JPH0988250A - 断熱金属屋根材とその製造方法 - Google Patents
断熱金属屋根材とその製造方法Info
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Abstract
優れている断熱金属屋根材とその製造方法を提供する。 【解決手段】 この断熱金属屋根材は、全体に折り曲げ
加工が施されていて、金属板1と、ブチルアクリレート
と2−エチルヘキシルアクリレートとから成るアクリル
酸エステルを主成分とするアクリル酸エステル系共重合
体の樹脂層2と、金属シート3と、発泡体シート4とが
この順序で積層されて一体化した断熱構造を有し、金属
シートの一方の面にはブチルアクリレートと2−エチル
ヘキシルアクリレートとから成るアクリル酸エステルを
主成分とするアクリル酸エステル系共重合体の樹脂層が
積層され、また前記金属シートの他方の面には発泡体シ
ートが積層されて成る複合シートの前記樹脂層と、金属
板とを重ね合わせて圧着ロールに通すことにより、前記
複合シートと前記金属板とを貼り合わせ、ついで、全体
に折り曲げ加工を施して製造される。
Description
の製造方法に関し、更に詳しくは、断熱効果と結露防止
効果を発揮するとともに、優れた防音効果も発揮する断
熱金属屋根材とそれを製造する方法に関する。
効果を発揮させるために、金属板の片面に断熱材を貼り
合わせ、全体に折り曲げ加工が施されたものであって、
折板屋根材や平葺き屋根材(以後、両者を一括して折板
屋根材という)として広く普及している。
泡ポリエチレンシートのような樹脂発泡体シートやガラ
スウールのような無機系断熱材などを、接着剤を用いて
金属板の片面に貼り合わせたり、または金属板を所定温
度に加熱して熱融着して前記断熱材と金属板とを一体化
したのち、全体に、例えばロールフォーミング法などを
適用して所望形状に折り曲げ加工して製造されている。
であるということから、工場や倉庫などの比較的大型の
建築物の屋根材としては広く普及した。しかし、この屋
根材は外表面が金属板であるため、降雨時に発生する雨
音がかなりの音量となって屋内に反響する。したがっ
て、屋内に騒音発生源のない工場、通常の住居、事務
所、体育館などの屋根材として使用する場合には、この
金属屋根材に防音効果を発揮させることが必要になる。
ガラスウールのような吸音性能を備えた断熱材を金属板
の片面に貼り合わせた構造のものが知られている。この
構造の屋根材の場合、ガラスウールの吸音性能は、発泡
ポリエチレンシートのように独立気泡を有する樹脂発泡
体シートに比べて良好である。しかしながら、ガラスウ
ールは、屋内で発生した騒音に対する吸音性能に比べる
と、外表面の金属板で発生した雨音に対する吸音性能が
必ずしも優れているとはいえず、そのため、屋根材の防
音効果はそれほど良好ではない。
属板の片面にガラスウールを貼り合わせたのちに行う折
り曲げ加工時に、当該ガラスウールが粉砕されて周囲に
飛散するので、作業環境の悪化を招き、また折り曲げ加
工も行いづらいという問題がある。また、特開平3−1
82342号公報には、金属板の間にガラスウールを吸
音材・断熱材として挟み込んだサンドウィッチ構造の折
板屋根材が提案されている。
製造方法と施工が煩雑になるため全体の製造・施工コス
トが高くなり、また、雨音に対する防音効果は向上する
ものの、他方では、屋内の騒音は一方の金属板で反射し
てむしろ屋内に発散してしまうという問題がある。更
に、2枚の金属板の間に自己接着性を有する熱可塑性樹
脂フィルム(制振樹脂)を挟んだ複合金属板を素材とす
る屋根材が知られている(特公平2−55575号公報
参照)。
制振効果を発揮する鋼板であって、金属音そのものを減
少させることにより、雨音に対する防音効果が発揮され
る。
た複合金属板を用いて断熱折板屋根材を製造する際には
次のような問題がある。まず、この複合金属板の片面
に、断熱材である樹脂発泡体シートを貼り合わせるとき
に次のような問題が起こる。
に、金属板に発泡体シートを貼り合わせる場合、発泡体
シートまたは金属板の片面に接着剤を塗布して両者を貼
り合わせる方法と、加熱した金属板に発泡体シートの片
面を熱融着して貼り合わせる方法とがある。しかし、金
属板として特公平2−55575号公報が提案する複合
金属板を用いると、この複合金属板は中間に熱可塑性樹
脂シートの層がサンドウィッチされているので加熱処理
を適正に行うことが困難であり、貼り合わせ時には、前
記した2つの貼り合わせ方法のうち、前者の方法しか適
用することができず、後者の方法を適用することができ
ないという問題がある。すなわち、断熱金属屋根材を製
造するときの既存設備である熱融着用の貼合装置を使用
することができないのである。
り合わせたのちに、従来のロールフォーミング装置を用
いて折り曲げ加工を実施すると、複合金属板には、「か
もめ」や「端面ずれ」と呼ばれる曲げ形状不良が発生し
やすいという問題がある。これらの曲げ形状不良は、金
属板と制振樹脂との接着界面がずれている現象であり、
複合金属板の吸音性能を阻害する原因となる。
していることであるため、そこから雨水などが侵入して
金属板と制振樹脂との接着界面における腐食が進行す
る。したがって、前記した加工端部にはエッジシーラな
どを用いて防水処理を施すことが必要になる。このよう
な曲げ形状不良の発生に対しては、従来から使用してい
るロールフォーミング装置の加工条件の調整や、また専
用のロールフォーミング装置の設置などの対策を講ずる
ことが必要になる。すなわち、従来から断熱金属屋根材
の折り曲げ加工で用いていたロールフォーミング装置を
そのまま転用することは困難になる。
けるずれに基づくこの曲げ形状不良を発生させないため
に、両者の間における接着強度を高めると、一般に、得
られた金属複合板の制振特性は低下して、製造した屋根
材は適切な防音効果を発揮しなくなってしまう。このよ
うに、特公平2−55575号公報で提案されている複
合金属板に樹脂発泡体シートを貼り合わせて断熱折板屋
根部材を製造する際には、金属板が制振材料であること
により、上記したような問題が発生してくる。
板の片面に樹脂発泡体シートを貼り合わせるときに、従
来のように、接着剤を用いたり、また金属板を加熱した
りすることを行わなくても製造することができ、断熱効
果と結露防止効果は当然のこととして、防音効果も優れ
ている断熱金属屋根材と、それを従来から使用している
貼合装置やロールフォーミング装置をそのまま転用して
製造することができる断熱金属屋根材の製造方法の提供
を目的とする。
ために、本発明においては、全体に折り曲げ加工が施さ
れた断熱金属屋根材であって、金属板と、ブチルアクリ
レートと2−エチルヘキシルアクリレートとから成るア
クリル酸エステル系共重合体の樹脂層と、金属シート
と、発泡体シートとがこの順序で積層されて一体化した
断熱構造を有することを特徴とする断熱金属屋根材が提
供され、また、金属シートの一方の面にはブチルアクリ
レートと2−エチルヘキシルアクリレートとから成るア
クリル酸エステルを主成分とするアクリル酸エステル系
共重合体の樹脂層が積層され、また前記金属シートの他
方の面には発泡体シートが積層されて成る複合シートの
前記樹脂層と金属板とを重ね合わせて圧着ロールに通す
ことにより、前記複合シートと前記金属板とを貼り合わ
せ、ついで、全体に折り曲げ加工を施すことを特徴とす
る断熱金属屋根材の製造方法が提供される。
金属シートの間に位置するアクリル酸エステル系共重合
体の樹脂層が制振樹脂として機能し、そのため、外表面
の金属板で発生した雨音に対する防音効果が発揮され、
また、内表面の発泡体シートが断熱効果と結露防止効果
を発揮する。そして、前記したアクリル酸エステル系共
重合体の樹脂層は、金属板の片面に圧着するだけで当該
金属板と適正に積層させることができるので、従来のよ
うに、接着剤を用いたり、また金属板を加熱したりする
ことを行わなくても、従来の貼合装置をそのまま用いて
前記した複合シートを金属板に貼り合わせることがで
き、しかも従来のロールフォーミング装置を用いても曲
げ形状不良を起こすことなく折り曲げ加工ができる。す
なわち、従来から使用されている貼合装置やロールフォ
ーミング装置をそのまま用いて製造することができる。
Aの断面構造を示す断面図である。この屋根材Aは、全
体として折り曲げ加工が施されていて、紙面の左右方向
には山と谷が周期的に形成されている。そして、断面構
造においては、外表面に金属板1が位置し、屋内側に向
かって、後述する樹脂層2、金属シート3、発泡体シー
ト4がこの順序で積層され、それぞれが一体化した構造
になっている。
514で規定する金属板の外に、例えば、アルミニウム
板や銅板などを使用することができ、その厚みは0.3〜
1.5mm程度のものを使用することができる。樹脂層2
は、ブチルアクリレートと2−エチルヘキシルアクリレ
ートのアクリル酸エステルを主成分とするアクリル酸エ
ステル系共重合体で構成されていて、この層2が金属板
1で発生した雨音の振動を抑制する。
ステルは、ブチルアクリレート5〜95重量%と2−エ
チルヘキシルアクリレート95〜5重量%をもって構成
されていることが好ましい。ブチルアクリレートが5重
量%より少なくなる(2−エチルヘキシルアクリレート
が95重量%より多くなる)と、製造された屋根材の防
音効果の低下傾向が現れはじめ、また95重量%より多
くなる(2−エチルヘキシルアクリレートが5重量%よ
り少なくなる)と、共重合体の粘着度の低下傾向が現れ
はじめ、後述する金属板1との圧着時に金属板1との間
における適正な接着状態に難が生じてくるからである。
とくに好ましくは、ブチルアクリレート30〜70重量
%、2−エチルヘキシルアクリレート70〜30重量%
である。
のモノマーを併用してもよい。このようなモノマーとし
ては、例えば、酢酸ビニル、アクリロニトリル、アクリ
ルアミド、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸などを
あげることができる。これらモノマーをあまり多量に併
用すると、得られる全体の共重合体の制振特性や接着能
などの低下傾向がではじめるので、これらモノマーの併
用量は、全モノマーの30重量%以下に制限することが
好ましい。
制振特性や接着能が低下しない範囲で粘着付与剤や架橋
剤を配合してもよい。その場合の粘着付与剤としては、
例えば、αまたはβピネン樹脂のようなテルペン系樹
脂、ロジン系樹脂またはその水素添加物、脂肪族系炭化
水素樹脂や芳香族系炭化水素樹脂のような石油系樹脂な
どをあげることができ、また架橋剤としては、例えば、
エチレンオキシドやプロピレンオキシドのようなエポキ
シ化合物、ヘキサメチレンジアミンやトリエチレンテト
ラミンのようなアミン化合物、p−フェニレンジイソシ
アネートやペンタメチレンジイソシアネートのようなイ
ソシアネート化合物、2・4・6−トリアミノトリアジ
ンのようなメラミン化合物、アルミニウムトリスアセチ
ルアセトネートやチタニウムテトラー1−プロピレート
のような金属化合物をあげることができる。
果の発揮が不充分となり、逆に厚すぎると折り曲げ加工
時に難点が生じるようになるので、樹脂層2の厚みは、
20〜500μmの範囲にすることが好ましい。とくに
好ましくは50〜300μmである。金属シート3は、
遮音材として機能し、金属板1で発生した雨音の屋内へ
の透過損失を大きくして、屋根材の防音効果の向上に資
する。
も良好であるということから、例えば、アルミニウムや
アルミニウム合金の箔、シートであることが好ましい。
この金属シート3の厚みが薄すぎると上記した遮音効果
の低下傾向が現れはじめ、逆に厚すぎると折り曲げ加工
時に難点が生じるようになるので、その厚みは50〜5
00μmにすることが好ましい。とくに好ましくは70
〜300μmである。
と同時に結露防止効果も発揮する。この発泡体シート4
としては、例えば、架橋ポリオレフィン発泡体のシー
ト、ポリウレタン発泡体のシート、無機物高充填架橋ポ
リオレフィン発泡体のシートなどがあげられる。または
それらの積層体などを用いることができる。これら発泡
体シートの場合、良好な断熱効果を発揮させるために、
気泡は独立気泡になっていることが好ましい。
g/cm3であることが好ましく、とくに、0.02〜0.06g
/cm3であることが好ましい。この密度が0.02g/cm3よ
り小さい発泡体シートの場合には、ロールフォーミング
装置を用いた折り曲げ加工時に気泡の破壊が生じやすく
なり、所定の厚みを有する断熱層を形成することが困難
になり、また0.2g/cm3より大きい発泡体シートの場合
には、断熱効果の低下傾向が現れはじめるからである。
と断熱効果や結露防止効果の低下傾向が現れはじめ、逆
に厚すぎると、ロールフォーミング装置を用いたときの
折り曲げ加工が困難になるので、その厚みは2〜30mm
であることが好ましく、とくに3〜15mmであることが
好ましい。本発明の断熱金属屋根材は次のようにして製
造される。
金属シート3および発泡体シート4から成る複合シート
Bを、別工程で、離型紙5の上に形成する。すなわち、
まず、前記したアクリル酸エステル系共重合体を、例え
ば、トルエンと酢酸エチルとの混合溶液に溶解し、そこ
に例えばイソシアネート系硬化剤を適量添加して樹脂溶
液を調製する。
定の厚みとなるように離型紙5の片面に塗布したのち、
室温〜120℃程度の温度で乾燥する。ついで、離型紙
5の上に形成されている乾燥塗膜(樹脂層)2に金属シ
ート3を貼り合わせたのち、その金属シート3の他方の
面に発泡体シート4を貼着する。
ときには、まず、発泡体シート4の片面に例えばクロロ
プレン合成ゴム系接着剤またはポリエステル系接着剤な
どをロールコータで塗布したのち、例えば熱風乾燥炉で
塗布面を乾燥する。ついで、例えば赤外線ヒータで塗布
面を加熱し、また金属シート3の面も予熱して、ただち
に当該金属シートと発泡体シートを重ね合わせて圧着ロ
ールの間を通過させればよい。このようにして、離型紙
5の片面に複合シートBが一体化した構造の断熱シート
Cが得られる。
れたこの断熱シートCを用いることにより製造される。
すなわち、ロール6cに巻回してある上記した断熱シー
トCをロール6cから矢印p1方向に送り出し、そのと
き離型紙5をロール6dで巻き取ることにより複合シー
トBの樹脂層2を表出させる。そして、ロール6aから
金属板1を矢印p2方向に送りだし、この金属板1の片
面と複合シートBの樹脂層2とを重ね合わせたのち、圧
着ロール7a,7bの間を通過させてロール6bで巻き
取る。この過程で接着剤は不要であり、また金属板1を
加熱することも不要である。
に複合シートBが貼り合わされたものになっている。つ
いで、このシート8を、従来と同じロールフォーミング
装置9に通して所定の折り曲げ加工を行うことにより、
図1で示したような断面構造の断熱金属屋根材Aが得ら
れる。
ートとの割合が表1で示したような値である各種のアク
リル酸エステルを調製し、これらの各アクリル酸エステ
ルモノマー100重量部に対しアクリル酸5重量部を添
加したのち常法のラジカル重合反応を進めることによ
り、アクリル酸エステル系共重合体を製造した。
0%溶液に溶解し、得られた共重合体溶液100重量部
に対しイソシアネート硬化剤1重量部を添加して樹脂層
用の樹脂溶液を調製した。それぞれの樹脂溶液を、加熱
乾燥後の厚みが表1で示した厚みとなるように離型紙
(日本加工紙(株)製のS−73K)の片面に塗布した
のち、温度40℃で12時間の乾燥処理を行って樹脂層
を形成した。
シートを樹脂層に貼り合わせたのち、このアルミニウム
シートに、厚み4mm、密度0.026g/cm3 の架橋ポリエ
チレン発泡体シートをクロロプレン合成ゴム系接着剤を
用いて貼着して、図2で示した断熱シートCを製造し
た。ついで、図3で示した貼合装置を用い、この断熱シ
ートCの離型紙5を剥離して複合シートBの樹脂層2を
表出させ、これを厚み0.8mmの着色亜鉛めっき鋼板1の
片面に重ね合わせたのち、ロール面間隔が2.8mmである
圧着ロール7a,7bの間に通して鋼板1に複合シート
Bを貼り合わせてシート8とし、更にこのシート8をロ
ールフォーミング装置9に通して折り曲げ加工を行っ
た。
ト8につき、下記の仕様で防音効果のレベルを評価し
た。 評価法:図4で示したように、縦450mm、横450mm
のシート8を架線10に糸11a,11aで吊るし、長
さ250mmの糸11bに取りつけた鉄球(重さ64g、
直径25mm)12を、シート8の鋼板1の面と直角にな
るように持ちあげたのち自由振り子状態でシート8の中
心部に衝突させた。このとき、シート8の背面側には、
1000mm離れた位置にマイクロホン13を設置し、鉄
球12の衝突時における測定音の騒音レベルをFTTを
用いてオクターブバンドで評価した。
お、表中、比較例1は、亜鉛めっき鋼板の片面に直接架
橋ポリエチレン発泡体シートを貼り合わせたものであ
り、比較例2は樹脂層がブチルアクリレート単独で形成
されたものであり、比較例3は樹脂層が2−エチルヘキ
シルアクリレート単独で形成されているものである。
例のシートは、各比較例のものに比べて騒音レベルが大
幅に改善されている。そして、樹脂層をn−ブチルアク
リレートと2−エチルヘキシルアクリレートのアクリル
酸エステルを主成分とするアクリル酸エステル系共重合
体で形成したことにより、各実施例と比較例2との対比
で明らかなように、実施例のシートにおいては、鋼板と
樹脂層との間で全く剥離がみられず良好な接着状態にな
っている。
に通して折り曲げ加工を行い、図1で示した断面構造を
有する下記仕様の折板屋根材を製造した。これを実施例
屋根材とする。 全体の平面形状:長さ2483mm、幅1800mmの長方
形。両側に幅17.5mmの軒先きツメ部を有している。
期的に形成されている。山と山(谷と谷)のピッチは2
00mmである。山の高さ(谷の深さ)は90mmであり、
山の頂部(谷の底部)の幅はいずれも35mmである。一
方、表1中の比較例1のシートをロールフォーミング装
置に通して折り曲げ加工を行い、上記した実施例屋根材
と同じ仕様の折板屋根材を製造した。これを比較例屋根
材とする。
人工降雨試験装置Dにより降雨騒音防止性能の評価試験
を行った。 評価試験:まず、図5で示した人工降雨試験装置Dは、
上部が人工降雨室14と下部が受音室15に画分されて
いて、人工降雨室14の天井にはシャワーヘッド14a
が配設され、また、受音室5には受音マイクロホン15
aが配設され、受音室15の天井には前記下屋根材Aが
取り付けられるようになっている。
井に実施例屋根材または比較例屋根材を取り付けた。そ
して、シャワーヘッド14aの高さを約5.5mとし、そ
こから取り付けられている屋根材に、雨滴径約5mmの人
工降雨を雨量強度150mm/hr以上で降らせた。このと
き、屋根材の表面における衝撃時速度は約10m/secに
なっている。
レベルを各周波数帯域ごとに受音マイクロホン15aで
読み取り、その音圧レベルの平均値を各帯域で音響パワ
ーレベルに換算した。この換算値が小さいほど、屋根材
の降雨騒音防止性能は優れていることになる。
て、本発明の屋根材は、いずれの周波数帯域においても
降雨騒音の防止効果が優れている。
の断熱金属屋根材は、制振樹脂として、ブチルアクリレ
ートと2−エチルヘキシルアクリレートから成るアクリ
ル酸エステルを主成分とするアクリル酸エステル系共重
合体を用いているので、断熱効果と結露防止効果は勿論
のこと、防音効果に優れている。
主成分であるアクリル酸エステルとして、ブチルアクリ
レート5〜95重量%、2−エチルヘキシルアクリレー
ト95〜5重量%のものを用いているので、優れた防音
効果とともに金属板と発泡体シートとの間では適正な接
着力が発揮されている。また、請求項4の製造方法によ
れば、金属板と複合シートを貼り合わせるときに、従来
のように接着剤を用いたり、金属板を加熱したりする操
作は不要であり、そのため従来から使用している貼合装
置やロールフォーミング装置をそのまま転用して請求項
1のような断熱効果、結露防止効果、そして防音効果の
いずれもが優れている屋根材を製造することができる。
面図である。
トCの断面構造を示す断面図である。
略図である。
ある。
を示す概略図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 全体に折り曲げ加工が施された断熱金属
屋根材であって、金属板と、ブチルアクリレートと2−
エチルヘキシルアクリレートとから成るアクリル酸エス
テルを主成分とするアクリル酸エステル系共重合体の樹
脂層と、金属シートと、発泡体シートとがこの順序で積
層されて一体化した断熱構造を有することを特徴とする
断熱金属屋根材。 - 【請求項2】 前記アクリル酸エステルが、ブチルアク
リレート5〜95重量%、2−エチルヘキシルアクリレ
ート95〜5重量%から成る請求項1の断熱金属屋根
材。 - 【請求項3】 前記金属シートがアルミニウムまたはア
ルミニウム合金から成り、また、前記発泡体シートが架
橋ポリオレフィン発泡体から成る請求項1の断熱金属屋
根材。 - 【請求項4】 金属シートの一方の面にはブチルアクリ
レートと2−エチルヘキシルアクリレートとから成るア
クリル酸エステルを主成分とするアクリル酸エステル系
共重合体の樹脂層が積層され、また前記金属シートの他
方の面には発泡体シートが積層されて成る複合シートの
前記樹脂層と金属板とを重ね合わせて圧着ロールに通す
ことにより、前記複合シートと前記金属板とを貼り合わ
せ、ついで、全体に折り曲げ加工を施すことを特徴とす
る断熱金属屋根材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15940196A JP3625576B2 (ja) | 1995-07-13 | 1996-06-20 | 断熱金属屋根材とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-177563 | 1995-07-13 | ||
JP17756395 | 1995-07-13 | ||
JP15940196A JP3625576B2 (ja) | 1995-07-13 | 1996-06-20 | 断熱金属屋根材とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0988250A true JPH0988250A (ja) | 1997-03-31 |
JP3625576B2 JP3625576B2 (ja) | 2005-03-02 |
Family
ID=26486213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15940196A Expired - Lifetime JP3625576B2 (ja) | 1995-07-13 | 1996-06-20 | 断熱金属屋根材とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3625576B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002249701A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-06 | Toray Ind Inc | エマルジョン塗料組成物 |
WO2023054710A1 (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | 積水化学工業株式会社 | 積層構成体 |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP15940196A patent/JP3625576B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002249701A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-06 | Toray Ind Inc | エマルジョン塗料組成物 |
WO2023054710A1 (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | 積水化学工業株式会社 | 積層構成体 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3625576B2 (ja) | 2005-03-02 |
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