JP2016101836A - ゴムクローラベルト - Google Patents

ゴムクローラベルト Download PDF

Info

Publication number
JP2016101836A
JP2016101836A JP2014241004A JP2014241004A JP2016101836A JP 2016101836 A JP2016101836 A JP 2016101836A JP 2014241004 A JP2014241004 A JP 2014241004A JP 2014241004 A JP2014241004 A JP 2014241004A JP 2016101836 A JP2016101836 A JP 2016101836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
crawler belt
region
rubber crawler
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014241004A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6429607B2 (ja
Inventor
健一 石戸
Kenichi Ishido
健一 石戸
浩司 吉川
Koji Yoshikawa
浩司 吉川
孝 入谷
Takashi Iritani
孝 入谷
泰規 満生
Yasunori Mitsuki
泰規 満生
博之 木本
Hiroyuki Kimoto
博之 木本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2014241004A priority Critical patent/JP6429607B2/ja
Publication of JP2016101836A publication Critical patent/JP2016101836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6429607B2 publication Critical patent/JP6429607B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

【課題】駆動輪や従動輪と噛み合う際の曲げ剛性が小さくなるような構造を有するゴムクローラベルトを提供することである。【解決手段】ゴムクローラベルト5は、無端帯状のゴム製クローラベルト本体50と、クローラベルト本体50の外周側にラグピッチで形成されたラグ群60と、クローラベルト本体50の中央を周方向に沿って延びているベルト中央領域53の内周側に突起ピッチで形成された突起群70と、中央領域53の両側に位置する左右一対のベルト第1領域51の内周面に形成された転輪走行面RBと、各第1領域51の外側に位置する左右一対のベルト第2領域52の内周面に形成された凹部群8とからなる。【選択図】図4

Description

本発明は、コンバイン、クローラ式トラクタ、バックホウ等のクローラ式走行装置に装着される無端帯状のゴムクローラベルトに関する。
クローラ式走行装置に装着されるゴムクローラベルトの外周側には、ラグが所定のピッチで形成されており、ゴムクローラベルトの内周側には、クローラ式走行装置の駆動輪と噛み合う突起群及びこの突起群の両側をクローラ走行方向に延びている転輪走行面が形成されている。例えば、特許文献1によるゴムクローラでは、クローラベルト本体の転輪の走行面における、突起部の近傍またはラグに対応する高剛性部に多数の窪み部またはサイプが形成されている。つまり、このゴムクローラベルトでは、転輪走行面は比較的厚く形成されることで高剛性となっているので、転輪走行面に窪みまたはサイプを形成することで、その剛性を低下させて、走行振動を低減させている。その際、転輪走行面よりクローラベルトの幅方向の外側に位置する面には、窪みまたはサイプは形成されていない。
また、特許文献2によるゴムクローラベルトでは、外周側に形成された隣接するラグの間にクローラベルトの幅方向に延びる肉盛部が設けられており、この肉盛部の表面に全体としてクローラベルトの幅方向に延びた溝であるサイプが形成されている。つまり、このゴムクローラベルトでは、ラグが設けられているゴムクローラベルトの外周面の中央領域に形成された肉盛部にサイプが形成されている。これによって、良好な振動特性を得ようとしている。その際、その中央領域(実質的には突起部と転輪走行面とに対向する領域)よりクローラベルトの幅方向で外側にある薄肉の外端領域には、サイプは形成されず、平坦な面のままである。
特開2005−271712号公報 特開2014−118045号公報
上述した従来のゴムクローラベルトでは、クローラベルトの内周面の中央領域である転輪走行面やクローラベルトの外周面の中央領域である隣接ラグ間に溝やサイプを形成して弾性の低下を図り、振動特性等を向上させている。しかしながら、いずれの場合でも、クローラベルトの内周面における中央領域の左右に位置する外端領域の表面は平坦なままである。このことにより、このゴムクローラベルトが駆動輪や従動輪と噛み合うときに生じる曲げ剛性が比較的大きなものとなり、これに起因する駆動ロスが生じていた。
