JP2016101425A - 光音響波測定装置 - Google Patents

光音響波測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016101425A
JP2016101425A JP2014242467A JP2014242467A JP2016101425A JP 2016101425 A JP2016101425 A JP 2016101425A JP 2014242467 A JP2014242467 A JP 2014242467A JP 2014242467 A JP2014242467 A JP 2014242467A JP 2016101425 A JP2016101425 A JP 2016101425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
light
photoacoustic wave
distance
photoacoustic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014242467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6486085B2 (ja
Inventor
亨 今井
Toru Imai
亨 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014242467A priority Critical patent/JP6486085B2/ja
Publication of JP2016101425A publication Critical patent/JP2016101425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6486085B2 publication Critical patent/JP6486085B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】不必要なパルス光の照射による被ばくを低減できる光音響波測定装置を提供する。【解決手段】光音響波測定装置は、光源101と、光源101からの光が照射された測定対象から発生した光音響波114を検知する光音響波検知部(トランスデューサ)115と、測定対象112の表面における測定位置と光音響波検知部115との間の距離を得る測距部(距離算出部)122と、測定位置における距離が閾値を上回る場合には、測定対象112に照射される光を低減させる光量調整部(測定制御部)102を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、光音響波測定装置に関するものである。
レーザーなどの光源から照射した光を生体などの被検体内に伝播させ、その伝播光に基づく信号を検知することで、生体内の情報を得る光イメージング装置の研究が、医療分野で進められている。このような光イメージング技術の一つとして、光音響イメージングが知られている。
光音響イメージングとは、光源から発生したパルス光を被検体に照射し、被検体内で伝播・拡散した光のエネルギーを吸収した部分から発生した音響波(以下、光音響波とも表記する)を検出し、被検体内部の光学特性値に関連した情報を可視化する技術である。これにより、被検体内の光学特性値分布、特に光エネルギー吸収密度分布を得ることができる。
例えば、上記に用いるパルス光としてヘモグロビンが吸収する波長の光を用いることで、生体内の血管像を非侵襲で画像化することができる。また、それとは異なる波長を用いることで、皮膚下のコラーゲンやエラスチンを画像化できる。さらに、造影剤を使用することによって血管像を強調したり、リンパ管を画像化したりすることも可能である。
光音響イメージングを用いた三次元可視化技術として代表的なのが、光吸収体から発生した光音響波を二次元面上に配置された超音波トランスデューサなどを用いて検知し、画像再構成計算を行うことで光学特性値に関連した三次元データを作成する技術である。この三次元可視化技術は光音響トモグラフィー(PhotoAcoustic Tomography;PAT)と呼ばれる。
さらに、近年、光音響イメージングを用いて高い空間分解能で可視化を可能とする装置として光音響顕微鏡が注目されている。光音響顕微鏡は、光学レンズまたは音響レンズを用いることで光や音をフォーカスすることにより、高分解能の画像を取得することが可能である。
しかしながら、PATを用いた装置や光音響顕微鏡などの光音響装置は、可視化する深度と空間分解能とがトレードオフになることが知られている。すなわち、PATは、生体の深い位置にある組織に係る情報ほど空間分解能が低下するという性質を持っている。この原因としては、生体内で光が拡散しやすいことや、生体内から発生する高周波数の光音響波の減衰が大きいことなどが挙げられる。この性質のため、例えば、高い空間分解能を有する光音響顕微鏡について言えば、生体の比較的浅い部分に存在する皮膚内の光吸収体を可視化することが主な用途となる。たとえば、光音響顕微鏡によって血中ヘモグロビンを可視化する場合であれば、皮膚の真皮層に存在する血管を可視化することができる。
非特許文献1では、小動物を用いて音響レンズを用いることによって皮膚内部の血管画像を高解像度にイメージングすることが可能な光音響顕微鏡が記載されている。
In vivo dark−field reflection−mode photoacoustic microscopy,Vol.30,No.6,OPTICS LETTERS
光音響顕微鏡によって皮膚内部に存在する血管画像をイメージングする場合、高解像度の画像を取得するために、被検体に照射するパルス光の焦点位置は血管が存在する皮膚内部に来るように位置決めされることが考えられる。しかしながら、通常、皮膚表面は平らではなく凹凸が存在するため、二次元平面走査によって測定を行う際に、測定箇所によってはパルス光の焦点位置が皮膚の外部に来る可能性がある。このような状況では、パルス光が皮膚内部で拡散されないため、拡散される場合よりも高いエネルギー密度の光が直接皮膚にあたることになる。高いエネルギーの光を皮膚に照射した際に皮膚に生じうる影響を考慮すると、不必要なパルス光は皮膚、特に、ヒトの顔の皮膚、に照射することは好ましくない。非特許文献1においては、この問題について何ら認識されていない。
そこで、本発明は、不必要なパルス光の照射による被ばくを低減できる光音響波測定装置を提供することを目的とする。
本発明の一の側面である光音響波測定装置は、光源と、前記光源からの光が照射された測定対象から発生した光音響波を検知する光音響波検知部と、前記測定対象の表面における測定位置と前記光音響波検知部との間の距離を得る測距部と、前記測定位置における前記距離が閾値を上回る場合には、前記測定対象に照射される光を低減させる光量調整部を有することを特徴とする。
本発明の別の一の側面である光音響波測定装置は、光源と、前記光源からの光が照射された測定対象から発生した光音響波を検知する光音響波検知部と、前記光源からの光を焦点位置に集光させる光学系と、前記測定対象の表面における測定位置と前記光音響波検知部との間の距離を得る測距部と、を有し、前記測距部によって得た距離に基づいて、前記測定位置における前記焦点位置と前記測定対象の表面との間の距離を算出し、前記焦点位置と前記測定対象の表面との間の距離が、閾値を下回る場合には、前記測定対象に照射される光を低減させる光量調整部を有することを特徴とする。
本発明によれば、不必要なパルス光の照射による被ばくを低減できる。
本発明の実施形態に係る光音響測定装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る光音響測定装置の測定シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る光音響測定装置の測定シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る光音響測定装置の測定動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る光音響測定装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る測定領域および測定位置を示す図である。 本発明の実施形態に係る光音響測定装置の測定シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る光音響測定装置の測定動作を示すタイミングチャートである。
[実施形態1]
本実施形態では、光音響波測定装置の一例として、超音波フォーカス型の光音響顕微鏡について説明する。本実施形態において、超音波フォーカス型の光音響顕微鏡とは、超音波の焦点領域に対して、パルス光の焦点領域の方が広くなるような構成を持つ光音響顕微鏡を意味する。本発明は、超音波フォーカス型の光音響顕微鏡に限らず、超音波の焦点領域よりも、パルス光の焦点領域の方が小さくなるような構成をもつ、光フォーカス型の光音響顕微鏡にも適用可能である。
以下では、パルス光を被検体に照射し、被検体から発せられた光音響波を受信することを、光音響測定とも呼ぶ。
また、請求項に記載の光音響波検知部および測距部は、本実施形態における、トランスデューサのことである。
(全体構成の説明)
本実施形態の光音響顕微鏡の全体構成について図を用いて説明する。図1は、超音波フォーカス型の光音響顕微鏡の全体構成を示している。
パルス光源101は、測定制御部102の制御によりパルス光を発光する。パルス光は、光ファイバ103を通り、生体に励起光を照射するための光学系に導光される。換言すると、被検体112にパルス光を照射するための光源は、光を発生する光発生部であるパルス光源101と、その光を導く導光部である光ファイバ103とを含む。測定制御部102は、パルス光104の光量を調整する光量調整部としての機能も担う。本実施形態においては、この光学系はレンズ105、ビームスプリッタ106、コニカルレンズ107、およびレンズ108を含む。光ファイバ103から出たパルス光104は、レンズ105でコリメートされ、一部はビームスプリッタ106を透過するとともに、別の一部はビームスプリッタ106により反射される。ビームスプリッタ106を透過したパルス光は、コニカルレンズ107によって円環状に広げられて、ミラー111に入射する。一方、ビームスプリッタ106で反射されたパルス光は、レンズ108で集光されて、フォトディテクタ109によって検知される。検知された信号は、データ収集部(Data AcQuisition;DAQ部)110によって変換されて得られたデジタル信号が、DAQ部の内部メモリに蓄積される。フォトディテクタ109によって検知されたパルス光は、光音響信号の光量変動に起因する誤差を補正するのに用いたり、光音響波の測定タイミングを決めるトリガー信号として使用したりすることができる。
コニカルレンズ107で円環状に広げられたパルス光104はミラー111によって反射されることで集光される。ミラー111は、たとえばガラスのような透明部材を母材として、ミラー111とミラー111の外部(空気や、後述する水など)との境界でパルス光104を反射するように構成される。また、ミラー111の周囲に金属膜を蒸着するなどして、光の反射率を高めてもよい。光音響波の測定時はミラー111によって集光された光の焦点の位置が、被検体112の内部に来るように設定する。本実施形態において、レンズ105、コニカルレンズ107、およびミラー111は、パルス光104を被検体112に導く光学部として機能する。被検体112の内部で拡散したパルス光は、被検体内部の血液などの光吸収体113に吸収される。光吸収体113は、その種類によって固有の光の吸収係数を持つ。光吸収体113は、光を吸収することで光音響波114を発生させる。光音響波114はミラー111の中央付近に設置された、光音響波検知部であるトランスデューサ115によって検知され、その音圧強度変化が電気信号に変換される。トランスデューサ115は、たとえば超音波の周波数帯域に感度を持つ超音波トランスデューサであって、複数のトランスデューサ素子を含んで成る。トランスデューサ115は音響レンズを備えていてもよく、本実施形態においては、トランスデューサ115が音響レンズを備えることにより、その焦点位置から発生した音波を感度良く検出することができる。特に、この音響レンズの焦点を、ミラー111により集光されたパルス光の焦点位置に設定することで、パルス光の焦点位置から発生した音波を感度良く検出できる。なお、トランスデューサ115と被検体112との間には、水槽116に溜められた媒質が存在し、これにより被検体との音響インピーダンスマッチングが図られている。水槽116に溜められる音響インピーダンスマッチング材としては、水や、他の物質を含んでもよい。また、水槽116の底部と被検体112との間には、ジェル状の音響インピーダンスマッチング材を塗布してもよい。光音響波114は、トランスデューサ115によって検出され、電気信号に変換される。トランスデューサ115によって得られた電気信号は信号増幅器を備えたパルサーレシーバー117に送られ、信号強度が増幅される。その後、DAQ部110でデジタル信号に変換され、DAQ部110の内部メモリに蓄積される。DAQ部110に蓄積されたデータは信号処理部118によって信号処理される。その後、画像処理部119で画像処理を行い、表示部120で画像データとして表示される。信号処理部118および画像処理部119を一体の処理部として構成してもよい。
本実施形態において、121の枠線で囲われた部材は、二次元状に走査可能な可動ステージ(不図示)に載置されている。可動ステージが被検体112に対して二次元状に相対移動することで、被検体112にフォーカスされたパルス光104の焦点とトランスデューサ115の焦点の位置を移動する。二次元走査した各測定位置において光音響波を検出することで、被検体の二次元の光音響信号データを取得することができる。トランスデューサ115と、パルス光の焦点位置との相対位置は固定である。
また、本実施形態では、被検体112の表面とトランスデューサ115までの距離を測定することで、パルス光の焦点位置と被検体表面の相対距離を算出し、その情報をもとに照射するパルス光の強度を制御する機構が備わっている。
パルサーレシーバー117は、測定制御部102で生成されるトリガー信号に基づいて被検体112に対して弾性波を送信する指示をトランスデューサ115に出す。弾性波は、たとえば超音波である。そして、パルサーレシーバー117は、トランスデューサ115が検知した被検体表面で反射された弾性波の信号強度を増幅する。増幅された信号はDAQ部110でデジタル信号に変換され、距離算出部122に送られる。距離算出部122では、送られた信号の前記トリガー信号に対する遅延時間から被検体112の表面とトランスデューサ115の距離を算出する。そして、パルス光の焦点とトランスデューサのセンサ面との既知の距離を考慮して、被検体表面とパルス光の焦点位置の相対距離を算出することができる。
なお、測定制御部102ではパルス光源101の発光強度の制御のほか、発光タイミングの制御や、前述の可動ステージ(不図示)の制御、DAQ部110のデータサンプリングに関する制御等を行う。
なお、上記で説明した構成では、パルス光104の焦点領域はトランスデューサ115に具備された音響レンズの超音波焦点を包含する構成を例示したが、光フォーカス型の光音響顕微鏡のように、この関係性が逆になっている構成でもよい。すなわち、対物レンズなどを用いてパルス光104をフォーカスした焦点領域が、トランスデューサ115の音響レンズの超音波焦点の領域に包含される構成になっていても良い。光フォーカス型の光音響顕微鏡を用いることで、光の焦点の大きさが光音響顕微鏡の解像度を決定するため、より高解像度の光音響画像を取得することが可能になる。
(データ取得プロセス)
次に、上記の超音波フォーカス型の光音響顕微鏡を用いて、光音響波の測定を行う方法を説明する。
本実施形態では、測定対象である被検体の表面における、ある測定位置と、トランスデューサとの間の距離が閾値を上回る場合に、その測定位置については、被検体に照射される光を低減するというものである。これは言い換えると、パルス光104の焦点位置と被検体との間の距離が、閾値を上回る場合には、その測定位置については被検体に照射される光を低減することでもある。以下では、その具体的な実現方法を説明する。
図2は、本実施形態に係るデータ取得プロセスを説明するためのフローチャートである。
ステップ201から測定が開始する。
ステップ202では、測定対象となる被検体112を、たとえば載置台に固定する。載置台は、被検体112の全体が載置されうるものでもよいし、被検体112の測定部位のみが載置されるもので会ってもよい。また、被検体112が生体である場合には、被検体112に麻酔を投与するなどして、被検体112が測定中に動かないようにしてもよい。
