JP2020066939A - 屋根および屋根構造体 - Google Patents
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以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2において、第1実施形態に係る屋根構造体としてのカーポート1は、駐車スペースに設置される前側二つの支柱2Aおよび後側二つの支柱2Bと、二つの支柱2Aの上部に接合された前側の梁3Aと、二つの支柱2Bの上部に接合された後側の梁3Bと、梁3A,3Bに複数の束4を介して支持された屋根5とを備えている。なお、図1において、後述する断熱カバー30は、説明の便宜上、図示を省略している。
以下の説明において、カーポート1の間口方向はX軸方向とし、カーポート1の奥行方向はY軸方向とし、カーポート1の上下方向はZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交している。
上梁6は、梁3A,3Bにそれぞれ沿って配置されている。屋根枠7は、Y軸方向に延びた一対の側枠71,72と、側枠71,72の前端部をつないでX軸方向に延びた前枠73と、側枠71,72の後端部をつないでX軸方向に延びた後枠74とを枠組みして構成されており、側枠71,72に前述した上梁6の両端が取り付けられている。上梁6と側枠71,72、前枠73および後枠74とは、アルミ押出形材によってそれぞれ形成されている。
屋根材10A(照明付屋根材)は、図3に示すように、上面部11、下面部12および一対の側面部13,14を有して中空枠状に形成されており、上面部11および下面部12は、側面部13,14の間に位置した二つの縦片部15によって連結されている。上面部11のうちX軸方向における中央部分はその両側部分よりも上方に突出した取付面部111として構成されており、この取付面部111が上梁6に取り付けられている。前述した取付面部111、下面部12および二つの縦片部15によって断面四角形状のボックス部16が構成されている。屋根材10Aの内部には、二つの縦片部15によって区画された三つの中空部17,18,19が形成されている。上面部11と側面部13および14との連続部分には、上方に延出した重なり部20を有している。重なり部20は、X軸方向において屋根材10Aに隣り合う屋根材10Bの重なり部20と重ねられている。
また、屋根材10Aには、一対の側面21,22および底面23によって樋部24,25が断面凹状に形成されており、樋部24,25は上方に開口してY軸方向に延びている。底面23は、上面部11のうち取付面部111の両側に位置する上面によって形成されている。側面21は、底面23から取付面部111に向かって上方に立ち上げられた面によって形成されている。側面22は、重なり部20の内側面によって形成されている。
このように構成された屋根材10Aには、照明具として下方を照らすダウンライト26が設置されている。ダウンライト26は、下面部12に形成された装着孔に装着されており、取付面部111に対してZ軸方向における下方に位置している。ダウンライト26はLED等を光源として備えている。
なお、屋根材10Bは、図3に示すように、ダウンライト26が設置されていない点を除いて屋根材10Aと同様に構成されているので、屋根材10Aと同符号を図面に適宜付して詳細な説明を省略する。また、屋根材10Cは、図2に示すように中空枠状に形成されていると共に、束4が貫通した貫通孔27が形成されている。
断熱カバー30は、屋根材10Aの長手方向に沿ったカバー材31と、カバー材31に沿った断熱材35とを備えている。
屋根5の上面が日射を受けることで温度上昇する場合、屋根材10Aは、その上面を覆う断熱カバー30によって日射熱から断熱されるので、屋根材10Aが日射を直接に受けて高温となることを抑制でき、これにより、屋根材10A側から伝わる熱によるダウンライト26の温度上昇を抑制できる。
また、金属製のカバー材31および屋根材10Aの間に配置された断熱材35によって、日射を受けるカバー材31と屋根材10Aとの間を断熱できるうえ、カバー材31の両側縁部である取付片部32A,32Bを屋根材10Aに隣り合う屋根材10Bに取り付けることで、カバー材31および屋根材10Aが直接に接触せず、カバー材31の熱が屋根材10Aに直接に伝わることをなくすことができ、ダウンライト26の温度上昇を抑制できる。
加えて、日射熱を断熱する断熱空間として屋根材10A,10Bの樋部24,25を利用できる一方、雨天時には樋部24,25本来の機能を発揮して雨水等を流すことができる。
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
第2実施形態に係るカーポート1は、前述した断熱カバー30を備えず、図4に示すように熱遮断層として屋根材10Aの上面部11に沿った熱線反射層を有したラミネートシート40を有する点で、第1実施形態に係るカーポート1と構成が異なっており、前述した点以外の構成は同じである。
ラミネートシート40は、図4に示すように屋根材10Aの上面部11に沿って貼り付けられており、第2実施形態では、図4において右側に示す重なり部20にも貼り付けられている。
第2実施形態に係るカーポート1によれば、前述した断熱カバー30を備える場合と比べて、熱遮断層を薄く形成でき、屋根材10A,10Bの外観形状が大きく異なることがないのでシンプルな外観意匠を形成できる。また、予め工場においてラミネートシート40を屋根材10Aに貼り付けておくことで、現場で屋根5に断熱カバー30などを取り付ける現場作業をなくすことができ、施工を簡略化できる。
また、工場において、熱線反射層を有したラミネートシートを照明付屋根材の上面部に貼り付けたり、照明付屋根材の上面部に予め熱線反射層を蒸着等したりすることで、例えば、照明付屋根材の上面部を覆うカバー材などを当該照明付屋根材に隣り合う屋根材に取り付ける現場作業をなくすことができ、施工を簡略化できる。
第1実施形態では、カバー材31はアルミ押出形材によって形成されているが、スチール、ステンレス等の他の金属材料によって形成されていてもよく、また、耐熱性を有した樹脂材料やセラミック材料によって形成されていてもよい。
また、断熱材35は、カバー本体片部34の下面に貼り付けられているが、カバー材31の側片部33A,33Bにも貼り付けられていてもよい。
更にまた、取付片部32A,32Bは、屋根材10Aに隣り合う屋根材10Bにそれぞれ取り付けられているが、これに限らず、屋根材10Aの重なり部20などに取り付けられていてもよい。この場合、断熱カバー30は、屋根材10Bの樋部24,25は覆わず、屋根材10Aの上面部11だけを覆って配置される。
加えて、屋根材10Aには、樋部24,25が形成されているが、屋根材10Aに樋部24,25を形成する必要がない場合にはこれらの構成を省略してもよい。
第2実施形態では、屋根材10Aの上面部11にラミネートシート40を貼り付けることで、上面部11に沿った熱線反射層を構成しているが、これに限らず、例えば、屋根材10Aの上面部11に蒸着した熱線反射層を構成してもよい。
第1、第2実施形態では、複数の屋根材10に樋部24,25などが断面凹状に形成されているが、例えば図5に示すように、これらの構成を省略して平坦な上面部11Aを構成してもよい。図5では上面部11Aに取り付けた断熱カバー30によって熱遮断層が構成されているが、上面部11Aにラミネートシート40を貼り付けて熱遮断層を構成してもよい。これにより、複数の屋根材10にわたってフラットな屋根上面を構成できる。また、雨水等は複数の屋根材10の上面部11Aを屋根5の勾配に沿って流れる。
第1、第2実施形態では、各屋根材10は中空形材によって形成されているが、これに限らず、一枚パネルによってそれぞれ形成されていてもよい。また、屋根材を構成するパネルを上下に間隔を隔てて設置することで当該パネル間に中空部を形成してもよい。
本発明の屋根は、支柱に固定された梁に設置される屋根であって、金属製の形成された屋根材が複数並設されて構成されており、前記複数の屋根材のうちの少なくとも一つの屋根材は、照明具が下面部に取り付けられた照明付屋根材として構成されており、前記照明付屋根材の上面を覆った熱遮断層を備えていることを特徴とする。
本発明の屋根によれば、屋根の上面が日射を受けることで温度上昇する場合、照明付屋根材は、その上面を覆う熱遮断層によって熱遮断されているので、照明付屋根材が日射を直接に受けて高温となることを抑制でき、これにより、照明付屋根材側から伝わる熱による照明具の温度上昇を抑制できる。
このような構成によれば、カバー材および照明付屋根材の間に断熱材が配置されるので、日射を受けるカバー材と照明付屋根材との間を断熱材によって断熱できる。更に、カバー材の両側縁部を照明付屋根材に隣り合う屋根材に取り付けるので、カバー材および屋根材が直接に接触せず、カバー材の熱が照明付屋根材に直接に伝わることをなくすことができ、照明具の温度上昇を抑制できる。
このような構成によれば、日射熱を断熱する断熱空間として照明付屋根材の樋部を利用できる一方、雨天時には樋部本来の機能を発揮して樋部に雨水等を流すことができる。
このような構成によれば、例えば照明付屋根材の上面部を覆う断熱材を設置する場合と比べて、熱遮断層を薄く形成することができる。このため、熱遮断層がある屋根材と熱遮断層がない屋根材との外観形状が大きく異なることがなく、外観意匠を向上できる。
また、工場において、熱線反射層を有したラミネートシートを照明付屋根材の上面部に貼り付けたり、照明付屋根材の上面部に予め熱線反射層を蒸着等したりすることで、例えば、照明付屋根材の上面部を覆うカバー材などを当該照明付屋根材に隣り合う屋根材に取り付ける現場作業をなくすことができ、施工を簡略化できる。
このような構成によれば、複数の屋根材にわたってフラットな屋根上面を構成できる。また、雨水等は複数の屋根材の上面部を屋根の勾配に沿って流すことができる。
本発明の屋根構造体によれば、前述した本発明の屋根の作用効果と同様の作用効果を発揮可能な屋根構造体を構成できる。
Claims (6)
- 支柱に固定された梁に設置される屋根であって、
金属製の屋根材が複数並設されて構成されており、
前記複数の屋根材のうちの少なくとも一つの屋根材は、照明具が下面部に取り付けられた照明付屋根材として構成されており、
前記照明付屋根材の上面部を覆った熱遮断層を備えている
ことを特徴とする屋根。 - 請求項1に記載の屋根において、
前記熱遮断層は、前記照明付屋根材の長手方向に沿ったカバー材と、前記カバー材に沿った断熱材とを備えた断熱カバーによって構成されており、
前記カバー材の長手方向に沿った両側縁部は、前記屋根材のうち前記照明付屋根材に隣り合う屋根材にそれぞれ取り付けられており、
前記断熱材は、前記カバー材および前記照明付屋根材の間に配置されている
ことを特徴とする屋根。 - 請求項2に記載の屋根において、
前記照明付屋根材の上面部には、一対の側面および底面によって形成されて上方で開口した断面凹状の樋部が形成されており、
前記樋部の底面および前記断熱材の間は断熱空間として構成されている
ことを特徴とする屋根。 - 請求項1に記載の屋根において、
前記熱遮断層は、前記照明付屋根材の上面部に沿った熱線反射層によって構成されている
ことを特徴とする屋根。 - 請求項1、請求項2または請求項4に記載の屋根において、
前記複数の屋根材の上面部は平坦に形成されている
ことを特徴とする屋根。 - 支柱と、前記支柱に固定された梁と、前記梁に設置された請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の屋根とを備えることを特徴とする屋根構造体。
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JPH11270063A (ja) * | 1998-03-19 | 1999-10-05 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 断熱金属屋根材とその製造方法 |
JP2016108917A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-20 | 三協立山株式会社 | 組立建物 |
JP2017031585A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 有限会社トラッド | シート端部に棒状部材を固定するための固定具及びそれを用いた固定方法 |
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