JP2016112179A - シート - Google Patents

シート Download PDF

Info

Publication number
JP2016112179A
JP2016112179A JP2014253056A JP2014253056A JP2016112179A JP 2016112179 A JP2016112179 A JP 2016112179A JP 2014253056 A JP2014253056 A JP 2014253056A JP 2014253056 A JP2014253056 A JP 2014253056A JP 2016112179 A JP2016112179 A JP 2016112179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
longitudinal direction
hanging groove
sandwiched
cover member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014253056A
Other languages
English (en)
Inventor
井上 正行
Masayuki Inoue
正行 井上
時雄 小寺
Tokio Kodera
時雄 小寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Priority to JP2014253056A priority Critical patent/JP2016112179A/ja
Publication of JP2016112179A publication Critical patent/JP2016112179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】吊り込み溝内で固定部に固定される布部材と、吊り込み溝内に引き込まれるカバー部材の表皮と、を強固に結合して、カバー部材の吊り込み状態を適切に維持する。【解決手段】パッド部材10を覆うカバー部材20を吊り込むために、パッド部材10に形成された吊り込み溝11内に在る固定ワイヤ15の露出部15aと、露出部15aに固定されるトリムコード20と、を有するシートにおいて、カバー部材20のうち、開口12を通じて吊り込み溝11内に入り込んだ第一部分及び第二部分の双方が、当該双方に備わる表皮21の端末部同士を重ね合わせた表皮重ね合わせ部23を形成している。この表皮重ね合わせ部23には、重ね合わされた表皮21の端末部の間にトリムコード30を挟み込んだ挟み込み部24と、少なくとも挟み込み部24中の一部の領域において表皮21の端末部同士を溶着することで形成された溶着部24と、が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、シートに係り、特に、吊り込み溝が形成されたパッド部材を覆うカバー部材を、吊り込み溝内に在る固定部にカバー部材に取り付けられた布部材を固定することで吊り込んでいるシートに関する。
シートフレーム上にパッド部材を置き、当該パッド部材をカバー部材によって覆うことで構成されたシートは、既に周知である。かかるシートでは、カバー部材を吊り込むための構造が採用されているが、その一例としては、特許文献1に記載の吊り込み構造100が挙げられる。特許文献1に記載の吊り込み構造100について図8を参照しながら説明すると、カバー部材101が有する表皮102の端末部に吊り袋103が取り付けられている。この吊り袋103をパッド部材104に形成された溝105内に挿入して溝105内の固定部材106に固定することでカバー部材101を吊り込むこととしている。
また、上記の吊り袋103内に桁状の発泡体製クッション体107を装入する一方で、吊り袋103の両脇に位置する2枚の表皮102の端末部にて吊り袋103を挟み込み、これらを縫合している。そして、同図に示すように、縫合された吊り袋103と表皮102を溝105内に引き込んだ上で、吊り袋103内に在る吊りワイヤ108と固定部材106とをC型リング等のホグリング109にて締結する。これにより、カバー部材101が吊り込まれるようになる。
以上のように構成された特許文献1に記載の吊り込み構造100では、パッド部材104に形成された溝105の開口の略中央(幅方向の略中央)にてカバー部材101を吊り込みことが可能となる。そして、溝105の開口の略中央にてカバー部材101を吊り込むことで、カバー部材101を備えるシートの外観を良好に仕上げることが可能となる。
実願昭60−47313号(実開昭61−163600号)のマイクロフィルム
しかしながら、特許文献1に記載の吊り込み構造100では、上述したように、吊り袋103の両脇に位置する2枚の表皮102の端部にて吊り袋103を挟み込み、これらを縫合している。つまり、特許文献1に記載の吊り込み構造100では、固定部材106に固定される部材(厳密には、固定部材106に固定される吊りワイヤ108を内包する吊り袋103)と表皮21との結合方式が縫合によるものである。縫合による結合は、比較的に外れ易く、このため、カバー部材101の吊り込み状態が適切に維持されなくなる虞がある。また、固定部材106に固定される部材をカバー部材101の表皮に結合する際には、その結合強度を確保しながらも結合作業をより容易に行うことが望まれる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、吊り込み溝内で固定される部材と、吊り込み溝内に引き込まれるカバー部材の表皮と、を強固に結合し、カバー部材の吊り込み状態を適切に維持することが可能なシートを提供することである。また、本発明の他の目的は、吊り込み溝内で固定される部材とカバー部材の表皮との結合強度を確保しつつ、その結合作業を容易に行うことである。
前記課題は、本発明のシートによれば、吊り込み溝が形成されたパッド部材と、表皮を備え前記パッド部材を覆うカバー部材と、前記吊り込み溝内に在る固定部と、前記カバー部材に取り付けられ前記カバー部材を吊り込むために前記固定部に固定される布部材と、を有するシートであって、前記カバー部材のうち、前記吊り込み溝の開口を通じて前記吊り込み溝内に入り込んだ第一部分及び第二部分の双方は、当該双方が備える前記表皮の端部同士を重ね合わせた表皮重ね合わせ部を形成しており、該表皮重ね合わせ部には、重ね合わされた前記表皮の端部の間に前記布部材を挟み込んだ挟み込み部と、少なくとも前記挟み込み部中の一部の領域において前記表皮の端部同士を溶着することで形成された溶着部と、が設けられていることにより解決される。
以上のように構成された本発明のシートでは、カバー部材のうち、吊り込み溝の開口を通じて吊り込み溝内に入り込んだ第一部分及び第二部分の双方が、それぞれの表皮の端部同士を重ね合わせることで表皮重ね合わせ部を形成している。この表皮重ね合わせ部では、重ね合わされた表皮の端部の間に、固定部に固定される布部材を挟み込んでいる。そして、表皮重ね合わせ部において布部材を挟み込んだ部分中、少なくとも一部の領域では表皮の端部同士が溶着されている。以上のように、本発明のシートでは、吊り込み溝内に入り込んだ2つの表皮の端部が、その間に布部材を挟み込んだ状態で溶着されている。この結果、表皮の端部と布部材とを強固に結合することが可能となり、以て、カバー部材の吊り込み状態を適切に維持することが可能となる。
また、上記のシートにおいて、前記表皮重ね合わせ部は、前記挟み込み部と、前記表皮重ね合わせ部の自由端とは反対位置で前記挟み込み部と隣接する隣接部と、を有し、該隣接部では、前記双方の前記表皮の端部同士が接しており、前記溶着部は、前記挟み込み部と前記隣接部との境界位置を跨いで形成されているとよい。
上記の構成では、溶着部が、挟み込み部と隣接部との境界位置を跨いで形成されているため、溶着部の形成範囲が挟み込み部内で収まる場合に比べて、表皮の端部と布部材とをより強固に結合することが可能となる。
また、上記のシートにおいて、前記吊り込み溝は、前記パッド部材において所定方向に長く形成されており、前記溶着部は、前記吊り込み溝の長手方向において前記表皮重ね合わせ部の一端から他端に亘って連続して形成されていると更によい。
上記の構成では、溶着部が吊り込み溝の長手方向において表皮重ね合わせ部の一端から他端に亘って連続して形成されている。かかる場合には、上記の長手方向において溶着部を断続的に形成する場合に比べて、溶着部の形成作業が容易になる。すなわち、上記の構成によれば、布部材とカバー部材の表皮との結合強度を確保しつつ、その結合作業を容易に行うことが可能となる。
また、上記のシートにおいて、前記挟み込み部は、前記表皮重ね合わせ部の自由端の位置から形成されており、前記溶着部は、少なくとも、前記自由端の位置から前記挟み込み部の前記自由端とは反対側にある端の位置まで形成されていると尚一層よい。
上記の構成では、表皮重ね合わせ部の自由端の位置から溶着部が形成され、少なくとも、上記の自由端とは反対側にある挟み込み部の端に達する位置まで溶着部が延びている。これにより、布部材とカバー部材の表皮との結合強度、特に、表皮重ね合わせ部の自由端から布部材が抜け外れてしまうのを抑えるのに十分な強度を確保することが可能となる。
また、上記のシートにおいて、前記挟み込み部は、前記自由端の位置から前記挟み込み部の前記自由端とは反対側にある端を越えた位置まで形成されていると益々よい。
上記の構成では、溶着部が、表皮重ね合わせ部の自由端とは反対側にある挟み込み部の端を越えた位置まで延びている。これにより、布部材とカバー部材の表皮の端部とをより強固に結合し、表皮重ね合わせ部の自由端から布部材が抜け外れてしまうのをより効果的に抑えることが可能となる。
また、上記のシートにおいて、前記カバー部材は、前記表皮からなる層とクッション性材料からなる層とを備える部分と、前記表皮からなる層を備える一方で前記クッション性材料からなる層を欠く部分と、を有し、前記双方は、いずれも、前記表皮からなる層を備える一方で前記クッション性材料からなる層を欠く部分に相当するとよい。
上記の構成では、カバー部材のうち、クッション性材料からなる層を欠く部分が備える表皮の端部を重ね合わせて、当該端部同士を溶着する。つまり、上記の構成では、表皮の端部同士を溶着する際の溶着範囲に、クッション性材料からなる層が入らなくなる。これにより、表皮の端部同士を適切に溶着することが可能となる。
また、上記のシートにおいて、前記吊り込み溝は、前記パッド部材において所定方向に長く形成されており、前記溶着部は、前記挟み込み部中、前記吊り込み溝の長手方向における一端位置から他端位置に亘る領域に形成されているとよい。
上記の構成では、溶着部が挟み込み部中、吊り込み溝の長手方向における一端位置から他端位置に亘る領域に形成されている。つまり、布部材は、上記の長手方向において一端から他端に亘って表皮の端部と結合されることになる。これにより、上記の長手方向において、布部材と表皮との結合領域を確保し、両者を強固に結合することが可能となる。
また、上記のシートにおいて、前記吊り込み溝は、前記パッド部材において所定方向に長く形成されており、前記表皮重ね合わせ部は、前記挟み込み部と、前記吊り込み溝の長手方向において前記挟み込み部と並ぶ位置に設けられた並設部と、を有し、該並設部では、前記双方の前記表皮の端部同士が接しており、前記溶着部は、前記長手方向において前記挟み込み部と前記並設部との境界位置を越えて形成されていると更によい。
上記の構成では、溶着部が吊り込み溝の長手方向において挟み込み部と並設部との境界位置を越えて形成されている。これにより、上記の長手方向において、布部材と表皮との結合領域をより広く確保し、両者をより強固に結合することが可能となる。
また、上記のシートにおいて、前記並設部は、前記長手方向の一端側で前記挟み込み部と並ぶ位置、及び、前記長手方向の他端側で前記挟み込み部と並ぶ位置にそれぞれ設けられ、前記溶着部は、前記長手方向の一端側に設けられた前記並設部と前記挟み込み部との境界位置を越え、かつ、前記長手方向の他端側に設けられた前記並設部と前記挟み込み部との境界位置を越えて形成されていると尚一層よい。
上記の構成では、溶着部が吊り込み溝の長手方向の一端側に設けられた挟み込み部と並設部との境界位置を越え、かつ、長手方向の他端側に設けられた挟み込み部と並設部との境界位置を越えて形成されている。これにより、吊り込み溝の長手方向において、布部材と表皮との結合領域を更に広く確保し、両者を一段と強固に結合することが可能となる。
また、上記のシートにおいて、前記吊り込み溝は、前記パッド部材において所定方向に長く形成されており、前記布部材は、前記吊り込み溝の長手方向に沿って連続した状態で設けられており、前記長手方向における前記布部材の一端が、前記長手方向における前記吊り込み溝の一端と隣り合い、前記長手方向における前記布部材の他端が、前記長手方向における前記吊り込み溝の他端と隣り合うとよい。
上記の構成では、布部材が吊り込み溝の長手方向に沿って連続している。また、上記の構成では、上記の長手方向における吊り込み溝の略全域に亘って布部材が設けられている。このような構成であれば、上記の長手方向において布部材を断続的に複数設ける構成に比べて、カバー部材の表皮と布部材との結合作業を容易に行うことが可能となる。
また、上記のシートにおいて、前記吊り込み溝は、前記パッド部材において所定方向に長く形成されており、前記布部材は、前記吊り込み溝の長手方向に沿って断続的に複数設けられており、前記表皮重ね合わせ部は、断続的に複数並ぶ前記挟み込み部と、前記長手方向において前記挟み込み部の間に位置し前記挟み込み部と並ぶ並設部と、を有し、前記並設部では、前記双方の前記表皮の端部同士が接しており、前記溶着部は、複数の前記挟み込み部の各々と前記並設部とにおいて前記表皮の端部同士を溶着することで形成されていてもよい。
上記の構成では、吊り込み溝の長手方向に沿って並ぶ複数の挟み込み部の各々と、挟み込み部の間に位置する並設部と、において表皮の端部同士を溶着することで溶着部が形成されている。このような構成では、布部材が吊り込み溝の長手方向に沿って連続している構成に比べて、カバー部材の表皮と布部材とを結合する際に手間を要するものの、並設部にも溶着部を形成するので、当該並設部の見た目(仕上がり)が良好となる。
本発明のシートによれば、吊り込み溝内に入り込んだ2つの表皮の端部が、その間に、固定部に固定される布部材を挟み込んだ状態で溶着されている。この結果、表皮の端部と布部材とを強固に結合することが可能となり、以て、カバー部材の吊り込み状態を適切に維持することが可能となる。
また、本発明のシートによれば、溶着部が挟み込み部と隣接部との境界位置を跨いで形成されているため、表皮の端部と布部材とをより強固に結合することが可能となる。
また、本発明のシートによれば、溶着部が吊り込み溝の長手方向において表皮重ね合わせ部の一端から他端に亘って連続して形成されていることにより、布部材とカバー部材の表皮との結合強度を確保しつつ、その結合作業を容易に行うことが可能となる。
また、本発明のシートによれば、表皮重ね合わせ部の自由端の位置から溶着部が形成され、少なくとも、上記の自由端とは反対側にある挟み込み部の端に達する位置まで溶着部が延びている。これにより、表皮重ね合わせ部の自由端から布部材が抜け外れてしまうのを抑えるのに十分な強度を確保することが可能となる。
また、本発明のシートによれば、溶着部が、表皮重ね合わせ部の自由端とは反対側にある挟み込み部の端を越えた位置まで延びているので、表皮重ね合わせ部の自由端から布部材が抜け外れてしまうのをより効果的に抑えることが可能となる。
また、本発明のシートによれば、カバー部材のうち、クッション性材料からなる層を欠く部分にて表皮の端部同士を重ね合わせ、当該端部同士を溶着するため、表皮の端部同士を適切に溶着することが可能となる。
また、本発明のシートによれば、溶着部が挟み込み部中、吊り込み溝の長手方向における一端位置から他端位置に亘る領域に形成されているため、上記の長手方向において、布部材と表皮との結合領域を確保し、両者を強固に結合することが可能となる。
また、本発明のシートによれば、溶着部が吊り込み溝の長手方向において挟み込み部と並設部との境界位置を越えて形成されているため、上記の長手方向において、布部材と表皮との結合領域をより広く確保し、両者をより強固に結合することが可能となる。
また、本発明のシートによれば、溶着部が吊り込み溝の長手方向の一端側に設けられた挟み込み部と並設部との境界位置を越え、かつ、長手方向の他端側に設けられた挟み込み部と並設部との境界位置を越えて形成されているため、上記の長手方向において、布部材と表皮との結合領域を更に広く確保し、両者を一段と強固に結合することが可能となる。
また、本発明のシートによれば、布部材が、吊り込み溝の長手方向に沿って連続し、当該長手方向における吊り込み溝の略全域に亘って設けられているため、カバー部材の表皮と布部材との結合作業を容易に行うことが可能となる。
また、本発明のシートによれば、吊り込み溝の長手方向において挟み込み部の間に位置する並設部にも溶着部が形成されるので、当該並設部の見た目が良好となる。
本発明の一実施形態に係るシートの外観を示す図である。 吊り込み構造の全体図である。 図2中のA−A断面を示す図である。 図3中の範囲Xの拡大図である。 吊り込み構造の正面図である。 変形例に係る吊り込み構造を示す図である。 他の変形例に係る吊り込み構造を示す図である。 従来のシートにおける吊り込み構造を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)に係るシートとして、車両用シートを例に挙げて説明することとする。ただし、本発明のシートは、車両用シートに限定されるものではなく、シートフレーム上に載置したパッド部材をカバー部材により覆うことで構成されるシート、特に、カバー部材を吊り込むための構造を採用したシートであれば、特に用途についての制限はない。例えば、本発明のシートは、施設や建物内で用いられる通常の座席シート、或いは車両以外の乗物内で使用される乗物用シートとしても利用可能である。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本実施形態に係る車両用シート(以下、本シートS)は、図1に図示した外観を有している。図1は、本シートSの外観を示した図である。なお、図1中、本シートSの一部(具体的には、シートクッションS2の前端角部)については、図示の都合上、カバー部材20を外した構成にて図示している。
本シートSは、着座者の背部を支えるシートバックS1、着座者の臀部を支えるシートクッションS2、及び、着座者の頭部を支えるヘッドレストS3を主な構成要素として有する。シートバックS1及びシートクッションS2の各々は、不図示のシートフレームにパッド部材10を載置し、更にパッド部材10をカバー部材20で覆うことで構成されている。なお、シートバックS1及びシートクッションS2は、吊り込み構造を除き、公知の構成を採用している。吊り込み構造とは、パッド部材10の外形形状に沿って張られたカバー部材20にてパッド部材10を覆い、かかる状態でカバー部材20を保持するための構造のことである。
以下、本シートSが採用する吊り込み構造について、図2乃至5を参照しながら説明する。図2は、吊り込み構造の全体図である。なお、図2中、カバー部材20の表皮21では、破線にて吊り込み溝11の開口位置を示している。図3は、図2中のA−A断面を示す図である。図4は、図3中の範囲Xの拡大図である。図5は、吊り込み構造の正面図であり、図3中の矢視B方向から見たときの図である。ちなみに、図5では、図示を分かり易くするため、後述するホグリング33の図示を省略している。
吊り込み構造を構成する要素としては、パッド部材10に形成された吊り込み溝11、カバー部材20、固定ワイヤ15及びトリムコード30が挙げられる。以下、これらの構成要素について説明する。
吊り込み溝11は、矩形型の開口12を有する溝状空間であり、パッド部材10において所定方向(例えば、本シートSの横幅方向)に長く形成されている。なお、パッド部材10は、図2に示すように、吊り込み溝11の下方位置に若干の厚みを有する底壁部10aを有している。
カバー部材20は、吊り込みの対象物であり表皮21を有する。この表皮21は、シートの外観を規定する表地層21a、及び、表地層21aの裏側に位置しパッド部材10と接する裏地層21bによって構成されている。本実施形態において、表地層21a及び裏地層21bは、いずれも超音波溶着にて溶着可能な材質によって構成されている。具体的に説明すると、表地層21aは、ポリエステル等の合成樹脂のシート体からなる。また、裏地層21bは、ナイロン糸からなるシート体と不織布シートとを貼り合せてなる。
また、カバー部材20の大部分では、図3に示すように、表地層21aと裏地層21bとの間にスラブ層21cが介在している。このスラブ層21cは、ウレタン等のクッション性材料からなる層に相当し、いわゆるワディングとして機能する。つまり、カバー部材20は、スラブ層21cが介在することで適度な厚みを有するようになる。
一方、カバー部材20の一部分は、図3に示すように、表地層21a及び裏地層21b(換言すると、表皮からなる層)を備える一方でスラブ層21cを欠き、幾分薄厚となっている。かかる部分(以下、無スラブ部分)は、図3に示すように、カバー部材20の吊り込み時に吊り込み溝11内に引き込まれるようになる。
固定ワイヤ15は、パッド部材10の底壁部10a内に埋設された状態で吊り込み溝11の長手方向に沿って配索されている。この固定ワイヤ15は、吊り込み溝11の長手方向に沿って一定間隔毎に吊り込み溝11内で露出している。具体的に説明すると、パッド部材10の底壁部10aのうち、固定ワイヤ15の上方位置にある部分が、吊り込み溝11の長手方向に沿って一定間隔毎に切り欠かれている。固定ワイヤ15は、上記の切り欠かれた部分を通じて吊り込み溝11内で露出している。そして、固定ワイヤ15の露出部分15aにはトリムコード30が固定される。すなわち、固定ワイヤ15の露出部分15aは、本発明の固定部に相当する。
トリムコード30は、カバー部材20に取り付けられ、カバー部材20の吊り込み時に吊り込み溝11内で固定ワイヤ15の露出部分15aに固定されるものである。より具体的に説明すると、トリムコード30は、所定方向に長く延びた帯状の部材である。そして、トリムコード30は、図3に示すように、吊り込み時に吊り込み溝11内に収容され、詳しくは、吊り込み溝11の深さ方向に沿って延出した状態にある。また、トリムコード30の先端部は、それ以外の部分に比して幾分膨出しており、吊り込み時において固定ワイヤ15の露出部分15aの直上位置にある。そして、C型リングからなるホグリング33によってトリムコード30の先端部が露出部分15aに留められることにより、トリムコード30が固定ワイヤ15に固定されることとなる。
また、本実施形態において、トリムコード30は、本発明の布部材に相当し、本実施形態では不織布からなる。ただし、トリムコード30については、布製であれば特に制限されるものではないが、好ましくは、超音波溶着等により溶着可能な材質によって構成されているとよい。
なお、本実施形態では、一つの吊り込み溝11に対して一つのトリムコード30が収容されている。より具体的に説明すると、トリムコード30は、その長手方向が吊り込み溝11の長手方向に沿った状態で吊り込み溝11内に収容されている。また、トリムコード30は、吊り込み溝11の長手方向に沿って連続しており、当該長手方向における溝内の略全域に亘って設けられている。つまり、カバー部材20が吊り込まれた状態において、吊り込み溝11の長手方向におけるトリムコード30の一端が吊り込み溝11の長手方向一端と隣り合い、トリムコード30の他端が吊り込み溝11の長手方向他端と隣り合っている。このように一つの吊り込み溝11内に収容されるトリムコード30が一つであり、また、吊り込み溝11の長手方向における溝内の略全域に亘ってトリムコード30が設けられていることで、比較的簡単な構成にてカバー部材20を適切に吊り込むことが可能となる。
次に、吊り込み構造の各構成要素の位置関係について説明する。なお、以下では、カバー部材20が吊り込まれた状態での位置関係を説明することとする。カバー部材20が吊り込まれた状態では、図3に示すように、吊り込み溝11の開口12を通じてカバー部材20の所定部分が吊り込み溝11内に入り込んでいる。具体的に説明すると、カバー部材20のうち、2つの無スラブ部分が、吊り込み溝11の開口幅方向(開口12の短手方向)に並んだ状態で吊り込み溝11内に引き込まれている。ここで、上記2つの無スラブ部分のうちの一方、厳密には、開口幅方向において一端側に位置する無スラブ部分22Aは、本発明の第一部分に相当する。また、上記2つの無スラブ部分のうちの他方、厳密には、開口幅方向において他端側に位置する無スラブ部分22Bは、本発明の第二部分に相当する。
そして、上記2つの無スラブ部分の双方は、図3に示すように、それぞれが備える表皮21の端末部(端部に相当)同士を重ね合わせることで、表皮重ね合わせ部23を形成している。この表皮重ね合わせ部23は、図4に示すように4層をなしている。具体的に説明すると、内側の2層は、各無スラブ部分が有する表地層21aによって構成されており、その外側に、各無スラブ部分が有する裏地層21bが配置されている。
なお、本実施形態において、表皮重ね合わせ部23は、図4に示すように吊り込み溝11の深さ方向に沿って延出し、同方向に若干の長さを有している。また、同図に示すように、表皮重ね合わせ部23を構成する一対の表地層21a及び一対の裏地層21bは、略同じ長さを有している。つまり、表皮重ね合わせ部23が形成された状態では、これを構成する各無スラブ部分の表地層21a及び裏地層21bのそれぞれの端末位置が略揃うようになる。
また、表皮重ね合わせ部23には、重ね合わされた表皮21の端末部の間にトリムコード30の基端部(先端部31とは反対側の端部)を挟み込んだ挟み込み部24が設けられている。つまり、カバー部材20が吊り込まれた状態において、トリムコード30は、吊り込み溝11の開口幅方向において2つの表皮21の端末部(厳密には、各無スラブ部分が有する表地層21aの端末部)の間に挟まれた状態で吊り込み溝11内に配置されることになる。
なお、本実施形態では、図3に示すように、表皮重ね合わせ部23が吊り込み溝11の開口幅方向において略中央に形成されている。したがって、カバー部材20の吊り込み時におけるトリムコード30の配置位置についても、上記の開口幅方向において略中央に位置するようになる。すなわち、本実施形態では、吊り込み溝11の開口幅方向における略中央位置にてカバー部材20を吊り込むようになる。このように吊り込み溝11の開口幅方向の略中央にてカバー部材20を吊り込むことで、当該カバー部材20を備える本シートSの外観を良好に仕上げることが可能となる。
さらに、表皮重ね合わせ部23には、挟み込み部24において表皮21の端末部同士を超音波溶着することで形成された溶着部25が設けられている。この溶着部25が形成されることにより、挟み込み部24において表皮21の端末部同士の間に挟み込みされたトリムコード30が、当該表皮21の端末部と強固に結合するようになる。このようにトリムコード30と表皮21の端末部との結合強度が確保される結果、トリムコード30の抜け外れが抑制され、以てカバー部材20の吊り込み状態が適切に維持されるようになる。
また、表皮重ね合わせ部23は、図3に示すように、吊り込み溝11内に入り込んだ2つの無スラブ部分がそれぞれ有する表皮21の端末部同士を重ね合わせることで形成されている。したがって、溶着部25は、無スラブ部分の表皮21の端末同士を超音波溶着することで形成されることになる。つまり、表皮21の端末部同士を超音波溶着する際の溶着範囲にはスラブ層21cが入っておらず、これにより、表皮21の端末部同士が適切に溶着されることになる。
なお、本実施形態では、トリムコード30と表皮21の端末部とを溶着結合する方法として超音波溶着を用いることとしたが、超音波溶着以外の振動溶着(具体的には高周波溶着)を用いてもよく、あるいは、振動溶着以外の熱溶着を用いてもよい。
以下、溶着部25の形成範囲について、図4及び5を参照しながら詳しく説明する。なお、以下では、吊り込み溝11の深さ方向を「溝深さ方向」と呼び、吊り込み溝11の長手方向を「溝長手方向」と呼ぶこととする。また、図4では溝深さ方向を、図5では溝長手方向を、それぞれ矢印にて示している。また、図5において、溶着部25の形成範囲は、斜線ハッチングが施された範囲にて図示されている。
溶着部25の形成範囲について説明するにあたり、上述した表皮重ね合わせ部23の構成について改めて説明する。表皮重ね合わせ部23は、溝深さ方向に沿って延出しており、その延出方向先端部(自由端側の端部)に挟み込み部24を備えている。つまり、表皮重ね合わせ部23の先端側では、図4に示すように、表皮21の端末部の間にトリムコード30の基端部が差し込まれている。そして、挟み込み部24が、表皮重ね合わせ部23の先端位置から延出方向に沿って若干の距離だけ拡がるように形成されている。なお、本実施形態における挟み込み部24の形成範囲は、表皮重ね合わせ部23の延出方向先端から3〜8mmの距離だけ拡がっている。
また、表皮重ね合わせ部23は、図4に示すように、その延出方向先端とは反対位置で挟み込み部24と隣接する隣接部26を備えている。この隣接部26では、同図に示すように、重ね合わされた2つの表皮21の端末部(厳密には、表地層21a)同士が直接接している。さらに、表皮重ね合わせ部23は、図5に示すように、溝長手方向において挟み込み部24の両脇に位置して挟み込み部24と並ぶ並設部27を更に備えている。この並設部27は、溝長手方向一端側で挟み込み部24と並ぶ位置、及び、溝長手方向他端側で挟み込み部24と並ぶ位置にそれぞれ設けられている。そして、並設部27では、重ね合わされた2つの表皮21の端末部(厳密には、表地層21a)同士が直接接している。
溶着部25は、上述した挟み込み部24の形成範囲中、少なくとも一部の領域に差し掛かるように形成されている。この結果、2つの表皮21の端末部と、その間に挟まれたトリムコード30と、がより強固に結合することとなる。そして、表皮21とトリムコード30との結合強度が高まることにで、表皮21とトリムコード30との結合状態が安定し、カバー部材20の吊り込み状態が適切に維持されることとなる。
また、溶着部25は、図4に示すように、表皮重ね合わせ部23の延出方向(換言すると、溝深さ方向)において、表皮重ね合わせ部23の先端位置から挟み込み部24の末端に亘って形成されている。ここで、挟み込み部24の末端とは、表皮重ね合わせ部23の先端とは反対側に位置する端のことであり、具体的には、当該先端から3〜8mm離れた位置にある端のことである。さらに、本実施形態において溶着部25は、表皮重ね合わせ部23の先端位置から「挟み込み部24の末端を越えた位置」まで形成されている。なお、本実施形態において、「挟み込み部24の末端を越えた位置」は、表皮重ね合わせ部23の先端から約10mm離れた位置に設定されている。
以上のように表皮重ね合わせ部23の延出方向先端位置から挟み込み部24の末端位置、より厳密には、当該末端を越えた位置まで溶着部25が形成されることにより、表皮21の端末部とトリムコード30とをより強固に結合することが可能となる。これにより、トリムコード30が表皮重ね合わせ部23の先端から抜け外れてしまうのを効果的に抑制することが可能となる。
ここで、表皮重ね合わせ部23の延出方向における溶着部25の形成範囲について別視点から説明すると、溶着部25は、図4に示すように、挟み込み部24とその隣接部26との境界位置を跨ぐように連続的に形成されている。このように溶着部25が挟み込み部24と隣接部26との境界位置を跨いで形成されていることで、溶着部25の形成範囲が挟み込み部24内で収まる場合に比べて、表皮21の端末部とトリムコード30との結合状態をより強固にすることが可能となる。
一方、溝長手方向における溶着部25の形成範囲について説明すると、溶着部25は、図5に示すように、挟み込み部24中、溝長手方向における一端位置から他端位置に亘る領域に形成されている。また、本実施形態において溶着部25は、同図に示すように、溝長手方向において挟み込み部24と並設部27との境界位置を越えて連続的に形成されている。厳密に説明すると、溶着部25は、溝長手方向の一端側に設けられた並設部27と挟み込み部24との境界位置を越え、かつ、溝長手方向の他端側に設けられた並設部27と挟み込み部24との境界位置を越えて形成されている。
以上のように溝長手方向における挟み込み部24の一端位置から他端位置に亘る範囲、さらには挟み込み部24と並設部27との境界位置を越えた範囲まで溶着部25が形成されることで、トリムコード30と表皮21との結合領域を十分に確保し、両者の結合をより一層強固にすることが可能となる。
ここで、溝長手方向における溶着部25の形成範囲について別視点から説明すると、溶着部25は、図5に示すように、溝長手方向において表皮重ね合わせ部23の一端から他端に亘って連続して形成されている。このような構成であれば、溝長手方向において溶着部25を断続的に形成する場合に比べて、溶着部25の形成作業(すなわち、トリムコード30と表皮21の端末部との結合作業)を容易に行うことが可能となる。
ちなみに、トリムコード30と表皮21の端末部との結合作業が容易になるという効果は、一つの吊り込み溝11内に一つのトリムコード30が収容される構成であれば、効果的に発揮される。ただし、これに限定されるものではなく、一つの吊り込み溝11内に複数のトリムコード40が収容されていてもよい。より具体的に説明すると、図6に示すように、トリムコード40が溝長手方向に沿って断続的に複数設けられ、当該複数のトリムコード40が一つの吊り込み溝11内に収容されることとしてもよい。図6は、変形例に係る吊り込み構造を示す図であり、図5と対応した図である。なお、図6では、矢印にて溝長手方向が示されており、また、溶着部25の形成範囲が、斜線ハッチングが施された範囲にて図示されている。
以下、変形例に係る吊り込み構造について図6を参照しながら説明する。なお、以下では、変形例に係る吊り込み構造のうち、既に説明した実施形態に係る吊り込み構造と共通する内容については説明を省略し、変形例特有の構成のみについて説明することとする。
変形例では、前述したように、複数のトリムコード40が溝長手方向に沿って断続的に並んだ状態で吊り込み溝11内に収容されることになっている。したがって、表皮重ね合わせ部23においては、図6に示すように、トリムコード40の数と同数の挟み込み部24が、溝長手方向に沿って断続的に並ぶように形成されていることになる。また、溝長手方向において挟み込み部24の間には、当該挟み込み部24と並ぶ並設部27が設けられている。なお、図6に図示したケースでは、トリムコード40の数(換言すると、挟み込み部24の数)が3個になっているが、これに限定されるものではなく、2個以上の任意の個数に設定することが可能である。
そして、変形例では、複数の挟み込み部24の各々、並びに、挟み込み部24間にある並設部27の各々において表皮21の端末部同士を溶着することで溶着部25が形成されている。厳密に説明すると、変形例では、図6に示すように、溶着部25が溝長手方向において表皮重ね合わせ部23の一端から他端に亘って連続的に形成されている。
以上の構成により、変形例ではトリムコード40が複数設けられているので、既に説明した実施形態(一つの吊り込み溝11に一つのトリムコード30が収容される構成)と比較すると、表皮21とトリムコード40とを結合する際には、より手間を要することとなる。その一方で、変形例では、挟み込み部24間の並設部27にも溶着部25が形成されるため、当該並設部27の見た目(仕上がり)が良好となる。
なお、一つの吊り込み溝11内に複数のトリムコード40が収容される構成としては、上記の変形例とは異なる構成も考えられる。具体的に説明すると、上記の変形例では、上述したように、挟み込み部24間の並設部27にも溶着部25を形成することとした。かかる構成とは異なり、図7に示すように溶着部25の形成範囲を、溝長手方向において各挟み込み部24がある領域に限定してもよい。すなわち、挟み込み部24と同様に、複数の溶着部25が溝長手方向に沿って断続的に並んだ状態で形成されてもよい。図7は、他の変形例に係る吊り込み構造を示す図であり、図6と対応した図である。
10 パッド部材
10a 底壁部
11 吊り込み溝
12 開口
15 固定ワイヤ
15a 露出部分(固定部)
20 カバー部材
21 表皮
21a 表地層(表皮からなる層)
21b 裏地層(表皮からなる層)
21c スラブ層(クッション性材料からなる層)
22A,22B 無スラブ部分
23 表皮重ね合わせ部
24 挟み込み部
25 溶着部
26 隣接部
30,40 トリムコード(布部材)
33 ホグリング
100 吊り込み構造
101 カバー部材
102 表皮
103 吊り袋
104 パッド部材
105 溝
106 固定部材
107 発泡体製クッション体
108 吊りワイヤ
109 ホグリング
S 本シート(シート)
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト

Claims (11)

  1. 吊り込み溝が形成されたパッド部材と、表皮を備え前記パッド部材を覆うカバー部材と、前記吊り込み溝内に在る固定部と、前記カバー部材に取り付けられ前記カバー部材を吊り込むために前記固定部に固定される布部材と、を有するシートであって、
    前記カバー部材のうち、前記吊り込み溝の開口を通じて前記吊り込み溝内に入り込んだ第一部分及び第二部分の双方は、当該双方が備える前記表皮の端部同士を重ね合わせた表皮重ね合わせ部を形成しており、
    該表皮重ね合わせ部には、重ね合わされた前記表皮の端部の間に前記布部材を挟み込んだ挟み込み部と、少なくとも前記挟み込み部中の一部の領域において前記表皮の端部同士を溶着することで形成された溶着部と、が設けられていることを特徴とするシート。
  2. 前記表皮重ね合わせ部は、前記挟み込み部と、前記表皮重ね合わせ部の自由端とは反対位置で前記挟み込み部と隣接する隣接部と、を有し、
    該隣接部では、前記双方の前記表皮の端部同士が接しており、
    前記溶着部は、前記挟み込み部と前記隣接部との境界位置を跨いで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート。
  3. 前記吊り込み溝は、前記パッド部材において所定方向に長く形成されており、
    前記溶着部は、前記吊り込み溝の長手方向において前記表皮重ね合わせ部の一端から他端に亘って連続して形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシート。
  4. 前記挟み込み部は、前記表皮重ね合わせ部の自由端の位置から形成されており、
    前記溶着部は、少なくとも、前記自由端の位置から前記挟み込み部の前記自由端とは反対側にある端の位置まで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート。
  5. 前記挟み込み部は、前記自由端の位置から前記挟み込み部の前記自由端とは反対側にある端を越えた位置まで形成されていることを特徴とする請求項4に記載のシート。
  6. 前記カバー部材は、前記表皮からなる層とクッション性材料からなる層とを備える部分と、前記表皮からなる層を備える一方で前記クッション性材料からなる層を欠く部分と、を有し、
    前記双方は、いずれも、前記表皮からなる層を備える一方で前記クッション性材料からなる層を欠く部分に相当することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート。
  7. 前記吊り込み溝は、前記パッド部材において所定方向に長く形成されており、
    前記溶着部は、前記挟み込み部中、前記吊り込み溝の長手方向における一端位置から他端位置に亘る領域に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート。
  8. 前記吊り込み溝は、前記パッド部材において所定方向に長く形成されており、
    前記表皮重ね合わせ部は、前記挟み込み部と、前記吊り込み溝の長手方向において前記挟み込み部と並ぶ位置に設けられた並設部と、を有し、
    該並設部では、前記双方の前記表皮の端部同士が接しており、
    前記溶着部は、前記長手方向において前記挟み込み部と前記並設部との境界位置を越えて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート。
  9. 前記並設部は、前記長手方向の一端側で前記挟み込み部と並ぶ位置、及び、前記長手方向の他端側で前記挟み込み部と並ぶ位置にそれぞれ設けられ、
    前記溶着部は、前記長手方向の一端側に設けられた前記並設部と前記挟み込み部との境界位置を越え、かつ、前記長手方向の他端側に設けられた前記並設部と前記挟み込み部との境界位置を越えて形成されていることを特徴とする請求項8に記載のシート。
  10. 前記吊り込み溝は、前記パッド部材において所定方向に長く形成されており、
    前記布部材は、前記吊り込み溝の長手方向に沿って連続した状態で設けられており、
    前記長手方向における前記布部材の一端が、前記長手方向における前記吊り込み溝の一端と隣り合い、
    前記長手方向における前記布部材の他端が、前記長手方向における前記吊り込み溝の他端と隣り合うことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のシート。
  11. 前記吊り込み溝は、前記パッド部材において所定方向に長く形成されており、
    前記布部材は、前記吊り込み溝の長手方向に沿って断続的に複数設けられており、
    前記表皮重ね合わせ部は、断続的に複数並ぶ前記挟み込み部と、前記長手方向において前記挟み込み部の間に位置し前記挟み込み部と並ぶ並設部と、を有し、
    前記並設部では、前記双方の前記表皮の端部同士が接しており、
    前記溶着部は、複数の前記挟み込み部の各々と前記並設部とにおいて前記表皮の端部同士を溶着することで形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシート。
JP2014253056A 2014-12-15 2014-12-15 シート Pending JP2016112179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014253056A JP2016112179A (ja) 2014-12-15 2014-12-15 シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014253056A JP2016112179A (ja) 2014-12-15 2014-12-15 シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016112179A true JP2016112179A (ja) 2016-06-23

Family

ID=56140252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014253056A Pending JP2016112179A (ja) 2014-12-15 2014-12-15 シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016112179A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021020000A1 (ja) * 2019-07-30 2021-02-04 デルタ工業株式会社 シート

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61163600U (ja) * 1985-03-30 1986-10-09
JPH09135975A (ja) * 1995-11-17 1997-05-27 Delta Kogyo Co Ltd シートトリムの組付け装置
JP2005000418A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Kuraray Co Ltd シートの係止連結部材、該部材を有するシート、該部材を用いた成形体及びその製造方法
JP2009090089A (ja) * 2007-09-19 2009-04-30 Bridgestone Corp クッションパッド

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61163600U (ja) * 1985-03-30 1986-10-09
JPH09135975A (ja) * 1995-11-17 1997-05-27 Delta Kogyo Co Ltd シートトリムの組付け装置
JP2005000418A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Kuraray Co Ltd シートの係止連結部材、該部材を有するシート、該部材を用いた成形体及びその製造方法
JP2009090089A (ja) * 2007-09-19 2009-04-30 Bridgestone Corp クッションパッド

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021020000A1 (ja) * 2019-07-30 2021-02-04 デルタ工業株式会社 シート
JP2021020630A (ja) * 2019-07-30 2021-02-18 デルタ工業株式会社 シート
JP7277916B2 (ja) 2019-07-30 2023-05-19 デルタ工業株式会社 シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10227024B2 (en) Seat cover and vehicle seat
WO2017138196A1 (ja) シートカバー及び車両用シート
US7918711B2 (en) Roughness insulated soft clothing connector system
JP2008520358A (ja) 対角線状の弾性帯を有する嵌め込み式カバー
US8845031B2 (en) Vehicle seat
JP5776979B2 (ja) 表皮材の縫製構造
JP2016112179A (ja) シート
JP2017196985A (ja) 車両用シート
JP2015084994A (ja) 乗物シート用シートカバー
WO2016104153A1 (ja) 車両用シート及びそれに用いる車両用シートの成形方法
JP2001061604A (ja) マットレスおよびマットレスの製造方法
JP5482156B2 (ja) 車両用シート
US20150004876A1 (en) Method of attaching a fastening means pad to a sidewing for a brassiere, a sidewing and fastening means pad for a brassiere, and a brassiere comprising the sidewing and fastening means pad
JP5189634B2 (ja) 車両用シート
JP2008125870A (ja) 中折れ式シートバック
JP2008011887A (ja) 立体マスク
JP5668615B2 (ja) 車両用シートカバー構造
JP5776529B2 (ja) シートベルトバックル収納構造
JP5691088B2 (ja) シートカバー
JP2019156085A (ja) 車両用シート
JP5302427B2 (ja) 車両用シート及びその製造方法
JP6876555B2 (ja) トリムカバー及び乗物用シート
JP5531590B2 (ja) 車両用シート
JP5118682B2 (ja) ペット運搬用バッグ
JP6232327B2 (ja) シートカバーの吊り込み構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190108