JP5060854B2 - 採光構造及びその施工方法 - Google Patents
採光構造及びその施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5060854B2 JP5060854B2 JP2007184527A JP2007184527A JP5060854B2 JP 5060854 B2 JP5060854 B2 JP 5060854B2 JP 2007184527 A JP2007184527 A JP 2007184527A JP 2007184527 A JP2007184527 A JP 2007184527A JP 5060854 B2 JP5060854 B2 JP 5060854B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- receiving
- daylighting
- shaped
- cutting edge
- mountain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
また、露結水の落下を防止する目的で山部と谷部とを有する透光性の折板を所定間隔を隔てて上下に配して採光部とする方法(例えば特許文献2参照)も提案されている。
さらに、山部と谷部とを有する折板屋根の山部頂部に配設する嵌合カバー材に代えて枠体に透光板を組み付けた採光用枠体を取り付ける方法(例えば特許文献3参照)も提案されている。
本発明を適用する既設の折板屋根は、山部と谷部とを有する縦葺き外装材を敷設してなり、一般的にその上面を作業者が歩行できる程度の強度を有していれば、各種寸法の既設折板屋根に適用することができ、山部の頂部で左右の外装材の側端をハゼ締めして接続するハゼ締め式でもよいし、山部の頂部にカバー材を取り付ける嵌合式でもよい。
本発明にて用いられる受桟部材は、既設の折板屋根の切断端縁に、挟み込んで取り付ける溝状取付部と、この溝状取付部から上方へ延在する縦部と、この縦部を前記切断端縁よりも外方へ延在させた固定受部とを備える。
前記溝状取付部は、切断端縁に安定に取り付けられるように弾性材等を介在させて取り付けるようにすることが望ましい。この溝状取付部は、略平行状(略コ字状)であっても、開口する部分が幅狭なものであってもよい。また、溝状取付部は、一方(外側)を別体としてもよい。このようにした場合、既設の折板屋根材の板厚或いは裏張り材の有無への対応が容易となる。
前記縦部は、特にその形状を限定するものではなく、幅方向の微調整を行うための変形を行うようにしてもよい。
前記固定受部は、後述する補強部や透光部材を取り付ける部分であって、既設の折板屋根の切断端縁よりも外方へ延在しているので、固定受部のビス孔から雨水が浸入しても、この雨水は切断端縁の外方の傾斜部分に導かれて排水されるものとなる。
この受桟部材は、金属、硬質の合成樹脂等からなり、ビス等の固着が可能な強度を有するものであって、後述する透光部材を支持可能な強度が得られるものであれば特にその材質を限定するものではない。また、受桟部材は、後述する補強部材と一体に形成されるものでも、別体に構成されるものであってもよい。この補強部材とは、後述するように、受桟部材間に架設するように配することによって、受桟部材の間隔を適正かつ強固に維持するものであるから、受桟部材と補強部材とを一体に形成する場合とは、左右の受桟部材が一体状に成形(連結する部位が補強部(材)となる)されるものを指す。また、予め左右の受桟部材を補強部材にて連結したものを配設するようにしてもよく、この場合の受桟部材と補強部材とは別体(異なる材質)で構成されてもよい。
具体的には前述のように受桟部材と補強部材とを一体に形成する場合と、別体に構成する場合があり、前者の場合には予め両部材を一体に連結して配設すればよいし、後者の場合には前記第2の工程の後に、左右の受桟部材に跨るように補強部材を配する工程を行うようにする。尚、前者の場合には、前記第2の工程の受桟部材の説明に準じるので、以下には後者の場合について説明する。
この補強部材は、受桟部材間に架設するように配することで、受桟部材の間隔を適正かつ強固に維持するものであって、開放部の縁部の拡開や倒れ込みを防止するものであれば、特にその素材や構成を限定するものではない。この補強部材は、金属や硬質合成樹脂のプレス、押出等によって成型されるものであって、透光性を有する材質を用いることで、透過範囲をより大きく得ることもできる。例えば硬質樹脂成形体のようなの透光性を有する部材では、強度を大きくするために幅や厚みも大きなものを用いることが好ましく、金属製成形体のような高強度の非透光性(遮光性)の部材では、遮光部分を小さくするために幅や厚みが小さいものを用いることが好ましい。さらに、この補強部材は、少なくとも開放部の端部に設ければよく、開放部の長さや幅等の諸条件によって端部以外(例えば中間)に設けてもよい。このような場合、補強部材としては、複数種類の、例えば金属製のものと硬質樹脂製のものを適宜組み合わせて配するものであってもよい(好ましくは端部を非透光性の金属製、中間を透光性の硬質樹脂製)。同様に前記受桟部材についても、各種条件によって金属、硬質合成樹脂を適宜選択、併用すればよい。
本発明にて用いられる透光部材としては、採光が可能な程度に透光性(透明性)を有し、且つ雨水の浸入を防止できる程度に遮水性(非透水性)を有するものであれば、特にその素材や構成を限定するものではなく、ガラスや網入りガラス等のガラス類、或いはポリカーボネート、アクリル等の透明な硬質樹脂成形体が用いられる。ガラス類を用いる場合には、その側縁を保持するためのガスケットや取り付けるためのフレーム等が必要となるが、透明な硬質樹脂成形体を用いる場合には、それらを基本的には必要としない。
