JP2016108917A - 組立建物 - Google Patents
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Abstract
Description
このような従来の組立建物は、屋根の部品点数が多く施工に手間がかかると共に、屋根同士を連結するのにも手間がかかる。
各屋根材1は、図1に示すように、複数の中空部4を幅方向に隣接して有するアルミニウム合金の押出形材であり、それ自体が屋根12の構造材としての強度を有するものとなっている。屋根材1は、後側の端部の上側に断面L型の上取付片5を有し、前側の端部に板状の下取付片6を有しており、図1,5に示すように、隣接する屋根材1,1の上取付片5と下取付片6とを上下に重なるように係合させ、上方からネジ18を打ち込んで固定することで、前側のものから順次連結して施工される。上取付片5には、目板19が上方から嵌合取付され、ネジ18を隠している。下取付片6の上面には帯状のパッキン41が長手方向に沿って取付けてあり、このパッキン41が上取付片5と下取付片6の間に挟み込まれることで、屋根材1同士の連結部から雨水が浸入するのを防いでいる。また、上取付片5の下方に断面L型の樋部20が形成してあり、仮に前記連結部から雨水が浸入したとしても、その雨水は樋部20を通じて屋根12左端の樋17に流れるので、屋根材1同士の間から雨水が下に落ちることがない。
野縁2は、図2に示すように、下面に屋根材1を取付けるための取付具3が係合する係合部23を長手方向に沿って有しており、その係合部23に係合させて取付具3が一定の間隔をあけて取付けてある。各屋根材1は、図1,5に示すように、取付具3に上方から挿入したボルト24を前記裏板22のナットに螺入することで、野縁2に取付けてある。このように屋根材1を取付具3を介して野縁2に取付けることで、野縁2の下縁と屋根材1上面との間に20mm弱の隙間25が形成されており、これにより屋根材1の上面を伝う雨水が野縁2で堰き止められることなく樋17まで流れる。また、図2に示すように、屋根材1の左側の端部の小口は開放し、樋17に臨ませてあるので、屋根材1の中空部4内に浸入した雨水も樋17に流すことができる。
本シェルターは、基本的な構成は第1実施形態のものと共通であり、以下、第1実施形態と異なる点について説明する。
屋根つなぎ材7は、図7に示すように、本体8とカバー9とで構成されている。本体8は、中空部30を有する形材であり、中空部30内の上部にナットが溶接された裏板31が保持してあり、野縁2の下面に取付けた取付具11に挿入したボルト32を裏板31のナットに螺入することで、野縁2に固定してある。本体8は、後側の側面の上寄りに上取付片33を有しており、屋根つなぎ材7の後側に位置する屋根材1の下取付片6を本体8の上取付片33の下に重ね、上方からネジ34で固定してある。本体8の上取付片33には目板35を嵌合取付し、ネジ34を隠している。
カバー9は、本体8の下面にネジ36で取付けてあり、屋根つなぎ材7の前後に位置する屋根材1,1間の隙間を隠している。カバー9を本体に取付けているネジ36は、カバー9に下方より嵌合取付けした目板37により隠されている。カバー9は、前側の端部に下取付片38を有しており、屋根つなぎ材7の前側に位置する屋根材1の上取付片5をカバー9の下取付片38の上に重ね、上方からネジ39で固定してある。カバー9は、本体8へのネジ止め部の前後両側に溝形の樋部42,42を有しており、屋根材1,1と屋根つなぎ材7の間から浸入した雨水を前記樋部42,42で受けて樋17に流すようにしてあり、これにより屋根材1,1と屋根つなぎ材7との間から雨水が落ちるのを防いでいる。屋根つなぎ材7は、屋根材1と同じ厚みで構成されており、そのため屋根つなぎ材7が目立たないようになっている。
屋根つなぎ材7は以上のように構成され、図8に示すように、カバー9を本体8から外すことで、屋根つなぎ材7の前側の屋根材1を取外し可能となる。そうして、屋根つなぎ材7の前側の屋根材1を取外せば、さらにその前側の屋根材1を順次取外すことができる。
また、屋根12の中間の屋根材1が破損するなどして交換したい場合、屋根つなぎ材7がないとすると、交換したい屋根材1より後側の屋根材1を全て取り外さなければならないが、本実施形態のシェルターは、図11(b)に示すように、屋根つなぎ材7より前側に位置する屋根材1aだけを取り外すことで、中間の屋根材1bを取外すことができる。よって、屋根12のメンテナンスが容易に行える。前側の屋根材1の上取付片5をカバー9にネジ止めしてあるため、カバー9を本体8から外すと、前側の屋根材1がカバー9と一緒に外せるので、屋根材1の交換等を行う際の作業性が良い。
このように構成した場合も、図10に示すように、カバー9を本体8から取り外すと共に、連結具10を本体8に取付けているネジ40を外すことで、屋根つなぎ材7の前側の屋根材1を取外し可能となる。本実施形態によれば、連結具10に設けた樋部43とカバー9に設けた樋部42とで、屋根材1と屋根つなぎ材7間に浸入する雨水を2段階に止水するため、止水性がより一層向上する。なお連結具10は、本体8やカバー9とほぼ同じ長さの長尺材であってもよいが、短尺のものとして間隔をおいて配置することもできる。カバー9が前後の屋根材1,1と縁が切れており、カバー9だけを単独で本体8から外せるので、カバー9の着脱がしやすく、カバー9内の清掃やメンテナンス等が容易に行える。また、カバー9に屋根材1のネジ止め部を設ける必要がないので、カバー9の断面形状が簡単になり、材料費も抑えられる。
このようにLED照明44を屋根材1cに埋め込んで設置したことで、LED照明44が屋根材1cの下面からほとんど飛び出さず、スマートな意匠になる。また、LED照明44の取り外しが容易で、メンテナンス性にも優れている。さらに、LED照明付き屋根材1cを屋根つなぎ材7の前方に隣接して配置することで、LED照明付きでない通常の屋根材1からLED照明付き屋根材1cに後から取り替えることも容易である。LED照明44がLED照明付き屋根材1cの凹部45に埋め込んであり、且つLED照明付き屋根材1cの取り外しが可能であることから、LED照明44の配線をLED照明44と屋根材1cの間に配置し、屋根材1cの端部から柱13内に配線を案内することで、配線を見せないようにすることが容易である。また、LED照明付き屋根材1cをLED照明44を埋め込んだままの状態で取外してLED照明44のメンテナンスを行ったり、LED照明44を設置するにあたり、地上で屋根材1cにLED照明44を取付けてから、屋根材1cを取付けたりできるので、メンテナンス性や施工性がよい。屋根材1cの凹部45に、LED照明以外の照明器具(例えば、蛍光灯など)を取付けることもできる。
屋根12の構造は、梁15の上面に野縁2を架設し、図15に示すように、野縁2上に各屋根材1,1,…を取付具3を介して取付けている。屋根材1は、第1実施形態のものと共通であり、屋根材1同士を連結する構造も第1実施形態と同様である。
屋根つなぎ材7は、屋根12の前後方向の奥行が長い場合に、図16に示すように、屋根12中に所定の間隔をおいて屋根材1,1間に配置される。屋根つなぎ材7は、第2実施形態と共通であり、屋根つなぎ材7と屋根材1との連結構造、屋根つなぎ材7のカバー9を外すことで、屋根つなぎ材7の前側の屋根材1を取外し可能となる点は、第2実施形態と同様である。
2 野縁(屋根支持材)
3 取付具
4 中空部
5 上取付片(係合部)
6 下取付片(被係合部)
7 屋根つなぎ材
8 本体
9 カバー
10 連結具
11 取付具
12 屋根
Claims (2)
- 複数の屋根材と屋根支持材と屋根つなぎ材とを備え、屋根材は、一方側の側縁部に上取付片を有し、他方側の側縁部に下取付片を有し、隣接する屋根材の上取付片と下取付片とを重ねてネジ止めしてあり、屋根つなぎ材は、任意の屋根材間に配置され、本体とカバーとを有し、本体は取付具を介して屋根支持材に取付けてあり、カバーは本体にネジ止めしてあり、屋根つなぎ材の一方側に位置する屋根材の下取付片又は屋根つなぎ材の他方側に位置する屋根材の上取付片のうちの一方の取付片が本体にネジ止めされ、他方の取付片がカバーにネジ止めされ、カバーを本体から外すことでカバーにネジ止めされた屋根材を取外し可能となることを特徴とする組立建物。
- 複数の屋根材と屋根支持材と屋根つなぎ材とを備え、屋根材は、一方側の側縁部に上取付片を有し、他方側の側縁部に下取付片を有し、隣接する屋根材の上取付片と下取付片とを重ねてネジ止めしてあり、屋根つなぎ材は、任意の屋根材間に配置され、本体とカバーとを有し、本体は取付具を介して屋根支持材に取付けてあり、カバーは本体にネジ止めしてあり、屋根つなぎ材の一方側に位置する屋根材の下取付片又は屋根つなぎ材の他方側に位置する屋根材の上取付片のうちの一方の取付片が本体にネジ止めされ、他方の取付片が連結具を介して本体にネジ止めされ、カバーを本体から外すことで連結具を介して本体にネジ止めされた屋根材を取外し可能となることを特徴とする組立建物。
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