JP2016119292A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタへ印加される振動によって生じる雌端子に対する雄端子の相対的な動きを抑制できる構造を有した、コネクタを提供する【解決手段】雄端子と、雄端子を挿入する筒部を有した雌端子と、雌端子の筒部の内部に組み込まれる弾性部材とを備え、雌端子の筒部の内壁には、内側に突出した複数の突起部が形成されており、複数の突起部は、少なくとも、筒部の軸心と垂直かつ第1のなす角で軸心上の一点から伸びる二本の直線が筒部の内壁と交わる位置に設けた2つの第1の突起部と、筒部の軸心と垂直かつ第2のなす角で軸心上の一点から伸びる二本の直線が筒部の内壁と交わる位置に設けた2つの第2の突起部とを、軸心と平行な方向に設けて構成され、弾性部材が、筒部に挿入された雄端子を複数の突起部側に付勢することを特徴とする、コネクタ。【選択図】図1

Description

本発明は、電気接続に使用されるコネクタに関する。
電気接続に使用されるコネクタの一例として、車両に搭載されるコネクタが特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたコネクタ100は、図12に示すように、略円筒形状の雌端子110と、略円筒形状の雄端子120と、略円筒形状の弾性部材130とで構成される。弾性部材130は、環状の枠部を接続する複数本のバネ部133が、弾性力を持ちかつ隙間をあけて平行に配設されている形状である。
雌端子110の内側には、雌端子110と電気的接触を持つ状態で弾性部材130が組み込まれている。雌端子110に雄端子120が挿入されると、雄端子120の外周面に弾性部材130の複数本のバネ部133が接触する。この複数の接触点によって、雌端子110と雄端子120とが電気的に接続される。弾性部材130の接触荷重(バネ荷重)によって雄端子120に与えられる摩擦力は、コネクタ100の振動に起因した雌端子に対する雄端子の相対的な動きを抑制する。
特開2013−187170号公報
上記特許文献1に記載されたコネクタの構造では、コネクタへ印加される振動によって生じる雌端子に対する雄端子の相対的な動きの抑制は、バネ部の接触荷重による押圧力に依存する。このため、コネクタへ印加される振動の大きさが押圧力を越えてしまうと、コネクタにおける雌端子に対する雄端子の相対的な動きを抑制できなくなるおそれがある。雌端子に対する雄端子の相対的な動きは、端子間の接点摺動を引き起こし、ひいては接点磨耗による抵抗値の増大を生じさせる。
本発明は、上記課題を鑑みて、コネクタへ印加される振動によって生じる雌端子に対する雄端子の相対的な動きを抑制できる構造を有した、コネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本第1の発明のコネクタは、雄端子と、雄端子を挿入する筒部を有した雌端子と、雌端子の筒部の内部に組み込まれる弾性部材とを備え、雌端子の筒部の内壁には、内側に突出した複数の突起部が形成されており、複数の突起部は、少なくとも、筒部の軸心と垂直かつ第1のなす角で軸心上の一点から伸びる二本の直線が筒部の内壁と交わる位置に設けた2つの第1の突起部と、筒部の軸心と垂直かつ第2のなす角で軸心上の一点から伸びる二本の直線が筒部の内壁と交わる位置に設けた2つの第2の突起部とを、軸心と平行な方向に設けて構成され、弾性部材が、筒部に挿入された雄端子を複数の突起部側に付勢する、ことを特徴としている。
この本第1の発明のコネクタによれば、雄端子を挿入して嵌合する雌端子の筒部の内部に、筒部に挿入された雄端子を保持する弾性部材が組み込まれている。また、雌端子の筒部の内壁には、内側に突出した突起部を形成している。これにより、雌端子の筒部に挿入された雄端子を、雌端子の筒部の内壁に形成された突起部と、弾性力を有した弾性部材とで、狭持することができる。弾性部材は、筒部に挿入された雄端子を複数の突起部側に付勢する。この突起部は、弾性力を有さないので雄端子の動きが規制される。従って、コネクタへ印加される振動によって生じる雌端子に対する雄端子の相対的な動きを抑制できる。例えば、コネクタへ印加される振動の大きさが雄端子を保持する押圧力を越えても、突起部によって雄端子の動きが規制されるので、雄端子と雌端子(バネ部材)との間の接点摺動が生じて接点磨耗による抵抗値が増大するおそれを低減させることができる。
また、本第2の発明のコネクタは、第1の発明において、2つの第1の突起部の第1のなす角と、2つの第2の突起部の第2のなす角とが、同じ角度であることを特徴とする。
さらに、本第3の発明のコネクタは、2つの第1の突起部と、2つの第2の突起部とが、筒部の軸心と平行な同一平面上に設けられることを特徴とする。
この第2および本第3の発明のコネクタによれば、このように設けられた2つの第1の突起部および2つの第2の突起部と弾性部材とによって雄端子を保持することにより、上下左右方向の振動および上下こじり方向の振動を、効果的に抑制することができる。
以上述べたように、本発明のコネクタによれば、コネクタへ印加される振動によって生じる雌端子に対する雄端子の相対的な動きを抑制できる。
本発明の一実施形態に係るコネクタの構造を説明する図 本発明の一実施形態に係るコネクタの要所の断面図 本発明の一実施形態に係るコネクタの要所の他の断面図 挿抜方向の振動に対するコネクタの作用を説明する図 上下左右方向の振動に対するコネクタの作用を説明する図 こじり方向の振動に対するコネクタの作用を説明する図 雌端子の突起部の位置と接触荷重との関係を説明する図 本発明の一実施形態に係るコネクタの変形例1の構造を示す断面図 本発明の一実施形態に係るコネクタの変形例2の構造を示す断面図 本発明の一実施形態に係るコネクタの変形例3の構造を示す断面図 本発明の一実施形態に係るコネクタの他の変形例の構造例を示す断面図 従来のコネクタの構造例を示す斜視図
以下、本発明に係るコネクタの一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[概要]
本発明に係るコネクタは、丸ピン型の雄端子と嵌合する円筒型の雌端子の円筒部の内壁に、内側に突出した突起部を形成している。また、一部に弾性力を持つバネ部を有した弾性部材を、雌端子の円筒部内に組み込んでいる。この際、弾性部材を、バネ部が突起部と対向する位置となるように組み込む。この突起部と弾性部材のバネ部とによって、雌端子の円筒部に嵌合された雄端子を押圧して保持する。これにより、コネクタへ印加される振動の大きさが雄端子を保持する押圧力を越えても、突起部によって動きが規制される。従って、雌端子に対する雄端子の相対的な動きを抑制できる。
[コネクタの構造]
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係るコネクタ1の構造を説明する。図1(a)は、コネクタ1を構成する各部品の形状を説明する斜視図である。図1(b)は、端子が嵌合されたコネクタ1の状態を示す斜視図である。図1(a)では、部品形状を分かり易くするために、構成の一部を透過して内部を描画している。図2(a)は、図1(a)におけるA−A線断面図である。図2(b)は、図1(b)におけるB−B線断面図である。図2(c)は、図2(a)におけるC−C線断面図である。図2(d)は、図2(b)におけるD−D線断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るコネクタ1は、雌端子10と、雄端子20と、弾性部材30とを備えている。雌端子10の内部には、弾性部材30が組み込まれる。雄端子20は、弾性部材30が組み込まれた雌端子10の中に挿入される。本実施形態に係るコネクタ1は、雄端子20が雌端子10内に挿入されて嵌合されることにより(図1(b))、弾性部材30を介して雄端子20と雌端子10とが電気的に接続される。
雄端子20は、導電性を有した金属材料で形成される略円柱形状の部材であり、いわゆる丸ピン型の端子である。雄端子20は、円柱状の挿入部21と、挿入部21に連設される導体バレル部22とで構成される。挿入部21の外周径は、後述する弾性部材30の枠部の内径および雌端子10の円筒部の内径よりも小さい(図2(b))。挿入部21の先端は、テーパー状になっており、雄端子20を雌端子10(弾性部材30)へ挿入し易くしている。導体バレル部22は、図示しない被覆電線の露出した導体部分と、カシメによる圧着や半田付けによって電気的に接続される箇所である。
弾性部材30は、導電性および弾力性を有した金属材料で形成される部材である。この弾性部材30は、環状の枠部31および32と、バネ部33とで構成される。枠部31および32の内周径は、雄端子20の挿入部21の外周径よりも大きい(図2(a))。バネ部33は、枠部31と枠部32とを、両枠部の軸心を略一致させて接続する。図1(a)の例では、3本のバネ部33で枠部31と枠部32とが接続されている。このバネ部33は、枠部31および32の軸心側に、中央部が湾曲した形状で成形されている(図1(a)、図2(a))。弾性部材30は、湾曲した中央部によって、嵌合する雄端子20を押圧して保持する(図2(b)、(d))。
雌端子10は、導電性を有した金属材料で形成される略円筒形状の部材である。雌端子10は、円筒状の円筒部11と、円筒部11に連設される導体バレル部12とで構成される。導体バレル部12は、上述した導体バレル部22と同じく、図示しない被覆電線の露出した導体部分と、カシメによる圧着や半田付けによって電気的に接続される箇所である。
円筒部11は、雄端子20の挿入部21が挿入される箇所である。この円筒部11の内壁には、内側に突出した突起部が設けられている(図2(c))。この突起部は、例えば円筒部11の打ち出し加工などによって形成される。本実施形態の突起部は、円筒部11の雄端子20が挿入される側(以下、前側という)に形成された2つの前側突起部11a、および円筒部11の導体バレル部12が連設される側(以下、後側という)に形成された2つの後側突起部11bから構成される(図1(a))。2つの前側突起部(第1の突起部)11aは、円筒部11の軸心と垂直かつ所定のなす角(第1のなす角)で軸心上の一点から伸びる二本の直線が筒部の内壁と交わる位置に設けられる。2つの後側突起部(第2の突起部)11bは、円筒部11の軸心と垂直かつ所定のなす角(第2のなす角)で軸心上の一点から伸びる二本の直線が筒部の内壁と交わる位置に設けられる。すなわち、4つの前側突起部11aおよび後側突起部11bは、円筒部11の軸心と平行な同一平面上に設けられる。また、2つの前側突起部11aと2つの後側突起部11bとの間隔は、弾性部材30の長手方向の寸法(枠部31から枠部32までの長さ)よりも長い。
つまり、弾性部材30は、円筒部11の内部において、2つの前側突起部11aと2つの後側突起部11bとで挟まれる位置に、組み込まれる(図2(a))。この弾性部材30は、円筒部11の軸心を挟んで前側突起部11aおよび後側突起部11bと反対側にバネ部33が位置するように、円筒部11の内部に組み込まれる(図2(c))。従って、弾性部材30が、雌端子10の円筒部11に挿入された雄端子20を、前側突起部11aおよび後側突起部11bの方へ付勢することになる。
図3を用いて、4つの前側突起部11aおよび後側突起部11bを設けることができる他の位置について説明する。図3(a)は、本コネクタ1に用いることができる他の雌端子10の断面図である。図3(b)は、図3(a)におけるC1−C1線断面図およびC2−C2線断面図の一例である。図3(c)は、図3(a)におけるC1−C1線断面図およびC2−C2線断面図の他の一例である。
図3(b)で示すように、2つの前側突起部11aのなす角θ1は、2つの後側突起部11bのなす角θ2と異なっていてもよい(θ1≠θ2)。また、図3(c)で示すように、2つの前側突起部11aの組が円筒部11の軸心に対して傾く角度θ3は、2つの後側突起部11bの組が円筒部11の軸心に対して傾く角度θ4と異なっていてもよい(θ3<θ4)。換言すれば、2つの前側突起部11aおよび2つの後側突起部11bは、円筒部11の軸心と平行な同一平面上に設けられていなくてもよい。
円筒部11の内壁に内側に突出した4つの前側突起部11aおよび後側突起部11bが少なくとも設けられていれば、この4つの突起部は整列して配置されていなくても、弾性部材30が、雌端子10の円筒部11に挿入された雄端子20を、4つの前側突起部11aおよび後側突起部11bの方へ付勢することが可能である。
[コネクタの作用]
次に、図4乃至図6を参照して、内部に弾性部材30が組み込まれた雌端子10と雄端子20とが嵌合接続された状態のコネクタが、コネクタへ印加される振動に対してどのように作用するかについて説明する。この説明では、従来のコネクタ100との違いを比較しつつ本発明のコネクタの作用を説明する。
図4(a)は、挿抜方向の振動に対する本実施形態のコネクタ1の作用を説明する図(図1(b)のB−B線断面図)である。図4(b)は、挿抜方向の振動に対する従来のコネクタ100の作用を説明する図(図4(a)と同様の断面図)である。図5(a)は、上下左右方向の振動に対する本実施形態のコネクタ1の作用を説明する図(図2(b)のD−D線断面図)である。図5(b)は、上下左右方向の振動に対する従来のコネクタ100の作用を説明する図(図5(a)と同様の断面図)である。図6(a)は、こじり方向の振動に対する本実施形態のコネクタ1の作用を説明する図(図1(b)のB−B線断面図)である。図6(b)は、こじり方向の振動に対する従来のコネクタ100の作用を説明する図(図6(a)と同様の断面図)である。
(1)挿抜方向の振動に対する作用
挿抜方向の振動とは、雄端子20を雌端子10へ挿入する方向および雄端子20を雌端子10から抜き出す方向に生じる振動である。この挿抜方向の振動では、雄端子20の軸心は、平行方向にもねじれ方向にも移動しない。
従来のコネクタ100は、図4(b)に示すように、弾性部材130を構成する複数本のバネ部133の接触荷重(バネ荷重)による摩擦力(白抜き矢印)で、雄端子120の外周面を全方向から保持する構造である。この構造のため、従来のコネクタ100では、挿抜方向の振動(実線矢印)による力が、複数本のバネ部133の接触荷重による摩擦力を越えてしまうと、雄端子120が挿抜方向に動いて雌端子110との間に相対的な動きが生じる。
これに対し、本実施形態のコネクタ1は、図4(a)に示すように、弾性部材30を構成する3本のバネ部33の接触荷重(バネ荷重)による摩擦力(白抜き矢印)で、雄端子20の外周面の第1領域(図面では下側領域)を保持する構造である。加えて、本実施形態のコネクタ1は、雌端子10に設けられた4つの前側突起部11aおよび後側突起部11bによる摩擦力で、雄端子20の外周面の第2領域(図面では上側領域)を保持する構造である。この構造では、弾性部材30が有するバネ部33の接触荷重による保持力が従来に比べて少なくなるが、4つの前側突起部11aおよび後側突起部11bによる摩擦力で雄端子20の外周面の第2領域を保持する。つまり、弾性部材30が、雌端子10の円筒部11に挿入された雄端子20を、前側突起部11aおよび後側突起部11bの側へ付勢する。よって、挿抜方向の振動に対して、本実施形態のコネクタ1は、従来とほぼ同等の効果を発揮する。
(2)上下左右方向の振動に対する作用
上下左右方向の振動とは、上述した挿抜方向と直交する方向に生じる振動である。よって、振動方向は上下左右の4方向だけではなく、挿抜方向(円筒部11の軸心)を中心として360°の方向に生じる振動である。この上下左右方向の振動では、雄端子20の軸心は、平行方向に移動する。
従来のコネクタ100は、図5(b)に示すように、弾性部材130を構成する複数本のバネ部133(図面では8本)の接触荷重(バネ荷重)による押圧力(白抜き矢印)で、雄端子120の外周面を全方向から保持する構造である。この構造のため、従来のコネクタ100では、上下左右方向の振動(実線矢印)による力が、押圧力を越えてしまうと、雄端子120が上下左右方向に動いて雌端子110との間に相対的な動きが生じる。
これに対し、本実施形態のコネクタ1は、図5(a)に示すように、弾性部材30を構成する3本のバネ部33の接触荷重(バネ荷重)による押圧力(白抜き矢印)で、雄端子20の外周面の第1領域(図面では下側領域)を保持する構造である。加えて、本実施形態のコネクタ1は、雌端子10に設けられた2つの前側突起部11aまたは2つの後側突起部11bで、雄端子20の外周面の第2領域(図面では上側領域)を保持する構造である。つまり、弾性部材30が、雌端子10の円筒部11に挿入された雄端子20を、前側突起部11aおよび後側突起部11bの方へ付勢する。この構造により、図5(a)左図のように、左右方向の振動(実線矢印)による力が押圧力を越えたとしても、本実施形態のコネクタ1では、2つの前側突起部11aまたは2つの後側突起部11bによって雄端子20を挟み込んで左右方向の動きを規制する。また、この構造により、図5(a)右図のように、上下方向の振動(実線矢印)による力が押圧力を越えたとしても、本実施形態のコネクタ1では、2つの前側突起部11aまたは2つの後側突起部11bによって雄端子20の上方向の動きを規制する。よって、上下左右方向の振動に対して、本実施形態のコネクタ1は、雄端子20が上下左右方向に動いて雌端子10との間に相対的な動きが生じることを抑制できる。
(3)こじり方向の振動に対する作用
こじり方向の振動とは、雌端子10へ挿入した雄端子20の導体バレル部22側を上下に動かす方向に生じる振動である。このこじり方向の振動では、雄端子20の軸心は、ねじれ方向に移動する。
