JP2016117279A - 印刷装置、コピーシステムおよびコピー方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コピーをユーザーの負担や装置に要するコストを軽減しつつ的確に実現することが可能な印刷装置、コピーシステムおよびコピー方法を提供する。【解決手段】印刷装置は、USB通信におけるホストとしてUSB通信におけるデバイスと通信を実行する通信部と、通信部と接続するデバイスとしてのスキャナーにスキャンの開始を含む指示を通信部を介して行なうスキャナー制御部と、指示に応じてスキャナーが原稿をスキャンして生成した元画像を通信部を介して取得する取得部と、元画像に所定の画像処理を施して印刷画像を生成する画像処理部と、印刷画像を印刷媒体に印刷する印刷部とを備える。【選択図】図3
Description
本発明は、印刷装置、コピーシステムおよびコピー方法に関する。
従来、スキャナーで原稿をスキャンし、スキャンにより得られた画像をプリンターで印刷する(コピーする)場合、スキャナーとプリンターとをそれぞれパーソナルコンピューター(PC)にUSB(Universal Serial Bus)接続し、PC上でのユーザーの操作に応じて、PCがスキャナー、プリンターそれぞれを制御するシステムが採用されていた。かかるシステムでは、PCがUSB通信におけるホストとなり、スキャナー、プリンターがそれぞれUSB通信におけるデバイス(スレーブ)となり、PC‐スキャナー間、PC‐プリンター間、それぞれで通信が行われていた。
また、このようなプリンターの機能の一種として、1ページ分の画像を分割し、プリンターが印刷可能なサイズの用紙に分割画像をそれぞれ印刷し、分割画像が印刷された各用紙をつなぎ合せて1つの大きな印刷結果を得る機能(ポスター印刷機能)がある。ポスター印刷機能に関連する技術として、以下の特許文献1〜3が知られている。
用紙の領域より大きい領域の印刷イメージを入力し、余白のない印刷を行う印刷手段と、1ページのデータを分割して複数ページに印刷する指示に基づいて、印刷すべき用紙に対応する印刷イメージを、隣り合う用紙に対する印刷イメージと一部が重なるように分割し、印刷手段に出力する出力手段と、を備えた印刷装置(特許文献1参照。)。
印刷用紙を折りたたみ、印刷オブジェクトを分割して、分割したオブジェクトを折りたたんだ用紙の各面に配置し、各面において折り目の線に対して縁なし印刷を行うことによって、折り目で連結したイメージを形成可能なプリンター(特許文献2参照。)。
切出し用(縁なし印刷用)元画像を作成し、切出し用元画像から切出して印刷領域に配置する分割画像の切出し分割画像を、隣接する他の分割画像の領域までオーバーラップさせることで、隣接する各用紙間で画像の連続性を確保する印刷システム(特許文献3参照。)。
用紙の領域より大きい領域の印刷イメージを入力し、余白のない印刷を行う印刷手段と、1ページのデータを分割して複数ページに印刷する指示に基づいて、印刷すべき用紙に対応する印刷イメージを、隣り合う用紙に対する印刷イメージと一部が重なるように分割し、印刷手段に出力する出力手段と、を備えた印刷装置(特許文献1参照。)。
印刷用紙を折りたたみ、印刷オブジェクトを分割して、分割したオブジェクトを折りたたんだ用紙の各面に配置し、各面において折り目の線に対して縁なし印刷を行うことによって、折り目で連結したイメージを形成可能なプリンター(特許文献2参照。)。
切出し用(縁なし印刷用)元画像を作成し、切出し用元画像から切出して印刷領域に配置する分割画像の切出し分割画像を、隣接する他の分割画像の領域までオーバーラップさせることで、隣接する各用紙間で画像の連続性を確保する印刷システム(特許文献3参照。)。
上述したようなPCにスキャナーとプリンターとを接続しPCがスキャナーとプリンターとをそれぞれ制御してコピーを実現する構成では、システムが大掛かりであり、また装置間の接続も煩雑であるため、ユーザーの負担やコストの面で改善の余地があった。
また、従来のポスター印刷においてもユーザーの負担に関し改善すべき点があった。例えば、1ページ分の画像の分割画像を複数(例えば4枚)の単票紙に分けて印刷し、それらをつなぎ合わせて1枚のポスターとする場合、各単票紙の上下左右に縁(余白)があればユーザーは各単票紙の余白を切除等する必要があり、また、複数の単票紙を繋ぎ合わせる作業の負担も大きかった。
また、従来のポスター印刷においてもユーザーの負担に関し改善すべき点があった。例えば、1ページ分の画像の分割画像を複数(例えば4枚)の単票紙に分けて印刷し、それらをつなぎ合わせて1枚のポスターとする場合、各単票紙の上下左右に縁(余白)があればユーザーは各単票紙の余白を切除等する必要があり、また、複数の単票紙を繋ぎ合わせる作業の負担も大きかった。
また、上記文献のように、分割画像を用紙に縁無し印刷すればユーザーの負担はある程度軽減されるものの、プリンターの仕様によっては、プリンターが対応可能な全ての用紙サイズに対してプリンターが縁無し印刷可能であるとは限らない。つまり、用紙サイズによってはプリンターで縁無し印刷できないため、そのようなサイズの用紙を用いてポスター印刷を行なう場合には、結局、余白切除等のユーザーの負担は軽減されない。
本発明は上記課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、ポスター印刷を含む各種コピー動作を、ユーザーの負担や装置に要するコストを軽減しつつ的確に実現することが可能な印刷装置、コピーシステムおよびコピー方法を提供する。
本発明の態様の一つは、スキャン対象の原稿のサイズと、原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズとを設定可能な操作部と、USB通信におけるホストとして当該USB通信におけるデバイスと通信を実行する通信部と、上記原稿のサイズと原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズとの設定がされた後に、上記通信部と接続する上記デバイスとしてのスキャナーにスキャンの開始を含む指示を上記通信部を介して行なうスキャナー制御部と、上記指示に応じてスキャナーが原稿をスキャンして生成した元画像を上記通信部を介して取得する取得部と、上記元画像に、上記原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズに応じた拡大処理を含む所定の画像処理を施して印刷画像を生成する画像処理部と、上記印刷画像を印刷媒体に印刷する印刷部とを備える印刷装置としてある。
本発明によれば、スキャナーがプリンターに直接繋がれ、プリンターがUSBホストとなってスキャナーを制御する(プリンターがスキャナーにスキャンを実行させ、スキャンにより得られた画像を印刷する)。そのため、従来のようにPCがホストとなってスキャナー、プリンターを制御していたシステムと比較して、システム構造および配線が簡易であり、コスト低減およびユーザーの負担軽減が実現される。上記スキャナー制御部は、TWAIN規格に従って上記スキャナーに対して上記指示を行い、上記取得部は、TWAIN規格に従って上記元画像を取得する構成としてもよい。
上記スキャナー制御部は、上記原稿を短辺方向に垂直な線で2分割した場合の一方の側の領域を含む第1領域のスキャン指示と、当該2分割した場合の他方の側の領域を含む第2領域のスキャン指示とを行い、上記取得部は、上記スキャナーが第1領域のスキャンにより生成した第1元画像とスキャナーが第2領域のスキャンにより生成した第2元画像とを取得し、上記印刷部は、上記第1元画像に対応する第1印刷画像と第2元画像に対応する第2印刷画像とを上記印刷媒体としてのロール紙にそれぞれ印刷するとしてもよい。当該構成によれば、第1印刷画像が印刷されたロール紙の用紙部分と、第2印刷画像が印刷されたロール紙の用紙部分とをそれぞれの長辺でつなぐことで1つのコピー結果(ポスター)が完成するため、従来のように複数の単票紙を用いたポスター作成と比較して、ユーザーの負担が軽減される。
印刷装置は、上記原稿の拡大後のサイズに対応する用紙サイズとしての第1用紙サイズの指定を受け付け可能である。そして、上記画像処理部は、上記第1元画像と第2元画像とをそれぞれ、短辺の長さが上記第1用紙サイズの短辺の半分に相当する第2用紙サイズのロール紙に対応する大きさに拡大することにより、上記第1印刷画像と第2印刷画像とを生成し、上記印刷部は、上記第2用紙サイズのロール紙に第1印刷画像と第2印刷画像とをそれぞれ印刷するとしてもよい。当該構成によれば、ユーザーが得たいポスターのサイズ(第1用紙サイズ)の1/4サイズである第2用紙サイズについてのロール紙(第2用紙サイズがその長辺方向に連なった用紙)に、拡大後の第1印刷画像と第2印刷画像とがそれぞれ印刷され、ユーザーは容易に第1用紙サイズのコピー結果(ポスター)を得ることができる。
印刷装置は、上記印刷部が上記第1印刷画像をロール紙に印刷した後と第2印刷画像をロール紙に印刷した後とのそれぞれのタイミングでロール紙を上記第1用紙サイズの長辺の長さに応じた位置で切断する切断部をさらに備える。当該構成によれば、第1印刷画像が印刷されてロール紙から切り離された用紙部分と第2印刷画像が印刷されてロール紙から切り離された用紙部分とをそれぞれの長辺でつなぐことで1つのコピー結果(ポスター)が容易に完成する。
上記スキャナー制御部は、上記第1領域と第2領域とが互いに重複する重複領域を有するように上記第1領域と第2領域とのスキャン指示を行い、上記印刷部は、上記第1印刷画像をロール紙に縁有り印刷するとともに、上記第2印刷画像を、当該第2印刷画像における上記重複領域に対応する領域を用紙外に配置させることで当該重複領域に対応する領域と第2印刷画像における当該重複領域に対応する領域以外の領域との境界がロール紙の紙端に一致するようにロール紙に印刷する構成としてもよい。当該構成によれば、第2印刷画像が印刷された用紙の上記紙端を、第1印刷画像が印刷された用紙上における重複領域に対応する領域と第1印刷画像における重複領域に対応する領域以外の領域との境界に一致させることで、1つのコピー結果(ポスター)が容易に完成する。つまり、印刷装置が上記ロール紙のサイズについて縁無し印刷(用紙の上下左右のいずれにも余白を設けない印刷手法)に対応していない場合であっても、ポスター作成にかかるユーザーの負担が大きく軽減される。
本発明の技術的思想は、印刷装置以外によっても実現可能である。例えば、上述した印刷装置とスキャナーとを含むシステム(コピーシステム)の発明や、上述した印刷装置の各部による処理工程を有する方法(コピー方法)の発明をも把握可能である。また、上述した印刷装置の各部による機能を所定のハードウェア(例えば、印刷装置が内蔵するコンピューター等)に実行させるプログラムの発明のほか、上記スキャナーが実施する処理、機能に対応する方法、プログラムの発明をも把握可能である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかるコピーシステムを構成するプリンター10およびスキャナー20の概略構成をブロック図により示している。プリンター10は、印刷装置に該当する。プリンター10とスキャナー20とは互いにUSBケーブル30で接続される。プリンター10は、USBケーブル30を介したUSB通信におけるホストとして機能し、スキャナーは当該USB通信におけるデバイス(スレーブ)として機能する。プリンター10は、自己が搭載するファームウェアにおいて、USBデバイスとしてのスキャナー20を制御する機能を有している。
図1は、本実施形態にかかるコピーシステムを構成するプリンター10およびスキャナー20の概略構成をブロック図により示している。プリンター10は、印刷装置に該当する。プリンター10とスキャナー20とは互いにUSBケーブル30で接続される。プリンター10は、USBケーブル30を介したUSB通信におけるホストとして機能し、スキャナーは当該USB通信におけるデバイス(スレーブ)として機能する。プリンター10は、自己が搭載するファームウェアにおいて、USBデバイスとしてのスキャナー20を制御する機能を有している。
スキャナー20は、例えば、原稿台21、撮像部22、制御部23、表示部24、操作部25、USBインターフェイス(I/F)26などを備えた読取装置である。撮像部22は、光源、イメージセンサー、A/D変換回路などを備え、原稿台21に置かれた原稿をイメージセンサーで読み取り、光電変換、A/D変換等することによりスキャン画像(元画像)を生成する。元画像は、画素毎にRGBの各階調(例えば、0〜255の256階調)を有するデジタルデータである。制御部23は、CPU23a、ROM23b、RAM23c等を備える。制御部23は、ROM23bに記憶された所定のプログラムをRAM23cにロードしてCPU23aで実行することにより、スキャナー20全体を制御する。
制御部23は、USBI/F26を介してプリンター10と通信する。USBI/F26およびプリンター10側のUSBI/F11は、上記USBケーブル30で接続される。操作部25は、ユーザーがスキャナー20を操作するための各種キーやボタンを備える。表示部24は、ユーザーがスキャナー20を操作するためのメニュー等を表示するための画面を備えており、当該画面はLCD等で構成される。
プリンター10は、例えば、USBI/F11、制御部12、画像処理部13、表示部14、操作部15、印刷機構部16などを備えたインクジェット方式のプリンターである。制御部12は、CPU12a、ROM12b、RAM12c等を備える。制御部12は、ROM12bに記憶された上記ファームウェア等をRAM12cにロードしてCPU12aで実行することにより、プリンター10全体を制御し、またスキャナー20制御用のコマンド体系に基づいてスキャナー20の駆動を制御する(例えば、後述する図3の処理)。制御部12は、USBI/F11を介してスキャナー20と通信する。操作部15は、ユーザーがプリンター10を操作するための各種キーやボタンを備える。表示部14は、ユーザーがプリンター10を操作するためのメニュー等を表示するための画面を備えており、当該画面はLCD等で構成される。本実施形態では、ユーザーは、スキャナー20を利用するコピー処理に関する設定についても、プリンター10の操作部15によって行なうことができる。
画像処理部13は、制御部12とは別途設けられたDSP(Digital Signal Processor)であり、制御部12からの指示に応じて、画像に対する所定の画像処理を実行可能である。印刷機構部16は、制御部12によって駆動制御される機構であり、インク滴(ドット)を吐出するための印刷ヘッド、印刷ヘッドを主走査させるためのキャリッジ、印刷媒体(用紙)を搬送するための紙送り機構等を有する。印刷機構部16は、制御部12に制御されることにより、上記所定の画像処理が施された印刷画像に基づいて用紙に印刷を実行する。プリンター10は、ラインヘッド方式のプリンターであってもよい。プリンター10は、A判、B判、レターサイズ等、様々なサイズの用紙を使用可能であり、また単票紙(カット紙)、ロール紙のどちらも使用可能である。本実施形態では、プリンター10を大判印刷に対応したモデルとしており、A2サイズのロール紙を所定の給紙位置にセットして当該ロール紙への印刷が可能である。
ここで、プリンター10でポスター印刷を行なう場合、上述したように縁有り印刷よりも縁無し印刷をした方がユーザーの手間は軽減される。しかしプリンター10においては、使用可能な全てのサイズの用紙について縁無し印刷を実現できる訳ではない。縁無し印刷を行なう場合、プリンター10は、そのときセットしている用紙よりも若干広い範囲に印刷ヘッドからドットを吐出する。そのため、縁無し印刷を行なうには、用紙外にはみ出すドットを受け止めるためのスポンジ部材が必要となる。
図2は、プリンター10における印刷ヘッド16aとプラテン16bとの位置関係等を、印刷ヘッド16aの上方から例示している。印刷ヘッド16aは上述したようにキャリッジに搭載され、紙送り方向(図2参照)に直交する主走査方向へ主走査可能である。スポンジ部材16c1,16c2,16c3…(図2において鎖線で示す箇所)は、紙送り方向に沿って搬送される用紙Pを下から支持するプラテン16bの所定位置であって、搬送される用紙Pの紙端(印刷ヘッド16aの初期位置に近い方(ホーム側)の紙端および、当該ホーム側の反対側(フル桁側)の紙端)近傍の各位置に設けられることで、用紙P外に吐出されるドットを吸収してプラテン16b等の汚れを防ぐ。
よって、プリンター10が使用可能な各用紙サイズについて縁無し印刷を実現するには、各用紙サイズの違いに応じた複数の位置にスポンジ部材を設ける必要がある。図2では、用紙サイズ(用紙幅)W1に対応するフル桁側の位置に設けられたスポンジ部材16c2と、用紙サイズ(用紙幅)W2に対応するフル桁側の位置に設けられたスポンジ部材16c3とを例示している。なお、最もホーム側のスポンジ部材16c1は、各サイズの用紙の縁無し印刷のために共用される。しかしながら、プラテン16bでは、搬送された用紙Pを安定させる(例えば、プラテン16bに形成された吸着用の穴から空気を吸収することでプラテン16b上の用紙Pを安定させる)必要があり、プラテン16b上の多くの位置にスポンジ部材を設けると、かかる安定性が低減する虞がある。そのため、スポンジ部材を設ける位置や数にも制限を設ける必要がある。このような事情により、プリンター10では、縁無し印刷が可能な用紙サイズの種類が限定されている。一例として、上述したA2サイズの用紙については、縁無し印刷ができない(A2サイズの用紙のフル桁側の紙端に対応する位置にスポンジ部材が設置されていない)。
このようなプリンター10およびスキャナー20の構成を用いて本実施形態で行なわれる、原稿の拡大コピーによるポスター印刷(以下、単にポスター印刷と呼ぶ)について説明する。
図3は、プリンター10が実行するスキャナー20の制御を伴うポスター印刷をフローチャートにより示している。当該フローチャートは、主に制御部12や画像処理部13が実行する。フローチャートを開始する前提として、プリンター10およびスキャナー20には電源が投入されており、両者はUSBケーブル30で接続されているものとする。プリンター10では、プリンター10の電源ボタンが押下げられてファームウェアが起動すると、制御部12がUSBI/F11に対する接続の有無の監視を開始し、接続があった場合に接続先のデバイスを特定する。
図3は、プリンター10が実行するスキャナー20の制御を伴うポスター印刷をフローチャートにより示している。当該フローチャートは、主に制御部12や画像処理部13が実行する。フローチャートを開始する前提として、プリンター10およびスキャナー20には電源が投入されており、両者はUSBケーブル30で接続されているものとする。プリンター10では、プリンター10の電源ボタンが押下げられてファームウェアが起動すると、制御部12がUSBI/F11に対する接続の有無の監視を開始し、接続があった場合に接続先のデバイスを特定する。
ステップS100では、制御部12は、操作部15を介してユーザーによる設定を受け付け、ステップS110では、当該受け付けた設定に基づいて、印刷用紙のサイズ、スキャナー20の読み取り解像度および読み取り範囲を決定する。ここではユーザーは、表示部14に表示されたメニューの中からポスター印刷を選択し、スキャン対象の原稿サイズと、原稿の拡大後に対応する用紙サイズ(所望のポスターのサイズ)とを設定可能である。原稿の拡大後に対応する用紙サイズは、第1用紙サイズに該当する。例えば、ユーザーは、原稿サイズとしてA4を設定し、原稿の拡大後に対応する用紙サイズとしてA0を設定することができる。本実施形態では、プリンター10は、A0(841mm×1189mm)の用紙には対応していない。このように対応不能な用紙サイズがポスターのサイズとして設定された場合、制御部12は、寄せ集めることで当該対応不能なサイズとなるプリンター10が対応可能な用紙に印刷を行なうように、印刷用紙のサイズを決定する。
この場合、本実施形態では、制御部12は短辺の長さが上記対応不能なサイズの短辺の半分に相当する用紙サイズ(第2用紙サイズ)のロール紙を印刷用紙として決定する。従って、上記のように原稿の拡大後に対応する用紙サイズとしてA0が設定されている場合には、制御部12は、A2(420mm×594mm)用のロール紙を、使用すべき印刷用紙として決定する。より詳細には、A2用のロール紙におけるA2用紙2枚分のサイズ(短辺はA0の短辺の半分に相当し、長辺はA0の長辺に相当するサイズ)を、使用すべき印刷用紙のサイズとして決定する。制御部12は、表示部14に、短辺の長さが上記対応不能なサイズの短辺の半分に相当する用紙サイズのロール紙を印刷用紙とすべき旨を表示部14に表示させ、ユーザーの同意を操作部15を介して得た上で印刷用紙のサイズを決定するとしてもよい。以下では、原稿の拡大後に対応する用紙サイズがA0であり、実際に用いられる印刷用紙はA2用のロール紙である(A2用のロール紙がプリンター10にセットされている)ことを前提に、説明を続ける。
上述したようにステップS110では、制御部12は、スキャナー20の読み取り解像度および読み取り範囲も決定する。読み取り解像度については、制御部12は、ユーザーが任意に設定した読み取り解像度を受け付けることで決定してもよいし、予め決められた固定値としての読み取り解像度を採用してもよいし、上記スキャン対象の原稿サイズと原稿の拡大後に対応する用紙サイズとの比率およびプリンター10の印刷解像度(固定値あるいはユーザーによる設定値)等に基づいて決定してもよい。読み取り範囲については、制御部12は、原稿を短辺方向に垂直な線で2分割した場合の一方の側の領域を含む第1領域F1を読み取り範囲として決定する。
図4は、原稿台21と、原稿台21上における原稿サイズと、第1領域F1との関係を例示している。原稿サイズは上述したようにA4であり、ここでは鎖線の矩形で示している。図4に例示するスキャナー20の原稿台21(実線)における読み取り可能な最大範囲は、短辺方向(X方向)はレターサイズの短辺(215.9mm)に対応しており、長辺方向(Y方向)はA4の長辺(297mm)に対応している。また図4では、原稿台21の原点(X=Y=0)を基準として原稿サイズの短辺を2等分する分割線DLを示している。ただし分割線DLは、原稿サイズの短辺を厳密に2等分する必要は無く、当該短辺を2分割するものであればよい。制御部12は、ステップS110では、原稿台21の原点を基準として、Y方向については原稿サイズの長辺と同じ長さを有しX方向については分割線DLを所定長さ越えた位置までの長さを有する矩形範囲を、第1領域F1として決定する。図4では、ハッチングを付した範囲が第1領域F1である。なお、第1領域F1のうち分割線DLを超える領域(図4においてハッチング密度が高い領域)は、後述するようにステップS180でも読み取り範囲として決定されることから、重複領域WFと呼ぶ。
ユーザーは、一般的には、印刷結果のタイプとして縁有り印刷か縁無し印刷かの選択を操作部15を操作して行なうことができ、かかる選択を受けて、制御部12は縁有り印刷を行なうか縁無し印刷を行なうかを決定する。ただし、上述したようにA2サイズの用紙についてはプリンター10は縁無し印刷を行うことができない。従って、制御部12は、上記のようにユーザーが原稿の拡大後に対応する用紙サイズとしてA0を設定した時点で縁無し印刷を選択不可としたり、A2用のロール紙を使用すべき印刷用紙として決定した時点で縁無し印刷を選択不可とする。
ステップS120では、制御部12は、ステップS110で決定した読み取り解像度および読み取り範囲をスキャナー20に対して設定するための設定コマンドを、USBI/F11を介してスキャナー20側に送信する。スキャナー20側ではUSBI/F26を介して制御部23が設定コマンドを受信し、当該設定コマンドの指示に従って、自身の読み取り解像度および読み取り範囲を設定する。制御部12は、読み取り解像度および読み取り範囲の設定完了の通知をUSB通信によりスキャナー20側から受信し、かつ、ユーザーからのスキャン開始指示を受け付けた場合、スキャン動作の開始を指示するための開始コマンドを、USBI/F11を介してスキャナー20側に送信する。スキャナー20側ではUSBI/F26を介して制御部23が開始コマンドを受信し、当該開始コマンドの受信を契機として、上記設定した読み取り解像度にて、上記設定した読み取り範囲を対象としたスキャンを実行する。
ユーザーは、スキャン開始指示を、プリンター10の操作部15に含まれるスタートボタンの押下げにより行なうこともできるし、スキャナー20の操作部25に含まれるスタートボタンの押下げにより行うこともできる。制御部12は、プリンター10の操作部15によりスキャン開始指示がなされた場合、当該開始指示を認知して上記開始コマンドをスキャナー20側に送信する。一方、スキャナー20の操作部25によりスキャン開始指示がなされた場合、スキャナー20の制御部23は当該開始指示を受け付けたことをUSB通信によりプリンター10に通知し、プリンター10の制御部12は、当該通知を受けて、上記開始コマンドをスキャナー20側に送信する。また制御部12は、上記のように設定コマンドと開始コマンドとを別々にスキャナー20に送信するのではなく、ユーザーからのスキャン開始指示があった場合に、設定コマンドおよび開始コマンドをまとめてスキャナー20に送信し、スキャナー20は、受信した各コマンドに応じて、自身の読み取り解像度および読み取り範囲の設定と、当該設定した読み取り解像度による当該設定した読み取り範囲を対象としたスキャンの実行とを行なうとしてもよい。
本実施形態では、制御部12は、上述したような各コマンドによるスキャナー20の制御や、スキャナー20との間での各種データの送受信に際しては、TWAIN規格に従った通信を行う。TWAINは、スキャナー20をプリンター10から制御するためのAPI(Application Program Interface)の規格である。プリンター10は、スキャナー20を制御するためのドライバーであってTWAIN規格に対応したTWAINドライバーを搭載しており、制御部12においては、ファームウェアがTWAINドライバーを起動させることによりスキャナー20との間にTWAINドライバーを介在させてスキャナー20に対する制御や通信を行う。
ステップS130では、制御部12は、上記開始コマンドに応じてスキャナー20側で原稿を読み取って生成された元画像を、USBI/F11を通じて受信し取得する。制御部12は、取得した元画像をRAM12cに一時的に格納する。ここでは、スキャナー20において原稿台21に置かれたA4サイズの原稿上の範囲であって第1領域F1に対応する範囲がスキャンされることにより生成された元画像(第1元画像SI1)が、スキャナー20から送信され、この第1元画像SI1を取得することとなる。
ステップS140では、制御部12は、RAM12cに格納した第1元画像SI1を画像処理部13に転送するとともに、第1元画像SI1に対する所定の画像処理の実行を指示する。当該指示を受けて画像処理部13は、第1元画像SI1に対して拡大処理(解像度変換)や色変換処理やハーフトーン処理等を実行し、このような各処理を施した後の画像(第1印刷画像PI1)を制御部12に転送する。つまり、第1元画像SI1が、上記拡大処理によりA2用のロール紙におけるA2用紙2枚分のサイズ内に収まる所定の大きさへと拡大され、色変換処理により画素毎にRGBの表色系からプリンター10が使用するインク(例えば、CMYK等)表色系へと変換され、ハーフトーン処理により画素毎かつインク色毎に2階調あるいは4階調程度でドットのオン/オフやドットサイズを規定したデータに変換されて、第1印刷画像PI1が出来上がる。制御部12は、画像処理部13から転送された第1印刷画像PI1をRAM12cに一時的に格納する。
ステップS150では、制御部12は、印刷用紙上における第1印刷画像PI1のレイアウト(配置)を決定する。上述したようにA2用のロール紙を印刷用紙とした場合、縁無し印刷は出来ないため、縁有り印刷としてのレイアウトを決定する。つまり、制御部12は、A2用のロール紙におけるA2用紙2枚分のサイズ内において上下左右に所定幅の余白が確保されるように、第1印刷画像PI1の配置(A2用のロール紙におけるA2用紙2枚分のサイズの原点を基準とした配置)を決定する。
図5は、ステップS150で決定された第1印刷画像PI1のレイアウトを例示している。図5に示すように、A2用のロール紙におけるA2用紙2枚分のサイズPS内において、上下左右に所定幅の余白が確保されるような第1印刷画像PI1の配置が決定されている。ステップS160では、制御部12は、印刷機構部16を制御することにより、第1印刷画像PI1を上記決定したレイアウトに従って用紙に印刷させる。
図6は、ステップS160で用紙Pに印刷された第1印刷画像PI1を例示している。図6に示す用紙PはA2用のロール紙であり、当該ロール紙の先端側からA2用紙2枚分の範囲に第1印刷画像PI1が縁有り印刷されている。なお図5,6(および後述の図8)では、重複領域WFに対応する画像領域WF´を、ハッチングを付すことにより示している。
ステップS170では、制御部12は、印刷機構部16を制御することにより、第1印刷画像PI1が印刷された用紙P(ロール紙)を、上記原稿の拡大後に対応する用紙サイズ(A0)の長辺の長さに応じた位置、つまりロール紙の先端からA2用紙の長辺の2倍の長さの位置(図6において鎖線で示す切断位置CP)で切断する。本実施形態では、印刷機構部16は、例えばキャリッジとともに主走査方向に往復可能なカッターを有しており、制御部12は、カッターの刃の用紙Pに対する進退を制御可能である。制御部12は、切断位置CPにおいてカッターの刃が用紙Pに当接するように用紙Pの紙送り量およびカッターの位置を調整した上でキャリッジとともにカッターを移動させることにより、切断位置CPで用紙Pを切断し、用紙Pの先端側を切り落とす。この結果、2枚のA2用紙をそれらの長手方向に並べたサイズの用紙に第1印刷画像PI1が縁有り印刷された結果物が得られる。
ステップS180では、制御部12は、印刷用紙のサイズ、スキャナー20の読み取り解像度および読み取り範囲を決定する。印刷用紙のサイズおよび読み取り解像度についてはステップS110で決定した値を採用すればよい。一方、当該ステップS180で決定する読み取り範囲とは、ステップS110で決定した読み取り範囲外の範囲を含むものである。つまり制御部12は、原稿を短辺方向に垂直な線で2分割した場合の他方の側の領域を含む第2領域F2を読み取り範囲として決定する。
図7は、図4と同様に、原稿台21と、原稿台21上における原稿サイズ(A4)とを例示している。また、ハッチングを付した第2領域F2を例示している。制御部12は、ステップS180では、原稿台21の原点を基準として、Y方向については原稿サイズの長辺と同じ長さを有しX方向については分割線DLから原稿の紙端(原点から遠い方の紙端)までの長さを有する矩形範囲を、第2領域F2として決定する。なお、第2領域F2のうち分割線DLに沿った一定幅の領域(図7においてハッチング密度が高い領域)は、上述した重複領域WFである。
ステップS190では、制御部12はステップS120と同様に、ステップS180で決定した読み取り解像度および読み取り範囲をスキャナー20に対して設定するための設定コマンドを、USBI/F11を介してスキャナー20側に送信する。また、制御部12はステップS120と同様に、ユーザーからのスキャン開始指示を受けて、設定コマンドとは別に或いは設定コマンドとともに開始コマンドを、USBI/F11を介してスキャナー20側に送信する。この結果、スキャナー20は、受信した設定コマンド、開始コマンドに応じて、自身の読み取り解像度および読み取り範囲を設定し、当該設定した読み取り解像度による当該設定した読み取り範囲を対象としたスキャンの実行を行なう。
ステップS200では、制御部12は、上記開始コマンドに応じてスキャナー20側で原稿を読み取って生成された元画像を、USBI/F11を通じて受信し取得する。制御部12は、取得した元画像をRAM12cに一時的に格納する。ここでは、スキャナー20において原稿台21に置かれたA4サイズの原稿上の範囲であって第2領域F2に対応する範囲がスキャンされることにより生成された元画像(第2元画像SI2)が、スキャナー20から送信され、この第2元画像SI2を取得することとなる。
ステップS210では、制御部12は、RAM12cに格納した第2元画像SI2を画像処理部13に転送するとともに、第2元画像SI2に対する画像処理の実行を指示する。当該指示を受けて画像処理部13は、ステップS140と同様に第2元画像SI2に対して拡大処理や色変換処理やハーフトーン処理等を実行し、このような各処理を施した後の画像(第2印刷画像PI2)を制御部12に転送する。ステップS210で実行する拡大処理における拡大率は、ステップS140の拡大処理における拡大率と同じである。制御部12は、画像処理部13から転送された第2印刷画像PI2をRAM12cに一時的に格納する。
ステップS220では、制御部12は、印刷用紙上における第2印刷画像PI2のレイアウト(配置)を決定する。上述したようにプリンター10では、A2サイズの用紙については縁無し印刷は出来ない。しかしながら、上述したようにホーム側のスポンジ部材16c1(図2参照)は、各サイズの用紙の縁無し印刷に共用されるものであり、A2サイズの用紙あるいはA2用のロール紙を紙送りする場合でもホーム側の紙端はスポンジ部材16c上を通過する。すなわち、プリンター10が使用する用紙が本来の縁無し印刷に対応していないサイズであっても、その用紙のホーム側の紙端については縁(余白)を形成しない印刷(一部縁無し印刷と呼ぶ。)を行なうことが可能である。
そこで制御部12は、ステップS220では、A2用のロール紙におけるA2用紙2枚分のサイズの用紙上においてホーム側の紙端には余白を形成せず、それ以外の紙端には所定幅の余白が確保されるように、第2印刷画像PI2の配置(A2用のロール紙におけるA2用紙2枚分のサイズの原点を基準とした配置)を決定する。より詳細には、制御部12は、第2印刷画像PI2内における上記重複領域WFに対応する画像領域WF´を用紙外に配置させることで、画像領域WF´と第2印刷画像PI2内の画像領域WF´以外の領域との境界が用紙のホーム側の紙端に一致するようなレイアウトを決定する。
図8は、ステップS220で決定された第2印刷画像PI2のレイアウトを例示している。図8に示すように、A2用のロール紙におけるA2用紙2枚分のサイズPS上で、ホーム側(図においては左側)の紙端に画像領域WF´と第2印刷画像PI2内の画像領域WF´以外の領域との境界が一致し、それ以外の上下右の縁に所定幅の余白が確保されるような第2印刷画像PI2の配置が決定されている。ステップS230では、制御部12は、印刷機構部16を制御することにより、第2印刷画像PI2を上記決定したレイアウトに従って用紙に印刷させる。
図9は、ステップS230で用紙Pに印刷された第2印刷画像PI2を例示している。この用紙PもA2用のロール紙であり、当該ロール紙の先端側からA2用紙2枚分の範囲に第2印刷画像PI2(第2印刷画像PI2のうち画像領域WF´を除いた範囲)が一部縁無し印刷されている。つまり、画像領域WF´は用紙外に打ち捨てられることで用紙P上に印刷されておらず、用紙Pのホーム側の紙端HEのみが余白無しとなっている。
ステップS240では、制御部12はステップS170と同様に、印刷機構部16を制御することにより、第2印刷画像PI2が印刷された用紙P(ロール紙)を、上記原稿の拡大後に対応する用紙サイズ(A0)の長辺の長さに応じた位置、つまりロール紙の先端からA2用紙の長辺の2倍の長さの位置(図9において鎖線で示す切断位置CP)で切断する。この結果、2枚のA2用紙をそれらの長手方向に並べたサイズの用紙に第2印刷画像PI2が一部縁無し印刷された結果物が得られる。
以上により、制御部12は図3のフローチャートを終了する。ユーザーは、ステップS170で得られた結果物と、ステップS240で得られた結果物とを貼り合わせるだけで、すなわち第2印刷画像PI2が印刷された用紙の紙端HEを、第1印刷画像PI1が印刷された用紙上の画像領域WF´と第1印刷画像PI1内の画像領域WF´以外の領域との境界に一致させて、両用紙を貼り合わせるだけで、所望のポスターサイズ(A0)に対応した拡大コピー結果を確実に得るこができる。
プリンター10では、USB通信におけるホストとして当該USB通信におけるデバイス(スキャナー20)と通信を実行する点で制御部12およびUSBI/F11は通信部として機能する。また、スキャナー20にスキャンの開始を含む指示(コマンド)を与える点で制御部12はスキャナー制御部としても機能する。また、スキャナー20が生成した元画像(第1元画像SI1、第2元画像SI2)を取得する点で制御部12は取得部としても機能する。また、印刷画像(第1印刷画像PI1、第2印刷画像PI2)の印刷媒体への印刷を実現する点で制御部12および印刷機構部16は印刷部として機能する。また、第1印刷画像PI1をロール紙に印刷した後と、第2印刷画像PI2をロール紙に印刷した後とのそれぞれのタイミングでロール紙の切断を実現する点で制御部12および印刷機構部16は切断部としても機能する。
このように本実施形態によれば、スキャナー20がプリンター10にUSBケーブル30により直接繋がれ、プリンター10がUSBホストとなってスキャナー20を制御する。そのため、従来のようにPCがホストとなってスキャナー、プリンターを制御していたシステムと比較してシステム構造および配線が簡易であり、コスト低減およびユーザーの負担軽減が実現される。
また本実施形態では、原稿の拡大コピーにより大きなサイズのポスターを作成しようとする場合、用紙幅を整数倍することでポスターの用紙幅となるロール紙に対して原稿を分割した各画像を印刷する。そのため、従来のように複数の単票紙をポスターの横方向にも縦方向にもつないでポスターを作成していた場合と比較して、ユーザーによる各用紙の余白切除や貼り合せの手間が大きく軽減され、ポスター作成の際の煩雑さが減る。
さらに本実施形態によれば、プリンター10の構造上、通常の縁無し印刷ができない用紙を使用してポスター作成を行なう場合であっても、原稿を2つに分けて印刷する際に、一方は縁有り印刷を行ない、他方は、ホーム側の紙端においてのみ余白を無くす一部縁無し印刷を行なう。そのため、2つの印刷結果をユーザーが繋げる際、従来のように縁有り印刷された2つの印刷結果を繋げる場合に生じていた余白切除の手間が省かれ、ユーザーの負担が軽減される。
さらに本実施形態によれば、プリンター10の構造上、通常の縁無し印刷ができない用紙を使用してポスター作成を行なう場合であっても、原稿を2つに分けて印刷する際に、一方は縁有り印刷を行ない、他方は、ホーム側の紙端においてのみ余白を無くす一部縁無し印刷を行なう。そのため、2つの印刷結果をユーザーが繋げる際、従来のように縁有り印刷された2つの印刷結果を繋げる場合に生じていた余白切除の手間が省かれ、ユーザーの負担が軽減される。
本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
上記のようにプリンター10とスキャナー20とを接続する態様においては、プリンター10の動作中にユーザーがスキャナー20側の電源を切ってしまうことが考えられる。そこでプリンター10は、スキャナー20の制御を伴うコピー処理中に、スキャナー20の電源が切られた場合(USBI/F11を介して接続先のUSBデバイスを認識できなくなった場合)、その時点で処理対象としている印刷ジョブをキャンセルするとともに、印刷用紙を給紙中であれば給紙中の印刷用紙を排出した上でコピー処理を中止する。
上記のようにプリンター10とスキャナー20とを接続する態様においては、プリンター10の動作中にユーザーがスキャナー20側の電源を切ってしまうことが考えられる。そこでプリンター10は、スキャナー20の制御を伴うコピー処理中に、スキャナー20の電源が切られた場合(USBI/F11を介して接続先のUSBデバイスを認識できなくなった場合)、その時点で処理対象としている印刷ジョブをキャンセルするとともに、印刷用紙を給紙中であれば給紙中の印刷用紙を排出した上でコピー処理を中止する。
上記では、A0サイズのポスターを実現するためにA2サイズ用のロール紙に第1印刷画像PI1と第2印刷画像PI2とをそれぞれ印刷する場合を例に説明を行なったが、本発明は他の用紙サイズの組み合わせについても適用可能であることはいうまでもない。例えば、A1サイズのポスターを実現するためにA3サイズ用のロール紙に各画像を印刷してもよいし、B0サイズのポスターを実現するためにB2サイズ用のロール紙に各画像を印刷してもよい。つまり本発明は、An(nは0以上の整数)サイズのポスターを実現するためにA(n+2)サイズ用のロール紙に各画像を印刷する場合に適用可能であり、同様に、Bnサイズのポスターを実現するためにB(n+2)サイズ用のロール紙に各画像を印刷する場合に適用可能である。
上記では、プリンター10は、寄せ集めることでユーザーが設定したポスターのサイズを実現可能なサイズのロール紙に第1印刷画像PI1と第2印刷画像PI2とを印刷する場合を例に説明を行なった。しかし、プリンター10の給紙位置にセットされている用紙サイズに応じたポスター印刷を行なうことも可能である。つまり給紙位置にロール紙がセットされている場合、プリンター10は、所定の紙幅検知用のセンサーにより、このセットされているロール紙の幅を検知する。
そして、プリンター10は、スキャナー20に原稿を読み取らせてスキャナー20から取得した第1元画像SI1について、このロール紙の幅(ロール紙が対応している用紙サイズの短辺)およびロール紙が対応している用紙サイズの長辺の所定数倍(2倍)の長さに対応するサイズに拡大した上で(更に、他の必要な画像処理、レイアウト処理も行なった上で)ロール紙に印刷し、印刷結果を上記のようにロール紙から切断する。スキャナー20から取得した第2元画像SI2についても、同様に拡大した上で(他の必要な画像処理、レイアウト処理も行なった上で)ロール紙に印刷し、印刷結果をロール紙から切断する。このような各印刷を行い、切断後の印刷済みの用紙を上記のように画像が連続するように貼り合せれば、上記給紙位置にセットされていたロール紙の幅に応じたサイズのポスターを得ることができる。
10…プリンター、11…USBI/F、12…制御部、12a…CPU、12b…ROM、12c…RAM、13…画像処理部、16…印刷機構部、16a…印刷ヘッド、16b…プラテン、16c1,16c2,16c3…スポンジ部材、20…スキャナー、21…原稿台、22…撮像部、23…制御部、23a…CPU、23b…ROM、23c…RAM、26…USBI/F、30…USBケーブル。
Claims (8)
- スキャン対象の原稿のサイズと、原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズとを設定可能な操作部と、
USB通信におけるホストとして当該USB通信におけるデバイスと通信を実行する通信部と、
上記原稿のサイズと原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズとの設定がされた後に、上記通信部と接続する上記デバイスとしてのスキャナーにスキャンの開始を含む指示を上記通信部を介して行なうスキャナー制御部と、
上記指示に応じてスキャナーが原稿をスキャンして生成した元画像を上記通信部を介して取得する取得部と、
上記元画像に、上記原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズに応じた拡大処理を含む所定の画像処理を施して印刷画像を生成する画像処理部と、
上記印刷画像を印刷媒体に印刷する印刷部とを備えることを特徴とする印刷装置。 - 上記スキャナー制御部は、TWAIN規格に従って上記スキャナーに対して上記指示を行い、上記取得部は、TWAIN規格に従って上記元画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 上記スキャナー制御部は、上記原稿を短辺方向に垂直な線で2分割した場合の一方の側の領域を含む第1領域のスキャン指示と、当該2分割した場合の他方の側の領域を含む第2領域のスキャン指示とを行い、
上記取得部は、上記スキャナーが第1領域のスキャンにより生成した第1元画像とスキャナーが第2領域のスキャンにより生成した第2元画像とを取得し、
上記印刷部は、上記第1元画像に対応する第1印刷画像と第2元画像に対応する第2印刷画像とを上記印刷媒体としてのロール紙にそれぞれ印刷することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。 - 上記操作部は、上記原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズとしての第1用紙サイズの指定を受け付け、
上記画像処理部は、上記第1元画像と第2元画像とをそれぞれ、短辺の長さが上記第1用紙サイズの短辺の半分に相当する第2用紙サイズのロール紙に対応する大きさに拡大することにより、上記第1印刷画像と第2印刷画像とを生成し、
上記印刷部は、上記第2用紙サイズのロール紙に第1印刷画像と第2印刷画像とをそれぞれ印刷することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。 - 上記印刷部が上記第1印刷画像をロール紙に印刷した後と第2印刷画像をロール紙に印刷した後とのそれぞれのタイミングでロール紙を上記第1用紙サイズの長辺の長さに応じた位置で切断する切断部をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
- 上記スキャナー制御部は、上記第1領域と第2領域とが互いに重複する重複領域を有するように上記第1領域と第2領域とのスキャン指示を行い、
上記印刷部は、上記第1印刷画像をロール紙に縁有り印刷するとともに、上記第2印刷画像を、当該第2印刷画像における上記重複領域に対応する領域を用紙外に配置させることで当該重複領域に対応する領域と第2印刷画像における当該重複領域に対応する領域以外の領域との境界がロール紙の紙端に一致するようにロール紙に印刷する、ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の印刷装置。 - USB通信におけるホストとして機能する印刷装置と、当該印刷装置と接続し当該USB通信におけるデバイスとして機能するスキャナーとを備え、
上記印刷装置は、スキャン対象の原稿のサイズと、原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズとの設定を受け付け、当該設定の後に上記スキャナーにスキャンの開始を含む指示を送信し、
上記スキャナーは、上記指示に応じて原稿をスキャンして元画像を生成するとともに当該元画像を上記印刷装置へ送信し、
上記印刷装置は、上記送信された元画像に、上記原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズに応じた拡大処理を含む所定の画像処理を施して印刷画像を生成し、当該印刷画像を印刷媒体に印刷することを特徴とするコピーシステム。 - USB通信におけるホストとして機能する印刷装置に当該USB通信におけるデバイスとして機能するスキャナーを接続した状態で、印刷装置は、スキャン対象の原稿のサイズと、原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズとの設定を受け付け、当該設定の後にスキャナーにスキャンの開始を含む指示を送信し、当該指示に応じてスキャナーが原稿をスキャンして生成した元画像をスキャナーから受信し、当該元画像に、上記原稿の拡大後に対応する印刷媒体のサイズに応じた拡大処理を含む所定の画像処理を施して印刷画像を生成し、当該印刷画像を印刷媒体に印刷することを特徴とするコピー方法。
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