JP2014069589A - 水田作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータの防護ネットを容易に着脱できるようにする。
【解決手段】走行機体13の前部に配置されて後部の左右軸芯X周りに上下に開閉自在なボンネット30と、ボンネット30の内部に配置されたエンジン14と、ボンネット30の内部においてエンジン14の横側に配置されたラジエータ38と、ボンネット30の内部においてエンジン14の横側に配置されたファンシュラウド41と、が備えられ、ラジエータ38のフィンを覆う防塵ネット42をファンシュラウド41に対して着脱自在に取り付け可能なノブボルト71が、ファンシュラウド41のうちラジエータ38の前側上方に位置する部分に設けられてある。
【選択図】図6

Description

本発明は、エンジンを冷却するラジエータが備えられた水田作業機に関する。
このような水田作業機の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の水田作業機には、走行機体(文献では「自走車」)の前部に左右軸芯周りに上下に開閉自在なボンネットが備えられている。ボンネットの内部には、エンジンと、エンジンの後方に配置されたラジエータ(文献では「エンジンラジエーター」)と、ラジエータの後方に配置されたオイルクーラとが備えられている。
特許文献1には特に説明されていないが、ラジエータの熱交換部には、藁くずや土埃等の異物の侵入を防止するための着脱式の防護ネットが備えられていることが好ましい。
特開平9−318287号公報(図2)
しかしながら、上記特許文献1に記載の水田作業機では、ラジエータは、エンジンの後方に配置され、しかも、エンジンとオイルクーラとによりその前後を挟まれるように配置されているため、着脱式の防護ネットを配置し難くなっている。仮に、ラジエータに防護ネットを備えたとしても、手の届き難い位置に防護ネットを配置することになるので、防護ネットの着脱に要する手間が大きくなる。
本発明は、ラジエータの防護ネットを容易に着脱できるようにした水田作業機を提供することを目的とする。
本発明に係る水田作業機の第一特徴は、走行機体の前部に配置されて後部の左右軸芯周りに上下に開閉自在なボンネットと、前記ボンネットの内部に配置されたエンジンと、前記ボンネットの内部において前記エンジンの横側に配置されたラジエータと、前記ボンネットの内部において前記エンジンの横側に配置された支持フレームと、が備えられ、前記ラジエータの熱交換部を覆う防護ネットを前記支持フレームに対して着脱自在に取り付け可能な取付部材が、前記支持フレームのうち前記ラジエータの前側上方に位置する部分に設けられてある点にある。
本特徴構成によると、以下の発明の作用および効果を奏する。
ボンネットは、走行機体の前部に配置されて後部の左右軸芯周りに上下に開閉自在であり、エンジンの横側にラジエータおよび支持フレームが配置されている。このような構成において、支持フレームに対してラジエータの防護ネットを着脱可能にする取付部材を、支持フレームのうちラジエータの前側上方に位置する部分に設けている。このため、ボンネットを開放した際、取付部材がラジエータの前側上方に位置する部分に露出するので、ボンネットが邪魔にならずに、取付部材へ簡単に手が届くようになる。そして、前方側から取付部材の着脱操作が可能となり、取付部材の操作性をよいものにできる。このため、防護ネットの着脱が容易となり、例えば、防護ネットのメンテナンスに要する時間や手間を削減できる。
しかも、取付部材を、支持フレームのうちラジエータの前側上方に位置する部分に設けていることにより、取付部材が上下方向にスペースをとらない。このため、ボンネットに対する取付部材の干渉を過度に考慮してボンネットを設計する必要がなく、ボンネットの外観を良好に保つことができる。
本発明に係る水田作業機の第二特徴は、前記エンジンの後方に配置された、ミッションを収納するミッションケースと、前記ミッションケースの後方に配置された運転座席と、前記ミッションケース内の作動油を冷却するオイルクーラと、が備えられ、前記オイルクーラが、前記運転座席の下方に配置されてある点にある。
本特徴構成によると、以下の発明の作用および効果を奏する。
オイルクーラがラジエータと離れて配置されているので、オイルクーラとラジエータとが相互に熱の影響を及ぼし合うことが防止される。このため、オイルクーラおよびラジエータの両方で冷却効率の向上を図ることができる。これにより、エンジンやミッションのオーバーヒートを効果的に防止できる。
