JP2016111240A - 半導体素子収容筐体、半導体モジュール、及び半導体素子収容筐体の製造方法 - Google Patents

半導体素子収容筐体、半導体モジュール、及び半導体素子収容筐体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】材料費を削減して製造できる半導体素子収容筐体を実現する。【解決手段】筐体(100)は、少なくとも、半導体レーザチップ(32)を搭載する基板(10)と、半導体レーザチップ(32)を取り囲む枠部(50)と、枠部(50)を介して基板(10)と対向する蓋部(40)と、を備え、基板(10)には金メッキが施されており、枠部(50)には金メッキが施されていない。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子を収容するための半導体素子収容筐体、また、それを用いた半導体モジュール、及び半導体素子収容筐体の製造方法に関する。
従来から様々な機器に各種の半導体モジュールが用いられている。半導体モジュールとして、例えば、LD(Laser diode)、LED(light-emitting diode)等の発光素子やPD(photo diode)等の受光素子といった光半導体素子が筐体内に収容され、当該光半導体素子とが外部との導通を取る電極端子と、当該光半導体素子と光学的に結合した光ファイバとが、筐体外から挿入された構造を有するものがある。
このような半導体モジュールに用いられる半導体素子は、駆動時の放熱性が重要となるため、はんだ付けにより筐体の底板となる基板へ接合される。基板へのはんだ接合を得るためには、基板に金メッキを施す必要がある。なお、モジュールの信頼性を確保するために、半導体素子は基板に直接に接合するのではなく、中間部材を介して接合されることもある。この場合、中間部材が基板にはんだ付けされることになる。
ここで、通常、半導体モジュールの筐体の製造において、金メッキは、筐体の底部と側部とを一体で削り出した後に、実施される。よって、金メッキは、筐体の底部と側部との両方に実施される。あるいは、特許文献1に開示されているように基体と枠体とが別々に設けられている場合でも枠体に金メッキ必要となる。これは、ファイバを通すための貫通孔をはんだにより封止するためである。この場合は、基体と枠体とをろう付けした後に、筐体全体に金メッキを施すことが多い。
特開2013−30640号公報(2013年2月7日公開)
上記のように、従来の半導体モジュールでは底板である基板に金メッキが必要な場合、基板だけでなく枠部にも金メッキが施される。そのため、金メッキが不要な筐体の側面にも金メッキが施され、金の使用が多くなり、筐体の材料費が高額になるという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、材料費を削減して製造できる半導体素子収容筐体、それを用いた半導体モジュール、及び半導体素子収容筐体の製造方法を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、半導体素子を収容する半導体素子収容筐体であって、少なくとも、前記半導体素子を搭載する基板と、当該基板に搭載される当該半導体素子を取り囲む枠部と、当該枠部を介して当該基板と対向する蓋部とを備え、前記基板には金メッキが施されており、前記枠部には金メッキが施されていないことを特徴とする。
上記構成によると、半導体素子収容筐体の枠部には金メッキが施されていないため、基板と枠部との両方に金メッキを施す場合と比べて金メッキのコストを削減でき、よって、半導体素子収容筐体の製造コストを、引いては半導体モジュールの製造コストを、削減することができる。
さらに、半導体素子収容筐体の枠部には金メッキが施されていないことにより、次の効果を奏する。半導体素子収容用筐体の枠部には、筐体外から挿入する電極端子や光ファイバといった挿入部材を通すための、あるいは挿入部材を固定する保持部材を設置するための、貫通孔が設けられる。枠部に金メッキを施す場合、製造工程において貫通孔を設けてから金メッキを施すため、貫通孔内部(内側)にも金メッキが施される。そのため、挿入部材あるいは保持部材を、樹脂を用いて接合させると、貫通孔内部の金メッキが樹脂を弾いて、貫通孔内部と挿入部材あるいは保持部材との接合が不確実となることがある。この場合、筐体内の気密が保持されないという問題が生じる。しかしながら、本発明の上記構成によると、貫通孔内部にも金メッキが施されていないため、貫通孔内部と挿入部材あるいは保持部材とを樹脂を用いて確実にかつ強固に接合することができる。よって、筐体の気密を確保することができる。
以上のことからわかるように、上記構成によると、材料費を削減して製造でき、気密を確保することが可能な、半導体素子収容筐体を提供することができる。
また、本発明に係る上記の半導体素子収容筐体において、前記蓋部に金メッキが施されていてもよい。
上記構成によると、蓋部に金メッキが施されていることで、蓋部と枠部とを溶接(例えば、シーム溶接)により気密性の高い接合をすることができる。枠部への蓋部の取り付けは半導体モジュールの製造における最終工程にて筐体内部の気密を確保するように行われる。そのため、蓋部と枠部とを樹脂にて接合すると有機溶剤が筐体内で揮発して、筐体内に収容された半導体素子等に悪影響を及ぼす場合もある。よって、溶接による接合が好ましい。上記構成によると、溶接により蓋部と枠部とを接合させることができるため、筐体内部に収容する半導体素子の機能性を保証することがでる。
また、本発明に係る半導体素子収容筐体において、前記基板における前記枠部との接合領域には金メッキが施されていなくてもよい。
上記構成によると、基板の枠部との接合部に金メッキが施されていないことで、基板と枠部との樹脂を用いた接合(樹脂組立)を強固にすることができる。
また、本発明に係る半導体素子収容筐体において、前記枠部の表面には、ニッケルメッキが施されていてもよい。
上記構成によると、枠部表面のニッケルメッキは、上記した貫通孔内部にも施される。ニッケルは樹脂との接着性がよいため、貫通孔内部と挿入部材あるいは保持部材とを、樹脂を用いてより確実に接合することができる。よって、筐体の気密をより確実なものとすることができる。
また、本発明に係る半導体素子収容筐体において、前記枠部には、光ファイバを貫通させるための第1貫通孔と、前記半導体素子と外部との導通を取る端子を固定する保持部材を設置するための第2貫通孔とが形成されており、前記第1貫通孔における前記光ファイバと前記枠部との第1接合部、及び、前記第2貫通孔における前記保持部材と前記枠部との第2接合部は、樹脂にて形成されていてもよい。
上記構成によると、第1貫通孔内部と光ファイバとの第1接合部、及び、第2貫通孔内部と保持部材との第2接合部は、樹脂にて形成されていることで、はんだにて形成される場合に比べて、低温で形成することができる。よって、筐体を用いた半導体モジュールの製造工程において、基板に搭載された半導体素子に高温による悪影響を与えるのを防ぐことができる。また、樹脂を用いて接合部を形成する場合、はんだよりもコストを抑えることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る半導体モジュールは、前記本発明に係る半導体素子収容筐体と、前記基板に搭載された半導体素子と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によると、本発明に係る半導体素子収容筐体を備えているため、製造費を削減しつつも、気密が確保された信頼性の高い半導体モジュールを実現することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る半導体素子収容筐体の製造方法は、半導体素子を収容する半導体素子収容筐体の製造方法であって、前記半導体素子を搭載する基板であって、金メッキが施された基板と、当該基板に搭載される前記半導体素子を取り囲む枠部であって、金メッキが施されていない枠部とを接合する接合工程を含む、ことを特徴とする。
上記製造方法によると、上記の半導体素子収容筐体と同様の効果を奏し、気密を確保できる筐体を、材料費を削減して製造することができる。
本発明によると、材料費を削減して製造でき、気密を確保することが可能な、半導体素子収容筐体を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体レーザモジュールの全体像を示す斜視図である。 図1に示す半導体レーザモジュールのAA’矢視断面図である。 図1に示す半導体レーザモジュールの筐体の各部の断面図であり、(a)基板の断面図、(b)枠部の断面図、(c)蓋部の断面図である。 図1に示す半導体レーザモジュールの製造方法の手順を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態について図面に基づいて以下に説明する。本実施の形態では、本発明に係る半導体モジュールが半導体レーザモジュールである場合について説明する。
(半導体レーザモジュール)
図1は、本実施の形態の半導体レーザモジュール(半導体モジュール)1の全体像を示す斜視図である。図2は、図1の半導体レーザモジュール1のAA’矢視断面図である。図1及び2に示すように、半導体レーザモジュール1は、光ファイバ2の末端に装着されるものであり、筐体(半導体素子収容筐体)100、CoS(Chip on Submount、中間部材)30、及びファイバマウント20を備えている。筐体100は、CoS30を収容するケースであり、基板10と枠部50と蓋部40とを備えている。なお、図1においては、半導体レーザモジュール1の内部の構造を明らかにするために、枠部50の一部を省略し、かつ、枠部50から蓋部40を外して描画している。
基板10は、筐体100の底板であり、CoS30を搭載させる部材である。本実施形態においては、図1に示すように、基板10として、上面(主面)及び下面が角丸矩形の板状部材を用いる。基板10は、半導体レーザモジュール1の内部(特にCoS30)で発生した熱を半導体レーザモジュール1の外部に放熱するためのヒートシンクとして機能する。このため、基板10は、熱伝導率の高い材料により構成される。また、基板10とCoS30とをはんだ接合させるため、基板10には金メッキが施されている。
基板10は、本実施形態では、図3の(a)に示すように、モリブデン(Mo)にニッケル(Ni)メッキを施し、さらに金メッキ(Au)を施して形成されている。なお、図3の(a)では、基板10の上面及び下面に、ニッケルメッキ及び金メッキを施したものを示しており、基板10の側面については省略しているが、基板10の側面にもニッケルメッキ及び金メッキが施されている。
基板10の上面には、図1に示すように、CoS30とファイバマウント20とが載置される。基板10の上面において、ファイバマウント20は、光ファイバ2が引き出される側(図1において右手前側、以下では「ファイバ側」と記載)に配置され、CoS30は、光ファイバ2が引き出される側と反対側(図1において左奥側、以下では「リード側」と記載)に配置される。
CoS30は、レーザマウント31と半導体レーザチップ(半導体素子)32とが一体化されたものである。レーザマウント31は、半導体レーザチップ32を支持する支持体であり、本実施形態においては、図1に示すように、レーザマウント31として、主面が矩形状の板状部材を用いる。この板状部材として、例えば、銅(Cu)、窒化アルミニウム(AlN)、銅(Cu)が、この順に積層されて構成されたものを用いることができる。
レーザマウント31は、その下面と基板10の上面との間に広がったはんだ11によって、基板10の上面に接合される。本実施形態においては、はんだ11として、例えば、In−Sn系はんだを用いることができる。
半導体レーザモジュール1においては、半導体レーザチップ32を駆動している間、半導体レーザチップ32から熱が発生する。発生した熱は、レーザマウント31、はんだ11を介して基板10に伝導し、基板10の下面から外部に放熱される。
図1に示すように、レーザマウント31の上面には、互いに離間した2枚の電極パッド35、36が形成されている。第1電極パッド35は、第1リード(電極端子)52にワイヤ54を介して接続されると共に、半導体レーザチップ32の下面に直接接合される。他方、第2電極パッド36は、第2リード(電極端子)53にワイヤ55を介して接続されると共に、半導体レーザチップ32とはその上面にワイヤ33を介して接続される。これにより、第1リード52、ワイヤ54、第1電極パッド35、半導体レーザチップ32、ワイヤ33、第2電極パッド36、ワイヤ55、及び第2リード53をこの順に通る電流路が形成される。
半導体レーザチップ32は、長手軸に直交する一方の端面32aからレーザ光を発するレーザ光源である。本実施形態においては、半導体レーザチップ32として、主にGaAs(ガリウム砒素)からなる半導体レーザ素子を用いる。半導体レーザチップ32は、図1に示すように、その長手方向がレーザマウントの長手方向と平行になるように、かつ、その端面32aが光ファイバ2の入射端面と対向するように配置されている。
ファイバマウント20は、光ファイバ2を支持する支持体である。本実施形態においては、例えば、モリブデンが用いられ、ファイバマウント20は、基板10の上面にはんだにて接合される。
ファイバマウント20には、図1及び2に示すように、枠部50に形成された光ファイバ挿通パイプ51を通して半導体レーザモジュール1の内部に引き込まれた光ファイバ2が載置される。光ファイバ2は、その被覆21から露出し楔状に加工された先端2aが半導体レーザチップ32の端面32aに正対するように配置され、樹脂61によってファイバマウント20の上面に接合される。なお、光ファイバ2をはんだによって樹脂61によってファイバマウント20の上面に接合してもよい。
光ファイバ2は、半導体レーザチップ32と光軸調心を行われた上で光学的に接続されており、半導体レーザチップ32の端面32aから発せられたレーザ光は、先端2aから光ファイバ2に入射し、光ファイバ2内を伝搬する。なお、光ファイバ2は、図2に示すように、筐体100内においてその被覆21から露出している。
枠部50は、筐体100の枠を形成し、CoS30及びファイバマウント20を取り囲む部材である。図1に示すように、本実施形態では、枠部50は、一体形成されているが、例えば4つの板状部材を枠状に接合して形成してもよい。本実施形態では、枠部50は、図3の(c)に示すように、ステンレススチール(SUS)にニッケル(Ni)メッキを施して形成されている。枠部50と基板10とは樹脂により接合され、よって、枠部50と基板10との接合部15は樹脂により形成されている。
また、本実施形態では、図1及び2に示すように、枠部50において、ファイバ側に光ファイバ挿通パイプ51が形成され、リード側にリード保持部材(保持部材)56が固定されている。
光ファイバ挿通パイプ51は、図1及び2に示すように、枠部50のファイバ側に枠部50と一体に設けられ、枠部50から基板10に平行な方向に延伸している筒状のパイプであって、その内部が筐体100の内部から外部に貫通している。この貫通している部分を以下では、第1貫通孔50aと称する。本実施形態では、図2に示すように、光ファイバ挿通パイプ51は枠部50と一体形成されているが、枠部50に貫通孔を形成し、光ファイバ挿通パイプ51を挿入して固定する構成であってもよい。
第1貫通孔50aに挿入された光ファイバ2は、その被覆21と第1貫通孔50a内部(内側)とが樹脂接着されることで、光ファイバ挿通パイプ51に固定されている。つまり、光ファイバ2の被覆21と第1貫通孔50a内部との接合部である第1接合部18は、樹脂で形成されている。
第1リード52及び第2リード53は、樹脂から形成されたリード保持部材56によって固定され、リード保持部材56は樹脂によって、枠部50に設けられた第2貫通孔50bに固定される。つまり、リード保持部材56と第2貫通孔50b内部との接合部である第2接合部16は、樹脂で形成されている。
上記のように、枠部50の表面のニッケルメッキは、第1貫通孔50a内部及び第2貫通孔50b内部にも施される。ニッケルは樹脂との接着性がよいため、第1貫通孔50a内部と光ファイバ2の被覆21、及び第2貫通孔50b内部とリード保持部材56とを、樹脂を用いて確実に接合することができる。よって、筐体100の気密をより確実なものとすることができる。接合に用いられる樹脂としては、熱硬化樹脂が好適である。
蓋部40は、筐体100の天井板であり、本実施形態においては、図1に示すように、基板10と同様の形状の板状部材を用いる。蓋部40は、枠部50と溶接により接合させるため、金メッキが施されている。蓋部40と枠部50との接合部17はシーム溶接によって形成される。
蓋部40は、本実施形態では、図3の(b)に示すように、ステンレススチール(SUS)にニッケル(Ni)メッキを施し、さらに金メッキ(Au)を施して形成されている。なお、図3の(b)では、蓋部40の上面及び下面に、ニッケルメッキ及び金メッキを施したものを示しており、蓋部40の側面については省略しているが、蓋部40の側面にもニッケルメッキ及び金メッキが施されている。
以上のように、半導体レーザモジュール1では、筐体100の枠部50には金メッキが施されていないため、基板10と枠部50との両方に金メッキを施す場合と比べて金メッキのコストを削減でき、よって、筐体100の製造コストを、引いては半導体レーザモジュール1の製造コストを、削減することができる。
さらに、枠部50には金メッキが施されていないことにより、第1貫通孔50a及び第2貫通孔50b内部にも金メッキが施されていないため、第1貫通孔50a内部と光ファイバ2とを、あるいは第2貫通孔50bとリード保持部材56とを、樹脂を用いて確実にかつ強固に接合することができる。よって、筐体100の気密を確保することができる。
このように、筐体100は、材料費を削減して製造でき、気密を確保することが可能であるため、半導体レーザモジュール1の高い信頼性を確保することができる。
また、筐体100では、蓋部40に金メッキが施されていることで、蓋部40と枠部50とを溶接により接合させることができる。枠部50への蓋部40の取り付けは半導体レーザモジュール1の製造における最終工程にて筐体100内部の気密を確保するように行われる。そのため、蓋部40と枠部50とを樹脂にて接合すると有機溶剤が筐体100内部で揮発して、CoS30等に悪影響を及ぼす場合もある。よって、溶接による接合が好ましい。本実施形態では、蓋部40に金メッキが施されていることにより、溶接により蓋部40と枠部50とを接合させることができるため、筐体100内部に収容するCoS30の機能性を保証することがでる。
また、光ファイバ2の被覆21と第1貫通孔50a内部との第1接合部18、及び、リード保持部材56と第2貫通孔50b内部との第2接合部16は、樹脂にて形成されていることで、はんだにて形成される場合に比べて、低温で形成することができる。よって、半導体レーザモジュール1の製造工程において、基板10に搭載されたCoS30に高温による悪影響を与えるのを防ぐことができる。また、樹脂を用いて第1接合部及び第2接合部を形成する場合、はんだよりもコストを抑えることができる。
なお、本発明に係る半導体モジュールは、半導体レーザモジュール1に限定されることはなく、各部材についての、形状、構造、大きさ等は、半導体モジュールの用途、目的に応じて、適宜選択することができる。
(製造方法)
本実施形態に係る筐体100の製造方法は、金メッキが施された基板10と、金メッキが施されていない枠部50とを接合する接合工程を含む製造方法として説明することできる。以下ではこの接合工程を含む、本実施形態に係る半導体レーザモジュールの製造方法について説明する。図4は、半導体レーザモジュール1の製造方法の手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、半導体レーザモジュール1の製造は、以下の工程S1〜S7によって実現される。
工程S1:基板10及び蓋部40に金メッキを施す。
工程S2:半導体レーザチップ32をレーザマウント31にはんだ接合する。より具体的には、半導体レーザチップ32をレーザマウント31上面に形成された第1電極パッド35にはんだ付けする。そして、半導体レーザチップ32と第2電極パッド36とをワイヤ33を介して接続する。
工程S3:レーザマウント31を基板10の上面にはんだ接合する。
工程S4:基板10と枠部50とを樹脂により接合する。この工程が、筐体100の製造方法における、金メッキが施された基板10と、金メッキが施されていない枠部50とを接合する接合工程である。
工程S5:第1リード52及び第2リード53が固定されたリード保持部材56を第2挿入穴に挿入し、リード保持部材56と第2貫通孔50b内部とを樹脂により接合する。この後、第1電極パッド35と第1リード52とをワイヤ54を介して接続するとともに、第2電極パッド36と第2リード53とをワイヤ55を介して接続する。そして、光ファイバ2を第1貫通孔50aに挿入し、半導体レーザチップ32との光学的位置合わせ(調心)を行って、ファイバマウント20に樹脂61によって固定する。さらに、光ファイバ2の被覆21と第1貫通孔50a内部とを樹脂により接合する。
工程S6:枠部50と蓋部40とをシーム溶接により接合する。
以上の製造方法によれば、確実に気密封止された信頼性の高い半導体レーザモジュール1を製造することができる。なお、工程S2および工程S3を実施する前に、工程S4を実施してもよい。
(変形例)
上記では、本発明に係る半導体素子収容筐体に用いられる基板として、基板10表面全体に金メッキを施した構成について説明したが、基板10における枠部50との接合領域に金メッキが施されていない構成であってもよい。このように基板10における枠部50との接合領域に金メッキが施されていない構成であると、基板10と枠部50との樹脂を用いた接合(樹脂組立)を強固にすることができる。
この場合、基板10表面において枠部50と接合される領域を、金メッキされないように保護してから、金メッキ処理するようにすればよい。
なお、本発明は上述した実施形態または変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態または変形例に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、半導体素子を収容するための半導体素子収容筐体、また、それを用いた半導体モジュールに好適に利用することができる。また、半導体素子収容筐体の製造方法に好適に適用することができる。収容する半導体素子として発光素子や受光素子を対象とすると、例えば光通信システムに用いる光モジュールやその製造方法に利用することができる。
1 半導体レーザモジュール(半導体モジュール)
2 光ファイバ
10 基板
16 第2接合部
18 第1接合部
21 被覆
30 CoS(Chip on Submount、半導体素子)
31 レーザマウント
32 半導体レーザチップ(半導体素子)
32a 端面
40 蓋部
50 枠部
50a 第1貫通孔
50b 第2貫通孔
51 挿通パイプ
52 第1リード(電極端子)
53 第2リード(電極端子)
56 リード保持部材(保持部材)
100 筐体(半導体素子収容筐体)

Claims (6)

  1. 半導体素子を収容する半導体素子収容筐体であって、
    少なくとも、前記半導体素子を搭載する基板と、当該基板に搭載される当該半導体素子を取り囲む枠部と、当該枠部を介して当該基板と対向する蓋部とを備え、
    前記基板には金メッキが施されており、前記枠部には金メッキが施されていないことを特徴とする半導体素子収容筐体。
  2. 前記蓋部に金メッキが施されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子収容筐体。
  3. 前記枠部の表面には、ニッケルメッキが施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体素子収容筐体。
  4. 前記枠部には、光ファイバを貫通させるための第1貫通孔と、前記半導体素子と外部との導通を取る電極端子を固定する保持部材を設置するための第2貫通孔とが形成されており、
    前記第1貫通孔における前記光ファイバと前記枠部との第1接合部、及び、前記第2貫通孔における前記保持部材と前記枠部との第2接合部は、樹脂にて形成されていること特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体素子収容筐体。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体素子収容筐体と、
    前記基板に搭載された半導体素子と、を備えたことを特徴とする半導体モジュール。
  6. 半導体素子を収容する半導体素子収容筐体の製造方法であって、
    前記半導体素子を搭載する基板であって、金メッキが施された基板と、当該基板に搭載される前記半導体素子を取り囲む枠部であって、金メッキが施されていない枠部とを接合する接合工程を含む、
    ことを特徴とする半導体素子収容筐体の製造方法。
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