JP2004064437A - 画像処理装置及びそれを備えた画像出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の原稿ジョブからなる原稿の画像処理を一括して行う場合に、ジョブセパレータシートを利用したり、読み取り原稿にページ数を記載したりすることなく、簡単に原稿ジョブごとに画像処理形態を切り替える。
【解決手段】複数の原稿ジョブからなる原稿をまとめて原稿載置台にセットする場合(S1)に、各原稿ジョブの先頭ページの角の部分を所定の形状に折っておく。そして、画像処理装置において、これらの原稿の読み込み時(S5)に、原稿識別手段が原稿の角折れを認識した場合(S6でYes)、原稿ジョブが切り替わったと識別し(S8でYes)、画像出力時の各種設定値が変更され(S9)、画像処理制御手段は新たな出力形態で画像処理を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の原稿ジョブからなる原稿をまとめて原稿載置台にセットする場合(S1)に、各原稿ジョブの先頭ページの角の部分を所定の形状に折っておく。そして、画像処理装置において、これらの原稿の読み込み時(S5)に、原稿識別手段が原稿の角折れを認識した場合(S6でYes)、原稿ジョブが切り替わったと識別し(S8でYes)、画像出力時の各種設定値が変更され(S9)、画像処理制御手段は新たな出力形態で画像処理を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、読み取った画像を種々の出力条件で出力することができる複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を備えたデジタル複合機などに備えられ、読み取った原稿画像を適当な出力形態に変換する画像処理装置、及びそれを備えた画像出力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の原稿ジョブを同時に読み取り、各々の原稿ジョブに対して異なる処理を行うデジタル複合機などの画像出力装置においては、ジョブセパレータシートを各原稿ジョブの間に挿入してスキャナのADFにセットし読み取り動作を行うことで、各原稿ジョブに対し別々にファイリング処理したり、印刷処理したりすることができるものがある。しかしながら、このジョブセパレータシートを用いて原稿ジョブ毎に個別の画像処理を行う場合、画像処理モードの多様化に伴って、多種類のジョブセパレータシートを用意しなければならない。その上、ジョブセパレータシートの種類が多くなると、どのジョブセパレータシートを選択使用すればよいのか分かりにくくなり、操作が煩雑になるという問題点がある。
【0003】
そこで、上記ジョブセパレータシートを用いない技術として、特開平10−21380号公報に記載のような電子ファイリングシステムが提案されている。この特開平10−21380号公報においては、原稿ジョブの総ページ数を判定するエリアを予め設定しておき、その総ページ数判定エリアの数字を認識することで原稿ジョブと他の原稿ジョブとの境目を判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−21380号公報では、原稿ジョブに予め総ページ数を記載しておく必要があるため、原稿に総ページ数が記載されていない場合には、ユーザはページ数を数えて原稿に記載するという作業を行わなければならない。さらに、その総ページ数の認識のために文字認識技術を利用しなければならず、コストアップにも繋がってしまう。
【0005】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、原稿の角の部分が所定の形状になっていることを認識することで、画像出力処理の切り替えを行い、原稿にページ数を記載していない場合でも、原稿ジョブごとに画像処理を行うことができる画像処理装置及びそれを備えた画像出力装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置は、種類の異なる複数の原稿ジョブを読み取り、原稿ジョブごとに出力形態を異ならせて画像処理を行う画像処理装置において、読み取り原稿の角の部分において所定の形状を認識した場合に、原稿ジョブが切り替わったと識別する原稿識別手段と、前記原稿識別手段によって前記原稿ジョブが切り替わったと識別された場合に、画像データの出力形態を切り替える画像処理制御手段とが設けられていることを特徴としている。
【0007】
上記画像処理装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナなど、あるいは、これらの機能を兼ね備えた所謂デジタル複合機のように、読み取った画像情報を何らかの形態で出力する機能を備えた画像出力装置に備えられたものである。この画像処理装置は、種類の異なる複数の原稿ジョブを、そのジョブごとにユーザが出力方法(出力先)を設定するなどすれば、種々の出力形態(例えば、用紙への画像の印刷、複写、指定されたアドレスへの送信など)に対応した画像データになるように画像処理を行うことができる。なお、上記「原稿ジョブ」又は「ジョブ」とは、同じ出力形態で同じ出力先に処理される複数枚からなる一まとまりの原稿束のことを意味する。そして、上記画像処理装置は、読み取り原稿の角の部分の形状を読み取り、その角の部分が折られたり、切り取られたりして所定の形状をしていると認識した場合に、原稿ジョブが切り替わったことを識別することができる原稿識別手段と、この原稿識別手段によって原稿ジョブが切り替わったと識別された場合に、画像データの出力形態を切り替える画像処理制御手段とが設けられている。
【0008】
上記の構成によれば、ある原稿ジョブと他の原稿ジョブとの境界のページとなる原稿の角の部分の形状を原稿ジョブが切り替わる目印となる所定の形状にしておけば、原稿識別手段は原稿ジョブが切り替わったことを認識し、設定された次の画像処理の出力形態へ切り替えることができる。これによって、複数の原稿ジョブを一括してまとめて原稿台にセッティングし、連続して画像の読み取りを行っても、原稿ジョブごとに目的とする出力形態で画像を出力させることができるので操作性が向上する。さらに、原稿ジョブを識別するためのジョブセパレータシートを用意する必要もなく、また原稿ジョブごとに総ページ数などの特徴がない場合でも、原稿の先頭ページの角を所定の形状にしておくことで簡単に複数ジョブを一括して読み取らせ、原稿ジョブごとに異なる画像処理を行うことができる。
【0009】
前記画像処理装置において、前記読み取り原稿における角の部分の所定の形状は、角折れであることが好ましい。
【0010】
上記の構成によれば、原稿ジョブの切り替えを行いたい読み取り原稿の角を折るという簡単な作業を行うだけで、原稿ジョブごとに画像の出力処理方法を分けることができる。また、読み取り原稿にマーキングをするなどして目印をつけると、原稿を元の状態に戻すことが面倒であるが、折るだけであれば原稿を容易に元の状態に戻すことができる。
【0011】
また、角折れの大きさは、用紙を折り込むことで読み取り画像の画像欠けを起こさない程度に小さく、また、スキャナの解像度で角折れが認識できる程度に大きいことが好ましい。一般に印刷装置には用紙の上下左右に余白領域があり、その面積は機種により若干異なるが、その余白領域は用紙の端から3〜4mm幅程度であるため、3mm×3mm以上であることがより好ましい。即ち、用紙の角の頂点から縦横最低3mmの位置から用紙の内側へ、用紙を折り込むことによって角折れを形成すればよい。なお、この角折れの大きさは、通常10mm×10mm程度が適当である。
【0012】
前記画像処理装置において、前記原稿識別手段は、前記読み取り原稿の角折れの位置及び/又は向きによって原稿ジョブの出力形態を識別し、予め設定された原稿ジョブの出力形態と一致した場合に、当該読み取り原稿が原稿ジョブの先頭ページであると判断し、前記画像処理制御手段は、前記先頭ページの画像データの出力形態を、その予め設定された原稿ジョブの出力形態に切り替えるようにしてもよい。
【0013】
ここで、上記読み取り原稿の角折れの位置とは、四角の形状をした原稿が有する4つの角のどの角であるかということを意味し、上記読み取り原稿の角折れの向きとは、角折れが読み取り画像側、あるいはその反対側のどちらに折られているかということを意味している。従って、「原稿の角折れの位置及び/又は向きによって原稿ジョブの出力形態を識別する」とは、原稿(原稿ジョブの先頭ページ)の角折れのある特定の形状が、その出力形態を示すという情報が画像処理装置内に前もって記憶されており、その情報に基づいて原稿ジョブの出力形態を識別するということを意味する。なお、上記読み取り原稿の「角折れの位置及び/又は向き」と同等の意味を示す表現として、本明細書では、読み取り原稿の「角折れの形状」という語句を用いる。
【0014】
上記の構成によれば、原稿を読み取る場合、ユーザが予め設定した次の原稿ジョブの出力形態と一致する形状の角折れを認識するまでは、他の形状の角折れは原稿ジョブの先頭ページを示すものではないと認識して、読み飛ばすことができる。即ち、原稿搬送時に何らかのトラブルによって出来てしまった角折れについては、原稿ジョブの切り替えのために意図的に作られたものではないと認識して、読み飛ばすことができる。そのため、迅速かつより正確に原稿ジョブの切り替えポイントを識別することができる。
【0015】
前記画像処理装置において、前記原稿識別手段は、前記読み取り原稿の角折れの位置及び/又は向きによって、原稿ジョブの出力形態を識別し、前記画像処理制御手段は、前記原稿ジョブの出力形態に対応した画像処理に切り替えるようにしてもよい。
【0016】
上記の構成によれば、画像を出力するときに毎回ユーザ設定を入力する必要がないため、操作性を向上させることができる。この構成は、個人利用や、スモールオフィスなど、出力先が比較的少ない場合に有効である。
【0017】
前記画像処理装置はさらに、前記原稿識別手段が前記読み取り原稿の角の部分の所定の形状を認識した場合に、前記出力形態の切り替えを行って良いか否かを報知する報知手段を備えていてもよい。
【0018】
上記の構成によれば、読み取り原稿の角折れを認識した場合に、ユーザが原稿ジョブを識別させるために意図的に作った角折れなのか、何らかのトラブルによって出来た角折れなのかを確認することができる。そのため、トラブルによって出来てしまった角折れによって原稿ジョブの種類が切り換わったと誤って判定されることを防止することができる。
【0019】
前記画像処理装置において、前記画像処理制御手段は、前記読み取り原稿の角折れによって発生する出力画像の影を消去して画像処理を行ってもよい。
【0020】
通常の画像処理では、角折れなどによって原稿の角が欠落している場合には、その部分の出力画像は影となるが、上記の構成によれば、その部分にも読み取り原稿があるものとして画像処理を行うため、得られる出力画像を綺麗にすることができる。
【0021】
本発明の画像出力装置は、前記画像処理装置によって処理された画像データを出力することを特徴とするものである。上記の構成によれば、ジョブセパレータシートなどを必要とせず、簡単に原稿ジョブごとに目的とする出力形態で画像を出力させることができる。上記画像出力装置として具体的には、複写機、ファクシミリ、プリンタ、及びこれらの機能を兼ね備えたデジタル複合機などが挙げられる。
【0022】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図1ないし図4に基づいて以下に説明する。なお、本発明はこの記載に限定されるものではない。
【0023】
本発明の画像出力装置の一例として、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナなどの機能を兼ね備えた所謂デジタル複合機を挙げることができる。そこで、本実施の形態においては、画像出力装置として複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナとしての機能を兼ね備えたデジタル複合機1を例に挙げて説明する。図2は、上記デジタル複合機1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、上記デジタル複合機1は、複数のコンピュータ(ホストPC22・23・24)及びファイルサーバ25とLANによって繋がれている。
【0024】
上記デジタル複合機1は、自動原稿搬送装置(以下、ADFと呼ぶ)11、ADF11によって搬送された原稿の画像を読み取るスキャナ装置12、読み取った画像データに様々な処理を加えて各部へ送る制御部13、制御部に送られた画像データを格納する画像メモリ16、ユーザが装置を操作するための表示パネル形式の操作表示部17、読み取り原稿の角折れの形状ごとにその出力形態を記憶する設定記憶部18、画像データを可視像として記録媒体に記録する画像形成部19、LANによって繋がれた外部のPC、サーバなどと各種信号のやり取りをするネットワークI/F部20などから構成される。
【0025】
制御部13には、原稿識別部14(原稿識別手段)、画像処理部15(画像処理制御手段)などが備えられ、スキャナ装置12で読み取った画像データ、あるいは、装置外部よりネットワークI/F部20を介して送られた画像データを目的に応じて適宜処理している。
【0026】
続いて、上記デジタル複合機1において実施される原稿読み取り動作、及び読み取った原稿の画像データの出力処理方法について図1及び図2を用いて説明する。上記デジタル複合機1においては、図3に示すように、各原稿ジョブA・B・Cは、その先頭ページの左上の角部分を折り曲げた状態で、全てまとめて重ねられ、ADF11の原稿載置台上にセットされる(S1)。なお、図3において、各原稿ジョブは、左側の原稿から順に搬送されるものとする。
【0027】
次に、ユーザは操作表示部17において、デジタル複合機1における画像処理動作の各設定を行う。先ず、複数の原稿ジョブを連続して読み取る連続モードの設定を行う(S2)。次に、それぞれの原稿ジョブに対する出力先、また印刷を行う場合には印刷枚数などの各設定値を入力する(S3)。そして、操作表示部17のスタートボタンを押すことによって、制御部13から原稿読み込み指示がスキャナ装置12へ出され(S4)、原稿の読み込みが始まる(S5)。このようにして、原稿載置台に置かれた原稿ジョブA・B・Cは、ADF11によって1枚づつ自動搬送され、順次スキャナ装置12へ送られる。スキャナ装置12へ送られた1枚1枚の原稿は、その都度画像の読み取りが行なわれるとともに、原稿識別部14にてその角の部分が折られているか否かの識別が行われる(S6)。ここで、角折れがない(No)と識別されれば、画像処理部15ではその一つ前の原稿と同じ出力形態にて画像処理が行われる(S10)。一方、S6にて角折れがある(Yes)と識別された場合には、操作表示部17に警告音とともにその旨が表示され、ユーザに角折れがあることが報知される(S7)。このとき、ユーザは次の原稿ジョブへの切り替えであるのか、何らかのトラブルによって出来た角折れをジョブの切り替わりと誤認したものであるのかを確認することができる(S8)。S8において、次の原稿ジョブであることが確認されれば(Yes)、画像処理部15において出力形態に関する設定値が変更された後(S9)、出力処理が行われる(S10)。また、S8において誤ってできた角折れであることが確認されれば(No)、設定値の変更は行われず、前回の原稿と同じ出力形態にて出力処理が行われる(S10)。このようにして1枚の原稿について出力処理が行われた後、ADF11に次の原稿が有るか否かが確認される(S11)。S11において、次の原稿が有ると判断されれば(Yes)、S5から再び同様の工程が繰り返される。また、S11において、ADF11上の原稿載置台に残りの原稿は無いと判断されれば(No)、処理は終了する。
【0028】
上述のようにして、画像の読み取りから出力に至るまでの画像処理が行われる各原稿ジョブA・B・Cの出力先の一例を図4(a)に示す。図4(a)に示すように、上記各原稿ジョブA・B・Cの出力先は、ファイルサーバ21内の個人フォルダに存在する各フォルダ「田中」、「鈴木」、「佐藤」である。そして、このとき、各原稿ジョブから読み取られた画像データは、画像処理部15において「tif」ファイル形式になるように画像処理が施され、各出力先に送られる。
【0029】
また、図4(a)に示す出力先への画像処理が行われる場合の、操作表示部17に表示される各ジョブの詳細の一覧を図4(b)に示す。図4(b)に示すように、操作表示部17には、原稿載置台に置かれた複数の原稿ジョブについて、各ジョブが搬送される順にジョブ1から順次設定値を入力すればよい。各設定項目は、使用目的に応じて適宜変更することができるが、本実施の形態においてはその出力先(出力形態)、及びファイル名などを設定するような構成になっている。
【0030】
なお、本実施の形態においては、各原稿ジョブA・B・Cの出力先は全てファイルサーバ内であるが、本発明の画像処理装置はこれに限定されることなく、上記デジタル複合機1が備えている各種出力形態(例えば、印刷、FAX送信、データ保存、メール送信)に応じた画像処理を行い、画像出力処理を行うことができる。さらに、本発明においては、内部に画像形成部などの出力手段を備えない画像処理装置に、プリンタ、ディスプレイ、サーバ、PCなどの出力装置がインターフェースを介して接続されていてもよい。
【0031】
また、本実施の形態に係る画像処理装置の画像処理方法においては、図1に示すようにS7の報知工程が存在するが、本発明においては、この報知工程がなくてもよい。しかしながら、この報知工程があることによって、何らかのトラブルによって出来た角折れを、誤ってジョブの切り替えと判別することを防止することができる。
【0032】
上記の構成によれば、ADF11に複数の原稿ジョブをセットした場合、スキャナ装置12は原稿ジョブの切り替わりをその角折れから判別して、複数の原稿ジョブの各々に対して異なる設定のファイリング処理や印刷処理を行うことができる。
【0033】
〔実施の形態2〕
本発明の第2の実施の形態について図5及び図6を用いて以下に説明する。なお、本実施の形態2は、実施の形態1で説明したデジタル複合機1と同じ構成の装置で実施することが可能であるため、便宜上図2に示すデジタル複合機1を実施の形態2に係るデジタル複合機として説明する。
【0034】
本実施の形態においては、図5(c)に示すように、原稿の角折れの形状に基づいた出力形態が設定記憶部18に記憶されている。即ち、図5(c)の1に示すように、原稿の左上の角が手前側(読み取り画像側)に折られている場合はファイルサーバ、図5(c)の2に示すように、原稿の右上の角が手前側(読み取り画像側)に折られている場合はE−mailの転送、図5(c)の3に示すように、原稿の左上が奥側(読み取り画像の面とは反対側)に折られている場合はコピー、図5(c)の4に示すように、原稿の右上の角が奥側(読み取り画像の面とは反対側)に折られている場合はFAXというように、原稿の角折れの形状に基づいた各出力形態が記憶されている。
【0035】
本実施の形態2において読み取られる複数の原稿ジョブの一例を図5(a)、(b)に示す。本実施の形態において画像処理される原稿ジョブは、図5(b)に示すように、3枚の原稿からなるジョブA、5枚の原稿からなるジョブB、2枚の原稿からなるジョブCから構成される。上記ジョブAは図示するように、その先頭ページの左上の角が奥側に折られているので、その出力形態はコピーである。上記ジョブBは図示するように、その先頭ページの右上の角が手前側に折られているので、その出力形態はE−mail転送である。上記ジョブCは図示するように、その先頭ページの左上が手前側に折られているので、その出力形態はファイル保存である。なお、図5(b)に示す各原稿は、左側のものから順にスキャナ装置12に搬送される。
【0036】
本実施の形態2において行われる画像データの処理方法について図6のフローチャートに基づいて説明する。各原稿ジョブA・B・Cは、その先頭ページの角部分が上述のように折り曲げられた状態で、全てまとめて重ねられ、ADF11の原稿載置台上にセットされる(S21)。
【0037】
次に、ユーザは操作表示部17において、デジタル複合機1における画像処理動作の各設定を行う。先ず、複数の原稿ジョブを連続して読み取る連続モードの設定を行う(S22)。次に、それぞれの原稿ジョブに対する出力先、また印刷を行う場合には印刷枚数などの各設定値を入力する(S23)。この各設定値の入力は、操作表示部17より行う。このときの操作表示部17の表示画面の一例を図5(a)に示す。
【0038】
図5(a)に示すように、1番目のジョブ(ジョブ1)から順にその出力形態、出力先を入力する。ジョブ1はコピーモードであるので、図5(a)のジョブ1に示されるように「コピー」を選択し、その出力先、即ち印刷された用紙が排出されるトレイを選択する。また、この場合は用紙、部数などの印刷条件を入力する。次に2番目のジョブ(ジョブ2)の出力形態、出力先を入力する。ジョブ2はメール転送モードであるので、図5(a)のジョブ2に示されるように「メール転送」を選択し、その出力先としてメールアドレスを記入する。また、この場合は、読み取られるジョブBの画像データのファイル名を指定する。続いて、3番目のジョブ(ジョブ3)の出力形態、出力先を入力する。ジョブ3はファイルサーバへの保存モードであるので、図5(a)のジョブ3に示されるように「ファイル」を選択し、出力先としてファイルサーバ内の適当なフォルダを選択する。また、この場合もジョブ2と同様に、読み取られるジョブCの画像データのファイル名を指定する。このように各原稿ジョブについてその種々の設定値を入力すると、表示部の最上段には合計のジョブ数が表示される。
【0039】
そして、操作表示部17のスタートボタンを押すことによって、制御部13から原稿読み込み指示がスキャナ装置12へ出され(S24)、原稿の読み込みが始まる(S25)。このようにして、原稿載置台に置かれた原稿ジョブA・B・Cは、ADF11によって1枚づつ自動搬送され、順次スキャナ装置12へ送られる。スキャナ装置12へ送られた1枚1枚の原稿は、その都度画像の読み取りが行なわれる。同時に、原稿識別部14にてその角の部分が次の原稿ジョブの出力形態の設定と同じ位置及び同じ向きに折られているか否かの識別が行われる(S26)。即ち、設定記憶部18に記憶されている、図5(c)に示すような各出力形態とその先頭ページの角折れの形状との関係と、読み取った原稿の角折れの形状が一致するか否かの識別が行われる。ここで、角折れがない、若しくは角折れの形状が一致していない(No)と識別されれば、画像処理部15ではその一つ前の原稿と同じ出力形態にて画像処理が行われる(S30)。一方、S26にて角折れがあり、かつ、角折れの形状が設定記憶部18に記憶されたものと一致する(Yes)と識別された場合には、操作表示部17に警告音とともにその旨が表示され、ユーザに次のジョブへの切り替わりを指示する角折れであることが報知される(S27)。このとき、ユーザは次の原稿ジョブへの切り替えであるのか、何らかのトラブルによって出来た角折れをジョブの切り替わりと誤認したものであるのかを確認することができる(S28)。S28において、次の原稿ジョブであることが確認されれば(Yes)、画像処理部15において出力形態に関する設定値が変更された後(S29)、出力処理が行われる(S30)。また、S28において誤ってできた角折れであることが確認されれば(No)、設定値の変更は行われず、前回の原稿と同じ出力形態にて出力処理が行われる(S30)。このようにして1枚の原稿について出力処理が行われた後、ADF11に次の原稿が有るか否かが確認される(S31)。S31において、次の原稿が有ると判断されれば(Yes)、S25から再び同様の工程が繰り返される。また、S31において、ADF11上の原稿載置台に残りの原稿は無いと判断されれば(No)、処理は終了する。
【0040】
上記の構成によれば、ユーザが予め設定した原稿ジョブの出力形態と、原稿識別部14によって識別された角折れの形状から割り出される出力形態とが一致するまでは、他の形状の角折れについてはジョブの切り替えを示すものではないとして読み飛ばすことができる。即ち、実施の形態1と比較して、角折れの誤認によって画像出力形態の切り替えが誤って行われる危険性をより少なくすることができる。そのため、本実施の形態においては、報知工程(S27)を含んだ構成としているが、この報知工程を含まずとも、出力形態の切り替えをより確実に行うことができると考えられる。
【0041】
なお、本実施の形態2において、図5(c)に示されるような角折れの形状(角折れの位置及び/又は向き)による出力形態の区別は、本発明の一例であり、本発明はこの記載に限定されることなく、種々の角折れの形状によって出力形態を区別することができる。
【0042】
〔実施の形態3〕
本発明の第3の実施の形態について図7及び図8を用いて以下に説明する。なお、本実施の形態3は、実施の形態1で説明したデジタル複合機1と同じ構成の装置で実施することが可能であるため、便宜上図2に示すデジタル複合機1を実施の形態3に係るデジタル複合機として説明する。
【0043】
本実施の形態3に係るデジタル複合機1は、各原稿ジョブの先頭ページの角折れの形状を出力形態及び出力先ごとに予め決めておくことによって、ユーザが設定値入力時にその出力形態を入力することなく、目的とする出力形態で画像処理を行うことができる。
【0044】
本実施の形態においては、原稿の角折れの形状とそのときの画像データの出力形態及び出力先が、例えば図7のように予め決められ、設定記憶部18に記憶されている。即ち、本実施の形態においては、図7の1に示すように、原稿ジョブの先頭ページについて左上の角が手前側(読み取り画像側)に折られている場合は、出力形態はファイルであり、出力先はファイルサーバ21内の個人フォルダ内のフォルダ名「田中」のフォルダ内である。また同様に、図7に示される2、3、4、5について、角折れの形状:出力形態:出力先は、それぞれ以下の通りである。2:右上の角が手前側に折られている:ファイル:ファイルサーバ21内の個人フォルダ内のフォルダ名「鈴木」のフォルダ、3:左上の角が奥側(読み取り画像面とは反対の面側)に折られている:ファイル:ファイルサーバ21内の個人フォルダ内のフォルダ名「佐藤」のフォルダ、4:右上の角が奥側に折られている:E−mail:suzuki@email.co.jpのアドレス、5:右上及び左上の角が共に手前側に折られている:E−mail:satoh@email.co.jpのアドレス。
【0045】
本実施の形態3において行われる画像データの処理方法について図8のフローチャートに基づいて説明する。各原稿ジョブは、その先頭ページの角部分が各出力形態に対応した形状に折り曲げられた状態で、全てまとめて重ねられ、ADF11の原稿載置台上にセットされる(S41)。
【0046】
次に、ユーザは操作表示部17において、デジタル複合機1における画像処理動作の各設定を行う。先ず、複数の原稿ジョブを連続して読み取る連続モードの設定を行う(S42)。次に、出力形態の設定を自動にするか否かの選択が行われる(S43)。S43において自動にしない(No)と選択された場合は、それぞれの原稿ジョブに対する出力先、また印刷を行う場合には印刷枚数などの各設定値を入力した後(S44)、操作表示部17のスタートボタンを押すことによって、実施の形態2と同様の処理が行われる(S45)。
【0047】
