JP2016111556A - 車両ガラス用アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の給電位置に制限されずに、受信感度を確保可能な車両ガラス用アンテナを提供する。【解決手段】車両ガラス用アンテナ10は芯線側給電部20と、それに電気的に接続されている芯線側アンテナ素子30と、接地側給電部40と、それに電気的に接続されている接地側アンテナ素子50を備える。芯線側アンテナ素子は芯線側第1エレメント31と芯線側第2エレメント32を含む。芯線側第1エレメントは芯線側給電部を起点に、窓開口部5の縁と縁間隔を保つように沿って延伸する。芯線側第2エレメントは窓開口部の左右の縁5b,5dの各々から所定の長さ以上離れた位置で芯線側第1エレメントから略垂直方向に延伸する。接地側アンテナ素子は接地側第1エレメントを含む。接地側第1エレメント51は接地側給電部を起点に、芯線側第1エレメントと間隔を保つように沿って延伸する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両ガラス用アンテナに関する。本発明は、特に、車両の給電位置に制限されることなく、受信感度を確保可能な車両ガラス用アンテナに関する。
例えば特許文献1には、垂直偏波の電波、特に、地上デジタルラジオ放送波(DAB:Digital Audio Broadcasting)を受信対象とする平面アンテナ(車両ガラス用アンテナ)が開示されている。特許文献1に記載されている平面アンテナは、芯線側エレメント(芯線側アンテナ素子)と接地側エレメント(接地側アンテナ素子)とを備える。特許文献1に記載されている平面アンテナの接地側エレメントは、接地側給電部から水平方向に延伸し、接地側エレメント全体に亘って車体の窓開口部の上縁又は下縁に近接する。特許文献1に記載されている平面アンテナの芯線側エレメントは、接地側給電部に近接する芯線側給電部から垂直方向で、接地側エレメントが近接する車体の窓開口部の上縁又は下縁から遠ざかる方向に延伸する第1線条を含む。
ところで、特許文献1に記載されている平面アンテナは、接地側エレメントがその全体に亘って車体の窓開口部の上縁又は下縁に近接するように水平方向に延伸するため、車体の窓開口部の上縁又は下縁付近に給電位置を有する車両のみに備えることができる。すなわち、車体の窓開口部の左縁又は右縁付近に給電位置を有する車両には、特許文献1に記載されている平面アンテナを備えることができない。
また、特許文献2にも、垂直偏波の電波、特に、DABを受信可能なガラスアンテナ(車両ガラス用アンテナ)100が開示されている。特許文献2に記載されているガラスアンテナ100は、図7に示されているように、芯線側給電部107を起点に延伸するエレメント103及びエレメント104からなる第1のL字状エレメント101と、接地側給電部108を起点に延伸するエレメント105及びエレメント106からなる第2のL字状エレメント102とを含む。特許文献2に記載されているガラスアンテナ100は、図7に示されるように、芯線側給電部107及び接地側給電部108が車体の窓開口部109の左側の縁109b付近に設けられている。このように、特許文献2に記載されているガラスアンテナ100は、車体の窓開口部109の左側の縁109b付近に給電位置を有する車両に備えることができる。
ところで、特許文献2の記載によると、特許文献2に記載されているガラスアンテナ100の第2のL字状エレメント102のエレメント106は、好ましくは導体長が150mm以上、より好ましくは200mm以上に調整されることによって、アンテナ利得(受信感度)を向上させることができることが記載されている。そのため、アンテナ利得を向上させるためには、特許文献2に記載されているガラスアンテナ100は、車体の窓開口部109の左側の縁109a付近であって車体の窓開口部109の下側の縁109bから少なくとも150mm以上離れた位置に接地側給電位置を有する車両に備えられる必要がある。すなわち、車体の窓開口部109の左側の縁109a付近であって車体の窓開口部109の下側の縁109bから150mmより近接した位置に接地側給電位置を有する車両に、特許文献2に記載されているガラスアンテナ100を備えると、アンテナ利得を十分に確保することができない。
以上のように、特許文献1及び特許文献2に記載されている車両ガラス用アンテナでは、車両の給電位置によっては、車両に備えることが不可能又は備えることができても受信感度を十分に確保することができないことを、本発明者は認識した。特に、車体の窓開口部の左下コーナー部又は右下コーナー部に給電位置を有する車両、あるいは、窓開口部の上下方向の大きさが小さい(例えば200mm以下)車両に車両ガラス用アンテナを備えるときは、車両ガラス用アンテナの芯線側エレメント及び/又は接地側エレメントの形状に改善の余地があることを本発明者は認識した。
特開2011−193381号公報 特開2011−160236号公報
本発明の1つの目的は、車両の給電位置に制限されることなく、受信感度を確保可能な車両ガラス用アンテナを提供することにある。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び好ましい実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
本発明に従う第1の態様は、
芯線側給電部と、
前記芯線側給電部と電気的に接続されている芯線側アンテナ素子と、
接地側給電部と、
前記接地側給電部と電気的に接続されている接地側アンテナ素子と、
を備え、
前記芯線側アンテナ素子は、
前記芯線側給電部を起点に延伸する芯線側第1エレメントであって、最も近接する車体の窓開口部の縁と第1の所定の間隔を保つように、前記窓開口部に沿って延伸する芯線側第1エレメントと、
前記窓開口部の左右の縁の各々から所定の長さ以上離れた位置で、前記芯線側第1エレメントから略垂直方向に延伸する芯線側第2エレメントとを含み、
前記接地側アンテナ素子は、前記接地側給電部を起点に延伸し、前記芯線側第1エレメントと第2の所定の間隔を保つように、前記芯線側第1エレメントに沿って延伸する部分を含む車両ガラス用アンテナに関する。
第1の態様において、芯線側第1エレメント及び接地側第1エレメントがアンテナの性能に与える影響を小さくするように、芯線側第1エレメント及び接地側第1エレメントを接地電位である車体に近接して配置することができる。その結果、給電部、特に芯線側給電部が設けられている位置に制限されることなく、芯線側第2エレメントを、窓開口部の左右の縁の各々から、芯線側第2エレメントが車体から受ける影響が小さくなる程度の長さを離して設けることができる。
また、第1の態様において、給電部、特に芯線側給電部が設けられている位置に制限されることなく、芯線側第2エレメントの起点を、窓開口部の上方に設けることができることによって、車両ガラス用アンテナが受信対象とする垂直偏波の電波の周波数帯に応じた芯線側第2エレメントの長さを確保することができる。すなわち、車両の給電位置に制限されることなく、受信感度を確保することができる。
さらに、車両によっては、エアーバッグ等の他の装置の部材が配置されていることによって、窓開口部の上側又は下側に給電位置を有することができない車両がある。第1の態様の車両ガラス用アンテナは、車両の給電位置に制限されることなく、受信感度を確保することができることによって、このような車両に備えるときも受信感度を確保することができる。
本発明に従う第2の態様では、第1の態様において、前記芯線側第2エレメントが、前記車体の前記窓開口部の前記左右の縁の各々から離れる前記所定の長さは、50mm以上でもよい。
芯線側第2エレメントが車体から受ける影響を小さくすることによって、受信感度を向上させることができる。
本発明に従う第3の態様では、第1又は第2の態様において、前記芯線側第2エレメントの長さは140mm以上でもよい。
車両ガラス用アンテナが受信対象とする垂直偏波の電波が、例えばDABのバンドIII帯を含むときに、芯線側第2エレメントの長さを十分確保して配置することができることによって、受信感度を向上させることができる。
本発明に従う第4の態様では、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記第1の所定の間隔は、40mm以下でもよい。
芯線側アンテナ素子及び接地側アンテナ素子による、車両ガラス用アンテナの性能への影響が小さくなることによって、受信感度を向上させることができる。
本発明に従う第5の態様では、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記第2の所定の間隔は、5mmから20mmでもよい。
芯線側アンテナ素子及び接地側アンテナ素子を、接地電位である車体に近接させることによって、芯線側アンテナ素子及び接地側アンテナ素子がアンテナの性能に与える影響を小さくし、受信感度を向上させることができる。
本発明に従う第6の態様では、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記芯線側アンテナ素子及び前記接地側アンテナ素子の少なくとも一部は、ループ形状を有してもよい。
芯線側アンテナ素子及び接地側アンテナ素子の少なくとも一部をループ形状にすることによって、芯線側アンテナ素子及び接地側アンテナ素子の少なくとも一部の線幅を太くしたときと同様の効果を有し、アンテナの受信感度が向上する。さらに、例えば、そのアンテナ素子の線幅を太くする場合と比較して、アンテナ素子が目立つことが防止され、アンテナの受信感度と車両全体としての見栄えの向上を両立できる。
本発明に従う第7の態様では、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記芯線側給電部と、前記芯線側アンテナ素子と、前記接地側給電部と、前記接地側アンテナ素子とを有するガラスをさらに備えてもよい。
ガラスの上に芯線側アンテナ素子及び接地側アンテナ素子が例えばスクリーン印刷等によって形成されることによって車両ガラス用アンテナを構成できる。
ることができる。
本発明の車両ガラス用アンテナの基本的な構成の例を示す図である。 車両ガラス用アンテナの第1実施例の構成を示す図である。 車両ガラス用アンテナの第2実施例の構成を示す図である。 車両ガラス用アンテナの第1実施例及び第2実施例の性能評価を示すグラフである。 図5(A)及び図5(B)は、車両ガラス用アンテナの第1実施例及び第2実施例以外の実施例を示す図である。 図6(A)及び図6(B)は、車両ガラス用アンテナの第1実施例及び第2実施例以外の実施例を示す図である。 特許文献2(特開2011−160236号公報)の車両ガラス用アンテナの構成を示す図である。
以下に説明する好ましい実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
1.基本的構成
図1には、後述する給電部、アンテナ素子等が形成されたガラス10、すなわち車両ガラス用アンテナ10の構成の例が示されている。図1には、垂直偏波の電波を受信対象とする車両ガラス用アンテナ10の基本的な構成の例が示されている。図1に示されている車両ガラス用アンテナ10は、垂直偏波の電波である例えば地上デジタルラジオ放送波(DAB:Digital Audio Broadcasting)を受信対象としている。
図1には、芯線側給電部20と、芯線側給電部20と電気的に接続されている芯線側アンテナ素子30と、接地側給電部40と、接地側給電部40と電気的に接続されている接地側アンテナ素子50とを備える車両ガラス用アンテナ10が示されている。図1に示される例では、車両ガラス用アンテナ10は、芯線側給電部20と芯線側アンテナ素子30と接地側給電部40と接地側アンテナ素子50とが車体1の窓開口部5の内側に位置するように、車体1に設けられている。なお、図1には、車体1の形状は省略されている。
図1に示される芯線側給電部20及び接地側給電部40は、例えば、図示されていない同軸ケーブル等の伝送路と電気的に接続可能に構成されている。同軸ケーブルは、例えば、車両に備えられる図示されていないDABに関連する受信器等の信号処理装置に接続されている。芯線側給電部20は、例えば、同軸ケーブルの中心導体に接続される。接地側給電部40は、例えば、同軸ケーブルの外皮導体に接続される。芯線側給電部20及び接地側給電部40は、同軸ケーブルと接続可能な位置である、車両の給電位置付近に設けられる。車両の給電位置は、車両の車種、年式等によって異なるので、車両の給電位置に合わせて、芯線側給電部20及び接地側給電部40が設けられる必要がある。
芯線側アンテナ素子30及び接地側アンテナ素子50は、導電部材で形成される。芯線側アンテナ素子30及び接地側アンテナ素子50は、例えば銀の微細な粒子、低融点ガラス粉末等を有機溶媒でペースト状にした導電ペーストを例えばガラス10の上にスクリーン印刷し、さらに焼成されることによって形成されてもよい。代替的に、芯線側アンテナ素子30及び接地側アンテナ素子50は、車両用のガラス10の上に例えばシート(図示せず)を介して形成されてもよい。このとき、シートは、例えば、窓開口部5の内側に位置するガラス表面に固定される透明絶縁フイルムシート等である。このとき、芯線側給電部20と芯線側アンテナ素子30と接地側給電部40と接地側アンテナ素子50とは、このシートの上に直接に形成されてもよい。このように、芯線側給電部20と芯線側アンテナ素子30と接地側給電部40と接地側アンテナ素子50とを備えるシートも、車両ガラス用アンテナ10である。
また、車両ガラス用アンテナ10には、例えば、黒色等に着色された絶縁性のセラミックペースト等によって隠蔽膜15が形成されていてもよい。隠蔽膜15は、例えば、窓開口部5の内側であって、窓開口部5の周辺部に形成されていてもよい。この隠蔽膜15は、窓開口部5の外側から内側に向かって光透過度が高くなるように、グラデーション加工が施されて形成されてもよい。車両ガラス用アンテナ10の芯線側給電部20、芯線側アンテナ素子30、接地側給電部40及び接地側アンテナ素子50の少なくとも一部が、隠蔽膜15に重ねて設けられることによって、隠蔽膜15に重ねて設けられた部分が車外側から見えにくくなる。その結果、車両全体としての見栄えが向上するので好ましい。
図1に示される車両ガラス用アンテナ10は、例えば、リアクォーターガラス用の窓開口部5に備えられる。しかしながら、車両ガラス用アンテナ10は、必ずしもリアクォーターガラス用の窓開口部5に限らず、フロントクォーターガラス用、ドアガラス用、フロントガラス用、リアガラス用等の窓開口部5に備えられていてもよい。
芯線側アンテナ素子30は、少なくとも、芯線側第1エレメント31と芯線側第2エレメント32とを含む。芯線側第1エレメント31は、芯線側給電部20を起点に終端h1まで延伸する。芯線側第2エレメント32は、芯線側第1エレメント31の終端h1を起点に終端h2まで延伸する。芯線側アンテナ素子30は、例えば、芯線側第1エレメント31の終端h1を起点に終端h3まで延伸する芯線側第3エレメント33、芯線側第2エレメント32の終端h2を起点に終端h4まで延伸する芯線側第4エレメント34等を更に含んでもよい。
接地側アンテナ素子50は、少なくとも、接地側第1エレメント51を含む。接地側第1エレメント51は、接地側給電部40を起点に終端g1まで延伸する。接地側アンテナ素子50は、例えば、接地側第1エレメント51の終端g1を起点に終端g2まで延伸する接地側第2エレメント52等を更に含んでもよい。
図1に示される例において、芯線側給電部20及び接地側給電部40は、窓開口部5の左側の縁5bに近接して、上下に並んで配置されている。図1に示される例において、芯線側第1エレメント31は、最も近接する窓開口部5の縁と所定の間隔を保つように、最も近接する窓開口部5の縁に沿って延伸している。ここで、芯線側第1エレメント31と最も近接する窓開口部5の縁との所定の間隔を、以下、縁間隔とも呼ぶ。窓開口部5の左側の縁5bと最も近接する芯線側第1エレメント31の部分における縁間隔と、窓開口部5の上側の縁5aと最も近接する芯線側第1エレメント31の部分における縁間隔とは、同じであってもよく、異なってもよい。ここで、芯線側第1エレメント31は、起点である芯線側給電部20から終端h1までの50%以上の部分が最も近接する窓開口部5の縁と所定の間隔を保つように、最も近接する窓開口部5の縁に沿って延伸することが好ましい。さらに、芯線側第1エレメント31は、起点である芯線側給電部20から終端h1までの70%以上の部分が最も近接する窓開口部5の縁と所定の間隔を保つように、最も近接する窓開口部5の縁に沿って延伸することがさらに好ましい。
図1に示されるように、車体1の窓開口部5の上側の縁5aと左側の縁5bとの間に、左上コーナー縁5eが設けられているときは、左上コーナー縁5eとの縁間隔を考慮することなく、芯線側第1エレメント31が延伸してもよい。しかしながら、窓開口部5の左上コーナー縁5eとの縁間隔と最も近接する芯線側第1エレメント31の部分において、縁間隔を保つように、芯線側第1エレメント31が左上コーナー縁5eに沿って延伸してもよい。また、他の位置にコーナー縁が設けられているときも同様である。
図1に示される例において、接地側第1エレメント51は、起点である接地側給電部40から終端g1まで、芯線側第1エレメント31と所定の間隔を保つように、芯線側第1エレメント31に沿って延伸している。ここで、芯線側第1エレメント31と接地側第1エレメント51との所定の間隔を、以下、第1エレメント間隔とも呼ぶ。芯線側第1エレメント31及び接地側第1エレメント51が窓開口部5の左側の縁5bに沿う部分における第1エレメント間隔と、芯線側第1エレメント31及び接地側第1エレメント51が窓開口部5の上側の縁5aに沿う部分における第1エレメント間隔とは、同じであってもよく、異なってもよい。さらに、芯線側第1エレメント31及び接地側第1エレメント51が窓開口部5の左上コーナー縁5eに沿う部分における第1エレメント間隔は、上述した2つの第1エレメント間隔と同じでもよく、少なくとも一方と異なってもよい。
