JP2016109395A - 脱臭機能付き送風機、および制御回路 - Google Patents

脱臭機能付き送風機、および制御回路 Download PDF

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Abstract

【課題】脱臭機能付き送風機1の体格の小型化を図る。【解決手段】脱臭機能付き送風機1は、回転軸41を中心とする円周方向に並べられている複数枚の翼31を備えるファン30と、回転軸41を介してファン30を回転させて空気流を発生させる電動モータ40とを備える。触媒層は、パラジウム等の触媒からなるもので、複数枚の翼31のそれぞれの翼面に膜状に形成されて臭い成分を吸着・分解する。誘導加熱用コイル100は、ファン30を誘導加熱にする。誘導加熱用コイル100による誘導加熱によって翼31毎の触媒層を加熱することにより、翼31毎に触媒層に吸着された臭い成分を分解する。【選択図】図1

Description

本発明は、脱臭機能付き送風機、および制御回路に関するものである。
従来、ロースタ調理を行う調理器において、ロースタ調理を行った際に発生する煙を脱臭するための触媒と、この触媒を通過させる煙を強制的に排出させる送風ファンと、触媒の性能を上げるために触媒を加熱する触媒加熱用ヒータとを備えるものがある(例えば、特許文献1)。
特開2006−302788号公報
上記特許文献1の調理器では、送風ファンに加えて、触媒および触媒加熱用ヒータが設けられているので、体格の小型化の妨げになっている。
本発明は上記点に鑑みて、体格の小型化を図るようにした脱臭機能付き送風機、および制御回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、脱臭機能付き送風機において、回転軸(41)に支持される複数枚の翼(31)を備え、回転軸の回転に伴って空気流を発生させるファン(30)と、回転軸を介してファンを回転させる電動モータ(40)と、複数枚の翼のそれぞれの翼面に膜状に形成されて臭い成分を吸着・分解する触媒からなる触媒層と、ファンを誘導加熱にする誘導加熱用コイル(100)と、を備え、誘導加熱用コイルによる誘導加熱によって翼毎の触媒層を加熱することにより、翼毎に触媒層に吸着された臭い成分を分解することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、触媒層は、複数枚の翼のそれぞれの翼面に膜状に形成されている。これに加えて、誘導加熱用コイルを用いた誘導加熱によってファンを加熱する。このため、触媒層や触媒加熱用ヒータを収納するスペースを設ける必要が無い。したがって、体格の小型化を図るようにした脱臭機能付き送風機を提供することができる。
但し、翼面とは、裏表を問わず、翼のうち外側に形成される面である。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における脱臭機能付き送風機の断面構成を示す図である。 図1のモータ制御回路および誘導加熱用制御回路の制御処理を示すフローチャートである。 図2の制御処理一部の詳細を示すフローチャートである。 図2の臭い吸着処理時の電動モータの回転数、および誘導加熱用コイルの出力を示すタイミングチャートである。 図2の触媒加熱処理時の電動モータの回転数、誘導加熱用コイルの出力、および触媒温度を示すタイミングチャートである。 図2の触媒冷却・排気処理時の電動モータの回転数、誘導加熱用コイルの出力、および触媒温度を示すタイミングチャートである。 図1の脱臭機能付き送風機における誘導加熱時のファン表面温度を変化を示す実験データを示す図である。 図1の脱臭機能付き送風機における触媒冷却時のファン表面温度を変化を示す実験データを示す図である。 本発明の第2実施形態における脱臭機能付き送風機の断面構成を示す図である。 本発明の第2実施形態における脱臭機能付き送風機の断面構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1に本発明の脱臭機能付き送風機1の第1実施形態の全体構成を示す。
脱臭機能付き送風機1は、図1に示すように、ケース20、ファン30、電動モータ40、モータ駆動回路50、モータ制御回路60、誘導加熱用駆動回路70、誘導加熱用制御回路80、および誘導加熱用コイル100を備える。
ケース20は、ファン30、電動モータ40、およびモータ駆動回路50を収納しつつ、空気吸入口21、および空気排気口22を備える。ファン30は、遠心ファンを構成するもので、複数枚の翼31、主板32、およびリング部材33を備える。なお、本実施形態では、ケース20は、例えば金属材料から構成されている。
複数枚の翼31は、それぞれ、薄板状に形成されて、回転軸41の軸線を中心として円周方向に等間隔で並べられている。複数枚の翼31は、それぞれ、表面が回転方向一方側に向き、かつ裏面が回転方向他方側に向けて配置されている。翼31の表面および裏面は、それぞれ、翼31のうち外側に形成される翼面を構成するものである。翼面は、翼31のうち外側に形成される面である。複数枚の翼31の表面および裏面には、それぞれ、触媒層が翼31毎に形成されている。
本実施形態の触媒層は、翼31毎に、翼31の表面、裏面に膜状に形成されている。複数枚の翼31としては、それぞれの表面、裏面に粗面加工が施されて複数の凹凸が形成されたものが用いられている。そして、この粗面加工が施された複数枚の翼31の表面、裏面に触媒が付着されることにより、複数枚の翼31の表面、裏面に触媒層が形成されることになる。触媒層は、翼31の表面、裏面に形成される複数の凹凸に沿って複数の凹凸を形成している。このため、触媒層は、空気流に触れる面積を確保することができる。触媒は、臭い成分を二酸化炭素や水に分解する役割を果たす。触媒としては、例えば、パラジウムなどを用いることができる。
なお、本実施形態では、翼31の表面、裏面にパラジウムを付着させる手法としては、例えばメッキ、スパッタリング等を用いることができる。
主板32は、回転軸41を中心とする円板状で、かつ回転軸41を中心とする径方向中央側32aが回転軸41の軸方向一方側(図1中上側)に凸になる形状に形成されている。主板32のうち外周側32bは、径方向中央側から径方向外側に向かって軸方向他方側(図1中下側)に向かうように傾斜している。外周側32bは、主板32のうち径方向中央側32aに対して径方向外側に位置する部位である。
主板32は、回転軸41の軸方向他方側(図1中下側)から複数枚の翼31を支える支持部材である。リング部材33は、回転軸41を中心とするリング状に形成されたもので、回転軸41の軸方向一方側(図1中上側側)から複数枚の翼31を支える支持部材である。
なお、本実施形態では、複数枚の翼31、主板32、およびリング部材33は、熱伝導性および導電性を兼ね備える金属材料(例えば、S45C:機械構造用炭素鋼)を用いることができる。
電動モータ40は、回転軸41を介してファン30を回転させる。電動モータ40は、ファン30に対して回転軸41の軸方向他方側に配置されている。電動モータ40としては、直流モータや交流同期型モータを用いることができる。
モータ駆動回路50は、電動モータ40を回転するための電力を電動モータ40に出力する。モータ制御回路60は、誘導加熱用制御回路80との間の有線通信を実施するとともに、温度センサ61の検出値に基づいてモータ駆動回路50を制御する制御処理を実行する。温度センサ61は、ファン30の周囲に配置されて、ファン30の雰囲気温度を検出する。
誘導加熱用駆動回路70は、誘導加熱用コイル100に所定周波数(例えば25kHz)の交流電力を出力する。誘導加熱用コイル100は、ファン30の主板32のうち外周側32bに対して所定のギャップを介して軸方向他方側(図1中下側)に配置されている。誘導加熱用コイル100は、ファン30の主板32の外周側32bに沿うように配置されている。すなわち、誘導加熱用コイル100は、ファン30の主板32に対して複数枚の翼31と反対側に配置されている。誘導加熱用コイル100は、ファン30の主板32を誘導加熱する。
