JP2016112770A - 隠蔽媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封状態において、厚さの変化を低減した隠蔽媒体を提供する。【解決手段】隠蔽媒体1は、閉状態で隠蔽片10が記入片20の記入欄21を隠蔽し、隠蔽片10は、辺部粘着領域13,14,15を備え、記入片20は、厚さ方向Zに貫通しない非貫通部32,42,52に囲まれ、閉状態において辺部被着領域23,24,25に重なる辺部剥ぎ取り領域31,41,51と、辺部剥ぎ取り領域31,41,51から続いて剥離し、辺部被着領域23,24,25に重なり、辺部粘着領域13,14,15の粘着剤12aが積層される辺部剥離領域33,43,53とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、記入した情報を隠蔽する隠蔽媒体に関するものである。
従来、一方の紙片の一部を他方の紙片に粘着させて隠蔽し、開封の際には一方の紙片の一部に孔を開けることにより、開封履歴として利用する情報隠蔽用シートがあった(例えば特許文献1)。
しかし、従来の情報隠蔽用シートは、紙片に孔を開けてしまうので、紙片の厚さの変化が大きい。このような厚さの変化は、例えば、情報隠蔽用シートの記載内容をシートフィード付きのスキャナ等の読み取り装置で読み取る場合に、装置内の紙詰まりの原因等になったりする。
特許第4770574号公報
本発明の課題は、開封状態において、厚さの変化を低減した隠蔽媒体を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、記入欄を有する記入片(20,220,320)と、折り線(5)を介して前記記入片に接続され、前記折り線で折られた閉状態で前記記入片の記入欄を隠蔽可能な隠蔽片(10,210,310)とを備え、前記隠蔽片は、辺の縁部のうち折り線以外の少なくとも1つに設けられた辺部粘着領域(13,14,15,213,214,215)を備え、前記記入片は、厚さ方向に貫通しない非貫通部(32,42,52,332,342,352)に囲まれ、閉状態において前記辺部粘着領域に粘着する領域である辺部被着領域(23,24,25,223,224,225)の一部に重なる辺部剥ぎ取り領域(31,41,51,331,341,351)と、前記辺部剥ぎ取り領域から続いて剥離する領域に設けられ、前記辺部被着領域の一部に重なり、閉状態において前記辺部粘着領域の粘着剤が剥離可能に積層される辺部剥離領域(33,43,53,333,343,353)とを備えること、を特徴とする隠蔽媒体である。
・第2の発明は、第1の発明の隠蔽媒体において、前記非貫通部(32,42,52,332,342,352)のうち前記辺部剥ぎ取り領域(31,41,51,331,341,351)の剥ぎ取り開始のきっかけとなる部分(31a)は、前記辺部被着領域(23,24,25,223,224,225)の内側に位置すること、を特徴とする隠蔽媒体である。
・第3の発明は、第1の発明の隠蔽媒体において、前記辺部剥ぎ取り領域(331,341,351)は、前記辺まで連続していること、を特徴とする隠蔽媒体である。
・第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明の隠蔽媒体において、前記隠蔽片(10,210,310)は、コーナ部に設けられたコーナ部粘着領域(16,17,216,217)を備え、前記記入片(20,220,320)は、前記非貫通部(62,72)で囲まれ、閉状態において前記コーナ部粘着領域に粘着する領域であるコーナ部被着領域(26,27,226,227)の一部に重なるコーナ部剥ぎ取り領域(61,71)と、前記コーナ部剥ぎ取り領域から続いて剥離する領域に設けられ、前記コーナ部被着領域の一部に重なり、閉状態において前記コーナ部粘着領域の粘着剤が剥離可能に積層されるコーナ部剥離領域(63,73)とを備えること、を特徴とする隠蔽媒体である。
本発明によれば、開封状態において、厚さの変化を低減した隠蔽媒体を提供できる。
第1実施形態の隠蔽媒体1の開状態を説明する図である。 第1実施形態の各剥ぎ取り領域31,41,51,61,71近傍の拡大図である。 第1実施形態の隠蔽媒体1の閉状態を説明する図である。 第1実施形態のコーナ部剥ぎ取り領域61近傍、辺部剥ぎ取り領域31近傍の剥離を説明する図である。 第1実施形態のコーナ部剥ぎ取り領域71近傍の剥離を説明する図である。 第1実施形態の開封状態の隠蔽媒体1を説明する図である。 第1実施形態の隠蔽媒体1を、辺側から開封する態様を説明する図である。 第2実施形態の隠蔽媒体201の開状態を上面から見た図(図1(A)に対応する図)である。 第3実施形態の隠蔽媒体301を説明する図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の隠蔽媒体1の開状態を説明する図である。
図1(A)は、隠蔽媒体1を上面から見た図である。
図1(B)は、図1(A)のB−B部断面図である。
図1(C)は、図1(A)のC−C部断面図である。
図2は、第1実施形態の各剥ぎ取り領域31,41,51,61,71近傍の拡大図である。
図3は、第1実施形態の隠蔽媒体1の閉状態を説明する図である。
図3(A)は、隠蔽媒体1を隠蔽片10側から見た図である。
図3(B)は、図3(A)に粘着パターンを重ねて示す図である。
図3(C)は、図3(B)のC−C部断面図である。
図3(D)は、図3(B)のD−D部断面図である。
実施形態、図面では、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けて説明する。この座標系は、図1の状態を基準に、左右方向X(左側X1、右側X2)、縦方向Y(下側Y1、上側Y2)、厚さ方向Z(下面側Z1、上面側Z2)を表す。
図面では、適宜、隠蔽媒体1の厚さ方向Zの構成、各部の構成を誇張して図示する。
また、隠蔽媒体1を閉じる前の開いた状態(図1の状態)を開状態といい、隠蔽媒体1を折り線5で折って粘着剤で封をして閉じた状態(図3の状態)を閉状態といい、閉状態から開封した状態(図6の状態)を開封状態という。
さらに、隠蔽片10の上面の粘着力の分布を、粘着パターンという。
図1に示すように、隠蔽媒体1は、例えば隠蔽葉書等の通信用隠蔽媒体である。つまり、隠蔽媒体1は、送付元が記入した情報を隠蔽し、配達者(配送業者等)が配達先に配達するものである。
隠蔽媒体1の材質は、例えば上質紙等である。
隠蔽媒体1は、隠蔽片10、記入片20を備える。
隠蔽片10、記入片20は、1枚の上質紙等に、縦方向Yに平行な折り線5(例えば、押罫、ミシン目等)を加工したものである。隠蔽片10、記入片20は、折り線5を介して接続されている。
以下、隠蔽媒体1の構成を説明しながら、粘着パターンについて説明する。
(隠蔽片10)
隠蔽片10の外形と、記入片20の外形とは、同一である。このため、隠蔽片10は、閉状態において、記入片20の記入欄21(後述する)を隠蔽できる。
隠蔽片10の上面は、粘着力が異なる内粘着領域11、縁部粘着領域12を備える。
内粘着領域11は、粘着剤11aが露出した領域である。
内粘着領域11は、記入欄21よりも大きな領域であり、かつ、閉状態において記入欄21を覆う。内粘着領域11は、隠蔽片10の外形よりも一回り小さい。
内粘着領域11の粘着力は、記入片20を破壊せずに剥離できる程度であればよい。
開状態では、粘着剤11a,12aの保護等のために、隠蔽片10の上面には、隠蔽片10と同様な大きさの剥離紙6が積層されている。この剥離紙6には、シリコン樹脂等を含んだ剥離層が設けられている。このため、剥離紙6を剥離後に露出した粘着剤11a,12aは、粘着性を維持する。
縁部粘着領域12は、記入片20の縁部に粘着するための粘着剤12aが露出した領域である。
縁部粘着領域12は、辺部粘着領域13,14,15、コーナ部粘着領域16,17を備える。
3つの辺部粘着領域13,14,15は、隠蔽片10の縁部のうち折り線5以外の3辺部(つまり左辺、下辺、上辺)の縁部に、帯状に連続している。粘着領域12は、隠蔽片10の3辺からそれぞれ数mm程度離れて配置されている。なお、辺部粘着領域13が設けられた左辺縁部は、開封時には開封側になる。
コーナ部粘着領域16,17は、縁部粘着領域12のコーナ部の領域である。なお、コーナ部粘着領域16,17とは、縁部粘着領域12のうちコーナ及びその近傍の領域の概念であり、辺部粘着領域13,14,15の端部の領域を含む概念である。
縁部粘着領域12の粘着力は、後述するように、剥ぎ取り領域31,41,51,61,71の表層を、剥離することなく剥ぎ取り可能な保持力を有する。
縁部粘着領域12の粘着力は、内粘着領域11の粘着力よりも強いことが好適であるが、これに限定されることはない。
また、各粘着領域11,12の粘着層の層構成は、上記粘着パターンを実現できるものであれば、いずれの構成を用いてもよい。例えば、粘着領域11,12の粘着剤11a,12aを共通にして、内粘着領域11では粘着剤を網点印刷し、一方、縁部粘着領域12では粘着剤をベタ印刷することにより、粘着領域11,12での粘着力を調整してもよい。
(記入片20)
記入片20は、記入欄21、縁部被着領域22、辺部剥ぎ取り領域31,41,51、辺部剥離領域33,43,53、コーナ部剥ぎ取り領域61,71、コーナ部剥離領域63,73を備える。
記入欄21は、送信元が隠蔽情報(例えば銀行口座のキャッシュカードのパスワード等)を筆記具等で記入するための欄である。
縁部被着領域22は、縁部粘着領域12に対応した領域であり、つまり、閉状態において縁部粘着領域12に粘着する領域である。図面には、適宜、縁部被着領域22を二点鎖線で示す。
縁部被着領域22は、辺部被着領域23,24,25、コーナ部被着領域26,27を備える。
辺部被着領域23,24,25は、それぞれ、隠蔽片10の辺部粘着領域13,14,15に対応した領域である。コーナ部被着領域26,27は、それぞれ、隠蔽片10のコーナ部粘着領域16,17に対応した領域である。
各剥ぎ取り領域31,41,51,61,71は、各非貫通部32,42,52,62,72に囲まれた領域である。
非貫通部32,42,52,62,72は、記入片20を、厚さ方向Zに貫通しない切り込みであり、つまり、上面から厚さ方向Zの途中の深さまで切り込まれている。
各剥離領域33,43,53,63,73には、シリコン樹脂等を含んだ剥離剤80が塗布されている。このため、隠蔽片10の辺部粘着領域13の粘着剤12aは、各剥離領域33,43,53,63,73に殆んど粘着せず、各剥離領域33,43,53,63,73から容易に剥離する。
なお、図面には、便宜上、剥離剤80は、記入片20に埋め込められたように示すが、実際には、記入片20に塗布されることにより、積層されている。
図1(A)、図2(E)に示すように、辺部剥ぎ取り領域31は、記入片20の右辺縁部に設けられている。辺部剥ぎ取り領域31の外形は、非貫通部32に囲まれた長方形又は正方形である。
非貫通部32のうち2辺は、辺部被着領域23の左側X1の辺(内側の辺)に交差している。つまり、辺部剥ぎ取り領域31は、辺部被着領域23の内側の辺を跨って配置される。このため、辺部剥ぎ取り領域31の一部(外側部分)と、辺部被着領域23の一部(内側部分)とは、重複している。
辺部剥離領域33は、非貫通部32の一部(つまり辺部剥ぎ取り領域31の外形の一部)に沿って非貫通部32に重なるように配置されている。辺部剥離領域33は、U字状の領域である。
辺部剥離領域33と辺部被着領域23との位置関係では、辺部剥離領域33は、辺部被着領域23に重なる重複領域36aと、領域36aから左側X1(記入片20の内側)に向けて延びるように設けられ辺部被着領域23に重ならない領域36bとを備える。
一方、辺部剥離領域33と辺部剥ぎ取り領域31との位置関係では、辺部剥離領域33は、辺部剥ぎ取り領域31に重なるU字状の重複領域36cと、辺部剥ぎ取り領域31に重ならないU字状の領域36dとを備える。重複領域36cは、辺部剥ぎ取り領域31の内側であり、また、領域36dは、辺部剥ぎ取り領域31よりも外側である。
隠蔽媒体1は、領域36b、重複領域36cを有するので、粘着剤12aの塗布領域、80の塗布領域、非貫通部32の加工位置の位置ずれを許容できる。これにより、隠蔽媒体1は、製造が容易である。
なお、領域36bの左右方向Xの長さL36b、重複領域36cの幅L36cは、この位置ずれを吸収できる程度(例えば1mm程度)であればよい。このため、この長さは、十分に短い。
また、上記構成によって、辺部剥ぎ取り領域31よりも外側であって非貫通部32に連続する領域は、以下(a)、(b)、(c)の3つの領域を備える。
(a)辺部剥離領域33の一部(外側部分の一部)であって、辺部被着領域23(内側部分の一部)に重複する領域33a
(b)辺部剥離領域33の一部(外側部分の一部)であって、辺部被着領域23に重複しない領域33b
(c)辺部剥離領域33、辺部被着領域23も存在しない領域33c
これらの領域は、後述するように、開封時において、隠蔽片10が辺部剥ぎ取り領域31から続いて剥離する領域を含む。
図2(B)、図2(A)に示すように、辺部剥ぎ取り領域41及び辺部剥離領域43と、辺部剥ぎ取り領域51及び辺部剥離領域53とは、辺部剥ぎ取り領域31及び辺部剥離領域33と同様な構成が、下辺縁部と、上辺縁部とにそれぞれ設けられたものである。これらの詳細な説明は、省略する。
なお、実施形態では、辺部剥ぎ取り領域31,41,51等は、記入片20の各辺に1つずつ設ける例を説明するが、これに限定されない。辺部剥ぎ取り領域31,41,51等は、各辺に複数設けてもよい。
図1(A)、図2(D)に示すように、コーナ部剥ぎ取り領域61は、右下コーナ部10aに設けられている。コーナ部剥ぎ取り領域61の外形は、記入片20右辺及び下辺と、非貫通部62とに囲まれた長方形又は正方形である。
非貫通部62の2辺は、コーナ部被着領域26に交差している。
コーナ部剥離領域63は、非貫通部62(つまりコーナ部剥ぎ取り領域61の外形の一部)に沿って、これらに重なるように配置されている。
コーナ部剥離領域63とコーナ部剥ぎ取り領域61との位置関係では、コーナ部剥離領域63は、コーナ部剥ぎ取り領域61に重なる重複領域66cと、コーナ部剥ぎ取り領域61に重ならない領域66dとを備える。重複領域66cは、コーナ部剥ぎ取り領域61の内側の領域であり、また、領域66dは、コーナ部剥ぎ取り領域61よりも外側である。
隠蔽媒体1は、重複領域66cを備えるので、製造時において、粘着剤12aの塗布領域、80の塗布領域、非貫通部62の加工位置の位置ずれを許容できる。
図2(C)に示すように、コーナ部剥ぎ取り領域71及びコーナ部剥離領域73は、コーナ部剥ぎ取り領域61及びコーナ部剥離領域63と同様な構成が、右上コーナ部10bに設けられたものである。これらの詳細な説明は、省略する。
(使用方法)
図1から図6を参照しながら隠蔽媒体1の使用方法を説明する。
図4は、第1実施形態のコーナ部剥ぎ取り領域61近傍、辺部剥ぎ取り領域31近傍の剥離を説明する図である。
図5は、第1実施形態のコーナ部剥ぎ取り領域71近傍の剥離を説明する図である。
なお、図4、図5には、剥離前の非貫通部32,62,72を太線で示した。また、図4、図5には、隠蔽片10の剥離が実際に発生している部分Eを太線で示し、図4(a)以外の図面では、剥離後の隠蔽片10の紙片の図示を省略した。
図6は、第1実施形態の開封状態の隠蔽媒体1を説明する図である。
図6(A)は、隠蔽媒体1を上面から見た図である。
図6(B)は、図6(A)のB−B部断面図である。
図6(C)は、図6(A)のC−C部断面図である。
(閉じ作業)
送信元の作業者は、記入欄21に隠蔽情報を記入し、また、剥離紙6を剥がす(図1の矢印B1参照)。
作業者は、隠蔽媒体1を、折り線5で、上面が内側になるように折ることにより、隠蔽片10、記入片20を、各粘着領域11,12の粘着剤11a,12aで粘着する(図1の矢印B2参照)。
図3に示すように、これにより、隠蔽媒体1は、開状態から閉状態へと閉じられる。開封する場合の開封側は、右側X2である。
閉状態では、各剥離領域33,43,53,63,73は、縁部粘着領域12に重なる。このため、閉状態では、縁部粘着領域12の粘着剤12aは、縁部被着領域22に密着し、各剥離領域33,43,53,63,73に積層した状態になる。
作業者は、閉じた隠蔽媒体1を、投函したりする。配達者は、隠蔽媒体1を配達先に配達する。
ここで、閉状態において、隠蔽片10、記入片20の大部分は、内粘着領域11の粘着剤11aによって粘着されている。
また、各剥離領域33,43,53,63,73の面積は、縁部被着領域22の面積と比較すると十分に小さい。このため、隠蔽片10の粘着剤12aは、記入片20の縁部被着領域22のほぼ全面に、直接接触した状態で粘着する。そのため、隠蔽媒体1の右辺縁部、下辺縁部、上辺縁部は、十分に強い粘着力で粘着する。
これにより、隠蔽媒体1は、配送時等において、隠蔽媒体1が不意に開いてしまうことを十分に抑制できる。また、隠蔽媒体1は、周囲に粘着剤11a,12aが露出していないので、配送時等において、他の部材に付着することを抑制できる。
(開封作業)
配達先の作業者(受け取り人)は、配達者から閉状態の隠蔽媒体1を受け取ると、これを開く。
作業者は、隠蔽媒体1を、隠蔽片10の右下コーナ部10a、右上コーナ部10b(図3(A)参照)のいずれからでも開封できる。
以下、右下コーナ部10aから開く例を説明する。
図3(A)、図4(A)に示すように、作業者は、隠蔽片10の右下コーナ部10aを指でつまんで、左上に向けて引っ張るようにして、隠蔽片10及び記入片20を開く(矢印A1参照)。
剥離は、右辺縁部を上側Y2に向けて進み(矢印A2参照)、下辺縁部を左側X1に向けて進む(矢印A3参照)。また、右辺縁部を上側Y2に向けて進む剥離が右上コーナ部10bまで達した後に、作業者が、隠蔽片10を見開くように隠蔽媒体1を開封することにより、剥離は、上辺縁部を左側X1に向けて進む(矢印A4参照)。
(図3(A)の矢印A2:右辺を上側Y2に向けて進む剥離)
(右下コーナ部10aの剥離)
(1)コーナ部剥ぎ取り領域61
図4(A)に示すように、記入片20のコーナ部剥ぎ取り領域61では、隠蔽片10のコーナ部粘着領域16の粘着力の作用によって、記入片20の下辺端部及び右辺縁部から上面の表層の剥ぎ取りが始まる。つまり、コーナ部剥ぎ取り領域61の表層は、記入片20の下辺端部及び右辺縁部から基材破壊(被着体破壊)が発生する。これは、紙材の端部の表層は、破壊が開始しやすいという性質を有するからである。このように、紙面の表層が剥ぎ取られることを、「紙剥け」ともいう。
なお、コーナ部剥ぎ取り領域61は、その全体が剥離する。すなわち、コーナ部剥ぎ取り領域61のうちコーナ部被着領域26に重複する領域67aと、コーナ部剥ぎ取り領域61のうちコーナ部被着領域26に重複しない領域67b,67cとが一緒に剥離する。
その理由は、領域67bの幅L67bは、十分に短いからである。また、領域67cには、カット線等がないので、領域67aから表層が連続して剥離するからである。
(2)コーナ部剥離領域63
図4(B)に示すように、剥離は、続いてコーナ部剥離領域63を進む。
コーナ部剥離領域63では、隠蔽片10のコーナ部粘着領域16の粘着剤12aは、コーナ部剥離領域63の剥離剤80の作用によって、コーナ部剥離領域63から容易に剥離する。このため、剥離がコーナ部剥ぎ取り領域61からコーナ部剥離領域63に移動する場合に、記入片20の上面は、非貫通部62から剥ぎ取られない。
上記(1)、(2)の作用によって、コーナ部剥ぎ取り領域61の表層の剥ぎ取りは、非貫通部62及び記入片20の右辺までで終わる。
(3)コーナ部剥離領域63から辺部剥離領域33までの領域
剥離は、続いて、コーナ部剥離領域63から辺部剥離領域33までの領域を進む(図3(B)に示す矢印A2a参照)。
この領域では、辺部粘着領域13の粘着剤12aが、直接記入片20の上面に粘着しているが、紙材の端部以外の上面は、端部からの剥離とは異なり、剥ぎ取られる現象が起き難いという性質を有する。このため、この領域では、記入片20の上面の表層は、剥ぎ取られない。
(右辺縁部の剥離)
(4)辺部剥離領域33のうち辺部剥ぎ取り領域31の外側の領域36d
図4(C)に示すように、剥離は、続いて辺部剥離領域33の領域36dを進む。
隠蔽片10は、剥離剤80の作用によって、辺部剥離領域33から容易に剥離する。
このため、領域36dでは、辺部剥離領域33の表層は、剥ぎ取られない。
(5)辺部剥ぎ取り領域31
図4(D)に示すように、剥離は、続いて辺部剥ぎ取り領域31を進む。
つまり、剥離は、「辺部剥ぎ取り領域31の外側の領域36d」から「非貫通部32」を通って「辺部剥ぎ取り領域31の内側」に向けて進む。
辺部剥ぎ取り領域31は、隠蔽片10の縁部粘着領域12の粘着力の作用によって、非貫通部32から剥離する。非貫通部32のうち辺部剥ぎ取り領域31の剥ぎ取り開始のきっかけとなる剥ぎ取り開始部分32aは、辺部被着領域23の内側に位置する。このため、辺部剥ぎ取り領域31は、確実に、剥ぎ取りが開始する。
ここで、重複領域36cでは、隠蔽片10は、剥離剤80の作用によって容易に剥離する。但し、前述したように、重複領域36cの幅L36c(図2(E)参照)は、十分に短い。このため、辺部剥ぎ取り領域31の全体が、一体で剥離する。
(6)辺部剥ぎ取り領域31の外側の領域
図4(E)に示すように、剥離は、続いて、「辺部剥ぎ取り領域31の内側」から「非貫通部32」を通って「辺部剥ぎ取り領域31の外側」に向けて進む。この領域は、辺部剥ぎ取り領域31の外側の領域のうち、剥離進行方向の後側に位置する。
この領域は、以下(a)、(b)、(c)の3つの態様がある。
(a)領域33a
隠蔽片10の粘着剤12aは、領域33aの剥離剤80の作用によって、容易に剥離する。このため、領域33aの表面は、剥ぎ取られない。
(b)領域33b
領域33bは、辺部粘着領域13と重複しないので、記入片20の表面は、剥ぎ取られない。
(c)領域33c
上記(b)と同様に、辺部粘着領域13と重複しないので、記入片20の表面は、非貫通部32から剥ぎ取られない。
上記(4)から(6)の作用によって、辺部剥ぎ取り領域31の表層31aの剥ぎ取りは、非貫通部32の一部から始まり、その反対側の非貫通部32までで終わる。
(7)剥離領域33から剥離領域73までの領域
剥離は、続いて、剥離領域33から剥離領域73までの領域を進む(図3(B)に示す矢印A2b参照)。
この領域の表層は、上記(3)と同様に、剥ぎ取られない。
(右上コーナ部10bの剥離)
(8)コーナ部剥離領域73のうちコーナ部剥ぎ取り領域71よりも外側の領域
図5(A)に示すように、剥離は、続いてコーナ部剥離領域73を進む。
上記(2)と同様に、隠蔽片10は、剥離剤80の作用によって、コーナ部剥離領域73から容易に剥離する。このため、コーナ部剥離領域73の表層は、剥ぎ取られない。
(9)コーナ部剥ぎ取り領域71
剥離は、続いてコーナ部剥ぎ取り領域71を進む。
上記(1)と同様に、コーナ部剥ぎ取り領域71は、隠蔽片10の縁部粘着領域12の粘着力の作用によって、非貫通部72から剥ぎ取られる。また、表層の剥ぎ取りは、左側X1の非貫通部72、記入片20の上辺及び右辺までで終わる。
なお、コーナ部剥ぎ取り領域71は、その全体が剥ぎ取られる。
その理由は、コーナ部剥ぎ取り領域71とコーナ部剥離領域73とが重複する領域77cの幅L77cが十分に短く、また、コーナ部剥ぎ取り領域71の内側の領域71cにはカット線等がないので、上記(1)と同様に、表層が連続して剥ぎ取られるからである。
(図3(A)の矢印A3:下辺を左側X1に向けて進む剥離)
下辺を左側X1に向けて進む剥離は、上記(3)から(7)と同様な作用が、左側X1に向けて起こる。これにより、辺部剥ぎ取り領域41の表層が剥ぎ取られる。
(図3(A)の矢印A4:上辺を左側X1に向けて進む剥離)
上辺を左側X1に向けて進む剥離も、上記(3)から(7)と同様な作用が、左側X1に向けて起こる。これにより、辺部剥ぎ取り領域51の表層が剥ぎ取られる。
なお、詳細な説明は省略するが、隠蔽媒体1を、右上コーナ部10bから開く場合には、右縁部の剥離が上記(1)から(9)とは上下逆方向に進んで、各剥ぎ取り領域71,31,61の表層が順に剥ぎ取られ、また、剥離が、左側X1に向けて進むことにより、辺部剥ぎ取り領域51,41の表層が剥ぎ取られる。
(内粘着領域11の剥離)
内粘着領域11の粘着力によっては、記入片20の表面は、剥ぎ取られない。
これにより、記入片20の記入欄21は、開封状態において損傷がないので、配達先の作業者は、その記入内容を確認できる。
図6に示すように、隠蔽媒体1は、上記工程を経て正当に開いた開封状態では、記入片20の剥ぎ取り領域31,41,51,61,71の上面の表層31a,41a,51a,61a,71aが剥ぎ取られて、隠蔽片10の縁部粘着領域12の粘着剤12aに付着している。
配達先では、未開封の状態で記入片20の表層31a,41a,51a,61a,71aの剥ぎ取りを確認することにより、送付元で閉じてから配達先で開かれるまでの間に、不正に開かれたか否かを確認できる。隠蔽媒体1は、不正に開いた後に閉じた場合にも、記入片20の表層31a,41a,51a,61a,71aが剥ぎ取られた状態になり、また、剥ぎ取り領域31,41,51,61,71が、浮いた状態になるからである。
また、コーナ部剥ぎ取り領域61,71は、右下コーナ部10a、右上コーナ部10bに設けられているので、不正に開封する者は、隠蔽媒体1には、開封履歴を残すための構造が設けられていることにすぐに気付く。このため、隠蔽媒体1は、不正な開封行為を、牽制する効果を奏する。
(不正に開封される場合)
図7は、第1実施形態の隠蔽媒体1を、辺側から開封する態様を説明する図である。
図7(A)は、右辺側から開封を試みた例である。
図7(B)は、下辺側から開封を試みた例である。
図7(C)は、右辺側から開封される場合において、辺部剥ぎ取り領域31の剥ぎ取りを説明する図である。
図7(A)、図7(B)に示すように、不正に開封する者は、コーナ部10a,10bの開封履歴を残すための構造に気付いた場合等には、コーナ部10a,10b側ではなく、辺側からの開封を試みる場合がある。
図7(C)に示すように、右辺側から開封する場合には、不正に開封する者がどの方向から開封を試みても、剥離の方向は、右側X2から左側X1への方向(つまり記入片20の外側から内側に向けた方向)の成分を有する。
図7(C)には、例として、3方向の開封方向F1,G1,H1を示した。この場合、いずれの方向F1,G1,H1からであっても、剥離は、「辺部剥ぎ取り領域31の外側の領域36d」から「非貫通部32」を通って「辺部剥ぎ取り領域31の内側」に向けて進む。この剥離の進み方は、上記(4)、(5)と同様である。
図7(C)に示すように、剥離は、方向F2,G2,H2に進むと、「辺部剥ぎ取り領域31の内側」から「非貫通部32」を通って「辺部剥ぎ取り領域31の外側(つまり、領域33a,33b,33c)」に向けて進む。この剥離の進み方は、上記(6)と同様である。
このため、いずれの方向からであっても、辺部剥ぎ取り領域31の表層は、上記(4)から(6)と同様に、剥ぎ取られることになる。
なお、詳細な説明は省略するが、隠蔽媒体1を、下辺側又は上辺側から不正に開封する場合にも、剥離は、記入片20の外側から内側に向けた方向になる。このため、この場合にも、上記右辺から開封しようとする場合と同様な作用が、下側Y1から下側Y2に向けて、又は下側Y2から下側Y1に向けて作用し、辺部剥ぎ取り領域41又は辺部剥ぎ取り領域51の表層が剥ぎ取られる。
このように、隠蔽媒体1は、各コーナ部10a,10bから開封された場合だけでなく、各辺から剥離された場合にも、開封履歴を残すことができる。
(開封状態での凹凸)
開封状態での隠蔽媒体1の上面の凹凸について説明する。
図6に示すように、開封状態では、記入片20は、表層31a,41a,51a,61a,71aのみが剥ぎ取られて段31b,61b,71b等が形成され、また、隠蔽片10の左縁部には、この段31b,61b,71bに対応した段31c,61c,71c等が形成される。
このため、開封状態の隠蔽媒体1の上面は、凹凸が小さい。つまり、隠蔽媒体1は、孔を開けて開封履歴を残す形態に比べると、厚さの変化が少ない。
また、剥ぎ取り領域31,41,51,61,71の面積は、十分に小さいので、開封状態の隠蔽媒体1の上面は、凹部、凸部の面積が少ない。
これにより、記入片20の記入情報をシートフィード付きのスキャナ等の読み取り装置で読み取る場合に、装置内の紙詰まり等を抑制できる。なお、隠蔽片10、記入片20を、折り線5で分離し、記入片20のみを読み取り装置で読み取れば、紙詰まり等の抑制効果を向上できる。
以上説明したように、本実施形態の隠蔽媒体1は、容易に開封でき、また、配送時等において、不正に開かれた場合にはその形跡を確実に残すことができる。さらに、隠蔽媒体1は、開封状態の上面の凹凸を少なくすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
図8は、第2実施形態の隠蔽媒体201の開状態を上面から見た図(図1(A)に対応する図)である。
隠蔽片210の縁部粘着領域の辺部粘着領域213,214,215、コーナ部粘着領域216,217は、連続した形態ではなく、互いに独立した領域である。このため、これらに対応した領域である辺部被着領域223,224,225、コーナ部被着領域226,227も独立している。
辺部粘着領域213,214,215、コーナ部粘着領域216,217は、各剥ぎ取り領域31,41,51,61,71に対応した位置に配置されている。
上記形態であっても、隠蔽媒体201は、正当に開封した場合、不正に開封した場合に、第1実施形態と同様に、各剥ぎ取り領域31,41,51,61,71の表層が剥ぎ取られる。これにより、隠蔽媒体201は、第1実施形態と同様に、送付先において正当に開封された場合には、記入片220に記入した隠蔽情報を確認でき、また、不正に開封された場合には開封履歴を残すことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図9は、第3実施形態の隠蔽媒体301を説明する図である。
図9(A)は、隠蔽媒体301の開状態を上面から見た図(図1(A)に対応する図)である。
図9(B)は、隠蔽媒体301を、右辺側から開封する態様を説明する図(図7(C)に対応する図)である。
本実施形態の辺部剥ぎ取り領域331は、右辺まで連続している。つまり、非貫通部332は、記入片320の右辺まで連続している。
このため、辺部剥ぎ取り領域331は、3辺が非貫通部332、1辺が記入片320の右辺に囲まれている。
辺部剥離領域333は、辺部剥ぎ取り領域331と同様に、記入片320の右辺まで連続している。このため、辺部剥離領域333は、連続したU字状ではなく、2つに独立している。
(正当に開封される場合)
隠蔽媒体301は、送付先等において、正当に右下コーナ部10a等から開封される場合には、剥離が右辺縁部に沿って進む(図9(A)に示す矢印A32参照)。
辺部剥ぎ取り領域331近傍において、剥離は、「辺部剥ぎ取り領域331の外側の領域」から「非貫通部332」を通って「辺部剥ぎ取り領域331の内側」に向けて進む(第1実施形態の工程(4)、(5)参照)。
その後に、「辺部剥ぎ取り領域331の内側」から「非貫通部332」を通って「辺部剥ぎ取り領域331の外側」に向けて進む(第1実施形態の工程(6)参照)。
このように、辺部剥ぎ取り領域331近傍の剥離の進行は、第1実施形態と同様であり、辺部剥ぎ取り領域331の表層の全体が剥ぎ取られる。
他の辺部剥ぎ取り領域341,351の表層も、第1実施形態と同様に、剥ぎ取られる。
これにより、正当に開封した状態では、辺部剥ぎ取り領域331,341,351の表層、コーナ部剥ぎ取り領域61,71の表層が剥ぎ取られる。
(不正に開封される場合)
図9(B)の開封方向F1,G1,H1に示すように、右辺側から不正に開封する場合には、剥離の方向は、第1実施形態と同様に、右側X2から左側X1への方向の成分を有する。
ここで、開封方向G1,H1の場合は、剥離は、第1実施形態と同様に、「辺部剥ぎ取り領域331の外側の領域」から「非貫通部332」を通って「辺部剥ぎ取り領域331の内側」に向けて進む。このため、辺部剥ぎ取り領域331の表層の全体が剥離する。
また、開封方向F1のように、左右方向Xに平行又はほぼ平行に開封される場合でも、辺部剥ぎ取り領域331の表層の全体が剥離する。記入片320の右辺と、辺部粘着領域13(辺部被着領域23)までの長さL13は、十分に短いからである。
このように、いずれの方向から開封された場合であっても、辺部剥ぎ取り領域331の表層は、剥ぎ取られる。
また、辺部剥ぎ取り領域331の表層が剥ぎ取られると、その領域では、粘着剤が再粘着せず、隠蔽片310の辺の一部が浮いた状態になる。このため、隠蔽媒体301は、不正に開封された履歴を、より明確に残すことができる。
なお、隠蔽媒体301が下辺側又は上辺側から不正に開封される場合には、辺部剥ぎ取り領域341又は辺部剥ぎ取り領域351の表層が、同様に剥ぎ取られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、後述する変形形態等のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)実施形態において、隠蔽媒体は、送付元から配達先に、配達者によって配達される例を示したが、これに限定されない。
例えば、隠蔽媒体は、1つの施設内において、各部署で記入した隠蔽情報を、他の部署へと伝えるために利用されるものであってもよい。
また、隠蔽媒体は、クジ等に利用されるものでもよい。この場合には、クジの開催者が隠蔽情報として「当たり」、「はずれ」等と記入片に記入して閉じ、その後、クジの購入者等が開封すればよい。
(2)実施形態において、内粘着領域は、隠蔽片の各辺から離れて配置されている例を示したが、これに限定されない。内粘着領域は、隠蔽片の各辺の端部まで配置してもよく、つまり、隠蔽片の周囲端部まで設けてもよい。この場合には、隠蔽片及び記入片の周囲を密閉できる。これにより、閉状態の隠蔽媒体を取り扱う場合に、隠蔽片及び記入片間に他の部材が引っ掛かることを抑制できるので、隠蔽媒体が不意に開いてしまうこと等を抑制できる。なお、内粘着領域の粘着剤の粘着力は、十分に弱い。このため、この形態であっても、隠蔽媒体は、閉状態において、他の部材に付着することを抑制できる
1,201,301 隠蔽媒体
5 折り線
10,210,310 隠蔽片
12 縁部粘着領域
13,14,15,213,214,215 辺部粘着領域
16,17,216,217 コーナ部粘着領域
20,220,320 記入片
22 縁部被着領域
23,24,25,223,224,225 辺部被着領域
26,27,226,227 コーナ部被着領域
31,41,51,331,341,351 辺部剥ぎ取り領域
61,71 コーナ部剥ぎ取り領域
32,42,52,62,72,332,342,352 非貫通部
32a 剥ぎ取り開始部分
33,43,53,333,343,353 辺部剥離領域
63,73 コーナ部剥離領域

Claims (4)

  1. 記入欄を有する記入片と、
    折り線を介して前記記入片に接続され、前記折り線で折られた閉状態で前記記入片の記入欄を隠蔽可能な隠蔽片とを備え、
    前記隠蔽片は、辺の縁部のうち折り線以外の少なくとも1つに設けられた辺部粘着領域を備え、
    前記記入片は、
    厚さ方向に貫通しない非貫通部に囲まれ、閉状態において前記辺部粘着領域に粘着する領域である辺部被着領域の一部に重なる辺部剥ぎ取り領域と、
    前記辺部剥ぎ取り領域から続いて剥離する領域に設けられ、前記辺部被着領域の一部に重なり、閉状態において前記辺部粘着領域の粘着剤が剥離可能に積層される辺部剥離領域とを備えること、
    を特徴とする隠蔽媒体。
  2. 請求項1に記載の隠蔽媒体において、
    前記非貫通部のうち前記辺部剥ぎ取り領域の剥ぎ取り開始のきっかけとなる部分は、前記辺部被着領域の内側に位置すること、
    を特徴とする隠蔽媒体。
  3. 請求項1に記載の隠蔽媒体において、
    前記辺部剥ぎ取り領域は、前記辺まで連続していること、
    を特徴とする隠蔽媒体。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の隠蔽媒体において、
    前記隠蔽片は、コーナ部に設けられたコーナ部粘着領域を備え、
    前記記入片は、
    前記非貫通部で囲まれ、閉状態において前記コーナ部粘着領域に粘着する領域であるコーナ部被着領域の一部に重なるコーナ部剥ぎ取り領域と、
    前記コーナ部剥ぎ取り領域から続いて剥離する領域に設けられ、前記コーナ部被着領域の一部に重なり、閉状態において前記コーナ部粘着領域の粘着剤が剥離可能に積層されるコーナ部剥離領域とを備えること、
    を特徴とする隠蔽媒体。
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