特に既設の折板屋根に支持部材を取り付け、この支持部材により透光部材の裏面を支持させるようにした場合、透光部材の取付安定性が向上する。
さらに、開放部の水上側に位置する既設の折板屋根に止水性を有する合成樹脂類にて成形した支持部材を取り付けるようにした場合には、開放部への雨水の浸入がこの支持部材によって防止されるため、採光構造の雨仕舞い性がより向上する。
図示実施例の受桟部材2は、図2(a)に示すように、下端に略コ字状の溝状取付部21が設けられ、その上方に延在して内方(開放部1側)へ略直角状へ折曲された縦部23が設けられ、その上端をさらに外側下方へ折曲した固定受部24が設けられている。
そして、前記のように傾斜部分Bの切断端縁bに受桟部材2を取り付ける際には、前記溝状取付部21内に切断端縁bを位置させてビス等の固定具22にて固定する。
図示実施例の補強部材3は、中央から左右に向かって下り傾斜する支持部31と、その左右の側端をさらに下り傾斜させた固定部32,32とからなる。前記支持部31は、前端及び後端をフランジ状に折曲して耐屈曲強度を向上させた構成である。
そして、この補強部材3の固定部32,32を前記受桟部材2,2の固定受部24,24に重ねるように配置する。
図示実施例の透光部材4は、図3に示すように水流れ方向に長く成形されたポリカーボネート製の透明な硬質樹脂成形体であって、中央から左右に向かって下り傾斜する透光面部41と、その左右の側端をさらに下り傾斜させ、その先端を下方へ折り下げた固定面部42とからなる。前記透光面部41は、複数の中空室が幅方向に連なる構成である。
そして、この透光部材4の化粧面部41を、開放部1を覆うように、且つ前記補強部材3の支持部31に支持させるように配すると共に、固定面部42,42を前記受桟部材2,2の固定受部24,24に重ねるように配置する。図1(b)におけるVは流れ方向における切り欠き範囲を示し、Wは重ね寸法を示している。即ち透光部材4は、切り欠き範囲Vを覆うと共に、重ね寸法W分だけ(切り欠きのない)既設屋根上に重合させて設置している。その際、(切り欠きのない)既設屋根上には、支持部材5,5を取り付け、この支持部材5により透光部材4の裏面を支持させるようにした。
また、図示実施例では既設の折板屋根Aに止水材5を取り付け、この止水材5により透光部材4の裏面への浸水を防止するようにしたので、雨仕舞い性が低下することがない。
また、補強部材9aは、略水平状片であって、左右の側端が下方に折曲された構成であり、受桟部材2'の固定受部24でなく、桟受部26に取り付けられている。
さらに、受桟部材2'の縦部23は、垂直状片と外向きの水平片とからなり、垂直状片の上端に補強部材9aの側縁を受支すると共に側端の下向き片を嵌合できる桟受部26が設けられ、水平片の先端が透光部材7を取り付ける固定受部24である。図中9bは、補強部材9aを固定する固定具である。また、8aは環状の化粧カバーであり、前記フレーム7cに係合状に取り付けられ、固定具8bにて固定されている。それ以外の構成は前記図1〜図3の実施例と全く同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
第2の工程においても、前記構成の受桟部材2'を用いる以外は、前記実施例と全く同様に行うことができる。
続いて前記構成の補強部材9aを左右の受桟部材2',2'に跨るように配し、側縁を桟受部26に配して固定具9bにて固定するようにしてもよいし、予め配設以前に左右の受桟部材2',2'に一体に固定しておくようにしてもよい。
第3の工程としては、前記開放部1を覆うように前記構成の透光部材7を前記受桟部材2',2'の固定受部24,24に取り付ける。図示実施例の透光部材7は、前記構成であるから、網入りガラス7aの側縁を環状のガスケット7bで保持してその上縁を環状のフレーム7cにて押さえて受桟部材2'の固定受部24に固定具7dにて固定する。その後、環状の化粧カバー8aを環状のフレーム7cに係合状に取り付け、固定具8bにて固定するが、図5(b)に示すように水流れ方向の化粧カバー8aの裏面側にはフレーム7cと並んで補助フレーム8cが配設されている。
2 受桟部材
21 溝状取付部
23 縦部
24 固定受部
3 補強部材
4 透光部材
5 支持部材
6 ジョイント部材
7 透光部材
Claims (3)
- 既設の折板屋根を構成する山状部分に採光部を設けた採光構造であって、
既設の折板屋根の山状部分を構築する左右の傾斜部分を切断して開放部を形成し、各切断端縁に、挟み込んで取り付ける溝状取付部と該溝状取付部から上方へ延在する縦部と該縦部を切断端縁よりも外方へ延在させた固定受部とを備える受桟部材をそれぞれ固定し、前記開放部を覆うように透光部材を前記受桟部材の固定受部に取り付けてなることを特徴とする採光構造。 - 左右の受桟部材が補強部材にて連結されていることを特徴とする請求項1に記載の採光構造。
- 既設の折板屋根を構成する山状部分に採光部を設けた採光構造の施工方法であって、
既設の折板屋根の山状部分を構築する左右の傾斜部分を切断して開放部を形成する第1の工程と、前記第1の工程にて形成された各切断端縁に、挟み込んで取り付ける溝状取付部と該溝状取付部から上方へ延在する縦部と該縦部を切断端縁よりも外方へ延在させた固定受部とを備える受桟部材をそれぞれ固定する第2の工程と、前記開放部を覆うように透光部材を前記受桟部材の固定受部に取り付ける第3の工程とを実施することを特徴とする採光構造の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007184527A JP5060854B2 (ja) | 2007-07-13 | 2007-07-13 | 採光構造及びその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007184527A JP5060854B2 (ja) | 2007-07-13 | 2007-07-13 | 採光構造及びその施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009019457A JP2009019457A (ja) | 2009-01-29 |