図1に示される例において、芯線側第2エレメント32の起点h1は、窓開口部5の左右の縁5b,5dの各々から所定の長さ以上離れた位置に設けられている。すなわち、芯線側第1エレメント31は、窓開口部5の左右の縁5b,5dの各々から所定の長さ以上離れた位置まで延伸している。
また、図1に示される例において、芯線側第2エレメント32の終端h2は、芯線側第2エレメント32の起点h1から略垂直方向に所定の長さ以上離れた位置に設けられている。すなわち、芯線側第2エレメント32は、窓開口部5の左右の縁5b,5dの各々から所定の長さ以上離れた位置h1を起点に、略垂直方向に所定の長さ以上終端h2まで延伸している。
図1に示される例において、芯線側第3エレメント33は、芯線側第1エレメント31の終端h1を起点に、芯線側第1エレメント31が終端h1まで延伸していた方向に沿って終端h3まで延伸している。図1に示される例において、芯線側第4エレメント34は、芯線側第2エレメント32の終端h2を起点に、窓開口部5の下側の縁5cと所定の間隔を保つように、窓開口部5の下側の縁5cに沿って終端h4まで延伸している。ここで、芯線側第4エレメント34と窓開口部5の下側の縁5cとの所定の間隔は、例えば、上述した窓開口部5の上側の縁5aと最も近接する芯線側第1エレメント31の部分における縁間隔と同じであってもよい。
図1に示される例において、接地側第2エレメント52は、接地側第1エレメント51の終端g1を起点に、略垂直方向に終端g2まで延伸している。ここで、接地側第2エレメント52と芯線側第2エレメント32との間隔は、例えば、上述した芯線側第1エレメント31と接地側第1エレメント51とが、窓開口部5の左側の縁5bに沿う部分における第1エレメント間隔と同じであってもよい。芯線側第3エレメント33、芯線側第4エレメント34及び接地側第2エレメント52は、以下、調整用エレメントとも呼ぶ。調整用エレメントについては、後述する。
一般的に、アンテナは、導電部材で形成されるアンテナ素子の総長によって、感度良く受信できる電波の周波数帯が決定される。具体的に、受信対象の電波の周波数帯の略中間周波数で共振するように、アンテナの素子の総長が決定されると、受信感度が良くなる。また、一般的に、受信感度を良くするためには、受信対象の電波の周波数帯が低くなれば、アンテナ素子の総長を長くし、反対に、受信対象の電波の周波数帯が高くなれば、アンテナ素子の総長を短くする必要がある。
ここで、図1に示される車両ガラス用アンテナ10は、主に、芯線側第2エレメント32の長さによって、車両ガラス用アンテナ10が受信対象の電波の周波数帯が決定されるように構成される。言い換えると、図1に示される車両ガラス用アンテナ10は、芯線側第2エレメント32以外のアンテナ素子、特に、芯線側第1エレメント31及び接地側第1エレメント51による、車両ガラス用アンテナ10の受信感度、周波数特性等の性能への影響が小さくなるように構成される。さらに言うと、芯線側第1エレメント31及び接地側第1エレメント51が伝送路のように機能し、アンテナとして機能しないように構成されることが理想である。
そのために、図1に示される車両ガラス用アンテナ10は、芯線側第1エレメント31と最も近接する窓開口部5の縁との所定の間隔である縁間隔が、例えば40mm以下であることが好ましい。加えて、芯線側第1エレメント31と接地側第1エレメント51との所定の間隔である第1エレメント間隔が、例えば5mmから20mmの間であることが好ましい。ここで、具体的な縁間隔及び第1エレメント間隔の値は、車両ガラス用アンテナ10及び/又は窓開口部5の大きさ等に応じて、シミュレーション、測定等を行うことによって、芯線側第1エレメント31及び接地側第1エレメント51が車両ガラス用アンテナ10の性能への影響が小さくなるように、最適な値が決定されることが好ましい。
また、受信感度を良くするためには、芯線側第2エレメント32が、車体1に近接することによって接地電位である車体1から受ける影響(例えば芯線側第2エレメント32がアンテナとして機能しなくなる等)を小さくすることが好ましい。したがって、芯線側第2エレメント32の起点h1及び終端h2が、窓開口部5の左右の縁5b,5dの各々から、例えば少なくとも50mm以上離れていることが好ましい。
加えて、図1に示される車両ガラス用アンテナ10は、DAB等の垂直偏波の電波を受信対象とするアンテナなので、芯線側第2エレメント32が、水平面に対して略垂直方向(すなわち略鉛直方向)に延伸するように、車両ガラス用アンテナ10が、車体1に設置されることが好ましい。さらに、図1に示される車両ガラス用アンテナ10が受信対象とする垂直偏波の電波が、例えばDABのバンドIII帯(周波数帯:174MHzから240MHz)を含むとき、芯線側第2エレメント32の起点h1から芯線側第2エレメント32の終端h2までの長さは、例えば140mm以上であることが好ましい。
このように、図1に示される車両ガラス用アンテナ10は、芯線側第1エレメント31及び接地側第1エレメント51を、車両ガラス用アンテナ10の性能への影響が小さくなるように、接地電位である車体1に近接して配置することができる。その結果、芯線側給電部20が設けられている位置に制限されることなく、芯線側第2エレメント32を窓開口部5の左右の縁5b,5dの各々から、芯線側第2エレメント32が車体1から受ける影響が小さくなる程度の長さを離して設けることができる。
