(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、工程及び工程の順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
[LED電球]
以下の実施の形態では、照明用光源の一例として、電球形蛍光灯又は白熱電球の代替品となる電球形のLEDランプ(LED電球)について説明する。
図1は、実施の形態に係るLED電球1の断面図である。図1において、紙面上下方向に沿って描かれた一点鎖線はLED電球1の中心軸Jを示している。本実施の形態において、中心軸Jは、LED電球1の光軸(ランプ軸)であって、グローブ20の軸(グローブ軸)と一致している。また、中心軸Jは、LED電球1を照明器具(図示せず)のソケットに取り付ける際の回転中心となる軸であり、口金60の回転軸と一致している。
図1に示すように、LED電球1は、LEDモジュール10と、LEDモジュール10を覆うグローブ20と、LEDモジュール10を発光させるための駆動回路30と、駆動回路30を囲むように構成されたヒートシンク40と、ヒートシンク40の少なくとも一部を囲む筐体50とを有する。LED電球1は、さらに、口金60と、リード線71〜74と、ネジ80とを有する。
本実施の形態において、LED電球1は、グローブ20と筐体50と口金60とによって外囲器が構成されている。
以下、LED電球1の各構成部材の詳細について、図1を参照しながら説明する。
[LEDモジュール]
LEDモジュール10は、所定の色(波長)の光を放出する発光装置(発光モジュール)である。LEDモジュール10は、例えば白色光を放出するように構成されている。
LEDモジュール10は、グローブ20の内方に配置されている。LEDモジュール10は、ヒートシンク40に固定されており、駆動回路30から供給される電力によって発光する。
図2は、実施の形態に係るLED電球1におけるLEDモジュールの上面図である。
図1及び図2に示すように、LEDモジュール10は、基板11と、基板11に配置された発光素子12とを有する。
基板11は、発光素子12を実装するための実装基板である。基板11は、例えば、平面視において略円形の板状基板であって、ヒートシンク40に固定される。具体的には、基板11は、ヒートシンク40を構成する4つの伝熱片40a〜40dの各々の第1伝熱板41に載置される。基板11にはネジ80を挿通するための貫通孔11aが設けられており、基板11と第1伝熱板41とはネジ80によってネジ止めされている。なお、基板11とヒートシンク40との固定方法はネジ止めに限るものではなく、接着剤等の他の固定手段を用いてもよい。
基板11としては、例えば、アルミニウム等の金属の基材に絶縁被膜を施すことで得られるメタルベース基板、アルミナ等のセラミック材料の焼結体であるセラミックス基板、又は、樹脂材料からなる樹脂基板等が用いられる。なお、基板11の形状は、円形に限らず、矩形状の基板を用いてもよい。
基板11の表面には、給電部として一対の電極端子(不図示)が設けられている。一対の電極端子の各々には、駆動回路30から導出される一対のリード線71及び72が接続される。また、基板11の表面には、電極端子と複数の発光素子12とを電気的に接続するための金属配線(不図示)が所定の形状のパターンで形成されている。
基板11の中央部には、駆動回路30から導出される一対のリード線71及び72を挿通させるための貫通孔11bが設けられている。なお、貫通孔11bは、基板11の中央部に設けなくてもよい。また、基板11に貫通孔11bを設けるのではなく、基板11の縁部等に切り欠き部を設けて、この切り欠き部に一対のリード線71及び72を挿通して基板11の一対の電極端子に接続してもよい。
発光素子12は、基板11の片面に複数個実装されている。本実施の形態において、複数の発光素子12は、円環状の配列となるように、中心軸Jを中心とする円周上に配置されている。なお、図2では、一例として、8個の発光素子12を実装しているが、発光素子12の実装数は、これに限るものではなく、1個であってもよいし、8個以外の複数個であってもよい。
本実施の形態における発光素子12は、個々にパッケージ化された表面実装(SMD:Surface Mount Device)型のLED素子であり、図1及び図2に示すように、容器(パッケージ)12aと、容器12a内に一次実装されたLEDチップ12bと、LEDチップ12bを封止する封止部材12cとを備える。SMD型のLED素子である発光素子12は、基板11に二次実装される。
容器12aは、白色樹脂からなる樹脂成形品又は白色のセラミック成形品であり、逆円錐台形状の凹部(キャビティ)を有する。凹部の内側面は傾斜しており、LEDチップ12bからの光を上方に反射させるように構成されている。
LEDチップ12bは、容器12aの凹部の底面に実装されている。LEDチップ12bは、所定の直流電力により発光する半導体発光素子の一例であって、単色の可視光を発するベアチップである。LEDチップ12bは、例えば、通電されると青色光を発する青色LEDチップである。
封止部材12cは、シリコーン樹脂等の透光性の絶縁性樹脂材料である。本実施の形態における封止部材12cは、LEDチップ12bからの光の波長を変換する波長変換材として蛍光体を含む。つまり、封止部材12cは、透光性樹脂に蛍光体が含有された蛍光体含有樹脂であり、LEDチップ12bからの光を所定の波長に波長変換(色変換)する。封止部材12cは、容器12aの凹部に充填されている。
封止部材12cとしては、例えばLEDチップ12bが青色LEDである場合、白色光を得るために、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の黄色蛍光体粒子をシリコーン樹脂に分散させた蛍光体含有樹脂を用いることができる。これにより、黄色蛍光体粒子は青色LEDチップの青色光によって励起されて黄色光を放出するので、封止部材12cからは、励起された黄色光と青色LEDチップの青色光との合成光として白色光が放出される。なお、封止部材12cに、シリカ等の光拡散材を含有させても構わない。
このように構成される複数の発光素子12は、例えば直列接続されており、一対のリード線71及び72を介して駆動回路30から供給される直流電力によって発光する。なお、複数の発光素子12の接続の態様(直列接続、並列接続、及び、直列接続と並列接続との組み合わせの接続等)は特に限定されるものではない。
[グローブ]
グローブ20は、LEDモジュール10を覆う透光性カバーであって、LEDモジュール10から放出される光をランプ外部に取り出すように構成されている。つまり、グローブ20の内面に入射したLEDモジュール10の光は、グローブ20を透過してグローブ20の外部へと取り出される。
グローブ20は、開口部21を有する中空部材であり、開口部21とは反対側の頂部が閉塞された略球状である。図1に示すように、グローブ20は、例えば、中心軸Jを回転軸とする中空の回転体であり、開口部21が絞られた形状となっている。
グローブ20の開口部21はヒートシンク40を口金60側に押さえつけており、グローブ20の開口部21の端部は、ヒートシンク40の伝熱片40a〜40dの第1伝熱板41の表面に当接している。この状態で、グローブ20は、筐体50のグローブ側の開口部に固定される。例えば、グローブ20の開口部21と筐体50の外郭部51とがシリコーン樹脂等の接着剤によって固着される。
グローブ20の材料としては、可視光に対して透明なシリカガラス等のガラス材、又は、アクリル(PMMA)やポリカーボネート(PC)等の樹脂材等からなる透光性材料を用いることができる。
グローブ20には、LEDモジュール10から放出される光を拡散させるための拡散処理が施されていることが好ましい。例えば、グローブ20の内面又は外面に光拡散膜(光拡散層)を形成することでグローブ20に光拡散機能を持たせることができる。
具体的には、シリカや炭酸カルシウム等の光拡散材を含有する樹脂や白色顔料等をグローブ20の内面又は外面の全面に塗布することによって乳白色の光拡散膜を形成することができる。あるいは、グローブ20に複数の光拡散ドット又は複数の微小な窪みを形成することによって、グローブ20に光拡散機能を持たせることもできる。このように、グローブ20に光拡散機能を持たせることにより、LEDモジュール10からグローブ20に入射する光を拡散させることができるので配光角を広くすることができる。
なお、グローブ20に光拡散機能を持たせずに、内部のLEDモジュール10が視認できるようにグローブ20を透明にしてもよい。また、グローブ20の形状は、回転楕円体又は偏球体であってもよく、また、一般的な電球形状であるA型のバルブに準拠した形状であってもよい。
[駆動回路]
駆動回路30は、LEDモジュール10を駆動するための電源回路(電源ユニット)であり、LEDモジュール10(発光素子12)を発光させるための電力をLEDモジュール10に供給する。駆動回路30は、例えば、一対のリード線73及び74を介して口金60から供給される交流電力を直流電力に変換し、一対のリード線71及び72を介して当該直流電力をLEDモジュール10に供給する。駆動回路30(点灯回路)から供給される直流電力によってLEDモジュール10(発光素子12)が点灯及び消灯する。
駆動回路30は、回路基板31と、当該回路基板31に実装された複数の電子部品32とを有する。駆動回路30は、LEDモジュール10と口金60との間に配置される。具体的に、駆動回路30は、筐体50の内郭部52内に収納されており、ねじ止め、接着、又は係合などにより内郭部52に固定されている。
回路基板31は、一方の面(半田面)に銅箔等の金属配線がパターニングされたプリント回路基板(PCB)である。回路基板31に実装された複数の電子部品32は、回路基板31に形成された金属配線によって互いに電気的に接続されている。回路基板31は、例えば、当該回路基板31の主面が中心軸Jと略平行する姿勢(縦置き)で配置されている。なお、回路基板31は、縦置きの配置に限るものではなく、当該回路基板31の主面が中心軸Jと略直交する姿勢(横置き)で配置してもよい。
電子部品32は、LEDモジュール10を点灯させるための複数の回路素子であり、例えば、電解コンデンサやセラミックコンデンサ等の容量素子、抵抗器等の抵抗素子、整流回路素子、コイル素子、チョークコイル(チョークトランス)、ノイズフィルタ、ダイオード又は集積回路素子等の半導体素子等である。なお、電解コンデンサ等の耐熱性が低い電子部品32(回路部品)は、回路基板31の口金60側の端部に実装するとよい。
このように構成される駆動回路30は、絶縁樹脂によって構成された筐体50の内郭部52に収納されることで絶縁性が確保されている。なお、駆動回路30には、調光回路や昇圧回路などが組み合わされていてもよい。
駆動回路30とLEDモジュール10とは、一対のリード線71及び72によって電気的に接続されている。また、駆動回路30と口金60とは、一対のリード線73及び74によって電気的に接続されている。これらの4本のリード線71〜74は、例えば合金銅リード線であり、合金銅からなる芯線と当該芯線を被覆する絶縁性の樹脂被膜とからなる。
一対のリード線71及び72は、駆動回路30からLEDモジュール10に直流電力を供給する電線である。例えば、リード線71は高圧側出力端子線であり、リード線72は低圧側出力端子線である。リード線71及び72は、ヒートシンク40に設けられた貫通孔とLEDモジュール10に設けられた貫通孔とに挿通されてLEDモジュール10の基板11に接続される。
また、リード線73及び74は、口金60から駆動回路30に交流電力を供給するための電線である。リード線73は、口金60のシェル部61に接続されている。一方、リード線74は、口金60のアイレット部63に接続されている。
[ヒートシンク]
ヒートシンク40は、主としてLEDモジュール10で発生する熱を放熱する放熱部材である。ヒートシンク40は、複数の伝熱片(伝熱体)によって構成されている。つまり、ヒートシンク40は、複数の伝熱片に分割(分離)されており、これらの複数の伝熱片を組み合わせることで構成されている。本実施の形態において、ヒートシンク40は、4つの伝熱片40a〜40dによって構成されている。
伝熱片40a〜40dの各々は、第1伝熱板41と、第2伝熱板42とを有する。本実施の形態において、4つの伝熱片40a〜40dの各々は、同一品であり、同じ形状及び同じ大きさある。
各伝熱片40a〜40dにおいて、第1伝熱板41は、LEDモジュール10が固定される固定部であって、本実施の形態では、板状の金属部材である。LEDモジュール10は、4つの伝熱片40a〜40dの第1伝熱板41に支持される。具体的には、第1伝熱板41の一方の面には、LEDモジュール10の基板11が接するように載置される。なお、第1伝熱板41とLEDモジュール10とはネジ80によるネジ止めによって固定されているので、第1伝熱板41にはネジ80を挿通するための貫通孔41aが設けられている。
第1伝熱板41の他方の面には、筐体50の内郭部52のグローブ20側の端部が当接している。これにより、4つの伝熱片40a〜40dの各々は、筐体50の内郭部52に支持される。つまり、ヒートシンク40は、当該ヒートシンク40にLEDモジュール10が固定された状態で、筐体50に支持されている。
なお、第1伝熱板41の一方の面には、上述のとおり、グローブ20の開口部21の端部が当接している。つまり、第1伝熱板41は、グローブ20の開口部21と筐体50の内郭部52とで挟持されており、グローブ20によって筐体50の内郭部52に押さえつけられている。
また、各伝熱片40a〜40dにおいて、第2伝熱板42は、第1伝熱板41の端部から立設しており、第1伝熱板41から折り曲げられるように形成されている。本実施の形態では、第2伝熱板42は、板状の金属部材である。
さらに、第2伝熱板42は、筐体50の外郭部51の内面と対面している。第2伝熱板42は、筐体50の外郭部51の内面形状に沿った形状を有する。具体的には、第2伝熱板42の表面は、中心軸Jに対して傾斜するように構成されたテーパ面(傾斜面)となっている。また、第2伝熱板42と筐体50の外郭部51とは接触しておらず、第2伝熱板42と外郭部51との間には隙間(空気層)が存在する。
本実施の形態において、4つの伝熱片40a〜40dの各々は、金属板のプレス加工品である。例えば、各伝熱片40a〜40dは、アルミニウム板等の金属板に折り曲げ加工等を施すことで形成することができる。より具体的には、厚みが一定の金属板を略L字状に折り曲げることで、板状の第1伝熱板41と板状の第2伝熱板42とを有する伝熱片を形成することができる。
図3に示すように、4つの伝熱片40a〜40dの各々は、LED電球1の中心軸Jの軸回りに沿って配列されている。図3は、実施の形態に係るLED電球1におけるヒートシンク40の上面図である。
具体的に、4つの伝熱片40a〜40dは、中心軸Jを中心にした周方向に90度間隔で均等に配置されている。また、4つの伝熱片40a〜40dは、隣り合う伝熱片の間に隙間が存在するように筐体50内に配置されている。具体的には、伝熱片40aと40bとの間、伝熱片40bと40cとの間、伝熱片40cと40dとの間、及び、伝熱片40dと40aとの間には、隙間が存在している。
なお、4つの伝熱片40a〜40dは、隣り合う伝熱片の間に隙間が存在するように配置したが、隣り合う伝熱片の間に隙間が存在しないように配置してもよい。
このように、ヒートシンク40は、4つの伝熱片40a〜40dが組み合わされて構成されており、図1に示すように、ヒートシンク40の内方には駆動回路30が配置されている。ヒートシンク40は、LEDモジュール10と口金60との間に配置される。本実施の形態において、ヒートシンク40の第2伝熱板42は、筐体50の内郭部52を囲むように内郭部52の周囲に配置されている。つまり、ヒートシンク40は、筐体50の内郭部52を介して駆動回路30を囲っている。
[筐体]
筐体50は、グローブ20と口金60との間に配置されている。筐体50は、ヒートシンク40の周囲の少なくとも一部を囲む外郭部51(第1筐体部)を有する。さらに、筐体50は、ヒートシンク40の内側に配置された部分として、内郭部52(第2筐体部)を有する。外郭部51の口金60側の根元は、内郭部52に連結されている。具体的には、外郭部51の口金60側の端部が内郭部52に接続されている。
外郭部51は、筐体50における外部(大気中)に露出する露出部であり、LED電球1の外郭部材を構成している。したがって、外郭部51の外面は、外部に露出している。また、外郭部51は、ヒートシンク40を構成する伝熱片40a〜40dの全ての第2伝熱板42を囲むように構成されている。
外郭部51は、例えば、肉厚が一定で、内径及び外径が漸次変化する略円筒状である。外郭部51の内周面及び外周面は、中心軸Jに対して傾斜するように構成されたテーパ面(傾斜面)となっている。本実施の形態において、外郭部51は、口金60側に向かって漸次内径及び外径が小さくなるように構成されている。
また、外郭部51と第2伝熱板42とは対向して配置されており、外郭部51の内面と第2伝熱板42の外面とは対面している。外郭部51の内面形状は、第2伝熱板42の表面形状に沿った形状である。
外郭部51と第2伝熱板42との間には、クリアランスが設定されており、隙間(空間)が存在する。つまり、外郭部51と第2伝熱板42とは互いに接触しないように構成されている。具体的には、外郭部51と第2伝熱板42との間の隙間はほぼ一定である。
一方、内郭部52は、駆動回路30を囲むように構成された筒体である。つまり、内郭部52は、駆動回路30を保護する回路ケースとして機能する。内郭部52は、例えば、肉厚が一定で、かつ、内径及び外径が一定の略円筒状である。
本実施の形態において、内郭部52は、LED電球1の中心軸Jの方向に延設するように形成された円筒形状である。内郭部52は、外郭部51とでヒートシンク40の第2伝熱板42を挟むように構成されている。つまり、筐体50は、第2伝熱板42を挟んで外郭部51と内郭部52との2重構造となっている。
内郭部52と第2伝熱板42との間には隙間(空間)が存在する。つまり、内郭部52と第2伝熱板42とは接触しないように構成されている。内郭部52と第2伝熱板42との間の隙間は、グローブ20側で大きく、口金60側に向かって漸次狭くなっている。また、内郭部52と第2伝熱板42との間の隙間は、外郭部51と第2伝熱板42との間の隙間よりも大きい。
内郭部52の口金60側に延設された部分には螺合部52aが形成されている。螺合部52aは口金60と螺合する。つまり、螺合部52aには口金60がねじ込まれる。
なお、内郭部52には、駆動回路30の回路基板31を固定するための構造が設けられている。つまり、内郭部52は、駆動回路30を保持する保持部(ホルダ)としても機能する。
このように構成される筐体50は、樹脂によって一体的に成形されている。つまり、外郭部51と内郭部52とは一体成形によって形成されている。筐体50は、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)等の絶縁性樹脂材料によって構成することができる。
[口金]
口金60は、LEDモジュール10(発光素子12)を発光させるための電力をランプ外部から受電する受電部である。口金60は、例えば、照明器具のソケットに取り付けられる。これにより、口金60は、LED電球1を点灯させる際に、照明器具のソケットから電力を受けることができる。
口金60には、例えば商用電源から交流電力が供給される。本実施の形態における口金60は二接点によって交流電力を受電し、口金60で受電した電力は、一対のリード線73及び74を介して駆動回路30に入力される。
口金60は、金属製の有底筒体形状であって、外周面が雄ネジとなっているシェル部61と、シェル部61に絶縁部62を介して装着されたアイレット部63とを備える。絶縁部62は、例えばガラスカレットによって構成される。
口金60の外周面には、照明器具のソケットに螺合させるための螺合部が形成されている。また、口金60の内周面には、筐体50の内郭部52の螺合部52aに螺合させるための螺合部が形成されている。口金60は、この内郭部52の螺合部52aにねじ込んで嵌め込むことで筐体50(内郭部52)に外嵌される。
口金60の種類は、特に限定されるものではないが、本実施の形態では、ねじ込み式のエジソンタイプ(E型)の口金を用いている。例えば、口金60として、E26形、E17形又はE16形等が挙げられる。また、口金60として、差し込み式の口金を用いてもよい。
[LED電球の組み立て方法]
次に、LED電球1の組み立て方法の一例について、図4を用いて説明する。図4は、ヒートシンク40を筐体50に組む込むときの様子を説明するための図である。
まず、図4に示すように、4つの伝熱片40a〜40dを、筐体50に組み込む。具体的には、各伝熱片40a〜40dの第1伝熱板41が筐体50の内郭部52に当接するまで、各伝熱片40a〜40dの第2伝熱板42を、筐体50の外郭部51と内郭部52との間の隙間に挿入する。このとき、駆動回路30は、筐体50の内部に予め配置しておいてもよいし、伝熱片40a〜40dを筐体50に組み込んだ後に筐体20の内部に配置してもよい。
次に、4つの伝熱片40a〜40dにLEDモジュール10を固定する。具体的には、各伝熱片40a〜40dの第1伝熱板41にLEDモジュール10(基板11)を載置して、基板11の貫通孔11aと第1伝熱板41の貫通孔41aとをネジ80によってネジ止めする。
その後、駆動回路30から導出されたリード線71及び72をLEDモジュール10に接続して、グローブ20を筐体50に固定する。また、駆動回路30から導出されたリード線73及び74を口金60に接続して、口金60を筐体50の内郭部52の螺合部52aにねじ込む。これにより、LED電球1が完成する。
[作用効果]
次に、本実施の形態におけるLED電球1の作用効果について、本実施の形態におけるLED電球1の一態様を得るに至った経緯も含めて説明する。
一般的に、LED電球では、LEDモジュールで発生する熱を放熱させるために、放熱部材が用いられる。
例えば、放熱部材として、LEDモジュールを載置する円盤状の金属プレートと、金属プレートが嵌め込まれるとともに駆動回路を囲む筒状のヒートシンクとが設けられる。このため、金属プレートとヒートシンクとを別々に作製する必要があり、放熱部品の部品点数が増えて放熱部品全体としての作製費(加工費、材料費等)が高くなる。
また、ヒートシンクは、金属等の高熱伝導材料を用いて駆動回路を囲むように例えば筒状に形成される。
この場合、ヒートシンクを外郭筐体として用いると、ヒートシンクの形状が複雑になり、ヒートシンクの作製費が非常に高くなる。この場合、ヒートシンクは例えばアルミダイカストによって作製することができるが、ヒートシンクの加工費が高くなる。
一方、ヒートシンクを外郭筐体として用いずに、ヒートシンクを囲む外郭筐体を別途設ける場合、ヒートシンクは、例えば外郭筐体のテーパ状の内面形状に沿った筒状の形状に形成される。この場合、ヒートシンクは、例えば絞り加工で作製することができるが、この場合でも、ヒートシンクの加工費が高くなる。
これに対して、本実施の形態におけるLED電球1では、ヒートシンク40が複数の伝熱片40a〜40dによって構成されており、ヒートシンク40が分割された構造となっている。また、ヒートシンク40を構成する伝熱片40a〜40dは、第1伝熱板41と第1伝熱板41から折り曲げられるように形成された第2伝熱板42とからなる。
これにより、ヒートシンク40をプレス加工によって成形することが可能となる。つまり、複数の伝熱片40a〜40dの各々を折り曲げ加工等のプレス加工によって成形し、これらの複数の伝熱片40a〜40dを組み合わせることで1つのヒートシンク40を得ることができる。このように、プレス加工によって複数の伝熱片40a〜40dを成形することで、ヒートシンク40の加工費を抑えることができるので、低コストでヒートシンク40を作製することができる。
しかも、ヒートシンク40を円筒体の1つの部品で構成するよりも複数に部品(伝熱片40a〜40d)に分けることで、部品の加工精度(寸法精度)を緩やかにすることができる。この意味でも、低コストでヒートシンク40を作製することができる。
さらに、ヒートシンク40を構成する複数の各伝熱片40a〜40dにおいて、第1伝熱板41にはLEDモジュール10が固定されており、第2伝熱板42は筐体50の外郭部51の内面と対面している。
これにより、ヒートシンク40に直接LEDモジュール10を固定することができるので、LEDモジュール10を載置するためだけに別途金属プレートを用いる必要がなくなる。しかも、LEDモジュール10で発生した熱は、各伝熱片40a〜40dの第1伝熱板41に直接伝導し、第2伝熱板42を伝導して筐体50の外郭部51からLED電球1の外部に放熱する。したがって、LEDモジュール10で発生した熱を効率良くLED電球1の外部に放熱させることができる。
以上により、本実施の形態におけるLED電球1によれば、低コストのヒートシンク40によってLEDモジュール10で発生する熱を効率良く放熱することができる。なお、本実施の形態において、ヒートシンク40を構成する伝熱片40a〜40dの各々は、金属板のプレス加工品である。
さらに、本実施の形態におけるLED電球1によれば、以下の作用効果も奏することができる。
従来のLED電球において、筒状のヒートシンクを囲むように筒状の外郭筐体を別途設ける場合、外郭筐体とヒートシンクとを接触又は近接して配置すると、ヒートシンクと外郭筐体との線膨張係数差による熱膨張差又は熱収縮差によって外郭筐体及びヒートシンクが互いに応力を受けて劣化するという問題がある。
例えば、互いに接触するように金属製のヒートシンクを囲むように樹脂製の外郭筐体を設けると、LED電球の点灯時には駆動回路及びLEDモジュールからの熱によってヒートシンク及び外郭筐体が熱膨張(体積膨張)するが、樹脂製の筐体の方が金属製のヒートシンクよりも線膨張係数(熱膨張係数)が数倍も高いことから、ヒートシンクの方が外郭筐体よりも熱膨張することになる。この熱膨張差によって樹脂製の外郭筐体に応力歪みが生じてクラック等が発生する場合がある。逆に、LED電球1の冷却時には、ヒートシンク及び外郭筐体の熱収縮差によって外郭筐体にクラック等が発生する場合もある。
これに対して、本実施の形態におけるLED電球1では、上述のとおり、ヒートシンク40が複数の伝熱片40a〜40dによって構成されており、ヒートシンク40が分割された構造となっている。
これにより、ヒートシンク40(第2伝熱板42)と筐体50(外郭部51)との線膨張係数差による熱膨張差及び熱収縮差によってヒートシンク40及び筐体50の一方から他方に応力を与えたり受けたりすることを抑制できる。したがって、ヒートシンク40及び筐体50が劣化することを抑制できるという効果も得られる。特に、樹脂製の筐体50にクラック等が発生することを抑制できる。
さらに、複数の伝熱片40a〜40dを組み合わせて1つのヒートシンク40にする形態とすることで、LED電球1の品種に応じたヒートシンク40の必要放熱特性又はサイズ等に適した伝熱片40a〜40dの個数を適宜調整することができる。つまり、伝熱片40a〜40dの組み合わせ個数を調整することで、所望のヒートシンク40を得ることができるという効果も得られる。例えば、大型のLED電球の場合には、組み合わせる伝熱片40a〜40dの個数を多くすればよい。なお、この場合、伝熱片40a〜40dの各々を同一品にすることで、部品点数を削減することができる。
さらに、上述のように、ヒートシンク40を複数の伝熱片40a〜40dに分割して、各伝熱片40a〜40dを金属板のプレス加工品にすることで、ヒートシンク40にLEDモジュール10を固定するための貫通孔41aを安価かつ容易に形成することができるという効果も得られる。つまり、LEDモジュール10を固定するために円筒状のヒートシンクの開口部に金属の一部を折り曲げた部分を形成してその折り曲げた部分に貫通孔を形成することは難しく、仮に形成できたとしても加工費が非常に高くなる。これに対して、ヒートシンク40を上記構成にすることによって、金属板等の伝熱板に貫通孔41aを形成した後にプレス加工を施すことで伝熱片40a〜40dを作製することができる。これにより、貫通孔41aを有する第1伝熱板41と第2伝熱板42とを有する伝熱片40a〜40dを安価かつ容易に作製することができる。
さらに、ヒートシンク40を複数の伝熱片40a〜40dに分割することによって、ヒートシンク40を筐体50に容易に組み込むこともできるという効果も得られる。つまり、ヒートシンクがテーパ状の円筒形状であると、ヒートシンクの先細りの開口部を筐体50における外郭部51と内郭部52との間の隙間に挿入できないが、本実施の形態のようにヒートシンク40全体として先細り構造であってもヒートシンク40を複数の伝熱片40a〜40dに分割(分離)することによって、各伝熱片40a〜40dを、外郭部51と内郭部52との間の隙間に容易に挿入することができる。
また、本実施の形態におけるLED電球1のように、伝熱片40a〜40dの各々は、LED電球1の中心軸Jの軸回りに沿って配列されているとよい。
これにより、各伝熱片40a〜40dを同じような形状で作製することができるので、ヒートシンクを低コストで作製することができる。
また、本実施の形態におけるLED電球1では、図3に示すように、中心軸Jの軸回りに沿って配列された伝熱片40a〜40dにおいて、隣り合う伝熱片の間には隙間が存在している。
これにより、ヒートシンク40(第2伝熱板42)と筐体50(外郭部51)とが熱膨張又は熱収縮したとしても、ヒートシンク40と筐体50との熱膨張差又は熱収縮差に伴う応力を、隣り合う伝熱片の間の隙間によって吸収することができる。これにより、ヒートシンク40及び筐体50が劣化することをさらに抑制できる。
また、本実施の形態におけるLED電球1のように、各伝熱片40a〜40dにおける第2伝熱板42は、筐体50の外郭部51の内面形状に沿った形状を有するとよい。
これにより、第2伝熱板42に伝導したLEDモジュール10の熱を、筐体50の外郭部51を介して外部に効率良く放熱することができる。したがって、LED電球1の放熱性が一層向上する。
この場合、第2伝熱板42と外郭部51との間に隙間を設けておくことで、ヒートシンク40と筐体50との熱膨張差又は熱収縮差に伴う応力を、第2伝熱板42と外郭部51との間の隙間で吸収することができる。これにより、ヒートシンク40及び筐体50の劣化を一層抑制できる。
また、本実施の形態におけるLED電球1のように、筐体50は、駆動回路30を囲む内郭部52を有するとよい。
これにより、内郭部52を駆動回路30の回路ケースとして機能させることができるので、内郭部52によって駆動回路30の絶縁性を確保することができる。
この場合、第2伝熱板42と内郭部52との間に隙間を設けておくことで、ヒートシンク40と筐体50との熱膨張差又は熱収縮差に伴う応力を、第2伝熱板42と内郭部52との間の隙間でも吸収することができる。これにより、ヒートシンク40及び筐体50の劣化を一層抑制できる。
また、本実施の形態におけるLED電球1のように、外郭部51の口金側の根元は、内郭部52に連結されているとよい。
これにより、外郭部51と内郭部52とを一体成形によって作製することができるので、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。具体的には、駆動回路30の回路ケースとして機能する部品と、外郭筐体として機能する部品とを、一体成形によって作製することができる。したがって、回路ケースと外郭筐体とを別々に作製する必要がなくなるので金型費用を削減することができ、低コストで筐体50を作製することができる。
また、本実施の形態におけるLED電球1のように、筐体50は、樹脂によって一体的に成形されているとよい。
これにより、回路ケースとして機能する外郭部51と外郭筐体として機能する内郭部52とを樹脂成型によって一体的に形成することができる。つまり、筐体50を、樹脂による一体成形品にすることができる。これにより、低コストかつ容易に筐体50を作製することができる。
[照明装置]
図5は、実施の形態に係る照明装置2の概略断面図である。
図5に示すように、本実施の形態に係る照明装置2は、例えば、室内の天井などに取り付けられて使用される。照明装置2は、上記実施の形態に係るLED電球1と、照明器具3とを備える。
照明器具3は、LED電球1を消灯及び点灯させるものであり、天井に取り付けられる器具本体4と、LED電球1を覆うランプカバー5とを備える。
器具本体4は、LED電球1の口金60が装着されるとともにLED電球1に給電を行うソケット4aを有する。ソケット4aには、LED電球1の口金60がねじ込まれ、このソケット4aを介してLED電球1に電力が供給される。なお、ランプカバー5の開口部に透光性プレートを設けてもよい。
(変形例1)
図6は、変形例1に係るLED電球1Aの断面図である。
図1に示す上記実施の形態におけるLED電球1では、筐体50の内郭部52がLED電球1の中心軸Jの方向に延設されていたが、本変形例におけるLED電球1Aでは、筐体50Aの内郭部52AがLED電球1Aの中心軸Jに対して傾斜するように構成されたテーパ面(傾斜面)となっている。
具体的には、本変形例では、内郭部52の第2伝熱板42に対面する形状が、第2伝熱板42の表面形状に沿った形状となっている。また、内郭部52と外郭部51との間の隙間も一定である。このため、内郭部52と第2伝熱板42との隙間はほぼ一定になっている。
以上、本変形例におけるLED電球1Aでも、低コストのヒートシンク40でLEDモジュール10によって発生する熱を効率良く放熱できる等、上記実施の形態におけるLED電球1と同様の効果が得られる。
さらに、本変形例におけるLED電球1Aでは、筐体50Aの内郭部52AがLED電球1Aの中心軸Jに対して傾斜している。これにより、上記実施の形態におけるLED電球1と比べて駆動回路30の収納スペースを大きくすることができるので、駆動回路30の設計の自由度を大きくすることができる。
(変形例2)
図7は、変形例2に係るLED電球1Bの部分断面図である。
図1に示す上記実施の形態におけるLED電球1では、ヒートシンク40の第1伝熱板41が筐体50の外郭部51の開口部端部よりも口金60側に位置していたが、本変形例におけるLED電球1Bでは、ヒートシンク40の第1伝熱板41が筐体50の外郭部51の開口部端部よりもグローブ20側に位置している。
具体的には、本変形例では、第2伝熱板42がグローブ20側に延設されており、ヒートシンク40の第1伝熱板41が筐体50Bの外郭部51の開口部端部よりもグローブ20側に突出するように位置している。
これにより、本変形例では、上記実施の形態に比べて、ヒートシンク40の第1伝熱板41に載置されるLEDモジュール10がグローブ20の内部に位置することになる。
なお、本変形例では、筐体50の外郭部51の開口部21の端部に設けられた段差部にグローブ20の開口部が設置されているが、これに限るものではない。例えば、筐体50の外郭部51の開口部の端部に凹部を設けて、この凹部にグローブ20の開口部21を嵌め込んでもよい。
以上、本変形例におけるLED電球1Bでも、低コストのヒートシンク40によってLEDモジュール10で発生する熱を効率良く放熱することができる等、上記実施の形態におけるLED電球1と同様の効果が得られる。
(その他変形例等)
以上、本発明に係る照明用光源及び照明装置について、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態及び変形例において、ヒートシンク40は、4分割されており、4つの伝熱片40a〜40bで構成されていたが、これに限るものではない。一例として、図8に示すように、3つの伝熱片40aA、40bA及び40cAによってヒートシンク40Aを構成してもよい。
また、上記の実施の形態及び変形例において、LEDモジュール10は、1枚の基板11によって構成したが、これに限らない。例えば、図9に示すように、4つの伝熱片40a〜40dに対応するように4つに分割された基板11Aを用いて構成されたLEDモジュール10Aを用いてもよい。この構成により、LEDモジュール10Aを4つの伝熱片40a〜40dに固定(ネジ止め)した後で、伝熱片40a〜40dを筐体50に組み込むことができる。なお、分割された複数の基板11A同士は、別途リード線等によって電気的に接続してもよいし、駆動回路30から8本のリード線を導入する等して各基板11Aの発光素子12を独立して駆動できるように構成してもよい。また、伝熱片の個数と基板の分割数とは、必ずしも一致させる必要はない。
また、上記の実施の形態及び変形例において、ヒートシンク40を構成する複数の伝熱片の各々は、同一品としたが、これに限らない。ヒートシンク40を構成する複数の伝熱片の各々は、全て異なる形状の部品であってもよいし、一部に異なる形状の部品が含まれていてもよい。ただし、ヒートシンク40を構成する複数の伝熱片の各々を全て同一品にすることで、最も低コスト化を図ることができる。
また、上記の実施の形態において、ヒートシンク40は、グローブ20(開口部21)と筐体50(内郭部52)とで挟持することで固定したが、これに限るものではない。例えば、ヒートシンク40は、筐体50に設けられた係止部(ツメ等)によって固定してもよいし、筐体50の一部とネジ止めすることで固定してもよい。
また、上記の実施の形態及び変形例において、発光素子12は、SMD型LED素子であるとしたが、これに限らない。例えば、ベアチップが基板上に直接実装(1次実装)されたCOB(Chip On Board)型のLEDモジュールを用いてもよい。つまり、発光素子12として、LEDチップそのものが採用されてもよい。この場合、封止部材によって、複数のLEDチップを一括又は個別に封止してもよい。封止部材には、上述のように黄色蛍光体等の波長変換材が含有されていてもよい。
また、上記の実施の形態及び変形例において、発光素子12は、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって白色光を放出するB−Yタイプの白色LED素子としたが、これに限らない。例えば、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDチップと組み合わせることによりに白色光を放出するように構成してもよい。また、演色性を高める目的で、黄色蛍光体に加えて、さらに赤色蛍光体や緑色蛍光体を混ぜても構わない。また、青色以外の色を発光するLEDチップを用いてもよく、例えば、青色LEDチップが放出する青色光よりも短波長である紫外光を放出する紫外LEDチップを用いて、主に紫外光により励起されて青色光、赤色光及び緑色光を放出する青色蛍光体、緑色蛍光体及び赤色蛍光体によって白色光を放出するように構成してもよい。
また、上記の実施の形態及び変形例において、発光素子としてLEDを例示したが、半導体レーザなどの半導体発光素子、有機EL(Electro Luminescence)又は無機EL等の発光素子、その他の固体発光素子を用いてもよい。
その他、上記の実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記の実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。