JP2016118160A - 吸気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トルク増加効果をもたらす共鳴器を容易に得ることが可能な吸気装置を提供する。【解決手段】この吸気装置100は、サージタンク10と、サージタンク10と連通する共鳴管31と、共鳴管31と連通する共鳴室32とを1つの分割面Aで分割した状態で分割面Aに沿って互いに接合された第1部材81および第2部材82と、サージタンク10とシリンダヘッド111との間に設けられた吸気ポート21〜24とを備える。また、第1部材81および第2部材82が互いに接合されることによって、共鳴管31および共鳴室32が構成され、かつ、サージタンク10の一部が構成される。そして、共鳴管31は、吸気ポート21〜24の配列方向に沿って延びるとともに1つの折り返し部3を含む。【選択図】図1
Description
本発明は、吸気装置に関し、特に、レゾネータ共鳴管を備えた吸気装置に関する。
従来、レゾネータ共鳴管を備えた吸気装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、サージタンク空間とレゾネータ空間(レゾネータ共鳴室)とを連通する連通管(レゾネータ共鳴管)を備えたインテークマニホールド(吸気装置)が開示されている。この特許文献1に記載のインテークマニホールドでは、互いに接合される4つの樹脂部材のうちの中間の2部材によって装置内部にL字状に屈曲する連通管が形成されている。そして、連通管とレゾネータ空間とによってヘルムホルツ共鳴器が構成されており、インテークマニホールドの吸気騒音が低減されるように構成されている。
ここで、吸気騒音の低減目的以外で吸気装置にヘルムホルツ共鳴器を設ける場合がある。すなわち、吸気装置内の吸気脈動をヘルムホルツ共鳴器により増幅させるとともに、増幅された吸気脈動の正圧側の圧力波を燃焼室に伝えて燃焼室への吸入空気量を増加させる適用例が挙げられる。
特定の共鳴周波数(エンジン回転数)におけるエンジントルクの増加効果を高めるには、共鳴管の断面積および共鳴管の長さを増加させることが有効である。すなわち、共鳴管の断面積をより大きくする(太くする)ことによってサージタンク内の吸気脈動を取り込む間口を広げて多くの脈動エネルギが共鳴器に取り込まれる。ここで、共鳴周波数を所定値に維持するためには、共鳴室の容積を増加させてスロットルレスポンスの悪化を誘発させることよりも、共鳴管の長さを増加させることを選択するのが賢明である。共鳴管の断面積を増加させるのとともに共鳴管の長さも増加させることによって、共鳴器において共鳴してサージタンクに放出される脈動エネルギが増加される。また、これにより、吸入空気量が増加されてエンジントルクが増加される効果が得られる。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたインテークマニホールドをトルク増加用の共鳴器として適用することを考えた場合、連通管(共鳴管)がL字状にしか屈曲していないので、共鳴管を太くすることができる(共鳴管の断面積を増加することが可能である)としても長くすることには限界があると考えられる。このため、特定の共鳴周波数に対応させてトルク増加効果をもたらす共鳴器を容易に得ることができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、トルク増加効果をもたらす共鳴器を容易に得ることが可能な吸気装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における吸気装置は、サージタンクと、サージタンクと連通するレゾネータ共鳴管と、レゾネータ共鳴管と連通するレゾネータ共鳴室とを1つの分割面で分割した状態で、分割面に沿って互いに接合された第1部材および第2部材と、サージタンクと内燃機関本体のシリンダヘッドとの間に設けられた複数の吸気ポートとを備え、第1部材および第2部材が互いに接合されることによって、レゾネータ共鳴管およびレゾネータ共鳴室が構成され、かつ、サージタンクの少なくとも一部が構成されており、レゾネータ共鳴管は、複数の吸気ポートの配列方向に沿って延びるとともに、少なくとも1つの折り返し部を含む。
この発明の一の局面による吸気装置では、複数の吸気ポートの配列方向に沿って延びるとともに少なくとも1つの折り返し部を設けてレゾネータ共鳴管を構成することによって、より長いレゾネータ共鳴管を得ることができる。また、所定の共鳴周波数に調整する場合に、レゾネータ共鳴管の長さを大きくすることができる分、レゾネータ共鳴管の断面積を大きくすることができる。この結果、サージタンクとレゾネータ共鳴室とを太くて長いレゾネータ共鳴管により連通させることができるので、トルク増加効果をもたらす共鳴器を容易に得ることができる。
また、上記一の局面による吸気装置では、第1部材および第2部材を分割面に沿って互いに接合してレゾネータ共鳴管およびレゾネータ共鳴室を構成し、かつ、サージタンクの少なくとも一部を構成することによって、2つの部材を使用してレゾネータ共鳴管およびレゾネータ共鳴室からなる共鳴器を吸気装置に設けることができるので、部品点数の増加が抑制され、かつ、接合工程時の工数が削減された吸気装置を得ることができる。
上記一の局面による吸気装置において、好ましくは、複数の吸気ポートは、内燃機関本体に対して離間する方向に凸状の弓形状を有しており、サージタンク、レゾネータ共鳴管およびレゾネータ共鳴室は、弓形状の吸気ポートの凹側で、かつ、吸気ポートと内燃機関本体との間に配置されている。
このように構成すれば、吸気ポートと内燃機関本体との空間部分を有効に利用してレゾネータ共鳴管およびレゾネータ共鳴室からなる共鳴器を配置することができるので、吸気装置全体を小型化することができる。また、吸気装置が小型化されるので自動車などのエンジンルームへの搭載性を向上させることができる。
この場合、好ましくは、レゾネータ共鳴管は、吸気ポートと内燃機関本体とを結ぶ方向に沿って引き延ばされた断面形状を有する。
このように構成すれば、吸気ポートと内燃機関本体との間の空間を有効に利用してレゾネータ共鳴管の断面積を容易に大きくすることができる。したがって、吸気ポートと内燃機関本体との間に長いレゾネータ共鳴管を配置する場合であっても、レゾネータ共鳴管の長さに加えて断面積を容易に大きくすることができる。
上記一の局面による吸気装置において、好ましくは、レゾネータ共鳴室の最下部に、レゾネータ共鳴管が接続されている。
このように構成すれば、レゾネータ共鳴室に充満する吸入空気中の水分が凝縮水となった場合でも、凝縮水をレゾネータ共鳴室に溜まり込むことなくレゾネータ共鳴管を介してサージタンクに継続的に戻すことができる。したがって、まとまった量の凝縮水が突発的に燃焼室に吸い込まれることに起因して気筒失火が発生するのを抑制することができる。
上記一の局面による吸気装置において、好ましくは、第1部材および第2部材のいずれか一方に接合される第3部材をさらに備え、第1部材、第2部材および第3部材の3つが接合されることによって、レゾネータ共鳴管およびレゾネータ共鳴室に加えて、サージタンクおよび複数の吸気ポートも構成されている。
このように構成すれば、3つの部材を使用して共鳴器を含む吸気装置全体を形成することができるので、最小限の部品点数および接合工程(工数)により吸気装置を得ることができる。
なお、上記一の局面による吸気装置において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記一の局面による吸気装置において、サージタンクの最上部に、レゾネータ共鳴管が接続されている。
すなわち、上記一の局面による吸気装置において、サージタンクの最上部に、レゾネータ共鳴管が接続されている。
(付記項2)
また、上記一の局面による吸気装置において、レゾネータ共鳴室はレゾネータ共鳴管よりも上方に位置するとともに、サージタンクはレゾネータ共鳴管よりも下方に位置しており、レゾネータ共鳴管は、レゾネータ共鳴室からサージタンクに向かって下方に傾斜する内面を有する。
また、上記一の局面による吸気装置において、レゾネータ共鳴室はレゾネータ共鳴管よりも上方に位置するとともに、サージタンクはレゾネータ共鳴管よりも下方に位置しており、レゾネータ共鳴管は、レゾネータ共鳴室からサージタンクに向かって下方に傾斜する内面を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態による吸気装置100について説明する。
図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態による吸気装置100について説明する。
第1実施形態による吸気装置100は、図1に示すように、直列4気筒のエンジン110(内燃機関の一例)に搭載されている。なお、4つの気筒112は、紙面奥側から手前に向かって、第1、第2、第3および第4気筒の順にX軸に沿って列状に並んでいる。
また、吸気装置100は、サージタンク10とその下流側に接続された吸気管部20とを含む装置本体80を備えている。また、装置本体80には、吸気管部20とは別な位置においてサージタンク10に接続されるレゾネータ部30が設けられている。なお、図1は、図2の105−105線における断面である。
エンジン110は、自動車用エンジンであり、エンジン本体110a(内燃機関本体の一例)に吸気装置100が組み付けられた状態で、エンジン110はエンジンルーム(図示せず)内に搭載されている。
サージタンク10は、図2に示すように、エンジン本体110aの気筒列(X軸方向)に沿って延びている。また、吸気管部20は、吸気ポート21、22、23および24がX1側から気筒列に沿って並んでいる。そして、吸気ポート21〜24の一方端(Z2側)がサージタンク10の側壁部11に接続されるとともに、他方端(Z1側)がシリンダヘッド111内の各気筒112に対応して接続されている。また、サージタンク10の上流側(X1側)にはスロットルバルブ120(破線で示す)が接続されている。
レゾネータ部30は、ヘルムホルツ共鳴器である。すなわち、レゾネータ部30は、吸気装置100内の吸気脈動を増幅させてその増幅された吸気脈動の正圧側の圧力波(脈動エネルギ)を燃焼室113に伝えて燃焼室113への吸入空気量を増加させる役割を有している。この場合、特定のエンジン回転数において共鳴を生じさせる際の共鳴周波数(固有振動数)は、ヘルムホルツの共鳴式である下記式(1)によって示される。
F=(c/2π)×(S/(V×(L+0.6×r))0.5・・・(1)
上記式(1)において、Fは、共鳴周波数(Hz)、cは、音速(m/s)、Sは、共鳴管断面積(m2)、Vは、共鳴室容積(m3)、Lは、共鳴管長さ(m)、rは、共鳴管の内径の半径(m)である。また、0.6×rの項は、共鳴管の開口端補正係数を示す。
F=(c/2π)×(S/(V×(L+0.6×r))0.5・・・(1)
上記式(1)において、Fは、共鳴周波数(Hz)、cは、音速(m/s)、Sは、共鳴管断面積(m2)、Vは、共鳴室容積(m3)、Lは、共鳴管長さ(m)、rは、共鳴管の内径の半径(m)である。また、0.6×rの項は、共鳴管の開口端補正係数を示す。
上記式(1)からも明らかなように、特定の共鳴周波数(エンジン回転数)におけるエンジントルクの増加効果を高めるには、共鳴管断面積Sの増加とともに共鳴管長さLを増加させることが有効とされる。これにより、共鳴周波数Fを所定値に維持したまま、共鳴時の脈動エネルギ(吸気脈動の正圧側の圧力波)を増加させることが可能になる。
また、レゾネータ部30は、図1に示すように、共鳴管31(レゾネータ共鳴管の一例)と共鳴室32(レゾネータ共鳴室の一例)とを含んでいる。この場合、共鳴室32は共鳴管31よりも上方(Z1側)に位置するとともに、サージタンク10は共鳴管31よりも下方(Z2側)に位置している。
そして、図2に示すように、共鳴管31の一方端1がサージタンク10に接続されるとともに他方端2が共鳴室32に接続されている。これにより、サージタンク10と共鳴室32とが連通されている。なお、一方端1から他方端2までの共鳴管31の長さ(総延長)が、上記式(1)における共鳴管長さLに相当し、共鳴管31の断面積(図1参照)が、上記式(1)における共鳴管断面積Sに相当する。
また、図3に示すように、装置本体80は、樹脂製の第1部材81と第2部材82と第3部材83とによって構成されている。
第1部材81は、サージタンク10の一部となる第1部分10aと、共鳴管31の一部となる第1部分31aと、共鳴室32の一部となる第1部分32aとを有している。第2部材82は、サージタンク10の一部となる第2部分10bと、共鳴管31の残りの第2部分31bと、共鳴室32の残りの第2部分32bと、吸気管部20の一部となる第1部分20aとを有している。また、第3部材83は、サージタンク10の残りの第3部分10cと、吸気管部20の残りの第2部分20bとを有している。
そして、第1実施形態では、サージタンク10、共鳴管31および共鳴室32が1つの分割面Aで分割されていた状態で、第1部材81と第2部材82とが分割面Aに沿って互いに接合されることにより、共鳴管31および共鳴室32が構成され、かつ、サージタンク10の一部が構成される。さらに、第2部材82に対して分割面Aとは反対側に位置する分割面Bにおいて第3部材83が接合されることにより、サージタンク10全体と吸気管部20(吸気ポート21〜24)とが構成される。
なお、第1部材81、第2部材82および第3部材83は、互いに振動溶着により接合される。また、図3において、分割面Aは、X−Z平面に平行な平坦面である一方、分割面Bは、吸気管部20の湾曲形状に沿って延びる曲面を含んでいる。また、第1部材81と第2部材82と第3部材83とが互いに接合されることにより、サージタンク10と吸気管部20とレゾネータ部30とが一体化されるように構成されている。
また、第1実施形態では、図2に示すように、第1部材81と第2部材82とが接合されることにより、1つの折り返し部3を有して吸気ポート21〜24の配列方向(X軸方向)に沿って延びる共鳴管31が形成されるように構成されている。また、折り返し部3は、管内面を含む全体的な形状がU字形状に形成されており、折り返し部3の両端が、X軸方向に直線状に延びる直管部4および5に接続されている。
なお、共鳴管31の一方端1および他方端2は、サージタンク10および共鳴室32におけるX1側に配置されるとともに、折り返し部3は、スロットルバルブ120が接続されるX2側に配置されている。なお、サージタンク10のX軸方向の長さは共鳴室32のX軸方向の長さよりも短いので、共鳴管31の一方端1および他方端2は、X軸方向に互いにずらされた位置に配置されている。
また、直管部4および5の内面は水平方向に延びている。そして、図1に示すように、直管部4および5における分割面Aおよびその近傍領域に沿ったZ2側の平滑な内面が、底面になる。また、図2に示すように、折り返し部3は、サージタンク10および共鳴室32のX1側の側面から矢印X1方向に突出していない。したがって、共鳴管31は、上下方向にサージタンク10と共鳴室32とが重なり合う領域において、X軸方向の空間スペースを最大限に利用してその長さ(共鳴管長さL)が確保されている。
また、図2および図4に示すように、共鳴管31は、共鳴室32の最下部(Z2側)となる底面32cのX2側の端部近傍に他方端2が接続されるとともに、サージタンク10の天井面10dのX2側の端部近傍に一方端1が接続されている。これにより、共鳴室32に充満する吸入空気中の水分が外気により冷やされて凝縮水となった場合でも、凝縮水は共鳴室32の底面32cに溜まることなく重力を利用して共鳴管31を徐々に流通(流下)してサージタンク10に戻されるように構成されている。
また、図1に示すように、吸気ポート21〜24は、エンジン本体110aに対して離間する矢印Y1方向に凸となる弓形状を有している。また、吸気ポート21〜24は、サージタンク10のY1側の側壁部11から上方向に立ち上がりながら弓形状(円弧形状)を描いている。そして、矢印Z1方向から徐々に矢印Y2方向へと向きを変えて共鳴室32の上方を矢印Y2方向に延びている。そして、吸気ポート21〜24のY1側の開口端部がシリンダヘッド111に接続されている。
そして、サージタンク10、共鳴管31および共鳴室32は、弓形状の吸気ポート21〜24の凹側(Y2側)でかつ吸気ポート21〜24とエンジン本体110aとの間に配置されている。また、共鳴管31は、吸気ポート21〜24とエンジン本体110aとを結ぶY軸方向に沿って引き延ばされた断面形状(共鳴管断面積S)を有している。
サージタンク10と共鳴室32とを連通する共鳴管31が、2つの直管部4および5とこれらを接続する1つの折り返し部3とを有するので、弓形状の吸気管部20の凹側にレゾネータ部30を配置する場合であっても、設計上、共鳴管断面積S(図1参照)を増加させるのとともに共鳴管長さL(図2参照)も容易に増加させることが可能となる。また、共鳴管長さLを増加させずに共鳴室32の容積(共鳴室容積V:式(1)参照)を増加させて脈動エネルギを増加させたとしても、共鳴室32の容積増加はスロットルレスポンスの悪化を誘発させるので、吸気装置100ではこのようなマイナス面も回避される。
したがって、吸気装置100では、式(1)に示されるある特定の共鳴周波数Fを維持しつつ、スロットルレスポンスの悪化を招くことなく吸入空気量の増加とともにトルク増加効果が見込まれる性能が発揮される。第1実施形態における吸気装置100は、上記のように構成されている。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、吸気ポート21〜24の配列方向(X軸方向)に沿って延びるとともに1つの折り返し部3を含むように共鳴管31を構成することによって、より長い共鳴管31を得ることができる。また、所定の共鳴周波数F(エンジン回転数)に調整する場合に、共鳴管31の長さ(共鳴管長さL)を大きくすることができる分、共鳴管31の断面積(共鳴管断面積S)を大きくすることができる。この結果、サージタンク10と共鳴室32とを太くて長い共鳴管31により連通させることができるので、トルク増加効果をもたらすレゾネータ部30を容易に得ることができる。
また、第1実施形態では、第1部材81および第2部材82を分割面Aに沿って互いに接合して共鳴管31および共鳴室32を構成し、かつ、サージタンク10の一部を構成することによって、第1部材81および第2部材82を使用して共鳴管31および共鳴室32からなるレゾネータ部30を吸気装置100に設けることができるので、部品点数の増加が抑制され、かつ、接合工程時の工数が削減された吸気装置100を得ることができる。
また、第1実施形態では、共鳴室32を弓形状の吸気ポート21〜24の凹側で、かつ、吸気ポート21〜24とエンジン本体110aとの間に配置することによって、吸気ポート21〜24とエンジン本体110aとの空間部分を有効に利用して共鳴管31および共鳴室32からなるレゾネータ部30を配置することができるので、吸気装置100全体を小型化することができる。また、吸気装置100が小型化されるので自動車などのエンジンルームへの搭載性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、共鳴管31の断面形状がY軸方向に沿って引き延ばされているので、吸気管部20とエンジン本体110aとの空間を有効に利用して共鳴管31の断面積(共鳴管断面積S)を容易に大きくすることができる。したがって、吸気ポート21〜24とエンジン本体110aとの間に長い共鳴管31を配置する場合であっても、共鳴管31の長さ(共鳴管長さL)に加えて断面積(共鳴管断面積S)を容易に大きくすることができる。
また、第1実施形態では、共鳴室32の最下部に共鳴管31の他方端2を接続することによって、共鳴室32に充満する吸入空気中の水分が凝縮水となった場合でも、凝縮水を共鳴室32に溜まり込むことなく共鳴管31を介してサージタンク10に継続的に戻すことができる。したがって、まとまった量の凝縮水が突発的に燃焼室113に吸い込まれることに起因して気筒失火が発生するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、サージタンク10の最上部に共鳴管31の一方端1を接続するので、共鳴管31を流れ下る凝縮水を、確実にサージタンク10内に戻すことができる。
また、第1実施形態では、第1部材81、第2部材82および第3部材83を互いに接合してレゾネータ部30を含む吸気装置100全体を形成することができる。これにより、最小限の部品点数および接合工程(工数)により吸気装置100を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、図5および図6を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、共鳴管231の共鳴室232への接続態様を、上記第1実施形態と異ならせた例について説明する。なお、図中、上記第1実施形態と同様の構成には、同一の符号を付す。
次に、図5および図6を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、共鳴管231の共鳴室232への接続態様を、上記第1実施形態と異ならせた例について説明する。なお、図中、上記第1実施形態と同様の構成には、同一の符号を付す。
第2実施形態による吸気装置200は、図5に示すように、サージタンク10にレゾネータ部230が接続されて装置本体280が構成される。そして、レゾネータ部230は、共鳴管231(レゾネータ共鳴管の一例)の一方端201がサージタンク10に接続されるとともに、他方端202が共鳴室232(レゾネータ共鳴室の一例)に接続されている。
また、図6に示すように、共鳴管231は、1つの折り返し部203と、折り返し部203の両端が直線状に延びる直管部204および205に接続された状態で吸気ポート21〜24の配列方向(X軸方向)に沿って延びている。また、共鳴管231における直管部205は、単一の隔壁部233を隔てて共鳴室232の下面に沿って延びている。そして、共鳴室232の最下部(Z2側)となる底面232cのX2側の端部近傍に他方端202が接続されている。また、サージタンク10の天井面10dのX2側の端部近傍に一方端201が接続されている。
そして、図5に示すように、第2実施形態においても、サージタンク10、共鳴管231および共鳴室232が1つの分割面Aで分割されていた状態で、第1部材281と第2部材282とが分割面Aに沿って互いに接合されることにより、共鳴管231および共鳴室232が構成され、かつ、サージタンク10の一部が構成される。さらに、第2部材282に対して分割面Bにおいて第3部材283が接合されることにより、サージタンク10全体と吸気管部20(吸気ポート21〜24)とが構成される。
また、図5に示すように、折り返し部203から一方端201までの直管部204は、下り勾配(図5において左下がり)を有している。同様に、他方端202から折り返し部203までの直管部205は、下り勾配(図5において右下がり)を有している。すなわち、共鳴管231は、共鳴室232からサージタンク10に向かって下方に傾斜する内面231cを有している。なお、第2実施形態のその他の構成については、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、直管部205を、隔壁部233を隔てて共鳴室232の下面に沿わせて配置することによって、サージタンク10の上面と共鳴室232の下面との間隔(Z方向)が小さい場合であっても、より狭い空間内に、共鳴管断面積Sが大きくかつ共鳴管長さLが大きい共鳴管231を効率よく配置することができる。したがって、トルク増加効果を維持しつつ吸気装置200をより小型化することができる。
また、第2実施形態では、共鳴管231が共鳴室232からサージタンク10に向かって下方に傾斜する内面231cを有することによって、共鳴室232で発生した凝縮水を、共鳴管231を介して確実かつ継続的にサージタンク10に戻すことができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、共鳴管31(231)に1つの折り返し部3(203)を設けたが、本発明はこれに限られない。すなわち、共鳴管31をより太くするために共鳴管31の長さをより増加させる必要がある場合には、2箇所以上の折り返し部3を共鳴管31に設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、折り返し部3(203)をU字形状に形成したが、本発明はこれに限られない。すなわち、共鳴管31は共鳴管断面積Sの増加に応じた共鳴管長さLを確保できればよいので、折り返し部3の内面が角部を有して180度で曲げられていてもよい。また、折り返し部3(203)はV字形状であってもよい。
また、上記第1実施形態では、直管部4および5のZ2側の内面(底面)を平滑に形成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、X軸方向に延びる溝部を有するように直管部4および5のZ2側の内面を形成してもよい。溝部の形成位置は、第1部材81と第2部材82との接合部分(分割面Aの位置)であるのが好ましい。これにより、凝縮水を、溝部を伝わせてサージタンク10に導きやすくすることができる。
また、上記第1および第2実施形態では、共鳴管31(231)の一方端1(201)および他方端2(202)は、X軸方向に互いにずらされた位置に配置したが、本発明はこれに限られない。たとえば、サージタンク10および共鳴室32のX軸方向の長さが同じ場合には、一方端1および他方端2の位置が上下方向に重なっていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、X軸方向に見て共鳴管31(231)の一方端1(201)および他方端2(202)をサージタンク10および共鳴室32におけるX2側に設けたが、本発明はこれに限られない。すなわち、折り返し部3をサージタンク10(共鳴室32)におけるX1側に、一方端1(他方端2)をX2側に配置してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、折り返し部3(203)をサージタンク10(共鳴室32(232))のX1側の側面から矢印X1方向に突出しないように構成したが、本発明はこれに限られない。共鳴管31の長さを確保するために折り返し部3がサージタンク10(共鳴室32)のX1側の側面から突出していてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、吸気装置100(200)を樹脂製としたが、本発明はこれに限られない。すなわち、吸気装置は、金属製であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、直列4気筒エンジン110用の吸気装置100(200)に対して本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。直列型に限らず、V型、水平対向型などの多気筒エンジン用の吸気装置に対して本発明を適用してもよい。また、自動車用エンジンに搭載される吸気装置100のみならず、定置型エンジンに搭載される吸気装置に本発明を適用してもよい。
1 一方端
2 他方端
3、203 折り返し部
4、5、204、205 直管部
10 サージタンク
21、22、23、24 吸気ポート
30、230 レゾネータ部
31、231 共鳴管(レゾネータ共鳴管)
32、232 共鳴室(レゾネータ共鳴室)
80、280 装置本体
81、281 第1部材
82、282 第2部材
83、283 第3部材
100、200 吸気装置
2 他方端
3、203 折り返し部
4、5、204、205 直管部
10 サージタンク
21、22、23、24 吸気ポート
30、230 レゾネータ部
31、231 共鳴管(レゾネータ共鳴管)
32、232 共鳴室(レゾネータ共鳴室)
80、280 装置本体
81、281 第1部材
82、282 第2部材
83、283 第3部材
100、200 吸気装置
Claims (5)
- サージタンクと、前記サージタンクと連通するレゾネータ共鳴管と、前記レゾネータ共鳴管と連通するレゾネータ共鳴室とを1つの分割面で分割した状態で、前記分割面に沿って互いに接合された第1部材および第2部材と、
前記サージタンクと内燃機関本体のシリンダヘッドとの間に設けられた複数の吸気ポートとを備え、
前記第1部材および前記第2部材が互いに接合されることによって、前記レゾネータ共鳴管および前記レゾネータ共鳴室が構成され、かつ、前記サージタンクの少なくとも一部が構成されており、
前記レゾネータ共鳴管は、前記複数の吸気ポートの配列方向に沿って延びるとともに、少なくとも1つの折り返し部を含む、吸気装置。 - 前記複数の吸気ポートは、前記内燃機関本体に対して離間する方向に凸状の弓形状を有しており、
前記サージタンク、前記レゾネータ共鳴管および前記レゾネータ共鳴室は、前記弓形状の前記吸気ポートの凹側で、かつ、前記吸気ポートと前記内燃機関本体との間に配置されている、請求項1に記載の吸気装置。 - 前記レゾネータ共鳴管は、前記吸気ポートと前記内燃機関本体とを結ぶ方向に沿って引き延ばされた断面形状を有する、請求項2に記載の吸気装置。
- 前記レゾネータ共鳴室の最下部に、前記レゾネータ共鳴管が接続されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸気装置。
- 前記第1部材および前記第2部材のいずれか一方に接合される第3部材をさらに備え、
前記第1部材、前記第2部材および前記第3部材の3つが接合されることによって、前記レゾネータ共鳴管および前記レゾネータ共鳴室に加えて、前記サージタンクおよび前記複数の吸気ポートも構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸気装置。
Priority Applications (1)
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004301022A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Suzuki Motor Corp | 内燃機関の吸気マニホールド |
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-
2014
- 2014-12-22 JP JP2014258576A patent/JP2016118160A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
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