加えて、給電部、特に芯線側給電部20が設けられている位置に制限されることなく、芯線側第2エレメント32の起点を、窓開口部5の上方に設けることができることによって、車両ガラス用アンテナ10が受信対象とする垂直偏波の電波の周波数帯に応じた芯線側第2エレメント32の長さを確保することができる。特に、車両ガラス用アンテナ10が受信対象とする垂直偏波が、例えばDABのLバンド帯(周波数帯:1452MHzから1492MHz)と比較して周波数帯が低い例えばDABのバンドIII帯を含むとき、芯線側第2エレメント32の長さを、例えば140mm以上の長さで調整できるので、好ましい。すなわち、図1に示される車両ガラス用アンテナ10は、車両の給電位置に制限されることなく、受信感度を確保することができる。
上述した調整用エレメントである、芯線側第3エレメント33、芯線側第4エレメント34及び接地側第2エレメント52は、アンテナ素子の総長を実質的に調整する目的で少なくとも1つが追加されてもよい。上述したように、図1に示される車両ガラス用アンテナ10において、芯線側第2エレメント32以外のアンテナ素子は、車両ガラス用アンテナ10の性能にあまり影響を及ぼさないが、全く影響を及ぼさないとはいえない。
例えば、芯線側第2エレメント32の長さのみの調整で、車両ガラス用アンテナ10が受信対象とする電波の受信感度を十分に確保できないときが想定される。そのときは、芯線側第3エレメント33、芯線側第4エレメント34及び接地側第2エレメント52の少なくとも1つを追加すること及びこれらの長さを調整することによって、車両ガラス用アンテナ10が受信対象とする電波の受信感度を確保してもよい。また、芯線側第3エレメント33、芯線側第4エレメント34及び接地側第2エレメント52の少なくとも1つを追加すること及びこれらの長さを調整することによって、主に芯線側第2エレメント32によって受信する電波の周波数帯とは異なる周波数帯(例えば、DABのLバンド帯)の電波の受信感度を確保してもよい。
ここで、芯線側第2エレメント32の長さが固定されているときの、芯線側第3エレメント33及び芯線側第4エレメント34の長さの調整は、一方の長さを長くするときは、もう一方の長さを短くすることが好ましい。同様に、芯線側第4エレメント34及び接地側第2エレメント52の長さの調整は、一方の長さを長くするときは、もう一方の長さを短くすることが好ましい。
2.第1実施例
図2には、車両ガラス用アンテナ10の第1実施例が示されている。図2に示されている車両ガラス用アンテナ10の第1実施例は、例えばリアクォーターガラス用の窓開口部5に備えられ、DABのバンドIII帯及びLバンド帯を受信対象とした車両ガラス用アンテナ10である。図2に示される車両ガラス用アンテナ10の第1実施例の構成のうち、図1に示される車両ガラス用アンテナ10の基本的な構成の例で説明された符号と同じ符号が使用されている構成は、同じ構成又は対応する構成である。図2では、車両ガラス用アンテナ10のうち、窓開口部5の外側に相当する部分の図示を省略している。また、図2では、隠蔽膜15の図示を省略している。
図2に示される車両ガラス用アンテナ10の第1実施例は、芯線側給電部20、芯線側第1エレメント31、芯線側第2エレメント32、芯線側第3エレメント33、芯線側第4エレメント34、接地側給電部40及び接地側第1エレメント51を備える。第1実施例では、芯線側給電部20及び接地側給電部40は、窓開口部5の左側の縁5b付近であって、窓開口部5の上側の縁5aと下側の縁5cとの略中間位置に、略上下に配列して設けられている。すなわち、第1実施例は、窓開口部5の左側の縁5b付近であって、窓開口部5の上側の縁5aと下側の縁5cとの略中間位置に給電位置が設けられている車両に備えることができる車両ガラス用アンテナ10である。
第1実施例では、芯線側第1エレメント31は、芯線側給電部20の左側を起点に延伸する芯線側第1エレメント本線条31aと、芯線側給電部20の右側を起点に延伸する芯線側第1エレメント子線条31bとを含む。なお、芯線側第1エレメント本線条31a及び芯線側第1エレメント子線条31bのうち、本線条及び子線条は便宜的に呼んでいるに過ぎず、必ずしも、芯線側第1エレメント本線条31aが必須の線条、芯線側第1エレメント子線条31bが補助的な線条等という意味ではない。以下、他のアンテナ素子及び他の実施例においても同様である。また、第1実施例の芯線側第1エレメント本線条31a及び芯線側第1エレメント子線条31bは、芯線側給電部20の異なる位置を起点に延伸しているが、他のアンテナ素子及び他の実施例において本線条及び子線条は、給電部の同じ位置から延伸してもよい。
芯線側第1エレメント本線条31aは、起点である芯線側給電部20の左側から窓開口部5の左側の縁5bと縁間隔を保つように、上側の縁5aに近接するまで左側の縁5bに沿って延伸している。芯線側第1エレメント本線条31aは、窓開口部5の上側の縁5aに近接すると、窓開口部5の上側の縁5aと縁間隔を保つように、終端h1まで上側の縁5aに沿って延伸している。なお、第1実施例の芯線側第1エレメント本線条31aは、窓開口部5の上側の縁5aと左側の縁5bとの間に設けられている左上コーナー縁5eとの縁間隔は考慮せず、左側の縁5bと縁間隔及び上側の縁5aと縁間隔のみを考慮して延伸している。芯線側第1エレメント子線条31bは、芯線側第1エレメント本線条31aの起点から終端h1までの少なくとも70%以上の部分が、芯線側第1エレメント本線条31aと所定の間隔を保つように芯線側第1エレメント本線条31aに沿って延伸している。
このようにして、芯線側第1エレメント31全体として、起点である芯線側給電部20から終端h1までの少なくとも70%以上の部分が、最も近接する窓開口部5の縁と所定の間隔を保つように、最も近接する窓開口部5の縁に沿って延伸している。第1実施例において、窓開口部5の左側の縁5b及び上側の縁5aと芯線側第1エレメント本線条31aとの間隔である縁間隔は、10mm以下である。ただし、第1実施例において、窓開口部5の上側の縁5aと芯線側第1エレメント本線条31aの部分との間隔である縁間隔は、窓開口部5の左側の縁5bと芯線側第1エレメント本線条31aとの間隔である縁間隔よりも小さい。
ここで、第1実施例の芯線側第1エレメント31は、芯線側第1エレメント31又は芯線側第1エレメント本線条31aの終端h1を起点に延伸する芯線側第2エレメント32によって、芯線側第1エレメント本線条31a及び芯線側第1エレメント子線条31bが閉じられる、ループ形状となっている。アンテナ素子(例えば芯線側第1エレメント31等)がループ形状を有することによって、アンテナ素子の線幅を太くしたときと同様の効果を有する。一般的に、アンテナ素子の線幅が太い方が、抵抗値が減少する等によって、車両ガラス用アンテナ10の受信感度が向上する。アンテナ素子がループ形状を有することによって、例えば、そのアンテナ素子の線幅を太くする場合と比較して、アンテナ素子が目立つことが防止され、アンテナの受信感度と車両全体としての見栄えの向上を両立できる。第1実施例において、芯線側第1エレメント本線条31aと芯線側第1エレメント子線条31bとの間隔は、略20mmである。以下、他のアンテナ素子においてループ形状となっている部分についても同様である。
第1実施例では、芯線側第2エレメント32は、芯線側第1エレメント31又は芯線側第1エレメント本線条31aの終端h1を起点に、略垂直方向、正確には窓開口部5の左側の縁5bに平行に終端h2まで延伸する。第1実施例において、窓開口部5は、窓開口部5の下側の縁5cは、左から右に向かうにつれて上側に向かうように形成されている。そのため、第1実施例において、芯線側第2エレメント32が、芯線側第1エレメント31又は芯線側第1エレメント本線条31aの終端h1を起点に、例えば完全に垂直方向に延伸したときと比較して、芯線側第2エレメント32の長さを長く形成することができる。第1実施例において、芯線側第2エレメント32の長さは、190mm以上である。しかしながら、芯線側第2エレメント32の延伸方向が垂直方向から離れるにしたがって、アンテナの受信感度が低下する傾向にあるので、可能な限り、芯線側第2エレメント32は垂直方向に近い方向に延伸されることが好ましい。第1実施例において、芯線側第2エレメント32の起点である芯線側第1エレメント31又は芯線側第1エレメント本線条31aの終端h1と、芯線側第2エレメント32の終端h2は、窓開口部5の左右の縁5b,5dの各々から、少なくとも100mm以上離れている。
第1実施例の芯線側第3エレメント33は、芯線側第1エレメント本線条31aが延伸していた方向に沿って終端h3まで延伸する芯線側第3エレメント本線条33aと、芯線側第1エレメント子線条31bが延伸していた方向に沿って延伸する芯線側第3エレメント子線条33bとを含む。芯線側第3エレメント子線条33bは、終端h3で、芯線側第3エレメント本線条33aと接続されるように延伸する。すなわち、芯線側第3エレメント33は、ループ形状となっている。
第1実施例の芯線側第4エレメント34は、芯線側第2エレメント32の終端h2を起点に、窓開口部5の下の縁5cと縁間隔を保つように、終端h4まで窓開口部5の下の縁 に沿って延伸している。第1実施例において、芯線側第4エレメント34における縁間隔は、芯線側第1エレメント31における窓開口部5の上側の縁5aと芯線側第1エレメント本線条31aの部分との間隔である縁間隔と同じである。
第1実施例において、接地側アンテナ素子は、接地側第1エレメント51のみを有している。第1実施例の接地側第1エレメント51は、接地側給電部40を起点に、終端g1まで、芯線側第1エレメント31(特に芯線側第1エレメント子線条31b)と所定の間隔である第1エレメント間隔を保つように、芯線側第1エレメント31(特に芯線側第1エレメント子線条31b)に沿って延伸している。第1実施例において、第1エレメント間隔は、略10mm以下である。ただし、第1実施例において、窓開口部5の左側の縁5bに沿う部分における第1エレメント間隔は、窓開口部5の上側の縁5aに沿う部分における第1エレメント間隔よりも小さい。第1実施例の接地側第1エレメント51は、窓開口部5の左側の縁5bに沿って延伸する部分をループ形状とするための接地側第1エレメント子線条51bを有している。また、第1実施例において、接地側第1エレメント51の部分であって、窓開口部5の上側の縁5aに沿う芯線側第1エレメント31の部分に沿う部分が、ループ形状となっていてもよい。
以上のように、車両ガラス用アンテナ10の第1実施例は、上下方向の大きさが比較的に小さい(例えば200mm以下)窓開口部5(例えば、リアクォーターガラス用の窓開口部5)に備えられるものであるが、芯線側第2エレメント32の長さを190mm以上確保できている。
3.第2実施例
図3には、車両ガラス用アンテナ10の第2実施例が示されている。図3に示されている車両ガラス用アンテナ10の第2実施例は、第1実施例と同様に例えばリアクォーターガラス用の窓開口部5に備えられ、DABのバンドIII帯及びLバンド帯を受信対象とした車両ガラス用アンテナ10である。すなわち、図3に示される車両ガラス用アンテナ10の第2実施例は、図2に示される車両ガラス用アンテナ10の第1実施例の変形例である。したがって、車両ガラス用アンテナ10の第2実施例は、第1実施例と異なる部分のみ説明する。なお、4.第1実施例及び第2実施例の性能評価で後述するが、車両ガラス用アンテナ10の第2実施例は、第1実施例と同等の受信感度を有するように設計される。
図3に示される車両ガラス用アンテナ10の第2実施例は、芯線側給電部20、芯線側第1エレメント31、芯線側第2エレメント32、芯線側第3エレメント33、芯線側第4エレメント34、接地側給電部40、接地側第1エレメント51及び接地側第2エレメント52を備える。第2実施例では、芯線側給電部20及び接地側給電部40は、窓開口部5の左上コーナー縁5e付近に、略上下に配列して設けられている。すなわち、第2実施例は、窓開口部5の左上コーナー縁5e付近に給電位置が設けられている車両に備えることができる車両ガラス用アンテナ10である。