本発明に係る水田作業機の第三特徴は、前記ミッションケースに備えられた冷却ファンからの空気を前記オイルクーラへ導くダクトが備えられてある点にある。
本特徴構成によると、以下の発明の作用および効果を奏する。
ミッションケースを冷却する冷却ファンの空気を、ダクトによってオイルクーラまで導くことにより、オイルクーラを自然放熱に比べて効率的に冷却できる。これにより、オイルクーラの冷却専用のファンを設ける必要がなく、簡素な構造でオイルクーラの冷却を行うことができる。
本発明に係る水田作業機の第四特徴は、前記走行機体の後部に、散布材料を散布する散布装置が備えられ、前記オイルクーラの周辺部の空気を取り込んで前記散布材料を田面に搬送する搬送風として前記散布装置へ送風するブロアが備えられてある点にある。
本特徴構成によると、以下の発明の作用および効果を奏する。
例えば粉粒体状の散布材料は、湿気により固まりやすい傾向があり、散布装置の各部に付着して固まってしまうと詰まりに発展することがある。オイルクーラの周辺部の空気は、オイルクーラの熱により暖められて比較的乾燥している。この暖かく乾燥した空気を、ブロアの吸引部に取り込んで、例えば粉粒体状の散布材料を散布装置により田面に搬送するための搬送風に利用できる。オイルクーラの周辺部の暖かく乾燥した空気を散布材料の搬送風として利用することにより、散布材料の流動性が良くなるので、散布装置における散布材料の詰まりの発生を抑えることができる。しかも、オイルクーラが運転座席の下方に備えられているため、オイルクーラからブロアまでの距離を短くでき、簡素な構成で排熱利用を実現できる。
乗用型田植機の全体側面図である。 乗用型田植機の全体平面図である。 ボンネット内の側面図である。 ボンネット内の平面図である。 ボンネット内の防塵ネットを示す正面図である。 防塵ネットの取付説明図である。 防塵ネットを横一側方向の上方から見た斜視図である。 取付支持部を横一側方向の上方から見た斜視図である。 第一係合部の斜視図であり、(a)は、横一側方向の上方から見た斜視図、(b)は横他側方向の上方から見た斜視図である。 第二係合部の斜視図であり、(a)は、横一側方向の上方から見た斜視図、(b)は横他側方向の上方から見た斜視図である。 第三係合部の斜視図であり、(a)は、横一側方向の上方から見た斜視図、(b)は横他側方向の上方から見た斜視図である。 変速冷却ファンからの空気の流れを示す概念図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1および図2に示すように、乗用型田植機10(「水田作業機」に相当)には、走行自在な左右一対の駆動前輪11および左右一対の駆動後輪12が備えられた走行機体13の前部側に、エンジン14を収容するエンジンルーム15およびミッションを収納するミッションケース16が配置されている。走行機体13の中央部には、ステアリングハンドル17、運転座席18、変速レバー19、運転ステップ20等が装備された搭乗運転部22が配置されている。走行機体13の後方には、リフトシリンダ23の操作によりリンク機構24を介して昇降操作自在とされた8条植型式の苗植付装置25が連結されている。また、走行機体13の後部には、搭乗運転部22と苗植付装置25との間に、粉粒体上の散布材料である肥料を散布する施肥装置26(「散布装置」に相当)が備えられている。ミッションケース16には、変速レバー19を操作することにより変速操作され、走行機体13を前後進切り換え自在とするHST21(静油圧式の無段変速装置)が備えられている。ミッションケース16は、前車軸ケース27を介して駆動前輪11を軸支しており、駆動前輪11および後車軸ケース28に軸支された駆動後輪12にエンジン14の駆動力を伝達する。
エンジンルーム15の外側の左右横両側には、それぞれ、運転ステップ20に連なる乗降ステップ29が設けられ、運転ステップ20と乗降ステップ29とにより乗降用通路が形成されている。乗降ステップ29は、走行機体13の前部から搭乗運転部22への乗車および搭乗運転部22から走行機体13の前部への降車等に利用される。
図3ないし図5に示すように、エンジンルーム15の上面・前後面・横側面は、走行機体13の前部に配置されたボンネット30により覆われている。ボンネット30は、エンジンルーム15の上部分を覆う可動ボンネット31と、エンジンルーム15の下部分を覆う固定ボンネット32とにより構成されている。固定ボンネット32は、その後部でステアリングハンドル17を回転自在に支持しており、エンジン14の下半分を覆っている。ボンネット30は、可動ボンネット31がエンジンルーム15内の上部に位置する左右軸芯X周りに旋回することにより固定ボンネット32に対して開閉できるように構成されている。可動ボンネット31のうち横一側箇所には、エンジンルーム15内に空気を取り入れるための通風口33が形成されている。
エンジンルーム15内には、水冷式のエンジン14が搭載されている。エンジン14は、その出力軸14aが左右横向きとなるように横向き姿勢で、防振ゴムを介してエンジンフレーム34に搭載されている。エンジンフレーム34は、ミッションケース16に固定連結されている。エンジン14の後方上方には、エアクリーナ35が配置されている。エンジン14の前側近傍位置には発電機37が備えられている。
〔ラジエータ〕
図3ないし図6に示すように、エンジン14の横一側箇所には、エンジン14を冷却するラジエータ38が配置されている。ラジエータ38は、上下4箇所に形成されたピン38aによってエンジンフレーム34に固定されている。ラジエータ38は、ラジエータ38のフィン39(「熱交換部」に相当)の吸込側面を横外側方向に向けた姿勢で配置されている。ラジエータ38とエンジン14の間には、エンジン空冷ファン40が配置されている。そして、エンジン空冷ファン40の外周を覆って保護するファンシュラウド41(「支持フレーム」に相当)がエンジンフレーム34に取り付け固定されている。エンジン空冷ファン40は、エンジン14の出力軸14aに連動されている。出力軸14aには、巻掛け伝動装置36を介して発電機37の入力軸が連動されている。エンジン空冷ファン40を駆動することにより、通風口33からラジエータ38を介してエンジン14へ流れる冷却風が発生される。これにより、冷却風によりラジエータ38が冷却されることによってエンジン14が冷却されるとともに、冷却風がエンジン14に直接吹き付けられることによってもエンジン14が冷却される。
また、ラジエータ38は、乗降ステップ29の配置されている高さ位置と重複する高さに配置されている。また、ラジエータ38は、固定ボンネット32の前部の上端位置と重複する高さ位置に配置されている。このため、可動ボンネット31を開放した際、側面視で、ラジエータ38の下部は固定ボンネット32の前部に隠れ、ラジエータ38の上部のみが露出される。
〔防塵ネット〕
図3ないし図7に示すように、ラジエータ38の横一側箇所には、フィン39に藁くずや土埃などが侵入することを防止する防塵ネット42(「防護ネット」に相当)が着脱自在に取り付けられている。防塵ネット42は、側面視で前後辺と上下辺の長さが略等しい長方形状を呈している。防塵ネット42は、例えば金属材料または樹脂材料等からなる帯板材または線材を縦横に組んで格子状に形成されたネット部43と、このネット部43の外周を全周に亘って取り囲む支持枠44とより構成されている。防塵ネット42の前方上部箇所である支持枠44の前辺上部箇所には、後方側が横内側へ折り曲げられた、金属製のL字形部材45がボルト・ナット等により固定されており、防塵ネット42とL字形部材45とが一体とされている。
図5ないし図8に示すように、防塵ネット42は、ファンシュラウド41の横外側に備えられた取付固定部50に着脱自在に取り付けられることにより、ラジエータ38に対して着脱自在とされている。取付固定部50には、第一係合部51と、第二係合部52と、第三係合部53と、締付固定部54とが備えられている。
図6ないし図8に示すように、第一係合部51は、ファンシュラウド41のシュラウド本体部41aの後端上部側に配置されている。第一係合部51は、防塵ネット42の横方向への移動および後ろ方向への移動を規制する。図8に示すように、第一係合部51には、第一取付部56と、第一ブラケット57と、第一ステー58とが備えられている。
図9(a)(b)に示すように、第一ブラケット57は、前後方向に板面を臨ませて上下方向に延びるブラケット本体部57aと、ブラケット本体部57aの前端縁からブラケット本体部57aと直角を成すように外向きに張り出された張出部57bと、張出部57bの横外端から張出部57bと直角を成すように前方に延出された延出部57cとにより構成されている。図8に示すように、第一取付部56は、ファンシュラウド41のシュラウド本体部41aの後端上部から後方へ延出されて形成されている。第一取付部56には、ブラケット本体部57aがボルト・ナット等により固定されている。第一ステー58は、平面視で後部に丸み部分を有するU字形状を呈しており、延出部57cの横外面に溶接等により固着されている。このため、第一ステー58は、その上部が開放されており、防塵ネット42を上方から差し入れることができるように構成されている。
図6ないし図8に示すように、第二係合部52は、ファンシュラウド41のシュラウド本体部41aの後端下部側に配置されている。第二係合部52は、防塵ネット42を下方より支持するとともに、防塵ネット42の横方向への移動、後ろ方向への移動を規制するものである。図8に示すように、第二係合部52には、第二取付部63と、第二ブラケット64と、第二ステー65とが備えられている。
図10(a)(b)に示すように、第二ブラケット64は、第一ブラケット57と同様の構成とされている。すなわち、第二ブラケット64は、前後方向に板面を臨ませて上下方向に延びるブラケット本体部64aと、ブラケット本体部64aの前端縁からブラケット本体部64aと直角を成すように外向きに張り出された張出部64bと、張出部64bの横外端から張出部64bと直角を成すように前方に延出された延出部64cとにより構成されている。第二取付部63は、ファンシュラウド41のシュラウド本体部41aの後端下部から後方へ延出されて形成されている。図8に示すように、第二取付部63には、ブラケット本体部64aがボルト・ナット等により固定されている。第二ステー65は、平面視で後部に丸み部分を有するU字形状を呈する後部ステー66と、平面視で下部に丸み部分を有するU字形状を呈する下部ステー67とを一体化して構成されている。後部ステー66が、延出部64cの横外面に溶接等により固着されている。
図6ないし図8に示すように、第三係合部53は、ファンシュラウド41のシュラウド本体部41aの前端下部側に配置されている。第三係合部53は、防塵ネット42を下方より支持するとともに、防塵ネット42の横方向への移動を規制するものである。図8に示すように、第三係合部53には、第三取付部68と、第三ブラケット69と、第三ステー70とが備えられている。
図11(a)(b)に示すように、第三ブラケット69は、前後方向に板面を臨ませて上下方向に延びるブラケット本体部69aと、ブラケット本体部69aの下端縁からブラケット本体部69aと直角を成すように横外側へ張り出された張出部69bと、張出部69bの横外端から張出部64bと直角を成すように下方に延出された延出部69cとにより構成されている。第三取付部68は、ファンシュラウド41のシュラウド本体部41aの前端下部から前方へ延出されて形成されている。第三取付部68には、ブラケット本体部69aがボルト・ナット等により固定されている。第三ステー70は、正面視で下部に丸み部分を有するU字形状を呈しており、延出部69cの横外面に溶接等により固着されている。このため、第三ステー70は、その前部が開放されており、防塵ネット42を斜め前上方から差し入れることができるように構成されている。
図4ないし図7に示すように、締付固定部54は、エンジンルーム15の前後中央位置に配置されており、ファンシュラウド41のシュラウド本体部41aの前端上部側に配置されている。シュラウド本体部41aの前端上部から横内側へ延出されて折り曲げられた折曲部41bが形成されている。締付固定部54は、ノブボルト71(「取付部材」に相当)によって、ファンシュラウド41から防塵ネット42を着脱できるように構成されている。つまり、ノブボルト71によって、防塵ネット42をラジエータ38のフィン39の折曲部41bに対して着脱できるように構成されている。折曲部41bには、螺合部74が備えられており、螺合部74は、締付固定部54の後面に溶接等で固着されたナット等により構成されている。防塵ネット42の前側上部に固定されたL字形部材45のうち前後向きの部分および締付固定部54に対してノブボルト71のねじ部72を前後方向に連通し、ノブボルト71のノブ部73を回転させて、ねじ部72を螺合部74に螺合する。これにより、L字形部材45が締付固定部54に固定される。これにより、ファンシュラウド41に防塵ネット42を固定できる。なお、ねじ部72の先端部には、ねじ部72の長手方向と交差する不図示の挿通孔が形成されており、挿通孔に不図示のスナップピン等の抜止部材を挿通することによりノブボルト71の抜け防止が図られている。
[防塵ネットの取り付け、取り外し]
図6に示すように、ラジエータ38へ防塵ネット42を取り付ける際は、取付固定部50に対して斜め前方から防塵ネット42を差し入れる。防塵ネット42を第二係合部52と第三係合部53とで下方より支持し、防塵ネット42に固定されたL字形部材45をファンシュラウド41の締付固定部54に密接させて前方からノブボルト71を挿通して、回転操作することで、防塵ネット42をファンシュラウド41の横外側箇所に固定すれば、ラジエータ38への防塵ネット42の取り付け作業が完了する。
そして、ラジエータ38から防塵ネット42を取り外す際は、前方からノブボルト71を逆回転操作することで、ファンシュラウド41の横外側に対する防塵ネット42の固定を解除する。続いて、防塵ネット42を斜め前上方へ引き上げて、ファンシュラウド41から防塵ネット42を取り外せば、ラジエータ38から防塵ネット42の取り外し作業が完了する。
〔変速冷却ファン〕
図1、図3、図12に示すように、ミッションケース16の横側部には、変速冷却ファン75(「冷却ファン」に相当)が備えられている。より具体的には、変速冷却ファン75は、ミッションケース16の横側部に配置されたHST21の入力軸21aに装着されている。入力軸21aは、ミッションケース16の前部の横一側箇所から他方の横側に向けて延出されており、エンジン14の横他側の出力軸14aと前後に並ぶように配設されている。入力軸21aは、エンジン14の出力軸14aに巻掛け伝動装置76を介して連動されている。巻掛け伝動装置76は、出力軸14aに装着した出力プーリ76aと入力軸21aに装着した入力プーリ76bとにわたって伝動ベルト76cを巻回して構成されている。図12に示すように、HST21の入力軸21aには、入力プーリ76bの内側に、変速冷却ファン75が装着されている。変速冷却ファン75は、HST21から外側へ向かう風を発生させ、HST21の冷却を行う。
〔オイルクーラ〕
図1、図2、図12に示すように、運転座席18の下方には、オイルクーラ78が備えられている。オイルクーラ78には、ミッションケース16の作動油が供給され、供給された作動油を冷却してミッションケース16へ戻すように構成されている。ミッションケース16からオイルクーラ78へ作動油を導く不図示の取入管およびオイルクーラ78からミッションケース16へ作動油を導く不図示の排出管とは、それぞれ、運転ステップ20の下方を迂回して配置されている。このように、オイルクーラ78は、走行機体13の前部に配置されたラジエータ38から離れている運転座席18の下方に配置されているので、オイルクーラ78の排熱がラジエータ38の冷却効率を低下させることを防止できる。
〔ダクト〕
変速冷却ファン75とオイルクーラ78との間には、オイルクーラ78を冷却させる冷却風を移送するためのダクト79が備えられている。ダクト79には、変速冷却ファン75の横側に近接して配置された吸引口79aと、オイルクーラ78の外側に配置された排出口79bとが備えられている。変速冷却ファン75により吸引口79aから取り込まれた空気がダクト79内を通過して、冷却風として排出口79bより排出されてオイルクーラ78に吹き付けられる。これにより、オイルクーラ78の冷却が促進され、HST21のオーバーヒートを効果的に防止できる。
〔苗植付装置〕
図1に示すように、苗植付装置25は、リンク機構24を介して走行機体13に連結され、油圧シリンダからなるリフトシリンダ23の駆動により昇降自在に構成されている。苗植付装置25には、苗載せ台80と、植付機構81と、接地フロート82とが備えられている。苗載せ台80は、左右方向に設定ストロークで往復移動駆動される。植付機構81は、左右に植付条間隔を隔てて複数配設されてあり、苗載せ台80の移動に連動して、苗取出口と圃場との間で循環作動することにより苗載せ台80の苗を植付単位量づつ取り出して圃場に植えつける。接地フロート82は、走行に伴い圃場面を滑走することにより植付予定圃場面を整地する。
〔施肥装置〕
図1、図2に示すように、施肥装置26には、ホッパー83と、繰出し装置84と、作溝器85と、ホース86とが備えられている。ホッパー83には、散布材料として粉粒体状の肥料が貯留される。繰出し装置84は、苗植付装置25の植付作動に連動して、ホッパー83内の肥料を設定量づつ繰り出す。繰出し装置84の前方には、繰出し装置84から繰り出された肥料を作溝器85にホース86を介して圧送するための気流を発生させるブロワ87が備えられている。ブロワ87は、オイルクーラ78の周辺部の空気を取り込んで肥料を田面に搬送する搬送風として施肥装置26へ送風する。作溝器85は、走行に伴い圃場に施肥用の溝を形成するとともにホース86で送られてくる肥料を、形成した溝内に供給する。
