JP2016110714A - リチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法 - Google Patents

リチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016110714A
JP2016110714A JP2014244254A JP2014244254A JP2016110714A JP 2016110714 A JP2016110714 A JP 2016110714A JP 2014244254 A JP2014244254 A JP 2014244254A JP 2014244254 A JP2014244254 A JP 2014244254A JP 2016110714 A JP2016110714 A JP 2016110714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive electrode
active material
electrode active
lithium ion
ion secondary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014244254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6576033B2 (ja
Inventor
清太郎 伊藤
Seitaro Ito
清太郎 伊藤
相原 雄一
Yuichi Aihara
雄一 相原
ビスバル ヘイディ
Visbal Heidy
ビスバル ヘイディ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electronics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Electronics Co Ltd filed Critical Samsung Electronics Co Ltd
Priority to JP2014244254A priority Critical patent/JP6576033B2/ja
Publication of JP2016110714A publication Critical patent/JP2016110714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6576033B2 publication Critical patent/JP6576033B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】放電容量および負荷特性が向上したリチウムイオン二次電池を提供する。【解決手段】正極活物質粒子と、前記正極活物質粒子の表面を被覆し、リンに対して共有結合を形成する元素とリチウムとの酸化物を少なくとも含む被覆層とを有する正極粒子と、Li2SおよびP2S5を少なくとも含み、前記正極粒子と接触する硫化物系固体電解質と、を含む、リチウムイオン二次電池。【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法に関する。
近年、リチウムイオン(lithium ion)伝導性を有する固体電解質を用いた全固体リチウムイオン二次電池が注目されている。このような全固体リチウムイオン二次電池の固体電解質としては、例えば、高いリチウムイオン伝導性を有する硫化物系固体電解質が提案されている。
しかし、硫化物系固体電解質は、充電の際に正極活物質と反応してしまい、正極活物質との界面に抵抗成分を生成することがあった。このような場合、正極活物質と固体電解質との界面の抵抗が増大し、リチウムイオンの伝導性が低下するため、全固体リチウムイオン二次電池の出力が低下していた。
例えば、特許文献1には、正極活物質と固体電解質との界面で生じる反応を抑制するために、正極活物質の表面を固体電解質に対して安定なaLiO−ZrOで被覆する技術が開示されている。また、特許文献2には、リチウムイオン伝導性が高く、非硫化物系固体電解質として知られるLiTi(POで正極活物質の表面を被覆する技術が開示されている。
特開2013−89321号公報 特許4982866号
しかし、特許文献1および2に開示された技術では、正極活物質と固体電解質との界面での反応を抑制するには、不十分であるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、正極活物質と固体電解質との界面での反応をさらに抑制することにより、放電容量および負荷特性を向上させることが可能な、新規かつ改良されたリチウムイオン二次電池、および該リチウムイオン二次電池用の正極活物質の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、正極活物質粒子と、前記正極活物質粒子の表面を被覆し、リンに対して共有結合を形成する元素とリチウムとの酸化物を少なくとも含む被覆層とを有する正極粒子と、LiSおよびPを少なくとも含み、前記正極粒子と接触する硫化物系固体電解質と、を含む、リチウムイオン二次電池が提供される。
この観点によれば、リチウムイオン二次電池の放電容量および負荷特性を改善することができる。
前記リンに対して共有結合を形成する元素は、ガリウム、インジウム、イットリウム、またはゲルマニウムのいずれかであってもよい。
この観点によれば、リチウムイオン二次電池の放電容量および負荷特性をさらに改善することができる。
前記被覆層の厚みは、1nm以上500nm以下であってもよい。
この観点によれば、リチウムイオン二次電池の放電容量および負荷特性をさらに改善することができる。
前記正極活物質粒子は、層状岩塩型構造を有する遷移酸化物のリチウム塩を含んでもよい。
この観点によれば、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることができる。
前記層状岩塩型構造を有する遷移酸化物のリチウム塩は、LiNiCo(ただし、Mは、AlまたはMnであり、0<x<1,0<y<1,x+y+z=1)であってもよい。
この観点によれば、リチウムイオン二次電池の電池特性をさらに向上させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、正極活物質粒子と、リチウムアルコキシドと、リンに対して共有結合を形成する元素のアルコキシドとをアルコール溶液中で混合し、混合溶液を得るステップと、超音波を照射しながら、前記混合溶液からアルコールを蒸発させ、前記正極活物質粒子の表面に被覆前駆体を得るステップと、前記被覆前駆体を乾燥空気中で750℃以下の温度にて焼成し、リチウムおよびMの酸化物で被覆された正極活物質粒子を得るステップと、を含むリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法が提供される。
この観点によれば、リチウムイオン二次電池の放電容量および負荷特性を向上させることが可能な正極活物質を製造することができる。
以上説明したように本発明によれば、リチウムイオン二次電池の放電容量および負荷特性を向上させることが可能である。
本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の層構成を模式的に示す断面図である。 同実施形態に係る正極粒子の構成を模式的に示した断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.リチウムイオン二次電池の概要>
本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、電解質として固体電解質を用いた全固体リチウムイオン二次電池である。
ここで、固体電解質を用いた全固体リチウムイオン二次電池は、正極活物質および電解質が固体であるため、有機溶媒を電解質に用いたリチウムイオン二次電池と比較して、正極活物質の内部へ電解質が浸透しにくい。そのため、全固体リチウムイオン二次電池では、正極活物質と電解質との界面の面積が小さくなりやすく、正極活物質と固体電解質との間でリチウムイオンおよび電子の移動経路を十分に確保する必要があった。
そこで、例えば、正極層を正極活物質と固体電解質との混合層として形成することで、正極活物質と固体電解質との界面の面積を増大させる技術が提案されている。
しかしながら、硫化物系の固体電解質を用いた場合、充電の際に正極活物質と固体電解質との界面で反応が発生して抵抗成分が生成されることで、正極活物質と固体電解質との界面抵抗が増大することがあった。なお、このような正極活物質と固体電解質との界面での反応は、特に、全固体リチウムイオン二次電池に対する負荷が大きい場合(例えば、全固体リチウムイオン二次電池をより高い電圧まで充電する場合、または全固体リチウムイオン二次電池を大電流で放電する場合など)に高抵抗となる傾向がある。
そのため、硫化物系の固体電解質を用いる全固体リチウムイオン二次電池では、正極活物質と固体電解質との界面の抵抗成分の生成を抑制することが求められていた。
従来では、例えば、硫化物系の固体電解質に対して安定な化合物(例えば、aLiO−ZrOなど)で正極活物質を被覆することが提案されていた。また、正極活物質を被覆層で被覆した場合、正極活物質へのリチウムイオン伝導性が低下する可能性があるため、被覆層をリチウムイオン伝導性が高い化合物(例えば、LiTi(POなど)で形成することが提案されていた。
しかし、上記の技術では、正極活物質と固体電解質との界面での反応を抑制するには、不十分であるという問題があった。
本発明者らは、上記の問題点等を鋭意検討することによって本発明を想到するに至った。本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、固体電解質に含まれるリン(P)に対して共有結合を形成する元素とリチウム(Li)との酸化物を含む被覆層102で表面を被覆した正極活物質粒子101とを用いるものである。
この構成によれば、被覆層102中のリンに対して共有結合を形成する元素が、正極活物質粒子101よりも優先的に固体電解質300と反応するため、正極活物質粒子101と固体電解質300との反応を抑制することができる。したがって、正極活物質粒子101と固体電解質300との界面における抵抗成分の生成が抑制されるため、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、負荷特性を向上させることができる。
また、被覆層102は、リチウムの酸化物を含むため、正極粒子100と固体電解質300との界面のリチウムイオン濃度の低下を抑制し、正極粒子100のリチウムイオン伝導性を向上させることができる。これにより、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、放電容量および負荷特性を向上させることができる。
<2.リチウムイオン二次電池の構成>
以下では、図1および図2を参照して、上述した本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の具体的な構成について説明する。図1は、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1の層構成を模式的に示す断面図である。また、図2は、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1の正極粒子100の構成を模式的に示した断面図である。
図1に示すように、リチウムイオン二次電池1は、正極層10と、負極層20と、正極層10および負極層20の間に位置する固体電解質層30とが積層された構造を備える。
[正極層]
正極層10は、正極粒子100と、固体電解質300とを含む。また、正極層10は、電子伝導性を補うために、導電助剤をさらに含んでもよい。なお、固体電解質300については、固体電解質層30において後述する。
ここで、図2に示すように、正極粒子100は、正極活物質粒子101と、正極活物質粒子101の表面を被覆する被覆層102とを備える。
(正極活物質粒子)
正極活物質粒子101は、後述する負極粒子200に含まれる負極活物質と比較して充放電電位が高く、リチウムイオンを可逆的に吸蔵および放出することが可能な正極活物質で形成される。
例えば、正極活物質粒子101は、コバルト酸リチウム(以下、LCOと称する)、ニッケル酸リチウム、ニッケルコバルト酸リチウム、ニッケルコバルトアルミニウム酸リチウム(以下、NCAと称する)、ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(以下、NCMと称する)、マンガン酸リチウム、リン酸鉄リチウム等のリチウム塩、硫化ニッケル、硫化銅、硫黄、酸化鉄、または酸化バナジウム等を用いて形成することができる。これらの正極活物質は、それぞれ単独で用いられてもよく、また2種以上を組み合わせて用いられてもよい。
また、正極活物質粒子101は、上述したリチウム塩のうち、層状岩塩型構造を有する遷移酸化物のリチウム塩を含んで形成されることが好ましい。ここで、「層状」とは、薄いシート状の形状を表す。また、「岩塩型構造」とは、結晶構造の1種である塩化ナトリウム型構造のことを表し、具体的には、陽イオンおよび陰イオンの各々が形成する面心立方格子が互いに単位格子の稜の1/2だけずれて配置された構造を表す。
このような層状岩塩型構造を有する遷移酸化物のリチウム塩としては、例えば、LiNiCoAl(NCA)、またはLiNiCoMn(NCM)(ただし、0<x<1、0<y<1、0<z<1、かつx+y+z=1)などの三元系遷移酸化物のリチウム塩が挙げられる。
正極活物質粒子101が、上記の層状岩塩型構造を有する三元系遷移酸化物のリチウム塩を含む場合、リチウムイオン二次電池1のエネルギー(energy)密度および熱安定性を向上させることができる。
ここで、本実施形態に係る正極粒子100は、被覆層102によって固体電解質300との界面での反応が抑制されるため、リチウムイオン二次電池1の電池特性をさらに向上させることができる。
また、正極活物質粒子101が、NCAまたはNCMなどの三元系遷移酸化物のリチウム塩にて形成されており、正極活物質としてニッケル(Ni)を含む場合、リチウムイオン二次電池1の容量密度を上昇させ、充電状態での正極活物質からの金属溶出を少なくすることができる。これにより、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、充電状態での長期信頼性およびサイクル(cycle)特性を向上させることができる。
ここで、正極活物質粒子101の形状としては、例えば、真球状、楕円球状等の粒子形状を挙げることができる。また、正極活物質粒子101の平均粒子径は、例えば、0.1μm以上50μm以下であることが好ましい。なお、「平均粒子径」とは、散乱法等によって求められた粒子の粒度分布における個数平均径を表し、粒度分布計等により測定することができる。
なお、正極層10における正極活物質粒子101の含有量は、例えば、10質量%以上99質量%以下であることが好ましく、20質量%以上90質量%以下であることがより好ましい。
(被覆層)
被覆層102は、正極活物質粒子101の表面を被覆し、リンに対して共有結合を形成する元素Mとリチウムとの酸化物にて形成される。以下では、リンに対して共有結合を形成する元素Mとリチウムとの酸化物を「Li−M−O」とも表す。
被覆層102に含有される元素Mは、正極活物質粒子101よりも優先的に固体電解質300中のリンイオンと反応し、共有結合を形成する。これにより、被覆層102は、固体電解質300中の反応性の高いリンイオンを安定化させることができるため、正極活物質粒子101と固体電解質300との反応を抑制することができる。また、被覆層102に含有されるリチウムは、正極粒子100と固体電解質300との界面のリチウムイオン濃度の低下を抑制する。そのため、被覆層102は、正極活物質粒子101と固体電解質300との間のリチウムイオン伝導性を向上させることができる。
ここで、リンに対して共有結合を形成する元素Mとは、例えば、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、イットリウム(Y)、またはゲルマニウム(Ge)である。また、元素Mは、好ましくは、インジウム(In)、またはゲルマニウム(Ge)である。これらの元素Mは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。被覆層102がこれらの元素を含む場合、リチウムイオン二次電池1の放電容量および負荷特性をさらに向上させることができる。
また、被覆層102は、正極活物質粒子101に対するLi−M−Oの割合が0.1mol%以上2.0mol%以下となるように、正極活物質粒子101を被覆することが好ましい。被覆層102の被覆量が上述の範囲である場合、放電容量および負荷特性をさらに向上させることができる。
被覆層102の厚みは、1nm以上500nm以下であることが好ましい。被覆層102の厚みが上述の範囲に含まれる場合、リチウムイオンの伝導性を低下させることなく、正極活物質粒子101と固体電解質300との反応をさらに抑制することができる。一方、被覆層102の厚みが1nm未満である場合、正極活物質粒子101と固体電解質300との反応が発生する可能性が高くなるため、好ましくない。また、被覆層102の厚み500nmを超える場合、正極活物質粒子101と固体電解質300との間のリチウムイオン伝導性が低下するため、好ましくない。
なお、上記において、被覆層102は、正極活物質粒子101の少なくとも一部を被覆していればよい。すなわち、正極活物質粒子101の表面全体が、被覆層102で被覆されていてもよく、正極活物質粒子101の表面の一部が、被覆層102で被覆されていてもよい。
また、正極層10には、上述した正極粒子100および固体電解質300に加えて、例えば、導電剤、結着材、フィラー(filler)、分散剤、イオン導電剤等の添加物が適宜配合されていてもよい。
正極層10に配合可能な導電剤としては、例えば、黒鉛、カーボンブラック(carbon black)、アセチレンブラック(acetylene black)、ケッチェンブラック(ketjen black)、炭素繊維、金属粉等を挙げることができる。また、正極層10に配合可能な結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene)、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene fluoride)、ポリエチレン(polyethylene)等を挙げることができる。さらに、正極層10に配合可能なフィラー、分散剤、イオン導電剤等としては、一般にリチウムイオン二次電池の電極に用いられる公知の材料を用いることができる。
[負極層]
図1に示すように、負極層20は、負極粒子200と、固体電解質300とを含む。なお、固体電解質300については、固体電解質層30において後述する。
負極粒子200は、正極活物質粒子101に含まれる正極活物質と比較して充放電電位が低く、リチウムとの合金化、またはリチウムの可逆的な吸蔵および放出が可能な負極活物質材料にて構成される。
例えば、負極活物質として、金属活物質またはカーボン(carbon)活物質等を挙げることができる。金属活物質としては、例えば、リチウム(Li)、インジウム(In)、アルミニウム(Al)、スズ(Sn)、ケイ素(Si)等の金属やこれらの合金等を挙げることができる。また、カーボン活物質としては、例えば、人造黒鉛、黒鉛炭素繊維、樹脂焼成炭素、熱分解気相成長炭素、コークス(coke)、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、フルフリルアルコール(furfuryl alcohol)樹脂焼成炭素、ポリアセン(polyacene)、ピッチ(pitch)系炭素繊維、気相成長炭素繊維、天然黒鉛、難黒鉛化性炭素等を挙げることができる。これらの負極活物質は、単独で用いられてもよく、また2種以上を組み合わせて用いられてもよい。
また、負極層20には、上述した負極粒子200および固体電解質300に加えて、例えば、導電剤、結着材、フィラー、分散剤、イオン導電剤等の添加物が適宜配合されていてもよい。
なお、負極層20に配合する添加剤としては、上述した正極層10に配合される添加剤と同様のものを用いることができる。
[固体電解質層]
固体電解質層30は、正極層10および負極層20の間に形成され、固体電解質300を含む。
固体電解質300は、硫化物固体電解質材料にて形成される。硫化物固体電解質材料としては、例えば、LiS−P、LiS−P−LiX(Xはハロゲン元素)、LiS−P−LiO、LiS−P−LiO−LiI、LiS−SiS、Li2−SiS−LiI、LiS−SiS−LiBr、LiS−SiS−LiCl、LiS−SiS−B−LiI、LiS−SiS−P−LiI、LiS−B、LiS−P−Z(m、nは正の数、ZはGe、ZnまたはGaのいずれか)、LiS−GeS、LiS−SiS−LiPO、LiS−SiS−LiMO(p、qは正の数、MはP、Si、Ge、B、Al、GaまたはInのいずれか)等を挙げることができる。
また、固体電解質300では、上記の硫化物固体電解質材料のうち、少なくとも構成元素として硫黄(S)、リン(P)およびリチウム(Li)を含むものを用いることが好ましく、少なくともLiS−Pを含むものを用いることがより好ましい。
ここで、固体電解質300を形成する硫化物固体電解質材料としてLiS−Pを含むものを用いる場合、LiSとPとの混合モル比は、例えば、LiS:P=50:50〜90:10の範囲で選択される。
また、固体電解質300の形状としては、例えば、真球状、楕円球状等の粒子形状を挙げることができる。また、固体電解質300の粒子径は、特に限定されないが、固体電解質300の平均粒子径は、0.01μm以上30μm以下であることが好ましく、0.1μm以上20μm以下であることがより好ましい。なお、平均粒子径とは、上述したように、散乱法等によって求められた粒子の粒度分布における個数平均径のことを表す。
以上、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1の構成について詳細に説明した。
<2.リチウムイオン二次電池の製造方法>
続いて、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1の製造方法について説明する。本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、正極層10、負極層20、および固体電解質層30をそれぞれ製造した後、上記の各層を積層することにより製造することができる。
[正極層の作製]
まず、正極活物質粒子101の表面に対して、被覆層102を形成することにより、正極粒子100を作製する。
正極活物質粒子101は、公知の方法で作製することができる。例えば、正極活物質粒子101としてNCAを用いる場合、まず、生成するNCAと組成比が等しくなるように、Ni(OH)粉末、Co(OH)粉末、Al・HO粉末およびLiOH・HO粉末を混合し、ボールミル(ball mill)等により粉砕する。次に、混合および粉砕した原料粉末を所定の分散剤、バインダ(binder)等と混合し、粘度等を調整した後、シート(sheet)上に成形する。さらに、シート状の成形体を所定の温度で焼成し、焼成後の成形体をふるい等で粉砕することで、正極活物質粒子101を作製することができる。ここで、成形体の粉砕に用いるふるいの細かさを変更することで、正極活物質粒子101の粒子径を調整することができる。
続いて、上記で作製した正極活物質粒子101に対して、被覆層102を形成する。被覆層102は、例えば、以下の方法により形成することができる。
具体的には、まず、リチウムアルコキシド(lithium alkoxide)と、リンに対して共有結合を形成する元素Mのアルコキシド(alkoxide)とをアルコール(alcohole)およびアセト酢酸エチル(ethylacetoacetate)等の有機溶媒と水とからなる溶媒中で撹拌混合し、混合溶液を調整する。
なお、撹拌混合の時間は特に制限されないが、例えば、30分程度とすればよい。
また、アセト酢酸エチルは、CH−CO−CH−CO−O−R(Rは、例えばアルキル(alkyl)基)構造を有し、該構造中の2つのカルボニル(carbonyl)基のキレート(chelate)効果により、不安定な金属を安定化させる機能を奏する。すなわち、アセト酢酸エチル等は、元素Mのアルコキシドに対する安定化剤として機能する。ただし、元素Mが安定に存在する元素であれば、特に加えなくともよい。
続いて、調整した混合溶液に、正極活物質粒子101を添加して撹拌混合する。ここで、正極活物質粒子101の添加量は、正極活物質粒子101に対する被覆層102の被覆量が0.1mol%以上2.0mol%以下となるように選択される。正極活物質粒子101を添加した混合溶液を撹拌しながら、40℃程度に真空加熱し、アルコール等の溶媒を蒸発乾燥させる。このとき、混合溶液には、超音波を照射する。これにより、正極活物質粒子101の表面に元素Mとリチウムとの酸化物の前駆体を担持することができる。
さらに、元素Mとリチウムとの酸化物の前駆体を表面に担持させた正極活物質粒子101を乾燥空気中で750℃以下の温度にて焼成する。焼成時間は、特に限定されないが、例えば、2時間程度とすればよい。なお、上記焼成は、酸素ガスを吹き込みながら酸素雰囲気下で行ってもよい。
ここで、正極活物質粒子101の焼成温度が750℃を超える場合、被覆層102が結晶化してしまい、リチウムイオン伝導性が低下するため好ましくない。また、正極活物質粒子101の焼成温度の下限値は、特に限定されないが、例えば、300℃である。正極活物質粒子101の焼成温度が過度に低い場合、被覆層102中に不純物(例えば、有機物等)が混入し、リチウムイオン二次電池1の電池特性を低下させるため好ましくない。
以上の方法により、元素Mとリチウムとの酸化物にて被覆された正極粒子100を作製することができる。
続いて、上記で作製した正極粒子100と、後述する方法で作製した固体電解質300と、各種添加材とを混合し、水や有機溶媒などの溶媒に添加してスラリー(slurry)またはペースト(paste)を形成する。さらに、得られたスラリーまたはペーストを集電体に塗布し、乾燥した後に、圧延することで、正極層10を得ることができる。
[負極層の作製]
負極層20は、正極層と同様の方法で作製することができる。具体的には、負極粒子200と、後述する方法で作製した固体電解質300と、各種添加剤とを混合し、水や有機溶媒などの溶媒に添加してスラリーまたはペーストを形成する。さらに、得られたスラリーまたはペーストを集電体に塗布し、乾燥した後に、圧延することで、負極層20を得ることができる。なお、負極粒子200は、負極活物質を用いて公知の方法により作製することができる。
ここで、正極層10および負極層20にて用いた集電体としては、例えば、インジウム(In)、銅(Cu)、マグネシウム(Mg)、ステンレス鋼、チタン(Ti)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、ゲルマニウム(Ge)、リチウム(Li)またはこれらの合金からなる板状体または箔状体を用いることができる。なお、集電材を用いずに、正極粒子100または負極粒子200と、各種添加剤との混合物をペレット(pellet)状に圧密化成形することで正極層10または負極層20を形成してもよい。
[固体電解質層の作製]
固体電解質層30は、硫化物系固体電解質材料にて形成された固体電解質300により作製することができる。
まず、溶融急冷法やメカニカルミリング(mechanical milling)法により硫化物系固体電解質材料を作製する。
例えば、溶融急冷法を用いる場合、LiSとPとを所定量混合し、ペレット状にしたものを真空中で所定の反応温度で反応させた後、急冷することによって硫化物系固体電解質材料を作製することができる。なお、LiSおよびPの混合物の反応温度は、好ましくは400℃〜1000℃であり、より好ましくは800℃〜900℃である。また、反応時間は、好ましくは0.1時間〜12時間であり、より好ましくは1時間〜12時間である。さらに、反応物の急冷温度は、通常10℃以下であり、好ましくは0℃以下であり、急冷速度は、通常1℃/sec〜10000℃/sec程度であり、好ましくは1℃/sec〜1000℃/sec程度である。
また、メカニカルミリング法を用いる場合、LiSとPとを所定量混合し、ボールミルなどを用いて撹拌させて反応させることで、硫化物系固体電解質材料を作製することができる。なお、メカニカルミリング法における撹拌速度および撹拌時間は特に限定されないが、撹拌速度が速いほど硫化物系固体電解質材料の生成速度を速くすることができ、撹拌時間が長いほど硫化物系固体電解質材料への原料の転化率を高くすることができる。
その後、溶融急冷法またはメカニカルミリング法により得られた硫化物系固体電解質材料を所定温度で熱処理した後、粉砕することにより粒子状の固体電解質300を作製することができる。
続いて、上記の方法で得られた固体電解質300を、例えば、ブラスト(blast)法、エアロゾルデポジション(aerosol deposition)法、コールドスプレー(cold spray)法、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、溶射法等の公知の成膜法を用いて成膜することにより、固体電解質層30を作製することができる。なお、固体電解質層30は、固体電解質300単体を加圧することにより作製されてもよい。また、固体電解質層30は、固体電解質300と、溶媒、バインダまたは支持体とを混合し、加圧することにより固体電解質層30を作製してもよい。ここで、バインダまたは支持体は、固体電解質層30の強度を補強したり、固体電解質300の短絡を防止したりする目的で添加されるものである。
[リチウムイオン二次電池の製造]
さらに、上記の方法で作製した正極層10、負極層20、および固体電解質層30を、正極層10と負極層20とで固体電解質層30を挟持するように積層し、加圧することにより、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1を製造することができる。
以下では、実施例および比較例を参照しながら、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池について具体的に説明する。なお、以下に示す実施例は、あくまでも一例であって、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池が下記の例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、リチウムメトキシド(lithium methoxide)およびガリウムプロポキシド(gallium propoxide)をエタノール(ethanol)と水との混合溶液中で10分間混合した。ここで、混合溶液中のリチウムガリウム複合酸化物(Li−Ga−O)の割合が、正極活物質粒子101に対して0.5mol%となるように、正極活物質粒子101を混合溶液に添加し、撹拌しながら15分間混合した。正極活物質粒子101としてはLiNi0.8Co0.15Al0.05(NCA:日本化学社製)を用いた。
さらに、混合溶液に超音波を照射しながらロータリーエバポレータ(rotary evaporator)にて溶媒を留去した。溶媒留去後の正極活物質粒子101を大気雰囲気下で350℃にて1時間焼成し、正極活物質粒子101の表面にLi−Ga−Oからなる被覆層102を形成した。以上の方法により正極粒子100を作製した。
次に、LiSとPとをモル比80:20にて混合し、メカニカルミリング処理により固体電解質300を作製した。
続いて、グラファイトと、上記固体電解質300と、カーボンナノファイバ(carbon nanofibers)(導電材)とを60:35:5の質量比で混合したものをセル容器に15mg積層し、成形機で表面を整え、負極層20とした。また、上記固体電解質300を負極層20上に70mg積層し、成形機で表面を整え、固体電解質層30とした。次に、上記で作製した正極粒子100と、上記固体電解質300と、カーボンナノファイバ(導電材)とを60:35:5の質量比で混合したものを固体電解質層30上に15mg積層し、成形機で表面を整え、正極層10とした。
さらに、セル容器内に積層した負極層20、固体電解質層30、正極層10を3t/cmの圧力で加圧してペレットを作製し、実施例1に係る試験用セル(cell)を作製した。
(実施例2)
被覆層102の形成時に、ガリウムプロポキシドに替えてインジウムプロポキシド(indium propoxide)を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例2に係る試験用セルを作製した。
(実施例3)
被覆層102の形成時に、ガリウムプロポキシドに替えてイットリウムプロポキシド(yttrium propoxide)を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例3に係る試験用セルを作製した。
(実施例4)
被覆層102の形成時に、ガリウムプロポキシドに替えてゲルマニウムプロポキシド(germanium propoxide)を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例4に係る試験用セルを作製した。
(比較例1)
正極活物質粒子101を被覆層102で被覆せずに正極粒子100として用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係る試験用セルを作製した。
(比較例2)
被覆層102の形成時に、リチウムメトキシドを用いず、イットリウムプロポキシドのみを用いて被覆層102を形成した以外は、実施例3と同様にして、比較例2に係る試験用セルを作製した。
(評価)
まず、実施例1〜4、比較例1および2に係る試験用セルに対して、25℃において、0.05Cの定電流で上限電圧4.0Vまで充電した後、0.05Cの定電流で下限電圧2.5Vまで放電し、初期放電容量を評価した。また、実施例1〜4、比較例1および2に係る試験用セルに対して、0.05C、0.5C、1.0Cの定電流でそれぞれ充放電して放電容量を測定し、負荷特性を評価した。さらに、実施例1〜4、比較例1に係る試験用セルについては、上限電圧4.0Vまで充電した状態でインピーダンス(impedance)測定を行い、内部抵抗を評価した。
以下の表1〜3の「被覆材料」の列において、「Li−M−O」は、正極活物質粒子101の表面に元素Mとリチウムとの酸化物からなる被覆層102を形成したことを表す。また、「Y−O」は、正極活物質粒子101の表面にイットリウム酸化物からなる被覆層102を形成したことを表し、「−」は、正極活物質粒子101の表面に被覆層102を形成していないことを表す。
初期放電容量の評価結果を以下の表1に示す。
Figure 2016110714
表1の結果を参照すると、実施例1〜4は、比較例1および2に対して、初期放電容量が増加することがわかった。具体的には、リンに対して共有結合を形成する元素とリチウムとの酸化物で正極活物質粒子101に被覆層102を形成した実施例1〜4は、正極活物質粒子101に被覆層102を形成していない比較例1に対して、初期放電容量が増加することがわかった。また、イットリウムとリチウムの酸化物で正極活物質粒子101に被覆層102を形成した実施例3は、イットリウムの酸化物のみで正極活物質粒子101に被覆層102を形成した比較例2に対して、初期放電容量が増加することがわかった。
次に、負荷特性の評価結果を以下の表2に示す。なお、「負荷特性(0.5C/0.05C)」は、0.5Cの放電容量を0.05Cの放電容量で除算した値であり、「負荷特性(1.0C/0.05C)」は、1.0Cの放電容量を0.05Cの放電容量で除算した値である。
Figure 2016110714
表2の結果を参照すると、実施例1〜4は、比較例1および2に対して、負荷特性が改善していることがわかった。具体的には、実施例1〜4は、比較例1および2に対して、大電流で放電した際の放電容量の減少が抑制されており、リチウムイオン二次電池に対する負荷が大きい(放電電流が大きい)場合でも良好な電池特性を有していることがわかった。
また、実施例3と、比較例2とを比較すると、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、被覆層102を形成する酸化物中にリンに対して共有結合を形成する元素(イットリウム)に加えて、リチウムを含むことにより、負荷特性を改善することができることがわかった。
続いて、内部抵抗の評価結果を以下の表3に示す。
Figure 2016110714
表3の結果を参照すると、実施例1〜4は、比較例1に対して、内部抵抗が低くなっていることがわかった。具体的には、リンに対して共有結合を形成する元素とリチウムとの酸化物で正極活物質粒子101に被覆層102を形成した実施例1〜4は、正極活物質粒子101に被覆層102を形成していない比較例1に対して、内部抵抗が低くなっていることがわかった。すなわち、実施例1〜4では、比較例1に対して、正極活物質粒子101と固体電解質300との界面での反応が抑制されており、抵抗成分の生成が抑制されていることがわかった。
以上の評価結果からわかるように、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、リンに対して共有結合を形成する元素とリチウムとの酸化物で正極活物質粒子101を被覆することにより、正極活物質粒子101と固体電解質300との界面における抵抗成分の生成を抑制することができる。また、リチウムイオン二次電池1は、当該被覆により、正極活物質粒子101と固体電解質300との間の良好なリチウムイオン伝導性を確保することができる。したがって、したがって、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1は、放電容量および負荷特性を改善することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 リチウムイオン二次電池
10 正極層
20 負極層
30 固体電解質層
100 正極粒子
101 正極活物質粒子
102 被覆層
200 負極粒子
300 固体電解質

Claims (6)

  1. 正極活物質粒子と、前記正極活物質粒子の表面を被覆し、リンに対して共有結合を形成する元素とリチウムとの酸化物を少なくとも含む被覆層とを有する正極粒子と、
    LiSおよびPを少なくとも含み、前記正極粒子と接触する硫化物系固体電解質と、
    を含む、リチウムイオン二次電池。
  2. 前記リンに対して共有結合を形成する元素は、ガリウム、インジウム、イットリウム、またはゲルマニウムのいずれかである、請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 前記被覆層の厚みは、1nm以上500nm以下である、請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池。
  4. 前記正極活物質粒子は、層状岩塩型構造を有する遷移酸化物のリチウム塩を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
  5. 前記層状岩塩型構造を有する遷移酸化物のリチウム塩は、LiNiCo(ただし、Mは、AlまたはMnであり、0<x<1,0<y<1,x+y+z=1)である、請求項4に記載のリチウムイオン二次電池。
  6. 正極活物質粒子と、リチウムアルコキシドと、リンに対して共有結合を形成する元素Mのアルコキシドとをアルコール溶液中で混合し、混合溶液を得るステップと、
    超音波を照射しながら、前記混合溶液からアルコールを蒸発させ、前記正極活物質粒子の表面に被覆前駆体を得るステップと、
    前記被覆前駆体を乾燥空気中で750℃以下の温度にて焼成し、リチウムおよびMの酸化物で被覆された正極活物質粒子を得るステップと、
    を含むリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法。
JP2014244254A 2014-12-02 2014-12-02 リチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法 Expired - Fee Related JP6576033B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014244254A JP6576033B2 (ja) 2014-12-02 2014-12-02 リチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014244254A JP6576033B2 (ja) 2014-12-02 2014-12-02 リチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016110714A true JP2016110714A (ja) 2016-06-20
JP6576033B2 JP6576033B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=56124479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014244254A Expired - Fee Related JP6576033B2 (ja) 2014-12-02 2014-12-02 リチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6576033B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180073442A (ko) * 2016-12-22 2018-07-02 울산과학기술원 전고체전지의 전극, 이의 제조 방법, 및 이를 포함하는 전고체전지
JP2020035676A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 トヨタ自動車株式会社 対象物に硫化物固体電解質溶液を含浸させる方法
CN111834626A (zh) * 2020-09-14 2020-10-27 清陶(昆山)能源发展有限公司 一种全固态电池
WO2022071192A1 (ja) 2020-10-02 2022-04-07 住友金属鉱山株式会社 リチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法、リチウムイオン二次電池用正極活物質及びリチウムイオン二次電池

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010192373A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Samsung Electronics Co Ltd 全固体二次電池
JP2012028231A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Samsung Electronics Co Ltd 固体リチウムイオン二次電池
JP2013089321A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法
WO2014010341A1 (ja) * 2012-07-12 2014-01-16 トヨタ自動車株式会社 被覆活物質の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010192373A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Samsung Electronics Co Ltd 全固体二次電池
JP2012028231A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Samsung Electronics Co Ltd 固体リチウムイオン二次電池
JP2013089321A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法
WO2014010341A1 (ja) * 2012-07-12 2014-01-16 トヨタ自動車株式会社 被覆活物質の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180073442A (ko) * 2016-12-22 2018-07-02 울산과학기술원 전고체전지의 전극, 이의 제조 방법, 및 이를 포함하는 전고체전지
KR102090285B1 (ko) * 2016-12-22 2020-03-17 울산과학기술원 전고체전지의 전극, 이의 제조 방법, 및 이를 포함하는 전고체전지
JP2020035676A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 トヨタ自動車株式会社 対象物に硫化物固体電解質溶液を含浸させる方法
CN111834626A (zh) * 2020-09-14 2020-10-27 清陶(昆山)能源发展有限公司 一种全固态电池
WO2022071192A1 (ja) 2020-10-02 2022-04-07 住友金属鉱山株式会社 リチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法、リチウムイオン二次電池用正極活物質及びリチウムイオン二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP6576033B2 (ja) 2019-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6438281B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6952467B2 (ja) 全固体二次電池用正極活物質、全固体二次電池用正極活物質層、および全固体二次電池
KR102651551B1 (ko) 전 고체형 2차 전지용 음극, 전 고체형 2차 전지 및 그 제조방법
KR20220050112A (ko) 리튬 이차 전지 및 상기 리튬 이차 전지의 제조방법
JP6098612B2 (ja) 複合粒子、固体電池用電極および複合粒子の製造方法
JP5360159B2 (ja) 複合正極活物質、全固体電池、および複合正極活物質の製造方法
JP6667985B2 (ja) リチウムイオン(lithiumion)二次電池
JP6376068B2 (ja) 負極合材および全固体電池
CN111864207B (zh) 全固体电池
JP2018129159A (ja) 全固体型二次電池用負極及び全固体型二次電池
JP5682318B2 (ja) 全固体電池
JP6738121B2 (ja) リチウムイオン(lithiumion)二次電池
JP2013089321A (ja) リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法
JP6756279B2 (ja) 正極活物質の製造方法
JP2016062683A (ja) リチウムイオン(lithiumion)二次電池
JP2018106974A (ja) リチウムイオン二次電池、電極活物質粒子の製造方法およびリチウムイオン二次電池の製造方法
JP2016170942A (ja) 固体電池用正極活物質の製造方法
JP2016197589A (ja) 電池、および、電池用正極材料
JP6576033B2 (ja) リチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法
JP2015185237A (ja) 全固体リチウム二次電池用正極及びそれを用いた全固体リチウム二次電池
JP6340955B2 (ja) 複合積層体の製造方法、複合積層体及びリチウム電池
JP2017098181A (ja) 全固体電池
JP2021089814A (ja) 全固体電池
KR102645493B1 (ko) 리튬 이온 전지용 정극 활물질, 리튬 이온 전지용 정극, 리튬 이온 전지, 전고체 리튬 이온 전지용 정극 활물질, 전고체 리튬 이온 전지용 정극, 전고체 리튬 이온 전지, 리튬 이온 전지용 정극 활물질의 제조 방법 및 전고체 리튬 이온 전지용 정극 활물질의 제조 방법
JP2013206739A (ja) 非水電解質電池、及びその製造方法、並びにこの電池を備える電動車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171004

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180611

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181024

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190123

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6576033

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees