JP6715752B2 - ゴルフクラブ用シャフト - Google Patents

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本発明は、ヘッドとグリップを設けてゴルフクラブを得るためのゴルフクラブ用シャフトに関する。
ゴルフクラブ用シャフト(以下、単に「シャフト」とも表記する)として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。このシャフトでは、軸線方向の全体(全長)にわたって外径を大きくしながらも軽量化がなされている。このようなシャフトを用いて得られたゴルフクラブによれば、シャフトの捻り剛性が大きいために打球したボールの方向性が向上するとともに、軽量であるためにスイングスピードが大きくなるのでボールの飛距離が長くなると期待される。
特開平11−319170号公報
特許文献1に記載されるようにシャフトの外径を全長にわたって大きくした場合、必然的にバットの外径も大きくなる。これに伴い、該バットに設けられるグリップの外径も大きくなってしまう。このためにグリップを握るプレイヤの手の動きが制限される懸念がある。このような事態が生じると、正確で且つ速いスイングが困難となるので、ボールの方向性及び飛距離が十分に満足できないものとなる。
また、外径が大きなシャフトでは捻り剛性のみならず曲げ剛性も大きくなるので、チップ側が十分に撓らないことがあり得る。この場合、ボールの弾道が低くなってしまうので、飛距離の低下を招く。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、打球したボールの方向性が良好であり、しかも、飛距離が十分なゴルフクラブが得られるゴルフクラブ用シャフトを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、繊維強化樹脂層からなり、チップからバットに向かうにつれて外径が大きくなるゴルフクラブ用シャフトにおいて、
前記チップの先端から前記バットの先端までの長さが940〜1168mmであり、
前記チップの外径が11.4mm以上であり、
前記バットの外径が15〜16mmであり、
且つ重量が50g以下、シャフトトルクが3.5°以下であり、
さらに、前記チップの先端から前記バットに向かって400mmの位置までの平均曲げ剛性値をEI400、平均捻り剛性値をGIp400、当該ゴルフクラブ用シャフトの全体の平均曲げ剛性値をEIall、平均捻り剛性値をGIpallとするとき、下記の式(1)、(2)を同時に満足することを特徴とする。
EI400/EIall≦0.65 …(1)
GIp400/GIpall≧0.60 …(2)
このように、本発明においては、従来技術に係るゴルフクラブ用シャフト比してチップの外径が大きく設定されるとともに、シャフトトルクが小さく設定される。そうであるにも関わらず、軽量である。しかも、EI400/EIallが0.65以下であるため、ゴルフクラブ用シャフトは良好な可撓性を示す。換言すれば、十分に撓る。このため、ボールを打球した際の打出し角が大きくなる。従って、弾道が低くなることが回避されて飛距離が大きくなる。
しかも、GIp400/GIpallが0.60以上であるので、打球したボールをプレイヤが所望する方向に飛行させることが容易となる。すなわち、ボールの方向性が良好となる。
繊維強化樹脂層は、例えば、プリプレグシートが所定のプライ数で巻回されることで形成された全長バイアス層、全長ストレート層、チップ補強層、バット補強層等の複数個の層を組み合わせて形成することができる。この場合、プリプレグシートの種類、強化繊維の配向方向、巻回位置、巻回順序、巻回回数等を適宜設定することにより、ゴルフクラブ用シャフトの物性が上記した通りとなる。換言すれば、複数個の層を組み合わせることにより、上記した物性を有するゴルフクラブ用シャフトを得ることが容易となる。
なお、全長バイアス層及び全長ストレート層は、チップの先端からバットの先端まで延在する層である。全長バイアス層では、強化繊維がゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に対して傾斜する方向に配向しており、一方、全長ストレート層では、強化繊維がゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に沿って配向している。
また、チップ補強層は全長バイアス層及び全長ストレート層の一端部とともにチップを形成する。そして、バット補強層は、チップ補強層が設けられる部位以外の部位に設けられ、チップ補強層から離間する側の端部は、全長バイアス層及び全長ストレート層の他端部とともにバットを形成する。
特に限定されるものではないが、バット補強層は、例えば、強化繊維がゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に沿って配向している、いわゆるストレート層から形成することが好ましい。
また、チップ補強層は、ゴルフクラブ用シャフトの全長にわたる層と同様に、チップ補強バイアス層及びチップ補強ストレート層を含むものとして構成することができる。強化繊維は、チップ補強バイアス層では、全長バイアス層と同様にゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に対して傾斜する方向に配向し、チップ補強ストレート層では、全長ストレート層と同様にゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に沿って配向している。なお、強化繊維が当該ゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に対して直交する方向に配向したチップ補強フープ層をさらに含めるようにしてもよい。
ゴルフクラブ用シャフトの全長にわたる層にも、強化繊維がゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に対して略直交する方向に配向した層、すなわち、全長フープ層を含めるようにすることもできる。
本発明によれば、諸物性が所定条件を満足するようにゴルフクラブ用シャフトを構成するようにしている。このため、該ゴルフクラブ用シャフトを用いて得られたゴルフクラブで打球するとき、打出し角が大きくなるために弾道が低くなることが回避され、その結果、飛距離が大きくなる。加えて、プレイヤの意図した方向にボールを飛行させることが容易である(方向性が良好である)。
本発明の実施の形態に係るゴルフクラブ用シャフトの概略全体側面図である。 図1のゴルフクラブ用シャフトを構成するプリプレグシート(繊維強化樹脂材)を示した展開図である。
以下、本発明に係るゴルフクラブ用シャフトにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るシャフト10(ゴルフクラブ用シャフト)の概略全体側面図である。このシャフト10の一端部はチップ12であり、他端はバット14である。図1に仮想線で示すように、チップ12にはヘッド16が取り付けられ、且つバット14にはグリップ18が取り付けられる。これによりゴルフクラブが構成される。
ヘッド16にはホーゼルが設けられており、このホーゼル内にチップ12が挿入され且つ固着される。これにより、シャフト10にヘッド16が取り付けられる。なお、ヘッド16は、アイアンクラブ用ヘッド、ウッドクラブ用ヘッド又はユーティリティ用ヘッドのいずれであってもよい。また、シャフト10の全長Lを適宜設定することにより、ドライバー等のウッドクラブとしたり、又はユーティリティクラブとしたりすることができる。
シャフト10は、チップ12からバット14に向かうにつれて、例えば、外径が漸次的に大きくなる中空円筒体からなる。チップ12の外径は11.4mm以上に設定される。本実施の形態におけるチップ12の外径(11.4mm以上)は、従来技術に係るシャフトにおけるチップに比して大きい。
一方、バット14の外径は15〜16mmの範囲内に設定される。なお、バット14の外径はチップ12に比して大きく設定される。従って、バット14の外径が、例えば、15mmであるとき、チップ12の外径は11.4mm以上で且つ15mm未満である。
そして、チップ12の先端からバット14の先端までの長さ、換言すれば、シャフト10の軸線方向に沿った全長Lは940〜1168mm、好ましくは940〜1105mmに設定される。特に、全長Lが940〜1105mmの範囲内であるシャフト10は、ユーティリティクラブ用のシャフトとして好適である。
また、シャフト10の質量は50g以下に設定される。すなわち、シャフト10の質量は一般的なシャフトに比して小さい。さらに、シャフト10のシャフトトルクは3.5°以下に設定される。ここで、シャフトトルクは、シャフト10のバット14を位置決め固定するとともに、シャフト10に直交する方向に延在して長さ1フィートの棒部材をチップ12に取り付け、この状態で、当該棒部材の先端に1ポンドの重錘をつけて捻ったときの回転角度として定義される。すなわち、シャフトトルクの値が小さいほど捻り剛性が大きい。
このように、シャフト10は、従来技術に比してチップ12の外径が大きく且つシャフトトルクが小さいにも関わらず、軽量である。
さらに、シャフト10では、図1に示すようにチップ12の先端からバット14に向かって400mmの位置までの平均曲げ剛性値をEI400、平均捻り剛性値をGIp400、該シャフト10の全体の平均曲げ剛性値をEIall、平均捻り剛性値をGIpallとするとき、EI400/EIallが0.65以下となり、GIp400/GIpallが0.60以上となる。すなわち、下記の式(1)、(2)が同時に成立する。
EI400/EIall≦0.65 …(1)
GIp400/GIpall≧0.60 …(2)
このように、本実施の形態では、チップ12側の部分的な曲げ剛性値を小さく設定し且つ捻り剛性値を大きくするだけではなく、シャフト10の全体で曲げ剛性値及び捻り剛性を分布させ、これにより、チップ12側の部分的な平均剛性値と全体の平均剛性値の比を適切に設定している。そして、EI400/EIallが0.65以下であることに基づき、シャフト10が十分に撓るようになる。このため、打球されたボールの弾道が低くなることが回避される。また、GIp400/GIpallが0.60以上であるので、打球したボールをプレイヤの意図する方向に飛行させることが容易となる。換言すれば、ボールの方向性が良好となる。
このようなシャフト10は、例えば、図2に示すような複数のプリプレグシート(繊維強化樹脂材)から繊維強化樹脂層を形成することで得ることができる。なお、プリプレグシートの強化繊維、マトリックス樹脂の代表的な例としては、それぞれ、炭素繊維、熱硬化性エポキシ樹脂が挙げられる。
シャフト10は、チップ12の先端からバット14の先端まで延在する(全長にわたる)繊維強化樹脂層として、プリプレグシート20a、20bを巻回してなる第1全長バイアス層、第2全長バイアス層と、プリプレグシート22a、22bを巻回してなる第1全長ストレート層、第2全長ストレート層とを含む。第1全長バイアス層、第2全長バイアス層を形成するプリプレグシート20a、20bでは、強化繊維の配向方向がシャフト10の軸線方向に対して傾斜する。なお、図2中の斜線は強化繊維の配向方向を表しており、その他のプリプレグシートについても同様である。
図2では、プリプレグシート20aの傾斜角度を+45°、プリプレグシート20bの傾斜角度を−45°とした場合を例示しているが、傾斜角度は特にこれに限定されるものではなく、例えば、±25°〜±65°の範囲内の適宜の角度に設定することができる。
一方、第1全長ストレート層、第2全長ストレート層をなすプリプレグシート22a、22bでは、強化繊維がシャフト10の軸線方向に沿って配向している。すなわち、強化繊維の配向方向は、シャフト10の軸線方向に対して略平行である。説明の便宜上、このときのシャフト10の軸線方向に対する強化繊維の傾斜角度を0°と表記する。
このような第1及び第2全長バイアス層と第1及び第2全長ストレート層の巻回順序は、特に限定されるものではないが、例えば、第1全長バイアス層、第2全長バイアス層、第1全長ストレート層、第2全長ストレート層を内方からこの順序とすることができる。全長ストレート層を全長バイアス層の外周側とすればよい。
この場合、シャフト10は、全長にわたる繊維強化樹脂層として全長フープ層をさらに含む。全長フープ層は、例えば、第1及び第2全長ストレート層の外方に位置する最外層である。この全長フープ層をなすプリプレグシート24では、強化繊維がシャフト10の軸線方向に対して略直交する方向に配向している。説明の便宜上、このときのシャフト10の軸線方向に対する強化繊維の傾斜角度を90°と表記する。
チップ12側の繊維強化樹脂層には、該チップ12の外径を大きくするとともに捻り剛性を大きくするべく、第1及び第2全長バイアス層、第1及び第2全長ストレート層の一端部に設けられるチップ補強層がさらに含まれる。チップ補強層は、プリプレグシート26a、26bを巻回してなる第1チップ補強バイアス層、第2チップ補強バイアス層と、プリプレグシート28a、28bを巻回してなる第1チップ補強ストレート層、第2チップ補強ストレート層と、プリプレグシート30を巻回してなるチップ補強フープ層を含んで構成される。
プリプレグシート26a、26b(第1及び第2チップ補強バイアス層)においては、強化繊維がシャフト10の軸線方向に対して傾斜する方向に配向している。これに対し、プリプレグシート28a、28b(第1及び第2チップ補強ストレート層)では、強化繊維がシャフト10の軸線方向に対して略平行に配向しており、傾斜角度は0°である。また、チップ補強フープ層をなすプリプレグシート30では、強化繊維がシャフト10の軸線方向に対して略直交する方向に配向している。すなわち、傾斜角度は90°である。
以上のような第1及び第2チップ補強バイアス層、第1及び第2チップ補強ストレート層、チップ補強フープ層を含めるようにしてチップ補強層を構成する場合、例えば、第1及び第2チップ補強バイアス層を第1及び第2全長バイアス層の内方とし、第1及び第2チップ補強ストレート層、チップ補強フープ層を全長フープ層の外周に対してこの順序で囲繞すればよい。
シャフト10は、さらに、プリプレグシート32を巻回してなるバット補強ストレート層を含む。バット補強ストレート層は、全長バイアス層及び全長ストレート層の、チップ補強層で覆われる部位以外の部位を覆い、その端部は、第1及び第2全長バイアス層、第1及び第2全長ストレート層の端部とともにバット14を形成する。すなわち、バット補強ストレート層は、チップ補強層となる第1及び第2チップ補強バイアス層、第1及び第2チップ補強ストレート層、チップ補強フープ層のいずれとも重ならない。また、バット補強ストレート層は、例えば、第2全長ストレート層と全長フープ層との間に介挿される。
チップ補強層及びバット補強ストレート層により、チップ12及びバット14の曲げ剛性が適切に調節される。
シャフト10は、例えば、上記したプリプレグシート26a、26b、20a、20b、22a、22b、32、24、28a、30、28bを内周側からこの順序となるようにマンドレルに巻回し、加圧及び加熱して硬化させることで作製することができる。その後、マンドレルがシャフト10から引き抜かれる。プリプレグシートの種類、強化繊維の配向方向、巻回位置、巻回順序、巻回回数等を適宜設定することにより、上記した物性を有するシャフト10が得られる。
図2に示したプリプレグシート26a、26b、20a、20b、22a、22b、32、24、28a、30、28bを、図2の上方側が内方、下方側が外方となるように所定のプライ数でマンドレルに巻回し、加圧及び加熱した後にマンドレルから離脱させることでシャフト10を得た。すなわち、シャフト10は、第1及び第2チップ補強バイアス層、第1及び第2全長バイアス層、第1及び第2全長ストレート層、バット補強ストレート層、全長フープ層、第1チップ補強ストレート層、チップ補強フープ層、第2チップ補強ストレート層を内方からこの順序で有する。各層における強化繊維の配向方向とプライ数を表1に纏めて示す。
Figure 0006715752
以上のようにして得られたシャフト10は、全長が1080mm、チップ12の外径が11.5mm、バット14の外径が15.3mm、質量が46g、シャフトトルクが3.0°であり、さらに、平均曲げ剛性値の比(EI400/EIall)が0.58、平均捻り剛性値の比(GIp400/GIpall)が0.66であった。
このシャフト10の、チップ補強層を形成した側の先端からバット補強ストレート層を形成した側に向かって25.4mmまでを切断する一方、バット補強ストレート層を形成した側の先端からチップ補強層を形成した側に向かって54.6mmまでを切断し、長さを1000mmとした。このときのチップ12の外径、バット14の外径、質量、シャフトトルク、EI400/EIall、GIp400/GIpallは、それぞれ、11.5mm、15.3mm、41.4g、2.7°、0.61、0.69であった。これを実施例とする。
すなわち、実施例1のシャフト10は、切断前後で、全長Lが940〜1168mmの範囲内、チップ12の外径が11.4mm以上、バット14の外径が15〜16mmの範囲内、重量が50g以下、シャフトトルクが3.5°以下、EI400/EIallが0.65以下、GIp400/GIpallが0.60以上である。
その一方で、切断前後のチップの外径がともに9.0mm、切断前後のシャフトトルクがそれぞれ4.7°、4.3°切断前後のGIp400/GIpallがそれぞれ0.46、0.50であるシャフトを作製した。これを比較例1とする。
また、切断前後のEI400/EIallがともに0.88であるシャフトを作製した。これを比較例2とする。
さらに、切断前後のチップの外径がいずれも9.0mm、切断前後のシャフトトルクがそれぞれ4.0°、3.6°切断前後のEI400/EIallがそれぞれ0.66、0.68であるシャフトを作製した。これを比較例3とする。
以上の実施例のシャフト10及び比較例1〜3のシャフトの切断前後における物性を、表2に一括して示す。
Figure 0006715752
実施例の切断後のシャフト10、及び比較例1〜3の切断後の各シャフトにつき、各々にロフト角が21°であるユーティリティ用ヘッドをチップに取り付けるとともに、バットにグリップを取り付けてゴルフクラブを作製した。このゴルフクラブを用いてテスターが5個のボールを打球し、ボールの初速、打ち出し角及び飛距離を測定するとともに、目標方向に対するズレ及び左右方向ばらつきを求めた。結果を、表3に纏めて示す。なお、目標方向に対するズレについては、目標方向に対して右方に寄ったときを+(プラス)、左方に寄ったときを−(マイナス)とし、5回の平均値を示している。また、左右方向ばらつきは、5回の打球のうちでボールが最も右方に飛んだときと、最も左方に飛んだときとの両者間の距離である。
