JPH11270063A - 断熱金属屋根材とその製造方法 - Google Patents

断熱金属屋根材とその製造方法

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JPH11270063A
JPH11270063A JP10070575A JP7057598A JPH11270063A JP H11270063 A JPH11270063 A JP H11270063A JP 10070575 A JP10070575 A JP 10070575A JP 7057598 A JP7057598 A JP 7057598A JP H11270063 A JPH11270063 A JP H11270063A
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JP
Japan
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sheet
roofing material
metal
heat
metal plate
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JP10070575A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Miki
良明 三木
Takashi Yoshida
吉田  孝
Soichi Kudo
壮一 工藤
Takamitsu Mikuni
隆光 三国
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Furukawa Electric Co Ltd
Zeon Kasei Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Zeon Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱効果,結露防止効果,防音効果,そして
難燃効果が優れている断熱金属屋根材とその製造方法を
提供する。 【解決手段】 この断熱金属屋根材は、全体に折り曲げ
加工が施されていて、金属板1と、アクリル酸エステル
系重合体,含ハロゲンリン酸エステル,無機系難燃剤か
ら成る難燃性制振樹脂層2と、金属シート3と、発泡体
シート4とがこの順序で積層されて一体化した断熱構造
を有し、金属シートの一方の面には前記樹脂層2が積層
され、また前記金属シートの他方の面には発泡体シート
4が積層されて成る複合シートの前記難燃性制振樹脂層
と、金属板とを重ね合わせて圧着ロールに通すことによ
り、前記複合シートと前記金属板とを貼り合わせ、つい
で、全体に折り曲げ加工を施して製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板に断熱材を
一体化して成る断熱金属屋根材とその製造方法に関し、
更に詳しくは、断熱効果と結露防止効果を発揮すること
は勿論のこと、それに加えて金属板と断熱材との接着状
態も良好であり、また良好な防音効果も発揮し、更には
優れた難燃効果も発揮する断熱金属屋根材とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】断熱屋根材は、断熱効果と結露防止効果
を発揮させるために、金属板の片面に断熱材を貼り合わ
せ、全体に折り曲げ加工が施されたものであって、折板
屋根材や平葺き屋根材(以後、両者を一括して折板屋根
材という)として広く普及している。
【0003】この断熱金属屋根材は、一般に、例えば発
泡ポリエチレンシートのような樹脂発泡体シートやガラ
スウールのような無機系断熱材などを、接着剤を用いて
金属板の片面に貼り合わせたり、または金属板を所定温
度に加熱して断熱材を熱融着せしめて前記断熱材と金属
板とを一体化したのち、全体に、例えばロールフォーミ
ング法などを適用して所望形状に折り曲げ加工して製造
されている。
【0004】この断熱金属屋根材は、軽量で加工が容易
であるということから、工場や倉庫などの比較的大型の
建築物の屋根材としては広く普及した。しかし、この屋
根材は外表面が金属板であるため、降雨時に発生する雨
音はかなりの音量となって屋内に反響する。したがっ
て、屋内に騒音発生源のない工場,通常の住居,事務
所,体育館などの屋根材として使用する場合には、この
金属屋根材に防音効果を発揮させることが必要になる。
【0005】このような要請に応える屋根材としては、
ガラスウールのような吸音性能を備えた断熱材を金属板
の片面に貼り合わせた構造のものが知られている。この
構造の屋根材の場合、ガラスウールの吸音性能は、発泡
ポリエチレンシートのように独立気泡を有する樹脂発泡
体シートに比べて良好である。しかしながら、ガラスウ
ールは、屋内で発生した騒音に対する吸音性能に比べる
と、外表面の金属板で発生した雨音に対する吸音性能が
必ずしも優れているとはいえず、そのため、屋根材の防
音効果はそれほど良好ではない。
【0006】そして、上記した構造の屋根材の場合、金
属板の片面にガラスウールを貼り合わせたのちに行う折
り曲げ加工時に、当該ガラスウールが粉砕されて周囲に
飛散するので、作業環境の悪化を招き、また折り曲げ加
工も行いづらいという問題がある。また、特開平3−1
82342号公報には、金属板の間にガラスウールを吸
音材・断熱材として挟み込んだサンドウィッチ構造の折
板屋根材が提案されている。
【0007】しかしながら、この構造の屋根材の場合、
製造方法と施工が煩雑になるため全体の製造・施工コス
トが高くなり、また、雨音に対する防音効果は向上する
ものの、他方では、屋内の騒音は一方の金属板で反射し
てむしろ屋内に反響してくるという問題がある。更に、
2枚の金属板の間に自己接着性を有する熱可塑性樹脂フ
ィルム(制振樹脂)を挟んだ複合金属板を素材とする屋
根材が知られている(特公平2−55575号公報参
照)。
【0008】この屋根材の場合、上記した複合金属板は
制振効果を発揮する鋼板であって、金属音そのものを減
少させることにより、雨音に対する防音効果が発揮され
る。しかしながら、上記した複合金属板を用いて断熱折
板屋根材を製造する際には次のような問題が起こる。ま
ず、この複合金属板の片面に、断熱材である樹脂発泡体
シートを貼り合わせるときに次のような問題が起こる。
【0009】前記したように、断熱金属屋根材の製造時
に、金属板に樹脂発泡体シートを貼り合わせる場合、樹
脂発泡体シートまたは金属板の片面に接着剤を塗布して
両者を貼り合わせる方法と、加熱した金属板に樹脂発泡
体シートの片面を熱融着せしめて貼り合わせる方法とが
ある。しかし、金属板として特公平2−55575号公
報が提案する複合金属板を用いると、この複合金属板は
中間に熱可塑性樹脂フィルムの層がサンドウィッチされ
ているので加熱処理を適正に行うことが困難であり、貼
り合わせ時には、前記した2つの貼り合わせ方法のう
ち、前者の方法しか適用することができず、後者の方法
を適用することができないという問題がある。すなわ
ち、断熱金属屋根材を製造するときの既存設備である熱
融着用の貼合装置を使用することができないのである。
【0010】また、この複合金属板に樹脂発泡体シート
を貼り合わせたのちに、従来のロールフォーミング装置
を用いて折り曲げ加工を実施すると、複合金属板には、
「かもめ」や「端面ずれ」と呼ばれる曲げ形状不良が発
生しやすいという問題がある。これらの曲げ形状不良
は、金属板と前記熱可塑性樹脂フィルムとの接着界面が
ずれている現象であり、複合金属板の吸音性能を阻害す
る原因となる。
【0011】また、このような状態は、加工端部が開口
していることであるため、そこから雨水などが浸入して
金属板と熱可塑性樹脂フィルムとの接着界面における腐
食が進行する。したがって、前記した加工端部にはエッ
ジシーラなどを用いて防水処理を施すことが必要にな
る。このような曲げ形状不良の発生に対しては、従来か
ら使用しているロールフォーミング装置の加工条件の調
整や、また専用のロールフォーミング装置の設置などの
対策を講ずることが必要になる。すなわち、従来から断
熱金属屋根材の折り曲げ加工で用いていたロールフォー
ミング装置をそのまま転用することは困難になる。
【0012】また、金属板と熱可塑性樹脂フィルムとの
接着界面におけるずれに基づくこの曲げ形状不良を発生
させないために、両者の間における接着強度を高める
と、一般に、得られた金属複合板の制振特性は低下し
て、製造した屋根材は適切な防音効果を発揮しなくなっ
てしまう。このように、特公平2−55575号公報で
提案されている複合金属板に樹脂発泡体シートを貼り合
わせて断熱折板屋根部材を製造する際には、金属板が制
振材料であることにより、上記したような問題が発生し
てくる。
【0013】本発明者らは、従来の断熱金属屋根材にお
ける上記した問題を解決すべく鋭意研究を行い、金属板
の片面に樹脂発泡体シートを貼り合わせるときに、従来
のように、接着剤を用いたり、また金属板を加熱したり
することを行わなくても製造することができ、断熱効果
と結露防止効果は当然のこととして、防音効果も優れて
いる断熱金属屋根材と、それを従来から使用している貼
合装置やロールフォーミング装置をそのまま転用して製
造することができる断熱金属屋根材の製造方法を開発
し、それを特願平8−159401号として出願した。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特願平8−
159401号で提案した断熱金属屋根材に関しては、
最近、優れた難燃性の付与が強く要請されてきている。
本発明は、この要請に応えるために開発されたものであ
って、特願平8−159401号で提案した断熱金属屋
根材が備えている上記利点を備えるとともに、優れた難
燃効果を発揮し、しかも金属板と断熱材との接着状態も
良好である断熱金属屋根材とそれを製造する方法の提供
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、全体に折り曲げ加工が施さ
れている断熱金属屋根材であって、金属板と、少なくと
もアクリル酸エステル系重合体と含ハロゲンリン酸エス
テルと無機系難燃剤とを含有する難燃性制振樹脂組成物
から成る樹脂層と、金属シートと、発泡体シートとがこ
の順序で積層されて一体化した断熱構造を有しているこ
とを特徴とする断熱金属屋根材が提供され、また、少な
くともアクリル酸エステル系重合体と含ハロゲンリン酸
エステルと無機系難燃剤とを含有する難燃性制振樹脂組
成物から成る樹脂層が、前記金属シートの一方の面に積
層され、また前記金属シートの他方の面には発泡体シー
トが積層されている複合シートの前記樹脂層と金属板と
を重ね合わせて圧着ロールに通すことにより、前記複合
シートと前記金属板とを貼り合わせ、ついで、全体に折
り曲げ加工を施すことを特徴とする断熱金属屋根材の製
造方法が提供される。
【0016】本発明の断熱金属屋根材の場合、金属板と
金属シートの間に後述する難燃性制振樹脂組成物から成
る樹脂層が介在しているので、外表面の金属板で発生し
た雨音に対する防音効果を発揮し、また火災発生時には
難燃効果も発揮する。更には、内表面に配置された発泡
体シートにより断熱効果と結露防止効果を発揮する。そ
して、前記した樹脂層は、金属板の片面に圧着するだけ
で当該金属板と適正に積層させることができるので、従
来のように、接着剤を用いたり、また金属板を加熱した
りすることを行わなくても、従来の貼合装置をそのまま
用いて前記した複合シートを金属板に貼り合わせること
ができ、しかも従来のロールフォーミング装置を用いて
も曲げ形状不良を起こすことなく折り曲げ加工ができ
る。すなわち、従来から使用されている貼合装置やロー
ルフォーミング装置をそのまま用いて製造することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の断熱金属屋根材
Aの断面構造を示す断面図である。この屋根材Aは、全
体として折り曲げ加工が施されていて、紙面の左右方向
には山と谷が周期的に形成されている。そして、断面構
造においては、外表面に金属板1が位置し、屋内側に向
かって、後述する樹脂層2,金属シート3,発泡体シー
ト4がこの順序で積層され、それぞれが接着して一体化
した構造になっている。
【0018】ここで、金属板1としては、JISA65
14で規定する金属板の外に、例えば、アルミニウム板
や銅板などを使用することができ、その厚みは0.3〜1.
