JP2016108776A - 道路機械 - Google Patents

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Nobuyuki Baba
信行 馬場
晃 榊原
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晃 榊原
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Abstract

【課題】乳剤の散布量をより詳細に把握できる道路機械を提供すること。【解決手段】本発明の実施例に係るタックペーバ100は、乳剤を散布する複数のノズルN1L〜N3L、N1R〜N3Rと、複数のノズルN1L〜N3L、N1R〜N3Rに乳剤を供給する乳剤ポンプ21と、乳剤ポンプ21と複数のノズルN1L〜N3L、N1R〜N3Rのそれぞれとの間に配置される複数のノズルバルブV1L〜V3L、V1R〜V3Rと、複数のノズルバルブV1L〜V3L、V1R〜V3Rのそれぞれの下流に取り付けられる複数の圧力センサS1L〜S3L、S1R〜S3Rと、複数の圧力センサS1L〜S3L、S1R〜S3Rのそれぞれが検出する乳剤の圧力に基づいて複数のノズルN1L〜N3L、N1R〜N3Rのそれぞれの散布量を算出するコントローラ10と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、アスファルト乳剤(以下、「乳剤」とする。)の散布機能を備える道路機械に関する。
乳剤の散布量を制御する散布量制御装置を搭載する移動車両が知られている(特許文献1参照。)。
この散布量制御装置は、乳剤を吐出する乳剤ポンプと、その乳剤ポンプの吐出側にある送りラインに接続される散布装置とを有する。また、散布装置は送りラインに接続されるスプレーバーを含み、スプレーバーには複数の噴射ノズルが取り付けられる。そして、散布量制御装置は、送りラインの内部圧力を検出する圧力計の出力に応じて乳剤ポンプによる乳剤の吐出量を制御することで送りラインの内部圧力を一定にする。その結果、散布量制御装置は、乳剤の粘度が変化したとしても、複数の噴射ノズルを通じて散布される乳剤の合計散布量を一定に維持できる。
特開2002−97605号公報
しかしながら、上述の散布量制御装置は複数の噴射ノズルが取り付けられた一本の送りラインの内部圧力に基づいて散布装置の合計散布量を把握できるのみであり、噴射ノズル毎の散布量のバラツキを把握できない。そのため、噴射ノズル毎の散布量のバラツキを抱えたまま乳剤を散布してしまうおそれがある。
上述に鑑み、乳剤の散布量をより詳細に把握できる道路機械の提供が望まれる。
本発明の実施例に係る道路機械は、乳剤を散布する複数のノズルと、複数の前記ノズルに乳剤を供給する乳剤ポンプと、前記乳剤ポンプと複数の前記ノズルのそれぞれとの間に配置される複数のノズルバルブと、複数の前記ノズルバルブのそれぞれの下流に取り付けられる複数の圧力センサと、複数の前記圧力センサのそれぞれが検出する乳剤の圧力に基づいて複数の前記ノズルのそれぞれの散布量を算出するコントローラと、を有する。
上述の手段により、乳剤の散布量をより詳細に把握できる道路機械が提供される。
本発明の実施例に係るタックペーバの側面図である。 図1のタックペーバに搭載される乳剤散布システムの構成例を示す概略図である。 散布量の算出方法の一例を示す図である。 散布量調整処理の一例の流れを示すフローチャートである。 図1のタックペーバに搭載される乳剤散布システムの別の構成例を示す概略図である。
図1は、本発明の実施例に係る道路機械の一例であるタックペーバ100の側面図である。タックペーバ100は、乳剤散布機能付きアスファルトフィニッシャであり、主に、トラクタ1、ホッパ2、スクリード3、及び乳剤散布システム50を含む。
トラクタ1はタックペーバ100を走行させるための機構である。本実施例ではトラクタ1は走行用油圧モータを用いて前輪及び後輪を回転させてタックペーバ100を移動させる。走行用油圧モータは油圧源から作動油の供給を受けて回転する。また、トラクタ1の上部には運転席及びメインモニタ60を含むキャブが設置される。
メインモニタ60は各種情報を表示する装置である。本実施例ではメインモニタ60は液晶ディスプレイを含む。また、メインモニタ60は操作者の操作入力を受ける入力装置を含む。
ホッパ2は舗装材を受け入れるための機構である。本実施例ではホッパ2はホッパシリンダ2aによって車幅方向に開閉可能に構成される。タックペーバ100は、通常、ホッパ2を全開状態にしてダンプカー(図示せず。)の荷台から舗装材(例えばアスファルト合材である。)を受け入れる。ホッパ2内に受け入れられた舗装材はコンベア及びスクリュを用いてスクリード3に給送される。
スクリード3は舗装材を敷き均すための機構である。本実施例ではスクリード3はトラクタ1によって牽引される浮動スクリードであり、レベリングアーム3aを介してトラクタ1と連結される。
乳剤散布システム50は舗装材が敷き均される前の路面に乳剤を散布するシステムである。本実施例では乳剤散布システム50はメインモニタ60を介して入力される目標散布量の乳剤が散布されるようにする。なお、目標散布量は、例えば、単位面積当たりの乳剤散布量で表される。
ここで、図2を参照し、タックペーバ100に搭載される乳剤散布システム50の構成例について説明する。なお、図2は、乳剤散布システム50の構成例を示す概略図であり、太実線は乳剤が流れる配管を示し、破線矢印は電気信号の流れを示す。
乳剤散布システム50は、主に、コントローラ10、油圧モータ20、乳剤ポンプ21、スプレーバー22L、22R、バルブ駆動装置23L、23R、圧力センサSm、及びメインモニタ60で構成される。
油圧モータ20は油圧ポンプが吐出する作動油によって駆動される油圧モータである。本実施例では油圧モータ20は回転数可変の固定容量型油圧モータであり、油圧モータ制御装置20aによって回転数が制御される。
油圧モータ制御装置20aは油圧モータ20の回転数を制御する装置である。本実施例では油圧モータ制御装置20aは油圧モータ20に向けて作動油を吐出する油圧ポンプと油圧モータ20とを接続する管路の開口面積を調整する電磁比例弁を含む。電磁比例弁はコントローラ10からの電流指令に応じてその管路の開口面積を増減させることで油圧モータ20に流入する作動油の流量を増減させる。そして、油圧モータ20の回転数を増減させ、乳剤ポンプ21の回転数を増減させ、ひいては乳剤ポンプ21の乳剤吐出量を増減させる。
乳剤ポンプ21は乳剤を吐出するポンプである。本実施例では乳剤ポンプ21は油圧モータ20によって駆動される固定容量型ポンプであり、乳剤タンクTから吸入した乳剤をスプレーバー22L、22Rに供給する。乳剤ポンプ21の乳剤吐出量は乳剤ポンプ21の回転数が増大するにつれ増大する。乳剤ポンプ21の回転数は油圧モータ20の回転数が増大するにつれて増大する。
スプレーバー22L、22Rは乳剤ポンプ21が吐出する乳剤を路面に散布する装置である。本実施例では、スプレーバー22Lは3つのノズルN1L〜N3Lを有する。また、ノズルN1L〜N3LはそれぞれノズルシリンダのところにノズルバルブV1L〜V3Lを有する。また、ノズルバルブV1L〜V3Lのそれぞれの下流には圧力センサS1L〜S3Lが取り付けられる。スプレーバー22Rは、スプレーバー22Lと同様、3つのノズルN1R〜N3Rを有する。また、ノズルN1R〜N3RはそれぞれノズルシリンダのところにノズルバルブV1R〜V3Rを有する。また、ノズルバルブV1R〜V3Rのそれぞれの下流には圧力センサS1R〜S3Rが取り付けられる。
ノズルバルブV1L〜V3L、V1R〜V3Rは空気圧駆動の切替弁である。本実施例ではノズルバルブV1L〜V3L、V1R〜V3Rは乳剤ポンプ21とノズル口との間を連通する第1弁位置(連通位置)と、乳剤ポンプ21とノズル口との間の連通を遮断する第2弁位置(遮断位置)とを有する。
圧力センサS1L〜S3L、S1R〜S3Rはノズル口から散布される乳剤の圧力を検出する。本実施例では、圧力センサS1L〜S3L、S1R〜S3RはノズルバルブV1L〜V3L、V1R〜V3Rの下流にある乳剤の圧力を検出し、その検出値をコントローラ10に対して出力する。
バルブ駆動装置23L、23RはノズルバルブV1L〜V3L、V1R〜V3Rを駆動する装置である。本実施例ではバルブ駆動装置23Lはコントローラ10からの指令に応じて3つのノズルバルブV1L〜V3Lを同時に駆動する。同様に、バルブ駆動装置23Rはコントローラ10からの指令に応じて3つのノズルバルブV1R〜V3Rを同時に駆動する。
同時に駆動される3つのノズルバルブV1L〜V3Lに関する3つのノズルN1L〜N3Lは左側ノズル群を構成する。また、同時に駆動される3つのノズルバルブV1R〜V3Rに関する3つのノズルN1R〜N3Rは右側ノズル群を構成する。なお、左側ノズル群はタックペーバ100の車両中心線より左側に位置するノズル群を意味し、右側ノズル群はタックペーバ100の車両中心線より右側に位置するノズル群を意味する。
圧力センサSmは乳剤ポンプ21の吐出圧を検出する。本実施例では圧力センサSmは乳剤ポンプ21の下流にある配管内の乳剤の圧力を検出し、その検出値をコントローラ10に対して出力する。
コントローラ10はタックペーバ100を制御する制御装置である。本実施例ではコントローラ10はCPU及び内部メモリを含む演算処理装置で構成される。そして、コントローラ10の各種機能は内部メモリに格納されたプログラムをCPUが実行することで実現される。
また、コントローラ10はCANバスを通じてメインモニタ60に接続され、メインモニタ60との間で各種情報を送受信する。また、コントローラ10は油圧モータ制御装置20a、バルブ駆動装置23L、23R、圧力センサS1L〜S3L、S1R〜S3R、Smに電気的に接続される。
また、コントローラ10は機能要素としての散布制御部11、散布量算出部12、及び散布量調整部13を有する。
散布制御部11は乳剤散布システム50による乳剤の散布を制御する。本実施例では散布制御部11はメインモニタ60を介した操作者の入力に応じて間欠散布モード又は連続散布モードを実行する。間欠散布モードは乳剤散布実行期間と乳剤散布中断期間とを所定周期で繰り返す散布モードである。また、連続散布モードは継続的な乳剤散布を実行する散布モードである。
間欠散布モードでは散布制御部11はPWM制御を用いてバルブ駆動装置23L、23Rを制御する。具体的には散布制御部11は乳剤散布実行期間(例えば0.4秒)に亘ってオン信号をバルブ駆動装置23L、23Rに対して出力し、その後、乳剤散布中断期間(例えば0.6秒)に亘ってオフ信号をバルブ駆動装置23L、23Rに対して出力する。そして、散布制御部11は所定周期(例えば1秒周期)でこのようなオン信号とオフ信号の出力を繰り返す。オン信号の受信中、バルブ駆動装置23L、23Rは、ノズルバルブV1L〜V3L、V1R〜V3Rを連通位置で維持する。また、オフ信号の受信中、バルブ駆動装置23L、23Rは、ノズルバルブV1L〜V3L、V1R〜V3Rを遮断位置で維持する。このようにして散布制御部11はノズルN1L〜N3L、N1R〜N3Rのそれぞれから乳剤を間欠的に散布させる。また、散布制御部11はデューティ比(1周期に占める乳剤散布実行期間の割合)を変化させることで乳剤の散布量を変更する。
連続散布モードでは散布制御部11は散布開始信号と散布停止信号を用いてバルブ駆動装置23L、23Rを制御する。具体的には散布制御部11は散布開始信号をバルブ駆動装置23L、23Rに対して出力して乳剤の連続散布を開始させる。また、散布制御部11は散布停止信号をバルブ駆動装置23L、23Rに対して出力して乳剤の連続散布を停止させる。散布開始信号を受信したバルブ駆動装置23L、23RはノズルバルブV1L〜V3L、V1R〜V3Rを連通位置に切り替える。また、バルブ駆動装置23L、23Rは散布停止信号を受信するまではノズルバルブV1L〜V3L、V1R〜V3Rを連通位置のまま維持する。このようにして散布制御部11はノズルN1L〜N3L、N1R〜N3Rのそれぞれから乳剤を連続的に散布する。
散布量算出部12は路面上に散布される乳剤の量を算出する。本実施例では散布量算出部12は以下の式(1)に基づいてノズルから散布される乳剤の散布量Qを算出する。なお、kはノズル係数を表し、Pは乳剤の圧力を表す。
Figure 2016108776
具体的には、散布量算出部12は、サンプリング時刻t1における圧力センサSmの出力から乳剤ポンプ21が吐出する乳剤の圧力P(=Pt1)を導き出す。そして、圧力P(=Pt1)とノズル係数k(=kt)とを式(1)に代入して6つのノズルN1L〜N3L、N1R〜N3Rの瞬間的な散布量の合計である全体散布量Q(=Qt1)を算出する。
そして、散布量算出部12は、圧力センサSmのサンプリング周期ΔT毎に検出される乳剤の圧力Pt2,Pt3,Pt4,・・・に基づく全体散布量Qt2,Qt3,Qt4・・・を単位時間Dに亘って積算することで単位時間Dにおける全体散布量Qtを算出する。したがって、全体散布量Qtは以下の式(2)で表される。なお、nは単位時間当たりのサンプリング数を表す。
Figure 2016108776
図3は散布量の算出方法の一例を示す図である。具体的には、図3は横軸に時間を配し、縦軸に乳剤の圧力を配する。また、図3の実線は圧力センサSmの出力の時間的推移を示す。また、図3は間欠散布モードが実行されたときの時間的推移を示し、期間D1は乳剤散布実行期間(オン時間)に相当し、期間D2は乳剤散布中断期間(オフ時間)に相当する。また、ハッチングされた領域の面積は散布量を表す。
具体的には散布量算出部12はサンプリング周期ΔT毎に検出される乳剤の圧力Pt1,Pt2,Pt3,Pt4,・・・・・・に基づく全体散布量Qt1,Qt2,Qt3,Qt4・・・を単位時間Dに亘って積算することで単位時間Dにおける全体散布量Qtを算出する。
また、散布量算出部12は全体散布量を算出する場合と同様に圧力センサS1Lの出力からノズルN1Lのノズル口における乳剤の圧力P(=P1L)を導き出す。そして、圧力P(=P1L)とノズル係数k(=k1L)とを式(1)に代入してノズルN1Lの散布量Q(=Q1L)を算出する。同様に、散布量算出部12は、圧力センサS2Lの出力から導き出したノズルN2Lのノズル口における乳剤の圧力P(=P2L)とノズル係数k(=k2L)とを式(1)に代入してノズルN2Lの散布量Q(=Q2L)を算出する。ノズルN3L、N1R〜N3Rについても同様である。
また、散布量算出部12は、ノズルN1L〜N3Lのそれぞれの散布量Q1L〜Q3Lを合計して左側合計散布量QLを算出し、且つ、ノズルN1R〜N3Rのそれぞれの散布量Q1R〜Q3Rを合計して右側合計散布量QRを算出する。さらに、散布量算出部12は、左側合計散布量QLと右側合計散布量QRとを合計して全体散布量Qtを算出する。
散布量調整部13は乳剤散布システム50が散布する乳剤の散布量を調整する。本実施例では、散布量調整部13は乳剤ポンプ21の吐出量を増減させることで乳剤散布システム50の全体散布量を調整する。以下では、この処理を「全体散布量調整処理」と称する。
具体的には散布量調整部13はメインモニタ60を介して入力される目標散布量と散布量算出部12が算出する全体散布量との差が所定値より大きい場合に全体散布量を増減させる。なお、所定値は内部メモリ等に予め記憶された値である。
より具体的には散布量調整部13は全体散布量が目標散布量より大きい場合、油圧モータ制御装置20aに対して吐出量低減指令を出力する。吐出量低減指令を受信した油圧モータ制御装置20aは、油圧モータ20の回転数を低減させることで乳剤ポンプ21の回転数を低減させる。その結果、乳剤ポンプ21の吐出量及び吐出圧が低下して全体散布量が減少する。このようにして、散布量調整部13は、目標散布量と全体散布量との差が所定値未満となるまで全体散布量を低減させる。
また、散布量調整部13は、全体散布量が目標散布量より小さい場合に油圧モータ制御装置20aに対して吐出量増大指令を出力する。吐出量増大指令を受信した油圧モータ制御装置20aは油圧モータ20の回転数を増大させることで乳剤ポンプ21の回転数を増大させる。その結果、乳剤ポンプ21の吐出量及び吐出圧が増大して全体散布量が増大する。このようにして、散布量調整部13は、目標散布量と全体散布量との差が所定値未満となるまで全体散布量を増大させる。
また、散布量調整部13は、間欠散布モードにおいて左側ノズル群及び右側ノズル群の少なくとも一方の乳剤散布実行期間(オン時間)を増減させることで左側合計散布量及び右側合計散布量の少なくとも一方を調整する。以下では、この処理を「合計散布量調整処理」と称する。
具体的には散布量調整部13は左側ノズル群による左側合計散布量と右側ノズル群による右側合計散布量との差が所定値以上の場合に左側合計散布量及び右側合計散布量の少なくとも一方を調整する。なお、所定値は内部メモリ等に予め記憶された値である。
より具体的には散布量調整部13は左側合計散布量が右側合計散布量よりも大きい場合、バルブ駆動装置23Lに対して散布期間短縮指令を出力する。散布期間短縮指令を受信したバルブ駆動装置23Lは、ノズルバルブV1L〜V3LのPWM制御におけるデューティ比を低減させることでノズルバルブV1L〜V3Lの乳剤散布実行期間(オン時間)を短縮する。その結果、ノズルバルブV1L〜V3Lのそれぞれの散布量が減少して左側合計散布量が減少する。このようにして散布量調整部13は左側合計散布量と右側合計散布量との差が所定値未満となるまで左側合計散布量を低減させる。例えば、散布量調整部13は左右のノズル群の乳剤散布実行期間(オン時間)が共に0.4秒(周期1秒)に設定された状態で左側合計散布量が右側合計散布量よりも大きいことを検知した場合に左側ノズル群の乳剤散布実行期間(オン時間)のみを0.38秒に低減させる。なお、散布量調整部13は、左側合計散布量を低減させる代わりに右側合計散布量を増大させてもよく、或いは、左側合計散布量を低減させ且つ右側合計散布量を増大させてもよい。
また、散布量調整部13は、左側合計散布量が右側合計散布量よりも小さい場合、バルブ駆動装置23Lに対して散布期間延長指令を出力する。散布期間延長指令を受信したバルブ駆動装置23LはノズルバルブV1L〜V3LのPWM制御におけるデューティ比を増大させることでノズルバルブV1L〜V3Lの乳剤散布実行期間(オン時間)を延長する。その結果、ノズルバルブV1L〜V3Lのそれぞれの散布量が増大して左側合計散布量が増大する。このようにして散布量調整部13は左側合計散布量と右側合計散布量との差が所定値未満となるまで左側合計散布量を増大させる。例えば、散布量調整部13は、左右のノズル群の乳剤散布実行期間(オン時間)が共に0.4秒(周期1秒)に設定された状態で左側合計散布量が右側合計散布量よりも小さいことを検知した場合に左側ノズル群の乳剤散布実行期間(オン時間)のみを0.42秒に増大させる。なお、散布量調整部13は、左側合計散布量を増大させる代わりに右側合計散布量を低減させてもよく、或いは、左側合計散布量を増大させ且つ右側合計散布量を低減させてもよい。
次に、図4を参照し、コントローラ10が散布量を調整する処理(以下、「散布量調整処理」とする。)について説明する。なお、図4は、散布量調整処理の一例の流れを示すフローチャートであり、コントローラ10は所定周期で繰り返しこの散布量調整処理を実行する。
最初に、コントローラ10は、各ノズルにおける乳剤の圧力を検出する(ステップST1)。本実施例では、コントローラ10は圧力センサS1L〜S3L、S1R〜S3Rのそれぞれの出力からノズルN1L〜N3L、N1R〜N3Rのそれぞれにおける乳剤の圧力を検出する。
その後、コントローラ10は各ノズルの散布量を算出する(ステップST2)。本実施例ではコントローラ10の散布量算出部12は各ノズルにおける乳剤の圧力から上述の式(1)及び式(2)に基づいて各ノズルの散布量を算出する。
その後、コントローラ10は左側合計散布量及び右側合計散布量を算出する(ステップST3)。本実施例では散布量算出部12はノズルN1L〜N3Lのそれぞれの散布量を合計して左側合計散布量を算出し、且つ、ノズルN1R〜N3Rのそれぞれの散布量を合計して右側合計散布量を算出する。
その後、コントローラ10は2つの合計散布量の差が所定値以上であるかを判定する(ステップST4)。本実施例ではコントローラ10の散布量調整部13は散布量算出部12が算出した左側合計散布量と右側合計散布量との差が所定値以上であるか否かを判定する。
その差が所定値以上であると判定した場合(ステップST4のYES)、コントローラ10は合計散布量調整処理を実行する(ステップST5)。本実施例では散布量調整部13は間欠散布モードにおいて左側ノズル群及び右側ノズル群の少なくとも一方の乳剤散布実行期間(オン時間)を増減させることで左側合計散布量及び右側合計散布量の少なくとも一方を調整する。
なお、その差が所定値以上でないと判定した場合(ステップST4のNO)、コントローラ10は合計散布量調整処理を実行することなくステップST6に移行する。
ステップST6では、コントローラ10は全体散布量と目標散布量との差が所定値以上であるかを判定する(ステップST6)。本実施例では散布量調整部13はメインモニタ60を介して入力される目標散布量と散布量算出部12が算出する全体散布量との差が所定値以上であるかを判定する。
その差が所定値以上であると判定した場合(ステップST6のYES)、コントローラ10は全体散布量調整処理を実行する(ステップST7)。本実施例では散布量調整部13は油圧モータ20の回転数を増減させることで乳剤ポンプ21の回転数を増減させ、ひいては乳剤ポンプ21の吐出量を増減させる。そして、乳剤ポンプ21の吐出圧を増減させることで全体散布量を増減させる。このようにして散布量調整部13は目標散布量と全体散布量との差が所定値未満となるまで全体散布量を増減させる。
なお、その差が所定値以上でないと判定した場合(ステップST6のNO)、コントローラ10は全体散布量調整処理を実行することなく今回の散布量調整処理を終了させる。
以上の構成により、コントローラ10は、各ノズルの先端に取り付けられた圧力センサの出力に基づいて各ノズルの散布量を算出することで各ノズルの散布量を把握できる。例えば、コントローラ10は左側合計散布量と右側合計散布量との差を把握できる。
また、コントローラ10は、左側合計散布量と右側合計散布量とが均一でない場合には左側合計散布量及び右側合計散布量の少なくとも一方を自動的に調整(補正)して両者の均一化を図ることができる。
また、乳剤散布システム50は、各ノズルの先端に取り付けられた圧力センサの出力に基づいて散布量を算出する。そのため、乳剤ポンプ21の吐出側に設置された圧力センサSmの出力に基づいて散布量を算出する場合よりも高精度に散布量を算出できる。配管での圧力損失等の影響を受け難く、各ノズルの散布量のバラツキも含めて算出できるためである。
次に、図5を参照し、タックペーバ100に搭載される乳剤散布システム50の別の構成例について説明する。なお、図5は乳剤散布システム50の別の構成例を示す概略図であり図2に対応する。また、太実線は乳剤が流れる配管を示し、破線矢印は電気信号の流れを示す。
図5の乳剤散布システム50はスプレーバー22Lと乳剤タンクTとを接続する配管に設置される調整弁24L、及び、スプレーバー22Rと乳剤タンクTとを接続する配管に設置される調整弁24Rを有する点で図2の乳剤散布システム50と相違するがその他の点で共通する。そのため共通部分の説明を省略し、相違部分を詳細に説明する。
調整弁24L、24Rはスプレーバー22L、22Rから乳剤タンクTに戻る乳剤の流量を調整する弁である。本実施例では調整弁24Lはスプレーバー22Lと乳剤タンクTとを接続する配管の開口面積となる開度を調整する。具体的には調整弁24Lはコントローラ10からの電流指令に応じてその開度を増大させることで乳剤タンクTに戻る乳剤の流量(以下、「左側戻り量」とする。)を増大させ、左側合計散布量を低減させる。また、調整弁24Lはコントローラ10からの電流指令に応じてその開度を低減させることで左側戻り量を低減させ、左側合計散布量を増大させる。調整弁24Rについても同様である。この構成によりコントローラ10は連続散布モードにおいて左側合計散布量及び右側合計散布量を調整できる。
具体的にはコントローラ10の散布量調整部13は連続散布モードにおいて左側戻り量及び右側戻り量の少なくとも一方を増減させることで左側合計散布量及び右側合計散布量の少なくとも一方を調整する。なお、この処理は連続散布モードが実行される際の合計散布量調整処理に相当する。
例えば、散布量調整部13は左側ノズル群による左側合計散布量と右側ノズル群による右側合計散布量との差が所定値以上の場合に左側合計散布量及び右側合計散布量の少なくとも一方を調整する。なお、所定値は内部メモリ等に予め記憶された値である。
より具体的には散布量調整部13は左側合計散布量が右側合計散布量よりも大きい場合、調整弁24Lに対する出力電流を増大させる。より大きな出力電流を受けた調整弁24Lはスプレーバー22Lと乳剤タンクTとを接続する配管の開口面積となる開度を増大させて左側戻り量を増大させる。その結果、ノズルバルブV1L〜V3Lのそれぞれの散布量が減少し、左側合計散布量が減少する。このようにして散布量調整部13は左側合計散布量と右側合計散布量との差が所定値未満となるまで左側合計散布量を低減させる。例えば、散布量調整部13は、左側戻り量及び右側戻り量が共にゼロの状態で左側合計散布量が右側合計散布量よりも大きいことを検知した場合に左側戻り量を増大させて左側合計散布量を低減させる。なお、散布量調整部13は右側戻り量がゼロでない場合には左側戻り量を増大させる代わりに右側戻り量を低減させてもよく、或いは、左側戻り量を増大させ且つ右側戻り量を低減させてもよい。
また、散布量調整部13は左側合計散布量が右側合計散布量よりも小さい場合、調整弁24Rに対する出力電流を増大させる。より大きな出力電流を受けた調整弁24Rはスプレーバー22Rと乳剤タンクTとを接続する配管の開口面積となる開度を増大させて右側戻り量を増大させる。その結果、ノズルバルブV1R〜V3Rのそれぞれの散布量が減少し、右側合計散布量が減少する。このようにして、散布量調整部13は、左側合計散布量と右側合計散布量との差が所定値未満となるまで右側合計散布量を低減させる。例えば、散布量調整部13は左側戻り量及び右側戻り量が共にゼロの状態で左側合計散布量が右側合計散布量よりも小さいことを検知した場合に右側戻り量を増大させて右側合計散布量を低減させる。なお、散布量調整部13は左側戻り量がゼロでない場合には右側戻り量を増大させる代わりに左側戻り量を低減させてもよく、或いは、右側戻り量を増大させ且つ左側戻り量を低減させてもよい。
以上の構成により、図5の乳剤散布システム50は、図2の乳剤散布システム50と同様の効果を実現できる。その上で、図5の乳剤散布システム50は、間欠散布モードを実行している場合に加え、連続散布モードを実行している場合にも左側合計散布量及び右側合計散布量を個別に調整できる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、乳剤散布システム50は、同時駆動される3つのノズルバルブV1L〜V3Lに関する3つのノズルN1L〜N3Lで構成される左側ノズル群を有する。また、同時駆動される3つのノズルバルブV1R〜V3Rに関する3つのノズルN1R〜N3Rで構成される右側ノズル群を有する。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、乳剤散布システム50は、同時駆動される複数のノズルバルブに関する複数のバルブで構成される3つ以上のノズル群を有していてもよい。また、乳剤散布システム50は1つのノズルで構成されるノズル群を含んでいてもよい。
また、上述の実施例ではバルブ駆動装置23Lは3つのノズルバルブV1L〜V3Lを一括して駆動することで3つのノズルN1L〜N3Lの各散布量を一括して制御する。また、バルブ駆動装置23Rは3つのノズルバルブV1R〜V3Rを一括して駆動することで3つのノズルN1R〜N3Rの各散布量を一括して制御する。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、バルブ駆動装置23L、23Rは、2つ又は4つ以上のノズルバルブを一括して駆動することで2つ又は4つ以上のノズルの各散布量を一括して制御してもよい。また、バルブ駆動装置23L、23Rは1又は複数のノズルバルブのそれぞれを独立して駆動することで個々のノズルの散布量を独立して制御してもよい。
また、上述の実施例では乳剤散布システム50は左側ノズル群及び右側ノズル群の双方に乳剤を供給する乳剤ポンプ21を有する。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、乳剤散布システム50は、左側ノズル群に乳剤を供給する乳剤ポンプと右側ノズル群に乳剤を供給する乳剤ポンプとを別々に備えていてもよい。この場合、コントローラ10は個々の乳剤ポンプの回転数を別々に制御することで左側合計散布量と右側合計散布量とを別々に調整してもよい。
1・・・トラクタ 2・・・ホッパ 2a・・・ホッパシリンダ 3・・・スクリード 3a・・・レベリングアーム 10・・・コントローラ 11・・・散布制御部 12・・・散布量算出部 13・・・散布量調整部 20・・・油圧モータ 20a・・・油圧モータ制御装置 21・・・乳剤ポンプ 22L、22R・・・スプレーバー 23L、23R・・・バルブ駆動装置 24L、24R・・・調整弁 50・・・乳剤散布システム 60・・・メインモニタ 100・・・タックペーバ N1L〜N3L、N1R〜N3R・・・ノズル Sm、S1L〜S3L、S1R〜S3R・・・圧力センサ V1L〜V3L、V1R〜V3R・・・ノズルバルブ

Claims (4)

  1. 乳剤を散布する複数のノズルと、
    複数の前記ノズルに乳剤を供給する乳剤ポンプと、
    前記乳剤ポンプと複数の前記ノズルのそれぞれとの間に配置される複数のノズルバルブと、
    複数の前記ノズルバルブのそれぞれの下流に取り付けられる複数の圧力センサと、
    複数の前記圧力センサのそれぞれが検出する乳剤の圧力に基づいて複数の前記ノズルのそれぞれの散布量を算出するコントローラと、
    を有する道路機械。
  2. 前記コントローラは、各散布量が一括して制御される1又は複数のノズルで構成される第1ノズル群の合計散布量と、各散布量が一括して制御される別の1又は複数のノズルで構成される第2ノズル群の合計散布量を算出する、
    請求項1に記載の道路機械。
  3. 前記コントローラは、前記第1ノズル群を構成する1又は複数のノズルに対応する1又は複数の前記ノズルバルブのオン時間を一括制御して前記第1ノズル群の合計散布量を増減でき、且つ、前記第2ノズル群を構成する別の1又は複数のノズルに対応する別の1又は複数の前記ノズルバルブのオン時間を一括制御して前記第2ノズル群の合計散布量を増減できる、
    請求項2に記載の道路機械。
  4. 前記第1ノズル群を構成する1又は複数の前記ノズルに関連する1又は複数の前記ノズルバルブと乳剤タンクとの間に配置される第1調整弁と、
    前記第2ノズル群を構成する1又は複数の前記ノズルに関連する1又は複数の前記ノズルバルブと前記乳剤タンクとの間に配置される第2調整弁と、を有し、
    前記コントローラは、前記第1調整弁の開度を制御して前記第1ノズル群の合計散布量を増減でき、且つ、前記第2調整弁の開度を制御して前記第2ノズル群の合計散布量を増減できる、
    請求項2に記載の道路機械。
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