そして、S43において自動にする(Yes)と選択された場合は、S44をスキップし、操作表示部17のスタートボタンを押すことによって、制御部13から原稿読み込み指示がスキャナ装置12へ出され(S45)、原稿の読み込みが始まる(S46)。このようにして、原稿載置台に置かれた各原稿ジョブは、ADF11によって1枚づつ自動搬送され、順次スキャナ装置12へ送られる。スキャナ装置12へ送られた1枚1枚の原稿は、その都度画像の読み取りが行なわれる。同時に、原稿識別部14にて設定記憶部の情報に基づいて、その角の部分の形状の識別が行われる(S47)。ここで、角折れがない(No)と識別されれば、画像処理部15ではその一つ前の原稿と同じ出力形態にて画像処理が行われる(S51)。一方、S46にて角折れがある(Yes)と識別された場合には、操作表示部17に警告音とともにその旨が表示され、ユーザに角折れがあることが報知される(S48)。このとき、ユーザは次の原稿ジョブへの切り替えであるのか、何らかのトラブルによって出来た角折れをジョブの切り替わりと誤認したものであるのかを確認することができる(S49)。S49において、次の原稿ジョブであることが確認されれば(Yes)、設定記憶部18の記憶情報に基づいて、画像処理部15での出力形態に関する設定値が変更された後(S50)、出力処理が行われる(S51)。また、S49において誤ってできた角折れであることが確認されれば(No)、設定値の変更は行われず、前回の原稿と同じ出力形態にて出力処理が行われる(S51)。このようにして1枚の原稿について出力処理が行われた後、ADF11に次の原稿が有るか否かが確認される(S52)。S52において、次の原稿が有ると判断されれば(Yes)、S46から再び同様の工程が繰り返される。また、S52において、ADF11上の原稿載置台に残りの原稿は無いと判断されれば(No)、処理は終了する。
【0048】
上記の構成によれば、画像の出力処理を行う場合に、毎回ユーザが出力形態などに関する設定を行う必要が無く、操作性が向上する。なお、角折れの形状の種類には限りがあるため、本実施の形態は個人利用やスモールオフィスでの利用に適している。また、出力形態の種類が多い印刷の場合は、手動モードで印刷条件を設定することが好ましい。
【0049】
なお、本実施の形態3において、図7に示されるような角折れの形状(角折れの位置及び/又は向き)による出力形態及び出力先の区別は、本発明の一例であり、本発明はこの記載に限定されることなく、種々の角折れの形状によって出力形態及び出力先を区別することができる。
【0050】
なお、上述の各実施の形態において、得られる出力画像を綺麗なものにするために、原稿の角折れの部分に発生する出力画像の影を消去して画像処理を行うようにしてもよい。
【0051】
また、上述の各実施の形態においては、読み取り原稿の角の部分を折ることによって所定の形状を形成しているが、本発明はこれに限定することなく、例えば角の部分を適当な形状に切り取ってもよいし、また、出力形態に応じて切り取る形状を異ならせるようにしてもよい。これによれば、本実施の形態2及び3と同様に、原稿の角の部分の形状に応じて出力形態を確認したり、出力形態を異ならせたりすることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明の画像処理装置は、種類の異なる複数の原稿ジョブを読み取り、原稿ジョブごとに出力形態を異ならせて画像処理を行う画像処理装置において、読み取り原稿の角の部分において所定の形状を認識した場合に、原稿ジョブが切り替わったと識別する原稿識別手段と、前記原稿識別手段によって前記原稿ジョブが切り替わったと識別された場合に、画像データの出力形態を切り替える画像処理制御手段とが設けられていることを特徴としている。
【0053】
上記の構成によれば、ある原稿ジョブと他の原稿ジョブとの境界のページとなる原稿の角の部分の形状を原稿ジョブが切り替わる目印となる所定の形状にしておけば、原稿識別手段は原稿ジョブが切り替わったことを認識し、設定された次の画像処理の出力形態へ切り替えることができる。これによって、複数の原稿ジョブを一括してまとめて原稿台にセッティングし、連続して画像の読み取りを行っても、原稿ジョブごとに目的とする出力形態で画像を出力させることができるので操作性が向上する。さらに、原稿ジョブを識別するためのジョブセパレータシートを用意する必要もなく、また原稿ジョブごとに総ページ数などの特徴がない場合でも、原稿の先頭ページの角を所定の形状にしておくことで簡単に複数ジョブを一括して読み取らせ、原稿ジョブごとに異なる画像処理を行うことができる。
【0054】
前記画像処理装置において、前記読み取り原稿における角の部分の所定の形状は、角折れであることが好ましい。
【0055】
上記の構成によれば、原稿ジョブの切り替えを行いたい読み取り原稿の角を折るという簡単な作業を行うだけで、原稿ジョブごとに画像の出力処理方法を分けることができる。また、読み取り原稿にマーキングをするなどして目印をつけると、原稿を元の状態に戻すことが面倒であるが、折るだけであれば原稿を容易に元の状態に戻すことができる。
【0056】
前記画像処理装置において、前記原稿識別手段は、前記読み取り原稿の角折れの位置及び/又は向きによって原稿ジョブの出力形態を識別し、予め設定された原稿ジョブの出力形態と一致した場合に、当該読み取り原稿が原稿ジョブの先頭ページであると判断し、前記画像処理制御手段は、前記先頭ページの画像データの出力形態を、上記の予め設定された原稿ジョブの出力形態に切り替えるようにしてもよい。
【0057】
上記の構成によれば、原稿を読み取る場合、ユーザが予め設定した次の原稿ジョブの出力形態と一致する形状の角折れを認識するまでは、他の形状の角折れは原稿ジョブの先頭ページを示すものではないと認識して、読み飛ばすことができる。そのため、迅速かつより正確に原稿ジョブの切り替えポイントを識別することができる。
【0058】
前記画像処理装置において、前記原稿識別手段は、前記読み取り原稿の角折れの位置及び/又は向きによって、原稿ジョブの出力形態を識別し、前記画像処理制御手段は、前記原稿ジョブの出力形態に対応した画像処理に切り替えるようにしてもよい。
【0059】
上記の構成によれば、画像を出力するときに毎回ユーザ設定を入力する必要がないため、操作性を向上させることができる。
【0060】
前記画像処理装置はさらに、前記原稿識別手段が前記読み取り原稿の角の部分の所定の形状を認識した場合に、前記出力形態の切り替えを行って良いか否かを報知する報知手段を備えていてもよい。
【0061】
上記の構成によれば、読み取り原稿の角折れを認識した場合に、ユーザが原稿ジョブを識別させるために意図的に作った角折れなのか、何らかのトラブルによって出来た角折れなのかを確認することができる。そのため、トラブルによって出来てしまった角折れによって原稿ジョブの種類が切り換わったと誤って判定されることを防止することができる。
【0062】
前記画像処理装置において、前記画像処理制御手段は、前記読み取り原稿の角折れによって発生する出力画像の影を消去して画像処理を行ってもよい。
【0063】
通常の画像処理では、角折れなどによって原稿の角が欠落している場合には、その部分の出力画像は影となるが、上記の構成によれば、その部分にも読み取り原稿があるものとして画像処理を行うため、得られる出力画像を綺麗にすることができる。
【0064】
また、本発明の画像出力装置は、前記画像処理装置によって処理された画像データを出力することを特徴とするものである。上記の構成によれば、ジョブセパレータシートなどを必要とせず、簡単に原稿ジョブごとに目的とする出力形態で画像を出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係るデジタル複合機において実施される原稿ジョブごとの画像出力処理の切り替え方法を説明するためのフローチャートである。
【図2】本実施の形態1に係るデジタル複合機の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態1において複数の原稿ジョブからなる読み取り原稿を示す模式図である。
【図4】(a)は、図2に示すファイルサーバに備えられた個人フォルダを示す模式図である。(b)は、図2に示す操作表示部にパネル表示された画面の一例を示すものであり、各原稿ジョブの詳細を示す模式図である。
【図5】(a)は、本実施の形態2におけるデジタル複合機における操作表示部にパネル表示された画面の一例を示すものであり、各原稿ジョブの詳細を示す模式図である。(b)は、本実施の形態2において複数の原稿ジョブからなる読み取り原稿を示す模式図である。(c)は、本実施の形態2において読み取り原稿の角折れの形状による出力形態の種別を示す模式図である。
【図6】本実施の形態2に係るデジタル複合機において実施される原稿ジョブごとの画像出力処理の切り替え方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】本実施の形態3において読み取り原稿の角折れの形状による出力形態の種別を示す模式図である。
【図8】本実施の形態3に係るデジタル複合機において実施される原稿ジョブごとの画像出力処理の切り替え方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタル複合機(画像出力装置)
11 ADF
12 スキャナ装置
13 制御部(原稿識別手段・画像処理制御手段)
14 原稿識別部(原稿識別手段)
15 画像処理部(画像処理制御手段)
16 画像メモリ
17 操作表示部(報知手段)
18 設定記憶部
19 画像形成部
20 ネットワークI/F部
21 ファイルサーバ
22 ホストPC A
23 ホストPC B
24 ホストPC C
【発明の属する技術分野】
本発明は、読み取った画像を種々の出力条件で出力することができる複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を備えたデジタル複合機などに備えられ、読み取った原稿画像を適当な出力形態に変換する画像処理装置、及びそれを備えた画像出力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の原稿ジョブを同時に読み取り、各々の原稿ジョブに対して異なる処理を行うデジタル複合機などの画像出力装置においては、ジョブセパレータシートを各原稿ジョブの間に挿入してスキャナのADFにセットし読み取り動作を行うことで、各原稿ジョブに対し別々にファイリング処理したり、印刷処理したりすることができるものがある。しかしながら、このジョブセパレータシートを用いて原稿ジョブ毎に個別の画像処理を行う場合、画像処理モードの多様化に伴って、多種類のジョブセパレータシートを用意しなければならない。その上、ジョブセパレータシートの種類が多くなると、どのジョブセパレータシートを選択使用すればよいのか分かりにくくなり、操作が煩雑になるという問題点がある。
