JP2016116282A - 原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】特別な冷却構造を設ける必要がなく、静音性にも優れる原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】モータードライバー302は、ステッピングモーター301の駆動に使用される、第1の駆動方式に係るパルス信号又は第1の駆動方式に比べて発熱が少ない第2の駆動方式に係るパルス信号を生成する。温度検知部303は、ステッピングモーター301の温度又はモータードライバー302の温度を検知する。駆動方式選択部304は、温度検知部303により検知された温度に基づいて、第1の駆動方式に係るパルス信号又は第2の駆動方式に係るパルス信号をモータードライバー302に選択的に生成させる。【選択図】図3

Description

本発明は、原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
近年、回転体等の駆動源としてステッピングモーターが広く使用されている。複写機やファクシミリ、スキャナ、複合機等の画像処理装置においても、被転写体である用紙を供給する用紙供給装置の駆動や原稿を画像読取位置に搬送する原稿搬送装置の駆動、原稿台に載置された原稿の画像を読み取るキャリッジの駆動等にステッピングモーターが広く採用されている。
ステッピングモーターやモータードライバーには、駆動中はもとより、停止中にも駆動対象が移動することがないように電流が流されている。そのため、ステッピングモーターやモータードライバーには発熱が生じていた。例えば、特許文献1は、停止中の発熱を防止する構成を開示している。
特開2001−337398号公報
特許文献1が開示する技術では、停止中の発熱を抑制することはできるが、駆動中の発熱を抑制することはできない。
一方、公知のように、ステッピングモーターには、2相励磁方式、1−2相励磁方式といった複数の励磁方式があり、要求される特性に応じて励磁方式が選択される。例えば、静音性の観点では、1−2相励磁方式での駆動が選択される。しかしながら、1−2相励磁方式は2相励磁方式に比べて消費電流が大きく、発熱も大きい。そのため、1−2相励磁方式を使用するためには、ステッピングモーターやモータードライバーを冷却するためのヒートシンク等の冷却構造を設ける必要があった。
本発明は、このような従来の実情を鑑みてなされたものであり、特別な冷却構造を設ける必要がなく、静音性にも優れる原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明は以下の技術的手段を採用している。すなわち、本発明に係る原稿搬送装置は、搬送回転体、ステッピングモーター、モータードライバー、温度検知部及び駆動方式選択部を備える。搬送回転体は、原稿を搬送する。搬送回転体には、例えば、ピックアップローラーや搬送ローラーが含まれる。ステッピングモーターは、搬送回転体を回転駆動する。モータードライバーは、ステッピングモーターの駆動に使用される、第1の駆動方式に係るパルス信号又は第1の駆動方式に比べて発熱が少ない第2の駆動方式に係るパルス信号を生成する。温度検知部は、ステッピングモーターの温度又はモータードライバーの温度を検知する。駆動方式選択部は、温度検知部により検知された温度に基づいて、第1の駆動方式に係るパルス信号又は第2の駆動方式に係るパルス信号をモータードライバーに選択的に生成させる。なお、第1の駆動方式に1−2相励磁方式を採用することができる。この場合、第2の駆動方式に2相励磁方式を採用することができる。
この原稿搬送装置では、ステッピングモーター又はモータードライバーの発熱具合に応じて、ステッピングモーターを駆動する励磁方式が選択される。すなわち、例えば、発熱に起因する不具合が発生する可能性が低い温度領域では静音性を重視した駆動方式を選択しつつ、発熱による温度上昇により不具合が発生し得る温度領域では、発熱を緩和できる駆動方式に自動的に切り替えることができる。その結果、特別な冷却構造を設けることなく、静音性にも優れる装置を実現することができる。
一方、他の観点では、本発明は、画像読取装置を提供することもできる。すなわち、本発明に係る画像読取装置は、ステッピングモーター、モータードライバー、温度検知部及び駆動方式選択部を備える。
ステッピングモーターは、副走査方向に移動可能なキャリッジを駆動する。モータードライバーは、ステッピングモーターを駆動する、第1の駆動方式に係るパルス信号又は第1の駆動方式に比べて発熱が少ない第2の駆動方式に係るパルス信号を生成する。温度検知部は、ステッピングモーターの温度又はモータードライバーの温度を検知する。駆動方式選択部は、温度検知部により検知された温度に基づいて、第1の駆動方式に係るパルス信号又は第2の駆動方式に係るパルス信号をモータードライバーに選択的に生成させる。なお、第1の駆動方式に1−2相励磁方式を採用することができる。この場合、第2の駆動方式に2相励磁方式を採用することができる。
また、さらに他の観点では、本発明は、画像形成装置を提供することもできる。すなわち、本発明に係る画像形成装置は、上述の原稿搬送装置、あるいは上述の画像読取装置と、原稿画像を被転写体上に印刷する画像形成部とを備える。この構成において、駆動方式選択部は、画像形成部が駆動されている期間中、第2の駆動方式に係るパルス信号をモータードライバーに生成させる構成を採用することができる。
本発明によれば、特別な冷却構造を設けることなく、静音性にも優れる装置を実現することができる。
本発明の一実施形態における複合機の全体構成を示す概略構成図 本発明の一実施形態における複合機のハードウェア構成を示す図 本発明の一実施形態における複合機を示す機能ブロック図 ステッピングモーターの駆動電流と発生トルクとの関係の一例を示す図 1−2相励磁方式によりステッピングモーターを連続駆動した場合の連続駆動時間とモータードライバーの温度との関係の一例を示す図 2相励磁方式によりステッピングモーターを連続駆動した場合の連続駆動時間とモータードライバーの温度との関係の一例を示す図 本発明の一実施形態における複合機が実施するステッピングモーター駆動手順の一例を示すフロー図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながらより詳細に説明する。以下では、原稿搬送装置及び画像読取部(画像読取装置)を有するデジタル複合機として本発明を具体化する。
図1は本実施形態におけるデジタル複合機の全体構成の一例を示す概略構成図である。図1に示すように、複合機100は、画像読取部120(画像読取装置)及び画像形成部140を含む本体101と、本体101の上方に取り付けられたプラテンカバー102とを備える。本体101の上面にはコンタクトガラス等の透明板からなる原稿台103が設けられており、原稿台103はプラテンカバー102によって開閉されるようになっている。また、プラテンカバー102は、原稿搬送装置110、原稿トレイ111、排紙トレイ112を備えている。なお、複合機100の前面には、ユーザーが複合機100に複写開始やその他の指示を与えたり、複合機100の状態や設定を確認したりすることができる操作パネル171が設けられている。
原稿台103の下方には、画像読取部120が設けられている。画像読取部120は、走査光学系121により原稿の画像を読み取りその画像のデジタルデータ(画像データ)を生成する。原稿は、原稿台103に載置することができる。
走査光学系121は、第1キャリッジ122及び第2キャリッジ123を備える。第1キャリッジ122には線状の光源131及びミラー132が設けられ、第2キャリッジ123にはミラー133及び134が設けられている。光源131は、原稿を照明する。ミラー132、133、134は、原稿からの反射光を集光レンズ124に導き、集光レンズ124はその光像をラインイメージセンサー125の受光面に結像する。この走査光学系121において、第1キャリッジ122及び第2キャリッジ123は、副走査方向136に往復動可能に設けられている。第1キャリッジ122及び第2キャリッジ123を副走査方向136に移動することによって、原稿台103に載置された原稿の画像をイメージセンサー125で読み取ることができる。イメージセンサー125は、受光面に入射した光像から、原稿の画像データを生成する。
また、原稿は、原稿トレイ111に載置することもできる。原稿搬送装置110は、ピックアップローラー113により原稿トレイ111にセットされた原稿を1枚ずつ搬送路116へ送り出す。その搬送路116上には画像読取位置Pがある。搬送ローラー114は画像読取位置Pへ原稿を搬送する。原稿トレイ111にセットされた原稿の画像を読み取る場合、画像読取部120は、第1キャリッジ122及び第2キャリッジ123を画像読取位置Pに合わせて一時的に静止させる。原稿が画像読取位置Pを通過するとき、光源131は原稿を照明する。光源131からの光は、原稿台103を透過して原稿読取位置Pを通過する原稿において反射し、ミラー132、133、134、集光レンズ124によってイメージセンサー125に導かれる。イメージセンサー125は、受光光に基づいて、画像データを生成する。画像読取位置Pを通過した原稿は、排紙ローラー115により排紙トレイ112に排出される。
生成された画像データは、画像形成部140において被転写体である用紙に印刷することができる。また、生成された画像データは、図示しないネットワークインターフェイス等を介して、ネットワークを通じて他の機器へ送信することもできる。
画像形成部140は、画像読取部120が生成した画像データや、ネットワークに接続された他の機器から受信した画像データを用紙に印刷する。画像形成部140は、手差しトレイ151、給紙カセット152、153、154等から、トナー像を転写する転写部155へ用紙を給紙する。転写部155においてトナー像が転写された用紙は排紙トレイ149へ排紙される。
図2は、複合機における制御系のハードウェア構成図である。本実施形態の複合機100は、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204及び原稿搬送装置110、画像読取部120、画像形成部140における各駆動部に対応するドライバー205が内部バス206を介して接続されている。ROM203やHDD204等はプログラムを格納しており、CPU201はその制御プログラムの指令にしたがって複合機100を制御する。例えば、CPU201はRAM202を作業領域として利用し、ドライバー205とデータや命令を授受することにより上記各駆動部の動作を制御する。また、HDD204は、画像読取部120により得られた画像データや、他の機器からネットワークを通じて受信した画像データの蓄積にも用いられる。
内部バス206には、操作パネル171や各種のセンサー207も接続されている。操作パネル171は、ユーザーの操作を受け付け、その操作に基づく信号をCPU201に供給する。また、操作パネル171は、CPU201からの制御信号にしたがって自身が備えるディスプレイに操作画面を表示する。センサー207は、プラテンカバー102の開閉検知センサーや原稿台103上の原稿検知センサー、定着器の温度センサー、搬送される用紙又は原稿の検知センサーなど各種のセンサーを含む。
CPU201は、例えばROM203に格納されたプログラムを実行することで、以下の各手段(機能ブロック)を実現するとともに、これらセンサーからの信号に応じて各手段の動作を制御する。
図3は、本実施形態の複合機におけるステッピングモーターの駆動に関連する部分を示す機能ブロック図である。本実施形態では、ステッピングモーターは、少なくとも、原稿搬送装置110の搬送回転体であるピックアップローラー113、搬送ローラー114の駆動、並びに、画像読取部120の第1キャリッジ122及び第2キャリッジ123の副走査方向の移動に係る駆動に使用されている。ここでは、原稿搬送装置110の事例に基づいて説明する。
図3に示すように、複合機100は、搬送回転体であるピックアップローラー113、搬送ローラー114、ステッピングモーター301、モータードライバー302、温度検知部303及び駆動方式選択部304を備える。
ステッピングモーター301は、ピックアップローラー113、搬送ローラー114のそれぞれに設けられており、ピックアップローラー113、搬送ローラー114のそれぞれを回転駆動する。
モータードライバー302は、ステッピングモーター301の駆動に使用されるパルス信号を生成する。本実施形態では、1−2相励磁方式(第1の駆動方式)に係るパルス信号と2相励磁方式(第2の駆動方式)に係るパルス信号を生成する。本実施形態では、モータードライバー302は、ステッピングモーター301ごとに設けられている。
公知のように、2相励磁方式は、1−2相励磁方式に比べて大きなトルクを得ることができる。また、2相励磁方式ではステッピングモーター301のローターが回転と停止を繰り返すため振動や動作音が比較的大きくなる。これに対し、1−2相励磁方式ではローターの回転角度ステップが2相励磁方式の半分になるため振動や動作音が比較的小さくなる。
図4は、2相励磁方式の場合と、1−2相励磁方式の場合とにおける、動作電流とトルクとの関係を示す図である。図4において横軸が電流に対応し、縦軸がトルクに対応する。また、1−2相励磁方式のデータを実線で示し、2相励磁方式のデータを破線で示している。図4から理解できるように、原稿搬送に必要なトルクを発生させるために必要な電流は、2相励磁方式に比べて1-2相励磁方式の方が大きくなる。加えて、1−2相励磁方式では、2相励磁方式に比べて回転角度ステップが小さいため、コギングや、相切替えに伴うスイッチングによるエネルギーロスも大きくなる。その結果、2相励磁方式に比べて1−2相励磁方式の方が発熱しやすい。
図5は、1−2相励磁方式によりステッピングモーター301を連続駆動した場合の連続駆動時間とモータードライバー302の温度との関係を示す表である。1分当たり20℃程度温度が上昇していることが理解できる。
また、図6は、1−2相励磁方式により温度が上昇したモータードライバー302において、2相励磁方式によりステッピングモーター301を連続駆動した場合の連続駆動時間とモータードライバー302の温度との関係を示す表である。80℃まで上昇していた温度が2相励磁方式で駆動中の平衡温度である65℃まで、1分当たり5℃程度で低下していることが理解できる。
温度検知部303は、ステッピングモーター301の温度又はモータードライバー302の温度を直接的又は間接的に検知する。温度検知部303の温度検知方法は特に限定されず、公知の任意の温度検知方法を使用することができる。また、温度検知部303は、予め指定された閾値温度を超えているか否かが判別可能であればよく、温度の絶対値を検知する構成、閾値温度との相対的な大小関係を検知する構成のいずれも使用することができる。本実施形態では、各モータードライバー302に配置された温度センサーにより、各モータードライバー302の温度の絶対値を個別に検知する構成を採用している。
駆動方式選択部304は、温度検知部303により検知された温度に基づいて、1−2相励磁方式に係るパルス信号又は2相励磁方式に係るパルス信号をモータードライバー302に選択的に生成させる。本実施形態では、温度検知部303により検知された温度が予め指定された閾値温度以下であった場合、駆動方式選択部304は、対応するモータードライバー302に静音性を保つことができる1−2相励磁方式に係るパルス信号を生成させる。また、温度検知部303により検知された温度が予め指定された閾値温度を超えていた場合、駆動方式選択部304は、対応するモータードライバー302に2相励磁方式に係るパルス信号を生成させる。特に限定されないが、本実施形態では、閾値温度をモータードライバー302の定格上限温度(例えば、80℃)に設定している。
また、特に限定されないが、本実施形態では、温度検知部303により検知される温度が閾値温度を超えた場合、駆動方式選択部304は、温度検知部303により検知される温度が当該閾値温度よりも低温(例えば、10度程度)の温度低下時温度閾値以下になるまで、対応するモータードライバー302に2相励磁方式に係るパルス信号を生成させる構成を採用している。これにより、モータードライバー302の温度が閾値温度に漸近すること(維持されること)を防止している。
なお、本実施形態では、駆動方式選択部304は、画像形成部140が画像形成中であるか否かも確認する構成を採用している。これは、画像形成中の画像形成部140の駆動音が、ステッピングモーター301を2相励磁方式で駆動する際の動作音よりも著しく大きいためである。すなわち、画像形成中は、1−2相励磁方式、2相励磁方式のいずれであっても、静音性に差が発生しない。そのため、本実施形態では、画像形成部140による画像形成中は、駆動方式選択部304はモータードライバー302に、より発熱の少ない2相励磁方式に係るパルス信号を生成させる。
図7は、複合機100が実行するステッピングモーター駆動手順の一例を示すフロー図である。当該手順は、例えば、ユーザーが操作パネル171を通じて、原稿搬送装置110を使用した画像読取指示を入力したことをトリガーとして開始する。
当該手順が開始すると、駆動方式選択部304は、ユーザーにより入力された指示が画像形成部140による画像形成処理を伴うか否かを確認する(ステップS701)。ユーザーにより入力された指示が、例えば、コピー処理のように、画像形成部140による画像処理を伴う場合、駆動方式選択部304は、対応するモータードライバー302に2相励磁方式に係るパルス信号を生成させる(ステップS701Yes、S703)。
一方、ユーザーにより入力された指示が、例えば、スキャン処理やFAX送信処理のように、画像形成部140による画像処理を伴わない場合、駆動方式選択部304は、温度検知部303に、モータードライバー302の温度を問い合わせる(ステップS701No)。このとき、温度検知部303は、モータードライバー302の温度を検知する。そして、検知した温度を駆動方式選択部304に入力する。当該入力に応じて、駆動方式選択部304は、予め設定されている閾値温度と入力された温度(ここでは、80℃)とを比較する(ステップS702)。
入力された温度が閾値温度以下であった場合、駆動方式選択部304は、対応するモータードライバー302に1−2相励磁方式に係るパルス信号を生成させる(ステップS702No、S705)。また、入力された温度が閾値温度を超えていた場合、駆動方式選択部304は、駆動方式選択部304は、対応するモータードライバー302に2相励磁方式に係るパルス信号を生成させる(ステップS702Yes、S703)。
以上の手順は、原稿搬送装置110の駆動が終了するまで(例えば、原稿トレイ111上の原稿束がなくなるまで)繰り返し継続される(ステップS704No、S702)。当該継続の過程で、モータードライバー302の温度が上昇して閾値温度を超えると、駆動方式選択部304は、対応するモータードライバー302に2相励磁方式に係るパルス信号を生成させる(ステップS702Yes、S703)。また、当該状態は、温度検知部303により検知された温度が上述の温度低下時閾値温度(例えば、70℃)を超えている間は、継続されることになる(ステップS704No、S702Yes、S703)。
上述のように、2相励磁方式による駆動を継続すると、モータードライバー302の温度は次第に低下する。そして、温度検知部303により検知される温度が上述の温度低下時閾値温度以下になると、駆動方式選択部304は、対応するモータードライバー302に1−2相励磁方式に係るパルス信号を生成させる(ステップS704No、702No、S705)。
したがって、この手順では、1−2相励磁方式での駆動中に温度が上昇すると2相励磁方式での駆動に切り替わり、2相励磁方式での駆動中に温度が低下すると1−2相励磁方式での駆動に切り替わり、1−2相励磁方式での駆動中に再び温度が上昇すると2相励磁方式での駆動に切り替わる、という動作をステッピングモーター301の駆動中に繰り返されることになる。
以上の手順が繰り返される過程で、原稿搬送装置110の駆動を終了するタイミングが到来すると、手順が終了する。
以上説明したように、この複合機100では、モータードライバー302の発熱具合に応じて、ステッピングモーター301を駆動する励磁方式が選択される。すなわち、例えば、発熱に起因する不具合が発生する可能性が低い温度領域では静音性を重視した駆動方式を選択しつつ、発熱による温度上昇により不具合が発生し得る温度領域では、発熱を緩和できる駆動方式に自動的に切り替えることができる。その結果、特別な冷却構造を設けることなく、静音性にも優れる装置を実現することができる。また、冷却構造を設ける場合であっても、従来に比べて簡易な構造を採用することが可能になる。
なお、上記では、原稿搬送装置110の事例に基づいて説明したが、画像読取部120の第1キャリッジ122及び第2キャリッジ123を駆動するステッピングモーターに対しても同様に適用可能である。
また、上記では、画像形成部140を備える複合機100に適用した事例について説明したが、画像形成部を備えない画像読取装置も適用可能である。この場合、図7に示すフロー図における画像形成処理を伴うか否かの確認ステップS702は、常に、「No」になる。
さらに、上記では、駆動方式選択部304がモータードライバー302の温度に基づいてステッピングモーター301を駆動する励磁方式を選択する構成としたが、モータードライバー302の温度に代えてステッピングモーター301の温度に基づいてステッピングモーター301を駆動する励磁方式を選択する構成としてもよい。
あるいは、ステッピングモーター301の温度とモータードライバー302の温度との両方に基づいてステッピングモーター301を駆動する励磁方式を選択する構成とすることも可能である。この構成では、例えば、上述の閾値温度及び温度低下時閾値温度が、ステッピングモーター301の温度とモータードライバー302の温度とのそれぞれについて設定される。この場合、例えば、ステッピングモーター301の温度とモータードライバー302の温度の少なくとも一方が、対応する閾値温度を超えた場合、駆動方式選択部304は2相励磁方式での駆動を選択する。そして、2相励磁方式での駆動中に温度が低下して、両方の温度が対応する温度低下時閾値温度以下になると、駆動方式選択部304は1−2相励磁方式での駆動を選択する。
なお、上述した実施形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の範囲内で種々の変形や応用が可能である。例えば、上記実施形態では、第1の駆動方式が1−2相励磁方式であり、第2の駆動方式が2相励磁方式である事例に基づいて説明したが、第2の駆動方式が第1の駆動方式に比べて発熱が少なければ、他の駆動方式を採用することも可能である。
また、図7に示したフローチャートは、等価な作用を奏する範囲において、各ステップの順序を適宜変更可能である。例えば、図7の例では、画像形成処理を伴わない場合に、温度検知部303により検知された温度と閾値温度(あるいは、温度低下時閾値温度)とを比較しているが、温度検知部303により検知された温度が閾値温度(あるいは、温度低下時閾値温度)よりも低い場合に、画像形成処理を伴うか否かを確認する構成であってもよい。
加えて、上述の実施形態では、デジタル複合機として本発明を具体化したが、当該装置に限らず、スキャナ、ファクシミリ、複写機等のステッピングモーターにより駆動される可動部を有する任意の原稿搬送装置、画像読取装置、画像形成装置に本発明を適用することも可能である。
本発明によれば、特別な冷却構造を設ける必要がなく、静音性にも優れる装置を実現でき、原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置として有用である。
100 複合機(画像形成装置)
110 原稿搬送装置
113 ピックアップローラー(搬送回転体)
114 搬送ローラー(搬送回転体)
122 第1キャリッジ
123 第2キャリッジ
120 画像読取部(画像読取装置)
140 画像形成部
301 ステッピングモーター
302 モータードライバー
303 温度検知部
304 駆動方式選択部

Claims (6)

  1. 原稿を搬送する搬送回転体と、
    前記搬送回転体を回転駆動するステッピングモーターと、
    前記ステッピングモーターを駆動する、第1の駆動方式に係るパルス信号又は第1の駆動方式に比べて発熱が少ない第2の駆動方式に係るパルス信号を生成するモータードライバーと、
    前記ステッピングモーターの温度又はモータードライバーの温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部により検知された温度に基づいて、前記第1の駆動方式に係るパルス信号又は前記第2の駆動方式に係るパルス信号を前記モータードライバーに選択的に生成させる駆動方式選択部と、
    を備える原稿搬送装置。
  2. 前記第1の駆動方式が1−2相励磁方式であり、前記第2の駆動方式が2相励磁方式である、請求項1記載の原稿搬送装置。
  3. 副走査方向に移動可能なキャリッジを駆動するステッピングモーターと、
    前記ステッピングモーターを駆動する、第1の駆動方式に係るパルス信号又は第1の駆動方式に比べて発熱が少ない第2の駆動方式に係るパルス信号を生成するモータードライバーと、
    前記ステッピングモーターの温度又はモータードライバーの温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部により検知された温度に基づいて、前記第1の駆動方式に係るパルス信号又は前記第2の駆動方式に係るパルス信号を前記モータードライバーに選択的に生成させる駆動方式選択部と、
    を備える画像読取装置。
  4. 前記第1の駆動方式が1−2相励磁方式であり、前記第2の駆動方式が2相励磁方式である、請求項3記載の画像読取装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の原稿搬送装置、あるいは請求項3又は請求項4に記載の画像読取装置と、
    原稿画像を被転写体上に印刷する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
  6. 前記画像形成部が駆動されている期間中、前記駆動方式選択部は、前記第2の駆動方式に係るパルス信号を前記モータードライバーに生成させる請求項5記載の画像形成装置。
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