JP6285794B2 - 空調装置用送風ユニット - Google Patents

空調装置用送風ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6285794B2
JP6285794B2 JP2014095606A JP2014095606A JP6285794B2 JP 6285794 B2 JP6285794 B2 JP 6285794B2 JP 2014095606 A JP2014095606 A JP 2014095606A JP 2014095606 A JP2014095606 A JP 2014095606A JP 6285794 B2 JP6285794 B2 JP 6285794B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
induction heating
heating coil
temperature
fan
centrifugal fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014095606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015212598A (ja
Inventor
齋藤 隆
隆 齋藤
高岡 彰
彰 高岡
伊藤 功治
伊藤  功治
潤 山岡
潤 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014095606A priority Critical patent/JP6285794B2/ja
Publication of JP2015212598A publication Critical patent/JP2015212598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6285794B2 publication Critical patent/JP6285794B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Induction Heating (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、空調装置に適用される空調装置用送風ユニットに関するものである。
ヒートポンプ式空調装置において、暖房運転の開始から温風が供給されるまでの時間の短縮を目的として、誘導加熱コイルに高周波数の交流電流を供給して導電性を有するファンを電磁誘導加熱し、電磁誘導加熱されたファンによって空調風を暖めることが提案されている(特許文献1参照)。
特開2010−203699号公報
しかしながら、上記特許文献1の装置では、誘導加熱されたファンによって加熱される空調風の温度を適切な温度にするために温度センサが必要となり、さらに誘導加熱コイルへの電力制御が必要となるという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、簡易な構成で、誘導加熱によって空調風を適切な温度にすることが可能な空調装置用送風ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願の請求項1に記載の発明では、電動モータ(13)と、前記電動モータ(13)によって回転駆動されるファン(12)とを備え、ファン(12)は回転することで、空気を吸入してこの吸入された空気を吹き出すように構成されている空調装置用送風ユニットであって、
ファン(12)に対向するように非接触で配置された誘導加熱コイル(21)と、誘導加熱コイル(21)に所定周波数の交流電流を供給する交流供給手段(22、23)と、温度変化によって変形可能であり、所定温度以上になるとファン(12)を前記誘導加熱コイル(21)から遠くなる方向に移動させる温度変形手段(15)とを備え、
誘導加熱コイル(21)に所定周波数の交流電流を供給することで、ファン(12)は誘導加熱によって発熱し、この熱を吸入した空気に伝えるように構成されていることを特徴としている。
このように、所定温度以上になるとファン(12)を前記誘導加熱コイル(21)から遠くなる方向に移動させる温度変形手段(15)を用いることで、ファン(12)の温度が所定温度を超えると、ファン(12)が誘導加熱コイル(21)から遠ざかり、ファン(12)の温度上昇が抑えられることとなる。この結果、温度変形部材(15)を用いるという簡易な構成で、ファン(12)を適切な温度に保持することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の送風ユニットの構成を示す図である。 図1に示す送風ユニットのII−II断面図である。 温度変形部材による遠心式ファンの移動を説明するための図である。 ファンと誘導加熱コイルとの距離と、ファンの熱損失抵抗との関係を示す図である。 ファンと誘導加熱コイルとの距離と、ファンへの電力供給量との関係を示す図である。 第2実施形態の送風ユニットの構成を示す図である。 ファンと誘導加熱コイルとの距離と、誘導加熱コイルのインピーダンスとの関係を示す図である。 温度変形部材の変形例を示す図である。 温度変形部材の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。さらに、以下に説明する実施形態には、特許請求の範囲の請求項に記載された発明の前提となる形態および参考となる形態も含まれている。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車載空調装置用の送風ユニット10は、スクロールケーシング11、遠心式ファン12、電動モータ13、モータ駆動回路14、伸縮部材15、コイル21、電源回路22、共振回路23、制御回路24を備えている。