誘導加熱用制御回路80は、モータ制御回路60との間の有線通信を実施するとともに、誘導加熱用駆動回路70を制御する制御処理を実行する。
なお、モータ制御回路60は、マイクロコンピュータを内蔵してコンピュータプログラムの実行により制御処理を実施してもよく、或いは、ハードウェア構成によって、制御処理を実施してもよい。同様に、誘導加熱用制御回路80は、マイクロコンピュータを内蔵してコンピュータプログラムの実行により制御処理を実施してもよく、或いは、ハードウェア構成によって、制御処理を実施してもよい。
次に、本実施形態の脱臭機能付き送風機1の作動について図2〜図6を参照して説明する。
図2はモータ制御回路60、および誘導加熱用制御回路80の制御処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ100では、モータ制御回路60は、誘導加熱用コイル100によるファン30の主板32への誘導加熱を停止した状態で、ファン30を回転させて、翼31毎の触媒層に臭い成分を吸着させる臭い吸着処理を実施する。
具体的には、モータ制御回路60は、一定期間に亘って電動モータ40を回転させるようにモータ駆動回路50を制御する。この際に、モータ制御回路60は、電動モータ40の回転軸41の回転数を脈動させるようにモータ駆動回路50を制御する。このため、電動モータ40の回転軸41の回転数が周期的に変動する。これにより、ファン30が回転する際に、ファン30の回転数が周期的に変動する(図4(a)参照)。
このとき、ケース20の外側から空気吸入口21を介してケース20の内側に吸入されてファン30に対して軸方向他方側に流れる空気流が発生する。この空気流は、複数枚の翼31のうち隣り合う2枚の翼31の間に流入して、この流入した空気は、径方向外側に吹き出される。径方向外側とは、回転軸41の中心とする径方向外側のことである。このようにファン30から吹き出される空気流は、ケース20内で集められて、空気排気口22からケース20の外側に吹き出される。
この際に、ファン30の回転数の周期的な変化により、ファン30において複数枚の翼31うち隣り合う2枚の翼の間には、渦状の空気流が発生する。これにより、ケース20の内側において、空気流が翼31毎の触媒層に繰り返し接触して、触媒層に吸着される臭い成分の吸着量が増加することになる。その後、モータ制御回路60は、モータ駆動回路50を制御して電動モータ40の回転を停止させる。
なお、臭い吸着処理では、誘導加熱用制御回路80が、誘導加熱用駆動回路70を制御して、誘導加熱用駆動回路70から誘導加熱用コイル100に交流電力の出力を停止させている(図4(b)参照)。
次に、ステップ110では、モータ制御回路60、および誘導加熱用制御回路80が、臭い成分を分解するために、翼31毎の触媒層を加熱する加熱処理を実施する。
具体的には、モータ制御回路60は、温度センサ81の検出値をファン30の雰囲気温度として検出する(ステップ200)。これに加えて、モータ制御回路60は、ファン30を誘導加熱してから電動モータ40の回転を開始すべきタイミングtmをファン30の雰囲気温度に基づいて決定する(ステップ210)。
ここで、タイミングtmは、ファン30を誘導加熱してから、翼31毎の触媒層の温度が臭い成分の分解に必要な温度(以下、分解必要温度Taという)に到達すると推定されるタイミング(図5(c)参照)である。ファン30の雰囲気温度とタイミングtmとは、1対1で特定される関係にある。ファン30の雰囲気温度とタイミングtmとの間の関係は、予め、モータ制御回路60を構成するメモリに記憶されている。
このようにモータ制御回路60がタイミングtmを決定すると、モータ制御回路60は、誘導加熱用制御回路80に対して誘導加熱を開始させるように指令する。これに伴い、誘導加熱用制御回路80は、誘導加熱用駆動回路70に対して誘導加熱を開始させるように指令する。すると、誘導加熱用駆動回路70は、誘導加熱用コイル100に対して所定周波数の交流電力を出力する。これに伴い、誘導加熱用コイル100から磁力線が発生する(図5(b)参照)。これにより、ファン30の主板32には、渦電流が発生する。このため、渦電流と主板32の電気抵抗値とによって主板32が加熱される。このことにより、誘導加熱用コイル100がファン30の主板32を誘導加熱することになる。これに伴い、主板32からの熱が複数の翼31を通して翼31毎の触媒層に伝わり、翼31毎の触媒層の温度が上昇することになる。このため、ファン30の回転数が停止した状態で、翼31毎の触媒層の加熱が開始されることになる。よって、翼31毎の触媒層が活性化して触媒層において臭い成分の分解が開始される。
このような誘導加熱用コイル100がファン30の主板32への誘導加熱を開始してから所定期間tsが経過して上記タイミングtmに到達すると、モータ制御回路60は、翼31毎の触媒層の温度が上記分解必要温度Taに到達したと判定する。これに伴い、モータ制御回路60は、電動モータ40を回転数Naで回転させるようにモータ駆動回路50を制御する。
これに伴い、モータ駆動回路50は、電動モータ40を回転数Naで回転させる(ステップ240)。このため、ファン30が一定の回転数Naで回転することになる。したがって、翼31毎の触媒層から、複数の翼31のうち隣り合う2枚の翼31の間に流れる空気流に放熱される。このため、翼31毎の触媒層の温度が一定の分解必要温度Taに保持される。
ここで、誘導加熱用コイル100は、ファン30の主板32の外周側32bを誘導加熱する。このため、仮に、ファン30の回転が停止した場合には、複数枚の翼31のうち主板32側(すなわち、軸方向他方側)の温度が複数枚の翼31のうち主板32と反対側(すなわち、軸方向一方側)の温度よりも高くなる。
これに対して、本実施形態では、ファン30が一定の回転数Naで回転するので、空気吸入口21を通して吸入された空気流は、主板32の外周側32bに沿って径方向外側に流れる。このため、ファン30のうち主板32の外周側32b側から多くの熱が放熱される。このため、複数枚の翼31において軸方向の温度のムラの発生が抑制されて、翼31毎の触媒層の温度が均一化される。したがって、翼31毎の触媒層の全体に亘って臭い成分がムラ無く分解される。
その後、誘導加熱用制御回路80は、誘導加熱用駆動回路70に対して誘導加熱を停止させるように指令する。このため、誘導加熱用駆動回路70は、誘導加熱用コイル100への交流電力の出力を停止する。
次に、ステップ120では、モータ制御回路60が、触媒層により分解された臭い成分をケース20から排出するとともに、翼31毎の触媒層を冷却する触媒冷却・排気処理を実施する。
具体的には、モータ制御回路60は、電動モータ40を回転数Nbで回転させるようにモータ駆動回路50を制御する。したがって、モータ駆動回路50は、回転数Nbで電動モータ40を回転させる。このため、ファン30が回転数Nbで回転する。回転数Nbは、回転数Naよりも高い回転数が設定されている。このため、加熱処理の実行時に比べて、電動モータ40、ひいてはファン30の回転数が高くなる。
このとき、ケース20の外側から空気吸入口21を介してケース20内のファン30の複数枚の翼31の間に流れる空気流が発生する。この空気流は、複数枚の翼31のうち隣り合う2枚の翼31間から径方向外側に吹き出される。このようにファン30から吹き出される空気流は、ケース20内で集められて、空気排気口22からケース20の外側に吹き出される。このため、翼31毎の触媒層は、それぞれ、空気流によって冷却される。これに加えて、触媒層により分解された臭い成分はケース20の空気排気口22から空気流とともに排出される。
以上説明した本実施形態によれば、脱臭機能付き送風機1は、回転軸41を中心とする円周方向に並べられている複数枚の翼31を備えるファン30と、回転軸41を介してファン30を回転させて空気流を発生させる電動モータ40とを備える。触媒層は、パラジウム等の触媒からなるもので、複数枚の翼31のそれぞれの翼面に膜状に形成されて臭い成分を吸着・分解する。誘導加熱用コイル100は、ファン30を誘導加熱にする。誘導加熱用コイル100による誘導加熱によって翼31毎の触媒層を加熱することにより、翼31毎に触媒層に吸着された臭い成分を分解する。
以上により、触媒層は、複数枚の翼のそれぞれの表面、裏面に膜状に形成されている。これに加えて、誘導加熱用コイル100を用いた誘導加熱によってファン30を加熱する。このため、触媒層や触媒加熱用ヒータを収納するスペースを設ける必要が無い。したがって、体格の小型化を図るようにした脱臭機能付き送風機1を提供することができる。
本実施形態のファン30では、複数枚の翼31および主板32は、熱伝導性を有し、かつ導電性を有する金属材料から構成されている。このため、主板32から複数枚の翼31を介して翼31毎に触媒層に短時間で熱を伝えることができる。したがって、翼31毎の触媒層の温度を短時間で上昇させることができる。
本実施形態では、誘導加熱用コイル100は、ファン30の主板32のうち外周側32bに対して軸方向他方側に配置されている。このため、ファン30の回転に関係なく、誘導加熱用コイル100とファン30の主板32の外周側32bとの間の距離を保持することができる。これにより、ファン30が回転しても、誘導加熱用コイル100によってファン30の主板32を確実に誘導加熱することができる。
本実施形態では、複数の翼31として、それぞれの表面、裏面が、粗面加工されものが用いられている。触媒層は、複数の翼31の表面、裏面に形成されるものである。このため、触媒層としては、複数の凹凸が形成されて、空気流に触れる面積を大きくすることができる。したがって、触媒層としては、臭い成分を吸着する性能を向上することができる。
本実施形態では、モータ制御回路60は、臭い吸着処理を実施する際に、ファン30の回転数を周期的に変化させる。このため、複数枚の翼31うち隣り合う2枚の翼の間には、渦状の空気流が発生する。これにより、渦状の空気流は翼31毎の触媒層に繰り返し触れることになる。したがって、触媒層に吸着される臭い成分の吸着量を増加させることができる。
本実施形態では、誘導加熱用コイル100による誘導加熱によって翼31毎の触媒層を加熱する際に、モータ制御回路60は、モータ駆動回路50を制御して電動モータ40によりファン30を一定回転Taで回転させる。このため、翼31毎の触媒層の温度を分解必要温度Taに維持しつつ、翼31毎の触媒層の温度を均一化することができる。したがって、翼31毎の触媒層が良好に臭い成分を分解することができる。
本実施形態では、加熱処理の実行時では、ファン30を停止した状態で誘導加熱用コイル100がファン30の主板32への誘導加熱を開始する。このため、翼31毎の触媒層の温度を短期間で上昇させることができる。
次に、本実施形態の脱臭機能付き送風機1のファン30の実験結果を図7、図8に示す。
図7は、ファン30の回転を停止した状態で、誘導加熱用駆動回路70から誘導加熱用コイル100に出力される交流電力を190Wとして、ファン30を誘導加熱した際のファン30の表面温度の実測値を示している。図7によれば、ファン30の表面温度が約25度であるときに誘導加熱を開始してからファン30の表面温度が分解必要温度Taである200度に到達するのに約200秒要することを示している。
図8は、誘導加熱用駆動回路70から誘導加熱用コイル100への交流電力の出力を停止した状態で、ファン30を200rpmで回転して、ファン30を冷却した際のファン30の表面温度の実測値を示している。
図8によれば、ファン30の表面温度が約200度であるときにファン30の冷却を開始してからファン30の表面温度が25度に到達するのに約90秒要することを示している。
(第2実施形態)
本第2実施形態では、上記第1実施形態の脱臭機能付き送風機1において、翼31毎に副翼31aを設けた例について説明する。
図9に本実施形態の脱臭機能付き送風機1の全体構成を示す。図9において、図1と同一は、同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態の脱臭機能付き送風機1では、副翼31aが翼31毎に翼31の表面、裏面に設けられている。副翼31aは、薄板状に形成されて、表面、裏面から突出するように形成されている。副翼31aの表面、裏面には、翼31と同様、触媒層が形成されている。本実施形態では、副翼31aは、翼31の表面、裏面に直交するように設けられている。
本実施形態では、副翼31aは、翼31と同様、熱伝導性および導電性を兼ね備える金属材料から形成されている。副翼31aとしては、表面、裏面に、粗面加工が施されたものが用いられている。
以上説明した本実施形態によれば、脱臭機能付き送風機1のファン30において、副翼31aが翼31毎に設けられている。副翼31aの表面、裏面には、翼31と同様、触媒層が形成されている。このため、空気流に接触する触媒層を増やすことができる。このため、触媒層において臭い成分の分解量を増やすことができる。
(第3実施形態)
上記第1、第2の実施形態では、誘導加熱用コイル100をファン30の主板32の外周側32bに沿うように配置した例について説明したが、これに代えて、本第3実施形態では、図10に示すように、主板32の凹部32c、32d内に誘導加熱用コイル100を配置してする。
主板32の凹部32c、32dは、それぞれ、回転軸41の軸方向他方側から一方側に凹むように形成されている。凹部32c、32dは、それぞれ、回転軸41を中心とする環状に形成されている。凹部32cは、凹部32dに対して径方向外側に配置されている。径方向外側とは、回転軸41を中心とする径方向外側のことである。
(他の実施形態)
上記第1〜第3の実施形態では、本発明のファン30として遠心ファンを用いた例について説明したが、これに代えて、軸流ファンや斜流送風機、横断流送風機などの各種のファンを用いてもよい。
上記第1〜第3の実施形態では、誘導加熱用コイル100によって、ファン30のうち主板32を誘導加熱した例について説明したが、これに代えて、複数枚の翼31、或いはリング部材33を誘導加熱用コイル100によって誘導加熱してもよい。
上記第1〜第3の実施形態では、複数枚の翼31を熱伝導性および導電性を兼ね備える金属材料によって構成した例について説明したが、これに代えて、複数枚の翼31を構成する材料としては、熱伝導性を備えるのであれば、必ずしも、導電性を備える必要はない。
上記第1〜第3の実施形態では、複数枚の翼31のそれぞれに触媒層を設けた例について説明したが、複数枚の翼31のうち1枚以上の翼31に触媒層を設けるのであればよく、複数枚の翼31の全てに触媒層を設ける必要はない。
上記第1〜第3の実施形態では、複数枚の翼31の表面、裏面に触媒層を設けた例について説明したが、これに代えて、複数枚の翼31の表面、裏面のうち一方に触媒層を設けてもよい。
上記第1〜第3の実施形態では、誘導加熱用コイル100が誘導加熱を開始してからタイミングtmに到達したとき、モータ制御回路60は、翼31毎の触媒層の温度が上記分解必要温度Taに到達したと判定した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、温度センサ61の検出値としてのファン30の雰囲気温度により翼31毎の触媒層の温度を推定し、この推定された温度に基づいて、翼31毎の触媒層の温度が上記分解必要温度Taに到達したと判定したか否かを判定してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
次に、本実施形態と特許請求の範囲との関係について説明する。
ステップ100が吸着手段に対応し、ステップ110が加熱手段に対応し、ステップ120が冷却排出手段に対応する。
1 脱臭機能付き送風機
20 ケース
30 ファン
31 翼
32 主板(支持部材)
40 電動モータ
41 回転軸
50 モータ駆動回路
60 モータ制御回路
70 誘導加熱用駆動回路
80 誘導加熱用制御回路
100 誘導加熱用コイル

Claims (12)

  1. 回転軸(41)に支持される複数枚の翼(31)を備え、前記回転軸の回転に伴って空気流を発生させるファン(30)と、
    前記回転軸を介して前記ファンを回転させる電動モータ(40)と、
    前記複数枚の翼のそれぞれの翼面に膜状に形成されて臭い成分を吸着・分解する触媒からなる触媒層と、
    前記ファンを誘導加熱にする誘導加熱用コイル(100)と、を備え、
    前記誘導加熱用コイルによる誘導加熱によって前記翼毎の前記触媒層を加熱することにより、前記翼毎に前記触媒層に吸着された臭い成分を分解することを特徴とする脱臭機能付き送風機。
  2. 前記ファンは、熱伝導性を有し、かつ導電性を有する材料から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の脱臭機能付き送風機。
  3. 前記複数枚の翼は、前記回転軸を中心とする円周方向に並べられており、
    前記ファンは、前記複数枚の翼を前記回転軸の軸方向から支える支持部材(32)を備え、
    前記誘導加熱用コイルは、前記支持部材を前記誘導加熱して前記支持部材に熱を発生させるものであり、
    前記支持部材から前記複数枚の翼を通して前記翼毎の前記触媒層に熱が伝達されたときに、前記翼毎の前記触媒層は、前記吸着された臭い成分を分解することを特徴とする請求項1または2に記載の脱臭機能付き送風機。
  4. 前記誘導加熱用コイルは、前記支持部材に対して前記複数枚の翼と反対側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の脱臭機能付き送風機。
  5. 前記複数の翼のうち少なくとも1つ以上の翼の翼面は、それぞれ粗面加工されものであり、
    前記触媒層は、前記粗面加工された翼の翼面に前記触媒が付着されて構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の脱臭機能付き送風機。
  6. 前記複数枚の翼のうち少なくとも1つ以上の翼には、前記1つ以上の翼から突出するように形成されている副翼(31a)が設けられており、
    前記副翼にも前記触媒層が形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の脱臭機能付き送風機。
  7. 前記ファンを収納して、前記ファンの回転に伴って空気を吸い込む空気吸入口(21)と、前記ファンから吹き出される空気吹出口(22)とを備えるケース(20)を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の脱臭機能付き送風機。
  8. 請求項7に記載の脱臭機能付き送風機を制御する制御回路であって、
    前記ファンに対する前記誘導加熱を停止した状態で前記触媒層に臭い成分を吸着させる吸着手段(S100)と、
    前記誘導加熱用コイルによる誘導加熱によって前記翼毎の前記触媒層を加熱することにより、前記翼毎に前記触媒層に吸着された臭いを分解する加熱手段(S110)と、
    前記翼毎の前記触媒層を冷却するとともに、前記ケース内から前記分解された臭い成分を排出させるために、前記電動モータにより前記回転軸を介して前記ファンを回転させる冷却排出手段(S120)と、を備えることを特徴とする制御回路。
  9. 前記吸着手段は、前記複数枚の翼の間で渦流の空気流を発生させるために前記ファンの回転数を周期的に変動させるように前記電動モータを制御することを特徴とする請求項8に記載の制御回路。
  10. 前記加熱手段は、前記誘導加熱用コイルによる誘導加熱によって前記翼毎の前記触媒層を加熱する際に、前記電動モータにより前記回転軸を介して前記ファンを回転させることを特徴とする請求項8または9に記載の制御回路。
  11. 前記加熱手段は、前記誘導加熱用コイルによる誘導加熱によって前記翼毎の前記触媒層の温度が所定温度以上であると判定したときに、前記電動モータによる前記ファンの回転を開始させることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1つに記載の制御回路。
  12. 前記冷却排出手段は、前記加熱手段に比べて、前記ファンの回転数を高くすることを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1つに記載の制御回路。
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