JP2016111754A - 自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の衝突後のモータの回転停止時に、コンデンサの電荷を迅速に放電できなくなるのを抑制する。【解決手段】車両の衝突の検知後において、モータが回転しているときには(S110)、インバータの複数のトランジスタのうち上アームの全てまたは下アームの全てをオンとする三相オン制御を実行する(S140)。そして、モータが回転停止すると(S110)、モータにd軸電流が流れるように複数のトランジスタをスイッチングする放電制御を実行する(S180)。こうした制御を行なうものにおいて、三相オン制御の実行中に(S120)、インバータ温度Tinvが閾値Tref以上に至ったときには(S130)、三相オン制御を中止する(160)。そして、閾値Trefとして、放電制御の実行によるインバータの推定上昇温度ΔTinvをインバータの駆動制限温度Tlimから減じた値(Tlim−ΔTinv)を用いる。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、モータと、インバータと、コンデンサと、を備える自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、モータと、インバータと、コンデンサと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。モータは、三相の交流電動機として構成されており、回転軸が車軸に連結されている。インバータは、3つの上アームトランジスタと3つの下アームトランジスタとからなる6つのトランジスタと、6つのトランジスタのそれぞれに逆方向に並列に接続された6つのダイオードと、を有し、6つのトランジスタのスイッチングによってモータを駆動する。コンデンサは、インバータが接続された電力ラインの正極母線と負極母線とに接続されている。
この自動車では、車両の衝突が検知された後に、モータの回転数が所定回転数以上のときには、インバータの3つの上アームトランジスタと3つの下アームトランジスタとの何れか一方をオンとする三相オン制御を実行する。ここで、3つの上アームトランジスタをオンとする場合、上アーム三相オン制御といい、3つの下アームトランジスタをオンとする場合、下アーム三相オン制御という。この三相オン制御の実行により、モータにその回転数を止める方向のトルクを発生させて、モータの回転を低下させている。そして、所定時間毎に、上アーム三相オン制御と下アーム三相オン制御とを切り替える。これにより、3つの上アームトランジスタと3つの下アームトランジスタとの何れか一方のみに電流が流れ続けるのを抑制し、6つのトランジスタの少なくとも一部が過熱状態となるのを抑制している。モータの回転数が所定回転数未満のときには、モータにd軸電流が流れるように6つのトランジスタを制御する放電制御を実行する。これにより、コンデンサの電荷を放電させている。
特開2013−55822号公報
こうした自動車において、車両の衝突後に、車両がバウンドしたり坂路でずり下がったりして、車軸の回転がある程度の時間に亘って継続することがある。モータの回転軸と車軸との連結が解除されていない(接続されたままである)ときには、車軸の回転に応じてモータも回転する。この場合、三相オン制御を実行しても、モータの回転を停止させることができず、三相オン制御の実行時間が長くなることがある。三相オン制御の実行時間が長くなると、インバータの温度が上昇する。このため、モータの回転停止後に、放電制御を実行する際に、インバータの温度が駆動制限温度(インバータの保護のためにインバータをシャットダウンする温度)に至り、放電制御の中止によって、コンデンサの電荷を迅速に放電できない場合が生じる。
本発明の自動車は、車両の衝突後のモータの回転停止時に、コンデンサの電荷を迅速に放電できなくなるのを抑制することを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
車軸に連結された三相交流のモータと、
複数のスイッチング素子のスイッチングによって前記モータを駆動するインバータと、
前記インバータの端子間の電圧を平滑するコンデンサと、
車両の衝突の検知後において、前記モータが回転しているときには、前記複数のスイッチング素子のうち上アームの全てまたは下アームの全てがオンとなるように前記インバータを制御する三相オン制御を実行し、前記モータの回転が停止すると、前記モータにd軸電流を流すことによって前記コンデンサの電荷が放電されるように前記インバータを制御する放電制御を実行する制御手段と、
を備える自動車であって、
前記制御手段は、前記三相オン制御の実行中に、前記インバータの温度が、前記インバータの駆動制限温度から前記放電制御での推定上昇温度を減じた閾値以上に至ったときには、前記三相オン制御を中止する、
ことを特徴とする。
この本発明の自動車では、車両の衝突の検知後において、モータが回転しているときには、複数のスイッチング素子のうち上アームの全てまたは下アームの全てがオンとなるようにインバータを制御する三相オン制御を実行する。これにより、モータの回転数が小さくなる方向のトルク(引き摺りトルク)を発生させて、モータの回転を停止させることができる。そして、モータの回転が停止すると、モータにd軸電流を流すことによってコンデンサの電荷が放電されるようにインバータを制御する放電制御を実行する。モータが回転停止すると、モータで逆起電力は発生しない。放電制御を実行することにより、モータからトルクを出力させずに、コンデンサの電荷を放電させることができる。こうした制御を行なうものにおいて、三相オン制御の実行中に、インバータの温度が、インバータの駆動制限温度から放電制御での推定上昇温度を減じた閾値以上に至ったときには、三相オン制御を中止する。ここで、「駆動制限温度」は、インバータの過熱を抑制するためにインバータをシャットダウンする温度を用いることができる。これにより、放電制御を実行する際に、インバータの温度が駆動制限温度以上に至るのを抑制することができる。この結果、放電制御が中止されるのを抑制することができる。即ち、車両の衝突後のモータの回転停止時に、コンデンサの電荷を迅速に放電できなくなるのを抑制することができる。
こうした本発明の自動車において、前記制御手段は、前記三相オン制御の中止中に、前記モータが回転しており、且つ、前記インバータの温度が前記閾値より低い第2所定温度以下に至ったときには、前記三相オン制御の実行を再開するものとしてもよい。
また、本発明の自動車において、前記インバータと電力をやりとり可能なバッテリと、前記インバータおよび前記コンデンサと前記バッテリとの接続および接続の解除を行なうリレーと、を備え、前記制御手段は、車両の衝突を検知したときには、前記インバータおよび前記コンデンサと前記バッテリとの接続が解除されるように前記リレーを制御するものとしてもよい。
本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のECU50により実行される衝突後制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、バッテリ36と、リレー42と、コンデンサ44と、冷却装置70と、電子制御ユニット(以下、ECUという)50と、を備える。
モータ32は、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を有する周知の同期発電電動機として構成されている。このモータ32は、駆動輪22a,22bにドライブシャフト(車軸)23およびデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。また、モータ32は、回転に伴って逆起電圧を発生する。
インバータ34は、バッテリ36と電力ライン40により接続されている。このインバータ34は、6つのトランジスタT11〜T16と、6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、電力ライン40の正極母線40aと負極母線40bとに対して、ソース側とシンク側になるように、2個ずつペアで配置されている。6つのダイオードD11〜D16は、それぞれ、トランジスタT11〜T16に逆方向に並列接続されている。トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ32の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、ECU50によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。以下、トランジスタT11〜T13をU相,V相,W相の上アームと称し、トランジスタT14〜T16をU相,V相,W相の下アームと称することがある。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。コンデンサ44は、電力ライン40の正極母線40aと負極母線40bとに接続されている。リレー42は、正極母線40aおよび負極母線40bの、コンデンサ44との接続点よりバッテリ36側に設けられている。このリレー42は、インバータ34側(インバータ34やコンデンサ44)と、バッテリ36側との接続および接続の解除を行なう。
冷却装置70は、ラジエータ72と、循環流路74と、電動ポンプ76と、を備える。ラジエータ72は、冷却水(LLC(ロングライフクーラント))と外気との熱交換を行なう。循環流路74は、ラジエータ72,インバータ34,モータ32に冷却水を循環させるための流路である。電動ポンプ76は、冷却水を圧送する。
ECU50は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
ECU50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ32aからの回転位置θm。モータ32とインバータ34とを接続する電力ラインに取り付けられた電流センサからのモータ32の各相の相電流Iu,Iv,Iw。インバータ34の温度を検出する温度センサ34aからのインバータ温度Tinv。バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサからの電池電圧Vb。バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサからの電池電流Ib。バッテリ36に取り付けられた温度センサからの電池温度Tb。コンデンサ44の端子間に取り付けられた電圧センサ44aからのコンデンサ電圧VH。冷却装置70の循環流路74に取り付けられた温度センサ78からの冷却水温Tw。イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号。シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP。アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc。ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP。車速センサ68からの車速V。車体前側の中央部や両側部などに取り付けられた加速度センサ69からの車体加速度α。
ECU50からは、種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。種々の制御信号としては、以下のものを挙げることができる。インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号。リレー42への制御信号。冷却装置70の電動ポンプ76への制御信号。
ECU50は、回転位置検出センサ32aにより検出されたモータ32の回転子の回転位置θmに基づいて、モータ32の回転数Nmを演算している。また、ECU50は、電流センサにより検出された電池電流Ibの積算値に基づいて、バッテリ36の蓄電割合SOCを演算している。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、ECU50は、まず、アクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accと車速センサ68からの車速Vとに基づいて、走行に要求される要求トルクTd*を設定する。続いて、要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定する。そして、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるように、インバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、車両の衝突の検知後の動作について説明する。図2は、実施例のECU50により実行される衝突後制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、車両の衝突の検知後に、繰り返し実行される。なお、実施例では、加速度センサ69により検出された車体加速度αが衝突判定用の閾値αrefを超えたときに、車両の衝突を検知し、リレー42をオフとするものとした。
衝突後制御ルーチンが実行されると、ECU50は、まず、モータ32の回転数Nm,インバータ温度Tinv,コンデンサ電圧VHなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、モータ32の回転数Nmは、回転位置検出センサ32aにより検出されたモータ32の回転子の回転位置に基づいて演算された値を入力するものとした。インバータ温度Tinvは、温度センサ34aにより検出された値を入力するものとした。コンデンサ電圧VHは、電圧センサ44aにより検出された値を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、モータ32の回転数Nmを用いて、モータ32が回転しているか回転停止しているかを判定する(ステップS110)。車両の衝突時には、通常、車両の停止(駆動輪22a,22bの回転停止)に伴って、モータ32の回転も停止する。しかし、衝突の影響により、駆動軸26とドライブシャフト23との連結が解除されると、車両が停止しても、モータ32の回転が継続することがある。また、車両の衝突後に、車両がバウンドしたり坂路でずり下がったりして、ドライブシャフトの回転がある程度の時間に亘って継続する場合がある。この場合に、駆動軸26とドライブシャフト23との連結が解除されていなければ、ドライブシャフト23の回転の継続に応じて、モータ32の回転も継続する。ステップS110の処理は、これらの状態か否かを判定する処理である。
ステップS110でモータ32が回転していると判定されたときには、三相オン制御の実行中か中止中かを判定する(ステップS120)。ここで、三相オン制御は、インバータ34のトランジスタT11〜T16のうち上アーム(T11〜T13)の全てをオンとすると共に下アーム(T14〜T16)の全てをオフとするか、あるいは、上アーム(T11〜T13)の全てをオフとすると共に下アーム(T14〜T16)の全てをオンとする制御である。
三相オン制御の実行中であると判定されたときには、インバータ温度Tinvを閾値Trefと比較する(ステップ130)。この閾値Trefは、例えば、インバータ34の駆動制限温度Tlimが145℃や150℃,155℃などのときに、125℃や130℃,135℃などを用いることができる。駆動制限温度Tlimは、インバータ34の過熱を抑制するためにインバータ34をシャットダウン(トランジスタT11〜T16の全てをオフ)する温度を用いることができる。閾値Trefの詳細については後述する。
インバータ温度Tinvが閾値Tref未満のときには、三相オン制御を実行して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。三相オン制御を実行すると、モータ32の回転数Nmの絶対値を小さくする方向のトルク(引き摺りトルク)が発生する。したがって、モータ32が回転しているときに、三相オン制御を実行することにより、ドライブシャフト23とモータ32の回転軸との連結が解除されている場合などモータ32が空転している場合には、モータ32の回転数Nmを小さくして、モータ32を回転停止させることができる。
三相オン制御の実行中に、ステップS130でインバータ温度Tinvが閾値Tref以上に至ったときには、三相オン制御を中止して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。これにより、インバータ温度Tinvが閾値Trefを大きく超えるのを抑制することができる。
こうして三相オン制御を中止すると、次回に本ルーチンが実行されたときに、ステップS110でモータ32が回転していると判定されると、ステップS120で三相オン制御の中止中であると判定される。そして、インバータ温度Tinvを閾値Trefより所定値βだけ小さい閾値(Tref−β)と比較する(ステップS150)。ここで、所定値βは、例えば、15℃や20℃,25℃などを用いることができる。
インバータ温度Tinvが閾値(Tref−β)より高いときには、三相オン制御の中止を継続して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。三相オン制御の中止中にインバータ温度Tinvが低下して、ステップS150でインバータ温度Tinvが閾値(Tref−β)以下であると判定されると、三相オン制御の実行を再開して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。
ステップS110でモータ32が回転停止していると判定されたときには、コンデンサ電圧VHを閾値VHrefと比較する(ステップS170)。ここで、閾値VHrefは、コンデンサ44の電荷の放電を終了してよいか否かを判定するために用いられる閾値である。この閾値VHrefは、例えば、リレー42がオンのときにコンデンサ44の電圧VHが数百V程度になるものにおいて、数V〜数十V程度の値を用いることができる。
コンデンサ電圧VHが閾値VHrefより高いときには、放電制御を実行して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。ここで、放電制御は、モータ32にd軸電流が流れるようにインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう制御である。モータ32が回転停止しているときには、モータ32で逆起電力が発生しない。放電制御を実行することにより、モータ32からトルクを出力させずに、コンデンサ44の電荷を放電させることができる。そして、コンデンサ電圧VHが閾値VHref以下に至ったときに、放電制御を終了して(ステップS190)、本ルーチンを終了する。
ここで、上述の閾値Trefについて説明する。実施例では、閾値Trefは、インバータ34の駆動制限温度Tlimから、放電制御の実行によるインバータ34の推定上昇温度ΔTinvを、減じた値(Tlim−ΔTinv)を用いるものとした。推定上昇温度ΔTinvは、実験や解析を予め行なって得られた結果などを用いることができる。このように定めた閾値Trefを用いて、三相オン制御の実行中にインバータ温度Tinvが閾値Tref以上に至ったときに三相オン制御を中止することにより、放電制御を実行する際に、インバータ温度Tinvが駆動制限温度Tlim以上に至るのを抑制することができる。この結果、放電制御が中止されるのを抑制することができる。即ち、車両の衝突後のモータ32の回転停止時に、コンデンサ44の電荷を迅速に放電できなくなるのを抑制することができる。
上述したように、車両の衝突後に、車両がバウンドしたり坂路でずり下がったりして、ドライブシャフトの回転がある程度の時間に亘って継続する場合がある。この場合に、駆動軸26とドライブシャフト23との連結が解除されていなければ、ドライブシャフト23の回転の継続に応じて、モータ32の回転も継続する。このときには、三相オン制御を実行しても、モータ32の回転を停止させることができず、三相オン制御の実行時間が長くなることがある。三相オン制御の実行を継続すると、インバータ温度Tinvが上昇し、モータ32の回転停止後に放電制御を実行する際に、インバータ温度Tinvが駆動制限温度Tlim以上に至り、放電制御の中止によって、コンデンサ44の電荷を迅速に放電できない場合が生じる。また、衝突の影響によって循環流路74が破損し、冷却水がインバータ34に十分に循環しなくなったり冷却水自体が少なくなったりすると、インバータ温度Tinvがより上昇しやすくなるから、モータ32の回転停止後に放電制御を実行する際に、インバータ温度Tinvが駆動制限温度Tlim以上に至りやすくなる。実施例では、三相オン制御の実行中にインバータ温度Tinvが閾値Tref以上に至ったときに三相オン制御を中止することにより、放電制御を実行する際に、インバータ温度Tinvが駆動制限温度Tlim以上に至るのを抑制することができる、即ち、放電制御が中止されるのを抑制することができる、という顕著な効果を奏することができる。なお、上述の閾値Trefは、衝突の影響によって冷却装置70に異常が生じたときでも、放電制御を実行する際にインバータ温度Tinvが駆動制限温度Tlim以上に至らないように定めるのが好ましい。
以上説明した実施例の電気自動車20では、車両の衝突の検知後において、モータ32が回転しているときには、インバータ34のトランジスタT11〜T16のうち上アーム(T11〜T13)の全てまたは下アーム(T14〜T16)の全てをオンとする三相オン制御を実行する。そして、モータ32が回転停止すると、モータ32にd軸電流が流れるようにトランジスタT11〜T16をスイッチングする放電制御を実行する。こうした制御を行なうものにおいて、三相オン制御の実行中に、インバータ温度Tinvが閾値Tref以上に至ったときには、三相オン制御を中止する。そして、閾値Trefとして、放電制御の実行によるインバータ34の推定上昇温度ΔTinvをインバータ34の駆動制限温度Tlimから減じた値(Tlim−ΔTinv)を用いる。これにより、モータモータ32の回転停止後に放電制御を実行する際に、インバータ温度Tinvが駆動制限温度Tlim以上に至るのを抑制することができる。この結果、放電制御が中止されるのを抑制することができる。即ち、車両の衝突後のモータ32の回転停止時に、コンデンサ44の電荷を迅速に放電できなくなるのを抑制することができる。
実施例の電気自動車20では、車両の衝突検知後に、モータ32が回転しているときにおいて、三相オン制御の中止中に、インバータ温度Tinvが閾値Trefより所定値βだけ小さい閾値(Tref−β)以下に至ったときには、三相オン制御を再開するものとしたが、再開しないものとしてもよい。
実施例では、ドライブシャフト23に連結された駆動軸26に接続されたモータ32を備える電気自動車の構成とした。しかし、2つ以上のモータを備える電気自動車の構成としてもよい。また、パラレルタイプやシリーズタイプのハイブリッド自動車の構成としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「モータ」に相当し、インバータ34が「インバータ」に相当し、コンデンサ44が「コンデンサ」に相当し、ECU50が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、23 ドライブシャフト、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、34 インバータ、34a 温度センサ、36 バッテリ、40 電力ライン、40a 正極母線、40b 負極母線、42 リレー、44 コンデンサ、44a 電圧センサ、50 電制御ユニット(ECU)、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、69 加速度センサ、70 冷却装置、72 ラジエータ、74 循環流路、76 電動ポンプ、78 温度センサ、D11〜D16 ダイオード、T11〜T16 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 車軸に連結された三相交流のモータと、
    複数のスイッチング素子のスイッチングによって前記モータを駆動するインバータと、
    前記インバータの端子間の電圧を平滑するコンデンサと、
    車両の衝突の検知後において、前記モータが回転しているときには、前記複数のスイッチング素子のうち上アームの全てまたは下アームの全てがオンとなるように前記インバータを制御する三相オン制御を実行し、前記モータの回転が停止すると、前記モータにd軸電流を流すことによって前記コンデンサの電荷が放電されるように前記インバータを制御する放電制御を実行する制御手段と、
    を備える自動車であって、
    前記制御手段は、前記三相オン制御の実行中に、前記インバータの温度が、前記インバータの駆動制限温度から前記放電制御での推定上昇温度を減じた閾値以上に至ったときには、前記三相オン制御を中止する、
    ことを特徴とする自動車。
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Cited By (6)

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