5mm程度のものを使用することができる。樹脂層2は、
金属板1の外表面で発生した雨音の振動を抑制し、更に
は難燃効果を発揮して、火災発生時には、屋内側に位置
する発泡シートの延焼防止の働きをする。
【0019】この樹脂層2は、アクリル酸エステル系重
合体と含ハロゲンリン酸エステルと無機系難燃剤を必須
成分として含有する難燃性制振樹脂組成物で構成されて
いる。ここでアクリル酸エステル系重合体は全体のベー
ス樹脂であって、例えば、メチルアクリレート,エチル
アクリレート,プロピルアクリレート,ブチルアクリレ
ート,2−エチルヘキシルアクリレート,その他のアル
キルアクリレート,およびそれらの共重合体をあげるこ
とができ、とくにブチルアクリレート,2−エチルヘキ
シルアクリレートを好適例とする。
【0020】なお、これらの重合体には共重合が可能な
他のモノマーを共重合させてもよい。このようなモノマ
ーとしては、例えば、酢酸ビニル,アクリロニトリル,
アクリルアミド,スチレン,アクリル酸,メタクリル酸
などをあげることができる。その場合、これらモノマー
の配合量が多すぎると、合成された共重合体の制振特性
や接着性能などの低下傾向がではじめるので、これらモ
ノマーの配合量は、重合体用のモノマーも含めたモノマ
ー全体の30重量%以下に制限することが好ましい。
【0021】また、この重合体には、必要に応じて、制
振特性や接着性能が低下しない範囲内で貼着付与剤や架
橋剤を配合してもよい。その場合の貼着付与剤として
は、例えば、αまたはβピネン樹脂のようなテルペン系
樹脂,ロジン系樹脂またはその水素添加物,脂肪族炭化
水素樹脂や芳香族炭化水素樹脂のような石油系樹脂など
をあげることができ、また架橋剤としては、例えば、エ
チレンオキシドやプロピレンオキシドのようなエポキシ
化合物;ヘキサメチレンジアミンやトリエチレンテトラ
ミンのようなアミン化合物;p−フェニレンジイソシア
ネートやペンタメチレンジイソシアネートのようなイソ
シアネート化合物;2・4・6−トリアミノトリアジン
のようなメラミン化合物;アルミニウムトリスアセチル
アセトナトやチタニウムテトラ−1−プロピラトのよう
な金属化合物をあげることができる。
【0022】この樹脂組成の他の必須成分である含ハロ
ゲンリン酸エステルは、有機系難燃剤として当該樹脂組
成物に難燃性を付与するために配合される成分であっ
て、例えば、トリス(クロロエチル)ホスフェート,ト
リス(ジクロロプロピル)ホスフェート,ビス(2,3
−ジブロモプロピル)2,3−ジクロロプロピルホスフ
ェート,トリス(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェ
ート,ビス(クロロプロピル)モノフェニルホスフェー
ト,ビス(クロロプロピル)モノオクチルホスフェー
ト,トリス(ブロモクロロプロピル)ホスフェートなど
をあげることができる。これらは単独で用いてもよい
し、2種以上を混合して用いてもよい。
【0023】更に他の必須成分である無機系難燃剤も樹
脂組成物に難燃性を付与するために配合される成分であ
って、例えば、水酸化アルミニウム,水酸化マグネシウ
ム,水酸化バリウム,みょうばん,ホウ酸,ホウ酸亜
鉛,メタホウ酸バリウム,三酸化アンチモン,五酸化ア
ンチモン,酸化スズ,水酸化スズ,ヒドロキシスズ酸亜
鉛,酸化モリブデン,酸化ジルコニウムなどをあげるこ
とができる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上
を混合して用いてもよい。
【0024】上記した3成分を必須成分とする樹脂組成
物は、ベース樹脂であるアクリル酸エステル系重合体1
00重量部に対し、含ハロゲンリン酸エステル4〜10
0重量部,無機系難燃剤1〜50重量部を配合して調製
することが好ましい。含ハロゲンリン酸エステルが4重
量部未満の場合や、無機系難燃剤が1重量部未満の場合
には、いずれの場合であっても、樹脂組成物の難燃性の
低下を招くことになり、また、含ハロゲンリン酸エステ
ルが100重量部を超えたり、無機系難燃剤が50重量
部を超えている場合は、いずれの場合であっても、樹脂
組成物の制振特性の低下と接着性能の低下を引き起こす
からである。
【0025】このような樹脂組成物で形成される樹脂層
2は、その厚みが薄すぎると制振効果の発揮が不充分と
なり、逆に厚すぎると折り曲げ加工時に難点が生ずると
ともに、難燃効果にも難点が生ずるようになるので、前
記樹脂層2の厚みは20〜500μmの範囲にすること
が好ましい。とくに好ましくは50〜300μmであ
る。
【0026】金属シート3は、遮音材として機能し、金
属板1で発生した雨音の屋内への透過損失を大きくし
て、屋根材の防音効果の向上に資する。この金属シート
3としては、軽量で耐食性も良好であるということか
ら、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金の箔,シ
ートであることが好ましい。この金属シート3の厚みが
薄すぎると上記した遮音効果の低下傾向が現れはじめ、
逆に厚すぎると折り曲げ加工時に難点が生じるようにな
るので、その厚みは50〜500μmにすることが好ま
しい。とくに好ましくは70〜300μmである。
【0027】発泡体シート4は、断熱材として機能する
と同時に結露防止効果も発揮する。この発泡体シート4
としては、例えば、架橋ポリオレフィン発泡体のシー
ト,ポリウレタン発泡体のシート,無機物高充填架橋ポ
リオレフィン発泡体のシートなどをあげることができ
る。これらシートは、それぞれ1枚で用いてもよく、ま
た重ね合わせた積層体として用いてもよい。
【0028】なお、上記した無機物高充填架橋ポリオレ
フィン発泡体シートの場合、充填する無機物としては、
例えば、水酸化アルミニウム,水酸化マグネシウム,塩
基性炭酸マグネシウムなどの水和金属酸化物;アルミ
ナ,チタニアなどの金属酸化物;炭酸カルシウム,炭酸
マグネシウム,重炭酸ナトリウムなどの炭酸塩と重炭酸
塩;ホウ酸亜鉛,ホウ砂,ホウ酸バリウムなどのホウ酸
塩;リン酸カルシウム,メタリン酸カルシウムなどのリ
ン酸塩;タルク,クレーなどのけい酸塩;けい酸;石膏
などの硫酸鉛と亜硫酸塩;高炉水滓,赤泥などの残廃物
などをあげることができる。そして、難燃性に優れた発
泡体シートにする場合には、充填する無機物としては上
記した水和金属酸化物を選択することが好ましい。
【0029】この無機物高充填発泡体シートの場合、無
機物の充填量は、発泡体に添加する樹脂100重量部に
対し50〜500重量部、好ましくは100〜200重
量部に設定される。これら発泡体シートの場合、良好な
断熱効果を発揮させるために、気泡は独立気泡になって
いることが好ましい。
【0030】用いる発泡体シートの密度は0.02〜0.2
g/cm3であることが好ましく、とくに、0.02〜0.06g
/cm3であることが好ましい。この密度が0.02g/cm3
り小さい発泡体シートの場合には、ロールフォーミング
装置を用いた折り曲げ加工時に気泡の破壊が生じやすく
なり、所定の厚みを有する断熱層を形成することが困難
になり、また0.2g/cm3より大きいシートの場合には、
断熱効果の低下傾向が現れはじめるからである。
【0031】また、この発泡体シートの厚みが薄すぎる
と断熱効果や結露防止効果の低下傾向が現れはじめ、逆
に厚すぎると、ロールフォーミング装置を用いたときの
折り曲げ加工が困難になるので、その厚みは2〜30mm
であることが好ましく、とくに3〜15mmであることが
好ましい。なお、前記した樹脂層2,金属シート3およ
び発泡体シート4を積層して成る一体化物は、樹脂層2
を形成する樹脂組成物における前記難燃剤の配合量など
を変えることにより、JISK7201で規定する燃焼
試験法で測定される酸素指数を28以上の値にすること
が好ましい。
【0032】本発明の断熱金属屋根材は次のようにして
製造することができる。最初に、図2で示したように、
後述の樹脂層2,金属シート3および発泡体シート4か
ら成る複合シートBを、別工程で、離型紙5の上に形成
する。すなわち、まず、前記したアクリル酸エステル系
重合体を、例えば、トルエンと酢酸エチルとの混合溶液
に溶解し、必要に応じては粘着付与剤,架橋剤を適量添
加したのち、そこに含ハロゲンリン酸エステル,無機系
難燃剤を添加し、全体を混合・攪拌して樹脂溶液を調製
する。
【0033】そして、この樹脂溶液を乾燥後の厚みが所
定の厚みとなるように離型紙5の片面に塗布したのち、
室温〜120℃程度の温度で乾燥する。ついで、離型紙
5の上に形成されている乾燥塗膜(樹脂層)2に金属シ
ート3を貼り合わせたのち、その金属シート3の他方の
面に発泡体シート4を貼着する。
【0034】発泡体シート4を金属シート3に貼着する
ときには、まず、発泡体シート4の片面に例えばクロロ
プレン系接着剤またはポリエステル系接着剤などをロー
ルコータで塗布したのち、例えば熱風乾燥炉で塗布面を
乾燥する。ついで、例えば赤外線ヒータで塗布面を加熱
し、また金属シート3の面も予熱して、ただちに当該金
属シート3と発泡体シート4を重ね合わせて圧着ロール
の間を通過させればよい。このようにして、離型紙5の
片面に複合シートBが一体化した構造の断熱シートCが
得られる。
【0035】本発明の断熱金属屋根材Aは、図3で示し
た貼合装置で、予め製造された前記断熱シートCを用い
ることにより製造される。すなわち、ロール6cに巻回
してある上記した断熱シートCをロール6cから矢印p
1方向に送りだし、そのとき離型紙5をロール6dで巻
き取ることにより複合シートBの樹脂層2を表出させ
る。そして、ロール6aから金属板1を矢印p2方向に
送りだし、この金属板1の片面と複合シートBの樹脂層
2とを重ね合わせたのち、圧着ロール7a,7bの間を
通過させてロール6bで巻き取る。この過程で接着剤は
不要であり、また金属板1を加熱することも不要であ
る。
【0036】巻き取られたシート8は、金属板1の片面
に複合シートBが貼り合わされたものになっている。つ
いで、このシート8を、従来と同じロールフォーミング
装置9に通して所定の折り曲げ加工を行うことにより、
図1で示したような断面構造の断熱金属屋根材Aが得ら
れる。
【0037】
【実施例】実施例1〜14,比較例1〜3 表1で示したベース樹脂を、トルエンと酢酸エチルの
1:1(体積比)混合溶液に溶解し、得られた樹脂溶液
100重量部に対し、イソシアネート硬化剤1重量部を
添加し、更にここに、表1で示した含ハロゲンリン酸エ
ステルと無機系難燃剤とを表示の量だけ添加し、全体を
混合・攪拌して樹脂層用の溶液を調製した。
【0038】それぞれの樹脂溶液を、加熱乾燥後の厚み
が表1で示した厚みとなるように離型紙(日本加工紙
(株)製のS−73K)の片面に塗布したのち、温度4
0℃で12時間の乾燥処理を行って樹脂層を形成した。
ついで、この樹脂層の表面に厚み150μmのアルミニ
ウムシートを貼り合わせたのち、このアルミニウムシー
トに、厚み4mm,密度0.045g/cm3の無機物高充填架
橋ポリエチレン発泡体シート(古河電気工業(株)製の
フネンエース)をクロロプレン系接着剤を用いて貼着
し、図2で示した断熱シートCを製造した。
【0039】ついで、図3で示した貼合装置を用い、こ
の断熱シートCの離型紙5を剥離して複合シートBの樹
脂層2を表出させ、これを厚み0.8mmの着色亜鉛めっき
鋼板(金属板)1の片面に重ね合わせたのち、ロール面
間隔が2.8mmである圧着ロール7a,7bの間に通して
鋼板1に複合シートBを貼り合わせてシート8とし、本
発明の断熱金属屋根材用の素材を製造した。
【0040】更にこのシート8をロールフォーミング装
置9に通して折り曲げ加工を行った。図1で示したよう
な屋根材を製造することができた。ここで、各シートに
つき、下記の仕様で難燃性試験,制振性試験,接着性試
験を行い、その性能を評価した。 難燃性試験:図2で示した断熱シートC(亜鉛めっき鋼
板に貼着する前のもの)から離型紙5のみを剥離し、そ
の状態で幅10mm,長さ150mmの試料にし、その試料
につき、JISK7201で規定する燃焼試験法で酸素
指数を測定した。
【0041】難燃性の点からすると、この酸素指数は2
8以上、好ましくは30以上であることが必要とされ
る。 制振性試験:図2で示した断熱シートCから離型紙5を
剥離し、その状態で幅30mm,長さ300mmの試料に
し、この試料を亜鉛めっき鋼板に貼着し、ランダム波に
よる中央加振法で500Hz付近における損失係数を測定
した。なお、測定温度は25℃である。
【0042】制振性の点からすると、この損失係数は0.
05以上、好ましくは0.07以上であることが必要とさ
れる。 接着性試験:図2で示した断熱シートCから離型紙5を
剥離し、表出した樹脂層2を亜鉛めっき鋼板のサービス
塗装面に貼りつけその亜鉛めっき鋼板の上から2kgのロ
ーラを往復動させたのち、JISK6854で規定する
方法に準拠して180度の剥離試験を行い、亜鉛めっき
鋼板と樹脂層との間の剥離強度(kgf/25cm)を測定し
た。
【0043】金属板と樹脂層との接着性の点でいえば、
この値は0.5kgf/25cm以上、好ましくは1kgf/25cm以上
であることが必要とされる。以上の結果を一括して表
1,2に示した。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】表1,2から明らかなように、実施例の樹
脂層は、比較例と対比すると、損失係数や剥離強度は略
同等の性能を発揮している。しかし難燃性が大幅に優れ
たものになっている。 実施例15,比較例4 表1中の実施例1のシート8をロールフォーミング装置
に通して折り曲げ加工を行い、図1で示した断面構造を
有する下記仕様の折板屋根材を製造した。これを実施例
屋根材とする。
【0047】全体の平面形状:長さ2483mm,幅18
00mmの長方形。両側に幅17.5mmの軒先きツメ部を有
している。 山と谷:幅方向に9個の山、8個の谷が周期的に形成さ
れている。山と山(谷と谷)のピッチは200mmであ
る。山の高さ(谷の深さ)は90mmであり、山の頂部
(谷の底部)の幅はいずれも35mmである。
【0048】一方、比較例4として、実施例で用いた厚
み0.8mmの亜鉛めっき鋼板の片面に、直接、密度0.04
5g/cm3の発泡体シート(厚み4mm)を接着剤で接着し
たシートをロールフォーミング装置に通して折り曲げ加
工を行い、上記した実施例屋根材と同じ仕様の折板屋根
材を製造した。これを比較例屋根材とする。この2種類
の屋根材につき、図4で示した人工降雨試験装置Dによ
り降雨騒音防止性能の評価試験を行った。
【0049】評価試験:まず、図4で示した人工降雨試
験装置Dは、上部が人工降雨室10と下部が受音室11
に画分されていて、人工降雨室10の天井にはシャワー
ヘッド10aが配設され、また、受音室11には受音マ
イクロホン11aが配設され、受音室11の天井には前
記した屋根材Aが取り付けられるようになっている。
【0050】この試験装置Dにおいて、受音室11の天
井に実施例屋根材または比較例屋根材を取り付けた。そ
して、シャワーヘッド10aの高さを約5.5mとし、そ
こから取り付けられている屋根材に、雨滴径約5mmの人
工降雨を雨量強度150mm/hr以上で降らせた。このと
き、屋根材の表面における衝撃時速度は約10m/secに
なっている。
【0051】この人工降雨時に発生する降雨騒音の音圧
レベルを各周波数帯域ごとに受音マイクロホン11aで
読み取り、その音圧レベルの平均値を各帯域で音響パワ
ーレベルに換算した。この換算値が小さいほど、屋根材
の降雨騒音防止性能は優れていることになる。
【0052】結果を表3に示した。
【0053】
【表3】 表示の結果から明らかなように、比較例の屋根材に比べ
て、本発明の屋根材は、いずれの周波数帯域においても
降雨騒音の防止効果が優れている。
【0054】実施例16〜18,比較例5〜7 実施例1,実施例5,実施例12,比較例1,比較例
2,および比較例3の各シートを用いて、建設省告示第
12315号「準不燃材料を指定する等の件」(昭和5
1年8月25日)で規定する表面試験と模型箱試験を行
った。 表面試験:上記した各シートから22×22cmの試験体
を製造し、上記告示で定める標準加熱曲線で加熱面(1
8×18cm)を10分間加熱して、温度時間面積(℃・
分),発煙係数(CA),残炎(秒)をそれぞれ求め
た。
【0055】準不燃材料としては、発煙係数で60(C
A)以下、残炎は30秒以内が要求されている。 模型箱試験:上記した各シートから天井パネル(92×
172cm)1枚,奥壁パネル(84×84cm)1枚,お
よび側壁パネル(84×172cm)1枚を1組とする試
験体を製造し、2cm角,長さ30cmのエゾ松辺材7本,
5段積みのもので総重量2±0.1kgの火源に点火したの
ち15分間の試験を行い、最大発熱速度(kJ/秒)と合
計発熱量(kJ)を測定した。
【0056】準不燃材料としては、最大発熱速度170
kJ/秒以下、合計発熱量50000kJ以下が要求されて
いる。以上の結果を一括して表4に示した。
【0057】
【表4】
【0058】表4から明らかなように、本発明のシート
はいずれも表面試験と模型箱試験で要求されている特性
を満たしている。
【0059】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の断熱金属屋根材は、金属板と金属シートの間に、アク
リル酸エステル系重合体と含ハロゲンリン酸エステルと
無機系難燃剤を必須成分とする難燃性と制振性が優れて
いる樹脂組成物の樹脂層を介在させ、屋内面には発泡体
シートを配置した構造になっているので、断熱効果と結
露防止効果は勿論のこと、難燃効果と防音効果も発揮す
るものになっている。
【0060】また、請求項4の製造方法によれば、金属
板と複合シートを貼り合わせるときに、従来のように接
着剤を用いたり、金属板を加熱したりする操作は不要で
あり、そのため従来から使用している貼合装置やロール
フォーミング装置をそのまま転用して請求項1のような
断熱効果,結露防止効果,そして防音効果のいずれもが
優れている屋根材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱金属屋根材Aの断面構造を示す断
面図である。
【図2】本発明の断熱金属屋根材の製造時に用いるシー
トCの断面構造を示す断面図である。
【図3】本発明の断熱金属屋根材の製造ラインを示す概
略図である。
【図4】降雨騒音防止性能試験を行う人工降雨試験装置
を示す概略図である。
【符号の説明】
A 断熱金属屋根材 B 複合シート C 断熱シート 1 金属板 2 樹脂層 3 金属シート 4 発泡体シート 5 離型紙 6a,6b,6c,6d ロール 7a,7b 圧着シート 8 シート 9 ロールフォーミング装置 10 人工降雨室 10a シャワーヘッド 11 受音室 11a 受音マイクロホン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 壮一 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 三国 隆光 神奈川県川崎市川崎区夜光1−2−1 ゼ オン化成株式会社川崎研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体に折り曲げ加工が施されている断熱
    金属屋根材であって、金属板と、少なくともアクリル酸
    エステル系重合体と含ハロゲンリン酸エステルと無機系
    難燃剤とを含有する難燃性制振樹脂組成物から成る樹脂
    層と、金属シートと、発泡体シートとがこの順序で積層
    されて一体化した断熱構造を有していることを特徴とす
    る断熱金属屋根材。
  2. 【請求項2】 前記難燃性制振樹脂組成物が、アクリル
    酸エステル系重合体100重量部に対し、含ハロゲンリ
    ン酸エステル4〜100重量部,無機系難燃剤1〜50
    重量部を配合して成る請求項1の断熱金属屋根材。
  3. 【請求項3】前記樹脂層と前記金属シートと前記発泡体
    シートの一体化物の酸素指数が28以上である請求項1
    または2の断熱金属屋根材。
  4. 【請求項4】 少なくともアクリル酸エステル系重合体
    と含ハロゲンリン酸エステルと無機系難燃剤とを含有す
    る難燃性制振樹脂組成物から成る樹脂層が前記金属シー
    トの一方の面に積層され、また前記金属シートの他方の
    面には発泡体シートが積層されている複合シートの前記
    樹脂層と金属板とを重ね合わせて圧着ロールに通すこと
    により、前記複合シートと前記金属板とを貼り合わせ、
    ついで、全体に折り曲げ加工を施すことを特徴とする断
    熱金属屋根材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264082A (ja) * 2008-04-30 2009-11-12 Furukawa Electric Co Ltd:The 耐火性金属折板屋根積層構造体
JP2020066939A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 Ykk Ap株式会社 屋根および屋根構造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009264082A (ja) * 2008-04-30 2009-11-12 Furukawa Electric Co Ltd:The 耐火性金属折板屋根積層構造体
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