このことから、本発明の課題は、駆動輪や従動輪と噛み合う際の曲げ剛性が小さくなるような構造を有するゴムクローラベルトを提供することである。
本発明によるゴムクローラベルトは、無端帯状のゴム製クローラベルト本体と、前記クローラベルト本体の外周側に形成されたラグ群と、前記クローラベルト本体の幅方向中央側を周方向に沿って延びているベルト中央領域における内周側に形成された突起群と、前記ベルト中央領域の幅方向両側に位置する左右一対のベルト第1領域における内周面に形成された転輪走行面と、前記各ベルト第1領域の幅方向外側に位置する左右一対のベルト第2領域における内周面に形成された凹部群とからなる。
このように構成されたゴムクローラベルトでは、内周側に形成された凹部群によって曲げ剛性が低くなっているので、クローラ式走行装置のクローラ駆動輪体やクローラ緊張輪体と噛み合う際に、ゴムクローラベルトはクローラ駆動輪体やクローラ緊張輪体の噛み合い円弧軌跡に沿ってスムーズに曲がることができる。これにより、本発明によるゴムクローラベルトは曲げ剛性の高いゴムクローラベルトに比べて駆動ロスが低減される。また、この凹部群は、転輪が走行する転輪走行面から幅方向で外側に離れた領域のみに形成されているので、転輪走行性には悪影響を与えない。
本発明による好適な実施形態の1つでは、前記凹部群は、前記ベルト第1領域と前記ベルト第2領域との境界領域から前記ベルト第2領域の外端まで延びて幅方向外側に向けて開口している複数の溝からなる。これにより、ゴムクローラベルトの幅方向を折れ曲がり線とする曲げ剛性が低下し、ゴムクローラベルトのクローラ駆動輪体やクローラ緊張輪体との噛み合い円弧に沿う曲がりがスムーズとなる。その際の溝の延び形状は、波状や鋸刃状でもよいが、曲がりやすさや加工の容易さから前記溝は矩形または三角形または円形断面で直線状に延びるものが好適である。
溝は外周側に形成される各ラグの間に複数本形成されることが望ましいので、溝の形成ピッチは、ラグの形成ピッチであるラグピッチの1/4〜1/10であることが好適である。これによれば、各ラグの間に数本の溝が形成され、ゴムクローラベルトはクローラ駆動輪体やクローラ緊張輪体の噛み合い円弧に沿ってスムーズに曲がることができる。
凹部群の深さが大きくなると、ゴムクローラベルト自体の強度に問題が生じる可能性があるので、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記凹部群の深さは、前記ベルト第2領域の厚さの1/4〜3/4である。これにより、適正なゴムクローラベルトの強度と曲がり剛性が得られる。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記ラグ群を構成しているラグとラグとの間に位置する外周表面に前記クローラベルト本体の幅方向に延びる複数のサイプが形成されている。ゴムクローラベルトの外周面におけるラグ間領域に形成されたサイプにより、クローラ駆動輪体やクローラ緊張輪体を通過する際にサイプが広がり、ラグ間領域に詰まった泥等が落ちやすくなる。特に、サイプの長さが長くなるほど、泥等の落下効果が高まる傾向があるため、サイプをジグザグ上に形成することが好ましい。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記突起群は、前記クローラベルト本体に埋設された複数の芯金に設けられた芯金突起である。クローラベルト本体の内周面に芯金突起の基板が埋め込まれると、クローラベルト本体が厚肉となりがちであることから、本発明による凹部群の形成がより効果的なものとなる。
本発明によるゴムクローラベルトを採用したクローラ式走行装置を搭載したコンバインの側面図である。 左側のクローラ式走行装置を示す側面図である。 本発明によるゴムクローラベルトの1つの実施形態における横断方向に沿った断面図である。 ゴムクローラベルトの一部を示す斜視図である。 別実施形態におけるゴムクローラベルトの一部を示す斜視図である。 図5に示された別実施形態の変形例を示す斜視図である。 隣接するラグの間に形成されたサイプを示す斜視図である。 別実施形態におけるラグ群の一部を示す平面図である。 転輪と突起との関係を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るゴムクローラベルト5が装備されたコンバインの全体を示す側面図である。図1に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1と、この左右一対のクローラ式走行装置1を運転座席2の下方に設けたエンジン(図示せず)からの駆動力によって駆動して自走するように構成した走行機体とを備えている。走行機体の機体フレーム3の後部には脱穀装置4及び穀粒タンク9が設けられている。機体フレーム3の前部には、機体前後方向で脱穀装置4の前部へ延出した刈取り部10とが設けられている。
このコンバインは、刈取り部10を下降作業状態にして走行機体を走行させることにより、稲、麦などの収穫作業を行なう。
刈取り部10は、脱穀装置4の前部から上下揺動自在に延出するフィーダ11、フィーダ11の前部に連結された刈取りフレーム12を備え、フィーダ11を昇降シリンダ13によって上下揺動操作することにより、刈取りフレーム12は、地面近くに下降した下降作業状態と、地面から高く上昇した上昇非作業状態との間で切り替え可能である。
刈取り部10は、植立穀稈を刈取り対象と非刈取り対象とに分草する左右一対のデバイダ14と、デバイダ14からの刈取対象の植立穀稈の穂先側を横送りオーガ15の上方に掻き寄せる回転リール16と、デバイダ14からの刈取対象の植立穀稈の株元側を切断するバリカン形の刈取装置17とを備えている。刈取装置17からの刈取り穀稈の株元から穂先までの全体を横送りオーガ15よってフィーダ11の前方に横送りし、横送りオーガ15からの刈取り穀稈をフィーダ11によって脱穀装置4に供給する。
脱穀装置4は、フィーダ11からの刈取り穀稈の株元から穂先までの全体を扱室(図示せず)に投入し、走行機体前後向きの扱胴軸芯まわりに回転駆動される扱胴4aによって脱穀処理する。穀粒タンク9は、脱穀装置4から搬送された脱穀粒を回収して貯留する。穀粒タンク9に貯留された脱穀粒を縦スクリューコンベヤ6A及び横スクリューコンベヤ6Bによって取り出すように構成してある。
左右一対のクローラ式走行装置1について説明する。
左側と右側のクローラ式走行装置1は、実質的に同じ構成であるので、ここでは右側のクローラ式走行装置1の図示を省略する。
図2は、左側のクローラ式走行装置1の全体を示す側面図である。図2に示すように、クローラ式走行装置1は、機体フレーム3に連結フレーム20を介して連結されたトラックフレーム21と、トラックフレーム21の前方に位置するクローラ駆動輪体22と、トラックフレーム21の後端部に装備されたクローラ緊張輪体23とを備えている。クローラ緊張輪体23とクローラ駆動輪体22との間には、機体前後方向に並ぶ接地転輪24,26及び上部案内輪体25とがトラックフレーム21に取り付けられている。ゴムクローラベルト5が全ての輪体22,23,25及び接地転輪24,26にわたって巻回されてる。
図2と図3とに示すように、トラックフレーム21は、機体上下方向に並べて連結された上部トラックフレーム21aと下部トラックフレーム21bとを備えている。クローラ駆動輪体22は、機体フレーム3の前部に取り付けられたミッションケース31(図1参照)に支持されており、ミッションケース31から延びている出力軸(非図示)から動力を受ける。
接地転輪24,26のうち、一つの接地転輪26を除く他の複数の接地転輪24は、図3に示すように、機体横方向に並ぶ外転輪24a及び内転輪24bを備えている。接地転輪24は、外転輪24aと内転輪24bとによってゴムクローラベルト5の内周面側に突出する突起群70を挟む状態でゴムクローラベルト5を案内する。
ゴムクローラベルト5は、図3と図4とに示すように、ゴム材を無端帯状に成形することによって構成したクローラベルト本体50と、クローラベルト本体50の長手方向(周方向)に沿って並んだ状態で、かつ互いに間隔を空けた状態でクローラベルト本体50の内周面側に埋め込み保持された複数の芯金7とを備えている。芯金7は、板状の芯金基板72と左右一対の芯金突起71とを備えている。左右一対の芯金突起71は、芯金基板72の上面中央領域でゴムクローラベルト5の横幅方向に並んで上方に突出している。突起群70は、クローラベルト本体50の長手方向に所定のピッチ(突起ピッチ)で配置された複数の芯金突起71である。なお以下、芯金突起71は単に突起71と略称する。
クローラベルト本体50の、隣接する芯金7同士の間に位置する箇所に、駆動孔54が形成されている。この駆動孔54にクローラ駆動輪体22の駆動突起22a(図2)が係合しながら回転移動することでゴムクローラベルト5が前進回転方向F(図2)及び後進回転方向に回転駆動される。
本発明によるゴムクローラベルト5では、図3と図4に示すように、幅方向の領域が、突起群70が配置されている帯状の領域であるベルト中央領域(以下単に中央領域と称する)53と、中央領域53の両側に位置する左右一対のベルト第1領域51と、左右のベルト第1領域51のそれぞれの外側に位置する左右一対のベルト第2領域52とに区分けされている。ベルト第1領域51の内周面は、実質的に転輪走行面RBとして機能する。
クローラベルト本体50の外周面には、クローラベルト本体50の長手方向にラグ群60が配置されている。ラグ群60は、ラグ61が長手方向に所定ピッチ(ラグピッチ)で形成された複数のラグ61である。各ラグ61は、クローラベルト本体50に一体成形したゴム体によって形成され、クローラベルト本体50の横方向に延びている。
ベルト第2領域52の内周面には、凹部群8が形成されている。この実施形態では、凹部群8は、ベルト第1領域51とベルト第2領域52との境界領域からベルト第2領域52の外端まで延びて開口している溝として形成された凹部80から構成されている。凹部80は、クローラベルト本体50の長手方向に所定ピッチで設けられている。この溝状の凹部80は、矩形断面で直線状に延びている。ベルト第2領域52の厚さは一定でない。ベルト第2領域52の厚さの一番薄い箇所において、溝状の凹部80の深さがベルト第2領域52の厚さの1/4〜3/4となることが好ましい。
この実施形態では、図2と図4に示されているように、クローラベルト本体50の長手方向での隣接するラグ61の間隔であるラグピッチは、突起群70の突起ピッチの2倍となっており、隣接するラグ61の間の中間にさらに1つの突起71が対応する配置となっているが、ラグピッチと突起ピッチとを同一とし、ラグ61と突起71とを1:1で対向するように配置してもよい。溝状の凹部80の形成ピッチは、ラグピッチの1/4〜1/10程度であり、隣接するラグ61の間に数本から10本程度形成されている。
図5には、本発明によるゴムクローラベルト5の別実施形態が示されている。この別実施形態と上述した実施形態との異なる点は、凹部群8の形態だけである。この実施形態では凹部群8を構成する凹部80が溝に代えて、平面視で略二等辺三角形状の窪みとなっている。ベルト第2領域52の外端であるゴムクローラベルト5の幅方向外側の縁が略二等辺三角形の底辺に一致しており、凹部80はそこで外側に開口している。つまり、この凹部80は、ゴムクローラベルト5の幅方向外側から中央にかけて平面視での幅が減少している。凹部80の深さは、この実施形態ではほぼ一定であるが、変化させてもよい。この別実施形態においても、クローラ駆動輪体22やクローラ緊張輪体23と噛み合う際のゴムクローラベルト5の曲げ剛性が低くなっているので、より曲げ剛性の高いゴムクローラベルト5に比べて駆動ロスが低減される。ゴムクローラベルト5の曲げ剛性が高いと、ゴムクローラベルト5を曲げるためにより大きなエネルギを消費するだけでなく、クローラ駆動輪体22やクローラ緊張輪体23の回転軌跡の沿わせるための必要なゴムクローラベルト5に対するテンションが大きくなることから、クローラ駆動輪体22やクローラ緊張輪体23の回転負荷が大きくなる。また、テンションの増大により、クローラ駆動輪体22やクローラ緊張輪体23の歯面に対してゴムクローラベルト5が滑りやすくなり、駆動ロスが生じる。また、この凹部群8も、接地転輪24,26が走行する転輪走行面RBから幅方向で外側離れたベルト第2領域52にのみ形成されているので、転輪走行性には悪影響を与えない。
図5に示された別実施形態の変形例が図6に示されている。図5の凹部80が三角形状とすれば、この変形例での凹部80は平面視で逆三角形状である。つまりこの逆三角形状の凹部80の1つの頂点が、ゴムクローラベルト5の幅方向外側の縁に位置しており、凹部80はそこで外側に開口している。つまり、この凹部80は、ゴムクローラベルト5の幅方向外側から中央にかけて平面視での幅が増大している。
凹部80の形状は、平面視で三角形状や逆三角形状ではなく、その他の多角形状であってもよい。また円形状や楕円形状を採用してもよい。つまり、凹部80の平面視での形状は、ベルト第2領域52の断面形状によって適正なものを採用することができる。また、凹部80の深さも一定ではなく、テーパー状や階段状であってもよい。さらに、図4で示された実施形態の変形例として、凹部80を直線状の溝に代えて、ジグザグ状や波状の溝として形成してもよい。もちろん、溝深さも一定ではなく、テーパー状や階段状であってもよい。
上述した実施形態では、凹部80は、ベルト第1領域51とベルト第2領域52との境界領域からベルト第2領域52の外端まで延びて幅方向外側に向けて開口していたが、かならずしも開口しなくてもよい。例えば、ベルト第2領域52の幅方向外側の縁部を残して、凹部80をベルト第2領域52において横方向において閉鎖した空間として形成してもよい。
次に、ラグ群60が形成されているクローラベルト本体50の外周面の好適な形態を、図7を用いて説明する。図7に示すように、隣接するラグ61の間に位置する外周表面に実質的にクローラベルト本体50の幅方向に延びる複数のサイプ55が形成されている。ラグ群60を構成する隣接するラグ61の間には、泥や土が入り込む。しかしながら、クローラベルト本体50がクローラ駆動輪体22やクローラ緊張輪体23を通過する際に内周面側に屈曲する際にサイプ55が開くことでラグ61の間に入り込んだ泥や土が落ちやすくなる。図7では、サイプ55はジグザグ状に延びているが、これに代えて、波形状や直線状のサイプ55を採用してもよい。
図8には、ラグ61の変形例が示されている。図8には、ラグ61が、クローラベルト本体50の幅方向に直線状に延びた直線ラグ部610と、この直線ラグ部610の両端から隣接するラグ61の方に屈曲して延びた曲がりラグ部611とからなる。このラグ61では、曲がりラグ部611が隣接するラグ61の間のラグ間領域を延びているので、ラグ間領域における圧縮剛性が高くなる。これにより、クローラベルト本体50の圧縮剛性がより均等なものとなる。
図9には、転輪24,26が突起71に及ぼす局所的な応力を低減する方策が示されている。図9に示すように、突起71はクローラベルト本体50のゴムで少なくとも部分的に覆われているが、従来では、突起71の根元領域で高応力が発生し、その領域のゴムが摩耗し、それをきっかけとして、突起71の剥離が進行しやすくなる。しかしながら、図9で示されている接地転輪24,26は、従来では、突起71の根元領域と接触していたコーナ部分をカットし、そのコーナ部分に切欠き240を形成している。このため、接地転輪24,26が突起71の根元領域と接触することが抑制され、根元領域のゴムの摩耗が低減する。その結果、突起71の剥離の進行が抑制される。
本発明は、コンバインの他、人参や玉葱などの各種の作物を収穫対象とする収穫機、運搬車やバックホウなどの各種の作業車に装備されるゴムクローラベルトに利用可能である。
1 :クローラ式走行装置
22 :クローラ駆動輪体
22a :駆動突起
23 :クローラ緊張輪体
24 :接地転輪
24a :外転輪
24b :内転輪
240 :切欠き
26 :接地転輪
50 :クローラベルト本体
51 :ベルト第1領域
52 :ベルト第2領域
53 :中央領域(ベルト中央領域)
54 :駆動孔
55 :サイプ
60 :ラグ群
61 :ラグ
610 :直線ラグ部
611 :曲がりラグ部
7 :芯金
70 :突起群
71 :芯金突起(突起)
72 :芯金基板
8 :凹部群
80 :凹部
RB :転輪走行面

Claims (8)

  1. 無端帯状のゴム製クローラベルト本体と、
    前記クローラベルト本体の外周側に形成されたラグ群と、
    前記クローラベルト本体の幅方向中央側を周方向に沿って延びているベルト中央領域における内周側に形成された突起群と、
    前記ベルト中央領域の幅方向両側に位置する左右一対のベルト第1領域における内周面に形成された転輪走行面と、
    前記各ベルト第1領域の幅方向外側に位置する左右一対のベルト第2領域における内周面に形成された凹部群と、
    からなるゴムクローラベルト。
  2. 前記凹部群は、前記ベルト第1領域と前記ベルト第2領域との境界領域から前記ベルト第2領域の外端まで延びて幅方向外側に向けて開口している複数の溝からなる請求項1に記載のゴムクローラベルト。
  3. 前記溝は矩形断面で直線状に延びている請求項2に記載のゴムクローラベルト。
  4. 前記溝の形成ピッチは、前記ラグ群が形成されるラグピッチの1/4〜1/10である請求項3に記載のゴムクローラベルト。
  5. 前記凹部群の深さは、前記ベルト第2領域の厚さの1/4〜3/4である請求項1から4のいずれか一項に記載のゴムクローラベルト。
  6. 前記ラグ群を構成しているラグとラグとの間に位置する外周表面に、前記クローラベルト本体の幅方向に延びる複数のサイプが形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載のゴムクローラベルト。
  7. 前記サイプがジグザグ状に延びている請求項6に記載のゴムクローラベルト。
  8. 前記突起群は、前記クローラベルト本体に埋設された複数の芯金に設けられた芯金突起である請求項1から7のいずれか一項に記載のゴムクローラベルト。
JP2014241004A 2014-11-28 2014-11-28 ゴムクローラベルト Active JP6429607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014241004A JP6429607B2 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 ゴムクローラベルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014241004A JP6429607B2 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 ゴムクローラベルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016101836A true JP2016101836A (ja) 2016-06-02
JP6429607B2 JP6429607B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=56088718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014241004A Active JP6429607B2 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 ゴムクローラベルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6429607B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019240057A1 (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 株式会社ブリヂストン 弾性クローラ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61105277A (ja) * 1984-10-25 1986-05-23 Fukuyama Gomme Kogyo Kk 湿田用ゴムクロ−ラ
JPH10138964A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 弾性履帯
JP2000108960A (ja) * 1998-10-05 2000-04-18 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 弾性クローラ装置
JP2005271712A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性クローラとクローラ式走行装置
JP2012111368A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Bridgestone Corp 弾性クローラ
JP2012111253A (ja) * 2010-11-19 2012-06-14 Bridgestone Corp 弾性クローラ
JP2014118045A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性クローラ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61105277A (ja) * 1984-10-25 1986-05-23 Fukuyama Gomme Kogyo Kk 湿田用ゴムクロ−ラ
JPH10138964A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 弾性履帯
JP2000108960A (ja) * 1998-10-05 2000-04-18 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 弾性クローラ装置
JP2005271712A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性クローラとクローラ式走行装置
JP2012111253A (ja) * 2010-11-19 2012-06-14 Bridgestone Corp 弾性クローラ
JP2012111368A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Bridgestone Corp 弾性クローラ
JP2014118045A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性クローラ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019240057A1 (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 株式会社ブリヂストン 弾性クローラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6429607B2 (ja) 2018-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10390485B2 (en) Agricultural feeder assembly with a shielded sprocket
EP3097761B1 (en) Two sided cleaning arrangements for endless belt
WO2015046533A1 (ja) 作業車両
JP6429607B2 (ja) ゴムクローラベルト
US11441666B2 (en) Sprocket for agricultural vehicle
US10647516B2 (en) Cogged feederhouse front drum
JP5204818B2 (ja) コンバイン
JP5139900B2 (ja) 刈取収穫機の刈り取り搬送構造
BR102017006218B1 (pt) Colheitadeira agrícola
JP2020097274A (ja) 弾性クローラ
JP2017035015A (ja) コンバイン
JP5939762B2 (ja) 弾性クローラ
JP4157863B2 (ja) 弾性クローラ
JP2010011780A (ja) コンバインの脱穀部
US20090145991A1 (en) Cutter Wheel for Granulating Strands of Plastic Material
JP6075860B2 (ja) 脱穀装置
JP4162513B2 (ja) ゴムクローラ
JP5355944B2 (ja) コンバインの脱穀部
JP5297412B2 (ja) 穀稈搬送装置
JP6309869B2 (ja) 収穫機
JP6075859B2 (ja) 脱穀装置
JP6999509B2 (ja) コンバイン
JP5324844B2 (ja) 自脱型コンバインの刈り取り搬送構造
JPH08113173A (ja) ゴムクロ−ラ
KR101268837B1 (ko) 콤바인의 공급안내고무판 취부구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6429607

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150