mm以内に位置していることを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグは、その先端位置がシャフト先端からシャフト全長の50〜65%の範囲に位置していることを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  6. 請求項5において、前記第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグとシャフト後端との間には、液晶ポリエステル繊維を含まない手元部用カーボン繊維含有プリプレグが配置されていることを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、第1及び第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグよりも内周側及び外周側にそれぞれ前記全長配置用カーボン繊維含有プリプレグが配置されていることを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  8. 繊維含有プリプレグを用いて製造された繊維強化樹脂製のゴルフクラブ用シャフトにおいて、該プリプレグとして、少なくとも、
    シャフト全長にわたって配置される全長配置用カーボン繊維含有プリプレグと、
    先端にヘッドを取り付け、後端にグリップを取り付け、両端が自由端の状態での振動の1次モードを計測した場合に、
    前記振動の一次モードのシャフト先端側の節を含む位置に配置される第1の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグと、
    前記振動の一次モードのシャフト手元側の節を含む位置に配置される第2の液晶ポリエステル繊維含有プリプレグと、
    を用いたことを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  9. 請求項8において、前記振動の1次モードの各々の節位置を中心として、シャフト長手方向の先端側及び手元側それぞれ50mm以内の範囲に液晶ポリエステル繊維含有プリプレグを配置したことを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項のゴルフクラブ用シャフトを備えたゴルフクラブ。
JP2014261901A 2014-12-25 2014-12-25 ゴルフクラブ及びシャフト Active JP6511804B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261901A JP6511804B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 ゴルフクラブ及びシャフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261901A JP6511804B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 ゴルフクラブ及びシャフト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016120069A true JP2016120069A (ja) 2016-07-07
JP6511804B2 JP6511804B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=56326754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014261901A Active JP6511804B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 ゴルフクラブ及びシャフト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6511804B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019042052A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 マミヤ・オーピー株式会社 ゴルフクラブ用シャフト

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07278953A (ja) * 1994-04-12 1995-10-24 Toray Ind Inc 液晶ポリエステル繊維
JPH083814A (ja) * 1994-06-16 1996-01-09 Toray Ind Inc 液晶ポリエステル繊維の製造方法
JPH10114002A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Nippon Oil Co Ltd 炭素繊維強化複合材
US20030203765A1 (en) * 2000-07-11 2003-10-30 Karsten Manufacturing Corp. Golf club shaft with suppressed vibration modes
JP2008029534A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Sri Sports Ltd ゴルフクラブシャフト
JP2015070912A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフクラブ用シャフト

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07278953A (ja) * 1994-04-12 1995-10-24 Toray Ind Inc 液晶ポリエステル繊維
JPH083814A (ja) * 1994-06-16 1996-01-09 Toray Ind Inc 液晶ポリエステル繊維の製造方法
JPH10114002A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Nippon Oil Co Ltd 炭素繊維強化複合材
US20030203765A1 (en) * 2000-07-11 2003-10-30 Karsten Manufacturing Corp. Golf club shaft with suppressed vibration modes
JP2008029534A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Sri Sports Ltd ゴルフクラブシャフト
JP2015070912A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフクラブ用シャフト

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019042052A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 マミヤ・オーピー株式会社 ゴルフクラブ用シャフト

Also Published As

Publication number Publication date
JP6511804B2 (ja) 2019-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007135963A (ja) ゴルフクラブ用シャフト
JP2013081675A (ja) ゴルフクラブ
JP5868683B2 (ja) ゴルフクラブ用シャフト
JP2013081682A (ja) ゴルフクラブ
US9463362B2 (en) Golf club and shaft
JP2013103009A (ja) ゴルフクラブ
KR20190107567A (ko) 길이방향 축에 대하여 다방향으로 증가된 가요성을 가지도록 구성된 라켓
JP5577440B1 (ja) ゴルフクラブ用シャフト
JP6511804B2 (ja) ゴルフクラブ及びシャフト
US6692377B2 (en) Graphite shaft with foil modified torsion
JPH11319170A (ja) ゴルフクラブ用シャフトおよびゴルフクラブ
JP6316127B2 (ja) ゴルフクラブシャフト
JP6492639B2 (ja) ゴルフクラブ及びシャフト
JP2003180890A (ja) ゴルフクラブシャフト
JPH0549717A (ja) ゴルフクラブ用シヤフト
JP5291356B2 (ja) ゴルフクラブ用シャフト
CN114653031A (zh) 高尔夫球杆用杆身的制造方法、高尔夫球杆用杆身及具备该杆身的高尔夫球杆
JP2009261473A (ja) ゴルフクラブシャフト
JP6715752B2 (ja) ゴルフクラブ用シャフト
JP2992470B2 (ja) ゴルフクラブセット
JPH0549718A (ja) ゴルフクラブ
JP3114650B2 (ja) ラケットフレーム
JP2009095601A (ja) ゴルフクラブ用シャフト
JP3628281B2 (ja) バトミントン用ラケット
JP2013202250A (ja) ゴルフクラブシャフト及びゴルフクラブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6511804

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250