JP2016108725A - 木質系手摺の組付構造および組付方法 - Google Patents

木質系手摺の組付構造および組付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単に組み付けることができる木質系手摺の組付構造を提供する。【解決手段】本発明は、施工面に固定されたブラケット5に木質系手摺1が連結金具6を介して組み付けられるようにした木質系手摺の組付構造を対象とする。連結金具6は、掛止スロット75が設けられた雌金具7と、連結ピン85の先端に掛止頭部86が設けられた雄金具8とを備える。雌金具7が手摺1に固定されるとともに、雄金具8がブラケット5に固定される。掛止スロット75の下端側開口に対応して連結ピン85を配置させた状態で、手摺1をブラケット5に沿って下方にスライド操作することにより、連結ピン85が掛止スロット75に挿入されるとともに、掛止頭部86が掛止スロット75の両側縁部に抜け止め状態に掛止されて、手摺1がブラケット5に固定される。【選択図】図8C

Description

この発明は、例えば一般住宅の屋内に組み付けられる縦型手摺等の木質系手摺の組付構造および組付方法に関する。
特許文献1,2に示すように、木造住宅の屋内に組み付けられる木質製階段の中心部に、縦型の手摺が取り付けられる場合がある。
このような手摺を壁面等の施工面に取り付ける場合には、手摺の端部裏面側(施工面側)または手摺の両端面をブラケットを介して施工面に固定するのが一般的である。例えば、施工面にブラケットの一端をねじ止めで固定しておき、そのブラケットの他端に手摺をねじ止めによって固定するようにしている。
特開2007−46332号公報 特開平8−27988号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に示すような木質系手摺の取付構造においては、施工面に固定されたブラケットに対し手摺を位置合わせして、その位置合わせ状態に保持しつつ、手摺をブラケットにねじ止め固定するものであるため、ブラケットに対する手摺の位置合わせ作業や、手摺を保持しながらブラケットに固定する作業が面倒であり、手摺を施工面に簡単に組み付けることが困難であるという課題を抱えている。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、手摺を施工面に簡単に組み付けることができる木質系手摺の組付構造および組付方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨とするものである。
[1]施工面に固定されるブラケットに木質系手摺が連結金具を介して組み付けられるようにした木質系手摺の組付構造であって、
前記連結金具は、一端側が開口された掛止スロットが設けられた雌金具と、前記掛止スロットにその一端側開口から挿入可能な連結ピンが設けられ、かつその連結ピンの先端に前記掛止スロットの両側縁部に掛止可能な掛止頭部が設けられた雄金具とを備え、
前記手摺および前記ブラケットのうち一方の部材に前記雌金具がその掛止スロットを手摺長さ方向に沿うように固定されるとともに、他方の部材に前記雄金具が前記雌金具に対応して固定され、
前記掛止スロットの一端側開口に対応して前記連結ピンを配置させた状態で、前記一方の部材および前記他方の部材を相対的に手摺長さ方向にスライド操作することにより、前記連結ピンが前記掛止スロットに挿入されるとともに、前記掛止頭部が前記掛止スロットの両側縁部に抜け止め状態に掛止されて、前記手摺が前記ブラケットに固定されていることを特徴とする木質系手摺の組付構造。
[2]前記雌金具および前記雄金具にそれぞれ連結固定部が設けられ、両連結固定部が固着具によって互いに連結固定されている前項1に記載の木質系手摺の組付構造。
[3]前記連結ピンが前記掛止スロットの一端側から他端側に挿入されるに従って、前記連結ピンが前記雌金具側に相対的に移動して、前記雌金具および前記雄金具が互いに引き寄せされるように構成されている前項1または2に記載の木質系手摺の組付構造。
[4]前記掛止スロットはその一端側から他端側に向かうに従って、前記雄金具から遠ざかる方向に位置するように傾斜している前項3に記載の木質系手摺の組付構造。
[5]前記ブラケットに前記雄金具が取り付けられるとともに、前記手摺に前記雌金具がその掛止スロットの一端側開口を下向きにした状態で取り付けられている前項1〜4のいずれか1項に記載の木質系手摺の組付構造。
[6]前記手摺は垂直方向に沿って配置される縦手摺によって構成されている前項1〜5のいずれか1項に記載の木質系手摺の組付構造。
[7]施工面に固定されるブラケットに木質系手摺を連結金具を介して組み付けるようにした木質系手摺の組付方法であって、
前記連結金具として、一端側が開口された掛止スロットが設けられた雌金具と、前記掛止スロットにその一端側開口から挿入可能な連結ピンが設けられ、かつその連結ピンの先端に前記掛止スロットの両側縁部に掛止可能な掛止頭部が設けられた雄金具とを準備しておき、
前記手摺および前記ブラケットのうち一方の部材に前記雌金具をその掛止スロットを手摺長さ方向に沿うように固定するとともに、他方の部材に前記雄金具を前記雌金具に対応させて固定し、
前記掛止スロットの一端側開口に対応して前記連結ピンを配置させた状態で、前記一方の部材および前記他方の部材を相対的に手摺長さ方向にスライド操作することにより、前記連結ピンを前記掛止スロットに挿入するとともに、前記掛止頭部を前記掛止スロットの両側縁部に抜け止め状態に掛止して、前記手摺を前記ブラケットに固定するようにしたことを特徴とする木質系手摺の組付方法。
発明[1]の木質系手摺の組付構造によれば、雌金具の掛止スロットの一端側開口に対応させて雄金具の連結ピンを配置した状態で、手摺をブラケットに対しスライドさせるだけで簡単に、連結ピンを掛止スロットに挿入掛止して手摺をブラケットに保持させることができ、さらに必要に応じてねじ等の固着具によって手摺をブラケットに固定することによって、手摺をブラケットを介して施工面に簡単に組み付けることができる。
発明[2]の木質系手摺の組付構造によれば、手摺をブラケットに確実に連結固定することができる。
発明[3][4]の木質系手摺の組付構造によれば、手摺をブラケットに対し隙間なく密着させた状態に確実に取り付けることができる。
発明[5][6]の木質系手摺の組付構造によれば、上記の効果をより確実に得るこができる。
発明[7]によれば、上記と同様の効果を有する木質系手摺の組付方法を提供することができる。
図1はこの発明の実施形態である木質系手摺の組付構造を示す図であって、図(a)は組付状態での斜視図、図(b)は分解状態での斜視図である。 図2は実施形態の組付構造に適用された手摺を裏面側から見た状態で示す斜視図である。 図3は実施形態の組付構造に適用されたブラケットを示す斜視図である。 図4は実施形態のブラケットを示す図であって、図(a)は正面図、図(b)は側面断面図である。 図5は実施形態の組付構造に適用された連結金具を示す斜視図である。 図6は実施形態の連結金具における雌金具を示す図であって、図(a)は正面図、図(b)は側面図である。 図7は実施形態の連結金具における雄金具を示す図であって、図(a)は正面図、図(b)は側面図である。 図8Aは本実施形態の手摺組付構造を分解して示す断面図である。 図8Bは本実施形態の手摺組付状態において手摺をブラケットに掛止する直前の状態を示す断面図である。 図8Cは本実施形態の手摺組付構造を示す断面図である。 図9は実施形態の手摺を組み付ける際に用いられた位置決めシートを説明するための斜視図である。
図1はこの発明の実施形態である木質系手摺の組付構造を示す斜視図、図2は手摺1を示す図である。これらの図に示すようにこの手摺の組付構造においては、木質系手摺1と、その木質系手摺1を壁面Wや柱等の施工面に取り付けるためのブラケット5とを備えている。
本実施形態の組付構造に採用される手摺1は、垂直方向に沿って組み付けられる断面略四角型形状の縦型手摺であって、上下両端部にブラケット取付部2が形成されるとともに、ブラケット取付部2以外の部分(中間部)に握り部3が形成されている。なお本実施形態では、壁面Wに組み付けられた状態で、手摺1の周囲四側面(外周面)のうち、壁面Wに対向している面を裏面とし、その裏面に対して反対側の面を表面とし、残り2つの面を両側面として説明する。
本実施形態において手摺1は、長さを300mm〜1500mmに設定するのが好ましく、またブラケット取付部2の長さ(端面からの長さ)を40mm〜200mmに設定するのが好ましい。言うまでもなく本発明においては、手摺1、ブラケット取付部2、握り部3の長さは限定されるものではない。
本実施形態において、手摺1の材料は、長さ方向に繊維方向を一致させた集成材が用いられている。言うまでもなく、手摺1の材料は、木質製のものや、木質感のあるもの(人工木材も含む)等、木質系の材料であれば、特に限定されず、どのようなものでも使用することができる。もっとも、質感、意匠性、経済性等を考慮すれば、本実施形態のように集成材を用いるのが好ましい。
一方図3および図4に示すように、ブラケット5は、手摺1を壁面Wに支持するためのもので、壁面Wと手摺1との間に配置される。
ブラケット5は、側面視矩形状のブロック状に形成されており、壁面Wに対応して壁面Wに接触可能な一端面(裏面)52と、手摺1におけるブラケット取付部2の裏面に対応して配置される他端面(表面)51とを備えている。
ブラケット5の表面51には、後述する連結金具6の雄金具8を収容可能な雄金具取付凹部56が形成されている。
ブラケット5における雄金具取付凹部56の底壁の上下2箇所には、その底壁を貫通するねじ挿通孔57,57が形成されている。さらにブラケット5における雄金具取付凹部56の周壁下部には、その周壁下部を貫通するねじ挿通孔58が形成されている。
このブラケット5の材料は、上記手摺1の材料と同様のものを用いることができ、中でも特に集成材を好適に用いることができる。
本実施形態においては連結金具6によって手摺1をブラケット5に連結するようにしている。図5〜図7に示すように連結金具6は、雌金具7と、雄金具8とを備えている。なお本実施形態においては、図6(b)および図7(b)に向かって右側を「表面側」とし、左側を「裏面側」とし、上下方向を「上下方向」として説明する。
図5および図6に示すように雌金具7は、金属板のプレス成形品によって構成されており、上下に設けられたベース部71,71と、上側ベース部71の下端および下側ベース部71の上端から裏面側に突出するように形成された立ち上がり部72,72と、両立ち上がり部72,72の先端間に架け渡されるように形成された掛止板部73と、下側ベース部71の下端から裏面側に突出するように形成された連結固定部74とを一体に備えている。
ベース部71,71は、手摺1における雌金具取付凹部26の底面に設置可能に構成されており、上側ベース部71には1つのねじ挿通孔711が形成されるとともに、下側ベース部71には上下に並んで2つのねじ挿通孔711が形成されている。
さらに連結固定部74には、内周面に雌ねじが刻設されたねじ切り孔741が形成されている。
また雌金具7の掛止板部73には、上下方向に延びる掛止スロット75が形成されている。さらに雌金具7の下側立ち上がり部72における掛止板部73の近傍には、掛止スロット75よりも幅が広い開口部76が形成されており、この開口部76において、掛止スロット75の下端側(一端側)が下方に向けて開放されている。本実施形態においては、掛止スロット75の下端側開口が一端側開口として機能するものである。
図8A等に示すようにこの雌金具7が、手摺1の上下に設けられた雌金具取付凹部26内に収容されてベース部71,71が雌金具取付凹部26の底面に設置された状態で、ねじ挿通孔711に挿通されたねじ79が手摺1における雌金具取付凹部26の底部にねじ込まれることにより、雌金具取付凹部26内に固定されている。
ここで、本実施形態において、雌金具7の掛止板部73は、手摺1のブラケット取付部3における裏面に対し平行ではなく傾斜している。具体的には掛止板部73は上方に向かうに従って次第に表面側に位置するように傾斜しており、換言すると、掛止板部73(掛止スロット75)は、掛止スロット75の一端側(下端側)から他端側(上端側)に向かうに従って、ブラケット5(雄金具8)から遠ざかる方向に位置するように次第に傾斜している。
図5および図7に示すように雄金具8は、雌金具7と同様、金属板のプレス成形品によって構成されており、上下に設けられたベース部81,81と、上側ベース部81の下端および下側ベース部81の上端から表面側に突出するように形成された立ち上がり部82,82と、立ち上がり部82,82の先端間に架け渡されるように形成されたピン支持部83と、下側ベース部81の下端から表面側に突出するように形成された連結固定部74とを一体に備えている。
ベース部81,81は、ブラケット5における雄金具取付凹部56の底面に設置可能に構成されており、上側ベース部81には上下に並んで2つのねじ挿通孔811が形成されるとともに、下側ベース部81には1つのねじ挿通孔811が形成されている。
さらに連結固定部84には、ブラケット5のねじ挿通孔および雌金具7のねじ切り孔741に対応して、ねじ挿通孔841が形成されている。
また雄金具8のピン支持部83には、雌金具7の掛止スロット75に対応して、表面側に突出するように連結ピン85が固定されている。この連結ピン85の先端には、ピン85の軸部よりも径寸法が大きい掛止頭部86が形成されている。
連結ピン85の軸部は、径寸法が掛止スロット75の幅寸法よりも小さく形成されており、掛止スロット75に挿通可能に構成されている。また掛止頭部86は、径寸法が掛止スロット75の幅寸法よりも大きく形成されており、掛止スロット75に挿通できないように構成されている。さらに掛止頭部86は、径寸法が掛止スロット75の下端側の開口部76よりも小さく形成されており、その開口部76に挿通可能に構成されている。
図8A等に示すようにこの雄金具8が、ブラケット5の雄金具取付凹部56内に収容されてベース部81,81が雄金具取付凹部56の底面に設置された状態で、上側ベース部81の下側のねじ挿通孔811に挿通された短寸のねじ88がブラケット5における雄金具取付凹部56の底部にねじ込まれることにより、雄金具取付凹部56内に固定される。この固定状態においては、上側ベース部81の上側のねじ挿通孔811および下側ベース部81のねじ挿通孔811が、ブラケット5における雄金具取付凹部56の底部のねじ挿通孔57,57に対応して配置されるとともに、連結固定部84のねじ挿通孔841が、ブラケット5における雄金具取付凹部56の周壁下部のねじ挿通孔58に対応して配置される。
本実施形態においては、雌金具7が取り付けられるブラケット5が一方の部材として構成されるとともに、雄金具8が取り付けられる手摺1が他方の部材として構成されている。
なお、雌金具7の掛止板部73(掛止スロット75)は傾斜するように形成されているが、雄金具8のピン支持部85はブラケット5の表面に対し平行に配置されて、連結ピン86は直角に配置されている。
こうして雄金具8が取り付けられたブラケット5を壁面Wの所定位置に固定する。すなわち図8Aに示すようにブラケット5の裏面52を壁面Wの所定位置に配置した状態で、雄金具8の上側ベース部81の上側ねじ挿通孔811および下側ベース部81のねじ挿通孔811に挿通した長寸のねじ89,89を、ブラケット5のねじ挿通孔57,57に挿通して壁面にねじ込んで固定する。
ここで、ブラケット6は、取付予定の手摺1における上下のブラケット取付部2,2に対応する壁面位置にそれぞれ固定することになるが、本実施形態においては、図9に示す専用の位置決めシート(型紙)9を用いることによって、ブラケット6,6を壁面Wに位置精度良く取り付けることができる。すなわちこの位置決めシート9は、手摺1の長さ寸法とほぼ同じ長さ寸法の帯状に形成されており、手摺1の雌金具取付凹部26に対応する位置(ブラケット5を取り付ける位置)に、ブラケット5の正面形状(表面形状)に対応する長円形状のブラケット配置孔95,95が開口されている。
そしてブラケット5を取り付ける前に、この位置決めシート9を、壁面Wにおける手摺1の取付予定の位置に対応させて配置し、その状態でテープ等によって貼り付けて固定する。その後、位置決めシート9におけるブラケット配置孔95,95内にブラケット5,5を配置し、その位置で既述したように、ねじ89によってブラケット5,5を壁面Wに固定する。これにより、ブラケット5,5を壁面W上における所定位置に位置精度良く取り付けることができる。
なおブラケット5,5を壁面Wに固定した後は、位置決めシート9を壁面Wから剥離して取り除いておく。
続いて、壁面Wに固定したブラケット5に手摺1を固定する。すなわち図8Bに示すように手摺1の上下両端部に固定された雌金具7を、上下のブラケット8の雄金具取付凹部56内に収容して、手摺1の雌金具7をブラケット5の雄金具8に対向するように配置する。このとき、雄金具8の連結ピン85の軸部を、雌金具7の掛止スロット75の下端側開口に対応させて配置するとともに、掛止頭部86を雌金具7の掛止スロット75の下方側において開口部76に対応させて配置する。
そしてこの状態から、手摺1を手摺長さ方向に沿ってブラケット5に対し下方にスライドさせるように移動する。これにより図8Cに示すように雄金具8の掛止頭部86を雌金具7の開口部76に下方側から挿通して、連結ピン85の軸部を掛止スロット75内に導びく。さらに手摺1をブラケット5に対し下方にスライド移動させて、雄金具8の連結ピン85を雌金具7の掛止スロット75に沿って上方にスライドさせていき、雄金具8の掛止頭部86を、雌金具7の掛止スロット75における両側縁部に掛止する。これにより手摺1をブラケット5に抜け止め状態に保持(仮固定)する。
本実施形態においては、掛止スロット75が形成されている掛止板部73は、上方に向かうに従って、ブラケット5から遠ざかる方向(表面側)に位置するように傾斜しているため、連結ピン85が掛止スロット75に沿って上方にスライドするに従って、雌金具7が雄金具8側に引き寄せられることにより、手摺1のブラケット取付部2における裏面がブラケット5の表面51に対し隙間なく密着した状態に取り付けられる。なおこの状態においては、雌金具7の連結固定部74は、雄金具8の連結固定部84の上側に重なり合うように配置されて、雌金具7のねじ切り孔741が雄金具8のねじ挿通孔841に対応して配置される。
ここで本実施形態においては、雌金具7の掛止板部73の傾斜角度θ(図6(b)参照)を3°〜10°に設定するのが好ましい。すなわちこの傾斜角度θが小さ過ぎる場合には、雌金具7の掛止スロット75を雄金具8の連結ピン85に嵌め込んだ際に、雄金具8に対する雌金具7の引き寄せ量が少なくなり、引き寄せ効果を十分に得ることができないおそれがある。逆に傾斜角度θが大き過ぎる場合には、雌金具7の引き寄せ量が多くなり過ぎて、雌金具7の掛止スロット75に雄金具8の連結ピン85を十分に挿入することができなくなるおそれがある。
続いて図8Cに示すように、ブラケット5の下壁部に形成されたねじ挿通孔58に挿入したねじ61を、雄金具8における連結固定部84のねじ挿通孔841に挿通して、雌金具7における連結固定部74のねじ切り孔741に締結固定する。これにより雌金具7が雄金具8に対しスライド移動するのを防止して、手摺1をブラケット5に十分に固定(本固定)する。なお本実施形態においては、連結固定部74,84を連結固定するねじ61によって固着具が構成されている。
その後、ブラケット5の下壁部のねじ挿通孔58に、木栓部材55を嵌め込んで接着して化粧を施し、手摺1の壁面Wへの組付作業を完了する。
以上のように本実施形態の手摺の組付構造よれば、壁面Wに固定したブラケット5の雄金具8の連結ピン85に、手摺1に固定した雌金具7の掛止スロット75をスライド掛止するだけで簡単に、手摺1をブラケット5に保持(仮固定)することができ、ひいては手摺1の組付作業を簡単に行うことができる。
さらに本実施形態においては、手摺1に取り付けた雌金具7の掛止スロット7を傾斜させて、雌金具7をブラケット側の雄金具8に嵌め込んだ際に、手摺側の雌金具7がブラケット側の雄金具8に引き寄せられるようにしているため、手摺1をブラケット5に対し隙間なく密着した状態に確実に取り付けることができる。
また本実施形態においては、ブラケット側の雄金具8の連結ピン85に、手摺側の雌金具7の掛止スロット75を掛止した際に、雄金具8に形成した連結固定部84が雌金具7に形成した連結固定部74に重なり合うように係合することによって、雄金具8に対する雌金具7の位置決めが図られるため、手摺1をブラケット5に対し位置精度良く簡単に取り付けることができる。
さらに本実施形態においては、雌金具7の連結固定部74にねじ切り孔741を形成して、雄金具8の連結固定部74に貫通したねじ61をねじ切り孔741に締結することによって、雌金具7および雄金具8を互いに連結固定するようにしているため、雄金具8に対する雌金具7の位置ずれを防止でき、ひいてはブラケット5に対する手摺1の位置ずれを確実に防止することができる。
その上さらに本実施形態においては、雌金具7の連結固定部74と雄金具8の連結固定部84とをねじ61により締結しているため、両金具7,8がより一層引き寄せされて、より一層安定した状態に組み付けられる。
なお上記実施形態においては、手摺側に、掛止スロット75を有する雌金具7を取り付けるとともに、ブラケット側に連結ピン85を有する雄金具85を取り付けるようにしているが、それだけに限られず、手摺およびブラケットのうち、一方の部材に雌金具を取り付けて、他方の部材に雄金具をブラケット側に取り付けるようにすれば良い。例えば手摺側に雄金具8を取り付けて、ブラケット側に雌金具7を取り付けるようにしても良い。この場合、雄金具8の連結ピン85を、雌金具7の掛止スロット75に上側から挿入できるように、雌金具7を、上記実施形態での取付状態に対して上下逆向きに取り付けて、掛止スロット75の上端側が上方に開放するようにしておくのが良い。
また上記実施形態においては、雌金具7の掛止板部73を傾斜させて引き寄せ効果を得るようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、掛止板部73の外側面(図6(b)の左側面)が垂直面となり、掛止板部73の内側面(図6(b)の右側面)が傾斜面となるように、掛止板部73の板厚を上方に向かうに従って次第に厚くなるように形成しても良い。
さらに上記本実施形態においては、雌金具7の掛止板部73側を傾斜させて引き寄せ効果を得るようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、雌金具7の掛止板部73および雄金具8の掛止頭部86の少なくともいずれか一方を傾斜させて引き寄せ効果を得るようにすれば良い。例えば、雌金具7の掛止板部73を垂直に形成しておいて、雄金具8の掛止頭部86を、その上側が図7(b)において右寄りに傾斜させるように形成しても良い。さらに掛止頭部86の外側面(図7(b)の右側面)が垂直面となり、掛止頭部86の内側面(図7(b)の左側面)が傾斜面となるように、掛止頭部86の板厚を上方に向かうに従って次第に薄くなるように形成しても良い。
また上記実施形態においては、雌金具7および雄金具8に設けられる連結固定部74,84は、各金具7,8の下端に形成されているが、本発明に連結固定部の形成位置は特に限定されるものではなく、連結固定部を雌金具および雄金具の上端や側部に形成するようにしても良い。
また上記実施形態においては、雌金具7および雌金具8に設けられる連結固定部74,84をねじ61によって固定して、手摺1をブラケット5に本固定するようにしているが、本発明においては、手摺をブラケットにねじ等の固着具で必ずしも固定する必要はなく、場合によっては、雌金具を雄金具に嵌め込んで保持(仮保持)した状態で手摺の組付を完了するようにしても良い。
また上記実施形態においては、本発明を縦型手摺に適用した場合に説明したが、それだけに限られず、本発明は、屋内の階段に沿って傾めに取り付けられる手摺や、廊下に沿って水平に取り付けられる手摺等にも適用することができる。
手摺を水平に取り付ける場合には、手摺をブラケットに対し手摺長さ方向(水平方向)にスライド移動させて、雌金具を雄金具に嵌め込んで掛止するようにすれば良い。これに対し、手摺を垂直や斜めに取り付ける場合には、手摺をブラケットに対し上側から下側にスライド移動させて、雌金具を雄金具に嵌め込んで掛止するように構成するのが好ましい。つまり、手摺を下側から上側にスライド移動させて、雌金具を雄金具に掛止するように構成すると、掛止後に、手摺が自重によって下方にスライドし両金具の掛止が不用意に解除されてしまい、手摺をブラケットに仮保持することが困難になるおそれがあるためである。
また上記実施形態においては、手摺1の両端部にブラケット取付部2を形成するようにしているが、本発明においては、手摺におけるブラケット取付部の形成位置は特に限定されるものではなく、例えば手摺の中間部にブラケット取付部を形成するようにしても良い。
この発明の木質系手摺の組付構造は、例えば一般住宅の内壁面等の施工面に縦型手摺等を組み付ける際に好適に用いることができる。
1:手摺
5:ブラケット
6:連結金具
61:ねじ(固着具)
7:雌金具
74:連結固定部
75:掛止スロット
8:雄金具
84:連結固定部
85:連結ピン
86:掛止頭部
W:壁面(施工面)

Claims (7)

  1. 施工面に固定されるブラケットに木質系手摺が連結金具を介して組み付けられるようにした木質系手摺の組付構造であって、
    前記連結金具は、一端側が開口された掛止スロットが設けられた雌金具と、前記掛止スロットにその一端側開口から挿入可能な連結ピンが設けられ、かつその連結ピンの先端に前記掛止スロットの両側縁部に掛止可能な掛止頭部が設けられた雄金具とを備え、
    前記手摺および前記ブラケットのうち一方の部材に前記雌金具がその掛止スロットを手摺長さ方向に沿うように固定されるとともに、他方の部材に前記雄金具が前記雌金具に対応して固定され、
    前記掛止スロットの一端側開口に対応して前記連結ピンを配置させた状態で、前記一方の部材および前記他方の部材を相対的に手摺長さ方向にスライド操作することにより、前記連結ピンが前記掛止スロットに挿入されるとともに、前記掛止頭部が前記掛止スロットの両側縁部に抜け止め状態に掛止されて、前記手摺が前記ブラケットに固定されていることを特徴とする木質系手摺の組付構造。
  2. 前記雌金具および前記雄金具にそれぞれ連結固定部が設けられ、両連結固定部が固着具によって互いに連結固定されている請求項1に記載の木質系手摺の組付構造。
  3. 前記連結ピンが前記掛止スロットの一端側から他端側に挿入されるに従って、前記連結ピンが前記雌金具側に相対的に移動して、前記雌金具および前記雄金具が互いに引き寄せされるように構成されている請求項1または2に記載の木質系手摺の組付構造。
  4. 前記掛止スロットはその一端側から他端側に向かうに従って、前記雄金具から遠ざかる方向に位置するように傾斜している請求項3に記載の木質系手摺の組付構造。
  5. 前記ブラケットに前記雄金具が取り付けられるとともに、前記手摺に前記雌金具がその掛止スロットの一端側開口を下向きにした状態で取り付けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の木質系手摺の組付構造。
  6. 前記手摺は垂直方向に沿って配置される縦手摺によって構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の木質系手摺の組付構造。
  7. 施工面に固定されるブラケットに木質系手摺を連結金具を介して組み付けるようにした木質系手摺の組付方法であって、
    前記連結金具として、一端側が開口された掛止スロットが設けられた雌金具と、前記掛止スロットにその一端側開口から挿入可能な連結ピンが設けられ、かつその連結ピンの先端に前記掛止スロットの両側縁部に掛止可能な掛止頭部が設けられた雄金具とを準備しておき、
    前記手摺および前記ブラケットのうち一方の部材に前記雌金具をその掛止スロットを手摺長さ方向に沿うように固定するとともに、他方の部材に前記雄金具を前記雌金具に対応させて固定し、
    前記掛止スロットの一端側開口に対応して前記連結ピンを配置させた状態で、前記一方の部材および前記他方の部材を相対的に手摺長さ方向にスライド操作することにより、前記連結ピンを前記掛止スロットに挿入するとともに、前記掛止頭部を前記掛止スロットの両側縁部に抜け止め状態に掛止して、前記手摺を前記ブラケットに固定するようにしたことを特徴とする木質系手摺の組付方法。
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