ステップ203は、測定アライメントの調整を行う工程である。光音響測定に先立ち、トランスデューサ115の音響焦点の、被検体112内部における深さを調整する。この調整は、前述したステージ走査を行う二次元面に対して、垂直な方向の調整が可能な高さ調整機構によって行う。トランスデューサ115の音響焦点の深さは、もっとも鮮明な画像を取得した被検体内部の表面からの深さに応じて調整する。ただし、被検体112内部におけるパルス光104の拡散や、光音響波の散乱や減衰があるため、PATは、被検体112の深い位置ほど、鮮明な画像を得ることが困難になるという特性がある。したがって、ステップ203における深さ調整はこの特性を考慮して設定することが好ましい。
ステップ204では、光音響測定を行う際の各種測定パラメータの設定を、たとえばユーザーからの入力に応じて測定制御部102が行う。具体的には、光音響測定の測定ピッチ、測定範囲、測定位置あたりの光音響信号のサンプリング周波数、取得された光音響信号の保存時間、自動ステージの走査速度、加速度、パルス光源101の発光周波数、光量、波長などである。
ステップ205は、被検体112の表面とトランスデューサ115までの距離を測定する工程である。ステップ205では、さらに、その測定結果に基づいて、次の測定位置における光音響測定を実行するか否かを決定する。
被検体112の表面とトランスデューサ115との間の距離を測定することで、パルス光の焦点位置と被検体112の表面との相対距離を算出することができる。ステップ205において、パルサーレシーバー117は、測定制御部102が生成したトリガー信号402に基づいて、被検体112に対して弾性波を送信する指示を、トランスデューサ115に送信する。トランスデューサ115から発せられた弾性波は、被検体表面で反射され、トランスデューサ115で受信される。距離算出部122は、弾性波の出射時刻から、被検体112に反射された弾性波をトランスデューサ115が受信する時刻までの時間差Δt[s]から、被検体112の表面とトランスデューサ115の距離を算出する。パルス光104の焦点と、トランスデューサ115のセンサ面との距離は既知であるため、距離算出部122は、算出された被検体112の表面とトランスデューサ115の距離から、被検体表面とパルス光の焦点位置との間の距離を算出する。
ここで、時間差Δt、水槽116に満たされた媒質中における弾性波の速度をν[mm/s]、パルス光104の焦点位置とトランスデューサ115のセンサ面との間の距離をLf1[mm]とする。このとき、被検体表面とパルス光の焦点位置との間の距離L[mm]は、下記式(1)を用いて算出することができる。
Figure 2016101425
算出されたLが正の値であるときには、パルス光104の焦点は被検体内部に位置し、負の値のときパルス光の焦点は被検体外部に位置する。なお、水槽116内の媒質中の弾性波速度νは、媒質温度に依存する。そのため、水槽116内の媒質の温度を温度計で測定しておき、その測定値から速度νを決定してもよい。
また、ここではトランスデューサ115の音響レンズの中心軸と、パルス光104を被検体に導光する光学系の光軸が平行である場合を仮定しているが、両者が平行でない場合には、二つの軸の傾きを考慮して式(1)を補正することで距離Lを求められる。
ステップ205では、ステップ204で算出した、被検体表面とパルス光の焦点位置との相対距離に基づき、次の測定位置における光音響測定を実行するか否かの判断を測定制御部102が行う。具体的な手法の一例としては、以下の不等式(2)が満たされる場合には光音響測定を実行し、そうでない場合には、光音響測定を実行しないようにする。これは、パルス光の焦点位置と被検体表面との距離が閾値を下回る場合には、光音響測定を行わないようにするとも言える。
Figure 2016101425
ここで、閾値であるLth[mm]は正の値であり、測定実行者が任意に設定できる。被検体表面とパルス光の焦点位置との間の距離Lが0となるのは、被検体の表面にパルス光の焦点が位置する場合である。特にヒトの表皮下の血管や毛細血管内の血液が画像化の対象である場合には、パルス光の焦点位置が表面よりも被検体の内部に位置することが好ましいため、閾値Lthは、0.05〜0.2[mm]程度に設定される。
また、
Figure 2016101425
は、次の光音響信号の測定位置における、被検体表面とパルス光の焦点位置との相対距離の近似値を表している。近似値
Figure 2016101425
を決定する方法のいくつかの例としては、次のものが挙げられる。
(1)次の光音響信号測定を行う測定位置に最も近い位置で測定した、被検体表面とパルス光の焦点位置の相対距離Lを近似値
Figure 2016101425
として代用する。
(2)次の光音響信号測定を行う測定位置に近い複数位置で測定した、被検体表面とパルス光の焦点位置の相対距離Lの線形補間値を利用する。
(3)次の光音響信号測定を行う測定位置に近い複数位置で測定した被検体表面とパルス光の焦点位置の相対距離Lの非線形補間値を利用する。
ステップ206では、光音響測定を実行する位置であるかどうかの判断を行う。測定シーケンスの最初の測定位置であれば、このステップの結果は必ずYESとなるので、光音響測定を行う。一方、測定シーケンスの2番目以降の測定位置については、その測定位置の前の測定位置で算出した距離情報に基づいて、その測定位置において光音響測定を行うか否かの判断が行われる。ステップ206における判断がYESである場合には、ステップ207に進み光音響測定を実行する。ステップ206における判断がNOである場合には、ステップ208に進み、トランスデューサ115を次の測定位置に移動させたのち、ステップ205に戻る。光音響測定を行わない測定位置では、測定制御部102は、被検体に照射されるパルス光を低減する。これは、パルス光源101に発光させなかったり(パルス光の光量をゼロにする)、パルス光源101から発光される発光量を、光音響測定時よりも下げたり、パルス光源101の発光周波数を低減したりすることによって実現できる。別の手法として、パルス光源101から被検体までの光路上に光学素子を挿入することで、被検体の表面近傍における光の集光度を低減することで、被検体112に照射されるパルス光のエネルギー密度を低減することもできる。さらに別の手法として、パルス光源101から被検体までの光路上にNDフィルタのような減光素子を挿入することで、被検体112に照射されるパルス光のエネルギー密度を低減することもできる。さらに別の手法として、パルス光源101から被検体までの光路上に遮光部材を挿入することで、被検体112に照射されるパルス光のエネルギー密度を低減することもできる。なお、光音響測定を実行しない測定位置においては、トランスデューサ115を動作させなくてもよい。
ステップ206において、光音響信号測定を実行する測定位置であると判断した場合には、ステップ207に進んで光音響信号測定を行う。光音響信号測定は、次の順序で実行される。
パルス光源101は、測定制御部102が生成したパルス光発光トリガー信号に基づいて、パルス光を発生する。被検体112にパルス光が照射されることで、被検体112から発生した光音響波114を、トランスデューサ115で受信する。受信した光音響波の音圧は、トランスデューサ115によって電気信号に変換される。得られた電気信号は、パルサーレシーバー117で増幅され、その後、DAQ部110でデジタル信号に変換され、DAQ部110の内部メモリに蓄積される。DAQ部110に蓄積されたデータは信号処理部118に送られる。
ステップ209は、ステップ204で設定した光音響測定の測定範囲をすべて測定し終えたかを判断する工程である。すべての測定位置における測定を終えていないと判断した場合、ステップ208に進み、ステージ走査により、次の被検体距離測定位置までトランスデューサ115を移動した後、ステップ205に戻る。ステップ205からステップ209までを、すべての測定が終了するまで繰り返す。その後、ステップ209で、すべての測定位置における測定を終えたと判断した場合には、ステップ210に進む。
ステップ210は、各測定位置における光音響測定によって得られたデータについて信号処理を行う工程である。信号処理の具体的な内容としては、パルス光源101のパルス幅を考慮したデコンボリューションや、包絡線検波などである。また、あらかじめ信号に付加されるノイズに特徴的な周波数が分かっており、これを光音響波信号の主たる周波数と分離できる場合には、ノイズに起因する特定の周波数成分を除去することなども可能である。また、被検体112の表面や、水槽116の底部などの界面における反射のために、光音響波の音源から直接トランスデューサ115に到達した光音響波に対して遅延して受信される成分を、信号から除去することもできる。また、被検体112の表面で発生した光音響波の成分が顕著である場合には、それをこのステップにおいて削除することも可能である。
ステップ211は、画像処理を行うステップである。画像処理部119は、ステップ211で信号処理を経て得られた信号から、可動ステージ走査面における位置および被検体の深さ方向の信号強度分布などをもとに、ボクセルデータを作成して、可視化するための画像データを生成する。この過程で、既知のアーティファクトがあればボクセルデータから除去してもよい。また、例えば被検体内の光吸収体の酸素飽和度を算出する場合に、複数のパルス光の波長で取得した光音響信号強度のボクセルデータから、酸素飽和度値を含むボクセルデータを作成しておくことも可能である。この他にも、被検体内の血中ヘモグロビンを主な光吸収体とするために、パルス光の波長を設定して測定を行った場合に、例えば取得したボクセルデータから血管の画像を二値化して抽出することも可能である。
なお、このステップでは、ステップ206において光音響測定の対象外となった測定位置の座標情報を測定制御部102からあらかじめ受け取っておき、それを考慮した上でボクセルデータを作成する。測定データが存在しないボクセルについては、その他の測定データがある領域とは区別可能なようにダミーデータを入れてもよいし、周囲のボクセルデータから補間データを入れてもよい。
ステップ211は、ステップ211作成されたボクセルデータに基づく画像を表示部120に表示するステップである。画像の表示形式は、ユーザーが任意に選択可能で、例えば、3次元の各軸に垂直な断面を表示する方法や、各軸の方向についてのボクセルデータの最大値、最小値または平均値の二次元分布として表示する方法を用いることができる。また、ユーザーが、ボクセルデータ内でROI(Region Of Interest;注目領域)を設定して、その領域内の吸収体の形状に関する統計的な情報や、酸素飽和度情報を表示するようにユーザーインターフェースのプログラムが構成されていてもよい。このとき、ステップ206で測定対象外となった測定位置については、光音響測定に基づいて計算された値が存在しないため、これらの測定位置を除いた領域のみを参照して各種計算を行う。なお、測定対象外領域については、表示部120に表示する際に、ダミーのデータを表示するようにしてもよい。表示部120に画像が表示されると、ステップ213に進み、測定シーケンスが終了する。
上記の測定シーケンスによれば、パルス光の焦点位置が被検体112内部にない場合には、被検体112が不必要なパルス光による被ばくを受けること低減できる。
上記の測定シーケンスにおいて、ステップ206では、別の測定位置における距離情報に基づいて判断を行っていた。この手法によれば、ステップ207あるいは208の動作と並行して、次の測定位置における距離情報を推定できるので、ステップ205の距離測定を実行してからステップ206の判断が決定されるまでの時間が短くできるという利点がある。しかし、距離情報の取得を行う測定位置と光音響測定を行う測定位置とが異なる。そこで、距離情報の取得と光音響測定の両者を同じ測定位置で実行するようにしてもよい。この場合には、ステップ205で距離情報を取得した測定位置について、ステップ206では、その測定位置で取得した距離情報に基づいて光音響測定を行うか否かの判断を行う。
また、図2を参照しながら説明した測定シーケンスにおいては、各測定位置において被検体距離測定を実行し、ステップ206で、光音響測定を実行するかの判断を逐一行った。しかし、測定領域の全域にわたって被検体表面とパルス光の焦点位置の相対距離を測定し、光音響測定を行う測定位置を決定してから、決定された測定位置に対してのみ、光音響測定を行ってもよい。
この測定シーケンスについて、図3を用いて説明する。図2に示した測定シーケンスとは、ステップ205からステップ209の工程が異なるので、相違点を中心に説明を行う。
図3に示す測定シーケンスにおいて、ステップ204の測定パラメータの設定が完了すると、ステップ301に進む。ステップ301では、ステップ204で設定された測定領域の全域にわたって、被検体表面とパルス光の焦点位置の相対距離を算出する。算出には式(1)を用いる。
ステップ302では、測定領域の各測定位置について、ステップ301で得られた距離情報に基づいて、光音響測定を行うかどうかの判断を行う。この判断は、不等式(2)を用いて行われる。このようにして、ステップ204で設定した測定領域の中で、光音響測定を実行する測定位置を決定する。
ステップ303では、ステップ302で決定した、光音響測定を実行する測定位置の全てについて光音響測定を実行する。
ステップ210以降の各ステップは、図2に示した測定シーケンスと同様に行う。図3に示した測定シーケンスによっても、パルス光の焦点位置が被検体112内部にない場合には、被検体112が不必要なパルス光による被ばくを受けること低減できる。
上記では、被検体表面とパルス光の焦点位置との間の距離Lが閾値Lthを上回るか否かの判定を行い、距離Lが閾値Lthを上回る場合には、その測定位置においては、被検体に照射される光を低減させることを説明した。しかし、判定の対象は距離L以外でもよい。たとえば、トランスデューサ115から発した弾性波が被検体で反射されてトランスデューサ115によって検知されるまでの時間から、トランスデューサ115と被検体表面との間の距離が算出できる。そこで、トランスデューサ115と被検体表面との間の距離が閾値を上回る場合には、パルス光の焦点が被検体内部にはないと判定することもできる。そして、その測定位置においては、被検体に照射されるパルス光を低減させるという処理を行ってもよい。
(動作タイミング)
次に、図3の測定シーケンス中の距離測定および光音響波測定について、図4のタイミングチャートを用いて、動作のタイミングを説明する。なお、ここでは説明を簡単に行うために信号形状やタイミングを簡略的に示している。
トリガー信号401は、測定制御部102で生成される信号であって、前述した不図示の可動ステージの走査に伴って、トランスデューサ115の音響レンズの焦点が、光音響波の測定を行う測定位置に到達すると生成される。測定位置の決定の仕方は後述する。トリガー信号402は、被検体112の表面とトランスデューサ115の間の距離を測定するために、トランスデューサ115から送信する弾性波の送信タイミングを決めるトリガー信号である。トリガー信号402は、トリガー信号401と同時刻に発生してもよいし、トリガー信号401の発生時刻に対して時間のずれを持って発生してもよい。反射弾性波403は、トランスデューサ115が受信した弾性波である。この弾性波は、トランスデューサ115から送信され、被検体112の表面において反射された弾性波である。反射弾性波403は、被検体112の表面とトランスデューサ115のセンサ面との距離に応じて、トリガー信号402に対して遅延時間404だけ遅れてトランスデューサ115に受信される。距離算出部122は、遅延時間404に基づいて、トランスデューサ115と被検体表面との間の距離を算出する。パルス光発光トリガー信号405は、パルス光源101にパルス光の発光を行わせるための信号であって、光音響測定位置トリガー信号401と同期して生成されてもよい。光音響波406は、パルス光発光トリガー信号405に起因してパルス光源101から発せられるパルス光によって被検体内部で励起され、トランスデューサ115に到達した光音響波を示している。トランスデューサ115に検知される光音響波は、パルス光発光トリガー信号405に対して、光音響波の発生源からトランスデューサ115に到達するまでの時間分の遅延τをもつ。光源から光音響波の発生源にパルス光が到達するまでの時間は、ほぼ無視できるものとする。サンプリングパルス407は、トランスデューサ115に到達した光音響波を測定するサンプリングタイミングを規定する信号である。たとえばサンプリングパルス407の各立ち上がりエッジに同期して、その時刻の光音響波のレベルを測定する。サンプリングの開始は、遅延τを考慮して、パルス発光トリガー信号405に対して遅延した時刻としてもよいし、DAQ部110のメモリが十分にある場合には、パルス発光トリガー信号405と同時刻としてもよい。サンプリングを行う機関は、少なくとも光音響波406の最大および最小のピークを含むように設定されるまた、サンプリング周波数は、発生する光音響波の主周波数に対して、少なくとも二倍以上であって、望ましくは、可能な限り十分大きな周波数である。
なお、上記では被検体距離測定のためのトリガー信号402はトリガー信号401に対して一定の時間ずれがあっても良いとしたが、この時間ずれは反射弾性波403と光音響波406とがトランスデューサ115に到達する時刻が重複しないように設定される。
また、上記の動作タイミングは、不図示の可動ステージの走査が停止せずに連続的に行われる場合について述べた。しかしながら、この場合に限らず、可動ステージが光音響測定を実行する位置ごとや、被検体距離測定ごとに停止する走査方法でも各測定を行うことができる。
上記の光音響波測定装置を用いることで、不必要なパルス光の照射に対する被ばくを低減することができる。
[実施形態2]
第2の実施形態に係る光音響波測定装置は、実施形態と同じく超音波フォーカス型の光音響顕微鏡である。本実施形態では、実施形態1とは異なる方法で被検体表面とパルス光の焦点位置の相対距離を測定する光音響波測定装置を説明する。実施形態1と同様の箇所は説明を省略し、実施形態1とは異なる点を中心に説明する。
なお、請求項に記載の光音響波検知部は、本実施形態における、トランスデューサのことである。請求項に記載の測距部は、本実施形態における光学測距部のことである。
本実施形態の全体構成について、図5を用いて説明する。実施形態1においては、光音響波を検知するためのトランスデューサ115が、測距手段としての機能も担っていた。本実施形態に係る光音響波測定装置では、トランスデューサ115とは別に測距手段を持つ点で実施形態1とは異なる。ここでは、光学手段を用いた測距方法を用いる。光学手段を用いた光学測距部501は、トランスデューサ115に近接して備えられている。つまり、光学測距部は、光学的測距手段を含む。光学測距部501は、枠線121で囲われたパルス光104を被検体112に導光するための光学系やトランスデューサ115とともに、二次元状に走査可能な不図示の可動ステージに載置されている。光学測距部501で取得された、被検体112と光学測距部501との間の距離情報は、距離算出部502に送られ、実施形態1と同様に、距離算出部502が、被検体表面112とパルス光104の焦点位置の相対距離を算出する。そして、算出された相対距離情報をもとに、測定制御部102は、発光するパルス光の光強度を低下させるか、発光を行わないかを決定するとともに、その決定に従ってパルス光源101の発光強度制御を行う。また、トランスデューサ115で受信された光音響波114は電気信号に変換され、信号増幅器503でその強度が増幅される。その他の構成要素については実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、本実施形態では、トランスデューサ115から弾性波を発生させる必要がないために、パルサーレシーバー117に変えて信号増幅器503を用いているが、パルサーレシーバー117を用いてもよい。
なお、上記では光学測距部501はトランスデューサ115に近接して備えられるとしたが、光学測距部501のみを、独立に二次元状に走査可能な可動ステージに載置してもよい。ただし、この場合は、トランスデューサ115が載置されている可動ステージと光学測距部が載置されている可動ステージは同じ座標系に基づいてステージ位置が制御されていることが望ましい。これによって、トランスデューサ115で信号を取得する位置と、光学測距部501で測定する位置とが対応可能なように構成される。
なお、光学測距部501としては、レーザーを用いた変位計や形状測定機、カメラなどのオートフォーカス機能に用いられる測距手段などを用いることができる。また、図5に示すように、トランスデューサ115に近接して光学測距部501の全体が設けられている必要はなく、被検体112までの距離を測定するための光学系の一部だけが載置されていてもよい。例えばレーザーを用いた変位計の、レーザーを反射するためのミラーのみが載置されていてもよい。
(データ取得プロセス)
次に、上記の超音波フォーカス型の光音響顕微鏡を用いて、光音響波の測定を行う方法を説明する。本実施形態においては、光学測距部501の測定位置と、トランスデューサ115の音響焦点とが並んだ方向に、光学測距部501およびトランスデューサ115が被検体112に対して相対移動しながら、測距および光音響測定を行う。
図6は、被検体の表面の測定領域を、パルス光104を被検体に導く光学系の光軸に対して垂直な方向から観察した図である。多くの場合、パルス光104を被検体112に導く光学系の光軸は、トランスデューサ115の中心軸と並行である。図6において、測定領域601において、格子の各交点が、光音響測定が行われる可能性のある測定点602である。つまり、格子の交点の間隔が、光音響測定の測定ピッチを表している。白丸は、トランスデューサ115の焦点位置603である。黒丸は、光学測距部501による測定位置604である。図5からも分かるように、光学測距部501による測定位置604は、点線で示す、ミラー111の反射面で規定される領域の中に存在する。光学測距部501およびトランスデューサは、相対距離を保った状態で、方向605に走査される。ここでは、両者の相対距離は、3.5ピッチであるものとする。そのため、光学測距部501の測定位置が測定位置606や607にある場合には、トランスデューサ115の焦点位置は測定領域601の外になる。1ラインについて、方向605に沿った走査が終わると、別のラインについても同様の走査を行う。
次に、本実施形態に係るデータ取得プロセスを説明する。図7は、本実施形態に係るデータ取得プロセスを説明するためのフローチャートである。ステップ201からステップ204と、ステップ207、ならびにステップ210以降は、図2に示したフローチャートと同様の処理であるので、説明を省略する。
ステップ701では、ステップ204で設定された測定領域の中に、光学測距部501の測定位置が入るようにした上で、その測定位置における被検体表面と光学測距部との間の相対距離をL[mm]を測定する。
ステップ702では、ステップ701において、光学測距部501による測定位置が行われたときのトランスデューサ115の焦点位置が、測定領域601ないにあるかどうかの判断を行う。たとえば、図6の白丸603に示した位置にトランスデューサ115の焦点位置があれば、ステップ702における判定はYESとなり、ステップ703に進む。一方、光学測距部501の測定位置がたとえば測定位置606にある場合には、トランスデューサ115の焦点位置は測定領域601の外になるため、ステップ702における判定はNOとなるので、ステップ704に進む。ステップ704では、光学測定部501およびトランスデューサ115の焦点位置を次の測定位置に移動させ、新しい測定位置において、ステップ701の処理を行う。
ステップ703以降の動作の説明を行う前に、相対距離Lsの算出方法を説明する。本実施形態においては、トランスデューサ115とは別に設けられた光学測距部501を用いて、トランスデューサのセンサ面と被検体表面との間の距離を求めることで、被検体表面とパルス光の焦点位置との相対距離Lを算出する。ここでは、式(1)ではなく式(3)を用いる。
=Lf2−LOS (3)
ここでLOS[mm]は、光学測距部501の測定原点から被検体表面112までの距離であり、この値にはステップ701で得た距離情報を代入する。Lf2[mm]は、光学測距部501の測定原点からパルス光104の焦点位置と同等の高さまでの距離であり、既知の値である。
なお、ここではパルス光104を被検体に導光する光学系の光軸と、光学測距部501の光軸が平行である場合を仮定しているが、両者が平行でない場合には、二つの軸の傾きを考慮して式(3)を補正すればよい。
また、ここでは、測定ステップの間隔の方が、白丸603と黒丸604との間の距離よりも小さい場合を説明した。しかし、測定ステップの間隔の方が、白丸603と黒丸604との間の距離よりも大きい場合には、実施形態1と同様の方法で
Figure 2016101425
を算出し、式(2)を用いて光音響測定を実行するか否かの判定を行う。
ステップ701で算出した相対距離Lに基づいて、実施形態1と同様に、不等式(2)を用いて、図8の各測定点における光音響測定の実行可否を判断できる。この判断は、ステップ701で行ってもよいし、測定シーケンス中の他のステップと並行して、バックグラウンドで行ってもよい。
ステップ703では、ステップ702において、測定領域内にトランスデューサ115の焦点があると判定された測定位置が、光音響測定を実行する位置か否かの判定を行う。不等式(2)が満たされる場合には、ステップ703における判定はYESとなり、ステップ207へと進む。一方、不等式(2)が満たされない場合には、ステップ703における判定はNOとなり、ステップ204を経てステップ701に戻る。つまり、ステップ703では、パルス光104の焦点位置が被検体112内部に位置する場合には、光音響測定を行い、パルス光104の焦点位置が被検体112内部に位置しない場合には、光音響測定を行わないという判定を行っている。
ステップ207の光音響測定が終わると、ステップ705に進む。
ステップ705は、光学測距部501による距離測定が終了したか否かの判定を行う工程である。図6に示した状況では、黒丸604の右側に測定点が存在するので、ステップ705における判定はNOとなり、ステップ704を経てステップ701に戻る。一方、ステップ701で距離測定を行った位置が、測定領域601の端部にあるために、光学測距部501を方向605に移動させると測定領域601の外に出てしまう場合には、ステップ705における判定はYESとなり、ステップ706に進む。
ステップ706は、トランスデューサ115を用いた光音響測定が終了したか否かの判定を行う工程である。図6において、トランスデューサ115の焦点位置が、測定領域601の方向605における端部にある場合のみ、ステップ706の判定はYESとなり、それ以外は、ステップ708に進む。
ステップ708では、トランスデューサ115の焦点位置が次の測定位置に移動する。
ステップ709では、新しい測定位置が、光音響測定を実行するべき測定位置か否かの判定を行う。判定がNOである場合には、ステップ708に戻り、トランスデューサ115の焦点位置をさらに移動させる。一方、判定がYESである場合には、ステップ207に戻り、光音響測定を実行する。
ステップ707は、ある走査ラインにおける距離測定および光音響測定が終了したか否かを判定する工程である。図6において、ある走査ラインの最後の測定点まで光音響測定が終了すると、測定領域601内に、未測定の測定位置を含む走査ラインの有無を判定する。未測定の測定位置を含む走査ラインがある場合には、ステップ707における判定がNOとなり、ステップ704において、次の走査ラインへと光学測距部501およびトランスデューサ115を移動させる。未測定の測定位置を含む走査ラインがない場合には、ステップ707における判定はYESとなり、ステップ210に進む。
なお、本実施形態においても、実施形態1で図4を用いて説明したように、光音響測定に先立って、あらかじめ、測定領域の全域にわたって被検体表面とパルス光の焦点位置の相対距離を測定することも可能である。
また、本実施形態においても、実施形態1と同様に、トランスデューサ115と被検体表面との間の距離が閾値を上回る場合には、パルス光の焦点が被検体内部にはないと判定して、その測定位置においては、被検体に照射されるパルス光を低減させるという処理を行ってもよい。
(動作タイミング)
図7の測定シーケンス中の距離測定及び光音響波測定について、図8を用いて説明する。図4に示した動作タイミングと異なるのは、トリガー信号402および反射弾性波403がなくなり、換わってトリガー信号802が描かれている点にある。図4に示した動作タイミングと同じ信号については、図4と同じ符号を付して、説明を省略する。
図8は、光学測距部501から発せられる光の波長領域が、パルス光104の波長領域と重複がある場合を想定したタイミング図になっている。光学測距部501による距離測定が、光音響測定に影響を及ぼさないように、測定制御部102は、パルス光104発光用のトリガー信号に対して、遅延802ずれたタイミングで、距離測定用のトリガー信号801を発生させる。なお、遅延802は、トリガー信号405のパルス幅よりも長い。
また、光音響測定を行わない測定位置については、トリガー信号405をローレベルに保つことで被検体に照射されるパルス光104の光量を低減する場合には、トリガー信号802の発生時刻を、トリガー信号401の発生時刻と同時にしてもよい。
さらにまた、光学測距部501から発せられる光の波長領域が、パルス光104の波長領域と重ならない場合には、トリガー信号801とトリガー信号405とを同時に発生させてもよい。なぜなら、光学測距部501による光学測定と光音響測定が同時に実行されても互いに影響を与えることはないからである。
(その他)
上記で説明した実施形態の構成及び動作は、例示的なものであり、変更を加えることができる。たとえば、被検体112へ照射するパルス光104は、被検体112を構成する成分のうち特定の成分に吸収される特性の波長の光を用いる。パルス光104のパルス幅は、数ピコから数百ナノ秒オーダーのものであり、被検体が生体の場合には数ナノから数十ナノ秒のパルス光を採用することが好ましい。パルス光104を発生するパルス光源101としてはレーザーが好ましいが、レーザーの代わりに発光ダイオードやフラッシュランプなどを用いることも可能である。
パルス光源101のレーザーとしては、固体レーザー、ガスレーザー、色素レーザー、半導体レーザーなど様々なレーザーを使用することができる。発振する波長の変換可能な色素やOPO(Optical Parametric Oscillators)を用いれば、光学特性値分布の波長による違いを測定することも可能になる。
パルス光源101の波長に関しては、400nmから1600nmの波長領域、さらにはテラヘルツ波、マイクロ波、ラジオ波領域も使用できる。
なお、パルス光104として複数の波長の光を用いた場合は、それぞれの波長に関して、生体内の光学特性に関する係数を算出し、それらの値と生体組織を構成する物質(グルコース、コラーゲン、酸化・還元ヘモグロビンなど)固有の波長依存性とを比較する。これによって、生体を構成する物質の濃度分布を画像化することも可能である。
本実施形態においては、光学測距部501を一箇所のみに具備した例を示したが、複数の光学測距部を備えていてもよい。さらに、光学測距部501の測定方法として、被検体112表面の一点において測距が可能な例を示したが、ラインセンサや二次元面の高さ分布を同時に取得可能なセンサを用いることも可能である。
上記の光音響測定装置を用いることで、不必要なパルス光の照射に対する被ばくを低減できる。
上記の各実施形態は例示的なものに過ぎず、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で互いに組み合わせることができる。
上記した光音響測定装置によると、被検体が生体物質である場合、医療用画像診断機器として利用可能である。具体的には、腫瘍や血管疾患などの診断や化学治療の経過観察などのため、生体内の光学特性値分布及び、それらの情報から得られる生体組織を構成する物質の濃度分布の画像化が可能となる。
また、非生体物質を被検体とした非破壊検査などに応用できる。
101 パルス光源
102 測定制御部
104 パルス光
112 被検体
113 光吸収体
114 光音響波
115 トランスデューサ
119 画像処理部

Claims (12)

  1. 光源と、
    前記光源からの光が照射された測定対象から発生した光音響波を検知する光音響波検知部と、
    前記測定対象の表面における測定位置と前記光音響波検知部との間の距離を得る測距部と、
    前記測定位置における前記距離が閾値を上回る場合には、前記測定対象に照射される光を低減させる光量調整部を有すること
    を特徴とする光音響波測定装置。
  2. 光源と、
    前記光源からの光が照射された測定対象から発生した光音響波を検知する光音響波検知部と、
    前記光源からの光を焦点位置に集光させる光学系と、
    前記測定対象の表面における測定位置と前記光音響波検知部との間の距離を得る測距部と、を有し、
    前記測距部によって得た距離に基づいて、前記測定位置における前記焦点位置と前記測定対象の表面との間の距離を算出し、前記焦点位置と前記測定対象の表面との間の距離が、閾値を下回る場合には、前記測定対象に照射される光を低減させる光量調整部を有すること
    を特徴とする光音響波測定装置。
  3. 前記測距部は、前記測定対象の表面における前記測定位置とは異なる位置と、前記光音響波検知部との間の距離に基づいて、前記測定位置と前記光音響波検知部との間の距離を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の光音響波測定装置。
  4. 前記光量調整部は、前記光源と前記測定対象との光路上にフィルタを挿入することで、前記測定対象に照射される光を低減させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光音響波測定装置。
  5. 前記フィルタは、NDフィルタであることを特徴とする請求項4に記載の光音響波測定装置。
  6. 前記光量調整部は、前記光の発光周波数を変化させることで、前記測定対象に照射される光を低減させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光音響波測定装置。
  7. 前記光量調整部は、前記光源から発せられる光の光量を低下させることで、前記測定対象に照射される光を低減させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光音響波測定装置。
  8. 前記光量調整部は、前記光源から発せられる光の光量をゼロに低減することを特徴とする請求項7に記載の光音響波測定装置。
  9. 前記光源は、光を発生する光発生部と、前記光を導く導光部と、を含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の光音響波測定装置。
  10. 前記測距部は、弾性波を発する複数のトランスデューサ素子を含んで成り、
    前記測距部が発し、前記測定対象で反射された前記弾性波を検知することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の光音響波測定装置。
  11. 前記測距部は、前記光音響波検知部を兼ねることを特徴とする請求項10に記載の光音響波測定装置。
  12. 前記測距部は、光学的測距手段を備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の光音響波測定装置。
JP2014242467A 2014-11-28 2014-11-28 光音響波測定装置 Active JP6486085B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014242467A JP6486085B2 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 光音響波測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014242467A JP6486085B2 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 光音響波測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016101425A true JP2016101425A (ja) 2016-06-02
JP6486085B2 JP6486085B2 (ja) 2019-03-20

Family

ID=56088117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014242467A Active JP6486085B2 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 光音響波測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6486085B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106691377A (zh) * 2016-12-15 2017-05-24 哈尔滨工业大学(威海) 一种光声显微成像自适应扫描系统及方法
WO2019216364A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 国立研究開発法人理化学研究所 光学装置及び光音響顕微鏡
JP2020036898A (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 アイセラ・メディカル・ゲーエムベーハー 物体の光音響画像化のためのプローブ、システム及び方法
CN111279179A (zh) * 2017-10-27 2020-06-12 柏林洪堡大学 具有改进的干扰信号抑制的光声传感器头和光声测量仪器

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6419410U (ja) * 1987-07-24 1989-01-31
JPH03280941A (ja) * 1990-03-29 1991-12-11 Toshiba Corp 結石破砕装置
JPH05157510A (ja) * 1991-12-04 1993-06-22 Fanuc Ltd レーザセンサの安全装置
JPH05345937A (ja) * 1992-04-17 1993-12-27 Nippon Steel Corp Ti−Fe−Al系焼結チタン合金の製造方法
JPH05345037A (ja) * 1992-06-16 1993-12-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザ医療装置用プローブ
US20060184042A1 (en) * 2005-01-22 2006-08-17 The Texas A&M University System Method, system and apparatus for dark-field reflection-mode photoacoustic tomography
US20090234228A1 (en) * 2008-03-17 2009-09-17 Or-Nim Medical Ltd. Apparatus for non-invasive optical monitoring
JP2012187394A (ja) * 2011-02-22 2012-10-04 Fujifilm Corp 光音響計測装置及び光音響信号検出方法
JP2012231979A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Canon Inc 被検体情報取得装置およびその制御方法
JP2012250019A (ja) * 2011-05-12 2012-12-20 Canon Inc 被検体情報取得装置及び被検体情報取得方法
WO2013153743A1 (en) * 2012-04-13 2013-10-17 Canon Kabushiki Kaisha Subject information acquisition apparatus
US20140114169A1 (en) * 2012-10-18 2014-04-24 Canon Kabushiki Kaisha Object information acquiring apparatus and method of controlling object information acquiring apparatus
JP2014124242A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Olympus Corp 光音響顕微鏡
US20150316510A1 (en) * 2012-12-25 2015-11-05 Olympus Corporation Photoacoustic microscope

Patent Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6419410U (ja) * 1987-07-24 1989-01-31
JPH03280941A (ja) * 1990-03-29 1991-12-11 Toshiba Corp 結石破砕装置
JPH05157510A (ja) * 1991-12-04 1993-06-22 Fanuc Ltd レーザセンサの安全装置
JPH05345937A (ja) * 1992-04-17 1993-12-27 Nippon Steel Corp Ti−Fe−Al系焼結チタン合金の製造方法
JPH05345037A (ja) * 1992-06-16 1993-12-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザ医療装置用プローブ
US20060184042A1 (en) * 2005-01-22 2006-08-17 The Texas A&M University System Method, system and apparatus for dark-field reflection-mode photoacoustic tomography
US20090234228A1 (en) * 2008-03-17 2009-09-17 Or-Nim Medical Ltd. Apparatus for non-invasive optical monitoring
JP2012187394A (ja) * 2011-02-22 2012-10-04 Fujifilm Corp 光音響計測装置及び光音響信号検出方法
JP2012231979A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Canon Inc 被検体情報取得装置およびその制御方法
US20140051969A1 (en) * 2011-05-02 2014-02-20 Canon Kabushiki Kaisha Object information acquiring apparatus and method of controlling the same
JP2012250019A (ja) * 2011-05-12 2012-12-20 Canon Inc 被検体情報取得装置及び被検体情報取得方法
US20140155741A1 (en) * 2011-05-12 2014-06-05 Canon Kabushiki Kaisha Subject information obtaining apparatus and subject information obtaining method
WO2013153743A1 (en) * 2012-04-13 2013-10-17 Canon Kabushiki Kaisha Subject information acquisition apparatus
JP2013220145A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Canon Inc 被検体情報取得装置
US20140114169A1 (en) * 2012-10-18 2014-04-24 Canon Kabushiki Kaisha Object information acquiring apparatus and method of controlling object information acquiring apparatus
JP2014079485A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Canon Inc 被検体情報取得装置および被検体情報取得装置の制御方法
JP2014124242A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Olympus Corp 光音響顕微鏡
US20150316510A1 (en) * 2012-12-25 2015-11-05 Olympus Corporation Photoacoustic microscope

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106691377A (zh) * 2016-12-15 2017-05-24 哈尔滨工业大学(威海) 一种光声显微成像自适应扫描系统及方法
CN111279179A (zh) * 2017-10-27 2020-06-12 柏林洪堡大学 具有改进的干扰信号抑制的光声传感器头和光声测量仪器
WO2019216364A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 国立研究開発法人理化学研究所 光学装置及び光音響顕微鏡
JPWO2019216364A1 (ja) * 2018-05-09 2021-05-20 国立研究開発法人理化学研究所 光学装置及び光音響顕微鏡
JP7291959B2 (ja) 2018-05-09 2023-06-16 国立研究開発法人理化学研究所 光学装置及び光音響顕微鏡
US11959882B2 (en) 2018-05-09 2024-04-16 Riken Optical device and photoacoustic microscope
JP2020036898A (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 アイセラ・メディカル・ゲーエムベーハー 物体の光音響画像化のためのプローブ、システム及び方法
JP7334094B2 (ja) 2018-09-04 2023-08-28 アイセラ・メディカル・ゲーエムベーハー 物体の光音響画像化のためのプローブ、システム及び方法
US11800982B2 (en) 2018-09-04 2023-10-31 Ithera Medical Gmbh Probe including a seal with a pleated flexible membrane for optoacoustic imaging of an object, and system and method for the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP6486085B2 (ja) 2019-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6587385B2 (ja) 被検体情報取得装置および被検体情報取得方法
US11357407B2 (en) Photoacoustic apparatus
JP5235586B2 (ja) 生体情報処理装置及び生体情報処理方法
JP5201920B2 (ja) 測定装置
KR102054382B1 (ko) 피검체 정보 취득장치 및 그 제어 방법
JP5661451B2 (ja) 被検体情報取得装置及び被検体情報取得方法
JP5709399B2 (ja) 被検体情報取得装置およびその制御方法、ならびにプログラム
US20090198128A1 (en) Biological information imaging apparatus and method for analyzing biological information
JP5777358B2 (ja) 被検体情報取得装置及び信号処理方法
JP2010088873A (ja) 生体情報イメージング装置
JP2015205136A (ja) 光音響装置、光音響装置の制御方法、及びプログラム
JP6486085B2 (ja) 光音響波測定装置
JP2016101393A (ja) 被検体情報取得装置およびその制御方法
US20160058295A1 (en) Photoacoustic wave measurement apparatus and photoacoustic wave measurement method
JP2012105903A (ja) 光音響測定装置及び方法
WO2018043193A1 (ja) 情報取得装置および信号処理方法
JP6049780B2 (ja) 光音響装置
WO2016051749A1 (en) Object information acquiring apparatus
JP2010088499A (ja) 生体情報処理装置及び生体情報処理方法
JP5575293B2 (ja) 被検体情報取得装置及び被検体情報取得方法
US20190142277A1 (en) Photoacoustic apparatus and object information acquiring method
JP6463061B2 (ja) 光音響顕微鏡
JP6686066B2 (ja) 光音響装置
JP6336013B2 (ja) 光音響装置
US20190192059A1 (en) Photoacoustic apparatus and signal processing method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190219

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6486085

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151