JP2016111821A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却装置の経年劣化の状況に応じたより適切な対処を行なう。【解決手段】インバータによるモータの駆動停止後に、モータ温度Tmtrの低下率Rmを閾値Rmrefと比較すると共にインバータ温度Tinvの低下率Riを閾値Rirefと比較する比較処理を行なう(S110)。低下率Rmが閾値Rmref未満で且つ低下率Riが閾値Riref未満のときには、比較処理を行なう前よりも、電動ポンプによって圧送する冷却水の流量を多くする(S140)。低下率Rmが閾値Rmref以上で且つ低下率Riが閾値Riref未満のときには、比較処理を行なう前よりも、インバータの制御(PWM制御)に用いるキャリア周波数fcを小さくする(S160)。低下率Rmが閾値Rmref未満で且つ低下率Riが閾値Riref以上のときには、比較処理を行なう前よりも、キャリア周波数fcを大きくする(S180)。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動装置に関し、詳しくは、モータとインバータと冷却装置とを備える駆動装置に関する。
従来、この種の駆動装置としては、モータジェネレータと、インバータ装置と、冷却装置と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。インバータ装置は、モータジェネレータを駆動する。冷却装置は、ラジエータとインバータとに冷却水を循環させる冷媒路と、冷却水を圧送するウォーターポンプと、を備える。この駆動装置では、インバータ温度が所定温度以上のときには、冷却水の目標流量を最大流量とし、この目標流量の冷却水が冷媒路を循環するようにウォーターポンプを制御する。これにより、インバータの熱的保護を確保することができる。
特開2008−72818号公報
こうした駆動装置では、冷却装置の経年劣化の状況(劣化箇所)としては、循環流路を冷媒が流れにくくなる状況だけでなく、種々の状況が考えられる。このため、上述の制御を冷却装置の経年劣化時の制御として用いるだけではなく、冷却装置の経年劣化の状況に応じた対処方法を構築しておくのが好ましい。
本発明の駆動装置は、冷却装置の経年劣化の状況に応じたより適切な対処を行なうことを主目的とする。
本発明の駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の駆動装置は、
モータと、
スイッチング素子のスイッチングによって前記モータを駆動するインバータと、
前記モータと前記インバータとに冷媒を循環させる循環流路と、前記冷媒を圧送するポンプと、を有する冷却装置と、
前記モータが駆動されるようにPWM制御によって前記インバータを制御すると共に、前記冷媒が圧送されるように前記ポンプを制御する制御手段と、
を備える駆動装置であって、
前記制御手段は、
前記インバータによる前記モータの駆動停止後に、前記モータの温度の低下率である第1低下率を第1閾値と比較すると共に前記インバータの温度の低下率である第2低下率を第2閾値と比較する比較処理を行ない、
前記第1低下率が前記第1閾値未満で且つ前記第2低下率が前記第2閾値未満のときには、前記比較処理を行なう前よりも、前記ポンプによって圧送する前記冷媒の流量を多くし、
前記第1低下率が前記第1閾値以上で且つ前記第2低下率が前記第2閾値未満のときには、前記比較処理を行なう前よりも、前記PWM制御に用いるキャリア周波数を小さくし、
前記第1低下率が前記第1閾値未満で且つ前記第2低下率が前記第2閾値以上のときには、前記比較処理を行なう前よりも、前記キャリア周波数を大きくする、
ことを特徴とする。
この本発明の駆動装置では、モータが駆動されるようにPWM制御によってインバータを制御すると共に、冷媒が圧送されるようにポンプを制御する。そして、インバータによるモータの駆動停止後に、モータの温度の低下率である第1低下率を第1閾値と比較すると共にインバータの温度の低下率である第2低下率を第2閾値と比較する比較処理を行なう。ここで、「第1低下率」は、モータの駆動停止後の、モータ温度の所定時間の変化量の絶対値を意味する。また、「第2低下率」は、モータの駆動停止後の、インバータ温度の所定時間の変化量の絶対値を意味する。
第1低下率が第1閾値未満で且つ第2低下率が第2閾値未満のときには、比較処理を行なう前よりも、ポンプによって圧送する前記冷媒の流量を多くする。第1低下率が第1閾値未満で且つ第2低下率が第2閾値未満のときには、モータおよびインバータの温度が低下しにくいと判断することができる。この場合、循環流路やラジエータでの目詰まりなどにより、循環流路で冷媒が流れにくくなっていると考えられる。したがって、ポンプによって圧送する冷媒の流量を多くすることにより、冷却装置によるモータやインバータに対する冷却性能を確保することができる。
第1低下率が第1閾値以上で且つ第2低下率が第2閾値未満のときには、比較処理を行なう前よりも、PWM制御に用いるキャリア周波数を小さくする。第1低下率が第1閾値以上で且つ第2低下率が第2閾値未満のときには、モータの温度は低下しやすいが、インバータの温度は低下しにくいと判断することができる。この場合、循環流路のうちインバータ付近の部分が経年劣化していると考えられる。したがって、キャリア周波数を小さくして、インバータのスイッチング素子の単位時間当たりのスイッチングの回数を少なくすることにより、インバータでの発熱量を低減することができる。なお、ポンプによって圧送する冷媒の流量を多くするものに比して、モータを必要以上に冷却するのを抑制することができる。
第1低下率が第1閾値未満で且つ第2低下率が第2閾値以上のときには、比較処理を行なう前よりも、PWM制御に用いるキャリア周波数を大きくする。第1低下率が第1閾値未満で且つ第2低下率が第2閾値以上のときには、インバータの温度は低下しやすいが、モータの温度は低下しにくいと判断することができる。この場合、循環流路のうちモータ付近の部分が経年劣化していると考えられる。したがって、インバータのキャリア周波数を大きくして、インバータからモータに供給する電流波形を正弦波により近づけることにより、モータでの磁束の変化を小さくして、モータの磁性体部分での発熱量を低減することができる。なお、ポンプによって圧送する冷媒の流量を多くするものに比して、インバータを必要以上に冷却するのを抑制することができる。
なお、第1低下率が第1閾値以上で且つ第2低下率が第2閾値以上のときには、モータおよびインバータの温度が低下しやすいと判断することができる。この場合、冷却装置によるモータおよびインバータに対する冷却性能は十分であると考えられる。
このように、本発明の駆動装置では、冷却装置の経年劣化の状況に応じたより適切な対処を行なうことができる。
本発明の一実施例としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のECU50により実行される判定対処ルーチンの一例を示すフローチャートである。 トランジスタT11〜T16の何れかの状態と、そのトランジスタに印加される電圧,電流と、の時間変化の様子の一例を示す説明図である。 インバータ34によってモータ32を駆動する際のインバータ34の出力電流(モータ32に供給する電流)の時間変化の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、バッテリ36と、冷却装置40と、電子制御ユニット(以下、ECUという)50と、を備える。
モータ32は、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を有する周知の同期発電電動機として構成されている。このモータ32は、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。
インバータ34は、バッテリ36と電力ライン38により接続されている。このインバータ34は、6つのトランジスタT11〜T16と、6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、電力ライン38の正極母線38aと負極母線38bとに対して、ソース側とシンク側になるように、2個ずつペアで配置されている。6つのダイオードD11〜D16は、それぞれ、トランジスタT11〜T16に逆方向に並列接続されている。トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ32の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、ECU50によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。電力ライン38の正極母線38aと負極母線38bとには、平滑用のコンデンサ39が接続されている。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、インバータ34を介してモータ32と電力をやりとりする。
冷却装置40は、ラジエータ42と、循環流路44と、リザーバタンク45と、電動ポンプ46と、を備える。ラジエータ42は、冷却水(LLC(ロングライフクーラント))と外気との熱交換を行なう。循環流路44は、ラジエータ42,インバータ34,リザーバタンク45,モータ32にこの順に冷却水を循環させるための流路である。リザーバタンク45は、循環流路44内に混入した空気(エア)を外部に排出する気液分離が可能となるように、循環流路44の所定高さ位置(例えば循環流路44の最も高い位置)に設けられている。電動ポンプ46は、冷却水を圧送する。
ECU50は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
ECU50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ32aからの回転位置θm。モータ32とインバータ34とを接続する電力ラインに取り付けられた電流センサからのモータ32の各相の相電流Iu,Iv,Iw。モータ32の温度を検出する温度センサ32bからのモータ温度Tmtr。インバータ34の温度を検出する温度センサ34aからのインバータ温度Tinv。バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサからの電池電圧Vb。バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサからの電池電流Ib。バッテリ36に取り付けられた温度センサからの電池温度Tb。冷却装置40の循環流路44に取り付けられた温度センサ48からの冷却水温Tw。イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号。シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP。アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc。ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP。車速センサ68からの車速V。
ECU50からは、種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。種々の制御信号としては、以下のものを挙げることができる。インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号。冷却装置40の電動ポンプ46への制御信号。
ECU50は、回転位置検出センサ32aにより検出されたモータ32の回転子の回転位置θmに基づいて、モータ32の回転数Nmを演算している。また、ECU50は、電流センサにより検出された電池電流Ibの積算値に基づいて、バッテリ36の蓄電割合SOCを演算している。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、ECU50は、まず、アクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accと車速センサ68からの車速Vとに基づいて、走行に要求される要求トルクTd*を設定する。続いて、要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定する。そして、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるように、インバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。ここで、インバータ34の制御は、実施例では、モータ32の電圧指令と搬送波(三角波)電圧との比較によってトランジスタT11〜T16のオン時間の割合を調節するパルス幅変調制御(PWM制御)によって行なうものとした。変調波の周波数としてのキャリア周波数fcは、工場出荷直後など(冷却装置40が経年劣化していないとき)には、初期値としての基本値fcset(数kHz〜数十kHz程度)が用いられ、後述の図2のルーチンの判定結果に応じて、必要があれば変更される。
また、ECU50は、冷却装置40の温度センサ48からの冷却水温Twに基づいて、電動ポンプ46の目標流量Qw*を設定する。ここで、目標流量Qw*は、冷却水温Twが高いほど大きくなる傾向に設定するものとした。続いて、目標流量Qw*に基づいて、電動ポンプ46のデューティ指令D*を設定する。デューティ指令D*には、工場出荷時など(冷却装置40が経年劣化していないとき)には、目標流量Qw*に対応する基本値Dtmpが設定され、後述の図2のルーチンの判定結果に応じて、必要があれば変更される。そして、電動ポンプ46をデューティ指令D*で駆動制御する。これにより、冷却水を循環流路44で循環させて、インバータ34やモータ32を冷却する。
なお、実施例では、電気自動車20のうち、自動車特有の部分(駆動輪22a,22b,デファレンシャルギヤ24など)を除く部分が、本発明の駆動装置に相当する。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、冷却装置40の状態を判定すると共に判定結果に応じた対処を行なう際の動作について説明する。図2は、実施例のECU50により実行される判定対処ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、インバータ34によるモータ32の駆動停止後(インバータ34によるモータ32の駆動によってモータ32やインバータ34の温度が上昇した後に、モータ32の駆動停止によってモータ32やインバータ34の温度が低下しているとき)に実行される。
判定対処ルーチンが実行されると、ECU50は、まず、モータ温度Tmtrの低下率Rmと、インバータ温度Tinvの低下率Riと、を計算して入力する(ステップS100)。ここで、モータ温度Tmtrは、温度センサ32bにより検出された値を用いるものとした。低下率Rmは、モータ温度Tmtrの所定時間Δt(例えば、数秒など)の変化量の絶対値を計算して入力するものとした。インバータ温度Tinvは、温度センサ34aにより検出された値を用いるものとした。低下率Riは、インバータ温度Tinvの所定時間の変化量の絶対値を計算して入力するものとした。
こうして低下率Rm,Riを入力すると、入力した低下率Rmを閾値Rmrefと比較すると共に低下率Riを閾値Rirefと比較する比較処理を行なう(ステップS110)。ここで、閾値Rmrefは、モータ温度Tmtrが十分に低下しやすいか否か、即ち、冷却装置40によるモータ32に対する冷却性能は十分であるか否か、を判定するために用いられる閾値であり、モータ32や冷却装置40の仕様に応じて定められる。閾値Rirefは、インバータ温度Tinvが十分に低下しやすいか否か、即ち、冷却装置40によるインバータ34に対する冷却性能は十分であるか否か、を判定するために用いられる閾値であり、インバータ34や冷却装置40の仕様に応じて定められる。
ステップS110で、低下率Rmが閾値Rmref以上で且つ低下率Riが閾値Riref以上のときには、モータ温度Tmtrおよびインバータ温度Tinvが低下しやすい、即ち、冷却装置40によるモータ32やインバータ34に対する冷却性能は十分であると判断する。この場合、冷却装置40が経年劣化していない非劣化時であると判定して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。この場合、本ルーチンの実行後(ステップS110の比較処理を行なった後)のインバータ34の制御において、本ルーチンの実行前(ステップS110の比較処理を行なう前)と同様のキャリア周波数fcを用いる。また、本ルーチンの実行後の電動ポンプ46の制御において、本ルーチンの実行前と同様にデューティ指令D*を設定する。
ステップS110で、低下率Rmが閾値Rmref未満で且つ低下率Riが閾値Riref未満のときには、モータ温度Tmtrおよびインバータ温度Tinvが低下しにくい、即ち、冷却装置40によるモータ32やインバータ34に対する冷却性能は十分でないと判断する。この場合、循環流路44やラジエータ42での目詰まりなどによって循環流路44で冷却水が流れにくくなっており、冷却装置40が劣化していると判定する(ステップS130)。そして、本ルーチンの実行後の電動ポンプ46の制御において本ルーチンの実行前よりも電動ポンプ46のデューティ指令D*を大きくする、と判定して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。この場合、本ルーチンの実行後のインバータ34の制御において、本ルーチンの実行前と同様のキャリア周波数fcを用いる。また、本ルーチンの実行後の電動ポンプ46の制御において、本ルーチンの実行前よりも大きいデューティ指令D*を設定する。例えば、本ルーチンの実行前に、基本値Dtmpをデューティ指令D*に設定していた場合、本ルーチンの実行後は、基本値Dtmpに所定値ΔDを加えた値をデューティ指令D*に設定する。こうしてデューティ指令D*を大きくすると、電動ポンプ46によって圧送する冷却水の流量が多くなる。これにより、冷却装置40によるモータ32やインバータ34に対する冷却性能を確保することができる。
ステップS110で、低下率Rmが閾値Rmref以上で且つ低下率Riが閾値Riref未満のときには、モータ温度Tmtrは低下しやすいがインバータ温度Tinvは低下しにくい、即ち、冷却装置40においてモータ32に対する冷却性能は十分であるがインバータ34に対する冷却性能は十分でないと判断する。この場合、循環流路44のうちインバータ34付近の部分が経年劣化していると判定する(ステップS150)。そして、本ルーチンの実行後のインバータ34の制御において本ルーチンの実行前よりもキャリア周波数fcを小さくする、と判定して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。この場合、本ルーチンの実行後の電動ポンプ46の制御において、本ルーチンの実行前と同様にデューティ指令D*を設定する。また、本ルーチンの実行後のインバータ34の制御において、本ルーチンの実行前よりも小さいキャリア周波数fcを用いる。例えば、本ルーチンの実行前に、基本値fcsetをキャリア周波数fcとして用いていた場合、本ルーチンの実行後は、基本値fcsetより所定値Δfc1だけ小さい値をキャリア周波数fcとして用いる。
図3は、トランジスタT11〜T16の何れかの状態と、そのトランジスタに印加される電圧,電流と、の時間変化の様子の一例を示す説明図である。図示するように、トランジスタがオンからオフに切り替わると、電流が低下すると共に電圧が上昇する。また、トランジスタがオフからオンに切り替わると、電流が上昇すると共に電圧が低下する。そして、図中、点線で囲んだように、電流や電圧が変化するときに、トランジスタのスイッチングに起因する損失が発生する。実施例では、冷却装置40においてモータ32の冷却性能は十分であるがインバータ34の冷却性能は十分でないときに、キャリア周波数fcを小さくして、トランジスタT11〜T16の単位時間当たりのスイッチング回数を少なくすることにより、トランジスタT11〜T16のスイッチングに起因する損失を低減することができる。これにより、インバータ34での発熱量を低減することができる。なお、電動ポンプ46によって圧送する冷却水の流量を増加させるものに比して、モータ32を必要以上に冷却するのを抑制することができる。
ステップS110で、低下率Rmが閾値Rmref未満で且つ低下率Riが閾値Riref以上のときには、インバータ温度Tinvは低下しやすいがモータ温度Tmtrは低下しにくい、即ち、冷却装置40においてインバータ34に対する冷却性能は十分であるがモータ32に対する冷却性能は十分でないと判断する。この場合、循環流路44のうちモータ32付近の部分が経年劣化していると判定する(ステップS170)。そして、本ルーチンの実行後のインバータ34の制御において本ルーチンの実行前よりもキャリア周波数fcを大きくする、と判定して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。この場合、本ルーチン実行後の電動ポンプ46の制御において、本ルーチンの実行前と同様にデューティ指令D*を設定する。また、本ルーチンの実行後のインバータ34の制御において、本ルーチンの実行前よりも大きいキャリア周波数fcを用いる。例えば、本ルーチンの実行前に、基本値fcsetをキャリア周波数fcとして用いていた場合、本ルーチンの実行後は、基本値fcsetより所定値Δfc2だけ大きい値をキャリア周波数fcとして用いる。
図4は、インバータ34によってモータ32を駆動する際のインバータ34の出力電流(モータ32に供給する電流)の時間変化の様子の一例を示す説明図である。図中、上段はキャリア周波数fcを比較的小さくした場合の様子を示し、下段は、キャリア周波数fcを比較的大きくした場合の様子を示す。また、図中、点線は、参考用の正弦波を示す。図示するように、キャリア周波数を大きくする、即ち、インバータ34のトランジスタT11〜T16の単位時間当たりのスイッチング回数を多くすると、インバータ34の出力電流が正弦波により近づく。実施例では、冷却装置40においてインバータ34の冷却性能は十分であるがモータ32の冷却性能は十分でないときに、キャリア周波数fcを大きくして、インバータ34の出力電流を正弦波により近づけることにより、モータ32内での磁束の変化を小さくして、磁性体部分での発熱量を低減することができる。なお、電動ポンプ46によって圧送する冷却水の流量を増加させるものに比して、インバータ34が必要以上に冷却されるのを抑制することができる。
以上説明した実施例の駆動装置を搭載する電気自動車20では、インバータ34によるモータ32の駆動停止後に、モータ温度Tmtrの低下率Rmを閾値Rmrefと比較すると共にインバータ温度Tinvの低下率Riを閾値Rirefと比較する比較処理を行なう。そして、低下率Rmが閾値Rmref未満で且つ低下率Riが閾値Riref未満のときには、比較処理を行なう前よりも、電動ポンプ46により圧送する冷却水の流量を多くする。これにより、冷却装置40によるモータ32やインバータ34に対する冷却性能を確保することができる。また、低下率Rmが閾値Rmref以上で且つ低下率Riが閾値Riref未満のときには、比較処理を行なう前よりも、インバータ34の制御(PWM制御)に用いるキャリア周波数fcを小さくする。これにより、インバータ34によってモータ32を駆動する際のインバータ34での発熱量を低減することができる。さらに、低下率Rmが閾値Rmref未満で且つ低下率Riが閾値Riref以上のときには、比較処理を行なう前よりも、キャリア周波数fcを大きくする。これにより、インバータ34によってモータ32を駆動する際のモータ32での発熱量を低減することができる。これらの結果、冷却装置40の経年劣化の状況に応じたより適切な対処を行なうことができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「モータ」に相当し、インバータ34が「インバータ」に相当し、冷却装置40が「冷却装置」に相当し、ECU50が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、駆動装置の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、32b 温度センサ、34 インバータ、34a 温度センサ、36 バッテリ、38 電力ライン、38a 正極母線、38b 負極母線、39 コンデンサ、40 冷却装置、42 ラジエータ、44 循環流路、45 リザーバタンク、46 電動ポンプ、48 温度センサ、50 電子制御ユニット(ECU)、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、D11〜D16 ダイオード、T11〜T16 トランジスタ。

Claims (1)

  1. モータと、
    スイッチング素子のスイッチングによって前記モータを駆動するインバータと、
    前記モータと前記インバータとに冷媒を循環させる循環流路と、前記冷媒を圧送するポンプと、を有する冷却装置と、
    前記モータが駆動されるようにPWM制御によって前記インバータを制御すると共に、前記冷媒が圧送されるように前記ポンプを制御する制御手段と、
    を備える駆動装置であって、
    前記制御手段は、
    前記インバータによる前記モータの駆動停止後に、前記モータの温度の低下率である第1低下率を第1閾値と比較すると共に前記インバータの温度の低下率である第2低下率を第2閾値と比較する比較処理を行ない、
    前記第1低下率が前記第1閾値未満で且つ前記第2低下率が前記第2閾値未満のときには、前記比較処理を行なう前よりも、前記ポンプによって圧送する前記冷媒の流量を多くし、
    前記第1低下率が前記第1閾値以上で且つ前記第2低下率が前記第2閾値未満のときには、前記比較処理を行なう前よりも、前記PWM制御に用いるキャリア周波数を小さくし、
    前記第1低下率が前記第1閾値未満で且つ前記第2低下率が前記第2閾値以上のときには、前記比較処理を行なう前よりも、前記キャリア周波数を大きくする、
    ことを特徴とする駆動装置。
JP2014247051A 2014-12-05 2014-12-05 駆動装置 Pending JP2016111821A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021058198A1 (de) * 2019-09-27 2021-04-01 Siemens Aktiengesellschaft Elektrischer antrieb mit schaltfrequenzgeregelter motortemperatur

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