【0003】
そこで、上記ジョブセパレータシートを用いない技術として、特開平10−21380号公報に記載のような電子ファイリングシステムが提案されている。この特開平10−21380号公報においては、原稿ジョブの総ページ数を判定するエリアを予め設定しておき、その総ページ数判定エリアの数字を認識することで原稿ジョブと他の原稿ジョブとの境目を判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−21380号公報では、原稿ジョブに予め総ページ数を記載しておく必要があるため、原稿に総ページ数が記載されていない場合には、ユーザはページ数を数えて原稿に記載するという作業を行わなければならない。さらに、その総ページ数の認識のために文字認識技術を利用しなければならず、コストアップにも繋がってしまう。
【0005】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、原稿の角の部分が所定の形状になっていることを認識することで、画像出力処理の切り替えを行い、原稿にページ数を記載していない場合でも、原稿ジョブごとに画像処理を行うことができる画像処理装置及びそれを備えた画像出力装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置は、種類の異なる複数の原稿ジョブを読み取り、原稿ジョブごとに出力形態を異ならせて画像処理を行う画像処理装置において、読み取り原稿の角の部分において所定の形状を認識した場合に、原稿ジョブが切り替わったと識別する原稿識別手段と、前記原稿識別手段によって前記原稿ジョブが切り替わったと識別された場合に、画像データの出力形態を切り替える画像処理制御手段とが設けられていることを特徴としている。
【0007】
上記画像処理装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナなど、あるいは、これらの機能を兼ね備えた所謂デジタル複合機のように、読み取った画像情報を何らかの形態で出力する機能を備えた画像出力装置に備えられたものである。この画像処理装置は、種類の異なる複数の原稿ジョブを、そのジョブごとにユーザが出力方法(出力先)を設定するなどすれば、種々の出力形態(例えば、用紙への画像の印刷、複写、指定されたアドレスへの送信など)に対応した画像データになるように画像処理を行うことができる。なお、上記「原稿ジョブ」又は「ジョブ」とは、同じ出力形態で同じ出力先に処理される複数枚からなる一まとまりの原稿束のことを意味する。そして、上記画像処理装置は、読み取り原稿の角の部分の形状を読み取り、その角の部分が折られたり、切り取られたりして所定の形状をしていると認識した場合に、原稿ジョブが切り替わったことを識別することができる原稿識別手段と、この原稿識別手段によって原稿ジョブが切り替わったと識別された場合に、画像データの出力形態を切り替える画像処理制御手段とが設けられている。
【0008】
上記の構成によれば、ある原稿ジョブと他の原稿ジョブとの境界のページとなる原稿の角の部分の形状を原稿ジョブが切り替わる目印となる所定の形状にしておけば、原稿識別手段は原稿ジョブが切り替わったことを認識し、設定された次の画像処理の出力形態へ切り替えることができる。これによって、複数の原稿ジョブを一括してまとめて原稿台にセッティングし、連続して画像の読み取りを行っても、原稿ジョブごとに目的とする出力形態で画像を出力させることができるので操作性が向上する。さらに、原稿ジョブを識別するためのジョブセパレータシートを用意する必要もなく、また原稿ジョブごとに総ページ数などの特徴がない場合でも、原稿の先頭ページの角を所定の形状にしておくことで簡単に複数ジョブを一括して読み取らせ、原稿ジョブごとに異なる画像処理を行うことができる。
【0009】
前記画像処理装置において、前記読み取り原稿における角の部分の所定の形状は、角折れであることが好ましい。
【0010】
上記の構成によれば、原稿ジョブの切り替えを行いたい読み取り原稿の角を折るという簡単な作業を行うだけで、原稿ジョブごとに画像の出力処理方法を分けることができる。また、読み取り原稿にマーキングをするなどして目印をつけると、原稿を元の状態に戻すことが面倒であるが、折るだけであれば原稿を容易に元の状態に戻すことができる。
【0011】
また、角折れの大きさは、用紙を折り込むことで読み取り画像の画像欠けを起こさない程度に小さく、また、スキャナの解像度で角折れが認識できる程度に大きいことが好ましい。一般に印刷装置には用紙の上下左右に余白領域があり、その面積は機種により若干異なるが、その余白領域は用紙の端から3〜4mm幅程度であるため、3mm×3mm以上であることがより好ましい。即ち、用紙の角の頂点から縦横最低3mmの位置から用紙の内側へ、用紙を折り込むことによって角折れを形成すればよい。なお、この角折れの大きさは、通常10mm×10mm程度が適当である。
【0012】
前記画像処理装置において、前記原稿識別手段は、前記読み取り原稿の角折れの位置及び/又は向きによって原稿ジョブの出力形態を識別し、予め設定された原稿ジョブの出力形態と一致した場合に、当該読み取り原稿が原稿ジョブの先頭ページであると判断し、前記画像処理制御手段は、前記先頭ページの画像データの出力形態を、その予め設定された原稿ジョブの出力形態に切り替えるようにしてもよい。
【0013】
ここで、上記読み取り原稿の角折れの位置とは、四角の形状をした原稿が有する4つの角のどの角であるかということを意味し、上記読み取り原稿の角折れの向きとは、角折れが読み取り画像側、あるいはその反対側のどちらに折られているかということを意味している。従って、「原稿の角折れの位置及び/又は向きによって原稿ジョブの出力形態を識別する」とは、原稿(原稿ジョブの先頭ページ)の角折れのある特定の形状が、その出力形態を示すという情報が画像処理装置内に前もって記憶されており、その情報に基づいて原稿ジョブの出力形態を識別するということを意味する。なお、上記読み取り原稿の「角折れの位置及び/又は向き」と同等の意味を示す表現として、本明細書では、読み取り原稿の「角折れの形状」という語句を用いる。
【0014】
上記の構成によれば、原稿を読み取る場合、ユーザが予め設定した次の原稿ジョブの出力形態と一致する形状の角折れを認識するまでは、他の形状の角折れは原稿ジョブの先頭ページを示すものではないと認識して、読み飛ばすことができる。即ち、原稿搬送時に何らかのトラブルによって出来てしまった角折れについては、原稿ジョブの切り替えのために意図的に作られたものではないと認識して、読み飛ばすことができる。そのため、迅速かつより正確に原稿ジョブの切り替えポイントを識別することができる。
【0015】
前記画像処理装置において、前記原稿識別手段は、前記読み取り原稿の角折れの位置及び/又は向きによって、原稿ジョブの出力形態を識別し、前記画像処理制御手段は、前記原稿ジョブの出力形態に対応した画像処理に切り替えるようにしてもよい。
【0016】
上記の構成によれば、画像を出力するときに毎回ユーザ設定を入力する必要がないため、操作性を向上させることができる。この構成は、個人利用や、スモールオフィスなど、出力先が比較的少ない場合に有効である。
【0017】
前記画像処理装置はさらに、前記原稿識別手段が前記読み取り原稿の角の部分の所定の形状を認識した場合に、前記出力形態の切り替えを行って良いか否かを報知する報知手段を備えていてもよい。
【0018】
上記の構成によれば、読み取り原稿の角折れを認識した場合に、ユーザが原稿ジョブを識別させるために意図的に作った角折れなのか、何らかのトラブルによって出来た角折れなのかを確認することができる。そのため、トラブルによって出来てしまった角折れによって原稿ジョブの種類が切り換わったと誤って判定されることを防止することができる。
【0019】
前記画像処理装置において、前記画像処理制御手段は、前記読み取り原稿の角折れによって発生する出力画像の影を消去して画像処理を行ってもよい。
【0020】
通常の画像処理では、角折れなどによって原稿の角が欠落している場合には、その部分の出力画像は影となるが、上記の構成によれば、その部分にも読み取り原稿があるものとして画像処理を行うため、得られる出力画像を綺麗にすることができる。
【0021】
本発明の画像出力装置は、前記画像処理装置によって処理された画像データを出力することを特徴とするものである。上記の構成によれば、ジョブセパレータシートなどを必要とせず、簡単に原稿ジョブごとに目的とする出力形態で画像を出力させることができる。上記画像出力装置として具体的には、複写機、ファクシミリ、プリンタ、及びこれらの機能を兼ね備えたデジタル複合機などが挙げられる。
【0022】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図1ないし図4に基づいて以下に説明する。なお、本発明はこの記載に限定されるものではない。
【0023】
本発明の画像出力装置の一例として、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナなどの機能を兼ね備えた所謂デジタル複合機を挙げることができる。そこで、本実施の形態においては、画像出力装置として複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナとしての機能を兼ね備えたデジタル複合機1を例に挙げて説明する。図2は、上記デジタル複合機1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、上記デジタル複合機1は、複数のコンピュータ(ホストPC22・23・24)及びファイルサーバ25とLANによって繋がれている。
【0024】
上記デジタル複合機1は、自動原稿搬送装置(以下、ADFと呼ぶ)11、ADF11によって搬送された原稿の画像を読み取るスキャナ装置12、読み取った画像データに様々な処理を加えて各部へ送る制御部13、制御部に送られた画像データを格納する画像メモリ16、ユーザが装置を操作するための表示パネル形式の操作表示部17、読み取り原稿の角折れの形状ごとにその出力形態を記憶する設定記憶部18、画像データを可視像として記録媒体に記録する画像形成部19、LANによって繋がれた外部のPC、サーバなどと各種信号のやり取りをするネットワークI/F部20などから構成される。
【0025】
制御部13には、原稿識別部14(原稿識別手段)、画像処理部15(画像処理制御手段)などが備えられ、スキャナ装置12で読み取った画像データ、あるいは、装置外部よりネットワークI/F部20を介して送られた画像データを目的に応じて適宜処理している。
【0026】
続いて、上記デジタル複合機1において実施される原稿読み取り動作、及び読み取った原稿の画像データの出力処理方法について図1及び図2を用いて説明する。上記デジタル複合機1においては、図3に示すように、各原稿ジョブA・B・Cは、その先頭ページの左上の角部分を折り曲げた状態で、全てまとめて重ねられ、ADF11の原稿載置台上にセットされる(S1)。なお、図3において、各原稿ジョブは、左側の原稿から順に搬送されるものとする。
【0027】
次に、ユーザは操作表示部17において、デジタル複合機1における画像処理動作の各設定を行う。先ず、複数の原稿ジョブを連続して読み取る連続モードの設定を行う(S2)。次に、それぞれの原稿ジョブに対する出力先、また印刷を行う場合には印刷枚数などの各設定値を入力する(S3)。そして、操作表示部17のスタートボタンを押すことによって、制御部13から原稿読み込み指示がスキャナ装置12へ出され(S4)、原稿の読み込みが始まる(S5)。このようにして、原稿載置台に置かれた原稿ジョブA・B・Cは、ADF11によって1枚づつ自動搬送され、順次スキャナ装置12へ送られる。スキャナ装置12へ送られた1枚1枚の原稿は、その都度画像の読み取りが行なわれるとともに、原稿識別部14にてその角の部分が折られているか否かの識別が行われる(S6)。ここで、角折れがない(No)と識別されれば、画像処理部15ではその一つ前の原稿と同じ出力形態にて画像処理が行われる(S10)。一方、S6にて角折れがある(Yes)と識別された場合には、操作表示部17に警告音とともにその旨が表示され、ユーザに角折れがあることが報知される(S7)。このとき、ユーザは次の原稿ジョブへの切り替えであるのか、何らかのトラブルによって出来た角折れをジョブの切り替わりと誤認したものであるのかを確認することができる(S8)。S8において、次の原稿ジョブであることが確認されれば(Yes)、画像処理部15において出力形態に関する設定値が変更された後(S9)、出力処理が行われる(S10)。また、S8において誤ってできた角折れであることが確認されれば(No)、設定値の変更は行われず、前回の原稿と同じ出力形態にて出力処理が行われる(S10)。このようにして1枚の原稿について出力処理が行われた後、ADF11に次の原稿が有るか否かが確認される(S11)。S11において、次の原稿が有ると判断されれば(Yes)、S5から再び同様の工程が繰り返される。また、S11において、ADF11上の原稿載置台に残りの原稿は無いと判断されれば(No)、処理は終了する。
【0028】
上述のようにして、画像の読み取りから出力に至るまでの画像処理が行われる各原稿ジョブA・B・Cの出力先の一例を図4(a)に示す。図4(a)に示すように、上記各原稿ジョブA・B・Cの出力先は、ファイルサーバ21内の個人フォルダに存在する各フォルダ「田中」、「鈴木」、「佐藤」である。そして、このとき、各原稿ジョブから読み取られた画像データは、画像処理部15において「tif」ファイル形式になるように画像処理が施され、各出力先に送られる。
【0029】
また、図4(a)に示す出力先への画像処理が行われる場合の、操作表示部17に表示される各ジョブの詳細の一覧を図4(b)に示す。図4(b)に示すように、操作表示部17には、原稿載置台に置かれた複数の原稿ジョブについて、各ジョブが搬送される順にジョブ1から順次設定値を入力すればよい。各設定項目は、使用目的に応じて適宜変更することができるが、本実施の形態においてはその出力先(出力形態)、及びファイル名などを設定するような構成になっている。
【0030】
なお、本実施の形態においては、各原稿ジョブA・B・Cの出力先は全てファイルサーバ内であるが、本発明の画像処理装置はこれに限定されることなく、上記デジタル複合機1が備えている各種出力形態(例えば、印刷、FAX送信、データ保存、メール送信)に応じた画像処理を行い、画像出力処理を行うことができる。さらに、本発明においては、内部に画像形成部などの出力手段を備えない画像処理装置に、プリンタ、ディスプレイ、サーバ、PCなどの出力装置がインターフェースを介して接続されていてもよい。
【0031】
また、本実施の形態に係る画像処理装置の画像処理方法においては、図1に示すようにS7の報知工程が存在するが、本発明においては、この報知工程がなくてもよい。しかしながら、この報知工程があることによって、何らかのトラブルによって出来た角折れを、誤ってジョブの切り替えと判別することを防止することができる。
【0032】
上記の構成によれば、ADF11に複数の原稿ジョブをセットした場合、スキャナ装置12は原稿ジョブの切り替わりをその角折れから判別して、複数の原稿ジョブの各々に対して異なる設定のファイリング処理や印刷処理を行うことができる。
【0033】
〔実施の形態2〕
本発明の第2の実施の形態について図5及び図6を用いて以下に説明する。なお、本実施の形態2は、実施の形態1で説明したデジタル複合機1と同じ構成の装置で実施することが可能であるため、便宜上図2に示すデジタル複合機1を実施の形態2に係るデジタル複合機として説明する。
【0034】
本実施の形態においては、図5(c)に示すように、原稿の角折れの形状に基づいた出力形態が設定記憶部18に記憶されている。即ち、図5(c)の1に示すように、原稿の左上の角が手前側(読み取り画像側)に折られている場合はファイルサーバ、図5(c)の2に示すように、原稿の右上の角が手前側(読み取り画像側)に折られている場合はE−mailの転送、図5(c)の3に示すように、原稿の左上が奥側(読み取り画像の面とは反対側)に折られている場合はコピー、図5(c)の4に示すように、原稿の右上の角が奥側(読み取り画像の面とは反対側)に折られている場合はFAXというように、原稿の角折れの形状に基づいた各出力形態が記憶されている。
【0035】
本実施の形態2において読み取られる複数の原稿ジョブの一例を図5(a)、(b)に示す。本実施の形態において画像処理される原稿ジョブは、図5(b)に示すように、3枚の原稿からなるジョブA、5枚の原稿からなるジョブB、2枚の原稿からなるジョブCから構成される。上記ジョブAは図示するように、その先頭ページの左上の角が奥側に折られているので、その出力形態はコピーである。上記ジョブBは図示するように、その先頭ページの右上の角が手前側に折られているので、その出力形態はE−mail転送である。上記ジョブCは図示するように、その先頭ページの左上が手前側に折られているので、その出力形態はファイル保存である。なお、図5(b)に示す各原稿は、左側のものから順にスキャナ装置12に搬送される。
【0036】
本実施の形態2において行われる画像データの処理方法について図6のフローチャートに基づいて説明する。各原稿ジョブA・B・Cは、その先頭ページの角部分が上述のように折り曲げられた状態で、全てまとめて重ねられ、ADF11の原稿載置台上にセットされる(S21)。
【0037】
次に、ユーザは操作表示部17において、デジタル複合機1における画像処理動作の各設定を行う。先ず、複数の原稿ジョブを連続して読み取る連続モードの設定を行う(S22)。次に、それぞれの原稿ジョブに対する出力先、また印刷を行う場合には印刷枚数などの各設定値を入力する(S23)。この各設定値の入力は、操作表示部17より行う。このときの操作表示部17の表示画面の一例を図5(a)に示す。
【0038】
図5(a)に示すように、1番目のジョブ(ジョブ1)から順にその出力形態、出力先を入力する。ジョブ1はコピーモードであるので、図5(a)のジョブ1に示されるように「コピー」を選択し、その出力先、即ち印刷された用紙が排出されるトレイを選択する。また、この場合は用紙、部数などの印刷条件を入力する。次に2番目のジョブ(ジョブ2)の出力形態、出力先を入力する。ジョブ2はメール転送モードであるので、図5(a)のジョブ2に示されるように「メール転送」を選択し、その出力先としてメールアドレスを記入する。また、この場合は、読み取られるジョブBの画像データのファイル名を指定する。続いて、3番目のジョブ(ジョブ3)の出力形態、出力先を入力する。ジョブ3はファイルサーバへの保存モードであるので、図5(a)のジョブ3に示されるように「ファイル」を選択し、出力先としてファイルサーバ内の適当なフォルダを選択する。また、この場合もジョブ2と同様に、読み取られるジョブCの画像データのファイル名を指定する。このように各原稿ジョブについてその種々の設定値を入力すると、表示部の最上段には合計のジョブ数が表示される。
【0039】
そして、操作表示部17のスタートボタンを押すことによって、制御部13から原稿読み込み指示がスキャナ装置12へ出され(S24)、原稿の読み込みが始まる(S25)。このようにして、原稿載置台に置かれた原稿ジョブA・B・Cは、ADF11によって1枚づつ自動搬送され、順次スキャナ装置12へ送られる。スキャナ装置12へ送られた1枚1枚の原稿は、その都度画像の読み取りが行なわれる。同時に、原稿識別部14にてその角の部分が次の原稿ジョブの出力形態の設定と同じ位置及び同じ向きに折られているか否かの識別が行われる(S26)。即ち、設定記憶部18に記憶されている、図5(c)に示すような各出力形態とその先頭ページの角折れの形状との関係と、読み取った原稿の角折れの形状が一致するか否かの識別が行われる。ここで、角折れがない、若しくは角折れの形状が一致していない(No)と識別されれば、画像処理部15ではその一つ前の原稿と同じ出力形態にて画像処理が行われる(S30)。一方、S26にて角折れがあり、かつ、角折れの形状が設定記憶部18に記憶されたものと一致する(Yes)と識別された場合には、操作表示部17に警告音とともにその旨が表示され、ユーザに次のジョブへの切り替わりを指示する角折れであることが報知される(S27)。このとき、ユーザは次の原稿ジョブへの切り替えであるのか、何らかのトラブルによって出来た角折れをジョブの切り替わりと誤認したものであるのかを確認することができる(S28)。S28において、次の原稿ジョブであることが確認されれば(Yes)、画像処理部15において出力形態に関する設定値が変更された後(S29)、出力処理が行われる(S30)。また、S28において誤ってできた角折れであることが確認されれば(No)、設定値の変更は行われず、前回の原稿と同じ出力形態にて出力処理が行われる(S30)。このようにして1枚の原稿について出力処理が行われた後、ADF11に次の原稿が有るか否かが確認される(S31)。S31において、次の原稿が有ると判断されれば(Yes)、S25から再び同様の工程が繰り返される。また、S31において、ADF11上の原稿載置台に残りの原稿は無いと判断されれば(No)、処理は終了する。
【0040】
上記の構成によれば、ユーザが予め設定した原稿ジョブの出力形態と、原稿識別部14によって識別された角折れの形状から割り出される出力形態とが一致するまでは、他の形状の角折れについてはジョブの切り替えを示すものではないとして読み飛ばすことができる。即ち、実施の形態1と比較して、角折れの誤認によって画像出力形態の切り替えが誤って行われる危険性をより少なくすることができる。そのため、本実施の形態においては、報知工程(S27)を含んだ構成としているが、この報知工程を含まずとも、出力形態の切り替えをより確実に行うことができると考えられる。
【0041】
なお、本実施の形態2において、図5(c)に示されるような角折れの形状(角折れの位置及び/又は向き)による出力形態の区別は、本発明の一例であり、本発明はこの記載に限定されることなく、種々の角折れの形状によって出力形態を区別することができる。
【0042】
〔実施の形態3〕
本発明の第3の実施の形態について図7及び図8を用いて以下に説明する。なお、本実施の形態3は、実施の形態1で説明したデジタル複合機1と同じ構成の装置で実施することが可能であるため、便宜上図2に示すデジタル複合機1を実施の形態3に係るデジタル複合機として説明する。
【0043】
本実施の形態3に係るデジタル複合機1は、各原稿ジョブの先頭ページの角折れの形状を出力形態及び出力先ごとに予め決めておくことによって、ユーザが設定値入力時にその出力形態を入力することなく、目的とする出力形態で画像処理を行うことができる。
【0044】
本実施の形態においては、原稿の角折れの形状とそのときの画像データの出力形態及び出力先が、例えば図7のように予め決められ、設定記憶部18に記憶されている。即ち、本実施の形態においては、図7の1に示すように、原稿ジョブの先頭ページについて左上の角が手前側(読み取り画像側)に折られている場合は、出力形態はファイルであり、出力先はファイルサーバ21内の個人フォルダ内のフォルダ名「田中」のフォルダ内である。また同様に、図7に示される2、3、4、5について、角折れの形状:出力形態:出力先は、それぞれ以下の通りである。2:右上の角が手前側に折られている:ファイル:ファイルサーバ21内の個人フォルダ内のフォルダ名「鈴木」のフォルダ、3:左上の角が奥側(読み取り画像面とは反対の面側)に折られている:ファイル:ファイルサーバ21内の個人フォルダ内のフォルダ名「佐藤」のフォルダ、4:右上の角が奥側に折られている:E−mail:suzuki@email.co.jpのアドレス、5:右上及び左上の角が共に手前側に折られている:E−mail:satoh@email.co.jpのアドレス。
【0045】
本実施の形態3において行われる画像データの処理方法について図8のフローチャートに基づいて説明する。各原稿ジョブは、その先頭ページの角部分が各出力形態に対応した形状に折り曲げられた状態で、全てまとめて重ねられ、ADF11の原稿載置台上にセットされる(S41)。
【0046】
次に、ユーザは操作表示部17において、デジタル複合機1における画像処理動作の各設定を行う。先ず、複数の原稿ジョブを連続して読み取る連続モードの設定を行う(S42)。次に、出力形態の設定を自動にするか否かの選択が行われる(S43)。S43において自動にしない(No)と選択された場合は、それぞれの原稿ジョブに対する出力先、また印刷を行う場合には印刷枚数などの各設定値を入力した後(S44)、操作表示部17のスタートボタンを押すことによって、実施の形態2と同様の処理が行われる(S45)。
【0047】
そして、S43において自動にする(Yes)と選択された場合は、S44をスキップし、操作表示部17のスタートボタンを押すことによって、制御部13から原稿読み込み指示がスキャナ装置12へ出され(S45)、原稿の読み込みが始まる(S46)。このようにして、原稿載置台に置かれた各原稿ジョブは、ADF11によって1枚づつ自動搬送され、順次スキャナ装置12へ送られる。スキャナ装置12へ送られた1枚1枚の原稿は、その都度画像の読み取りが行なわれる。同時に、原稿識別部14にて設定記憶部の情報に基づいて、その角の部分の形状の識別が行われる(S47)。ここで、角折れがない(No)と識別されれば、画像処理部15ではその一つ前の原稿と同じ出力形態にて画像処理が行われる(S51)。一方、S46にて角折れがある(Yes)と識別された場合には、操作表示部17に警告音とともにその旨が表示され、ユーザに角折れがあることが報知される(S48)。このとき、ユーザは次の原稿ジョブへの切り替えであるのか、何らかのトラブルによって出来た角折れをジョブの切り替わりと誤認したものであるのかを確認することができる(S49)。S49において、次の原稿ジョブであることが確認されれば(Yes)、設定記憶部18の記憶情報に基づいて、画像処理部15での出力形態に関する設定値が変更された後(S50)、出力処理が行われる(S51)。また、S49において誤ってできた角折れであることが確認されれば(No)、設定値の変更は行われず、前回の原稿と同じ出力形態にて出力処理が行われる(S51)。このようにして1枚の原稿について出力処理が行われた後、ADF11に次の原稿が有るか否かが確認される(S52)。S52において、次の原稿が有ると判断されれば(Yes)、S46から再び同様の工程が繰り返される。また、S52において、ADF11上の原稿載置台に残りの原稿は無いと判断されれば(No)、処理は終了する。
【0048】
上記の構成によれば、画像の出力処理を行う場合に、毎回ユーザが出力形態などに関する設定を行う必要が無く、操作性が向上する。なお、角折れの形状の種類には限りがあるため、本実施の形態は個人利用やスモールオフィスでの利用に適している。また、出力形態の種類が多い印刷の場合は、手動モードで印刷条件を設定することが好ましい。
【0049】
なお、本実施の形態3において、図7に示されるような角折れの形状(角折れの位置及び/又は向き)による出力形態及び出力先の区別は、本発明の一例であり、本発明はこの記載に限定されることなく、種々の角折れの形状によって出力形態及び出力先を区別することができる。
【0050】
なお、上述の各実施の形態において、得られる出力画像を綺麗なものにするために、原稿の角折れの部分に発生する出力画像の影を消去して画像処理を行うようにしてもよい。
【0051】
また、上述の各実施の形態においては、読み取り原稿の角の部分を折ることによって所定の形状を形成しているが、本発明はこれに限定することなく、例えば角の部分を適当な形状に切り取ってもよいし、また、出力形態に応じて切り取る形状を異ならせるようにしてもよい。これによれば、本実施の形態2及び3と同様に、原稿の角の部分の形状に応じて出力形態を確認したり、出力形態を異ならせたりすることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明の画像処理装置は、種類の異なる複数の原稿ジョブを読み取り、原稿ジョブごとに出力形態を異ならせて画像処理を行う画像処理装置において、読み取り原稿の角の部分において所定の形状を認識した場合に、原稿ジョブが切り替わったと識別する原稿識別手段と、前記原稿識別手段によって前記原稿ジョブが切り替わったと識別された場合に、画像データの出力形態を切り替える画像処理制御手段とが設けられていることを特徴としている。
【0053】
上記の構成によれば、ある原稿ジョブと他の原稿ジョブとの境界のページとなる原稿の角の部分の形状を原稿ジョブが切り替わる目印となる所定の形状にしておけば、原稿識別手段は原稿ジョブが切り替わったことを認識し、設定された次の画像処理の出力形態へ切り替えることができる。これによって、複数の原稿ジョブを一括してまとめて原稿台にセッティングし、連続して画像の読み取りを行っても、原稿ジョブごとに目的とする出力形態で画像を出力させることができるので操作性が向上する。さらに、原稿ジョブを識別するためのジョブセパレータシートを用意する必要もなく、また原稿ジョブごとに総ページ数などの特徴がない場合でも、原稿の先頭ページの角を所定の形状にしておくことで簡単に複数ジョブを一括して読み取らせ、原稿ジョブごとに異なる画像処理を行うことができる。
【0054】
前記画像処理装置において、前記読み取り原稿における角の部分の所定の形状は、角折れであることが好ましい。
【0055】
上記の構成によれば、原稿ジョブの切り替えを行いたい読み取り原稿の角を折るという簡単な作業を行うだけで、原稿ジョブごとに画像の出力処理方法を分けることができる。また、読み取り原稿にマーキングをするなどして目印をつけると、原稿を元の状態に戻すことが面倒であるが、折るだけであれば原稿を容易に元の状態に戻すことができる。
【0056】
前記画像処理装置において、前記原稿識別手段は、前記読み取り原稿の角折れの位置及び/又は向きによって原稿ジョブの出力形態を識別し、予め設定された原稿ジョブの出力形態と一致した場合に、当該読み取り原稿が原稿ジョブの先頭ページであると判断し、前記画像処理制御手段は、前記先頭ページの画像データの出力形態を、上記の予め設定された原稿ジョブの出力形態に切り替えるようにしてもよい。
【0057】
上記の構成によれば、原稿を読み取る場合、ユーザが予め設定した次の原稿ジョブの出力形態と一致する形状の角折れを認識するまでは、他の形状の角折れは原稿ジョブの先頭ページを示すものではないと認識して、読み飛ばすことができる。そのため、迅速かつより正確に原稿ジョブの切り替えポイントを識別することができる。
【0058】
前記画像処理装置において、前記原稿識別手段は、前記読み取り原稿の角折れの位置及び/又は向きによって、原稿ジョブの出力形態を識別し、前記画像処理制御手段は、前記原稿ジョブの出力形態に対応した画像処理に切り替えるようにしてもよい。
【0059】
上記の構成によれば、画像を出力するときに毎回ユーザ設定を入力する必要がないため、操作性を向上させることができる。
【0060】
前記画像処理装置はさらに、前記原稿識別手段が前記読み取り原稿の角の部分の所定の形状を認識した場合に、前記出力形態の切り替えを行って良いか否かを報知する報知手段を備えていてもよい。
【0061】
上記の構成によれば、読み取り原稿の角折れを認識した場合に、ユーザが原稿ジョブを識別させるために意図的に作った角折れなのか、何らかのトラブルによって出来た角折れなのかを確認することができる。そのため、トラブルによって出来てしまった角折れによって原稿ジョブの種類が切り換わったと誤って判定されることを防止することができる。
【0062】
前記画像処理装置において、前記画像処理制御手段は、前記読み取り原稿の角折れによって発生する出力画像の影を消去して画像処理を行ってもよい。
【0063】
通常の画像処理では、角折れなどによって原稿の角が欠落している場合には、その部分の出力画像は影となるが、上記の構成によれば、その部分にも読み取り原稿があるものとして画像処理を行うため、得られる出力画像を綺麗にすることができる。
【0064】
また、本発明の画像出力装置は、前記画像処理装置によって処理された画像データを出力することを特徴とするものである。上記の構成によれば、ジョブセパレータシートなどを必要とせず、簡単に原稿ジョブごとに目的とする出力形態で画像を出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係るデジタル複合機において実施される原稿ジョブごとの画像出力処理の切り替え方法を説明するためのフローチャートである。
【図2】本実施の形態1に係るデジタル複合機の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態1において複数の原稿ジョブからなる読み取り原稿を示す模式図である。
【図4】(a)は、図2に示すファイルサーバに備えられた個人フォルダを示す模式図である。(b)は、図2に示す操作表示部にパネル表示された画面の一例を示すものであり、各原稿ジョブの詳細を示す模式図である。
【図5】(a)は、本実施の形態2におけるデジタル複合機における操作表示部にパネル表示された画面の一例を示すものであり、各原稿ジョブの詳細を示す模式図である。(b)は、本実施の形態2において複数の原稿ジョブからなる読み取り原稿を示す模式図である。(c)は、本実施の形態2において読み取り原稿の角折れの形状による出力形態の種別を示す模式図である。
【図6】本実施の形態2に係るデジタル複合機において実施される原稿ジョブごとの画像出力処理の切り替え方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】本実施の形態3において読み取り原稿の角折れの形状による出力形態の種別を示す模式図である。
【図8】本実施の形態3に係るデジタル複合機において実施される原稿ジョブごとの画像出力処理の切り替え方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタル複合機(画像出力装置)
11 ADF
12 スキャナ装置
13 制御部(原稿識別手段・画像処理制御手段)
14 原稿識別部(原稿識別手段)
15 画像処理部(画像処理制御手段)
16 画像メモリ
17 操作表示部(報知手段)
18 設定記憶部
19 画像形成部
20 ネットワークI/F部
21 ファイルサーバ
22 ホストPC A
23 ホストPC B
24 ホストPC C
Claims (7)
- 種類の異なる複数の原稿ジョブを読み取り、原稿ジョブごとに出力形態を異ならせて画像処理を行う画像処理装置において、
読み取り原稿の角の部分において所定の形状を認識した場合に、原稿ジョブが切り替わったと識別する原稿識別手段と、
前記原稿識別手段によって前記原稿ジョブが切り替わったと識別された場合に、画像データの出力形態を切り替える画像処理制御手段とが設けられていることを特徴とする画像処理装置。 - 前記読み取り原稿における角の部分の所定の形状は、角折れであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記原稿識別手段は、前記読み取り原稿の角折れの位置及び/又は向きによって原稿ジョブの出力形態を識別し、予め設定された原稿ジョブの出力形態と一致した場合に、当該読み取り原稿が原稿ジョブの先頭ページであると判断し、
前記画像処理制御手段は、前記先頭ページの画像データの出力形態を、予め設定された原稿ジョブの出力形態に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記原稿識別手段は、前記読み取り原稿の角折れの位置及び/又は向きによって、原稿ジョブの出力形態を識別し、
前記画像処理制御手段は、前記原稿ジョブの出力形態に対応した画像処理に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記画像処理装置はさらに、前記原稿識別手段が前記読み取り原稿の角の部分の所定の形状を認識した場合に、前記出力形態の切り替えを行って良いか否かを報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記画像処理制御手段は、前記読み取り原稿の角折れによって発生する出力画像の影を消去して画像処理を行うことを特徴とする請求項2ないし5の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 請求項1ないし6の何れか1項に記載の画像処理装置によって処理された画像データを出力することを特徴とする画像出力装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009267751A (ja) * | 2008-04-25 | 2009-11-12 | Sharp Corp | 画像処理システム |
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-
2002
- 2002-07-29 JP JP2002220189A patent/JP2004064437A/ja not_active Withdrawn
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