第2実施例において、芯線側第1エレメント本線条31a及び芯線側第1エレメント子線条31bは、芯線側給電部20の同じ位置から延伸している。芯線側第1エレメント本線条31aは、芯線側給電部20を起点に、窓開口部5の上側の縁5aと所定の間隔である縁間隔を保つように、一度窓開口部5の上側の縁5aに接近した後、終端h1まで、窓開口部5の上側の縁5aに沿って延伸している。窓開口部5の上側の縁5aと芯線側第1エレメント本線条31aとの所定の間隔である縁間隔は、第1実施例における、窓開口部5の上側の縁5aと芯線側第1エレメント本線条31aの部分との間隔である縁間隔と同じである。
第2実施例において、芯線側第1エレメント31の終端h1は、第1実施例における芯線側第1エレメント31の終端h1と比較して、窓開口部5の右側の縁5dの方に近い位置に設けられている。そのため、第2実施例における芯線側第2エレメント32の長さは、180mm以上とはなるものの、第1実施例における芯線側第2エレメント32の長さと比較して短くなる。加えて、第2実施例における芯線側第1エレメント31及び接地側第1エレメント51の長さは、第1実施例における芯線側第1エレメント31及び接地側第1エレメント51の長さよりも短い。
したがって、第2実施例においては、第1実施例と同等の受信感度を確保するために、芯線側第3エレメント33及び芯線側第4エレメント34の長さが、第1実施例における芯線側第3エレメント33及び芯線側第4エレメント34の長さよりも長い。また、第2実施例においては、接地側第2エレメント52も設けられている。加えて、第2実施例において、接地側第1エレメント51の全体が、ループ形状となっている。また、接地側第1エレメント51と芯線側第1エレメント31との間隔(正確には芯線側第1エレメント子線条31bと接地側第1エレメント本線条51aとの間隔)である第1エレメント間隔は、第1実施例における窓開口部5の左側の縁5bに沿う部分の第1エレメント間隔よりも広い間隔である。
なお、第1実施例及び第2実施例において、ループ形状を有している部分を本線条のみ考慮したときのアンテナ素子全体の総長、及び、ループ形状を有している部分を本線条及び子線条の両方を考慮したときのアンテナ素子全体の総長は、略同等になるように設計されている。
4.第1実施例及び第2実施例の性能評価
図4は、車両ガラス用アンテナ10の第1実施例及び第2実施例の受信感度を示すグラフである。図4のグラフにおいて、横軸は周波数[MHz]を表し、縦軸は感度[dBd]を表す。図4のグラフの横軸に示されている周波数の範囲は、174MHzから240MHzであり、DABのバンドIII帯の周波数帯に相当する。
図4のグラフには、車両ガラス用アンテナ10の第1実施例の周波数特性が実線60で表され、車両ガラス用アンテナ10の第2実施例の周波数特性が破線70で表されている。180[MHz]付近で第2実施例の受信感度が−12.0[dBd]付近まで下がっていることを除き、第1実施例及び第2実施例のいずれの周波数特性においても、図4に示されている周波数帯の略全域において、−10.0[dBd]以上の受信感度を有している。すなわち、窓開口部5の左側の縁5b付近であって、窓開口部5の上側の縁5aと下側の縁5cとの略中間位置に給電位置を有する車両であっても、又、窓開口部5の左上コーナー縁5e付近に給電位置を有する車両であっても、車両ガラス用アンテナ10は十分な受信感度を有することができる。
また、180[MHz]付近を除き、図4に示されている周波数帯の略全域において、第1実施例及び第2実施例のいずれの周波数特性も略同等の受信感度を有する。すなわち、窓開口部5の左側の縁5b付近であって、窓開口部5の上側の縁5aと下側の縁5cとの略中間位置に給電位置を有する車両であっても、又、窓開口部5の左上コーナー縁5e付近に給電位置を有する車両であっても、車両ガラス用アンテナ10は略同等な周波数特性を有することができる。
さらに、車両ガラス用アンテナ10は、上下方向の大きさが比較的小さい(例えば200mm以下)窓開口部5に備えられるときであっても、十分な受信感度を有することができる。
5.その他の実施例
当然、車両ガラス用アンテナ10の実施例は、上述した第1実施例及び第2実施例に限られるものではない。すなわち、アンテナ素子の長さ、配置、ループ形状の有無等を調整することによって、第1実施例及び第2実施例以外のアンテナパターンを実現することができる。また、当然、給電部の位置及びアンテナ素子のパターンは、左右又は上下が逆でもよい。
例えば、図5(A)には、芯線側アンテナ素子30及び接地側アンテナ素子50のいずれもループ形状を有さない車両ガラス用アンテナ10の構成の例が示されている。図5(A)に示されている車両ガラス用アンテナ10は、芯線側第2エレメント32が、略垂直方向に延伸している。ループ形状を有することなく、車両ガラス用アンテナ10が受信対象とする周波数帯の電波に十分な受信感度を有することができれば、ループ形状を有する場合と比較して、アンテナ素子の長さ等の微調整が容易である。
また、図5(B)には、芯線側アンテナ素子30のみがループ形状を有し、且つ、芯線側第3エレメント33を有さない車両ガラス用アンテナ10の構成の例が示されている。図5(A)に示される車両ガラス用アンテナ10の例と、図5(B)に示される車両ガラス用アンテナ10の例とが、受信対象とする電波の周波数帯が同一で、受信感度が同等であるとする。図5(B)に示される車両ガラス用アンテナ10の例は、芯線側第3エレメント33の代わりに、芯線側第1エレメント31をループ形状とし、且つ、芯線側第1エレメント31及び芯線側第4エレメント34の縁間隔を小さくしたことが大きな変更点である。図5(B)に示される車両ガラス用アンテナ10の例において、芯線側第3エレメント33の長さ等の微調整を行う必要がないことによって、微調整を行うアンテナ素子の数が減ったため、微調整が容易となる。
また、図6(A)には、上側の縁5aと左側の縁5bとの間に、曲線で形成される左上コーナー縁5eが設けられている窓開口部5を有する車両に備えられる車両ガラス用アンテナ10の例が示されている。図6(A)に示される実施例において、芯線側第1エレメント31は、窓開口部5の左側の縁5bとの縁間隔、左上コーナー縁5eとの縁間隔及び上側の縁5aとの縁間隔を考慮して、終端h1まで延伸している。なお、芯線側第1エレメント31は、窓開口部5の左上コーナー縁5eと最も近接する部分において、左上コーナー縁5eとの縁間隔を保って、曲線を描くように左上コーナー縁5eに沿って延伸している。また、接地側第1エレメント51の部分であって、芯線側第1エレメント31の曲線部分に沿う部分は、曲線を描くように延伸している。
さらに、図6(B)には、全体的に丸みを帯びている開口部5を有する車両に備えられる車両ガラス用アンテナ10の例が示されている。芯線側第1エレメント31は窓開口部5に沿って延伸し、接地側第1エレメント51は芯線側第1エレメント31に沿って延伸するので、図6(B)に示される実施例において、芯線側第1エレメント31及び接地側第1エレメント51は、丸みを帯びて延伸する。ここで、図6(B)に示されている芯線側第4エレメント34は、直線を描くように延伸しているが、例えば、芯線側第4エレメント34が最も近接する窓開口部5の縁の部分が曲線で形成されるときは、芯線側第4エレメント34が曲線を描くように延伸してもよい。しかしながら、車両ガラス用アンテナ10の性能に大きな影響を与える芯線側第2エレメント32は、直線を描くことが好ましい。また、芯線側第2エレメント32に沿って延伸する接地側第2エレメント52も直線を描くことが好ましい。すなわち、芯線側第2エレメント32及び接地側第2エレメント52以外のアンテナ素子は、それらのアンテナ素子が最も近接する窓開口部5の縁の形状に応じて、曲線を描くように延伸してもよい。
また、これまで言及した実施例に、垂直方向に延伸する芯線側第2エレメント32又は接地側第2エレメント52がループ形状である実施例はなかったが、芯線側第2エレメント32及び/又は接地側第2エレメント52がループ形状であってもよい。しかしながら、特に、芯線側第2エレメント32の長さは、受信感度等のアンテナの性能に大きな影響を及ぼすので、微調整の頻度が高いことが想定される。仮に、芯線側第2エレメント32がループ形状であれば、2本分の線条の長さ等を微調整する必要があるため、微調整の容易さを実現するためには、芯線側第2エレメント32はループ形状でないことが好ましい。
以上のように、これまで言及した実施例以外の実施例も、実現可能であることが容易に想定できる。したがって、本発明によれば、アンテナ素子の長さ、配置等を調整することによって、車両の給電位置に制限されることなく、十分な受信感度を有する車両ガラス用アンテナ10を提供することができる。言い換えれば、本発明による車両ガラス用アンテナ10は、備えることができる車両を限定しない。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
1・・・車体、5・・・窓開口部、5a・・・窓開口部の上側の縁、5b・・・窓開口部の左側の縁、5c・・・窓開口部の下側の縁、5d・・・窓開口部の右側の縁、5e・・・窓開口部の左上コーナー縁、10・・・ガラス,車両ガラス用アンテナ、20・・・芯線側給電部、30・・・芯線側アンテナ素子、31・・・芯線側第1エレメント、32・・・芯線側第2エレメント、33・・・芯線側第3エレメント、34・・・芯線側第4エレメント、40・・・接地側給電部、50・・・接地側アンテナ素子、51・・・接地側第1エレメント、52・・・接地側第2エレメント。

Claims (7)

  1. 芯線側給電部と、
    前記芯線側給電部と電気的に接続されている芯線側アンテナ素子と、
    接地側給電部と、
    前記接地側給電部と電気的に接続されている接地側アンテナ素子と、
    を備え、
    前記芯線側アンテナ素子は、
    前記芯線側給電部を起点に延伸する芯線側第1エレメントであって、最も近接する車体の窓開口部の縁と第1の所定の間隔を保つように、前記窓開口部に沿って延伸する芯線側第1エレメントと、
    前記窓開口部の左右の縁の各々から所定の長さ以上離れた位置で、前記芯線側第1エレメントから略垂直方向に延伸する芯線側第2エレメントとを含み、
    前記接地側アンテナ素子は、前記接地側給電部を起点に延伸し、前記芯線側第1エレメントと第2の所定の間隔を保つように、前記芯線側第1エレメントに沿って延伸する部分を含む車両ガラス用アンテナ。
  2. 前記芯線側第2エレメントが、前記車体の前記窓開口部の前記左右の縁の各々から離れる前記所定の長さは、50mm以上である、請求項1に記載の車両ガラス用アンテナ。
  3. 前記芯線側第2エレメントの長さは140mm以上である、請求項1又は2に記載の車両ガラス用アンテナ。
  4. 前記第1の所定の間隔は、40mm以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の車両ガラス用アンテナ。
  5. 前記第2の所定の間隔は、5mmから20mmである、請求項1から4のいずれか1項に記載の車両ガラス用アンテナ。
  6. 前記芯線側アンテナ素子及び前記接地側アンテナ素子の少なくとも一部は、ループ形状を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の車両ガラス用アンテナ。
  7. 前記芯線側給電部と、前記芯線側アンテナ素子と、前記接地側給電部と、前記接地側アンテナ素子とを有するガラスをさらに備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の車両ガラス用アンテナ。
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