従来のコネクタ100は、図6(b)に示すように、弾性部材130を構成する複数本のバネ部133の接触荷重(バネ荷重)による押圧力(白抜き矢印)で、雄端子120の中央部の外周面を全方向から保持する構造である。この構造のため、従来のコネクタ100では、雄端子120の中央部以外の箇所で雄端子20と雌端子10(弾性部材30)との間に隙間(クリアランス)が存在する。よって、こじり方向の振動(実線矢印)が生じると、この隙間内において雄端子20が動いてしまい、雌端子10との間に相対的な動きが生じる。
これに対し、本実施形態のコネクタ1は、図6(a)に示すように、弾性部材30を構成する3本のバネ部33の接触荷重(バネ荷重)による押圧力で、雄端子20の中央部の外周面の第1領域(図面では下側領域)を保持する構造である。加えて、本実施形態のコネクタ1は、雌端子10に設けられた前側突起部11aと後側突起部11bとで、雄端子20の中央部より外側となる外周面の第2領域(図面では上側領域)を保持する構造である。つまり、弾性部材30が、雌端子10の円筒部11に挿入された雄端子20を、前側突起部11aおよび後側突起部11bの方へ付勢する。この構造により、図6(a)上図のように、上こじり方向の振動(実線矢印)が生じても、本実施形態のコネクタ1では、前側突起部11aと弾性部材30とによって雄端子20を保持することで上こじり方向の動きを規制する。また、この構造により、図6(a)下図のように、下こじり方向の振動(実線矢印)が生じても、本実施形態のコネクタ1では、後側突起部11bと弾性部材30とによって雄端子20を保持することで上こじり方向の動きを規制する。よって、こじり方向の振動に対して、本実施形態のコネクタ1は、雄端子20がこじり方向に動いて雌端子10との間に相対的な動きが生じることを抑制できる。
[実施形態の効果]
以上のように、本発明のコネクタ1によれば、雄端子20と嵌合する雌端子10の円筒部11の内壁に、内側に突出した前側突起部11aおよび後側突起部11bを形成する。また、前側突起部11aおよび後側突起部11bと円筒部11の軸心を挟んで反対側に、弾性部材30を構成する弾性力を持つバネ部33を配置する。そして、この前側突起部11aおよび後側突起部11bと、弾性部材30のバネ部33とによって、雌端子10の円筒部11に嵌合された雄端子20を狭持する。つまり、弾性部材30が、雌端子10の円筒部11に挿入された雄端子20を、前側突起部11aおよび後側突起部11bの方へ付勢する。これにより、コネクタ1へ印加される振動の大きさが雄端子20を保持する押圧力を越えても、前側突起部11aおよび後側突起部11bによって動きが規制される。従って、雌端子10に対する雄端子20の相対的な動きを抑制できる。さらに、雄端子20と雌端子10(弾性部材30)との間の接点摺動が生じ、接点磨耗による抵抗値が増大するおそれを低減させることができる。
なお、上述した本実施形態に係るコネクタ1は、略円筒形状の雌端子10に略円筒形状の雄端子20を挿入する、いわゆる丸ピン型端子によるコネクタ構造である。この構造の場合、弾性部材30が雌端子10に与える接触荷重が同じであっても、円筒部11の内壁に形成する前側突起部11aおよび後側突起部11bの位置を変えることで、前側突起部11aおよび後側突起部11bが雌端子10に与える接触荷重を変化させることができる。例えば、図7を参照。よって、弾性部材30を設計変更することなく、必要とする接触荷重を設定することができる。
[変形例1]
図8(a)は、変形例1に係るコネクタにおいて雌端子10単体での側面断面図である。図8(b)は、変形例1に係るコネクタにおいて雌端子10と雄端子20とが嵌合したときの側面断面図である。図8(c)は、図8(a)におけるE−E線断面図である。図8(d)は、図8(b)におけるF−F線断面図である。
この変形例1に係るコネクタでは、円筒部11の内側に形成される2つの前側突起部11aおよび2つの後側突起部11bの代わりとして、円筒部11の軸心方向に延びかつ内側に突出した2つのビード部11cを用いている。2つのビード部11cは、円筒部11の軸心と垂直かつ所定のなす角で軸心上の一点から伸びる二本の直線が筒部の内壁と交わる位置に、軸心と平行に設けられる。さらに、変形例1に係るコネクタでは、弾性部材30の枠部31および32が、環状ではなく半円状に形成されている。この枠部31および32は、ビード部11cに干渉しない範囲に形成されればよく、その形状は図示した半円状に限られない。このような形状の弾性部材30は、図示しない保持機構によって、円筒部11の内部に組み込まれる。
上記変形例1の構造では、雌端子10に嵌合する雄端子20を、2つのビード部11cと弾性部材30のバネ部33とで押圧して保持することができる。よって、変形例1に係るコネクタでも、上述した実施形態の効果を同様に奏することができる。
[変形例2]
図9(a)は、変形例2に係るコネクタにおいて雌端子10単体での側面断面図である。図9(b)は、変形例2に係るコネクタにおいて雌端子10と雄端子20とが嵌合したときの側面断面図である。図9(c)は、図9(a)におけるG−G線断面図である。図9(d)は、図9(b)におけるH−H線断面図である。
この変形例2に係るコネクタでは、弾性部材30のバネ部33として、枠部31および32の軸心側に湾曲した凸部33aを2箇所に形成した形状を用いている。なお、凸部33aは、3箇所以上に形成しても構わない。
上記変形例2の構造では、雌端子10に嵌合する雄端子20を弾性部材30の複数の凸部33aで押圧して保持することができる。よって、変形例2に係るコネクタでも、上述した実施形態の効果を同様に奏することができる。
[変形例3]
図10(a)は、変形例3に係るコネクタにおいて雌端子10単体での側面断面図である。図10(b)は、変形例3に係るコネクタにおいて雌端子10と雄端子20とが嵌合したときの側面断面図である。図10(c)は、図10(a)におけるI−I線断面図である。図10(d)は、図10(b)におけるJ−J線断面図である。
この変形例3に係るコネクタでは、弾性部材30のバネ部33の代わりとして、円筒部11の一部を円筒部11の軸心側に弾性力を持つように切り起こして形成された、切り起こしバネ部11dを用いている。
上記変形例3の構造では、雌端子10に嵌合する雄端子20を、切り起こしバネ部11dで押圧して保持することができる。よって、変形例3に係るコネクタでも、上述した実施形態の効果を同様に奏することができる。
[その他の変形例]
上記実施形態では、丸ピン型の雄端子と円筒型の雌端子との組み合わせによるコネクタ構造を説明した。しかし、この構造以外にも、三角ピン型端子によるコネクタ構造(図11(a))や、四角ピン型端子によるコネクタ構造(図11(a))にしてもよい。また、三角ピン型雌端子と丸ピン型雄端子との組み合わせによるコネクタ構造(図11(c))にしてもよい。
本発明のコネクタは、コネクタへ印加される振動の大きさが雄端子と雌端子とを保持する押圧力を越えても、雌端子に対する雄端子の相対的な動きを抑制したい場合に有用である。
1,100 コネクタ
10,110 雌端子
11 円筒部
11a 前側突起部
11b 後側突起部
11c ビード部
11d 切り起こしバネ部
12,22 導体バレル部
20,120 雄端子
21 挿入部
30,130 弾性部材
31,32 枠部
33,33a,133 バネ部

Claims (3)

  1. コネクタであって、
    雄端子と、
    前記雄端子を挿入する筒部を有した雌端子と、
    前記雌端子の筒部の内部に組み込まれる弾性部材とを備え、
    前記雌端子の筒部の内壁には、内側に突出した複数の突起部が形成されており、
    前記複数の突起部は、少なくとも、筒部の軸心と垂直かつ第1のなす角で軸心上の一点から伸びる二本の直線が筒部の内壁と交わる位置に設けた2つの第1の突起部と、筒部の軸心と垂直かつ第2のなす角で軸心上の一点から伸びる二本の直線が筒部の内壁と交わる位置に設けた2つの第2の突起部とを、軸心と平行な方向に設けて構成され、
    前記弾性部材が、筒部に挿入された前記雄端子を前記複数の突起部側に付勢することを特徴とする、コネクタ。
  2. 前記2つの第1の突起部の前記第1のなす角と、前記2つの第2の突起部の前記第2のなす角とが、同じ角度であることを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記2つの第1の突起部と、前記2つの第2の突起部とが、筒部の軸心と平行な同一平面上に設けられることを特徴とする、請求項2に記載のコネクタ。
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