JP5060854B2 true JP5060854B2 (ja) | 2012-10-31 |
Family
ID=40359333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007184527A Active JP5060854B2 (ja) | 2007-07-13 | 2007-07-13 | 採光構造及びその施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5060854B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5986358B2 (ja) * | 2011-07-21 | 2016-09-06 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 採光構造の施工方法、及び採光構造 |
JP2013185374A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Sekino Kosan:Kk | 折板採光装置、接合部材、及び折板採光装置の施工方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5129334B2 (ja) * | 1971-11-29 | 1976-08-25 | ||
JPS6122813U (ja) * | 1984-07-18 | 1986-02-10 | 富男 高田 | 折版 |
JPH01210564A (ja) * | 1988-02-16 | 1989-08-24 | Sanko Metal Ind Co Ltd | 採光外囲体 |
JPH0791886B2 (ja) * | 1988-05-25 | 1995-10-09 | 三晃金属工業株式会社 | 採光外囲体 |
-
2007
- 2007-07-13 JP JP2007184527A patent/JP5060854B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009019457A (ja) | 2009-01-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6804918B2 (en) | Roof window assembly comprising a window component and an external screening accessory | |
KR102112509B1 (ko) | 샌드위치 패널용 태양광 구조물 지지대 | |
JP4641872B2 (ja) | 建物用庇 | |
JP2011038384A (ja) | 屋根用パネル及び屋根用パネルの取り付け構造 | |
JP5060854B2 (ja) | 採光構造及びその施工方法 | |
JP2016089417A (ja) | 組立建物 | |
JP5702939B2 (ja) | 太陽電池パネルの軒先カバー | |
JP5960479B2 (ja) | 屋根構造体 | |
JP5226740B2 (ja) | 折板用の明かり採り | |
ITVI20060046A1 (it) | Struttura di tetto modulare per edifici | |
BE1017118A3 (nl) | Samengesteld dakelement dat in het bijzonder bedoeld is voor een lichtstraat. | |
JP5166911B2 (ja) | 屋根構造 | |
ITRM20080247A1 (it) | Adattatore | |
JP5261458B2 (ja) | 庇 | |
JP2012207429A (ja) | 採光屋根の連結構造 | |
JP6001739B2 (ja) | 採光構造の施工方法、及び採光構造 | |
JP6392571B2 (ja) | 縦葺き外装構造 | |
JP2006299589A (ja) | 組立建物 | |
KR101819117B1 (ko) | 건축물의 스냅락 패널 | |
JP5986358B2 (ja) | 採光構造の施工方法、及び採光構造 | |
JP7117496B2 (ja) | 軒樋構造 | |
JP7377044B2 (ja) | 軒樋 | |
JP5090069B2 (ja) | 簡易建物 | |
JP7098505B2 (ja) | 屋根および屋根構造体 | |
US20160214651A1 (en) | Roof panel for a motor vehicle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120717 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120806 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5060854 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |