JP6330971B2 - 送風装置 - Google Patents

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、2015年4月20日に出願された日本出願番号2015−86024号に基づくものであって、ここにその記載内容を援用する。
本開示は、空気を送風する送風装置に関する。
従来、誘導加熱コイルに高周波数の交流電流を供給して、導電性を有するファンを加熱することで、ファンを介して送風空気を加熱する送風機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、送風機のファンとして、鉄製ファン、アルミ製ファン、表面に導電膜が設けられた樹脂製ファンを用いる例が開示されている。なお、特許文献1では、ファンを構成する導電性部材の材質がファン全体として共通の材料で構成している。
特許第5310736号
ところで、本発明者らの検討によれば、特許文献1の如く、ファンを構成する導電性部材の材質を共通の材料で構成すると、誘導加熱によるファンの加熱の効率化、およびファンから空気への放熱の効率化を両立させることが難しいことがわかった。
例えば、電気抵抗率が高い鉄製ファンでは、誘導加熱によりファンを効率よく加熱することが可能であるが、その反面、熱伝導率が低いためにファンに温度分布が生じ易く、ファンの熱を効率よく送風空気へ放熱することが難しい。
一方、熱伝導率が高いアルミ製ファンでは、ファンの熱を効率よく送風空気へ放熱させることが可能であるが、その反面、電気抵抗率が低いために、発熱が少なく、誘導加熱により効率よくファンを加熱することが難しい。
本開示は、誘導加熱によるファンの加熱の効率化、およびファンから空気への放熱の効率化を両立可能な送風装置を提供することを目的とする。
本開示は、回転することにより空気を吸い込んで吹き出すファンと、ファンを回転駆動する電動機と、ファンを誘導加熱により加熱する誘導加熱コイルと、を備える送風装置を対象としている。
本開示の1つの観点によれば、送風装置のファンは、空気が流通可能なように間隔をあけて配置された複数枚の羽根、および複数枚の羽根を連結すると共に電動機からの回転駆動力を複数枚の羽根へ伝達する連結部を有している。そして、複数枚の羽根は、連結部よりも熱伝導率の高い材料で構成されている。また、連結部は、複数枚の羽根よりも透磁率と電気抵抗率との積算値が高い材料で構成されている。
これによれば、複数枚の羽根を連結する連結部を誘導加熱により効率よく加熱すると共に、誘導加熱により加熱された連結部の熱を、熱伝導率の高い各羽根を介して空気側へ効率よく放熱させることが可能となる。
従って、本開示の送風装置によれば、誘導加熱によるファンの加熱の効率化、およびファンから空気への放熱の効率化を両立させることが可能となる。
第1実施形態に係る送風装置を備える車両用空調装置の模式的な全体構成図である。 第1実施形態に係る送風装置の模式的な全体構成図である。 第1実施形態に係る送風装置のファンの分解断面図である。 第1実施形態の送風装置におけるファンの主板の上面図である。 図1のV−V断面図である。 第1実施形態に係る送風装置の作動を説明するための説明図である。 第2実施形態に係る送風装置の模式的な全体構成図である。 第2実施形態に係る送風装置の作動を説明するための説明図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、各実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。
(第1実施形態)
本実施形態では、本開示の送風装置2を車室内の空調を行う車両用空調装置1の送風手段に適用した例について説明する。図1に示すように、車両用空調装置1は、主たる構成要素として、空調ユニット10、および送風装置2を備える。なお、図1に示す上と下とを示す矢印は、車両用空調装置1を車両に搭載した際の上下方向を示している。このことは、他の図面においても同様である。
まず、空調ユニット10について説明する。空調ユニット10は、車室内の計器盤(すなわち、インストルメントパネル)の下方部に配置されている。空調ユニット10は、その外殻を形成する空調ケース11の内部に、蒸発器13、ヒータコア14を収容したものである。
空調ケース11は、車室内へ送風する送風空気の通風路を構成する。本実施形態の空調ケース11は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)により成形されている。
空調ケース11の空気流れ最上流側には、車室外空気(すなわち、外気)と車室内空気(すなわち、内気)とを切替導入する内外気切替箱12が配置されている。内外気切替箱12には、外気を導入する外気導入口121、および内気を導入する内気導入口122が形成されている。さらに、内外気切替箱12の内部には、各導入口121、122の開口面積を調整して、外気の導入量と内気の導入量との割合を変化させる内外気切替ドア123が配置されている。
内外気切替ドア123は、外気導入口121と内気導入口122との間に回動自在に配置されている。内外気切替ドア123は、図示しないアクチュエータにより駆動される。
内外気切替箱12の空気流れ下流側には、車室内への送風空気を冷却する冷却部を構成する蒸発器13が配置されている。蒸発器13は、内部を流通する低温冷媒の蒸発潜熱を送風空気から吸熱して、送風空気を冷却する熱交換器である。蒸発器13は、図示しない圧縮機、凝縮器、減圧機構と共に蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成する。
蒸発器13の空気流れ下流側には、蒸発器13で冷却された空気をヒータコア14側へ流す温風通路16、および蒸発器13で冷却された空気を、ヒータコア14を迂回して流す冷風バイパス通路17が形成されている。
ヒータコア14は、図示しないエンジンの冷却水を熱源として、送風空気を加熱する熱交換器である。本実施形態では、ヒータコア14が送風空気を加熱する加熱部を構成する。
蒸発器13とヒータコア14との間には、エアミックスドア18が回動自在に配置されている。エアミックスドア18は、図示しないアクチュエータにより駆動されて、温風通路16を流通させる空気と冷風バイパス通路17を流通させる空気との割合を調整して、車室内へ送風する送風空気の温度を調整する部材である。
温風通路16、および冷風バイパス通路17の空気流れ下流側には、送風装置2を構成する送風機20が配置されている。送風機20は、空調ケース11の内部に車室内へ吹き出す空気流を発生させる機器である。送風装置2の詳細については後述する。
送風機20の空気吐出側には、空調用ダクト19が接続されている。空調用ダクト19は、車室内に開口して車室内へ空気を吹き出す図示しない吹出部へ送風空気を導く部材である。吹出部としては、図示しないが、乗員の上半身側に空気を吹き出すフェイス吹出口、乗員の下半身側に空気を吹き出すフット吹出口、車両前面の窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出口が設けられている。また、空調用ダクト19には、各吹出口からの空気の吹出モードを設定する図示しないモード切替ドアが設けられている。モード切替ドアは、図示しないアクチュエータにより駆動される。
続いて、送風装置2について説明する。送風装置2は、送風機20、送電回路50、制御回路100を備える。送風機20は、送風ケース21、送風ケース21に収容されたファン22、ファン22を駆動する電動機25等で構成されている。
送風ケース21は、空調ケース11の一部を構成している。本実施形態の送風ケース21は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)により成形されている。
送風ケース21には、電動機25における回転軸252の軸線CLの方向(すなわち、ファン22の軸方向)の一端側に開口する吸込口211、および吸込口211を介して吸い込んだ空気を吐出する吐出口213が形成されている。
ファン22は、吸込口211を介して温風通路16および冷風バイパス通路17の空気流れ下流側の空気を吸い込み、吐出口213から吐出する。本実施形態のファン22は、軸線CLの方向(すなわち、ファン22の軸方向)から吸い込んだ空気を径方向外側に吹き出す遠心ファンで構成されている。ファン22は、電動機25によって回転駆動される。
具体的には、図2、図3に示すように、ファン22は、複数枚の羽根221、主板223、およびシュラウド224を備える。複数枚の羽根221は、各羽根221の間を空気が流通可能なように、電動機25における回転軸252の軸線CLの周りに間隔をあけて環状に配置されている。
各羽根221は、軸線CLの方向における吸込口211側(すなわち、軸方向の一端側)の端部がシュラウド224に連結されている。また、各羽根221は、軸線CLの方向における吸込口211の反対側(すなわち、軸方向の他端側)の端部が主板223に連結されている。
各羽根221は、図3に示すように、シュラウド224に対向する一端部に、シュラウド224に形成された係合穴224aに係合する第1係合部221aが設けられている。また、各羽根221は、主板223に対向する他端部に、主板223に形成された係合穴223cに係合する第2係合部221bが形成されている。
主板223は、中央部が軸線CLの方向における吸込口211側へ窪んだ円錐状の形状を有する部材で構成される。主板223は、各羽根221の軸線CLの方向の他端側が連結されるプレート部223a、および電動機25の回転軸252に連結されるボス部223bを有する。本実施形態の主板223は、各羽根221の軸方向の他端側を連結すると共に、電動機25からの回転駆動力を各羽根221へ伝達する連結部を構成する。
プレート部223aには、図4に示すように、各羽根221の第2係合部221bに対応する係合穴223cが複数形成されている。図4は、ファン22の軸方向から見た主板223の上面図である。
また、プレート部223aには、各羽根221が結合される部位の背面側に、後述する第1、第2誘導加熱コイル51、52を収容する第1、第2溝部225、226が形成されている。具体的には、第1、第2溝部225、226は、プレート部223aにおける係合穴223cが形成された部位の背面側に形成されている。各溝部225、226は、図5の断面図に示すように、ボス部223bを中心とする円環形状に形成されている。
ボス部223bは、主板223の中央部に形成されて電動機25の回転軸252に嵌合する嵌合部である。本実施形態のボス部223bと回転軸252とは、図示しない回り止めピンにより回り止めされている。従って、回転軸252が回転すると、回転軸252の回転に連動して主板223が回転する。
シュラウド224は、図2、図3に示すように、中央部に吸込口211に対応する大きさの開口部が形成された円盤状の形状を有する部材である。シュラウド224は、各羽根221の軸方向の一端側を連結する部材である。シュラウド224には、各羽根221の第1係合部221aに対応する係合穴224aが複数形成されている。
本実施形態の各羽根221、主板223、およびシュラウド224は、金属材料により構成されている。本実施形態のファン22は、主板223の各係合穴223c、シュラウド224の各係合穴224aに各羽根221の各係合部221a、221bを係合させた状態で、ろう付け接合により一体に構成される。なお、ファン22の各構成要素221、223、224を構成する材料の詳細については、後述する。
電動機25は、モータ本体部251、金属製(例えば、鉄製)の回転軸252、送風ケース21に連結された支持具253、図示しない駆動回路を備える。モータ本体部251は、回転軸252を介してファン22を回転駆動する駆動手段である。
モータ本体部251は、支持具253を介して送風ケース21に支持されている。モータ本体部251は、送風ケース21と主板223との間に形成される空間に収容されている。
モータ本体部251は、図示しないが、支持具253に固定されたコア、コアの外側に配置されると共に回転軸252に固定されたロータ、ロータの内周側に固定されたマグネット、回転軸252を回転可能に支持する軸受等を有する。
電動機25は、駆動回路からモータ本体部251のコアに電力が供給されると、コアに磁束変化が生じる。これにより、ロータに固定されたマグネットを引き寄せる力が発生し、この力を受けてロータが回転軸252と共に回転する。
続いて、送電回路50は、ファン22を誘導加熱する第1、第2誘導加熱コイル51、52、共振回路53、および電源回路54を有して構成される。
第1、第2誘導加熱コイル51、52は、ファン22の主板223と対向するように配置されている。本実施形態の各誘導加熱コイル51、52は、ファン22の軸方向の他端側(すなわち、吸込口211とは反対側)であって主板223における各羽根221の反対側に配置されている。
また、第1、第2誘導加熱コイル51、52は、図5に示すように、主板223のプレート部223aに形成された各溝部225、226の内部に対応する円環状の形状のコイルで構成されている。本実施形態の各誘導加熱コイル51、52は、主板223のプレート部223aに形成された各溝部225、226の内部に各溝部225、226と非接触に収容されている。
本実施形態のファン22と各誘導加熱コイル51、52との間には、所定の間隔が設けられており、ファン22と各誘導加熱コイル51、52とが非接触となっている。また、各誘導加熱コイル51、52は、図示しないが、送風ケース21側に固定されている。このため、ファン22は、各誘導加熱コイル51、52に接触することなく回転可能となっている。
共振回路53および電源回路54は、各誘導加熱コイル51、52へ所定周波数(例えば、25kHz)の交流電流を供給する交流供給部を構成している。電源回路54は、交流信号の発生源を構成する回路である。共振回路53は、各誘導加熱コイル51、52がファン22に対向配置された状態で、磁界共鳴するように調整されている。本実施形態では、各誘導加熱コイル51、52に対して単一の共振回路53を接続している。
送電回路50では、電源回路54から交流電流が各誘導加熱コイル51、52へ供給されることで、各誘導加熱コイル51、52の周囲に磁界が発生する。この際、ファン22の主板223には、各誘導加熱コイル51、52の周囲に発生した磁界を打ち消す方向に渦電流(すなわち、誘導電流)が流れる。ファン22の主板223には、主板223の電気抵抗×渦電流の2乗に相当するジュール熱が発生して発熱する。
この誘導加熱によるファン22(例えば、主板223)の加熱電力Pは、以下の数式F1の如く、主板223の表皮抵抗Rsに比例すると共に、磁束Hの2乗に比例する。
P∝Rs×H2 ・・・(F1)
そして、主板223の表皮抵抗Rsは、以下の数式F2の如く、主板223の電気抵抗率ρ、透磁率μ、各誘導加熱コイル51、52に流れる電流Iの周波数fの平方根に比例する。
Rs∝(ρ×μ×f)1/2 ・・・(F2)
また、磁束Hは、以下の数式F3の如く、各誘導加熱コイル51、52のターン数(すなわち、巻き数)Nと電流Iに比例する。
H∝N×I ・・・(F3)
上述の数式F1〜F3によれば、加熱電力Pは、以下の数式F4で表すことができる。
P∝(ρ×μ×f)1/2×(N×I)2 ・・・(F4)
ここで、ファン22は、誘導加熱コイル51、52への通電により主板223が発熱し、主板223の熱を、各羽根221を介して送風空気へ伝えるように構成されている。本実施形態では、主板223が発熱部を構成し、各羽根221が主板223の熱を送風空気へ放熱する放熱部を構成する。
数式F4に示すように、誘導加熱によりファン22を効率よく加熱するためには、ファン22における発熱部を構成する主板223を電気抵抗率ρと透磁率μとの積算値(=ρ×μ)が高い材料で構成することが望ましい。
一方、ファン22から空気側へ効率よく放熱するためには、空気側に接する部材の温度を均一化させて放熱面積を拡大することが有効となる。このため、ファン22における放熱部を構成する各羽根221を熱伝導率λが高い材料で構成することが望ましい。
そこで、本実施形態では、各羽根221を主板223よりも熱伝導率λの高い材料で構成し、主板223を各羽根221よりも電気抵抗率ρと透磁率μとの積算値(=ρ×μ)の高い材料で構成している。なお、熱伝導率λ、電気抵抗率ρ、透磁率μは、温度依存性があることから、同一温度条件下で比較した際の前述の条件を満たす材料を採用することが望ましい。
具体的には、本実施形態では、各羽根221をアルミニウムで構成し、主板223を鉄で構成している。
アルミニウムは、熱伝導率λが約237[W/mK]であり、鉄の熱伝導率(λ≒80[W/mK])よりも極めて高い値となる。なお、本実施形態の各材料の熱伝達率は、300Kでの値を記載している。
また、鉄は、電気抵抗率が約0.17[μΩm]、比透磁率が約2000であり、その積算値(ρ×μ≒34)が、アルミニウムにおける電気抵抗率(ρ≒0.027[μΩm])と比透磁率(μ≒1)との積算値(ρ×μ≒0.027)よりも極めて大きい値となる。
各羽根221は、主板223よりも熱伝導率λの高い材料であればよい。各羽根221は、例えば、熱伝導率λが高いアルミニウムを主成分とする材料(例えば、アルミニウム合金)や、銅(λ≒398[W/mK]、ρ≒0.017[μΩm]、μ≒1)を主成分とする材料で構成してもよい。なお、各羽根221は、主板223よりも熱伝導率λの高い材料であれば、金属材料以外の材料で構成してもよい。
同様に、主板223は、各羽根221よりも電気抵抗率ρと透磁率μとの積算値が高い材料であればよく、例えば、電気抵抗率ρと透磁率μとの積算値が高い鉄を主成分とする材料(例えば、ステンレス)で構成してもよい。なお、主板223は、各羽根221よりも電気抵抗率ρと透磁率μとの積算値が高い材料であれば、金属材料以外の材料で構成してもよい。
本実施形態のファン22のシュラウド224は、比較的軽量となるアルミニウムで構成している。なお、シュラウド224は、軽量であることが望ましいことから、樹脂等の材料で構成してもよい。
続いて、制御回路100は、CPU、ROMやRAMといった記憶部を含むマイクロコンピュータと、その周辺回路で構成されている。制御回路100は、記憶部に記憶された制御プログラムに基づいて、各種演算処理を行い、出力側に接続されたモータ駆動回路や、電源回路54等の作動を制御する回路である。制御回路100は、送風機20の作動中に、空調ユニット10側からの要求に応じて電源回路54等の作動を制御する通電制御部を構成する。なお、制御回路100の記憶部は、非遷移的実体的記憶媒体で構成される。
次に、上記構成に係る本実施形態の送風装置2の作動を説明する。まず、駆動回路からモータ本体部251のコアに電力が供給されると、電動機25の回転軸252が回転する。そして、ファン22は、回転軸252の回転に連動して回転する。ファン22の回転により、図6に示すように、送風ケース21の吸込口211から軸線CLに沿って吸い込まれた空気が、ファン22の径方向外側に向かって吹き出される。そして、ファン22から吹き出された空気は、送風ケース21の吐出口213、および空調用ダクト19を介して車室内へ吹き出される。
この状態で、送電回路50の電源回路54から交流電流が各誘導加熱コイル51、52へ供給されると、各誘導加熱コイル51、52の周囲に磁界が発生する。この際、ファン22の主板223には、各誘導加熱コイル51、52の周囲に発生した磁界を打ち消す方向に渦電流(すなわち、誘導電流)が流れる。ファン22の主板223には、主板223の電気抵抗×渦電流の2乗に相当するジュール熱が発生して発熱する。そして、主板223の熱は、各羽根221を介して、送風ケース21に吸い込まれた空気に放熱される。これにより、ファン22に吸い込まれた空気が加熱される。ファン22で加熱された空気は、空調用ダクト19を介して車室内へ吹き出される。
以上説明した本実施形態の送風装置2は、ファン22の各羽根221を主板223よりも熱伝導率の高い材料で構成し、主板223を各羽根221よりも透磁率と電気抵抗率との積算値が高い材料で構成している。
これによれば、ファン22の各羽根221を連結する主板223を誘導加熱により効率よく加熱すると共に、誘導加熱により加熱された主板223の熱を、熱伝導率の高い各羽根221を介して空気側へ効率よく放熱させることが可能となる。
ここで、ファン22における各羽根221から空気側への熱移動は、動かないように固定された平板から空気側へ熱が移動する場合と比較して、各羽根221が回転することで生ずる遠心力により各羽根221の表面に形成される境界層が薄くなる。このため、ファン22では、前述の平板から空気側へ熱が移動する場合と比較して、各羽根221から空気側へ熱が移動し易くなる。
また、羽根221は複数枚あるので、各羽根221における空気と接する面積を充分に確保することができ、充分な伝熱量で空気を加熱することができる。さらに、各羽根221は、熱伝導率の高い材料で構成されているため、各羽根221の温度が羽根221の全域で均一に近くなり、効率よく空気側へ熱を移動させることができる。
従って、本実施形態の送風装置2によれば、誘導加熱によるファン22の加熱の効率化、およびファン22から空気への放熱の効率化を両立させることが可能となる。
ここで、各誘導加熱コイル51、52と被加熱部位を構成するファン22の主板223との距離が近いほど、主板223を流れる渦電流が増加することから、誘導加熱の効率が高くなる。
そこで、本実施形態では、各羽根221、および主板223のうち、主板223に近い位置に各誘導加熱コイル51、52を配置している。このように、各誘導加熱コイル51、52を各羽根221よりも主板223に近接する位置に配置すれば、誘導加熱による主板223の加熱のより一層の効率化を図ることができる。
また、主板223には、各誘導加熱コイル51、52に対応する形状を有する溝部225、226を形成し、当該溝部225、226の内部に当該溝部225、226と非接触に各誘導加熱コイル51、52を収容している。
これによれば、ファン22において被加熱部位を構成する主板223における各誘導加熱コイル51、52と対向する面積を大きくすることができるので、主板223における被加熱面積を充分に確保することができる。
さらに、主板223と各誘導加熱コイル51、52との距離を近づけることができるので、各誘導加熱コイル51、52の電磁誘導作用によって主板223に流れる電流を増大させることができる。従って、誘導加熱による主板223の加熱のより一層の効率化を図ることができる。
この際、主板223自体が各誘導加熱コイル51、52の通電により生ずる磁束の漏れを遮蔽する磁気シールドとしても機能するので、各誘導加熱コイル51、52を鎖交する磁束が送風装置2の周辺機器へ影響してしまうことを抑えることができる。
さらに、本実施形態では、ファン22が軸線CLの方向の一端側から吸い込んだ空気を径方向に吹き出す遠心ファンで構成している。そして、各誘導加熱コイル51、52を、ファン22の軸方向の他端側であって主板223における各羽根221と反対側に配置している。これによれば、各誘導加熱コイル51、52がファン22により生成される気流を乱す要因とならないので、各誘導加熱コイル51、52の追加に伴うファン性能の低下を回避可能となる。
なお、本実施形態では、ファン223を加熱する加熱部を2つの誘導加熱コイル51、52で構成する例について説明したが、これに限定されない。誘導加熱コイル51は、1つ以上であればよい。このことは、以降の実施形態についても同様である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図7、図8を用いて説明する。本実施形態では、送風機20Aのファン22Aをクロスフローファンで構成している点が第1実施形態と相違している。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
本実施形態の送風機20Aは、図7、図8に示すように、第1、第2ファン22A、23A、各ファン22A、23Aを収容する送風ケース21A、および電動機25を有して構成される。各ファン22A、23Aは、回転軸252を交差する方向に空気が流れるクロスフローファンで構成されている。
第1ファン22Aは、回転軸252の周りに配置された複数枚の羽根221A、および各羽根221Aにおける回転軸252の一端側を連結する第1エンドプレート261を有する。各羽根221Aは、各羽根221Aの間を空気が流通可能なように、電動機25における回転軸252の周りに間隔をあけて環状に配置されている。
第1エンドプレート261は、各羽根221Aの一端側に連結されると共に、電動機25の回転軸252に連結されている。第1エンドプレート261には、各羽根221Aが結合される部位の背面側に、第3誘導加熱コイル55を収容する第3溝部261aが形成されている。
また、第2ファン23Aは、回転軸252の周りに配置された複数枚の羽根231A、および各羽根231Aにおける回転軸252の他端側を連結する第2エンドプレート262を有する。各羽根231Aは、各羽根231Aの間を空気が流通可能なように、電動機25における回転軸252の周りに間隔をあけて環状に配置されている。
第2エンドプレート262は、各羽根231Aの他端側に連結されると共に、電動機25の回転軸252に連結されている。第2エンドプレート262には、各羽根231Aが結合される部位の背面側に、第4誘導加熱コイル56を収容する第4溝部262aが形成されている。
本実施形態の各エンドプレート261、262は、各羽根221A、231Aを連結すると共に、電動機25からの回転駆動力を各羽根221A、231Aへ伝達する連結部26を構成する。
各ファン22A、23Aは、回転軸252の方向に並ぶように中間プレート27により連結されており、1つの筒状体として構成されている。中間プレート27は、円環状に形成されており、各羽根221A、231Aを連結している。なお、中間プレート27は、電動機25の回転軸252には連結されていない。
続いて、送風ケース21Aには、図7に示すように、吸込口211Aと吐出口213Aとの間に、ファン22の回転により発生した気流の逆流を防止するスタビライザ215が形成されている。スタビライザ215は、ファン22側に向かって突出する突出形状を有する。
送風ケース21Aの内部では、ファン22の回転に伴いスタビライザ215付近を中心とする渦流(すなわち、循環流)が誘起される。これにより、送風ケース21Aの吸込口211Aから吸い込まれた空気が回転軸252を交差する方向に沿って流れ、吐出口213Aから吹き出される。
本実施形態では、各羽根221A、231Aを各エンドプレート261、262よりも熱伝導率λの高い材料で構成し、各エンドプレート261、262を各羽根221A、231Aよりも電気抵抗率ρと透磁率μとの積算値の高い材料で構成している。
具体的には、本実施形態では、各羽根221A、231Aをアルミニウムで構成し、各エンドプレート261、262を鉄で構成している。
各羽根221A、231Aは、各エンドプレート261、262よりも熱伝導率λの高い材料であればよく、例えば、熱伝導率λが高いアルミニウムを主成分とする材料(例えば、アルミニウム合金)や、銅を主成分とする材料で構成してもよい。
また、各エンドプレート261、262は、各羽根221A、231Aよりも電気抵抗率ρと透磁率μとの積算値が高い材料であればよく、例えば、電気抵抗率ρと透磁率μとの積算値が高い鉄を主成分とする材料(例えば、ステンレス)で構成してもよい。
本実施形態の各ファン22A、23Aの中間プレート27は、比較的軽量となるアルミニウムで構成している。なお、中間プレート27は、軽量であることが望ましいことから、樹脂等の材料で構成してもよい。
続いて、本実施形態の送電回路50は、各ファン22A、23Aを誘導加熱する第3、第4誘導加熱コイル55、56、共振回路53、および電源回路54を有して構成される。
第3誘導加熱コイル55は、第1エンドプレート261と対向するように配置されている。本実施形態の第3誘導加熱コイル55は、第1エンドプレート261における各羽根221Aの反対側に配置されている。
また、第3誘導加熱コイル55は、第1エンドプレート261に形成された第3溝部261aの内部に対応する円環状の形状のコイルで構成され、第3溝部261aの内部に第3溝部261aと非接触に収容されている。
第4誘導加熱コイル56は、第2エンドプレート262と対向するように配置されている。本実施形態の第4誘導加熱コイル56は、第2エンドプレート262における各羽根231Aの反対側に配置されている。
また、第4誘導加熱コイル56は、第2エンドプレート262に形成された第4溝部262aの内部に対応する円環状の形状のコイルで構成され、第4溝部262aの内部に第4溝部262aと非接触に収容されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。次に、上記構成に係る本実施形態の送風装置2の作動を説明する。
まず、駆動回路からモータ本体部251のコアに電力が供給されると、電動機25の回転軸252が回転する。そして、各ファン22A、23Aは、回転軸252の回転に連動して回転する。各ファン22A、23Aの回転により、図7に示すように、送風ケース21Aの吸込口211Aから吸い込まれた空気が、回転軸252と交差する方向に各ファン22A、23Aの内部を通過して吹き出される。そして、各ファン22A、23Aから吹き出された空気は、送風ケース21Aの吐出口213A、および空調用ダクトを介して車室内へ吹き出される。
この状態で、送電回路50の電源回路54から交流電流が各誘導加熱コイル55、56へ供給されると、各誘導加熱コイル55、56の周囲に磁界が発生する。この際、各ファン22A、23Aの各エンドプレート261、262には、各誘導加熱コイル55、56の周囲に発生した磁界を打ち消す方向に渦電流(すなわち、誘導電流)が流れて発熱する。そして、各エンドプレート261、262の熱は、各羽根221A、231Aを介して、送風ケース21に吸い込まれた空気に放熱される。これにより、ファン22に吸い込まれた空気が加熱され、ファン22で加熱された空気が空調用ダクトを介して車室内へ吹き出される。
本実施形態の送風装置2は、各羽根221A、231Aを各エンドプレート261、262よりも熱伝導率の高い材料で構成し、各エンドプレート261、262を各羽根221A、231Aよりも透磁率と電気抵抗率との積算値が高い材料で構成している。
これよれば、各エンドプレート261、262を誘導加熱により効率よく加熱すると共に、誘導加熱により加熱された各エンドプレート261、262の熱を、熱伝導率の高い各羽根221A、231Aを介して空気側へ効率よく放熱させることが可能となる。
従って、本実施形態の送風装置2によれば、誘導加熱によるファン22A、23Aの加熱の効率化、およびファン22A、23Aから空気への放熱の効率化を両立させることが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の各実施形態では、本開示の送風装置2を車両用空調装置に適用する例について説明したが、これに限定されない。送風装置2は、車両等の移動体に限らず、家庭や工場等に利用される定置型の空調装置に適用してもよい。また、送風装置2は、空調装置に限らず、例えば、機器の温度を調整する装置に適用してもよい。なお、送風装置2を空調装置に適用する場合、送風機20の位置は、蒸発器13やヒータコア14といった温度調整機器の空気流れ下流側ではなく、当該温度調整機器の空気流れ上流側に配置してもよい。
(2)上述の各実施形態では、ファン22の各構成要素をろう付け接合により一体化する例について説明したが、これに限らず、各構成要素を溶接により一体に構成してもよい。また、ファン22の各構成要素に金属材料以外の材料(例えば、樹脂)で構成される要素がある場合には、当該要素については別工程で連結すればよい。
(3)上述の各実施形態では、各誘導加熱コイル51、52、55、56に対して単一の共振回路53を接続する例について説明したが、これに限定されない。すなわち、各誘導加熱コイル51、52、55、56に対応して共振回路53を複数設け、各誘導加熱コイル51、52、55、56に対して個別に共振回路53を接続してもよい。このような構成は、第2実施形態の如く、各誘導加熱コイル55、56との間にファン22A、23Aが介在して、距離が離れてしまう場合に好適である。
(4)上述の各実施形態の如く、各誘導加熱コイル51、52、55、56を各羽根221、221A、231Aよりも連結部に近接する位置に配置することが望ましいがこれに限定されない。例えば、各誘導加熱コイル51、52、55、56の一部が連結部よりも各羽根221、221A、231Aに近接する位置に配置されていてもよい。
(5)上述の各実施形態の如く、各誘導加熱コイル51、52、55、56を主板223等の連結部に形成した各溝部225、226、261a、262aに収容することが望ましいが、これに限定されない。各誘導加熱コイル51、52、55、56は、主板223等の連結部に近接する位置であれば他の位置に配置されていてもよい。
(6)上述の各実施形態の如く、各誘導加熱コイル51、52、55、56を主板223等の連結部における各羽根221、221A、231Aの反対側に配置することが望ましいが、これに限定されない。各誘導加熱コイル51、52、55、56は、主板223等の連結部に近接する位置であれば他の位置に配置されていてもよい。
(7)上述の各実施形態では、送風装置2自体が共振回路53、および電源回路54を備える例について説明したが、これに限定されず、他の装置の電源回路等から各誘導加熱コイル51、52、55、56に交流電流を供給する構成としてもよい。
(8)上述の第1実施形態では、第1、第2誘導加熱コイル51、52を主板223に近接する位置に配置する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1、第2誘導加熱コイル51、52のうち、一方を主板223に近接する位置に配置してもよい。勿論、第1、第2誘導加熱コイル51、52に加えて、第3の誘導加熱コイルを追加してもよい。
(9)上述の第2実施形態では、第3、第4誘導加熱コイル55、56を各エンドプレート261、262に近接する位置に配置する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第3、第4誘導加熱コイル55、56に加えて、第3の誘導加熱コイルを追加してもよい。
(10)上述の各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上述の各実施形態は、可能な範囲で適宜組み合わせることができる。
(11)上述の各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
(12)上述の各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係、材料等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係、材料等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係、材料等に限定されない。

Claims (5)

  1. 空気を送風する送風装置であって、
    回転することにより空気を吸い込んで吹き出すファン(22、22A、23A)と、
    前記ファンを回転駆動する電動機(25)と、
    前記ファンを誘導加熱により加熱する誘導加熱コイル(51、52、55、56)と、を備え、
    前記ファンは、空気が流通可能なように間隔をあけて配置された複数枚の羽根(221、221A、231A)、および前記複数枚の羽根を連結すると共に前記電動機からの回転駆動力を前記複数枚の羽根へ伝達する連結部(223、26)を有し、
    前記複数枚の羽根は、前記連結部よりも熱伝導率の高い材料で構成され、
    前記連結部は、前記複数枚の羽根よりも透磁率と電気抵抗率との積算値が高い材料で構成されており、
    前記連結部には、前記誘導加熱コイルを収容する溝部(225、226、261a、262a)が形成されており、
    前記誘導加熱コイルは、前記溝部の内部に前記溝部と非接触に収容されている送風装置。
  2. 前記誘導加熱コイルは、誘導加熱によって渦電流が前記連結部に流れるように、前記複数枚の羽根、および前記連結部のうち前記連結部に近い位置に配置されている請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記ファン(22)は、軸方向の一端側から吸い込んだ空気を径方向に吹き出す遠心ファンで構成されており、
    前記連結部(223)は、前記複数枚の羽根(22)における前記ファンの軸方向の他端側に連結されており、
    前記誘導加熱コイル(51、52)は、前記ファンの軸方向の他端側であって前記連結部における前記複数枚の羽根と反対側に配置されている請求項1または2に記載の送風装置。
  4. 前記誘導加熱コイルに交流電流を供給する交流供給部(53、54)を備え、
    前記ファンは、前記交流供給部から前記誘導加熱コイルへ前記交流電流が供給された際に、誘導加熱により加熱される請求項1ないしのいずれか1つに記載の送風装置。
  5. 前記連結部は、鉄を主成分とする材料で構成され、
    前記複数枚の羽根は、アルミニウムを主成分とする材料で構成される請求項1ないしのいずれか1つに記載の送風装置。
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