JP2015005801A - シートスルー方式の画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿を搬送せずとも、その原稿に適切な読取倍率を導出可能とすること。【解決手段】シートスルー方式の画像読取装置であって、原稿を搬送する搬送手段であって、該原稿が通過するギャップを形成するために、透明板と、熱膨張する材料で作製されたガイド板を含む搬送手段と、透明板を介して、ギャップを通過する原稿に固定的な位置から光を照射し、該原稿からの反射光に基づき画像データを生成する読取手段と、制御手段と、を備えている。制御手段は、ギャップに相関する情報を取得し(S02)、その後、取得情報に応じて、原稿の読取倍率を調整する(S05)。【選択図】図4

Description

本発明は、原稿を搬送する搬送手段と、搬送中の原稿に固定的な位置から光を照射し、反射光に基づき画像データを生成する読取手段と、を備えるシートスルー方式の画像読取装置に関する。
従来、この種の画像読取装置では、搬送手段は、所定ギャップをあけて上下方向に相対向する透明板およびガイド板を含む。透明板は、通常ガラスで作製され、コンタクトガラス等と呼ばれる。ガイド板は、典型的には樹脂で作製される。搬送手段は、上記ギャップに設けられた読取位置を所定速度で通過するように原稿を搬送する。読取手段は、原稿読み取り時、画像読取装置内に固定され、原稿がギャップを通過している最中に、読取位置に向けて透明板を介して光(具体的には線状光)を出射する。
上記から明らかなように、原稿の読み取り中、光が集中的に原稿に照射されるため、ガイド板周辺の温度は高くなり、ガイド板が熱変形し下方に撓む可能性がある。その結果、ギャップ中での原稿の搬送速度が低下し、副走査方向(つまり、読取位置での原稿の搬送方向)への読取倍率が、設定値と一致しなくなる場合がある。
このような問題点を解決するために、例えば、下記特許文献1には、原稿の搬送速度をモニタリングしており、現在の搬送速度と設定値とから、副走査方向への読取倍率を適正化する画像読取装置が記載されている。
特開2004−140620号公報
しかし、従来の画像読取装置では、実際に一度は原稿を搬送しないと副走査方向への読取倍率を調整できないという問題があった。この問題により、例えば、原稿読み取りの最中に読取倍率を調整したり、読取倍率の調整後に原稿を改めて搬送したりする必要が生じる。
それゆえに、本発明の目的は、原稿を搬送せずとも、その原稿に適切な読取倍率を導出可能な画像読取装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一局面は、シートスルー方式の画像読取装置であって、原稿を搬送する搬送手段であって、該原稿が通過するギャップを形成するために、透明板と、熱膨張する材料で作製されたガイド板を含む搬送手段と、前記透明板を介して、前記ギャップを通過する原稿に固定的な位置から光を照射し、該原稿からの反射光に基づき画像データを生成する読取手段と、前記ギャップに相関する情報を取得して、取得情報に応じて、前記原稿の読取倍率を調整する制御手段と、を備える。
上記局面によれば、ギャップに相関する情報に基づき原稿の読取倍率を調整可能であるため、搬送手段が原稿を搬送する前に、原稿の読取倍率を調整することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るシートスルー方式の画像読取装置を、ZX平面に沿う切断面をY軸方向から見た時の図である。 図1に示す透明板およびガイド板の周辺をY軸方向から見た時の拡大図である。 図2の透明板およびガイド板を、X軸方向から見た時の拡大図である。 図1の画像読取装置の詳細な動作を示すフロー図である。 第一変形例に係る画像読取装置の詳細な動作を示すフロー図である。 第二変形例に係る画像読取装置に備わるアクチュエータの詳細な構成を示す図である。 図6に示すガイド板72の他の構成を示す図である。 第二実施形態に係る画像読取装置の要部の構成を示す図である。 図8に示す画像読取装置の詳細な動作を示すフロー図である。 第三実施形態に係る画像読取装置の要部の構成を示す図である。 図10に示す画像読取装置の要部の構成を示す図である。
《はじめに》
まず、いくつかの図面に示されるX軸、Y軸およびZ軸について説明する。X軸、Y軸およびZ軸は互いに直交する。また、X軸は、原稿読み取り時の副走査方向を示す。Y軸は、原稿読み取り時の主走査方向を示す。Z軸方向は、画像読取装置1の上下方向を示す。
《第一実施形態》
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る、シートスルー方式の画像読取装置について詳説する。
《画像読取装置の構成・概略的な動作》
図1において、画像読取装置1は、大略的に、自動原稿搬送手段2と、第一読取手段3と、第二読取手段4と、制御手段5と、を備えている。
自動原稿搬送手段2は、所謂、ADF(Automatic Document Feeder)であって、CCD縮小光学系タイプの読取手段3の上方に設けられる。この搬送手段2は、大略的に、供給トレイ20、ピックアップローラ21、送りローラ22、捌きローラ23と、レジストローラ対24と、排出ローラ対25と、排出トレイ26と、を備える。
トレイ20は、読取手段3,4による読取対象となる原稿を複数枚、積載可能に構成される。ローラ21は、トレイ20上の原稿束Dから、最も上の原稿をピックアップして、搬送パスFP(一点鎖線で示される)に送り出す。ローラ22,23は、ローラ21によりピックアップされた原稿を挟み込み、回転することで搬送パスFPの下流方向に送り出す。ここで、捌きローラ23は、ローラ21から複数枚の原稿が送られてきた時、これらを分離して下方の原稿をトレイ20の方向に戻す。
ローラ対24は、原稿を送り出す時以外には回転せずに停止している。ローラ22,23から送り出された原稿は、ローラ対24のニップ部分に突き当たり一旦停止する。ローラ対24は、読取手段3,4での原稿読み取りの開始タイミングに合わせて回転することで、停止中の原稿を挟み込み、搬送パスFPの下流方向にある読取手段3の読取位置RP1に向けて送り出す。
ローラ対24から送り出された原稿は、読取位置RP1を通過し、その後、CIS密着センサ方式の読取手段4の読取位置RP2を通過する。その後、原稿はローラ対25に到達する。ローラ対25は、回転することで、搬送されてきた原稿を挟み込み、トレイ26に送り出す。
上記のような原稿搬送は制御手段5によって制御される。
ところで、搬送手段2は、図2,図3に示すように、搬送パスFPの下端部分に、ギャップGをあけて上下方向に相対向する透明板27およびガイド板28を含んでいる。
透明板27は、典型的には、上方からの平面視で矩形形状を有する板状のコンタクトガラスである。この透明板27は、Y軸方向に延在しており、Y軸方向に約30cm程度の長さを有する。この透明板27は、自身の上面がXY平面と平行になるように、搬送手段2の下面に配置される。
ガイド板28は、熱膨張により長さが変化する樹脂製の板状の部材である。このガイド板28は、Y軸方向に延在しており、Y軸方向に約30cmの長さを有する。このガイド板28の下面は、実質的にフラットな面となっている。このようなガイド板28は、読取位置RP1上で、透明板27の上面に対し、所定のギャップGをあけてかつ平行に配置される。ここで、ギャップGについて、画像読取装置1の工場出荷時の初期値は、例えば1[mm]である。
上記ギャップGは搬送パスFPの一部であり、該ギャップGを原稿が正しく通過するように、透明板27のY軸方向両端には、互いに同じ高さ(例えば、1[mm])を持つボス29が少なくとも一つずつ取り付けられている。各ボス29上にはガイド板28が配置される。また、ガイド板28が位置ずれしないように、ガイド板28の上面両端にはバネ210が少なくとも一つずつ設けられる。各バネ210は、ガイド板28の各端部を上方から下方へと付勢して、ガイド板28を各ボス29に押さえつける。
次に、再度図1を参照し、読取手段3,4について説明する。
まず、読取手段3は、前述の通り、原稿読み取り時には筐体内に固定的に配置されるCCD縮小光学タイプのスキャナである。この読取手段3は、読取位置RP1を通過する原稿を1ライン毎に順次的に読み取る。そのために、読取手段3は、大略的に、照明手段31と、ミラー32,33,34と、結像レンズ35と、CCDカラーラインセンサ36と、を備えている。
照明手段31は、透明板27を挟んでガイド板28の真下に固定的に配置されており、読取位置RP1に向けて、左右両側から線状光(以下、単に光という)を出射する。
ミラー32〜34は、読取位置RP1を通過する原稿の第一面(表面)で反射した光を結像レンズ35に導く。結像レンズ35は、自身への入射光をラインセンサ36に結像させる。ラインセンサ36は、光電変換を行って、入射光を電気信号に変換する。原稿は、読取位置RP1を副走査方向に搬送されると共に、線状光により主走査方向にスキャンされる。原稿での反射光に基づき、ラインセンサ36は、原稿1ライン分の画像データを順次的に生成する。
次に、読取手段4は、搬送手段2の筐体内に固定的に配置された、CIS密着センサ方式のスキャナである。この読取手段4は、典型的には、R,G,Bの三色のLEDからの光を原稿の第二面(裏面)に照射する。読取手段4は、原稿での反射光をロッドレンズアレイを介してCMOSイメージセンサに導いて、画像データを生成する。
ところで、この種の画像読取装置1には、「背景技術」の欄で説明した通り、ガイド板28の熱変形に起因して、副走査方向への読取倍率(以下、単に読取倍率という)が、設定値と一致しなくなる場合がある。この読取倍率の調整のために、本実施形態では、画像読取装置1は、図3に示すように、制御手段5に加え検出手段6を備えている。
検出手段6は、周知の光学式変位センサ等である。検出手段6は、好ましくは、ガイド板28のY軸方向中心の上方に設けられる。この部分が熱変形しやすいからである。検出手段6では、内蔵の発光素子が、ガイド板28の上面に光を出射し、内蔵の受光素子が反射光を受光する。ここで、結像位置、さらに言えば、受光素子の出力電流値は、ガイド板28の熱変形により変わる。この出力電流値は、ガイド板28の上面の位置を示している。この上面位置は、ギャップGにおいて熱変形により狭くなり易い部分の現在値(以下、単に、ギャップGの現在値という)に相関する情報となる。
制御手段5は、例えば、マイコン、メインメモリおよび不揮発性メモリを含んでいる。制御手段5は、検出手段6からの出力電流値を受け取り、かかる電流値からギャップGの現在値を導出する。
また、制御手段5にはテーブルが予め格納される。テーブルには、下記表1に示すように、ギャップGの現在値ごとに、読取倍率を調整するための係数C1が示されている。表1では、ギャップGの現在値が1[mm]の場合、読取倍率の係数C1は1[倍]と例示されている。また、ギャップGの現在値が0.9[mm]の場合、読取倍率の係数C1は0.998[倍]と例示される。
Figure 2015005801
上記テーブルにおいて、各係数C1は、画像読取装置1がユーザ側で使用される前に、製造者側で実験により求められる。実験では、読取倍率を規定値にした状態で、ギャップGの現在値を変更しながら原稿の読み取りが実施される。このとき、ギャップGが狭くなる程、画像データが表す原稿画像は副走査方向に不所望に伸長してしまう。副走査倍率の規定値をX1とし、ギャップGが狭まった結果、原稿画像の全長がX2[倍]に伸長されたとすると、かかる伸長をキャンセルするため、係数C1は、例えばX1/X2とされる。
《画像読取装置の詳細な動作》
次に、図4を参照して、画像読取装置1の詳細な動作について説明する。まず、原稿がユーザによって供給トレイ20にセットされると(図4:S01)、制御手段5は、原稿の読取り開始前に、検出手段6の出力電流値を取得し、ギャップGの現在値を把握する(S02)。その後、制御手段5は、テーブルにアクセスして、ギャップGの現在値に対応する係数C1を取得して、ユーザが所望する読取倍率に乗算する。これによって、ギャップGの現在値を加味した読取倍率(つまり、調整済みの読取倍率)が求められる(S03)。
その後、トレイ20上の原稿の読取りが行われる(S04)。ここで、各種ローラの回転速度は、読取位置RP1等を原稿が所定速度で搬送されるよう、制御手段5により制御される。
その後、制御手段5は、原稿の読取倍率を調整する。本実施形態において、制御手段5は、CCDカラーラインセンサ36で生成された画像データを、画像処理により、S03で求めた読取倍率で補正して、副走査方向に適切な長さの原稿画像を表す画像データを生成する(S05)。
上記S02〜S05の一連の動作は、トレイ20上の原稿が無くなるまで(S06)、繰り返し行われる。
《第一実施形態に関する付記》
上記実施形態では、S02〜S05の一連の動作は、トレイ20上の原稿が無くなるまで繰り返されるとして説明した。しかし、必ずしも、原稿単位で読取倍率を変更する必要もなく、例えば、一度S01〜S03の一連の動作が行われた後、S04およびS05の一連の動作のみが、トレイ20上の原稿が無くなるまで繰り返されても構わない。
また、上記実施形態では、第一読取手段3により読み取られた原稿画像について、副走査方向長さの調整を行うとして説明した。しかし、これに限らず、第二読取手段4により読み取られた原稿画像に対して、同様の副走査方向長さの調整を行っても構わない。
また、上記実施形態では、画像読取装置1が制御手段5を備えるとして説明した。しかし、場合によっては、画像読取装置1は、MFP(Multifunction Peripheral)のような画像形成装置のオプションとして実施されることもある。この場合、制御手段5は、画像読取装置1の内部では無く、画像形成装置内に設けられる。このような態様も、本件発明の範囲に含まれる。
《第一変形例》
上記実施形態では、制御手段5が、S05において画像処理により、原稿画像の副走査方向長さを調整していた。しかし、これに限らず、制御手段5は、係数C1に基づく読取倍率の調整に代えて、係数C2を用いた各種ローラの回転速度の変更により、原稿画像の副走査方向長さを調整しても構わない。
ここで、表2は、本変形例に係る制御手段5に予め格納されるテーブルを示している。表2のテーブルには、ギャップGの現在値ごとに、各種ローラの回転速度を調整するための係数C2が記述されている。表2では、ギャップGの現在値が0.9[mm]の場合、回転速度の係数C2は1.002[倍]と例示される。
Figure 2015005801
前述の通り、ギャップGが狭くなり、ギャップG中での原稿の搬送速度が低下する程、画像データは副走査方向に不所望に伸長する。ここで、副走査倍率の規定値をX3とし、搬送速度が低下した結果、原稿画像の全長がX4[倍]に伸長されたとすると、かかる伸長をキャンセルするため、係数C2は、例えばX3/X4とされる。
《第一変形例の詳細な動作》
次に、図5のフロー図を参照して、第一変形例の詳細な動作について説明する。図5は、図4と比較すると、S03〜S05の代わりに、S13〜S15を含む点で相違する。それ以外に相違点は無いので、図5において、図4のステップに相当するものには同一ステップ番号を付けて、それぞれの説明を省略する。
制御手段5は、S01,S02の実行後、取得したギャップGの現在値に対応する係数C2を、テーブル(表2を参照)から取得する(S13)。その後、トレイ20上の原稿の読取りが行われる(S14)。ここで、各種ローラの回転速度は、読取位置RP1等を原稿が所定速度で搬送されるよう、制御手段5により制御される。ここで、各種ローラの回転速度は、以下のように設定される。ギャップGが初期値の場合には各種ローラの回転速度がV1であるとすると、S14で設定される回転速度は、V1×C2であり、これがギャップGの現在値を加味した値(つまり、調整済みの回転速度)となる。
その後、制御手段5は、CCDカラーラインセンサ36で生成された画像データを取得する(S15)。
上記S02〜S15の一連の動作は、トレイ20上の原稿が無くなるまで(S06)、繰り返し行われる。
《第一変形例に関する付記》
なお、第一変形例に記載の副走査方向長さの調整は、第二実施形態や第三実施形態にも応用可能である。
《第二変形例》
次に、第二変形例について説明する。上記実施形態では、制御手段5が、S05において画像処理により、原稿画像の副走査方向長さを調整していた。しかし、これに限らず、制御手段5は、係数C1に基づく読取倍率の調整に代えて、ギャップGの現在値が初期値を下回っていれば、図6に示すアクチュエータ7により、ギャップGを拡げるようガイド板28を上方に変位させても構わない。
より具体的には、アクチュエータ7は、モータ70と、ラック・ピニオン71と、二個一対のガイド板72と、を含んでいる。
ラック・ピニオン71は、モータ70の駆動力をX軸方向の力に変換する。ガイド板72は、透明板27の上面上であってY軸方向両端上に設けられる。また、各ガイド板72は、XY平面に平行でZ軸方向の高さが異なる第一面および第二面を有する。ここで、本変形例では、これら二面のうち、X軸正方向側の第二面が高くなっている。各ガイド板72はさらに、上記二面を接続する斜面と、を有する。以上のガイド板72は、ラック・ピニオン71で生成されたX軸方向の力により、X軸負方向にスライド可能となっている。
また、ギャップGを拡張するために、制御手段5は、表3に示すように、ギャップGの現在値ごとに、ギャップ拡張の要否を記述したテーブルを格納している。表3では、ギャップGの現在値が0.8[mm]以下となれば、拡張要を意味する「1」というフラグが設定されている。
Figure 2015005801
《第二変形例の動作》
ガイド板28は、初期状態では、ガイド板72の第一面上に載せられている。制御手段5は、まず、検出手段6からの出力電流値に基づき、ギャップGが0.8[mm]以下か否かを判断する。肯定判断の場合、制御手段5は、表3のテーブルを参照することで、ギャップ拡張要と判断する。その後、制御手段5は、ガイド板72をX軸負方向側にスライドさせる。これにより、ガイド板28はZ軸正方向側に移動し、ギャップGが拡張される。この後、原稿の読み取りが実行される。
《第二変形例に関する付記》
上記第二変形例の説明では、ガイド板28は、ガイド板72の第一面から第二面へと二段階に変位していた。しかし、これに限らず、ガイド板28は、三段階以上に変位しても構わない。さらに、図7に示すように、ガイド板28をXY平面に対する斜面上でスライドさせるガイド板72を採用することにより、制御手段5は、ガイド板28を所望のZ軸方向位置に(つまり、無段階に)位置決め可能である。
また、第二変形例に記載の副走査方向長さの調整は、第二実施形態や第三実施形態にも応用可能である。
《第二実施形態》
図8において、画像読取装置1Aは、前述の画像読取装置1と比較すると、制御手段5および検出手段6(図3参照)に代えて、制御手段5Aおよび検出手段6Aを備えている点で相違する。それ以外に両画像読取装置1,1Aの間に相違点は無い。それゆえ、図8において、図1〜図3の構成に相当するものには同一参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
搬送手段2において、検出手段6Aは、熱変形しやすいガイド板28のY軸方向中心の上方に設けられる。検出手段6Aは、自身の設置位置周辺の温度を検出し、ギャップGの現在値に相関する情報(以下、ガイド温度という)として制御手段5Aに出力する。
制御手段5Aは、例えば、マイコン、メインメモリおよび不揮発性メモリを含んでいる。制御手段5Aは、検出手段6Aから情報を受け取り、受信情報からギャップGの現在値を導出する。
また、制御手段5Aには、テーブルが予め格納される。テーブルには、ガイド温度差ごとに、ガイド板28の熱膨張により狭まるギャップGの現在値が記述され、さらに、ギャップGの現在値ごとに、読取倍率を調整するための係数(例えば、前述の係数C1)が示されている。これらギャップGの現在値および係数は、実験により予め求められている。
《第二実施形態の詳細な動作》
次に、図9を参照して、画像読取装置1の詳細な動作について説明する。まず、原稿がユーザによって供給トレイ20にセットされると(図9:S21)、制御手段5Aは、原稿の読取り開始前(換言すると、照明手段31の点灯前)に、検出手段6Aの検出結果、つまり、点灯前のガイド温度T0を得る(S22)。次に、制御手段5Aは、照明手段31を点灯する(S23)。照明手段31の点灯により、ガイド板28は温度上昇し、熱膨張し始める。その後、制御手段5Aは、検出手段6Aの検出結果、つまり、現在のガイド温度T1を得て、ガイド温度差ΔT(=T1−T0)を求める(S24)。
次に、制御手段5Aは、内部に保持するテーブルにアクセスして、ガイド温度差ΔTに対応するギャップGの現在値を把握し、次に、ギャップGの現在値に対応する係数を取得する。その後、制御手段5Aは、ユーザが所望する読取倍率に乗算する。これによって、ギャップGの現在値を加味した読取倍率(つまり、調整済みの読取倍率)が求められる(S25)。
その後、S04と同様にして、トレイ20上の原稿の読取りが行われる(S26)。その後、制御手段5Aは、S05と同様にして、原稿の読取倍率を調整して、副走査方向に適切な長さの原稿画像を表す画像データを生成する(S27)。
上記S24〜S27の一連の動作は、トレイ20上の原稿が無くなるまで(S28)、繰り返し行われる。
《第二実施形態に関する付記》
上記実施形態では、検出手段6Aは、ガイド板28の上面の温度を検出するようになっていた。しかし、照明手段31による光照射により、ガイド板28の下面側が先に温度上昇し、上面側は遅れて温度上昇する。ガイド板28の熱変形は、かかる下面側と上面側との温度差に起因する熱膨張量の差に基づくと考えられる。よって、検出手段6Aは、ガイド板28の上面側のガイド温度を検出する第一温度センサと、下面側のガイド温度を検出する第二温度センサと、を含んでいても構わない。制御手段5Aは、これらのガイド温度差から、ギャップGの現在値を求めることも可能である。
《第三実施形態》
図10において、画像読取装置1Bは、前述の画像読取装置1と比較すると、制御手段5および検出手段6(図3参照)に代えて、制御手段5Bおよび検出手段6Bを備えている点で相違する。それ以外に両画像読取装置1,1Bの間に相違点は無い。それゆえ、図10において、図1〜図3の構成に相当するものには同一参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
搬送手段2において、検出手段6Bは、制御手段5Bの制御下で、計時を開始/終了可能なタイマーであり、ギャップGの現在値に相関する情報として、計時開始からの経過時間を制御手段5Bに出力する。
制御手段5Bは、例えば、マイコン、メインメモリおよび不揮発性メモリを含んでいる。制御手段5Bは、検出手段6Bから情報を受け取り、受信情報からギャップGの現在値を導出する。
また、制御手段5Bには、テーブルが予め格納される。テーブルには、経過時間ごとに、ガイド板28の熱膨張により狭まるギャップGの現在値が記述され、さらに、ギャップGの現在値ごとに、読取倍率を調整するための係数(例えば、前述の係数C1)が示されている。これらギャップGの現在値および係数は、実験により予め求められている。
《第三実施形態の詳細な動作》
次に、図11を参照して、画像読取装置1Bの詳細な動作について説明する。まず、原稿がユーザによって供給トレイ20にセットされると(図11:S31)、制御手段5Bは、検出手段6Bによる計時を開始させる(S32)。次に、制御手段5Bは、照明手段31を点灯し、その結果、ガイド板28は熱膨張し始める(S33)。その後、制御手段5Bは、検出手段6Bによる経過時間を得る(S34)。
次に、制御手段5Bは、内部に保持するテーブルにアクセスして、S34で得た経過時間に対応するギャップGの現在値を把握し、次に、ギャップGの現在値に対応する係数を取得する。その後、制御手段5Bは、ユーザが所望する読取倍率に乗算する。これによって、ギャップGの現在値を加味した読取倍率(つまり、調整済みの読取倍率)が求められる(S35)。
その後、S04と同様にして、トレイ20上の原稿の読取りが行われる(S36)。その後、制御手段5Bは、S05と同様にして、原稿の読取倍率を調整して、副走査方向に適切な長さの原稿画像を表す画像データを生成する(S37)。上記S34〜S37の一連の動作は、トレイ20上の原稿が無くなるまで(S38)、繰り返し行われる。
《作用・効果》
以上説明したように、本発明の第一乃至第三実施形態およびそれらの変形例によれば、透明板27およびガイド板28の間のギャップGの現在値に相関する情報に基づき、原稿の副走査方向への読取倍率を調整している。ここで、情報とは、第一実施形態ではガイド板28の上面位置を含み、第二実施形態ではガイド板28の上面温度を少なくとも含み、第三実施形態では、照明手段31の点灯からの経過時間を含んでいる。これら情報は、原稿を搬送パスFP内に送り出さなくとも、取得することが可能である。換言すると、原稿を搬送せずとも、原稿の読取倍率の調整が可能となる。
本発明に係る画像読取装置は、原稿を搬送せずとも、副走査方向への読取倍率を調整可能であり、シートスルー方式のスキャナ等に好適である。
1,1A,1B 画像読取装置
2,2A,2B 自動原稿搬送手段
27 透明板
28 ガイド板
3 第一読取手段
4 第二読取手段
5,5A,5B 制御手段
6,6A,6B 検出手段
7 アクチュエータ
70 モータ
71 ピニオン
72 ガイド板

Claims (7)

  1. 原稿を搬送する搬送手段であって、該原稿が通過するギャップを形成するために、透明板と、熱膨張する材料で作製されたガイド板と、を含む搬送手段と、前記透明板を介して、前記ギャップを通過する原稿に固定的な位置から光を照射し、該原稿からの反射光に基づき画像データを生成する読取手段と、前記ギャップに相関する情報を取得して、取得情報に応じて、前記原稿の読取倍率を調整する制御手段と、を備えるシートスルー方式の画像読取装置。
  2. 前記ガイド板の位置を検出する検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記ギャップに相関する情報として、前記検出手段の検出結果を取得する、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記ガイド板周辺の温度を検出する検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記ギャップに相関する情報として、前記原稿への光照射前後の温度を、前記検出手段から取得し、
    前記原稿への光照射前後の温度差に応じて、前記原稿の読取倍率を調整する、請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記原稿への光照射開始からの経過時間を計測する検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記ギャップに相関する情報として、前記原稿への光照射開始からの経過時間を、前記検出手段から取得し、
    取得した経過時間に応じて、前記原稿の読取倍率を調整する、請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 前記制御手段は、前記読取手段により生成された画像データに対して画像処理を行って、前記原稿の読取倍率を調整する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記制御手段は、前記搬送手段による原稿の搬送速度を調整して、前記原稿の読取倍率を調整する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記ガイド板の前記透明部材に対する位置を変化させるアクチュエータをさらに備え、
    前記調制御段は、前記アクチュエータを駆動することで、前記ガイド板の前記透明板に対する位置を変更し、これによって、前記原稿の読取倍率を調整する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像読取装置。
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