Figure 0006715752
この表3から、実施例のシャフト10を用いたゴルフクラブでは、打出し角が大きくなり、その結果として飛距離が大きくなっていることや、左右方向ばらつきが少なく目標方向に打球できることが分かる。これに対し、比較例2のシャフトを用いたゴルフクラブでは目標方向に対するズレが大きく、また、比較例1、3のシャフトを用いたゴルフクラブはいずれも、左右方向ばらつきが大きい。このことは、プレイヤが所望する方向にボールを飛行させることが容易ではないことを意味する。さらに、比較例2、3のシャフトを用いたゴルフクラブは、打出し角が小さく、このために飛距離が小さい。
以上の結果から、実施例のシャフト10を用いたゴルフクラブが、ボールの方向性が良好であり、且つ十分な飛距離が得られるものであることが明らかである。
10…ゴルフクラブ用シャフト 12…チップ
14…バット 16…ヘッド
18…グリップ
20a、20b、22a、22b、24、26a、26b、28a、28b、30、32…プリプレグシート

Claims (5)

  1. 繊維強化樹脂層からなり、チップからバットに向かうにつれて外径が大きくなるゴルフクラブ用シャフトにおいて、
    前記チップの先端から前記バットの先端までの長さが940〜1168mmであり、
    前記チップの外径が11.4mm以上であり、
    前記バットの外径が15〜16mmであり、
    且つ重量が50g以下、シャフトトルクが3.5°以下であり、
    さらに、前記チップの先端から前記バットに向かって400mmの位置までの平均曲げ剛性値をEI400、平均捻り剛性値をGIp400、当該ゴルフクラブ用シャフトの全体の平均曲げ剛性値をEIall、平均捻り剛性値をGIpallとするとき、下記の式(1)、(2)を同時に満足することを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
    EI400/EIall≦0.65 …(1)
    GIp400/GIpall≧0.60 …(2)
  2. 請求項1記載のシャフトにおいて、
    前記繊維強化樹脂層が、少なくとも、
    前記チップの先端から前記バットの先端まで延在し、且つ強化繊維が当該ゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に対して傾斜する方向に配向した全長バイアス層と、
    前記チップの先端から前記バットの先端まで延在し、且つ強化繊維が当該ゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に沿って配向した全長ストレート層と、
    前記チップを形成するチップ補強層と、
    前記全長バイアス層及び前記全長ストレート層の、前記チップ補強層が設けられる部位以外の部位に設けられて前記バットを形成するバット補強層と、
    を含むことを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  3. 請求項2記載のシャフトにおいて、
    前記バット補強層では、強化繊維が当該ゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に沿って配向していることを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  4. 請求項2又は3記載のシャフトにおいて、
    前記チップ補強層は、
    強化繊維が当該ゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に対して傾斜する方向に配向したチップ補強バイアス層と、
    強化繊維が当該ゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に沿って配向したチップ補強ストレート層と、
    強化繊維が当該ゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に対して略直交する方向に配向したチップ補強フープ層と、
    を含むことを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のシャフトにおいて、
    前記繊維強化樹脂層が、前記チップの先端から前記バットの先端まで延在し、且つ強化繊維が当該ゴルフクラブ用シャフトの軸線方向に対して略直交する方向に配向した全長フープ層をさらに含むことを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
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