JP2016116471A - 耕耘爪 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、従来の耕耘爪を用いた代かき機では、同一箇所で何回も繰り返し作業をする必要があり、ゆっくり作業をする必要がある課題を有した。
基部を爪軸の軸周に放射方向に取り付けられ、回転されることで土壌を耕耘する耕耘爪であって、
爪軸への取り付け状態においては、
基部から延びる平面板からなる直刃部と、
直刃部から一側方に傾斜又は湾曲して曲げられて延びる平面からなる横刃部と、
横刃部から一側方に延びる平面からなる直交刃部とを有し、
直刃部から横刃部に掛けて回転方向と逆向きに湾曲されているとともに、
直刃部から横刃部及び直交刃部にかけての回転方向前側に刃部を有し、
直交刃部平面は回転方向に対し前方側から後方側に向かい回転中心側に傾斜している、
を備える。
直交刃部と横刃部との境界部の回転方向前方端部近傍が回転半径は最大となっている、
を備える。
直交刃部の爪軸回転中心側に面する平面は、回転方向の法線に対して前方側から後方側に向かい回転中心側に45度乃至50度角傾斜している、
を備える。
16は爪軸である。爪軸16は、トラクタに牽引される。12は、カバーである。カバー12は、回転軸である爪軸16の上部に設置され爪軸16上部を覆う。
13は、第1レベラーである。第1レベラー13は、カバー12の後部に取り付けられ土壌をならす。14は、第2レベラーであり、第1レベラー13の後部に取り付けられ、土壌をならす。15は、レーキであり、第1レベラー13より土壌寄りに取り付けられる。
第1実施例において図3に図示されるO1、第2実施例において図6に図示されるO2は、耕耘爪21の回転中心である。第1実施例において図3に図示されるL1、第2実施例において図6に図示されるL2は、法線である。第1実施例において図3に図示されるr1は、第2実施例において図6に図示されるr2は、回転軸線である。
23は、耕耘爪21の直刃部23である。直刃部23は、爪軸16への取り付け状態で、放射方向と交差する方向、これらの実施例では、回転方向に延びる平面板からなる。
第2実施例では、横刃部24は、直刃部23から横刃部24に掛けて爪軸16への取り付け状態で、一側方に湾曲される平面板からなっている。
図3乃至図5に図示する、第1実施例は、折り曲げタイプの横刃部24からなり、第1実施例における横刃部24は、図4に図示されるように、爪軸16への取り付け状態で、平面視直線状となっている。
第2実施例は、円弧状タイプの横刃部24からなり、横刃部24は、図7に図示されるように、直刃部23から直刃部23の平面に対して爪軸16への取り付け状態で、平面視R状に湾曲している平面板からなる。
第2実施例のように、横刃部24が、爪軸16への取り付け状態で、平面視円弧状に湾曲している形状の場合、直線状の場合に比較して土壌の移動速度が緩やかになるため、練り込み性能も緩やかになる。
第1実施例の直交刃部25は、図3、図4に図示されるように、横刃部24から延び、爪軸16への取り付け状態で、横刃部24の平面に対して傾斜度を変え、傾斜度を深くし、一側方に延びる平面からなり、直刃部23の平面に対して略垂直方向に延ばされる。
第2実施例の直交刃部25は、横刃部24から延び横刃部24の平面に対して、湾曲から傾斜に変えて一側方に延びる平面からなり、直刃部23の平面に対して略垂直方向に延ばされる。
図3、図6に図示されるように、直交刃部25平面は爪軸16への取り付け状態で、回転方向に対し前方側から後方側に向かい回転中心側に傾斜している。
図3、図6に想像線で図示される、曲げる前の展開状態の耕耘爪41と比較すると、曲げる前の展開状態の耕耘爪41の先端は、法線L1、L2外にはみ出している。それに対して、第1実施例、第2実施例とも、曲げた後の本実施例に係る直交刃部25は、直刃部23の平面に対して略垂直方向に延ばされる。曲げる前の展開状態の耕耘爪41で法線の外側にはみ出している分だけ、曲げた後の本実施例にでは、直交刃部25平面が形成されている。
51は、耕耘爪21先端の回転軌跡である。回転軌跡51は、最大回転半径である。
これら実施例では耕耘爪21は、直交刃部25と横刃部24との境界部の爪軸16への取り付け状態で、回転方向前方端部近傍が回転半径は最大となっている。
45度乃至50度角傾斜しているため、土壌を持回るのに有効である。
第1実施例では、耕耘爪21は、爪軸16への取り付け状態で、回転方向に面する直交刃部25の、回転軸と直交する側面側から見た図5に示す方向から見た投影面積は、図9に図示される平面状のB部分となり、耕耘爪の回転軸と直交する側面側から見た図5に示す方向から見た横刃部24の投影面積は、図10に図示されるA部分の形状となり、A部分よりB部分の投影面積は、1.3乃至1.6倍大きい。
第2実施例でも、図8に示す方向から見た投影面積は平面状となるB部分である直交刃部25は、耕耘爪の刃先端側から見たとき斜めとなる図8に示す方向から見た投影面積であるA部分である横刃部24よりも、1.3乃至1.6倍大きい。
そのため、直交刃部25で、土壌を持回るのに有効である。
1.4乃至1.6倍であるため、土壌の持ち上げ量が増え、練り込みが有効に行える。
26は、取付孔であり、耕耘爪21の基部22に穿設される。
図4、図7に図示されるように、直刃部24の基部22側から直交刃部25の基部22側に至る肉厚は、同厚としても良いが、これらの実施例では順次厚さを薄くしている。順次厚さを薄くしているため、耕耘刃21先端側に弾性を持たせ、基部22への応力集中を軽減し、振動を吸収することができる。
図1、図2に図示されるように、直刃部23によりまず、土に食い込んで土を抱き込む。前方側で直刃部23によって切断された土壌の側方側は、横刃部24で斜め横方向に移動させられ、さらに、直交刃部25によって直刃部23切断方向と直交する方向に移動される。
この間、耕耘爪21は、回転しているため横刃部24の土壌は、回転方向後方側の耕耘爪21先端側に順次押されて移動する。
そして、回転方向と直交する方向の面を有する直交刃部25に達すると、移動方向が変更され移動抵抗が増加して土壌に圧力が付加されるとともに、側方に移動される。また、直交刃部25に達した一部の土壌は、外周方向に飛ばされ、飛ばされた土壌は、カバー12にぶつけられ土壌はこなれて粉砕される。このように、土壌に適度の圧力を作用させ横方向への移動を効率よく行うため土壌が短時間に細かく破砕されるとともに、練り込まれる。
この過程において、直交刃部25の爪軸16側の面に耕耘された土壌の一部が載せられて爪軸16上方側から前方側に持回られ、更に細かく破砕されるとともに、練り込まれる。
直交刃部25により持回る土の量が多くなり、砕土性は向上する。
直刃部23から横刃部24及び直交刃部25にかけての回転方向前側の刃部は、回転すると、図2に図示されるように、土壌に当接する前方位置から爪軸16回転軸中心の下方位置近傍までは、前方が高く後方が低く傾斜した状態から下方に移動するに伴い、徐々に水平状態に変化する。
そして、回転下端部を過ぎると、前方が低く後方が高く傾斜した状態に変化する。これにより、夾雑物は上方から回転してくる直刃部23の刃部によって、土中の下方に移動され、回転下端部近傍において、夾雑物が土の抵抗により土中に取り残されてすき込まれる。直交刃部25平面と横刃部24との境界部の回転方向前方端部近傍が回転半径は最大となって、直交刃部25の刃部が横刃部24側から端部にかけて回転軸芯側に湾曲して、夾雑物を持ち上げることが無い。
他方、折り曲げタイプの横刃部24からなる第1実施例では、横刃部24は、平面視直線状となっていると、横移動の速度が速くなり、また、土壌に加わる押圧力が大きくなり、練り込み効果が大きくなる。
土質が異なると、練り込み性も異なるため、第1実施例に係る耕耘爪21と、第2実施例に係る耕耘爪21とを、土質にあった形状又は希望する練り込み度合いに合った形状を選択して使用することで、作業性を向上する。
16 爪軸
21 耕耘爪
22 基部
23 直刃部
24 横刃部
25 直交刃部
Claims (3)
- 基部を爪軸の軸周に放射方向に取り付けられ、回転されることで土壌を耕耘する耕耘爪であって、
爪軸への取り付け状態においては、
基部から延びる平面板からなる直刃部と、
直刃部から一側方に傾斜又は湾曲して曲げられて延びる平面からなる横刃部と、
横刃部から一側方に延びる平面からなる直交刃部とを有し、
直刃部から横刃部に掛けて回転方向と逆向きに湾曲されているとともに、
直刃部から横刃部及び直交刃部にかけての回転方向前側に刃部を有し、
直交刃部平面は回転方向に対し前方側から後方側に向かい回転中心側に傾斜している、
耕耘爪。 - 直交刃部と横刃部との境界部の回転方向前方端部近傍が回転半径は最大となっている、
請求項1記載の耕耘爪。 - 直交刃部の爪軸回転中心側に面する平面は、回転方向の法線に対して前方側から後方側に向かい回転中心側に45度乃至50度角傾斜している、
請求項1又は2のいずれか記載の耕耘爪。
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