JP2001173164A - 金属屋根用制振シート - Google Patents

金属屋根用制振シート

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JP2001173164A
JP2001173164A JP35717599A JP35717599A JP2001173164A JP 2001173164 A JP2001173164 A JP 2001173164A JP 35717599 A JP35717599 A JP 35717599A JP 35717599 A JP35717599 A JP 35717599A JP 2001173164 A JP2001173164 A JP 2001173164A
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JP
Japan
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mass
sheet
vibration control
vibration damping
roof
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JP35717599A
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English (en)
Inventor
Naofumi Itano
直文 板野
Hiroshi Shimizu
浩 清水
Kenji Iwai
健治 岩井
Shinichi Kinoshita
伸一 木下
Akio Sugimoto
明男 杉本
Toshimitsu Tanaka
俊光 田中
Masahiro Higashimoto
正洋 東元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】折板屋根に成形加工時に剥がれたり、割れや亀
裂を発生せず、制振効果の屋高い根材用制振シートを提
供する。 【解決手段】アスファルト30〜60質量%、合成ゴム
1〜10質量%、樹脂1〜20質量%、充填材30〜6
0質量%を含む制振材を発泡熱可塑性樹脂シートに接着
剤を塗布して乾燥後、圧着して一体化し、所定の長さに
カットして制振シートのコイル(長尺巻物)とする。こ
の制振シートを鋼板に接着し、折板加工して屋根材す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属屋根の振動や
音鳴りを抑制するための制振シートに関する。
【0002】
【従来の技術】建築・構築物の屋根材として金属製の屋
根材があり、広く使用されている。これは、鋼板、アル
ミ板、銅板、チタン板等を平板状の板体、若しくは折板
や瓦棒と呼ばれる波形等の長尺に成形加工したもので、
この複数の屋根材を係合して屋根を葺いており、軽量で
あるにもかかわらず強度、剛性が高いという長所がある
ので戸建住宅から大規模な建築物まで幅広く使用されて
いる。
【0003】しかし、金属屋根材は薄いので、振動音、
特に屋根に衝突して音を発生する雨音を大きく室内に伝
えてしまう。同時に、大きな屋根面積の金属屋根の雨音
は、その周辺にも響き、騒音となってしまう。また、金
属は、熱膨張係数が大きいため、気温の変化により屋根
材が膨張収縮する。その時、屋根材と屋根材の固定金具
の滑りや、屋根材の座屈変形あるいはその開放時に音が
発生する、いわゆる音鳴りの問題が指摘されている。
【0004】これらの問題を解消するために、既にいく
つかの提案がなされている。折板屋根の室内側ないしは
室外側に瀝青系の制振塗料を塗布するものがあるが、塗
装工事に時間がかかり、コストの上昇を招いてしまう。
また、粘弾性層と、アルミニウム箔の拘束層による制振
シートを、折板屋根の室内側に貼着するものがあるが、
施工の手間がかかるとともに、雨音に対しての制振・防
音効果が不十分である。
【0005】そこで、折板屋根材を成形加工する前に制
振シートを貼着し、その後に波形に成形加工する制振シ
ート及び折板屋根が、特開昭10−183808号に開
示されている。これらの金属屋根材は制振シートが金属
板に貼着してあるため、屋根材としては既に制振効果を
付与されており、建築物に通常の方法で屋根葺き施工す
ればよいので、施工コストや作業の手間、工期等の観点
からは優れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、雨音や
音鳴り対策としては未だ充分な制振性能とはいえず、ま
た、折板屋根に成形加工する際に貼着した制振シートが
剥がれたり、割れや亀裂を発生する問題や、コストが上
昇するという問題もあり、安価でより一層の制振効果を
発揮する制振シートが求められている。また、アスファ
ルト系の制振材シートを巻いてコイル(長尺巻物)とす
ると、夏期などの高温時に相互に接着し、使用できなく
なることがあった。
【0007】本発明は、制振・防音効果に優れ、金属屋
根の成形加工時に剥がれ、割れ、亀裂等が発生すること
なく、そして、コイル(長尺巻物)にしても相互に接着
することのない金属屋根用制振シートを提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、アスファルト
系制振材の特定の配合により、優れた制振・防音効果が
得られる上に、相互に接着することなくコイル(長尺巻
物)にすることができ、さらに、樹脂シートを積層する
ことにより、金属屋根の成形加工時にも不具合発生のな
い制振シートを実現し得ることを見出したものである。
【0009】具体的には、アスファルト30〜60質量
%、合成ゴム1〜10質量%、樹脂1〜20質量%、充
填材30〜60質量%を含む制振材を樹脂シートに積層
することにより前記の問題を解決した。以下に詳細に説
明する。
【0010】アスファルトは、粘弾性物質であり、振動
の運動エネルギーを、伸び歪みを発生させることによっ
て熱エネルギーに変換し、制振効果を発生させるために
有効なものであり、30〜60質量%の配合量が適当で
ある。30質量%未満であると制振シートの柔軟性が欠
けるため金属屋根の成形加工の際にアルミ板または鋼板
等の変形に追従できず、亀裂等が発生しやすくなる。ま
た、60質量%を超えて配合すると、制振材の熱間加工
時の引張り強度が低下し、夏場の制振効果が発揮できな
いだけでなく、夏場にコイル(長尺巻物)で保存してい
ると互いに接着して剥離しなくなってしまう等の不具合
を起こす虞れがある。
【0011】アスファルトは、天然アスファルト、石油
アスファルトが使用できる。石油アスファルトは、スト
レートアスファルト、ブローンアスファルト、セミブロ
ーンアスファルト、ゴム変性アスファルト等が使用でき
る。これらは単独でも、また数種類を混合して使用する
こともできる。
【0012】合成ゴムは、ブチルゴム、スチレンーブタ
ジエンゴム、アクリルニトリル−ブタジエンゴム、クロ
ロプレンゴム等が使用できる。合成ゴムは、1〜10質
量%の配合量が適当であり、1質量%未満であると制振
材に十分な柔軟性を付与できず、金属屋根の成形加工の
際に亀裂等の不具合が発生しやすくなるだけでなく、冬
場の長尺ロール成形加工ができなくなる等の不具合が発
生する。10質量%を超えて配合すると、必要な制振・
防音効果が顕現されない虞れがある。
【0013】樹脂は、石油樹脂、EVA、酢酸ビニル、
フェノール樹脂が使用できる。樹脂の配合量は、1〜2
0質量%の配合量が適当であり、1質量%未満であると
制振材に十分な制振性を付与することができなくなる。
20質量%を超えて配合すると、制振材の柔軟性が低下
し、やはり金属屋根の成形加工の際にアルミ板または鋼
板等の変形に追従できず、割れを起こす虞れがある。
【0014】充填材は、マイカ、雲母等の燐片状の充填
材、粉砕古紙、解繊繊維等の繊維系充填材、タルク、炭
酸カルシウム、バライト、鉄粉等である。30〜60質
量%の配合量が適当であり、30質量%未満であると制
振材の形状保持が不十分となるだけでなく、十分な制振
・防音効果を得る事ができない虞れがある。60質量%
を超えて配合すると、制振材の柔軟性が低下し、やはり
金属屋根の成形加工の際にアルミ板または鋼板等の変形
に追従できず、割れを起こす虞れがある。
【0015】樹脂シートは、各種の熱可塑性樹脂を原料
として、これに発泡剤、発泡助剤等を加え、加熱により
発泡させたものや、電子線架橋より生産したものがあげ
られる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリプロピレン等が使用できる。樹脂シートの
厚さは、0.5mm〜40mmが適当である。0.5m
m未満であると金属屋根の成形加工の際に十分な強度や
滑り性が付与されず、制振材が割れてしまう虞れがあ
り、40mmを超えた厚さであっても厚さに比例した効
果は得られず、コストの上昇等の点で不利となる。
【0016】本発明に使用する制振材は、従来公知の分
散機、すなわち、加圧ニーダー、バンバリーミキサー等
の各種のミキサーで製造することができる。これらの分
散機は加熱・冷却機能があることが好ましい。アスファ
ルトに、各種の配合物を加え、混練り、分散して後、冷
却しつつカレンダーロール等の加工機により所望の厚さ
の長尺形状の制振材に成形する。
【0017】制振材と樹脂シートは、制振材に接着剤
(粘着剤を含む)を塗布して乾燥後、圧着ローラー等の
加工機により圧着して一体化し、所定の長さにカットし
て制振シートのコイル(長尺巻物)とする。制振シート
の幅が2mを超えると製造設備が大掛かりになり、更
に、取り扱いが困難であるので2m以下が好ましい この制振シートを金属屋根材へ成形加工する前に金属板
に貼着する。すなわち、アルミ又は鋼板等のコイル(長
尺巻物)に、本発明の制振シートの制振材面をクロロプ
レン系等の感圧型接着剤で貼りあわせ、金属板、制振
材、樹脂シートの積層物とする。この積層物を公知の成
形加工方法で折板等の金属屋根形状に形成する。成形方
法は、プレス加工方法、ロールフォーミング法などが使
用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
【実施例1】制振材1の組成を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【実施例2】制振材2の組成を表2に示す
【0021】
【表2】
【0022】
【比較例】従来の制振材3の組成を表3に示す
【0023】
【表3】
【0024】
【試験方法】1.比重:水置換法による。 2.制振性:中点加振法による。基板は1mmアルミ板
とし20℃の損失係数を測定する。 3.コイル成形性:制振シートを80cm幅、30m巻
にして不具合の有無を確認する。 4.折板屋根の成形加工性:アルミ基板1mmに制振シ
ートを貼りつけたもの30mをロール成形機で折板加工
して亀裂・割れ・剥がれ等の不具合の有無を確認する。
試験結果を表4に示す。
【0025】
【表4】 表4の結果から、比較例(既存の制振材3)に対し、制
振性で約3倍の効果が得られると共に、コイル成形性、
屋根加工性いずれにおいても良好な結果が得られた。
【0026】
【発明の効果】本発明の金属屋根用制振シートは、従来
の金属屋根用制振シートに比較して制振性能が優れてい
るので屋根材の熱膨張・熱収縮時の座屈変形時、あるい
はその開放時の音の低減、又、雨音対策として室内・屋
外の静粛化に著しい効果がある。また、金属屋根の成形
加工時に割れ、剥がれ、亀裂、脱落等の不具合を発生せ
ず、生産効率がよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 浩 東京都北区豊島8丁目16番15号 日本特殊 塗料株式会社内 (72)発明者 岩井 健治 東京都品川区北品川5丁目9番12号 株式 会社神戸製鋼所東京本社内 (72)発明者 木下 伸一 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 杉本 明男 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 田中 俊光 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 東元 正洋 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内 Fターム(参考) 2E001 DF07 DG01 DH31 EA05 FA04 FA09 FA16 GA10 GA24 GA42 HB01 HE01 HE03 HF14 HF15 HF16 JD08 JD09 KA05 LA04 LA16 MA01 MA15 2E108 AZ01 BB04 CC01 CV00 GG03 GG04 4F100 AA08 AC05 AJ01B AK01A AK01B AK33 AK68 AK73 AL05B AN01B AT00A BA02 CA23B DJ01 GB07 JH02 JH02B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスファルト30〜60質量%、合成ゴム
    1〜10質量%、樹脂1〜20質量%、充填材30〜6
    0質量%を含む制振材を樹脂シートに積層したことを特
    徴とする金属屋根用制振シート。
  2. 【請求項2】幅2m以下であり、かつコイルとしたこと
    を特徴とする請求項1記載の金属屋根用制振シート。
JP35717599A 1999-12-16 1999-12-16 金属屋根用制振シート Pending JP2001173164A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102371888B1 (ko) * 2020-11-13 2022-03-08 (주) 함라에이원 비철금속 판이 부착된 건축용 지붕 마감재 제조장치 및 그 제조장치로 제조된 제품

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