JP2016107469A - 媒体乾燥装置、媒体乾燥方法、記録装置及び蒸気除去装置 - Google Patents

媒体乾燥装置、媒体乾燥方法、記録装置及び蒸気除去装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インク等の液体が付いている媒体の乾燥を促進させて効率的に乾燥できるようにすること。また、インク等が蒸発して発生する蒸気の周囲環境への放出を効果的に低減できること。【解決手段】搬送される媒体を乾燥する媒体乾燥装置であって、媒体に付いている液体を蒸発させる媒体乾燥部7と、前記蒸発によって発生した蒸気54を含む気体51が入る第1回収室40と、第1回収室内の気体が流入する第2回収室41と、第1回収室内の圧力を高めて蒸気54が液化する高圧状態を作る圧力上昇部42と、第1回収室と第2回収室の間に設けられ、前記液化で生じた液体52を分離して気体を第2回収室に送る液体分離部43と、第2回収室内の乾燥気体53を媒体上の前記液体が付いている面44に吹付ける吹付け部45とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送される媒体を乾燥する媒体乾燥装置、媒体乾燥方法、前記媒体乾燥装置を備えるインクジェット記録装置等の記録装置及び蒸気を含む気体から蒸気を除去する蒸気除去装置に関する。
従来から、インクにより記録がなされた被記録媒体の該インクを乾燥する乾燥部を備える記録装置が使用されている。例えば、特許文献1には、被記録媒体に対する乾燥処理によってインクの液体成分が蒸発するが、その蒸発によって発生した蒸気を加熱圧縮し、その加熱圧縮された蒸気を被記録媒体に噴射して該媒体を乾燥処理する技術が開示されている。
特開2014−172285号公報
しかしながら、特許文献1に開示される従来の記録装置の乾燥部は、湿度を保持したスチーム乾燥機構であるので、被記録媒体に吐出されたインクの乾燥を促進させるという点において改善の余地がある。また、特許文献1に開示される従来の記録装置は乾燥により蒸発したインク成分の蒸気が周囲環境に放出されることについては考慮されていない。
そこで、本発明の目的は、インク等の液体が付いている媒体の乾燥を促進させて効率的に乾燥できるようにすることにある。また、インク等の液体が蒸発して発生する蒸気の周囲環境への放出を効果的に低減できるようにすることにある。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様は、搬送される媒体を乾燥する媒体乾燥装置であって、前記媒体に付いている液体を蒸発させる媒体乾燥部と、前記蒸発によって発生した蒸気を含む気体が入る第1回収室と、前記第1回収室内の気体が流入する第2回収室と、前記第1回収室内の圧力を高めて蒸気が液化する高圧状態を作る圧力上昇部と、前記第1回収室と第2回収室の間に設けられ、前記液化で生じた液体を分離して気体を第2回収室に送る液体分離部と、前記第2回収室内の乾燥気体を前記媒体上の前記液体が付いている面に吹付ける吹付け部とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様において、前記第2回収室の乾燥気体を加熱する気体加熱部を備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る媒体乾燥装置は、第2の態様において、前記気体加熱部は前記媒体加熱部が兼ねていることを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか一つの態様において、前記媒体加熱部は、電磁波を利用して液体を蒸発させる電磁波照射部であり、該電磁波照射部は前記媒体の液体が付いている面に対向する位置に設けられていることを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様又は第2の態様において、前記媒体加熱部は、前記媒体の液体が付いている面と反対側の面から伝熱加熱する伝熱加熱部であることを特徴とする。
本発明の第6の態様は、第1の態様の媒体乾燥部を無くして気体加熱部が媒体乾燥部を兼ねる構成のものである。
即ち、本第6の態様は、搬送される媒体を乾燥する媒体乾燥装置であって、前記媒体に付いている液体の蒸発によって発生した蒸気を含む気体が入る第1回収室と、前記第1回収室内の気体が流入する第2回収室と、前記第1回収室内の圧力を高めて蒸気が液化する高圧状態を作る圧力上昇部と、前記第1回収室と第2回収室の間に設けられ、前記液化で生じた液体を分離して気体を第2回収室に送る液体分離部と、前記第2回収室内の乾燥気体を前記媒体上の前記液体が付いている面に吹付ける吹付け部と、前記第2回収室の乾燥気体を加熱する気体加熱部とを備えることを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る媒体乾燥装置は、第2の態様から第6の態様のいずれか一つの態様において、前記気体加熱部は加熱温度を調整可能であることを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様から第7の態様のいずれか一つの態様において、前記液体分離部は、前記第1回収室内の高圧状態を維持しつつ該第1回収室内の気体を前記第2回収室内に流出させ、前記高圧によって液化した液体を第1回収室内に残す気体通過部を備えることを特徴とする。
本発明の第9の態様に係る媒体乾燥装置は、第8の態様において、前記圧力上昇部は前記蒸気を含む気体を吸い込んで第1室内に送り込むファンで構成されていることを特徴とする。
本発明の第10の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様から第9の態様のいずれか一つの態様において、前記第1回収室の入口は前記媒体の搬送方向の上流側に位置し、前記吹付け部の出口は前記媒体の搬送方向の下流側に位置し、前記吹付け部の出口から放出された乾燥気体が媒体搬送方向の下流側に流出することを抑えるエアーカーテン形成部を備えていることを特徴とする。
本発明の第11の態様に係る媒体乾燥装置は、第10の態様において、前記エアーカーテンが形成される位置より上流側には前記乾燥気体が周囲に流出することを抑える壁が設けられていることを特徴とする。
本発明の第12の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様から第11の態様のいずれか一つの態様において、前記媒体乾燥部によって前記媒体に対して加熱処理を行う部分における前記媒体は、水平面に対して10°以上60℃以下の範囲で傾斜して支持されることを特徴とする。
本発明の第13の態様は、搬送される媒体を乾燥する媒体乾燥方法であって、液体が付いている媒体が加熱されて発生する蒸気を含む気体を回収する回収工程と、前記回収した気体の圧力を高めて前記蒸気を液化する高圧化工程と、前記液化した液体を分離する液体分離工程と、前記液体分離後の乾燥気体を前記媒体上の前記液体が付いている面に吹付ける吹付け工程とを有することを特徴とする。
本発明の第14の態様に係る媒体乾燥方法は、第13の態様において、前記液体分離後の乾燥気体を加熱する気体加熱工程を有することを特徴とする。
本発明の第15の態様に係る媒体乾燥方法は、第13の態様又は第14の態様において、前記媒体が加熱されて発生する蒸気を含む気体は、前記回収工程から液体分離工程を経て乾燥空気となり、該乾燥気体が前記吹付け工程によって前記媒体に吹付けられた後、前記蒸気を含む気体となって再び回収工程に進んで循環するように構成されていることを特徴とする。
本発明の第16の態様に係る記録装置は、液体である水性インクを媒体に吐出して記録可能な記録ヘッドと、前記記録ヘッドによる記録位置より下流に設けられ、前記水性インクが吐出された媒体に対して乾燥処理を行う媒体乾燥装置とを備える記録装置であって、前記媒体乾燥装置は第1の態様から第12の態様のいずれか一つの態様に記載されたものであることを特徴とする。
本発明の第17の態様に係る蒸気除去装置は、蒸気を含む気体から該蒸気を除く蒸気除去装置であって、前記蒸気を含む気体が入る蒸気回収室と、前記蒸気回収室内の圧力を高めて蒸気が液化する高圧状態を作る圧力上昇部と、前記蒸気回収室内の高圧状態を維持しつつ該蒸気回収室内の気体を室外に流出させ、前記高圧によって液化した液体を室内に残す気体通過部とを備えることを特徴とする。
本発明の実施例1に係る媒体乾燥装置を備える記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例1に係る媒体乾燥装置の拡大概略側面図。 本発明の実施例1に係る記録装置のブロック図。 本発明の実施例2に係る媒体乾燥装置の拡大概略側面図。 本発明の実施例3に係る媒体乾燥装置の拡大概略側面図。 本発明の実施例4に係る媒体乾燥装置の拡大概略側面図。 本発明の実施例5に係る媒体乾燥装置の拡大概略側面図。 本発明の実施例5に係る媒体乾燥装置の要部概略斜視図。
[実施例1](図1〜図3)
以下に、本発明の実施例に係る媒体乾燥装置を備える記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。最初に、本発明の実施例1に係る記録装置について説明する。該記録装置は水性インクによって被記録媒体に記録可能で、インクが吐出された被記録媒体を乾燥する媒体乾燥装置を備えるインクジェット記録装置である。
本実施例の記録装置1は、記録を行うための被記録媒体PのロールR1を送り出すことが可能な被記録媒体Pのセット部2を備えている。ここでは、被記録媒体Pとしてロール式の被記録媒体を使用しているが、このようなロール式の被記録媒体を使用する記録装置に限定されない。
本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する際、セット部2は回転方向Cに回転する。
また、本実施例の記録装置1は、ロール式の被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送するための不図示の複数の搬送ローラーを備える搬送機構15を備えている。搬送部としての該搬送機構15には、プラテン3に支持された被記録媒体Pを加熱可能なプラテンヒーター5が設けられている。
なお、本実施例のプラテンヒーター5はプラテン4と対向する位置に設けられ、被記録媒体Pの表面を35℃から50℃に加熱可能な赤外線ヒーターであるが、このようなヒーターに限定されず、プラテン3側から被記録媒体Pを加熱可能なヒーターを用いてもよい。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する走査方向Bに記録ヘッド4を往復走査させて記録する記録機構16を備えている。なお、本実施例の記録装置1は、記録ヘッド4を往復走査させて記録する記録機構16を備えているが、インクを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する方向に複数設けた所謂ラインヘッドを備える記録装置でもよい。
ここで、「ラインヘッド」とは、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する方向に形成されたノズルの領域が、被記録媒体Pの前記交差方向の全体をカバー可能なように設けられる。記録ヘッド又は被記録媒体の一方を固定し他方を移動させて画像を形成する記録装置に用いる。なお、ラインヘッドの前記交差方向のノズルの領域は、記録装置が対応している全ての被記録媒体Pの前記交差方向の全体をカバー可能でなくてもよい。また、記録ヘッド又は被記録媒体の一方を固定せずに双方を移動可能としてもよい。
搬送機構15及び記録機構16の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、記録ヘッド4側から媒体支持部6上に搬送された被記録媒体Pを乾燥させるアフターヒーターとなる媒体乾燥装置17を備えている。
該媒体乾燥装置17は、前記媒体Pに付いている液体である水性インクを蒸発させる媒体乾燥部7と、前記蒸発によって発生した蒸気54を含む気体51が入る第1回収室40と、第1回収室40内の気体が流入する第2回収室41と、第1回収室40内の圧力を高めて蒸気54が液化する高圧状態を作る圧力上昇部42と、第1回収室40と第2回収室41の間に設けられ、前記液化で生じた液体52を分離して気体を第2回収室42に送る液体分離部43と、第2回収室40内の乾燥気体53を前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付ける吹付け部45とを備えている。
媒体加熱部7は、本実施例では、電磁波を利用して液体を蒸発させる電磁波照射部7(同じ符号を用いる)で構成されている。電磁波照射部7は前記媒体Pの液体が付いている面44に対向する位置に設けられている。電磁波照射部として具体的には赤外線ヒーター7(同じ符号を用いる)が使われている。
図2に示したように、この赤外線ヒーター7は、赤外線発光部46と反射部47とを備えて構成されている。赤外線発光部46から発光された赤外線50のほぼ全てが前記媒体Pの前記面44に照射される。そして、被記録媒体Pの表面である前記面44を60℃から120℃に加熱可能に構成されている。尚、媒体加熱部7は、前記赤外線ヒーターに限定されないことは勿論である。
本実施例では、図1に示したように、乾燥処理を行う領域は傾斜面になるように構成されている。即ち、媒体乾燥部7によって前記媒体Pに対して加熱処理を行う部分である媒体支持部6の支持面は、前記媒体Pが水平面に対して10°以上60℃以下の範囲で傾斜して支持されるように構成されている。
尚、媒体支持部6の支持面が傾斜せず、前記媒体Pを水平に支持する構造であってもよい。
圧力上昇部42は、本実施例では、前記蒸気を含む気体51を吸い込んで第1回収室40内に送り込むファン42(同じ符号を用いる)で構成されている。該ファン42は、本実施例では第1回収室40の入口48に設けられているが、入口48より奥まった位置に設けられてもよい。
尚、圧力上昇部42は、吸引ファンに限定されないことは勿論であり、ピストンとシリンダーによって圧力を高める構造等、他の構造でも第1回収室40内の圧力を高めることができるものであれが使用できる。
ここで、圧力上昇部42によって前記高圧状態にして蒸気が液化する「圧力の大きさ」としては、30〜50Pa程度である。
液体分離部43は、本実施例では、第1回収室40内の高圧状態を維持しつつ該第1回収室40内の気体を第2回収室41内に流出させ、前記高圧によって液化した液体52を第1回収室40内に残す気体通過部43(同じ符号を用いる)を備えている。気体通過部43を通過した気体は乾燥気体53になる。
尚、乾燥気体といっても、湿度ゼロの乾燥気体を意味するものではないのは勿論であるが、乾燥促進効果を顕著にするためには、湿度20%RH以下にするのが好ましい。
気体通過部43として、繊維の隙間を通気路とし液体が付着するフィルター(不織布等)や、気体が通過する小孔を多数有する多孔板等を用いることができる。
気体通過部43として不織布等のフィルターを用いた場合は、定期的に交換できるように構成する。多孔板を用いた場合は、液化された液体52が流下して溜まるのでそれを受けるタンクを設置する。
尚、液体分離部43は上記構造に限定されず、第1回収室40内の高圧状態を維持しつつ該第1回収室40内の気体を第2回収室41内に流出させることができ、前記高圧によって液化した液体52を第1回収室40内に残すことができるものであれば使用できる。
図2に示したように、第1回収室40の入口48は、前記媒体Pの搬送方向Aにおいて赤外線ヒーター7よりも上流側に位置するように配置されている。吹付け部45は第2回収室41の下流端に設けられ、且つ搬送方向Aにおいて赤外線ヒーター7よりも下流側に位置するように配置されている。吹付け部45の出口49は、前記媒体P上の前記液体が付いている面44に向いている。
この構造によって、赤外線ヒーター7より上流側の位置において、蒸気54を含む気体51が第1回収室40内に吸い込まれ、赤外線ヒーター7より下流側において乾燥気体53が前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付けられる。そして、赤外線ヒーター7による加熱乾燥と乾燥気体53による乾燥促進効果によって前記面44から蒸発して上昇する蒸気54は、第1回収室40の入口48の吸込み力によって、該入口48に向かって引き寄せられ、室内に吸い込まれる。このように、第1回収室40の入口から吸い込まれた気体は循環流となって媒体の乾燥処理が行われるようになっている。
また、媒体乾燥装置17の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、被記録媒体Pを巻き取る際の該被記録媒体Pの張力を調整する役割の張力調整部13が備えられている。そして、張力調整部13の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、被記録媒体Pを巻き取り可能な巻取部14が備えられている。本実施例の記録装置1では、被記録媒体Pを巻き取る際、巻取部14は回転方向Cに回転する。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図3は、本実施例の記録装置1のブロック図である。制御部20には、記録装置1の全体の制御を司るCPU21が設けられている。CPU21は、システムバス22を介して、CPU21が実行する各種制御プログラム等を格納したROM23と、データを一時的に格納可能なRAM24と接続されている。また、CPU21は、システムバス22を介して、記録ヘッド4を駆動するためのヘッド駆動部25と接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、プラテンヒーター5、赤外線ヒーター7を駆動するためのヒーター駆動部18と接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、キャリッジモーター26、FANモーター27、搬送モーター30、繰出モーター31及び巻取モーター32を駆動させるためのモーター駆動部19と接続されている。
ここで、キャリッジモーター26は、記録ヘッド4を搭載したキャリッジを移動させるためのモーターである。また、FANモーター27は、圧力上昇部である吸引ファン42を駆動するためのモーターである。また、搬送モーター30は、搬送機構15に設けられた不図示の複数の搬送ローラーを駆動するためのモーターである。また、繰出モーター31は、セット部2の回転機構であり、被記録媒体Pを搬送機構15に繰り出すためにセット部2を駆動するモーターである。そして、巻取モーター32は、巻取部14を回転させるための駆動モーターである。
さらに、CPU21は、記録装置1に設けられたモニター35及びコントロールパネル36と、記録データ等をPC等の外部装置から入力する等のためのインターフェース34と、データ及び信号の送受信を行うための入出力部33と接続されている。
次に、実施例1の媒体乾燥装置17による媒体乾燥方法の説明をする。
(1)先ず、液体が付いている前記媒体Pが赤外線ヒーター7によって加熱されて発生する蒸気54を含む気体51を、ファン42の吸引によって第1回収室40内に回収する(回収工程)。
(2)次に、圧力上昇部であるファン42によって第1回収室40内に回収した気体の圧力を高めて前記蒸気54を液化する(高圧化工程)。
(3)液体分離部である気体通過部43によって前記液化した液体52を分離して第1回収室40に残し、液体52が分離されて乾燥した気体53は通過させて第2回収室41に移す(液体分離工程)。
(4)吹付け部45から前記液体分離後の乾燥気体53を前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付ける(吹付け工程)。
次に、実施例1の作用を説明する。
本実施例1によれば、前記媒体乾燥方法において説明したように、液体が付いている前記媒体Pが加熱されて発生する蒸気54を含む気体51は、第1回収室40内に回収される。そして、圧力上昇部42によって第1回収室40内の圧力が高められて蒸気54が液化する高圧状態が作られる。そして、前記高圧状態に基づく液化で生じた液体52が液体分離部43によって分離されて乾燥気体53となり、該乾燥気体53が第2回収室41に流入する。一方、前記液体52は第1回収室40に残される。そして、第2回収室41に流入した乾燥気体53は吹付け部45によって前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付けられる。
前記媒体Pに付いている液体は、媒体乾燥部(赤外線ヒーター)7から乾燥用の熱を受けて蒸発しつつ、前記乾燥気体53との接触によって蒸発乾燥が効率的に促進される。
また、前記媒体Pが加熱されて発生する蒸気54(インク成分の蒸気等)は液化されて気体中から分離除去されるので、該蒸気の周囲環境への放出を効果的に低減することができる。
[媒体乾燥時の熱ダメージについて]
媒体Pの種類によっては熱ダメージに弱いものがある。媒体乾燥部7の加熱による媒体Pの乾燥時の温度は100℃〜120℃程度に設定される場合が多いが、100℃程度或いはそれより低い80℃程度の乾燥温度でも熱ダメージを受ける媒体がある。乾燥時の温度を80℃より下げて時間を長くかけて乾燥するようにすれば熱ダメージの影響を小さくすることは可能であるが、そうるすと媒体乾燥装置17が大型化してしまう。
本実施例1によれば、乾燥気体53による乾燥促進効果によって、媒体乾燥部7から前記媒体Pに供給する乾燥のための熱エネルギーを少なくして乾燥時の温度を下げることが可能となる。即ち、該媒体Pの乾燥時の温度が例えば80℃で熱ダメージを受ける媒体に対して、前記乾燥気体53の乾燥促進効果によって、例えば60℃に下げることが可能となる。これにより、熱ダメージに弱い媒体Pに対しても、媒体乾燥装置17を大型化することなく効率的に乾燥することが可能となる。
[実施例2](図4)
次に、本発明の実施例2に係る媒体乾燥装置17について説明する。
本実施例2においては、第2回収室41は、通過する乾燥気体53を加熱する気体加熱部55を備える。この気体加熱部55は、ここではニクロム線による電熱ヒーターが使われているが、これに限定されず、通過する乾燥気体53と接触して加熱できるヒーターであれば使用できる。
本実施例2によれば、第2回収室41の乾燥気体53を加熱する気体加熱部55を備えているので、該気体加熱部55による加熱によって(気体加熱工程)、乾燥気体53が更に熱エネルギーを持つことになる。これにより、前記媒体Pに付いている液体の蒸発乾燥を一層促進することができる。
当該気体加熱部55による熱エネルギーの補充によって、媒体加熱部7から媒体Pに供給する熱エネルギーを更に低減することが可能となり、媒体Pの乾燥時の温度を更に下げることが可能になる。即ち、熱ダメージの影響を一層低減することができる。
実施例2では、気体加熱部55は加熱温度を調整可能に構成されている。これにより、前記媒体Pの種類や周囲の温度、湿度等の環境条件等に応じて、乾燥気体53の加熱温度を調整することができ、以って当該乾燥促進効果を効果的に発現させることが可能となる。
[実施例3](図5)
次に、本発明の実施例3に係る媒体乾燥装置17について説明する。
本実施例3においては、気体加熱部56は媒体加熱部である赤外線ヒーター7が兼ねている。
具体的には、赤外線ヒーター7の反射部47を一部切り欠いて、赤外線発光部46からの赤外線50の一部を反射させずに、第2回収室41内に放射されるように構成されている。第2回収室41の赤外線が入射する部分が赤外線透過性の板部材58で形成され、板部材58を透過した赤外線50を受ける発熱板57が乾燥気体53の流路に設けられている。乾燥気体53は発熱板57との接触によって加熱される。
尚、兼用構造は上記構造に限定されないことは勿論である。
本実施例3によれば、気体加熱部56は媒体加熱部である赤外線ヒーター7が兼ねているので、既存の媒体加熱部である赤外線ヒーター7を用いて気体加熱部56を構成することができ、部品点数の増加を抑えることができる。
[実施例4](図6)
次に、本発明の実施例4に係る媒体乾燥装置17について説明する。
本実施例4は、実施例1の媒体乾燥部7を無くして気体加熱部55が媒体乾燥部を兼ねる構成である。
即ち、本実施例4の媒体乾燥装置17は、前記媒体Pに付いている液体の蒸発によって発生した蒸気54を含む気体51が入る第1回収室40と、第1回収室40内の気体が流入する第2回収室41と、第1回収室40内の圧力を高めて蒸気54が液化する高圧状態を作る圧力上昇部42と、第1回収室40と第2回収室41の間に設けられ、前記液化で生じた液体52を分離して気体を第2回収室41に送る液体分離部43と、第2回収室41内の乾燥気体53を前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付ける吹付け部45と、第2回収室41の乾燥気体53を加熱する気体加熱部55とを備えている。
この気体加熱部55は、実施例1の媒体加熱部7としての役割を果たすように、その出力は制御部によって大きく設定される。
本実施例4によれば、気体加熱部55が、そのエネルギー出力において媒体加熱部の役割も兼ねるようにすることで、前記媒体Pの乾燥のための加熱と乾燥促進を、当該加熱された乾燥気体53によって同時に行うことができる。即ち、部品点数の増加を抑えつつ、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
[実施例5](図7、図8)
次に、本発明の実施例5に係る媒体乾燥装置17について説明する。
本実施例5においては、第1回収室40の入口48は前記媒体Pの搬送方向Aの上流側に位置し、吹付け部45の出口49は前記媒体Pの搬送方向Aの下流側に位置し、吹付け部45の出口49から放出された乾燥気体53が媒体搬送方向Aの下流側に流出することを抑えるエアーカーテン形成部60を備えている。
エアーカーテン形成部60は、本実施例では、ファン61を備え、該ファン61によって空気を前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付けることでエアーカーテン62を形成する。
本実施例5によれば、エアーカーテン62によって吹付け部45の出口49から放出された乾燥気体53が媒体搬送方向Aの下流側に流出することを抑えるので、乾燥気体53のほとんど全てを無駄なく前記乾燥促進のために寄与させることができる。
本実施例5においては、図8に概略構造として示したように、エアーカーテン62が形成される位置より上流側には前記乾燥気体53が周囲に流出することを抑える壁63が設けられている。
上記したように、液体が付いている媒体Pが加熱されて発生する蒸気54を含む気体51は、第1回収室40内に回収される。そして、圧力上昇部42によって第1回収室40内の圧力が高められて蒸気54が液化する高圧状態が作られ、該高圧状態に基づく液化で生じた液体52が液体分離部43によって分離されて乾燥気体53となる。該乾燥気体53は第2回収室41に流入し、吹付け部45によって前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付けられる。
この際、本実施例5によれば、エアーカーテン62によって吹付け部45の出口49から放出された乾燥気体53が媒体搬送方向Aの下流側に流出することが抑えられる。更に、前記エアーカーテン62が形成される位置より上流側には乾燥気体53が周囲に流出することを抑える壁63が設けられている。
従って、前記媒体Pが加熱されて発生する蒸気54を含む気体51は、前記回収から液体分離を経て乾燥気体53となり、該乾燥気体53が前記媒体Pに吹付けられた後、前記蒸気を含む気体51となって再び第1回収室40内に回収される。即ち、前記蒸気を含む気体51は、循環流となって蒸気の液化分離と乾燥気体53の生成及び媒体Pへの吹付けを繰り返すので、前記蒸気54の周囲環境への放出を効果的に低減することができる。
[その他の実施例]
[第1回収室の入口の吸引力による循環流]
上記した媒体乾燥装置17及び媒体乾燥方法において、エアーカーテン62を形成しなくても、第1回収室40の入口48の吸い込む力によって、前記媒体Pが加熱されて発生する蒸気を含む気体51は、前記回収工程から液体分離工程を経て乾燥気体53となり、該乾燥気体53が吹付け工程によって前記媒体Pに吹付けられた後、前記蒸気54を含む気体51となって再び回収工程に進んで循環するようになる。更に、吹付け部45が乾燥気体53を吹き出す方向を、少し搬送方向Aの上流側に向けることで、循環流を一層形成しやすくすることができる。
前記各実施例では、媒体加熱部7は、前記媒体の液体が付いている面44と対向する側に設けられている構造について説明した。しかし、媒体加熱部7は、前記媒体Pの液体が付いている面44と反対側の面から伝熱加熱する伝熱加熱部を備える構造でもよい。一例として、伝熱加熱部は、媒体支持部6内に設けられる。
本実施例によれば、乾燥気体53による乾燥促進効果によって媒体Pの裏面側に位置する伝熱加熱部から媒体Pへの伝熱効率が向上し、伝熱方式の加熱部による乾燥効率を高めることができる。
また、前記各実施例では、乾燥空気53を媒体Pに吹付けて乾燥を促進させる効果を有する媒体乾燥装置17として説明した。しかし見方を変えると、蒸気を含む気体から該蒸気を除く蒸気除去装置の技術思想が含まれていると言える。
即ち、蒸気を含む気体から該蒸気を除く蒸気除去装置であって、蒸気54を含む気体51が入る蒸気回収室(第1回収室)40と、蒸気回収室40内の圧力を高めて蒸気54が液化する高圧状態を作る圧力上昇部42と、蒸気回収室40内の高圧状態を維持しつつ該蒸気回収室40内の気体を室外に流出させ、前記高圧によって液化した液体52を室内に残す気体通過部43とを備えることを特徴とする蒸気除去装置が含まれていると言える。
この蒸気除去装置によれば、蒸気54を含む空気などの気体51中から蒸気54を効率的に液化して分離除去することができ、気体を大気中に放出する場合、蒸気54の周囲環境への放出を効果的に低減することができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内での種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
以上、本発明について具体的な実施例に基づいて詳述した。ここで本発明について、もう一度まとめて以下に説明する。
本発明の第1の態様の媒体乾燥装置は、搬送される媒体Pを乾燥する媒体乾燥装置17であって、媒体Pに付いている液体を蒸発させる媒体乾燥部7と、前記蒸発によって発生した蒸気54を含む気体51が入る第1回収室40と、第1回収室40内の気体が流入する第2回収室41と、第1回収室40内の圧力を高めて蒸気54が液化する高圧状態を作る圧力上昇部43と、第1回収室40と第2回収室41の間に設けられ、前記液化で生じた液体52を分離して気体53を第2回収室41に送る液体分離部43と、第2回収室41内の乾燥気体53を前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付ける吹付け部45とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、液体が付いている媒体Pが加熱されて発生する蒸気54を含む気体51は、第1回収室40内に回収される。そして、圧力上昇部42によって第1回収室40内の圧力が高められて蒸気54が液化する高圧状態が作られる。そして、前記高圧状態に基づく液化で生じた液体52が液体分離部43によって分離されて乾燥気体53となり、乾燥気体53が第2回収室41に流入する。一方、前記液体52は第1回収室40に残される。そして、第2回収室41に流入した乾燥気体53は吹付け部45によって前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付けられる。
前記媒体Pに付いている液体は、媒体乾燥部7から乾燥用の熱を受けて蒸発しつつ、乾燥気体53との接触によって蒸発乾燥が効率的に促進される。
また、媒体Pが加熱されて発生する蒸気54(インク成分の蒸気等)は液化されて気体中から分離除去されるので、蒸気54の周囲環境への放出を効果的に低減することができる。
更に本態様によれば、乾燥気体53による乾燥促進効果によって、媒体乾燥部7から媒体Pに供給する乾燥のための熱エネルギーを少なくして乾燥時の温度を下げることが可能となる。即ち、媒体Pの乾燥時の温度が例えば80℃で熱ダメージを受ける媒体Pに対して、乾燥気体53の乾燥促進効果によって、例えば60℃に下げることが可能となる。これにより、熱ダメージに弱い媒体に対しても、媒体構想装置17を大型化することなく効率的に乾燥することが可能となる。
本発明の第2の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様において、第2回収室41の乾燥気体53を加熱する気体加熱部55を備えることを特徴とする。
本態様によれば、第2回収室41の乾燥気体53を加熱する気体加熱部55を備えているので、乾燥気体53が更に熱エネルギーを持つことになり、前記媒体Pに付いている液体の蒸発乾燥を一層促進することができる。気体加熱部55による熱エネルギーの補充によって、媒体加熱部7から媒体Pに供給する熱エネルギーを更に低減することが可能となり、媒体Pの乾燥時の温度を更に下げることが可能になる。即ち、熱ダメージの影響を一層低減することができる。
本発明の第3の態様に係る媒体乾燥装置は、第2の態様において、気体加熱部56は前記媒体加熱部7が兼ねていることを特徴とする。
本態様によれば、気体加熱部56は前記媒体加熱部7が兼ねているので、既存の媒体加熱部7を用いて気体加熱部56を構成することができ、部品点数の増加を抑えることができる。
本発明の第4の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか一つの態様において、媒体加熱部7は、電磁波を利用して液体を蒸発させる電磁波照射部であり、該電磁波照射部は前記媒体Pの液体が付いている面44に対向する位置に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体Pの液体が付いている面44に赤外線50等の電磁波を照射して乾燥する構成であるので、媒体Pの当該電磁波50が照射される面上を乾燥気体53を通しつつ該媒体Pを加熱することができる。従って、乾燥気体53による乾燥促進効果を効果的に得ることができる。
本発明の第5の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様又は第2の態様において、媒体加熱部7は、前記媒体Pの液体が付いている面44と反対側の面から伝熱加熱する伝熱加熱部であることを特徴とする。
本態様によれば、乾燥気体53による乾燥促進効果によって伝熱加熱部から媒体Pへの伝熱効率が向上し、伝熱方式の加熱部による乾燥効率を高めることができる。
本発明の第6の態様に係る媒体乾燥装置は、搬送される媒体Pを乾燥する媒体乾燥装置17であって、前記媒体Pに付いている液体の蒸発によって発生した蒸気54を含む気体51が入る第1回収室40と、第1回収室40内の気体が流入する第2回収室41と、第1回収室40内の圧力を高めて蒸気54が液化する高圧状態を作る圧力上昇部42と、第1回収室40と第2回収室41の間に設けられ、前記液化で生じた液体52を分離して気体53を第2回収室41に送る液体分離部43と、第2回収室41内の乾燥気体53を前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付ける吹付け部45と、第2回収室41の乾燥気体53を加熱する気体加熱部55とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、気体加熱部55が、そのエネルギー出力において媒体加熱部7の役割も兼ねるようにすることで、媒体Pの乾燥のための加熱と乾燥促進を、当該加熱された乾燥気体53によって同時に行うことができる。即ち、部品点数の増加を抑えつつ、第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第7の態様に係る媒体乾燥装置は、第2の態様から第6の態様のいずれか一つの態様において、気体加熱部55,56は加熱温度を調整可能であることを特徴とする。
本態様によれば、媒体Pの種類や周囲の温度、湿度等の環境条件等に応じて、乾燥気体53の加熱温度を調整することで、当該乾燥促進効果を効果的に発現させることが可能となる。
本発明の第8の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様から第7の態様のいずれか一つの態様において、液体分離部43は、第1回収室40内の高圧状態を維持しつつ第1回収室40内の気体を前記第2回収室41内に流出させ、前記高圧によって液化した液体52を第1回収室40内に残す気体通過部43を備えることを特徴とする。
本態様によれば、液体分離部43は、第1回収室40内の高圧状態を維持しつつ第1回収室40内の気体を第2回収室41内に流出させ、前記高圧によって液化した液体52を第1回収室40内に残す気体通過部43を備える構成であるので、前記高圧状態による蒸気54の液化と、液化された液体52の気体53との分離を簡単な構造で実現することができる。
本発明の第9の態様に係る媒体乾燥装置は、第8の態様において、圧力上昇部42は蒸気54を含む気体51を吸い込んで第1回収室40内に送り込むファン42で構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、圧力上昇部42によって蒸気54を液化する前記高圧状態を作ることを、吸引ファン42を用いることで構造簡単にして実現することができる。尚、ファ42ンは第1回収室40の入口48に設けることが好ましいが、入口48より奥まった位置に設けてもよい。
本発明の第10の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様から第9の態様のいずれか一つの態様において、第1回収室40の入口48は前記媒体Pの搬送方向Aの上流側に位置し、吹付け部45の出口49は前記媒体Pの搬送方向Aの下流側に位置し、吹付け部45の出口49から放出された乾燥気体53が媒体搬送方向Aの下流側に流出することを抑えるエアーカーテン形成部60を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、エアーカーテン62によって吹付け部45の出口49から放出された乾燥気体53が媒体搬送方向Aの下流側に流出することを抑えるので、乾燥気体53のほとんど全てを無駄なく前記乾燥促進のために寄与させることができる。
本発明の第11の態様に係る媒体乾燥装置は、第10の態様において、エアーカーテン62が形成される位置より上流側には乾燥気体53が周囲に流出することを抑える壁63が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、エアーカーテン62によって吹付け部45の出口49から放出された乾燥気体53が媒体搬送方向Aの下流側に流出することが抑えられ、更にエアーカーテン62が形成される位置より上流側には乾燥気体53が周囲に流出することを抑える壁63が設けられている。従って、前記媒体Pが加熱されて発生する蒸気54を含む気体51は、前記回収から液体分離を経て乾燥気体53となり、該乾燥気体53が前記媒体Pに吹付けられた後、蒸気54を含む気体51となって再び回収される。即ち、蒸気54を含む気体51は、循環流となって蒸気54の液化分離と乾燥気体53の生成及び媒体Pへの吹付けを繰り返すので、前記蒸気54の周囲環境への放出を効果的に低減することができる。
本発明の第12の態様に係る媒体乾燥装置は、第1の態様から第11の態様のいずれか一つの態様において、媒体乾燥部7によって前記媒体Pに対して加熱処理を行う部分における前記媒体Pは、水平面に対して10°以上60℃以下の範囲で傾斜して支持されることを特徴とする。
傾斜状態の媒体Pから加熱処理によって発生する蒸気54は鉛直上方への上昇気流となる。従って、前記加熱処理を行う部分の面積に対して前記上昇気流が占める領域の水平断面の面積は小さくなる。本態様によれば、第1回収部40の入口のサイズを前記傾斜させない水平支持構造に対して小さくすることが可能になる。これにより小型化を図ることができる。
本発明の第13の態様は、搬送される媒体を乾燥する媒体乾燥方法であって、液体が付いている媒体Pが加熱されて発生する蒸気54を含む気体51を回収する回収工程と、前記回収した気体の圧力を高めて前記蒸気54を液化する高圧化工程と、前記液化した液体52を分離する液体分離工程と、前記液体分離後の乾燥気体53を前記媒体P上の前記液体が付いている面44に吹付ける吹付け工程とを有することを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第14の態様に係る媒体乾燥方法は、第13の態様において、前記液体分離後の乾燥気体53を加熱する気体加熱工程を有することを特徴とする。
本態様によれば、第2の態様又は第6の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第15の態様に係る媒体乾燥方法は、第13の態様又は第14の態様において、前記媒体Pが加熱されて発生する蒸気54を含む気体51は、前記回収工程から液体分離工程を経て乾燥気体53となり、該乾燥気体53が前記吹付け工程によって前記媒体Pに吹付けられた後、前記蒸気54を含む気体51となって再び回収工程に進んで循環するように構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記蒸気54を含む気体51は、循環流となって蒸気54の液化分離と乾燥気体53の生成及び媒体Pへの吹付けを繰り返すので、前記蒸気54の周囲環境への放出を効果的に低減することができる。
本発明の第16の態様に係る記録装置は、液体である水性インクを媒体Pに吐出して記録可能な記録ヘッド4と、記録ヘッド4による記録位置より下流に設けられ、前記水性インクが吐出された媒体Pに対して乾燥処理を行う媒体乾燥装置17とを備える記録装置1であって、媒体乾燥装置17は第1の態様から第12の態様のいずれか一つの態様に記載されたものであることを特徴とする。
本態様によればインクジェット記録装置等の記録装置1として、前記各態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第17の態様に係る蒸気除去装置は、蒸気54を含む気体51から該蒸気54を除く蒸気除去装置であって、蒸気54を含む気体51が入る蒸気回収室40と、蒸気回収室40内の圧力を高めて蒸気54が液化する高圧状態を作る圧力上昇部42と、蒸気回収室40内の高圧状態を維持しつつ蒸気回収室40内の気体を室外に流出させ、前記高圧によって液化した液体52を室内に残す気体通過部43とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、蒸気54を含む空気などの気体51中から蒸気54を効率的に液化して分離除去することができ、気体を大気中に放出する場合、蒸気54の周囲環境への放出を効果的に低減することができる。
[水性インク]
次に、本発明で使用可能な水性インクについて説明する。
本発明で使用可能な水性インクは、上記実施例のインクジェット方式の記録装置1に好適に用いられるものである。なお、主溶媒としての水のほか、水溶性有機溶剤及び樹脂を含有するものが好ましいが、水溶性有機溶剤のうちグリセリンを実質的に含有しないものが好ましい。
上記記録装置1で使用している水性インクは、1気圧下での沸点が290℃のグリセリンを実質的に含まない。該インクがグリセリンを実質的に含むと、インクの乾燥性が大幅に低下してしまう。その結果、種々の被記録媒体P、特にインク非吸収性又は低吸収性の被記録媒体Pにおいて、画像の濃淡ムラが目立つだけではなく、インクの定着性も得られない。さらに、1気圧下相当での沸点が280℃以上のアルキルポリオール類(上記のグリセリンを除く。)を実質的に含まないことが好ましい。
ここで、本明細書における「実質的に含まない」とは、添加する意義を十分に発揮する量以上含有させないことを意味する。これを定量的に言えば、グリセリンが、インクの総質量(100質量%)に対して、1.0質量%以上含まないことが好ましく、0.5質量%以上含まないことがより好ましく、0.1質量%以上含まないことがさらに好ましく、0.05質量%以上含まないことがさらにより好ましく、0.01質量%以上含まないことが特に好ましく、0.001質量%以上含まないことが最も好ましい。
以下、本発明で使用可能な水性インクに含まれるか、又は含まれ得る添加剤(成分)を説明する。
〔1.色材〕
本発明で使用可能な水性インクは、色材を含んでもよい。該色材は、顔料及び染料から選択される。
(1−1.顔料)
色材として顔料を用いることにより、インクの耐光性を向上させることができる。顔料は、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。
無機顔料としては、特に限定されないが、例えば、カーボンブラック、酸化鉄、及び酸化チタン、酸化シリカが挙げられる。
有機顔料としては、特に限定されないが、例えば、キナクリドン系顔料、キナクリドンキノン系顔料、ジオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラピリミジン系顔料、アンサンスロン系顔料、インダンスロン系顔料、フラバンスロン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリノン系顔料、キノフタロン系顔料、アントラキノン系顔料、チオインジゴ系顔料、ベンツイミダゾロン系顔料、イソインドリノン系顔料、アゾメチン系顔料、及びアゾ系顔料が挙げられる。有機顔料の具体例としては、下記のものが挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、15:34、16、18、22、60、65、66、C.I.バットブルー4、60が挙げられる。中でも、C.I.ピグメントブルー15:3及び15:4のうち少なくともいずれかが好ましい。
マゼンタインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、40、41、42、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、88、112、114、122、123、144、146、149、150、166、168、170、171、175、176、177、178、179、184、185、187、202、209、219、224、245、254、264、C.I.ピグメントバイオレット19、23、32、33、36、38、43、50が挙げられる。中でも、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、及びC.I.ピグメントバイオレット19からなる群から選択される一種以上を含有することが好ましい。
イエローインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、16、17、24、34、35、37、53、55、65、73、74、75、81、83、93、94、95、97、98、99、108、109、110、113、114、117、120、124、128、129、133、138、139、147、151、153、154、155、167、172、180、185、213が挙げられる。中でもC.I.ピグメントイエロー74、155、及び213からなる群から選択される一種以上を含有することが好ましい。
なお、グリーンインクやオレンジインク等、上記以外の色のインクに用いられる顔料としては、従来公知のものが挙げられる。
顔料の平均粒子径は、ノズルにおける目詰まりを抑制することができ、かつ、吐出安定性が一層良好となるため、250nm以下であることが好ましい。なお、本明細書における平均粒子径は、体積基準のものである。測定方法としては、例えば、レーザー回折散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置により測定することができる。粒度分布測定装置としては、例えば、動的光散乱法を測定原理とする粒度分布計(例えば、日機装社(NikkisoCo., Ltd.)製のマイクロトラックUPA)が挙げられる。
(1−2.染料)
また、本発明で使用可能な水性インクは、色材として染料を用いることができる。染料としては、特に限定されることなく、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が使用可能である。
色材の含有量は、インクの総質量(100質量%)に対して、0.4質量%以上12質量%以下であると好ましく、より好ましくは2質量%以上5質量%以下である。
〔2.樹脂〕
本発明で使用可能な水性インクは、樹脂を含有してもよい。インクが樹脂を含有することにより、被記録媒体P上に樹脂被膜が形成され、結果としてインクを被記録媒体P上に十分定着させて、主に記録画像の耐擦性を良好にする効果を発揮する。そのため、樹脂エマルジョンは熱可塑性樹脂であることが好ましい。
樹脂の熱変形温度は、ヘッドの目詰まりを起こしにくく、記録物の耐擦性を持たせられるという有利な効果が得られるため、40℃以上あることが好ましい。より好ましくは60℃以上である。
ここで、上記「熱変形温度」とは、ガラス転移温度(Tg)又は最低造膜温度(Minimum Film forming Temperature;MFT)で表された温度値とする。つまり、「熱変形温度が40℃以上」とは、Tg又はMFTのいずれかが40℃以上であればよいことを意味する。なお、MFTの方がTgよりも樹脂の再分散性の優劣を把握しやすいため、当該熱変形温度はMFTで表された温度値であることが好ましい。樹脂の再分散性に優れたインクであると、インクが固着しないためヘッド31が目詰まりしにくくなる。
本明細書におけるTgは示差走査熱量測定法により測定された値で記載している。また、本明細書におけるMFTは、ISO 2115:1996(標題:プラスチック−ポリマー分散−白色点温度及びフィルム形成最低温度の測定)により測定された値で記載している。
上記熱可塑性樹脂は特に限定されないが、その具体例として、ポリ(メタ)アクリル酸エステル又はその共重合体、ポリアクリロニトリル又はその共重合体、ポリシアノアクリレート、ポリアクリルアミド、及びポリ(メタ)アクリル酸などの(メタ)アクリル系重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブチレン、及びポリスチレン、並びにそれらの共重合体、並びに石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、及びテルペン樹脂などのポリオレフィン系重合体、ポリ酢酸ビニル又はその共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、及びポリビニルエーテルなどの酢酸ビニル系又はビニルアルコール系重合体、ポリ塩化ビニル又はその共重合体、ポリ塩化ビニリデン、フッ素樹脂、及びフッ素ゴムなどの含ハロゲン系重合体、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルピロリドン又はその共重合体、ポリビニルピリジン、及びポリビニルイミダゾールなどの含窒素ビニル系重合体、ポリブタジエン又はその共重合体、ポリクロロプレン、及びポリイソプレン(ブチルゴム)などのジエン系重合体、並びにその他の開環重合型樹脂、縮合重合型樹脂、及び天然高分子樹脂が挙げられる。
樹脂の含有量は、インクの総質量(100質量%)に対し、1質量%以上30質量%以下であることが好ましく、1質量%以上5質量%以下であることがより好ましい。含有量が上記範囲内である場合、形成される上塗り画像の光沢性及び耐擦性を一層優れたものとすることができる。
また、上記インクに含有させてもよい樹脂としては、例えば、樹脂分散剤、樹脂エマルジョン、及びワックス等が挙げられる。
(2−1.樹脂エマルジョン)
本発明で使用可能な水性インクは、樹脂エマルジョンを含んでもよい。樹脂エマルジョンは、被記録媒体が加熱される際、好ましくはワックス(エマルジョン)と共に樹脂被膜を形成することで、インクを被記録媒体上に十分定着させて画像の耐擦性を良好にする効果を発揮する。上記の効果により樹脂エマルジョンを含有するインクを用いて記録された記録物は、特にインク非吸収性又は低吸収性の被記録媒体上で耐擦性に優れたものとなる。
また、バインダーとして機能する樹脂エマルジョンはインク中にエマルジョン状態で含有される。バインダーとして機能する樹脂をエマルジョン状態でインク中に含有させることにより、インクの粘度をインクジェット記録方式において適正な範囲に調整しやすく、かつ、インクの保存安定性及び吐出安定性に優れたものとなる。
樹脂エマルジョンとしては、以下に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、アクリロニトリル、シアノアクリレート、アクリルアミド、オレフィン、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルアルコール、ビニルエーテル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾール、ビニルイミダゾール、及び塩化ビニリデンの単独重合体又は共重合体、フッ素樹脂、及び天然樹脂が挙げられる。中でも、(メタ)アクリル系樹脂及びスチレン−(メタ)アクリル酸共重合体系樹脂のうち少なくともいずれかが好ましく、アクリル系樹脂及びスチレン−アクリル酸共重合体系樹脂のうち少なくともいずれかがより好ましく、スチレン−アクリル酸共重合体系樹脂がさらに好ましい。なお、上記の共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体、及びグラフト共重合体のうちいずれの形態であってもよい。
樹脂エマルジョンの平均粒子径は、インクの保存安定性及び吐出安定性を一層良好にするため、好ましくは5nm以上400nm以下の範囲であり、より好ましくは20nm以上300nm以下の範囲である。
樹脂の中でも樹脂エマルジョンの含有量は、インクの総質量(100質量%)に対して、0.5質量%以上7質量%以下の範囲であることが好ましい。含有量が上記範囲内であると、固形分濃度を低くすることができるため、吐出安定性を一層良好にすることができる。
(2−2.ワックス)
本発明で使用可能な水性インクは、ワックスを含んでもよい。インクがワックスを含むことにより、インクがインク非吸収性及び低吸収性の被記録媒体上で定着性により優れたものとなる。ワックスの中でもエマルジョンタイプのものがより好ましい。上記ワックスとしては、以下に限定されないが、例えばポリエチレンワックス、パラフィンワックス、及びポリオレフィンワックスが挙げられ、中でも後述するポリエチレンワックスが好ましい。
なお、本明細書において、「ワックス」とは、主に、後述の界面活性剤を使用して、固体ワックス粒子を水中に分散させたものを意味する。
上記インクがポリエチレンワックスを含むことにより、インクの耐擦性を優れたものとすることができる。
ポリエチレンワックスの平均粒子径は、インクの保存安定性及び吐出安定性を一層良好にするため、好ましくは5nm以上400nm以下の範囲であり、より好ましくは50nm以上200nm以下の範囲である。
ポリエチレンワックスの含有量(固形分換算)は、互いに独立して、インクの総質量(100質量%)に対して、0.1質量%以上3質量%以下の範囲が好ましく、0.3質量%以上3質量%以下の範囲がより好ましく、0.3質量%以上1.5質量%以下の範囲がさらに好ましい。含有量が上記範囲内であると、インク非吸収性又は低吸収性の被記録媒体上においても、インクを良好に固化・定着させることができ、かつ、インクの保存安定性及び吐出安定性が一層優れたものとなる。
〔4.界面活性剤〕
本発明で使用可能な水性インクは、界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤として、以下に限定されないが、例えばノニオン系界面活性剤が挙げられる。ノニオン系界面活性剤は、被記録媒体上でインクを均一に拡げる作用がある。そのため、ノニオン系界面活性剤を含むインクを用いてインクジェット記録を行った場合、滲みの殆ど無い高精細な画像が得られる。このようなノニオン系界面活性剤としては、以下に限定されないが、例えば、シリコン系、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル系、多環フェニルエーテル系、ソルビタン誘導体、及びフッ素系の界面活性剤が挙げられ、中でもシリコン系界面活性剤が好ましい。
界面活性剤の含有量は、インクの保存安定性及び吐出安定性が一層良好なものとなるため、インクの総質量(100質量%)に対して、0.1質量%以上3質量%以下の範囲であることが好ましい。
〔5.水〕
本発明で使用可能な水性インクは、水を含有する。水は、インクの主溶媒であり、インクジェット記録において被記録媒体が加熱される際、主に蒸発飛散する成分となる。
〔6.有機溶剤〕
本発明で使用可能な水性インクは、公知の揮発性の水溶性有機溶剤を含んでもよい。ただし、上述のとおり、本実施形態のインクは、有機溶剤の一種であるグリセリン(1気圧下での沸点が290℃)を実質的に含まず、また1気圧下相当での沸点が280℃以上のアルキルポリオール類(上記のグリセリンを除く。)を実質的に含まないことが好ましい。
〔7.その他の成分〕
本発明で使用可能な水性インクは、上記の成分に加えて、防腐剤・防かび剤、防錆剤、及びキレート化剤などをさらに含んでもよい。
〔非プロトン性極性溶媒〕
本発明で使用可能な水性インクは、非プロトン性極性溶媒を含有すると好ましい。上記の非プロトン性極性溶媒を含有することにより、これらのインクに含まれる上述の樹脂粒子を溶解するため、インクジェット記録の際にノズルの目詰まりを効果的に防止することができる。また、塩化ビニル等の記録媒体を溶解させる性質があり画像に密着性が向上する。
非プロトン性極性溶媒については、特に限定されないが、ピロリドン類、ラクトン類、スルホキシド類、イミダゾリジノン類、スルホラン類、尿素誘導体、ジアルキルアミド類、環状エーテル類、アミドエーテル類から選択される一種以上の非プロトン性極性溶媒を含むのが好ましい。ピロリドン類の代表例としては、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドンがあり、ラクトン類の代表例としては、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、ε−カプロラクトンがあり、スルホキシド類の代表例としてはジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホキシドがあり、イミダゾリジノン類の代表例としては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンがあり、スルホラン類の代表例としては、スルホラン、ジメチルスルホランがあり、尿素誘導体の代表例としては、ジメチル尿素、1,1,3,3−テトラメチル尿素があり、ジアルキルアミド類の代表例としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドがあり、環状エーテル類の代表例としては1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランがある。上記の中でも、上述の効果の観点からピロリドン類、ラクトン類、スルホキシド類、アミドエーテル類が特に好ましい。2−ピロリドンが最も好ましい。
上記の非プロトン性極性溶媒の含有量は、インクの総質量(100質量%)に対して、3質量%以上30質量%以下の範囲が好ましく、8質量%以上20質量%以下の範囲がより好ましい。
1 記録装置、2 セット部、3 プラテン、4 記録ヘッド、
5 プラテンヒーター、6 媒体支持部、7 媒体加熱部(赤外線ヒーター)、
13 張力調整部、14 巻取部、15 搬送機構、16 記録機構、
17 媒体乾燥装置、18 ヒーター駆動部、19 モーター駆動部、20 制御部、
21 CPU、22 システムバス、23 ROM、24 RAM、
25 ヘッド駆動部、26 キャリッジモーター、27 FANモーター、
30 搬送モーター、31 繰出モーター、32 巻取モーター、33 入出力部、
34 インターフェース、35 モニター、36 コントロールパネル、
P 媒体( 被記録媒体)、R1 被記録媒体のロール、R2 被記録媒体のロール
40 第1回収室(蒸気回収室)、41 第2回収室、42 圧力上昇部(ファン)、
43 液体分離部(気体通過部)、44 液体が付いている面、45 吹付け部、
46 赤外線発光部、47 反射部、48 入口、49 出口、50 赤外線、
51 蒸気を含む気体、52 液化された液体、53 乾燥気体、54 蒸気、
55 気体加熱部、56 気体加熱部、57 発熱板、58 赤外線透過性の板部材、
60 エアーカーテン形成部、61 ファン、62 エアーカーテン、63 壁

Claims (17)

  1. 搬送される媒体を乾燥する媒体乾燥装置であって、
    前記媒体に付いている液体を蒸発させる媒体乾燥部と、
    前記蒸発によって発生した蒸気を含む気体が入る第1回収室と、
    前記第1回収室内の気体が流入する第2回収室と、
    前記第1回収室内の圧力を高めて蒸気が液化する高圧状態を作る圧力上昇部と、
    前記第1回収室と第2回収室の間に設けられ、前記液化で生じた液体を分離して気体を第2回収室に送る液体分離部と、
    前記第2回収室内の乾燥気体を前記媒体上の前記液体が付いている面に吹付ける吹付け部と、
    を備えることを特徴とする媒体乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の媒体乾燥装置において、
    前記第2回収室の乾燥気体を加熱する気体加熱部を備えることを特徴とする媒体乾燥装置。
  3. 請求項2に記載の媒体乾燥装置において、
    前記気体加熱部は、前記媒体加熱部が兼ねていることを特徴とする媒体乾燥装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の媒体乾燥装置において、
    前記媒体加熱部は、電磁波を利用して液体を蒸発させる電磁波照射部であり、
    該電磁波照射部は前記媒体の液体が付いている面に対向する位置に設けられていることを特徴とする媒体乾燥装置。
  5. 請求項1又は2に記載の媒体乾燥装置において、
    前記媒体加熱部は、前記媒体の液体が付いている面と反対側の面から伝熱加熱する伝熱加熱部であることを特徴とする媒体乾燥装置。
  6. 搬送される媒体を乾燥する媒体乾燥装置であって、
    前記媒体に付いている液体の蒸発によって発生した蒸気を含む気体が入る第1回収室と、
    前記第1回収室内の気体が流入する第2回収室と、
    前記第1回収室内の圧力を高めて蒸気が液化する高圧状態を作る圧力上昇部と、
    前記第1回収室と第2回収室の間に設けられ、前記液化で生じた液体を分離して気体を第2回収室に送る液体分離部と、
    前記第2回収室内の乾燥気体を前記媒体上の前記液体が付いている面に吹付ける吹付け部と、
    前記第2回収室の乾燥気体を加熱する気体加熱部と、
    を備えることを特徴とする媒体乾燥装置。
  7. 請求項2から6のいずれか一項に記載の媒体乾燥装置において、
    前記気体加熱部は加熱温度を調整可能であることを特徴とする乾燥装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の乾燥装置において、
    前記液体分離部は、前記第1回収室内の高圧状態を維持しつつ該第1回収室内の気体を前記第2回収室内に流出させ、前記高圧によって液化した液体を第1回収室内に残す気体通過部を備えることを特徴とする媒体乾燥装置。
  9. 請求項8に記載の媒体乾燥装置において、
    前記圧力上昇部は前記蒸気を含む気体を吸い込んで第1回収室内に送り込むファンで構成されていることを特徴とする媒体乾燥装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の媒体乾燥装置において、
    前記第1回収室の入口は前記媒体の搬送方向の上流側に位置し、
    前記吹付け部の出口は前記媒体の搬送方向の下流側に位置し、
    前記吹付け部の出口から放出された乾燥気体が媒体搬送方向の下流側に流出することを抑えるエアーカーテン形成部を備えていることを特徴とする媒体乾燥装置。
  11. 請求項10に記載の媒体乾燥装置において、
    前記エアーカーテンが形成される位置より上流側には前記乾燥気体が周囲に流出することを抑える壁が設けられていることを特徴とする媒体乾燥装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の媒体乾燥装置において、
    前記媒体乾燥部によって前記媒体に対して加熱処理を行う部分における前記媒体は、水平面に対して10°以上60℃以下の範囲で傾斜して支持されることを特徴とする媒体乾燥装置。
  13. 搬送される媒体を乾燥する媒体乾燥方法であって、
    液体が付いている媒体が加熱されて発生する蒸気を含む気体を回収する回収工程と、
    前記回収した気体の圧力を高めて前記蒸気を液化する高圧化工程と、
    前記液化した液体を分離する液体分離工程と、
    前記液体分離後の乾燥気体を前記媒体上の前記液体が付いている面に吹付ける吹付け工程と、を有することを特徴とする媒体乾燥方法。
  14. 請求項13に記載の媒体乾燥方法において、
    前記液体分離後の乾燥気体を加熱する気体加熱工程を有することを特徴とする媒体乾燥方法。
  15. 請求項13又は14に記載の媒体乾燥方法において、
    前記媒体が加熱されて発生する蒸気を含む気体は、前記回収工程から液体分離工程を経て乾燥空気となり、該乾燥気体が前記吹付け工程によって前記媒体に吹付けられた後、前記蒸気を含む気体となって再び回収工程に進んで循環するように構成されていることを特徴とする媒体乾燥方法。
  16. 液体である水性インクを媒体に吐出して記録可能な記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドによる記録位置より下流に設けられ、前記水性インクが吐出された媒体に対して乾燥処理を行う媒体乾燥装置と、を備える記録装置であって、
    前記媒体乾燥装置は請求項1から12のいずれか一項に記載されたものであることを特徴とする記録装置。
  17. 蒸気を含む気体から該蒸気を除く蒸気除去装置であって、
    前記蒸気を含む気体が入る蒸気回収室と、
    前記蒸気回収室内の圧力を高めて蒸気が液化する高圧状態を作る圧力上昇部と、
    前記蒸気回収室内の高圧状態を維持しつつ該蒸気回収室内の気体を室外に流出させ、前記高圧によって液化した液体を室内に残す気体通過部と、を備えることを特徴とする蒸気除去装置。
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