スクロールケーシング11は、吸気口から吸い込んだ空気を吹出口に導く空気通路を形成している。図1に示す例では、吸気口はスクロールケーシング11の上側に設けられ、吹出口はスクロールケーシング11の右側に設けられている。
図2に示すように、スクロールケーシング11の内部には、空気を送出する遠心式ファン12が設けられている。遠心式ファン12としては、ターボファンやシロッコファンを用いることができる。本実施形態の遠心式ファン12は、比透磁率が高い鉄(S45C)によって構成されている。また、遠心式ファン12は、複数枚のブレード12aを備えている。
遠心式ファン12には、遠心式ファン12を回転させるための電動モータ13が設けられており、電動モータ13の回転軸は遠心式ファン12に接続されている。また、スクロールケーシング11には、電動モータ13を駆動させるためのモータ駆動回路14が設けられている。
図1、図2に示すように、電動モータ13は、遠心式ファン12の内部に配置されている。電動モータ13の外周には、回転軸方向に沿って突起部13aが設けられている。本実施形態では、電動モータ13の外周に一対の突起部13aが設けられている。遠心式ファン12には、電動モータ13の突起部13aに対応した溝部12bが設けられている。遠心式ファン12の溝部12bに電動モータ13の突起部13aがはまり込むことで、電動モータ13の回転方向では遠心式ファン12を電動モータ13に固定でき、かつ、電動モータ13の回転軸方向では遠心式ファン12を電動モータ13に対して移動可能にできる。
また、電動モータ13の回転軸方向において、遠心式ファン12と電動モータ13との間には、所定温度以上になることで変形する温度変形部材15が配置されている。温度変形部材15については、後で詳細に説明する。
図1に示すように、遠心式ファン12の下方には、誘電加熱コイル21が配置されている。誘導加熱コイル21は、電源回路22、共振回路23、インピーダンス検出回路24とともに、送電回路20を構成している。
誘電加熱コイル21は、遠心式ファン12の底面に対向するように配置されている。遠心式ファン12の底面と誘導加熱コイル21との間には所定間隔が設けられており、遠心式ファン12と誘導加熱コイル21は非接触となっている。
誘電加熱コイル21は、遠心式ファン12の底面に対応した大きさの円形に構成されている。本実施形態では、遠心式ファン12の直径を12cmとし、誘導加熱コイル21の直径(外径)を12cmとし、誘導加熱コイル21の巻き数を16としている。
誘導加熱コイル21は、スクロールケーシング11側に固定されており、遠心式ファン12は、誘導加熱コイル21に接触することなく、回転可能となっている。
電源回路22は、交流信号発生源として構成されている。共振回路24は、誘導加熱コイル21が遠心式ファン12の下部に配置された状態で磁界共鳴するように調整されている。本実施形態では、誘導加熱コイル21に所定周波数(本実施形態では25kHz)の交流電流が流れるようになっている。
誘導加熱コイル21にて磁界が発生することで、誘導加熱によって遠心式ファン12が加熱される。誘導加熱コイル21と遠心式ファン12の距離が近いほど、誘導加熱の効率が高くなる。このため、誘導加熱コイル21と遠心式ファン12は、できるだけ近接して配置することが望ましい。
制御回路24は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。制御回路24は、ROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算処理を行い、出力側に接続されたモータ駆動回路14、電源回路22等の作動を制御する制御手段として構成されている。
次に、温度変形部材15について説明する。上述のように、温度変形部材15は所定温度以上になることで変形する部材であり、本実施形態では形状記憶合金から構成されている。
形状記憶合金は、変態温度を境にして温度変化すると、結晶構造がオーステナイト相とマルテンサイト相との間で変態し、変態温度よりも高い温度域では、オーステナイト相となり、変態温度よりも低い温度域では、マルテンサイト相となる。形状記憶合金は、オーステナイト相のときに弾性を有するが、マルテンサイト相のときに弾性を失う。このため、形状記憶合金は、変態温度よりも高い温度域では、外力に対して弾性が働くため、外力による変形が生じにくい状態となり、記憶形状が維持されるが、変態温度よりも低い温度域では、外力によって変形されやすい状態となる。
形状記憶合金としては、例えば、Ni−Ti系合金、Cu―Zn―Al系合金等の一般的なものを採用することができる。ちなみに、形状記憶合金の変態温度は、合金組成、加工方法、熱処理条件等によって決まるので、本例に示す変態温度の形状記憶合金を選択すれば良い。本実施形態では、温度変形部材15を構成する形状記憶合金の変態温度を150℃に設定している。
本実施形態の温度変形部材15は、板状部材を折り曲げて構成されており、変態温度よりも低い温度では、図3(a)に示すように屈曲した形状となっており、変態温度以上になると、図3(b)に示すように屈曲していた部分が、電動モータ13の回転軸方向に伸張する。温度変形部材15は、変態温度よりも低い温度では、遠心式ファン12の自重によって温度変形部材15が変形し、図3(a)に示す屈曲した状態となる。
本実施形態では、図3(a)に示す温度変形部材15が屈曲した状態では、遠心式ファン12が誘導加熱コイル21に最も近接しており、誘導加熱コイル21と遠心式ファン12との間隔が長さA(3mm)となる。また、図3(b)に示す温度変形部材15が伸張した状態では、遠心式ファン12が誘導加熱コイル21から遠ざかる方向に移動し、誘導加熱コイル21と遠心式ファン12との間隔が長さB(10mm)となる。
次に、本実施形態の送風ユニット10の作動について説明する。まず、送電回路20では、周波数発生源としての電源回路22から発生される交流信号によって誘導加熱コイル21の周囲に磁界が発生する。これに伴って、遠心式ファン12の誘導加熱コイル21に対向する部位に誘導電流が励起して渦電流が発生し、ジュール熱によって遠心式ファン12が加熱される。このとき、温度変形部材15は屈曲した状態であり、遠心式ファン12は誘導加熱コイル21の近傍に位置している(図3(a)参照)。この結果、誘導加熱コイル21から送電する電力によって、遠心式ファン12を誘導加熱によって非接触で加熱される。
電動モータ13が回転すると、遠心式ファン12が回転し、吸気口からスクロールケーシング11の内部に空気が吸い込まれる。このとき、吸い込まれた空気が遠心式ファン12によって加熱される。この加熱された空気が遠心式ファン12の回転によって、ブレード12aの径方向外周側に吹き出される。遠心式ファン12から吹き出された空気はスクロールケーシング11の吹出口から車室内に向かって吹き出される。
そして、誘導加熱によって遠心式ファン12の温度が温度変形部材15の変態温度以上になると、温度変形部材15が屈曲した状態(図3(a)参照)から伸張した状態(図3(b)参照)に移行し、遠心式ファン12は誘導加熱コイル21から遠ざかる方向に移動する。
図4に示すように、誘導加熱コイル21と遠心式ファン12との間の距離が大きくなるにしたがって、遠心式ファン12の過電流による熱損失抵抗が低下する。このため、図5に示すように、誘導加熱コイル21と遠心式ファン12との間の距離が大きくなるにしたがって、誘導加熱コイル21から遠心式ファン12への電力供給量が減少する。本実施形態では、図3(a)に示す誘導加熱コイル21と遠心式ファン12との間隔が長さA(3mm)の状態から、図3(b)に示す誘導加熱コイル21と遠心式ファン12との間隔が長さB(10mm)の状態に移行すると、誘導加熱コイル21から遠心式ファン12への電力供給量が38.5%減少する。
このように、本実施形態の送風ユニット10では、遠心式ファン12の温度が温度変形部材15の変態温度(本実施形態では150℃)を超えると、遠心式ファン12が誘導加熱コイル21から遠ざかり、遠心式ファン12の温度上昇が抑えられることとなる。この結果、温度変形部材15を用いるという簡易な構成で、遠心式ファン12を適切な温度に保持することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の部分は同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図6に示すように、本第2実施形態の送風ユニット10では、送電回路20にインピーダンス検出回路25が設けられている。インピーダンス検出回路25は、誘導加熱コイル23と並列接続されており、誘導加熱コイル23のインピーダンスを検出可能となっている。インピーダンス検出回路25は、検出力信号を制御回路24に出力するようになっている。
図7に示すように、誘導加熱コイル21および遠心式ファン12の間の距離と、誘導加熱コイル21のインピーダンスは相関関係を有しており、誘導加熱コイル21と遠心式ファン12の間の距離が遠くなると、誘導加熱コイル21のインピーダンスが低下する。このため、誘導加熱コイル21のインピーダンスに基づいて誘導加熱コイル21と遠心式ファン12の間の距離を取得することができる。また、誘導加熱コイル21と遠心式ファン12の間の距離は、遠心式ファン12の温度が温度変形部材15の変態温度以上であるか否かによって変化するので、誘導加熱コイル21のインピーダンスに基づいて遠心式ファン12の温度を推定することができる。
次に、本第2実施形態の送風ユニット10の運転開始時の作動について説明する。送電回路20では、周波数発生源としての電源回路22から発生される交流信号によって誘導加熱コイル21の周囲に磁界が発生する。これに伴って、遠心式ファン12の誘導加熱コイル21に対向する部位に誘導電流が励起して渦電流が発生し、ジュール熱によって遠心式ファン12が加熱される。このとき、電動モータ13を作動させず、遠心式ファン12を停止させておく。
そして、誘導加熱によって遠心式ファン12の温度が温度変形部材15の変態温度(本実施形態では150℃)以上になると、温度変形部材15によって遠心式ファン12は誘導加熱コイル21から遠ざかる方向に移動する。
本第2実施形態の制御回路24は、インピーダンス検出回路25にて検出した誘導加熱コイル21のインピーダンスに基づいて誘導加熱コイル21と遠心式ファン12の間の距離を取得し、誘導加熱コイル21と遠心式ファン12の間の距離が所定の上限値(例えば10mm)以上であると判断した場合に、電動モータ13を作動開始させ、遠心式ファン12の回転を開始させる。
次に、本第2実施形態の送風ユニット10の運転停止時の作動について説明する。送電回路20から誘導加熱コイル21への交流電力の供給を停止することで、遠心式ファン12で過電流が発生しなくなり、遠心式ファン12の温度が低下する。そして、遠心式ファン12の温度が温度変形部材15の変態温度(本実施形態では150℃)を下回ると、遠心式ファン12は自重によって温度変形部材15が変形し、遠心式ファン12と誘導加熱コイル21との間の距離が短くなる。
本第2実施形態の制御回路24は、インピーダンス検出回路25にて検出した誘導加熱コイル21のインピーダンスに基づいて誘導加熱コイル21と遠心式ファン12の間の距離を取得し、誘導加熱コイル21と遠心式ファン12の間の距離が所定の下限値(例えば3mm)以下であると判断した場合に、電動モータ13を作動停止させ、遠心式ファン12の回転を停止させる。
以上説明した本第2実施形態では、送風ユニット10の運転開始時において、誘導加熱コイル21のインピーダンスに基づいて取得した誘導加熱コイル21と遠心式ファン12の間の距離が所定の上限値(例えば10mm)以上であると判断した場合に、遠心式ファン12の回転を開始させている。これにより、遠心式ファン12の温度が所定温度(例えば150℃)以上になるまで遠心式ファン12を停止した状態にしておくことができ、遠心式ファン12を効率よく加熱することができる。この結果、送風ユニット10の運転開始時に速やかに送風空気を昇温させることができる。
また、送風ユニット10の運転停止時において、コイル21のインピーダンスに基づいて取得した誘導加熱コイル21と遠心式ファン12の間の距離が所定の下限値(例えば3mm)以下であると判断した場合に、遠心式ファン12の回転を停止させている。これにより、遠心式ファン12の温度が所定温度(例えば150℃)以下になるまで、遠心式ファン12を回転を継続させておくことができ、送風ユニット10の運転停止時に遠心式ファン12を効率よく冷却することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上記各実施形態では、本発明の送風ユニットを車載空調装置用の送風ユニット10として用いた例について説明したが、これに限らず、本発明に係る送風ユニットを車載空調装置以外の他の空調装置(例えば、家庭用空調装置、業務用空調装置)に適用してもよい。
また、上記各実施形態では、遠心式ファン12の底面に対向するように誘導加熱コイル23を設けたが、これに限らず、遠心式ファン12の底面以外の場所に対向するように誘導加熱コイル23を設けてもよい。
また、上記各実施形態では、本発明の送風ユニット10に用いられるファンとして遠心式ファン10を用いる例について説明したが、これに限らず、クロスフローファン、軸流ファン等の各種のファンを用いてもよい。
また、上記各実施形態では、共振回路23をスクロールケーシング11の外部に配置したが、これに限らず、共振回路23をスクロールケーシング11の内部に配置してもよい。これにより、共振回路23で発生する熱を利用して空調風を加熱することができる。さらに電源回路21をスクロールケーシング11の内部に配置してもよく、この場合には電源回路21で発生する熱を利用して空調風を加熱することができる。
また、上記各実施形態では、温度変形部材15を図3に示す形状としたが、これに限らず、温度変形部材15を異なる形状としてもよい。
例えば、図8に示すように、温度変形部材15をコイルバネ形状としてもよい。この場合には、変態温度を下回ると、図8(a)に示すように温度変形部材15が圧縮され、変態温度以上では、図8(b)に示すように温度変形部材15が伸びる方向に変形する。これにより、温度変形部材15の変態温度以上になると、遠心式ファン12を誘導加熱コイル21から遠ざかる方向に移動させることができる。
また、図9に示すように、温度変形部材15を複数の折り曲げ部を有する板状部材としてもよい。この場合には、変態温度を下回ると、図9(a)に示すように温度変形部材15の折り曲げ部の角度が大きくなっており、変態温度以上では、図9(b)に示すように温度変形部材15の折り曲げ部の角度が小さくなる。これにより、温度変形部材15の変態温度以上になると、遠心式ファン12を誘導加熱コイル21から遠ざかる方向に移動させることができる。
また、上記各実施形態では、温度変形部材15の変態温度を下回ると、遠心式ファン12の自重によって温度変形部材15を変形させ、遠心式ファン12と誘導加熱コイル21との間の距離が短くなるようにしたが、異なる手段によって、遠心式ファン12と誘導加熱コイル21との間の距離が短くなるようにしてもよい。例えば、遠心式ファン12と誘導加熱コイル21との間の距離が短くなる方向に弾性力(バネ力)を作用させる弾性部材(バネ部材)を設けてもよい。この場合、弾性部材の弾性力を、温度変形部材15が変態温度以上になった場合に変形する力より弱くし、温度変形部材15が変態温度を下回った場合に温度変形部材15を変形させるのに必要となる力より強くすればよい。
また、上記各実施形態では、所定温度以上になることで変形する温度変形部材15として形状記憶合金を用いたが、これに限らず、温度変形部材15として例えばバイメタルを用いてもよい。
また、上記第2実施形態の構成において、インピーダンス検出回路25にて検出した誘導加熱コイル21のインピーダンスに基づいて、電動モータ13の回転制御を行うようにしてもよい。上述のように、誘導加熱コイル21のインピーダンスに基づいて遠心式ファン12の温度を推定することができるので、遠心式ファン12の温度に基づいて吹出し空気温度が所望温度になるように、遠心式ファン12の回転速度を調整すればよい。具体的には、目標とする吹出し空気温度が高い場合には、遠心式ファン12の回転速度が低くなるように電動モータ13の回転制御を行い、目標とする吹出し空気温度が低い場合には、遠心式ファン12の回転速度が高くなるように電動モータ13の回転制御を行えばよい。また、目標風量が大きい場合には、遠心式ファン12の回転速度が高くなるように電動モータ13の回転制御を行い、目標風量が小さい場合には、遠心式ファン12の回転速度が低くなるように電動モータ13の回転制御を行えばよい。
また、上記第2実施形態の構成において、インピーダンス検出回路25にて検出した誘導加熱コイル21のインピーダンスに基づいて、誘導加熱コイル21への交流電流の供給を制御するようにしてもよい。上述のように、誘導加熱コイル21のインピーダンスに基づいて遠心式ファン12の温度を推定することができるので、遠心式ファン12が所望温度になるように、誘導加熱コイル21への交流電流の供給制御を行えばよい。具体的には、遠心式ファン12の温度が高い場合には、誘導加熱コイル21への交流電流の供給量を減少させ、遠心式ファン12の温度が低い場合には、誘導加熱コイル21への交流電流の供給量を増大させればよい。
10 送風ユニット
11 スクロールケーシング
12 遠心式ファン
13 電動モータ
14 モータ駆動回路
15 温度変形部材
20 送電回路
21 誘導加熱コイル
22 電源回路(交流供給手段)
23 共振回路(交流供給手段)
24 制御回路(制御手段)
25 インピーダンス検出回路(インピーダンス検出手段)

Claims (7)

  1. 電動モータ(13)と、前記電動モータ(13)によって回転駆動されるファン(12)とを備え、前記ファン(12)は回転することで、空気を吸入してこの吸入された空気を吹き出すように構成されている空調装置用送風ユニットであって、
    前記ファン(12)に対向するように非接触で配置された誘導加熱コイル(21)と、
    前記誘導加熱コイル(21)に所定周波数の交流電流を供給する交流供給手段(22、23)と、
    温度変化によって変形可能であり、所定温度以上になると前記ファン(12)を前記誘導加熱コイル(21)から遠くなる方向に移動させる温度変形手段(15)とを備え、
    前記誘導加熱コイル(21)に所定周波数の交流電流を供給することで、前記ファン(12)は誘導加熱によって発熱し、この熱を吸入した空気に伝えるように構成されている
    ことを特徴とする空調装置用送風ユニット。
  2. 前記温度変形手段(15)は、形状記憶合金から構成されていることを特徴とする請求項1の記載の空調装置用送風ユニット。
  3. 前記誘導加熱コイル(21)のインピーダンスを検出するインピーダンス検出手段(25)と、
    前記電動モータ(13)の回転を制御する制御手段(24)とを備え、
    前記制御手段(24)は、前記インピーダンス検出手段(25)で検出した前記誘導加熱コイル(21)のインピーダンスに基づいて前記電動モータ(13)の回転を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の空調装置用送風ユニット。
  4. 前記制御手段(24)は、前記誘導加熱コイル(21)のインピーダンスに基づいて前記ファン(12)と前記誘導加熱コイル(21)との間の距離を取得し、前記ファン(12)と前記誘導加熱コイル(21)との間の距離が所定の上限値を上回ったと判定された場合に、前記電動モータ(13)を作動開始させることを特徴とする請求項3に記載の空調装置用送風ユニット。
  5. 前記制御手段(24)は、前記誘導加熱コイル(21)のインピーダンスに基づいて前記ファン(12)と前記誘導加熱コイル(21)との間の距離を取得し、前記ファン(12)と前記誘導加熱コイル(21)との間の距離が所定の下限値を下回ったと判定された場合に、前記電動モータ(13)を作動停止させることを特徴とする請求項3または4に記載の空調装置用送風ユニット。
  6. 前記制御手段(24)は、前記誘導加熱コイル(21)のインピーダンスに基づいて前記交流供給手段(22、23)による交流電力の供給を制御することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の空調装置用送風ユニット。
  7. 前記制御手段(24)は、前記誘導加熱コイル(21)のインピーダンスに基づいて前記ファン(12)の回転制御を行うことを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1つに記載の空調装置用送風ユニット。
JP2014095606A 2014-05-06 2014-05-06 空調装置用送風ユニット Expired - Fee Related JP6285794B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014095606A JP6285794B2 (ja) 2014-05-06 2014-05-06 空調装置用送風ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014095606A JP6285794B2 (ja) 2014-05-06 2014-05-06 空調装置用送風ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015212598A JP2015212598A (ja) 2015-11-26
JP6285794B2 true JP6285794B2 (ja) 2018-02-28

Family

ID=54696958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014095606A Expired - Fee Related JP6285794B2 (ja) 2014-05-06 2014-05-06 空調装置用送風ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6285794B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107726546B (zh) * 2017-10-11 2019-10-01 武汉鸿图节能环保集团有限公司 无人运营的中央空调智能系统及其控制方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3385955B2 (ja) * 1998-02-23 2003-03-10 松下電器産業株式会社 加熱装置
JP2009109141A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP5468215B2 (ja) * 2008-06-09 2014-04-09 ダイキン工業株式会社 空気調和機及び空気調和機の製造方法
KR101589303B1 (ko) * 2008-11-10 2016-01-27 엘지전자 주식회사 냉매가열장치
JP5310736B2 (ja) * 2008-12-04 2013-10-09 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP5326666B2 (ja) * 2009-03-04 2013-10-30 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP2011012910A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Daikin Industries Ltd サーミスタの取付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015212598A (ja) 2015-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5835137B2 (ja) 電動圧縮機
US10371171B2 (en) System and methods for reducing noise in an air moving system
JP6254276B2 (ja) ファン・モータ風量の検出法
EP3168487B1 (en) Magnetic bearing
CN105443404B (zh) 涡轮分子泵
CN104935237B (zh) 电机控制装置
EP2949941B1 (en) Motor casing for pumps, particularly centrifugal pumps and peripheral centrifugal pumps
JP6285794B2 (ja) 空調装置用送風ユニット
JP6170372B2 (ja) 空調装置用送風ユニット
CN113864986B (zh) 空调控制方法
US10056807B2 (en) Electronically commutated fan motors and systems
JP6330971B2 (ja) 送風装置
KR20160063743A (ko) 원심송풍기용 팬조립체 및 이를 구비한 공기조화장치
EP2930373A1 (en) Blower and method for decreasing eddy noise
WO2015170462A1 (ja) 空調装置用送風ユニット
JP2013127205A (ja) 圧縮機構
US20160320112A1 (en) Hvac blower motor with speed sensor
JP6349102B2 (ja) 空調装置用送風ユニット
JP4841579B2 (ja) ポンプ及び給湯装置
KR101151779B1 (ko) 전기자동차의 모터 냉각 장치
EP2716479A1 (en) Electrical heating device, and electric vehicle
CN105762986A (zh) 一种自动调速的ecm电机及其应用的冰柜
JP2015121358A5 (ja)
JP2013122331A (ja) 冷凍装置
JP2012524200A (ja) ブロワモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6285794

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees