JP2016111963A - 粉粒体供給装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]粉粒体である肥料を貯留するホッパの下側に繰出し機構を備え、繰り出された粉粒体をブロワから送り込まれる搬送風に乗せて施肥ホース側へ送り出すように構成したもの(例えば特許文献1参照)。
一般的に羽根車を電動モータで駆動する構造のものでは、モータの電圧安定用にレギュレータを用いているが、そのレギュレータの具体構成に関しては、この文献では何等の説明もない。このような電動モータでは、レギュレータを冷却するための何らかの手段を備えているものであるが、その手段としては、レギュレータの放熱部を冷却するための専用のファンを用いて、そのファンからの送風で冷却するようにしたものが一般的である。したがって、レギュレータの冷却のための構造が複雑になりやすい点で改善の余地がある。
上記課題を解決するために講じた本発明の技術手段は、粉粒体の供給経路に風力搬送用の風を導入するためのブロワと、そのブロワのブロワファンを回転駆動するブロワモータと、前記ブロワモータの駆動回路に設けたレギュレータとを備え、前記レギュレータの放熱部が、前記ブロワの風路を流れる風と接触するように配設されているということである。
上記の解決手段によれば、粉粒体の供給経路に風力搬送用の風を導入するためのブロワによる風の流れを、レギュレータの冷却作用のために有効利用することができ、専用の送風手段等を別途設ける場合に比べて、部品点数の削減や構造の簡素化を図り得る利点がある。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記放熱部が、前記ブロワファンを内装するブロワケース内の風路に設置されていることである。
上記の解決手段2によれば、握り操作部が、ブロワケース内の風路に放熱部が設置されることで、ブロワファンによる搬送風との熱交換がより効果的に行われる。また、同時にレギュレータの放熱を受けた搬送風がある程度昇温され、その搬送風を外部へ拡散させずに粉粒体の風力搬送に利用することができる。したがって、搬送中における粉粒体の乾燥状態を維持し易いという点でも有利である。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記放熱部が、ヒートシンクを備え、その冷却用フィンを前記風路に臨ませて、前記冷却用フィンの長手方向が風の流れ方向に沿うように配設されたものであるということである。
上記の解決手段3によれば、ヒートシンクなどの簡易な放熱手段を用いながら、効果的な放熱を行うことができ、また、その冷却フィンの長手方向が風の流れ方向に沿うものであるため、搬送風に対する抵抗ができるだけ少ない状態で効果的な放熱が行われやすいという利点がある。
尚、以下の実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。つまり、機体の作業走行時における前進側の進行方向が「前」、後進側への進行方向が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向が「右」、同様に左側に相当する方向が「左」である。
図1および図2に水田作業機の一例である乗用型田植機が示されている。
乗用型田植機は、機体フレーム10が、操向操作自在な左右一対の前輪11Fおよび左右一対の後輪11Rに支持された自走機体1(走行機体に相当する)を備え、この自走機体1の後方に、昇降用シリンダ13を備えたリンク機構12を介して昇降自在な苗植付装置2(作業装置に相当する)が連結されている。
自走機体1には、前部側に位置させて、エンジン30をボンネット3A内に収容する状態で原動部3が配備されている。自走機体1の後部には粉粒体供給装置としての施肥装置4が配備されている。これらの原動部3と施肥装置4との前後方向での間隔幅内に、運転座席50やステアリングハンドル51を備える搭乗運転部5が配備されている。
エンジン30の前記左端側には、図示はしないが出力用のプーリ、及び伝動ベルトが配設され、これらの伝動手段を介してエンジン30よりも後方側に位置させたミッションケース33内の変速機構(図示せず)にエンジン動力が伝達される。
ボンネット3Aの左右両側に位置する運転部ステップ52の横外側には、図1および図2に示すように、予備苗を搭載するための予備苗のせ台14が立設されている。したがって機体前方側からの乗り降りは、ボンネット3Aと予備苗のせ台14との間の運転部ステップ52を通って行われる。
このブロワ6で吸い込んだ外気は、図2及び図3に示されているように、左右に分岐する送風路43を介して各繰り出し部41の下部に供給される。そして、繰り出し部41で繰り出されて落下してくる肥料が、吸引外気に乗って施肥ホース42へ送り出され、作溝器27へ向けて風力搬送されるように構成してある。
そして、施肥用のブロワ6は、運転座席50と施肥装置4との前後方向の間隔幅内で、後部搭乗ステップ54よりも下方側に配設されている。このブロワ6で吸引された外気が、後部搭乗ステップ54を貫いて上方側の施肥装置4の繰り出し部41側へ送り込まれ、搬送風として利用される。
この苗植付装置2は、左右方向での中央位置に、動力取り出し軸37を介して自走機体1側からエンジン30の動力が伝達されるフィードケース22が備えられている。フィードケース22は苗植付装置2の左右方向でのほぼ全長にわたるツールバー23の中央位置に固定支持されている。フィードケース22の左右両側に延出されているツールバー23の後面側には、前記植付装置21に動力を伝えるための4本の植付伝動ケース24の前端側が連結固定され、後方向きに延出された後端部の左右両側に前記植付装置21が装備されている。
苗のせ台20の下端側に位置して苗のせ台20の横移動を案内する摺動板25の左右方向幅は、苗のせ台20の左右方向幅と、その往復横移動範囲との和よりも大きく設定されている。この摺動板25の横外側方位置には、苗植付装置2に対する横側方からの他物の接触を回避するためのガード部材28が設けられている。
また、苗植付装置2の下部には、苗植え付け作業時に、泥面に接地して滑走する整地用フロート26が配置され、その整地用フロート26に前記作溝器27が取り付けられている。
繰り出し部41から繰り出された肥料を施肥ホース42で風力搬送するための搬送風の供給手段として用いられる施肥用のブロワ6は、次のように構成されている。
すなわち、ブロワ6は、図1乃至図3に示すように、自走機体1の左右方向でのほぼ中央位置で、後部搭乗ステップ54よりも下方側において機体フレーム10上の適所に固定して配備されている。このブロワ6で吸い込んだ外気を、施肥装置4の繰り出し部41の下方で左右に分岐している送風路43に送り込むように構成してある。
内蔵されたブロワファン60は、回転軸心p1に沿う方向から外気を吸い込んで、接線方向に排出するターボ形もしくはシロッコ形の遠心ファンによって構成されている。
ブロワケース61の吹き出し口部63は、ブロワ6の斜め後方上方に位置する送風路43に向けて搬送風を供給するように、斜め後方上方に向けられている。
ブロワファン60を回転駆動するブロワモータ64の駆動回路(図示せず)には、ブロワモータ64の駆動電圧を安定化させるためのレギュレータ65が組み込まれている。
レギュレータ65は、放熱面側にヒートシンク66(放熱部に相当する)を備えていて、このヒートシンク66がブロワ6の風路を流れる風と接触するように配設されている。
吸い込み口部62とレギュレータ65との位置関係は、ブロワファン60の回転によって吸い込み口部62に流れ込む風の風路内にレギュレータ65が存在する状態であるように配置される。
このとき、ヒートシンク66の上下方向での中央部分が、吸い込み口部62の開口中心となる位置(図4における回転軸心p1が存在する位置)と同程度の高さ位置にあり、ヒートシンク66を含むレギュレータ65の全体が、吸い込み口部62の開口中心となる位置の前方側(図4中では左側)に位置している。
ヒートシンク66は、アルミニュウム、もしくは銅などの熱伝導率の高い部材で構成されている。
上記の実施形態では、ヒートシンク66を含むレギュレータ65を、後部搭乗ステップ54の下側でブロワケース61の外側に設けた構造のもの例示したがこれに限られるものではない。
例えば図6に示すように、ヒートシンク66を含むレギュレータ65をブロワケース61内に設けても良い。
また、この構造では、ヒートシンク66を含むレギュレータ65をブロワケース61内の吸い込み口部62の上側に配置しているが、これに限らず、前述の実施形態のように、吸い込み口部62の開口中心となる位置の前方側で、吸い込み口部62の内部に位置させたり、吸い込み口部62側ではなく、吹き出し口部63の内部に位置させたり、あるいは、ブロワケース61内のブロワファン60が内装されている箇所の外周面や横側面など、適宜の箇所を選択して設けてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
上記の実施形態では、ヒートシンク66を含むレギュレータ65の全体が、ブロワ6の風路を流れる風と接触するように配設された構造のものを例示したが、これに限られたものではない。
例えば、レギュレータ65の放熱部としてのヒートシンク66部分のみがブロワ6の風路を流れる風と接触するように配設され、その他の部分はブロワ6の風路から外れた位置に配設されたものであってもよい。
この場合、ヒートシンク66部分以外のレギュレータ駆動回路を有した半導体部分が、ヒートシンク66部分と一体的に接合された状態であるものに限らず、ヒートシンク66部分から離反した箇所にあって、ペルチェ素子や水冷装置を用いるなどして熱交換できるように連係されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
上記の実施形態では、レギュレータ65の放熱部として、ヒートシンク66を備える構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、レギュレータ65を、レギュレータ駆動回路を有した半導体で構成し、ヒートシンク66を備えずに、その半導体の放熱面だけで放熱部を構成し、その放熱部がブロワ6の風路を流れる風と接触するように配設されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
上記の実施形態では、レギュレータ65の放熱部として、ヒートシンク66のみを備える構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば図7に示すように、ヒートシンク66に加えて別途補助ファン67を追加的に用いた構造のものであっても良い。この場合、補助ファン67を備えることで、より一層冷却効果を向上させることができる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
60 ブロワファン
61 ブロワケース
62 吸い込み口部
63 吹き出し口部
64 ブロワモータ
65 レギュレータ
66 ヒートシンク(放熱部)
66a 冷却用フィン
Claims (3)
- 粉粒体の供給経路に風力搬送用の風を導入するためのブロワと、
そのブロワを回転駆動するブロワモータと、
前記ブロワモータの駆動回路に設けたレギュレータとを備え、
前記レギュレータの放熱部が、前記ブロワの風路を流れる風と接触するように配設されている粉粒体供給装置。 - 前記放熱部が、前記ブロワを内装するブロワケース内の風路に設置されている請求項1記載の粉粒体供給装置。
- 前記放熱部が、ヒートシンクを備え、その冷却用フィンを前記風路に臨ませて、前記冷却用フィンの長手方向が風の流れ方向に沿うように配設されたものである請求項1又は2記載の粉粒体供給装置。
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JPH11187724A (ja) * | 1997-12-25 | 1999-07-13 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 田植機 |
JP2001251918A (ja) * | 2000-03-10 | 2001-09-18 | Kubota Corp | 施肥装置 |
JP2014153562A (ja) * | 2013-02-08 | 2014-08-25 | Ricoh Co Ltd | ディスプレイ装置 |
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