図12に示すように、ブロワ87の吸引部87aは、オイルクーラ78の近傍に配置されている。ブロワ87は、オイルクーラ78の排熱によって温度上昇しているオイルクーラ78の周辺部の空気を、吸引部87aから吸い込み、送出部88に供給する。これにより、暖かく乾燥した空気が繰出し装置84へと搬送される。例えば粉粒体状の肥料は、湿気により固まりやすい傾向があり、施肥装置26のホース86や作溝器85(図1参照)等に付着して固まってしまうと詰まりに発展することがある。オイルクーラ78の周辺部の暖かく乾燥した空気を、施肥装置26により肥料を田面に搬送するための搬送風に利用することで、暖かく乾燥した空気により肥料の流動性が良好となる。これにより、ホース86や作溝器85(図1参照)等における肥料の詰まりが防止され、田面への均一な肥料の散布を行うことができる。
[別実施形態]
(1)上記実施形態では、螺合部74を溶接等で固着されたナット等により構成し、取付部材としてノブボルト71を用いた例を示したが、単なるボルト・ナットの組み合わせでもよく、また、手動ではなく、工具を用いて防塵ネット42の着脱を可能とする構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、取付部材としてノブボルト71を利用したものを説明したが、これに限られるものではない。取付部材として、防塵ネット42側とファンシュラウド41側とを連結可能なバックル式の連結具を用いることもできる。この場合、防塵ネット42側にはフック部が形成された連結台が備えられ、ファンシュラウド41側には止め具を有する取付台が備えられる。フック部に対して止め具を引っ掛けて、連結具により防塵ネット42側の連結台をファンシュラウド41側の取付台に引き寄せて連結できるようにしてある。連結台を取付台に連結した状態では、連結具によって防塵ネット42の前方への移動が規制され、防塵ネット42の脱落が防止される。連結具を緩み側に操作して止め具をフック部から外すことで簡単に連結を解除できる。
(3)上記実施形態では、ミッションケース16からオイルクーラ78へ空気を連通するダクトが備えられたものについて説明したが、これに限られない。このようなダクトが備えられておらず、オイルクーラ78が自然放熱のみを行う構成でもよい。
(4)上記実施形態では、ラジエータ38とオイルクーラ78を離れた位置に備えられているものについて説明したが、オイルクーラ78の備えられる位置がラジエータ38の近傍位置であってもよい。
(5)上記実施形態では、水田作業機のうち乗用型田植機について説明したが、これに限られず、乗用型直播機などの他の水田作業機にも適用できる。
10 :乗用型田植機(「水田作業機」)
13 :走行機体
14 :エンジン
16 :ミッションケース
18 :運転座席
26 :施肥装置(「散布装置」)
30 :ボンネット
38 :ラジエータ
39 :フィン(「熱交換部」)
41 :ファンシュラウド(「支持フレーム」)
42 :防塵ネット(「防護ネット」)
71 :ノブボルト(「取付部材」)
75 :変速冷却ファン(「冷却ファン」)
78 :オイルクーラ
79 :ダクト
87 :ブロア
X :左右軸芯

Claims (4)

  1. 走行機体の前部に配置されて後部の左右軸芯周りに上下に開閉自在なボンネットと、
    前記ボンネットの内部に配置されたエンジンと、
    前記ボンネットの内部において前記エンジンの横側に配置されたラジエータと、
    前記ボンネットの内部において前記エンジンの横側に配置された支持フレームと、が備えられ、
    前記ラジエータの熱交換部を覆う防護ネットを前記支持フレームに対して着脱自在に取り付け可能な取付部材が、前記支持フレームのうち前記ラジエータの前側上方に位置する部分に設けられてある水田作業機。
  2. 前記エンジンの後方に配置された、ミッションを収納するミッションケースと、
    前記ミッションケースの後方に配置された運転座席と、
    前記ミッションケース内の作動油を冷却するオイルクーラと、が備えられ、
    前記オイルクーラが、前記運転座席の下方に配置されてある請求項1に記載の水田作業機。
  3. 前記ミッションケースに備えられた冷却ファンからの空気を前記オイルクーラへ導くダクトが備えられてある請求項2に記載の水田作業機。
  4. 前記走行機体の後部に、散布材料を散布する散布装置が備えられ、
    前記オイルクーラの周辺部の空気を取り込んで前記散布材料を田面に搬送する搬送風として前記散布装置へ送風するブロアが備えられてある請求項2または3に記載の水田作業機。
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